説明

磁性多層膜及びその製造方法

【課題】高周波で高い透磁率を実現することが可能であると共に、等方的な透磁率が得られ、複雑な磁場発生設備を使用することなく作製することが可能である磁性多層膜及びその製造方法の提供
【解決手段】 強磁性金属層と希土類金属層とを、交互に少なくとも2層以上積層した構造を有し、前記強磁性金属層の一層あたりの膜厚が1Å〜100Å、前記希土類金属層の一層あたりの膜厚が2Å〜100Åである磁性多層膜。この磁性多層膜は、強磁性金属の薄膜を、1Å〜100Åの範囲内の膜厚で成膜する工程と、希土類金属の薄膜を、2Å〜100Åの範囲内の膜厚で成膜する工程とを、10-5Pa以下の高真空下で交互に少なくとも2回以上繰り返して磁性多層膜を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波において高い透磁率を有する磁性多層膜及びその製造方法に関わり、特にインダクター、フィルター(濾波器)、アイソレーター、磁気センサー等の高周波用デバイス、或いは電磁波吸収材等に好適な磁性多層膜及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
GHz帯の高周波で高い透磁率を有する磁性膜を実現するためには、強磁性共鳴周波数frをGHz帯に引き上げる必要がある。
強磁性共鳴周波数frは、以下の式(1)で表される。
【0003】
【数1】

(ただし、γはジャイロ磁気定数、Ms(emu/cc)は飽和磁化、Hk(Oe)は異方性磁界と呼ばれている磁気異方性に相当する磁界である。)
【0004】
上記式(1)から、飽和磁化MS又は異方性磁界Hkを大きくすれば、強磁性共鳴周波数frが大きくなることがわかる。
【0005】
飽和磁化Msは、物質によって決まってしまう。
そこで、強磁性共鳴周波数frを大きくするために、一軸異方性磁界Hkに着目して、磁性膜の製膜中に磁場を印加する、又は磁性膜の製膜後に磁場中で熱処理を行うことにより、一軸異方性磁界を付与している(例えば特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平5−326262号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、外部磁場で異方性磁界を付与すると、等方的な透磁率が得られない。
また、上記特許文献1に記載されているような、異方性磁界を付与する製造方法は、磁場中での製膜を行う、又は磁場中で熱処理を行うために、複雑な磁場発生設備が必要となるという欠点がある。
【0007】
上述した問題の解決のために、本発明においては、高周波で高い透磁率を実現することが可能であると共に、等方的な透磁率が得られ、複雑な磁場発生設備を使用することなく作製することが可能である磁性多層膜及びその製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題は、以下の構成からなる磁性多層膜及びその製造方法によって解決される。
すなわち、本発明は
<1> 強磁性金属層と希土類金属層とを、交互に少なくとも2層以上積層した構造を有し、前記強磁性金属層の一層あたりの膜厚が1Å〜100Å、前記希土類金属層の一層あたりの膜厚が2Å〜100Åであることを特徴とする磁性多層膜である。
<2> 前記前記強磁性金属層が、Fe、Co及びNiからなる群から選ばれた少なくとも1種を含み、且つ前記希土類金属層がLa,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb及びLuからなる群から選ばれた少なくとも1種を含むことを特徴とする前記<1>に記載の磁性多層膜である。
<3> 前記強磁性金属層が、Feを含み、且つ前記希土類金属層がTbを含むことを特徴とする前記<2>に記載の磁性多層膜である。
<4> 前記磁性多層膜が高周波用デバイス又は電磁波シールド用磁性膜であることを特徴とする前記<1>乃至<3>のいずれかに記載の磁性多層膜である。
<5> 強磁性金属の薄膜を、1Å〜100Åの範囲内の膜厚で成膜する工程と、希土類金属の薄膜を、2Å〜100Åの範囲内の膜厚で成膜する工程とを、10-5Pa以下の高真空下で交互に少なくとも2回以上繰り返して磁性多層膜を形成することを特徴とする磁性多層膜の製造方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、磁場発生装置を全く用いることなく、単純な多層積層による層膜厚制御のみでGHz帯での高透磁率特性が高い磁性多層膜を得ることができる。また、多層積層による層膜厚制御により高周波帯域に及ぶ電磁波の吸収率が高い磁性多層膜が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の磁性多層膜は強磁性金属層と希土類金属層とを、交互に少なくとも2層以上積層した構造を有し、前記強磁性金属層の一層あたりの膜厚が1Å〜100Å、前記希土類金属層の一層あたりの膜厚が2Å〜100Åである。
【0011】
本発明において、強磁性金属としては、Fe,Co,Ni,Fe34、遷移金属を含む強磁性合金、並びに強磁性化合物から選ばれる1種以上を使用することができ、例えば、従来から用いられているMnBi,MnCuBi,MnCo,GdCo,GdFe,TbFeCo,Fe34等が挙げられる。これらの金属の中で、磁化が大きく、希土類金属層と大きな交換結合を有する点から、Fe,Co,及びNiが好ましい。
【0012】
希土類金属としては、La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb及びLuからなる群から選ばれた少なくとも1種を含む金属が挙げられ、これらの希土類金属の中で磁化が大きく、強磁性金属層との大きな交換結合を有する点から特にCe,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tmが好ましい。
【0013】
前記強磁性金属と希土類金属において、本発明の作用効果、特に高周波特性をより高く維持する点からは特に大きな交換結合を持つためには、特に磁化の大きな遷移金属と透磁率の大きな希土類金属との組み合わせが必要である。遷移金属の中で、特に磁化の大きい遷移金属はFe,Co,Niであり、希土類金属の中で、特に磁化の大きい希土類金属は
Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tmであり、この中でより磁化の大きい希土類金属はSm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Erで挙げられる。
したがって、大きい交換結合を有するFe/Ce、Fe/Pr、Fe/Nd、Fe/Sm、Fe/Eu、Fe/Gd、Fe/Tb、Fe/Dy、Fe/Ho、Fe/Er、Fe/Tm、Co/Ce、Co/Pr、Co/Nd、Co/Sm、Co/Eu、Co/Gd、Co/Tb、Co/Dy、Co/Ho、Co/Er、Co/Tm、Ni/Ce、Ni/Pr、Ni/Nd、Ni/Sm、Ni/Eu、Ni/Gd、Ni/Tb、Ni/Dy、Ni/Ho、Ni/Er、Ni/Tmの組み合わせが好ましい。
【0014】
強磁性金属膜の一層あたりの膜厚が薄すぎると、磁化が低下して、透磁率が減少してしまう。一方、強磁性金属膜の膜厚が厚すぎると、渦電流損失の効果が顕著となり、強磁性共鳴周波数を減少させてしまう。
従って、強磁性材料膜の一層あたりの膜厚を適宜調整することによって、周波数GHz帯で等方的かつ高いQ値の透磁率の実現に寄与する最適な厚さの範囲となる。ここで、Q値は=μ′/μ″;複素透磁率の実数部と虚数部との比を意味する。
【0015】
強磁性金属層の一層あたりの膜厚は1Å〜100Å、好ましくは25Å〜75Åである。強磁性金属層の1Åよりも薄いと、強磁性金属層の磁化(磁束密度)が顕著に低下し透磁率が減少し、また、強磁性金属層界面における交換結合力が低下し、共鳴周波数の減少を招く。一方、強磁性金属層の厚みが100Åを超えると、強磁性金属層はバルクに近い性質になり、強磁性金属層の磁化(磁束密度)が大きくなり、透磁率が増加し渦電量損失が顕著に増加し共鳴周波数の減少を招く。
【0016】
すなわち、希土類金属層の一層あたりの膜厚が薄いと強磁性金属の電気伝導が支配的になり、強磁性金属層あるいは強磁性金属層間で渦電流が発生しやすくなり、強磁性共鳴周波数の低下を招きやすい。また、希土類金属層の膜厚が厚いと、強磁性金属層間の磁気結合(磁化)が低下し、透磁率が減少してしまう。
従って、希土類金属層の一層あたりの膜厚を2Å〜100Åの範囲内とすることにより、周波数GHz帯で等方的かつ高いQ値の透磁率の実現に寄与する最適な厚さの範囲となる。
【0017】
希土類金属層は、強磁性金属層間の電気伝導の抑制、強磁性金属層界面における交換結合力の発生により、大きな透磁率が得られる。しかし、その一方で強磁性金属層間の磁気結合(磁化)が低下する。
希土類金属層が2Åよりも薄いと、強磁性金属層間の電気伝導の抑制力低下、すなわち、強磁性金属層の渦電流損失が増加し、透磁率が低下する。また、希土類金属層が100Åを超えると、強磁性金属層間の磁気結合(磁化)の低下、すなわち、強磁性金属層間の交換結合力が低下する。
したがって、希土類金属層の一層あたりの膜厚は2Å〜100Å、好ましくは4Å〜50Åである。
【0018】
基板上に強磁性金属層と希土類金属層は交互に少なくとも2層積層される。基体上に強磁性金属層と希土類金属層が積層される場合、積層の順序は特に制約はなく、交互に積層されている限りいずれの金属層が基体上に積層されていてもよい。
強磁性金属層と希土類金属層と積層の繰り返し回数(n)は、強磁性金属層/希土類金属層
の交換結合を有する最低数の観点から2回であり、超高周波透磁率測定における感度が余裕を持って得られる点からは500回が好ましい。
したがって、 強磁性金属層/希土類金属層の繰り返し回数(n)は2以上であるが、好ましくは2〜500、より好ましくは5〜250である。
【0019】
また、交互に積層される強磁性金属層と希土類金属層の膜厚は厳密な意味で同一である必要はなく、強磁性金属層の一層あたりの膜厚が1Å〜100Åの範囲内で、且つは希土類金属層の一層あたりの膜厚が2Å〜100Åの範囲内で積層されていればよいが、好ましくは強磁性金属層と希土類金属層との膜厚差は1Å(2Å−1Å)〜99Å(100Å−1Å)以内、より好ましくは21Å(25Å−4Å)~71Å(75Å−4Å)以内であることが好ましい。
【0020】
次に本発明の強磁性金属層(以下、強磁性金属層Trともいう)及び希土類金属層(以下、希土類金属RE層ともいう)の多層膜の積層回数とすると、[TR(xnm)/RE(ynm)]nの多層膜構造を10-5Pa以下の超高真空中で交互に積層することによって得ることができる。10-5Paを超える雰囲気中では希土類金属RE層が酸化するおそれがあり、また、超真空中ほどよいが、現在の真空技術の面から圧力の下限値は10-9Paで挙げられる。したがって、より好ましくは5×10-6Pa以下、更に好ましくは1×10-6Pa以下の超高真空中で交互に積層することによって得ることができる。
【0021】
強磁性金属層及び希土類金属層の成膜は、強磁性金属と希土類金属をそれぞれターゲットとして、蒸着法、スパッタリング法、分子線エピタキシー法、レーザーアブレイション法によって行うことができる。また、それぞれの膜厚x,yは、投入電力と堆積時間の調整により、容易に制御することができる。
そして、強磁性金属膜を1Å〜100Åの範囲内で成膜する工程と、希土類金属膜を1Å〜100Åの範囲内で成膜する工程とを、交互に(少なくとも2回以上)繰り返すことにより、磁性多層膜を製造することができる。
【実施例】
【0022】
次に実施例に基づいて、本発明の磁性多層膜について説明する。
Feから成る強磁性金属膜と、Tbから成る希土類金属膜とを、分子線エピタキシー法によって交互に繰り返し数nを125として積層することにより磁性多層膜を作製した。
図1および図2に本磁性材料のうち最も高周波特性が顕著に見られる(A)[Fe(5.7Å)/Tb(8Å)]、(B)[Fe(67Å)/Tb(13Å)]、(C)[Fe(55Å)/Tb(16Å)]、(D)[Fe(59Å)/Tb(20Å)]を作製し、多層膜についての複素透磁率の周波数依存性を示す。なお、図1及び図2ではÅをnm(10Å)の単位で示している。
【0023】
強磁性共鳴周波数は複素透磁率の実数部μ'が0となる周波数である。図1および図2から、本発明の磁性膜はGHzオーダーの高い強磁性共鳴周波数frを持つことが分かる。
【0024】
この様な高い強磁性共鳴周波数frを持つ理由として以下のことが考えられる。(i)希土類金属REは強磁性金属TRと界面で大きな交換結合を有する、(ii)希土類金属REはそれ単独で大きな磁気異方性を持っている事から、希土類金属REの割合が増すことは磁気異方性を付加することになる。(i),(ii)の理由から異方性磁界Hkが増加し、(1)式に従ってGHzオーダーの高い強磁性共鳴周波数frを持つことが考えられる。すなわち、複雑な異方性磁界発生装置を用いず、強磁性金属TR層と希土類金属RE層との単純な積層のみで異方性磁界と同等な効果を付与することができる。
【0025】
図1及び図2に示される複素透磁率の虚数部μ"は、本発明の磁性膜の高周波数領域での損失成分を表す。希土類金属RE層厚が薄い場合には、複素透磁率の虚数部μ"が共鳴周波数から低周波数領域に渡り大きな値を持つ。一方、希土類金属RE層厚が厚い場合には複素透磁率の虚数部μ"は強磁性共鳴周波数fr近傍まではほとんど値を持たない。
【0026】
複素透磁率の実数部μ'と複素透磁率の虚数部μ"の交点の周波数fcを(図3白抜き丸)、強磁性共鳴周波数frと交点周波数fcとの差Δf=fr−fc(図3塗りつぶし
丸)を希土類金属RE層厚(ここではTb層厚)に対してプロットすると、希土類金属RE層厚が厚くなるにつれ周波数fcは大きくなり、強磁性共鳴周波数frに近づき、そのΔfは小さくなる。このような挙動は、以下のように解釈することができる。なお、図3
ではÅをnm(10Å)の単位で示している。
【0027】
希土類金属REは強磁性金属TRと比較して電気伝導度が低い。希土類金属RE層厚が薄い場合には強磁性金属TRの電気伝導が支配的になり、強磁性金属TRで渦電流が発生しやすいことが考えられる。この渦電流による損失により、複素透磁率の虚数部μ"が低周波数領域から強磁性共鳴周波数力に渡り大きな値を持つと考えられる。一方、希土類金属RE層厚が厚い場合には強磁性金属TR層間の電気伝導が希土類金属RE層に阻害され、渦電流が発生し難い。従って複素透磁率の虚数部μ"は強磁性共鳴周波数か近傍まではほとんど値を持たないと考えられる。以上のことから、希土類金属RE層の制御により電波吸収材料の要因である複素透磁率の虚数部の挙動を制御することができる。
【0028】
複素透磁率の周波数依存性を示した図1は、本磁性材料はGHz帯域に渡り透磁率が最大値100を越えることを示す。強磁性金属TR、希土類金属RE共に大きな磁気モーメントを持っているので、[TR(xnm)/RE(ynm)]で表される多層膜の透磁率は、強磁性金属TRと希土類金属RE双方の大きな磁気モーメントに起因していることが考えられる。従って、強磁性金属TR、希土類金属REを使用して[TR(xnm)/RE(ynm)]で表される多層膜を作成することにより、GHz帯域に渡り100を越える大きな透磁率を有することになる。
【0029】
また、図1及び図2に本磁性材料のうち最も高周波特性が顕著に見られる(A)[Fe(57Å)/Tb(8Å)]、(B)[Fe(67Å)/Tb(13Å)]、(C)[Fe(55Å)/Tb(16Å)]、(D)[Fe(59Å)/Tb(20Å)]において、多層膜の本磁性材料について複素透磁率の周波数依存性を示し、希土類金属RE層厚が薄い場合には複素透磁率の虚数部が低周波数領域から強磁性共鳴周波数frにかけてなだらかに増加する。
【0030】
希土類金属REの層厚が厚い場合には複素透磁率の虚数部は強磁性共鳴周波数fr近傍から鋭く増加する。従って、希土類金属RE層が薄い場合には高周波帯域に及ぶ電磁波シールド材料としての応用、希土類金属RE層が厚い場合にはインダクター、バンドフィルター、アイソレーター等の高周波用デバイスへの応用に適した材料である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】(A)[Fe(57Å)/Tb(8Å)]、(B)[Fe(67Å)/Tb(13Å)]からなる磁性多層膜の複素透磁率の周波数依存性を示すグラフである。
【図2】(C)[Fe(55Å)/Tb(16Å)]、(D)[Fe(59Å)/Tb(20Å)]からなる磁性多層膜の複素透磁率の周波数依存性を示すグラフである。
【図3】希土類金属(Tb)層厚における強磁性共鳴周波数frと交点周波数fcとの差Δfと関係を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
強磁性金属層と希土類金属層とを、交互に少なくとも2層以上積層した構造を有し、前記強磁性金属層の一層あたりの膜厚が1Å〜100Å、前記希土類金属層の一層あたりの膜厚が2Å〜100Åであることを特徴とする磁性多層膜。
【請求項2】
前記前記強磁性金属層が、Fe、Co及びNiからなる群から選ばれた少なくとも1種を含み、且つ前記希土類金属層がLa,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb及びLuからなる群から選ばれた少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載の磁性多層膜。
【請求項3】
前記強磁性金属層が、Feを含み、且つ前記希土類金属層がTbを含むことを特徴とする請求項2に記載の磁性多層膜。
【請求項4】
前記磁性多層膜が高周波用デバイス又は電磁波シールド用磁性膜であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の磁性多層膜。
【請求項5】
強磁性金属の薄膜を、1Å〜100Åの範囲内の膜厚で成膜する工程と、希土類金属の薄膜を、2Å〜100Åの範囲内の膜厚で成膜する工程とを、10-5Pa以下の高真空下で交互に少なくとも2回以上繰り返して磁性多層膜を形成することを特徴とする磁性多層膜の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−59594(P2007−59594A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−242620(P2005−242620)
【出願日】平成17年8月24日(2005.8.24)
【出願人】(504145364)国立大学法人群馬大学 (352)
【Fターム(参考)】