説明

磁気検出装置

【課題】経年劣化等に対する耐久性を確保しつつ、高い検出精度を確保することができる磁気検出装置を提供すること。
【解決手段】非磁性材料から成る金属製のブラケット101と、ブラケット101に回転可能に保持されるホイールギア105と、ブラケット101と対向する位置でホイールギア105に組み込まれる磁石106と、ブラケット101に保持され、当該ブラケット101を挟んで磁石106に対応する位置に磁気検出センサ108が実装される回路基板107とを具備し、装置本体が装着される外部筐体にブラケット101の一部で保持されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気検出装置に関し、特に、自動車のステアリングホイールの回転角度(操舵角)の検出など、検出精度が要求される箇所に装着される磁気検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、自動車のステアリングホイールの操舵角の検出を行う角度センサとして、回転体を収容する下部ケースに固定されるユニットケースに、第1及び第2の磁石を取り付けた回転軸と、第1及び第2の検出手段を備えた基板とを装着した角度センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この角度センサにおいては、ユニットケース上で第1の磁石と第1の検出手段との位置決め、並びに、第2の磁石と第2の検出手段との位置決めを行い、各磁石と各検出手段との間の相対位置関係を決定している。これにより、ユニットケースを下部ケースに対して装着する前後において、各磁石と各検出手段との間の相対位置関係が変化するのを防止することで、各検出手段における高い検出精度を確保している。
【特許文献1】特開2001−165699号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来の角度センサにおいては、回転体を収容する下部ケースに固定されるユニットケースが、PBT等の合成樹脂を射出成形等して形成されるため、検出手段における更なる検出精度の向上が要求される場合には、回転軸の位置精度やユニットケース自体の撓みの影響を無視することができず、検出精度の向上に限界があるという問題がある。
【0005】
また、回転体を収容する下部ケースに固定されるユニットケースが、PBT等の合成樹脂を射出成形等して形成されるため、使用環境における温度変化に伴う劣化や経年劣化が発生し得るという問題がある。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、経年劣化等に対する耐久性を確保しつつ、高い検出精度を確保することができる磁気検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の磁気検出装置は、非磁性材料から成る金属製のブラケットと、前記ブラケットに回転可能に保持される回転体と、前記ブラケットと対向する位置で前記回転体に組み込まれる磁石と、前記ブラケットに保持され、当該ブラケットを挟んで前記磁石に対応する位置に磁気検出センサが実装される回路基板とを具備し、装置本体が装着される外部筐体に前記ブラケットの一部で保持されることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、非磁性材料から成る金属製のブラケットによって磁石が組み込まれた回転体が保持されると共に、磁気検出センサが実装される回路基板が保持されることから、磁石と磁気検出センサとの位置精度を高く維持することができるので、磁気検出センサにおける高い検出精度を確保することが可能となる。特に、回転体及び回路基板を保持した状態で、ブラケットの一部で外部筐体に保持されることから、装置本体の外部筐体に対する装着の前後において、磁石と磁気検出センサとの位置精度が低下することはない。また、回転体及び回路基板が金属製のブラケットで保持されることから、使用環境における温度変化に伴う劣化や経年劣化に対する耐久性を確保することが可能となる。
【0009】
上記磁気検出装置において、前記ブラケットは、前記外部筐体に対する装置本体の装着方向と略直交する方向に突出する突出片を有し、当該突出片で前記外部筐体に保持される。このように装置本体の装着方向と略直交する方向に突出する突出片を外部筐体で保持するようにしたことで、磁石と磁気検出センサとの位置精度に対する影響を更に低減することが可能となる。
【0010】
また、上記磁気検出装置においては、前記突出片で前記外部筐体に対する装置本体の位置決めを行うことが好ましい。この場合には、外部筐体に保持される突出部を用いて装置本体の位置決めが行われることから、位置決めのための特別な構成を設ける必要がなくなるので、装置における部品点数を低減すると共に、その製造コストを低減することが可能となる。
【0011】
また、上記磁気検出装置においては、前記ブラケットの所定位置に曲げ加工を施すことが好ましい。この場合には、ブラケットにおける曲げ加工を施した部分における強度を高めることができ、装置本体の全体の耐久性を向上することが可能となる。
【0012】
上記磁気検出装置において、前記回転体は、例えば、外部からの駆動力に応じて回転するギアで構成される。この場合には、ギアに磁石が組み込まれることから、装置における部品点数を低減すると共に、その製造コストを低減することが可能となる。
【0013】
上記磁気検出装置において、前記ブラケットは、非磁性材料から成る金属製の軸で前記回転体を回転可能に保持することが好ましい。この場合には、ブラケットにおいて、磁石から生じる外部磁界に影響を与えることなく回転体を保持することが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、金属製のブラケットによって磁石が組み込まれた回転体を保持すると共に、磁気検出センサが実装される回路基板を保持するようにしたので、経年劣化等に対する耐久性を確保しつつ、高い検出精度を確保することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る磁気検出装置が外部の筐体に取り付けられた状態について説明するための図である。なお、図1に示す外部の筐体は、一例を示したものに過ぎず、その形状及び大きさ等は適宜変更が可能である。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態に係る磁気検出装置100は、絶縁性の樹脂材料から成る筐体200に形成された凹部201に取り付けられる。図1においては、凹部201に取り付けられた状態で凹部201の底面部近傍に配設された端子202に、本実施の形態に係る磁気検出装置100の回路基板がフラットケーブル203を介して接続された場合について示している。なお、詳細について後述するように、本実施の形態に係る磁気検出装置100は、自身が有する金属製のブラケットにより筐体200に保持される。
【0017】
以下、本実施の形態に係る磁気検出装置100の構成について図2及び図3を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る磁気検出装置100の構成を示す斜視図である。図3は、本実施の形態に係る磁気検出装置100の構成を示す側面図である。
【0018】
図2及び図3に示すように、本実施の形態に係る磁気検出装置100は、非磁性材料から成る金属製の板部材(以下、適宜「金属板」という)で形成されたブラケット101を有している。ブラケット101は、例えば、アルミニウムや黄銅等の銅合金の金属板に対して打ち抜き加工を施すと共に、所定位置に曲げ加工を施すことによって形成される。なお、このブラケット101の構成については後述する。
【0019】
ブラケット101の上面には、同じく非磁性材料から成る金属製の軸102及び103が立設されている。軸102には減速ギア104が回転可能に取り付けられる一方、軸103には回転体として機能するホイールギア105が回転可能に取り付けられている。なお、減速ギア104は、図2に示す上方側に外部の駆動ギア(不図示)と噛合するヘリカルギア104aを有し、その下方にホイールギア105と噛合するスプールギア104bを有している。ホイールギア105の内部には、ブラケット101の上面に対して一定距離離間した状態で対向配置されるように磁石106が保持されている(図3参照)。
【0020】
ブラケット101における図2に示す側方側の所定位置は、下方側に折り曲げられている。そして、その折り曲げられた部分の下端部近傍において回路基板107が保持されている。回路基板107は、ブラケット101の下面に対して一定距離離間した状態で対向配置され、当該ブラケット101と略平行に保持されている。回路基板107の上面の所定位置には、図3に示すように、磁石106から生じる外部磁界を検出する磁気検出センサ108が実装されている。磁気検出センサ108は、ブラケット101を挟んで磁石106と対向する位置に実装されている。
【0021】
ここで、本実施の形態に係る磁気検出装置100が有する磁気検出センサ108について図4を参照しながら説明する。図4は、本実施の形態に係る磁気検出装置100が有する磁気検出センサ108について説明するための斜視図である。なお、図4においては、説明の便宜上、磁石106、磁気検出センサ108を実装する回路基板107のみを示している。
【0022】
図4に示すように、磁石106は、概して円盤形状を有し、その中央に円形状の開口部106aを有している。磁気検出センサ108は、この磁石106の開口部106aの下方領域に対応する位置で回路基板107に実装されている。磁気検出センサ108は、巨大磁気抵抗効果を発揮する複数(例えば、4個)のGMR素子(磁気抵抗効果素子)を備えている。一方、磁石106においては、磁気検出センサ108に対向配置される表面にN極とS極とが着磁されている。
【0023】
磁気検出センサ108は、磁石106による外部磁界を磁気抵抗効果素子に作用させる。そして、磁気抵抗効果素子の電気抵抗値の変化を、磁石106による外部磁界の向きにより生じさせ、当該磁気抵抗効果素子の出力信号から磁気抵抗効果素子と磁石106との相対移動量を検出する。本実施の形態に係る磁気検出装置100に接続された制御装置は、当該磁気検出センサ108で検出される上記相対移動量に基づいて、磁石106(ホイールギア105)の回転角度を検出することが可能となる。
【0024】
磁気に感応して出力信号を出力する巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)は、基本的な構成として、交換バイアス層(反強磁石層)、固定層(ピン止め磁性層)、非磁性層及び自由層(フリー磁性層)をウエハー(図示せず)上に積層して形成され、巨大磁気抵抗効果を利用したGMR(Giant Magnet Resistance)素子の一種である磁気抵抗効果素子として構成されている。
【0025】
なお、磁気抵抗効果素子が巨大磁気抵抗効果(GMR)を発揮するためには、例えば、交換バイアス層がα−Fe2O3層、固定層がNiFe層、非磁性層がCu層、自由層がNiFe層から形成されることが好ましいが、これらのものに限定されるものではなく、磁気抵抗効果を発揮するものであれば、いずれのものであってもよい。また、磁気抵抗効果素子は、磁気抵抗効果を発揮するものであれば、上記の積層構造のものに限定されるものではない。
【0026】
次に、本実施の形態に係る磁気検出装置100が有するブラケット101の構成について図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態に係る磁気検出装置が有するブラケット101の構成について示す斜視図である。
【0027】
本実施の形態に係るブラケット101は、図5に示すように、概して矩形状に打ち抜き加工が施された平板状の金属板における同図に示す側方側の端部、並びに、同図に示す後方側の端部に曲げ加工を施すことにより形成される。このように曲げ加工を施すことでブラケット101を形成することで、ブラケット101における曲げ加工を施した部分における強度を高め、装置本体の全体の耐久性を向上している。なお、ここではブラケット101を形成する際、打ち抜き加工を施した後に曲げ加工を施す場合について示すが、その工程、加工方法についてはこれに限定されるものではない。
【0028】
本実施の形態に係るブラケット101は、ギア104、105を保持する軸102、103が立設される平板部101aと、平板部101aの側方側で下方側に略垂直に折り曲げられた複数(本実施の形態では4本)の保持片101bと、同じく平板部101aの側方側で上方側に略垂直に折り曲げられた1対の突出片101cと、平板部101aの後方側で上方側に略垂直に折り曲げられた壁部101dと、壁部101dの近傍で側方側に突出する係合片101eとを有している。
【0029】
保持片101bには、回路基板107を保持するための切り欠き101fが形成されている。切り欠き101fは、図5に示す前方側の保持片101bには同図に示す前方側から形成され、同図に示す後方側の保持片101bには同図に示す後方側から形成されている。また、切り欠き101fの下端部には、テーパ面が形成されている。これらの保持片101bが回路基板107に形成される長穴部107a(図7参照)に押し込まれ、切り欠き101fの下端部を折り曲げることにより、回路基板107がブラケット101に位置決めされ、かつ保持されることとなる。
【0030】
突出片101cは、ブラケット101の側方側に突出すると共に、上方側に折り曲げられており、略L字形状を有している。そして、後述する筐体200の収容部に収容されることで、本磁気検出装置100自体を筐体200に取り付けると共に、本磁気検出装置100の位置決めを行うものである。壁部101dは、ブラケット101の剛性を高めることで、動き難くする。係合片101eは、後述する筐体200の一対の係合片と係合することで、ブラケット101の先端を保持するものである。
【0031】
ここで、本実施の形態に係る磁気検出装置100が取り付けられる筐体200の構成について図6及び図7を用いて説明する。図6は、本実施の形態に係る磁気検出装置100が取り付けられる筐体200の構成を示す斜視図である。図7は、本実施の形態に係る磁気検出装置100が取り付けられた筐体200の状態について示す正面図である。なお、図6においては、説明の便宜上、本磁気検出装置100及びフラットケーブル203を省略している。
【0032】
図6及び図7に示すように、本実施の形態に係る磁気検出装置100が取り付けられる筐体200には、凹部201内に磁気検出装置100を保持する構造(以下、「保持構造」という)204が設けられている。この保持構造204は、図7に示す凹部201における側方側の双方の内壁に形成されている。
【0033】
筐体200が有する保持構造204は、本磁気検出装置100が有するブラケット101の突出片101cを収容する収容部205と、本磁気検出装置100が装着された状態で突出片101cの垂直部分の後方側に熱カシメなどにより折り曲げられる固定部206と、ブラケット101の係合片101eと係合することで、本磁気検出装置100の先端を保持する一対の係合片207と、本磁気検出装置100が有する回路基板107を受け入れる溝部208とを有している。
【0034】
収容部205は、図6に示すように、保持構造204における途中の位置まで形成されている。また、図7に示すように、ブラケット101の係合部101cが有するL字形状に対応した形状を有している。固定部206は、収容部205よりも僅かに図6に示す前方側に突出している。後述するように、この収容部205よりも突出した部分が熱カシメなどにより収容部205に収容された突出片101cの後方側に折り曲げられる。溝部208は、保持構造204における奥側の位置まで形成されている。
【0035】
このような構成を有する筐体200に対して本磁気検出装置100が図6に示す前方側から装着される。この場合において、本磁気検出装置100は、ブラケット101の突出片101cが収容部205に収容されるように筐体200の内側方向に押し込まれる。このとき、本磁気検出装置100の回路基板107は、溝部208に受け入れられる。
【0036】
本磁気検出装置100を筐体200の内側に押し込んでいくと、係合片101eが一対の係合片207に入り込む。更に筐体200の内側に押し込むと、突出片101cが収容部205の奥側の端部に当接する。本磁気検出装置100は、この位置において筐体200に対して位置決めされる(図1参照)。この場合において、ブラケット101の壁部101dは、収容部201の奥側の内壁に当接せず、一定のクリアランスを設けるようにしてある。これは、温度変化等により筐体200が膨張又は収縮した場合にも、本磁気検出装置100を所定位置に位置決めするためである。
【0037】
このように本磁気検出装置100が位置決めされた後、作業者により固定部206の端部が、熱カシメ等によりそれぞれ突出片101cの後方側に折り曲げられる。具体的には、図7に示す左方側の固定部206aを同図に示す左方側に折り曲げる一方、同図に示す右方側の固定部206bを同図に示す右方側に折り曲げる。このようにして収容部205に収容された突出片101cが筐体200内で固定されることとなる。
【0038】
このように、本実施の形態に係る磁気検出装置100によれば、金属製のブラケット101によって磁石106が組み込まれたホイールギア105が保持されると共に、磁気検出センサ108が実装される回路基板107が保持されることから、磁石106と磁気検出センサ108との位置精度を高く維持することができるので、磁気検出センサ108における高い検出精度を確保することが可能となる。
【0039】
特に、本実施の形態に係る磁気検出装置100においては、ホイールギア105及び回路基板107を保持した状態で、ブラケット101の一部で筐体200に保持されることから、装置本体の筐体200に対する装着の前後において、磁石106と磁気検出センサ108との位置精度が低下することはない。また、ホイールギア105及び回路基板107が金属製のブラケット101で保持されることから、使用環境における温度変化に伴う劣化や経年劣化に対する耐久性を確保することが可能となる。
【0040】
また、本実施の形態に係る磁気検出装置100においては、ブラケット101に、筐体200に対する装着方向と略直交する方向に突出する突出片101cを設け、当該突出片101cで筐体200に保持される。このように装置本体の装着方向と略直交する方向に突出する突出片101cを筐体200で保持するようにしたことで、減速ギア104と筐体200との位置精度を高めることが可能となる。
【0041】
特に、本実施の形態に係る磁気検出装置100においては、突出片101cで筐体200に対する装置本体の位置決めを行うようにしている。このため、筐体200に保持される突出片101cを用いて装置本体の位置決めが行われることから、位置決めのための特別な構成を設ける必要がなくなるので、装置における部品点数を低減すると共に、その製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0042】
また、本実施の形態に係る磁気検出装置100においては、ブラケット101に、非磁性材料から成る金属製の軸103を立設し、この軸103でホイールギア105を回転可能に保持している。これにより、ブラケット101において、磁石106から生じる外部磁界に影響を与えることなくホイールギア105を保持することが可能となる。
【0043】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0044】
上記実施の形態においては、特に図6に示す筐体200に対して本磁気検出装置100が取り付けられる場合について示しているが、上述したような保持構造204を備えていれば、他の形状、大きさを有する筐体200に取り付けることが可能である。従って、保持構造204を備えることを前提として、様々な種類の筐体200に本磁気検出装置100を装着することが可能となる。
【0045】
また、上記実施の形態においては、磁石106をホイールギア105の内部に組み込んだ場合について示しているが、磁石106が組み込まれる構成については、これに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、減速ギア104と噛合する他のギアを介して回転する回転体を配設し、当該回転体に磁石106を組み込むようにしても良い。しかしながら、上記実施の形態のようにホイールギア105に磁石106を組み込む場合には、装置における部品点数を低減すると共に、その製造コストを低減することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施の形態に係る磁気検出装置が外部の筐体に取り付けられた状態について説明するための図である。
【図2】上記実施の形態に係る磁気検出装置の構成を示す斜視図である。
【図3】上記実施の形態に係る磁気検出装置の構成を示す側面図である。
【図4】上記実施の形態に係る磁気検出装置が有する磁気検出センサについて説明するための斜視図である。
【図5】上記実施の形態に係る磁気検出装置が有するブラケットの構成について示す斜視図である。
【図6】上記実施の形態に係る磁気検出装置が取り付けられる筐体の構成を示す斜視図である。
【図7】上記実施の形態に係る磁気検出装置が取り付けられた筐体の状態について示す正面図である。
【符号の説明】
【0047】
100 磁気検出装置
101 ブラケット
101a 平板部
101b 保持片
101c 突出片
101d 壁部
101e 係合片
101f 切り欠き
102、103 軸
104 減速ギア
105 ホイールギア
106 磁石
107 回路基板
108 磁気検出センサ
200 筐体
201 凹部
202 端子
203 フラットケーブル
204 保持構造
205 収容部
206a、206b 固定部
207 係合片
208 溝部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非磁性材料から成る金属製のブラケットと、前記ブラケットに回転可能に保持される回転体と、前記ブラケットと対向する位置で前記回転体に組み込まれる磁石と、前記ブラケットに保持され、当該ブラケットを挟んで前記磁石に対応する位置に磁気検出センサが実装される回路基板とを具備し、装置本体が装着される外部筐体に前記ブラケットの一部で保持されることを特徴とする磁気検出装置。
【請求項2】
前記ブラケットは、前記外部筐体に対する装置本体の装着方向と略直交する方向に突出する突出片を有し、当該突出片で前記外部筐体に保持されることを特徴とする請求項1記載の磁気検出装置。
【請求項3】
前記突出片で前記外部筐体に対する装置本体の位置決めを行うことを特徴とする請求項2記載の磁気検出装置。
【請求項4】
前記ブラケットの所定位置に曲げ加工を施したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の磁気検出装置。
【請求項5】
前記回転体は、外部からの駆動力に応じて回転するギアであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の磁気検出装置。
【請求項6】
前記ブラケットは、非磁性材料から成る金属製の軸で前記回転体を回転可能に保持することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の磁気検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−145215(P2008−145215A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−331479(P2006−331479)
【出願日】平成18年12月8日(2006.12.8)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】