説明

移動局に無線通信を提供するためのシステムおよび方法

【課題】移動局に無線通信を提供するためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】複数の輸送手段にそれぞれ設置された複数の移動局に無線通信を提供するよう複数の基地局を制御するための方法であり、この方法は、複数の基地局の中の第1の基地局が複数の移動局の中の第1の移動局にサービスを提供するために、複数の基地局のうち、第1の基地局と複数の移動局の中の第2の移動局にサービスを提供する第2の基地局との間の基地局の数が予め定められた数よりも小さいかどうかを判定することと、その判定結果に基づいて、複数の移動局の中の第1の移動局と通信するよう複数の基地局の中の第1の基地局を制御することを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動局に無線通信を提供するためのシステムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
列車のような公共交通システムは、これまで競争上の優位性によって支持されてきた。例えば、列車を利用するのと車を運転するのとで比較すると、特にガソリンが比較的高い時、列車を利用することによって交通費を減らすことができる。また、例えば、人々が自分の車を運転する代わりに列車を利用して通勤すれば、環境汚染を減らすこともできる。
【0003】
公共交通システムに対して種々の通信システムが開発され、公共交通システムを利用している時でも乗客が無線通信サービスを受信できるようになった。例えば、列車は典型的に予め定められたルートの鉄道に沿って移動する。列車の乗客に無線通信を提供するための従来の通信システムは、鉄道に沿って設置された基地局(base station)を有し、各列車に少なくとも1つの無線通信装置(wireless communication device)が設置されていた。この従来のシステムでは、列車が鉄道に沿って移動する時、列車上の無線通信装置は、列車の位置によって定められる基地局の1つと通信することができる。携帯電話やノート型パソコンのように、列車の乗客によって持ち運ばれるユーザー端末(user terminal)は、それから、列車上に設置された無線通信装置と通信することによって、無線通信サービスを受信することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実際には、列車が最初の基地局のサービスエリアから次の基地局のサービスエリアに移動する時、列車上の無線通信装置は、最初の基地局と次の基地局の間でハンドオフ(handoff)を行う。しかし、ハンドオフの間に、列車に提供される無線通信の機能が低下する。さらに、隣り合う基地局間での信号干渉を減らすために、比較的多くの通信路が使用される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1観点に基づき、複数の輸送手段にそれぞれ設置された少なくとも1つの移動局に無線通信を提供するよう複数の基地局を制御するための方法を提供する。この方法は、複数の基地局の中の第1の基地局が複数の移動局の中の第1の移動局にサービスを提供するために、複数の基地局のうち、第1の基地局と複数の移動局の中の第2の移動局にサービスを提供する第2の基地局との間の基地局の数が予め定められた数よりも小さいかどうかを判定することと、その判定結果に基づいて、複数の移動局の中の第1の移動局と通信するよう複数の基地局の中の第1の基地局を制御することを含む。
【0006】
本発明の第2観点に基づき、複数の輸送手段にそれぞれ設置された少なくとも1つの移動局に無線通信を提供するよう複数の基地局を制御するための基地局制御装置を提供する。この装置は、複数の基地局の中の第1の基地局が複数の移動局の中の第1の移動局にサービスを提供するために、複数の基地局のうち、第1の基地局と複数の移動局の中の第2の移動局にサービスを提供する第2の基地局との間の基地局の数が予め定められた数よりも小さいかどうかを判定し、その判定結果に基づいて、複数の移動局の中の第1の移動局と通信するよう複数の基地局の中の第1の基地局を制御するように設計されている。
【0007】
本発明の第3観点に基づき、予め定められたルートに沿って移動するように設計された複数の輸送手段に無線通信を提供するための通信システムを提供する。このシステムは、ルートに沿って設置された複数の基地局と、複数の輸送手段にそれぞれ設置された少なくとも1つの移動局と、基地局制御装置とを含み、この基地局制御装置は、複数の基地局の中の第1の基地局が複数の移動局の中の第1の移動局にサービスを提供するために、複数の基地局のうち、第1の基地局と複数の移動局の中の第2の移動局にサービスを提供する第2の基地局との間の基地局の数が予め定められた数よりも小さいかどうかを判定し、その判定結果に基づいて、複数の移動局の中の第1の移動局と通信するよう複数の基地局の中の第1の基地局を制御するように設計されている。
【0008】
上記の概要説明および以下に述べる詳細な説明は、例示的に説明しているだけであり、本発明はこれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1A】ある例示的実施形態に係る、予め定められたルートに沿って移動するように設計された複数の輸送手段に無線通信を提供するための通信システムを示すブロック図である。
【図1B】ある例示的実施形態に係る、予め定められたルートに沿って移動するように設計された複数の輸送手段に無線通信を提供するための通信システムを示すブロック図である。
【図2】ある例示的実施形態に係る、基地局制御装置が基地局を制御する手順を示すフローチャートである。
【図3】ある例示的実施形態に係る、基地局制御装置が空間分割多元接続(space division multiple access, SDMA)モードに基づいて、移動局と通信するよう基地局を制御する手順を示すフローチャートである。
【図4】ある例示的実施形態に係る、基地局制御装置が時間分割多重アクセス(time division multiple access, TDMA)方式を用いたミーティングモードに基づいて、移動局と通信するよう基地局を制御する手順を示すフローチャートである。
【図5】ある例示的実施形態に係る、基地局制御装置が周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access, FDMA)方式を用いたミーティングモードに基づいて、移動局と通信するよう基地局を制御する手順を示すフローチャートである。
【図6】ある例示的実施形態に係る、SDMAモードに基づいて基地局を制御するための基地局制御装置の例示的シーケンス図である。
【図7】ある例示的実施形態に係る、ミーティングモードに基づいて基地局を制御するための基地局制御装置の例示的シーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
以下、添付の図面を参照しながら本発明の詳細を説明する。異なる図面の同じ参照番号は、同じであるか類似した要素を識別する。以下の実施形態で説明する実施例は、本発明の全ての実施例を代表するものではなく、本発明の請求項に記載した発明に関するシステムおよび方法の単なる例を表したものに過ぎない。
【0011】
例示的実施形態において、列車のような予め定められたルートに沿って移動するように設計された複数の輸送手段に無線通信を提供するための通信システムを提供する。この通信システムを輸送手段に使用すると、基地局間の移動局で生じるハンドオフによる無線通信の低下を減らし、周波数利用効率を上げることができる。実施形態は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実施することができる。
【0012】
図1Aおよび1Bは、ある例示的実施形態に係る、予め定められたルートに沿って移動するように設計された複数の輸送手段に無線通信を提供するための通信システム100を示すブロック図である。単なる例証目的であるが、複数の輸送手段は、鉄道104に沿って移動するように設計された第1の列車102-1および第2の列車102-2を含むと仮定する。
【0013】
図1Aを参照すると、通信システム100は、基地局制御センター(base station control center, BSCC)113に設置された基地局制御装置(base station control apparatus, BSCA)112と、鉄道104に沿って設置された複数の基地局(base stations, BSs)114-1、114-2、…、114-N(Nは基地局の合計数)と、列車102-1および102-2に設置された移動局116-1および116-2とを含むことができる。
【0014】
図1Aおよび1Bを参照すると、基地局制御装置112、基地局114-1、114-2、…、114-N、および移動局116-1、116-2のそれぞれは、以下の構成要素のうち少なくとも1つを含むことができる:様々なプロセスおよび手順を行うため、コンピュータプログラム指令を実行するように設計された少なくとも1つの中央処理装置(central processing unit, CPU)122、情報およびコンピュータプログラム指令にアクセスして保存するように設計されたランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)124および読み出し専用メモリ(read only memory, ROM)126、データおよび情報を保存する記憶装置128、タブレット、リストまたはその他のデータ構造を保存するデータベース130、入出力装置132、インターフェース134、アンテナ136等。これらの各構成要素は、本技術分野において通常の知識を有する者にとって周知であるため、説明は省略する。
【0015】
例示的実施形態において、基地局制御装置112は、少なくとも1つのコンピュータまたはワークステーションを利用して実施することができる。例えば、基地局制御装置112は、インターネット120に接続するコンピュータでもよく、このコンピュータは、以下に述べるような手順を行うためのコンピュータプログラム指令を実行することができる。基地局114-1、114-2、…、114-Nのそれぞれは、ワイヤレスで、またはケーブルを通して、基地局制御装置112と通信することができる。
【0016】
例示的実施形態において、移動局116-1は、基地局114-1、114-2、…、114-Nのうち少なくとも1つとワイヤレスで通信し、列車102-1の位置によって定められるワイヤレス通信装置であってもよい。同様にして、移動局116-2は、基地局114-1、114-2、…、114-Nのうち少なくとも1つとワイヤレスで通信し、列車102-2の位置によって定められるワイヤレス通信装置であってもよい。移動局116-1および116-2は、それぞれ列車102-1および102-2の乗客によって持ち運ばれる携帯電話やノート型パソコン等のユーザー端末にワイヤレスアクセスポイントを提供することができる。
【0017】
例えば、列車102-1が基地局114-1、114-2、…、114-Nの中の第iの基地局(すなわち、基地局114-i)のサービスエリア内にある時、移動局116-1は基地局114-iと通信することができる。また、例えば、列車102-2が基地局114-1、114-2、…、114-Nの中の第jの基地局(すなわち、基地局114-j)のサービスエリア内にある時、移動局116-2は基地局114-jと通信することができる。例証の便宜上、移動局116-1および116-2は、この時、基地局114-iおよび114-jのサービスエリア内にあるものと仮定する。
【0018】
例示的実施形態において、基地局制御装置112は、基地局114-iと114-jの間の基地局の数に基づいて、移動局116-1および116-2と通信するよう、それぞれ基地局114-iおよび114-jを制御することができる。この数は、移動局116-1と116-2の間の基地局の数でもある。例えば、基地局制御装置112は、列車102-1および102-2の時刻表等に基づいて、移動局116-1と116-2の間の基地局の数を判定し、基地局制御装置112の信号を制御することができる。
【0019】
例示的実施形態において、移動局116-1と116-2の間の基地局の数が予め定められた数より大きい、または等しいと基地局制御装置112が判定した場合、基地局制御装置112は、空間分割多元接続(space division multiple access, SDMA)モードに基づいて、移動局116-1および116-2と通信するよう、それぞれ基地局114-iおよび114-jを制御することができる。例えば、移動局116-1と116-2の間に1つ以上の基地局があると基地局制御装置112が判定した場合、基地局制御装置112は、SDMAモードに基づいて、移動局116-1および116-2と通信するよう、それぞれ基地局114-iおよび114-jを制御することができる。
【0020】
例示的実施形態において、SDMAモードの時、基地局制御装置112は、ダウンリンク(downlink)周波数で移動局116-1にデータを伝送するよう基地局114-iを制御し、同じダウンリンク周波数で移動局116-2にデータを伝送するよう基地局114-jを制御することができる。同様にして、SDMAモードの時、基地局制御装置112は、アップリンク(uplink)周波数で移動局116-1からデータを受信するよう基地局114-iを制御し、同じアップリンク周波数で移動局116-2からデータを受信するよう基地局114-jを制御することができる。その結果、周波数利用効果を上げることができる。SDMAモードについては、図3および6に基づいて、以下でさらに説明する。
【0021】
例示的実施形態において、移動局116-1と116-2の間の基地局の数が予め定められた数より少ないと基地局制御装置112が判定した場合、基地局制御装置112は、ミーティングモードに基づいて、移動局116-1および116-2と通信するよう、それぞれ基地局114-iおよび114-jを制御することができる。例えば、移動局116-1と116-2の間にただ1つの基地局があると基地局制御装置112が判定した場合、基地局制御装置112は、ミーティングモードに基づいて、移動局116-1および116-2と通信するよう、それぞれ基地局114-iおよび114-jを制御することができる。ミーティングモードについては、図4、5および7に基づいて、以下でさらに説明する。
【0022】
例示的実施形態において、ミーティングモードの時、基地局制御装置112は、ダウンリンク周波数で移動局116-1にデータを伝送するよう基地局114-iを制御し、同じダウンリンク周波数で移動局116-2にデータを伝送するよう基地局114-jを制御することができる。その結果、周波数利用効果を上げることができる。代わりに、十分なバンド幅がある時、基地局制御装置112は、第1のダウンリンク周波数で移動局116-1にデータを伝送するよう基地局114-iを制御し、第1のダウンリンク周波数と異なる第2のダウンリンク周波数で移動局116-2にデータを伝送するよう基地局114-jを制御することができる。
【0023】
さらに、ミーティングモードの時、基地局制御装置112は、時間分割多重アクセス(time division multiple access, TDMA)方式または周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access, FDMA)方式に基づいて、移動局116-1および116-2からデータを受信するよう、それぞれ基地局114-iおよび114-jを制御することができる。これらの方式については、以下で詳しく説明する。
【0024】
図2は、ある例示的実施形態に係る、基地局制御装置112(図1Aを参照)が移動局116-1および116-2(図1Aを参照)と通信するよう基地局114-1、114-2、…、114-Nを制御する手順200を示すフローチャートである。図1Aおよび2を参照すると、基地局制御装置112は、移動局116-1と116-2の間の基地局の数が予め定められた数Kより大きい、または等しいかどうかを判定することができる(202)。移動局116-1と116-2の間の基地局の数が予め定められた数Kより大きい、または等しいと基地局制御装置112が判定した場合(202-Yes)、基地局制御装置112は、SDMAモードに基づいて、移動局116-1および116-2と通信するよう、それぞれ基地局114-iおよび114-jを制御することができる(204)。移動局116-1と116-2の間の基地局の数が予め定められた数Kより少ないと基地局制御装置112が判定した場合(202-No)、基地局制御装置112は、ミーティングモードに基づいて、移動局116-1および116-2と通信するよう、それぞれ基地局114-iおよび114-jを制御することができる(206)。列車102-1および/または102-2の移動によって移動局116-1と116-2の間の基地局の数が変化するため、判定202が繰り返し行われる。
【0025】
図3は、ある例示的実施形態に係る、基地局制御装置112(図1Aを参照)がSDMAモードに基づいて移動局116-1と通信するよう基地局114-iを制御する手順300を示すフローチャートである。この例示的実施形態において、移動局116-1は、この時、基地局114-iのサービスエリア内にあり、基地局114-iと隣り合う他の基地局114-1、114-2、…、114-Nの1つ(すなわち、基地局114-i+1)のサービスエリアに移動していると仮定する。この例において、基地局114-iと114-i+1の間にはシステム100(図1Aを参照)と連携する基地局が他に設置されていないため、これらは隣り合う。
【0026】
図1Aおよび3を参照すると、基地局制御装置112は、SDMAモードが既に開始されたかどうかを判定することができる(302)。基地局114-iおよび114-i+1が移動局116-1にサービスを提供するよう動作する場合、SDMAモードは既に開始されている。SDMAモードはまだ開始されていないと基地局制御装置112が判定した場合(302-No)、基地局制御装置112は、基地局114-iおよび114-i+1による移動局116-1へのサービスをオンにすることによって、SMDAモードを開始することができる(304)。この例示的実施形態において、移動局116-1は、この時、基地局114-iのサービスエリアにあるため、基地局114-i+1は、最初のうちは移動局116-1から信号を受信しない。しかし、移動局116-1が基地局114-iのサービスエリアから離れ、基地局114-i+1のサービスエリア内に移動すると、基地局114-i+1は移動局116-1から信号を受信することができる。
【0027】
SDMAモードが開始されると(302-Yes)、基地局制御装置112は、基地局114-i+1が実際に移動局116-1から信号を受信したかどうかを判定する(306)。基地局114-i+1は移動局116-1から信号を受信していないと基地局制御装置112が判定した場合(306-No)、基地局114-i+1が移動局116-1から信号を受信したと基地局制御装置112が判定するまで、判定306が繰り返し行われる。例えば、移動局116-1は、基地局114-iおよび114-i+1の両方によってカバーされたサービスエリアに既に移動している。
【0028】
基地局114-i+1が移動局116-1から信号を受信したと基地局制御装置112が判定した場合(306-Yes)、基地局制御装置112は、さらに基地局114-i+1から受信した信号を分析し、受信した信号の仕事率および/または誤り率等に基づいて、受信した信号の品質を判定することができる(308)。基地局制御装置112は、受信した信号の品質が予め定められた条件を満たすかどうかを判定することができる(310)。例えば、基地局制御装置112は、受信した信号の仕事率が予め定められたしきい値よりも大きいかどうかを判定することができる。その上、またはその代わりに、例えば、基地局制御装置112は、受信した信号の誤り率が予め定められたしきい値よりも小さいかどうかを判定することができる。
【0029】
受信した信号の品質が予め定められた条件を満たしていないと基地局制御装置112が判定した場合(310-No)、受信した信号の品質が予め定められた条件を満たしていると基地局制御装置112が判定するまで(310-Yes)、基地局114-i+1によって受信した信号の分析が継続して行われる(308)。例えば、移動局116-1が基地局114-iのサービスエリアから離れ、基地局114-i+1のサービスエリア内に移動すると、基地局114-i+1は、移動局116-1から比較的強い信号を受信することができる。受信した信号の品質が予め定められた条件を満たしていると基地局制御装置112が判定した時(310-Yes)、基地局制御装置112は、基地局114-iによる移動局116-1へのサービスをオフにし、基地局114-i+1と隣り合う基地局114-1、114-2、…、114-Nの1つ(すなわち、基地局114-i+2)による移動局116-1へのサービスをオンにする(312)。列車102-1が鉄道104に沿って移動し続けると、上述したプロセスが繰り返し行われる。
【0030】
同様に、手順300を利用して、基地局制御装置112(図1Aを参照)は、SDMAモードに基づいて移動局116-2と通信するよう基地局114-jを制御することができる。
【0031】
図4は、ある例示的実施形態に係る、基地局制御装置112(図1Aを参照)がミーティングモードに基づいて移動局116-1と通信するよう基地局114-iを制御する手順400を示すフローチャートである。例えば、移動局116-1と116-2の間の基地局の数が予め定められた数Kよりも小さい時、ミーティングモードを開始することができる。
【0032】
図1Aおよび4を参照すると、基地局制御装置112は、ミーティングモードが開始されたかどうかを判定することができる(402)。基地局114-iが、TDMA方式に基づいて、移動局116-1からアップリンクデータを受信する場合、ミーティングモードは既に開始されている。TDMA方式は、移動局にそれぞれ割り当てられた異なるタイムスロット(time slot)で各移動局からデータを受信することによって、複数の移動局間で周波数チャネルを共用するために基地局が使用するチャネル接続方式である。
【0033】
ミーティングモードが既に開始されていると基地局制御装置112が判定した場合(402-Yes)、基地局114-iおよび移動局116-1は、それから、互いに通信することができる。例えば、基地局114-iは、マルチキャスト(multicast)方案に基づいて、移動局116-1にデータを伝送することができ、移動局116-1は、TDMA方式に基づいて、割り当てられたタイムスロットにある基地局114-iにデータを伝送することができる(412)。また、同時に、基地局114-i+1、114-i+2、…、114-i+K(Kは、前述した予め定められた数)も、移動局116-1にサービスを提供するよう動作する。この例示的実施形態において、移動局116-1は、この時、基地局114-iのサービスエリア内にある。そのため、基地局114-i+1、114-i+2、…、114-i+Kの少なくとも1つは、最初のうちは移動局116-1から信号を受信しない。
【0034】
ミーティングモードがまだ開始されていないと基地局制御装置112が判定した場合(402-No)、基地局114-iは、TDMAモードに切り換えるよう移動局116-1に通知を送信することができるため、基地局114-iは、TDMA方式に基づいて、移動局116-1からアップリンクデータを受信することができる(404)。通知には、移動局116-1に対するタイムスロット割り当てに関する情報が含まれる。また、この通知は、TDMAモードに切り換わる時に、基地局114-iへのデータの伝送を一時的に停止するよう移動局116-1に請求することもできる。基地局114-iは、それから、移動局116-1から応答(例えば、通知の受領確認)を受信したかどうかを判定することができる(406)。移動局116-1から確認を受信していないと基地局114-iが判定した場合(406-No)、移動局116-1から確認を受信したと基地局114-iが判定するまで、通知404が繰り返し行われる。
【0035】
移動局116-1から確認を受信したと基地局114-iが判定すると(406-Yes)、基地局制御装置112は、移動局116-1にデータを伝送するよう基地局114-i、114-i+1、…、114-i+Kを制御し、割り当てられたタイムスロットに基づいて移動局116-1がデータの伝送を開始できることを移動局116-1に通知することができる(408)。この例示的実施形態において、移動局116-1は、この時、基地局114-iのサービスエリア内にある。そのため、基地局114-iは、それから、移動局116-1が割り当てられたタイムスロットのデータを伝送するかどうかを判定することができる(410)。移動局116-1が割り当てられたタイムスロットのデータを伝送しないと基地局114-iが判定した場合(410-No)、移動局116-1が割り当てられたタイムスロットのデータを伝送すると基地局114-iが判定するまで(410-Yes)、伝送および通知408が繰り返し行われる。
【0036】
移動局116-1が割り当てられたタイムスロットのデータを伝送すると基地局114-iが判定した場合(410-Yes)、基地局114-iおよび移動局116-1は、それから、互いに通信することができる。例えば、基地局114-iは、マルチキャスト方案に基づいて、移動局116-1へデータを伝送することができ、移動局116-1は、TDMA方式に基づいて、割り当てられたタイムスロットで基地局114-iにデータを伝送することができる(412)。また、同時に、基地局114-i+1、114-i+2、…、114-i+Kも、移動局116-1にサービスを提供するよう動作する。この例示的実施形態において、移動局116-1は、この時、基地局114-iのサービスエリア内にある。そのため、基地局114-i+1、114-i+2、…、114-i+Kの少なくとも1つは、最初のうちは移動局116-1から信号を受信しない。
【0037】
同様に、手順400を利用して、基地局制御装置112(図1Aを参照)は、ミーティングモードに基づいて移動局116-2と通信するよう基地局114-jを制御することができる。
【0038】
図5は、ある例示的実施形態に係る、基地局制御装置112(図1Aを参照)がミーティングモードに基づいて移動局116-1と通信するよう基地局114-iを制御する手順500を示すフローチャートである。図1Aおよび5を参照すると、基地局制御装置112は、ミーティングモードが既に開始されているかどうかを判定することができる(502)。基地局114-iがFDMA方式に基づいて移動局116-1からアップリンクデータを受信できる場合、ミーティングモードは既に開始されている。FDMA方式は、複数の移動局間で一定の無線周波スペクトル(radio spectrum)を共用するために基地局が用いるチャネル接続方式である。
【0039】
ミーティングモードが既に開始されていると基地局制御装置112が判定した場合(502-Yes)、基地局114-iおよび移動局116-1は、それから、FDMA方式に基づいて、互いに通信することができる。例えば、基地局114-iは、マルチキャスト方案に基づいて、移動局116-1にデータを伝送することができ、移動局116-1は、FDMA方式に基づいて、割り当てられた周波数で基地局114-iにデータを伝送することができる(512)。また、同時に、基地局114-i+1、114-i+2、…、114-i+K(Kは、上述した予め定められた数)も、移動局116-1にサービスを提供するよう動作する。この例示的実施形態において、移動局116-1は、この時、基地局114-iのサービスエリア内にある。そのため、基地局114-i+1、114-i+2、…、114-i+Kの少なくとも1つは、最初のうちは移動局116-1から信号を受信しない。
【0040】
ミーティングモードが開始されていないと基地局制御装置112が判定した場合(502-No)、基地局114-iは、FDMAモードに切り換えるよう移動局116-1に通知を送信することができるため、基地局114-iは、FDMA方式に基づいて、移動局116-1からアップリンクデータを受信することができる(504)。通知には、移動局116-1に対する周波数割り当てに関する情報が含まれる。また、この通知は、基地局114-iへのデータの伝送を一時的に停止するよう移動局116-1に請求することもできる。基地局114-iは、それから、移動局116-1から応答(例えば、通知の受領確認)を受信したかどうかを判定することができる(506)。移動局116-1から確認を受信していないと基地局114-iが判定した場合(506-No)、移動局116-1から確認を受信したと基地局114-iが判定するまで(506-Yes)、通知504が繰り返し行われる。
【0041】
移動局116-1から確認を受信したと基地局114-iが判定すると(506-Yes)、基地局制御装置112は、移動局116-1にデータを伝送するよう基地局114-i、114-i+1、…、114-i+Kを制御し、割り当てられた周波数に基づいて移動局116-1が基地局114-iにデータの伝送を開始できることを移動局116-1に通知することができる(508)。この例示的実施形態において、移動局116-1は、この時、基地局114-iのサービスエリア内にある。そのため、基地局114-iは、それから、割り当てられた周波数で移動局116-1がデータを伝送するかどうかを判定することができる(510)。移動局116-1は割り当てられた周波数でデータを伝送しないと基地局114-iが判定した場合(510-No)、移動局116-1が割り当てられた周波数でデータを伝送すると基地局114-iが判定するまで(510-Yes)、伝送および通知508が繰り返し行われる。
【0042】
移動局116-1が割り当てられた周波数でデータを伝送すると基地局114-iが判定すると(510-Yes)、基地局114-iおよび移動局116-1は、それから、互いに通信することができる。例えば、基地局114-iは、マルチキャスト方案に基づいて、移動局116-1にデータを伝送することができ、移動局116-1は、FDMA方式に基づいて、割り当てられた周波数で基地局114-iにデータを伝送することができる(512)。また、同時に、基地局114-i+1、114-i+2、…、114-i+Kも、移動局116-1にサービスを提供するよう動作する。この例示的実施形態において、移動局116-1は、この時、基地局114-iのサービスエリア内にある。そのため、基地局114-i+1、114-i+2、…、114-i+Kの少なくとも1つは、最初のうちは移動局116-1から信号を受信しない。
【0043】
同様に、手順500を利用して、基地局制御装置112(図1Aを参照)は、ミーティングモードに基づいて移動局116-2と通信するよう基地局114-jを制御することができる。
【0044】
図6は、ある例示的実施形態に係る、SDMAモードに基づいて上述した基地局114-i、114-i+1および114-i+2を制御するための基地局制御装置112(図1Aを参照)の例示的シーケンス図である。例証の便宜上、移動局116-1および116-2(図1Aを参照)は、この時、それぞれ基地局114-iおよび114-jのサービスエリア内にあると仮定する。
【0045】
図1Aおよび6を参照すると、基地局制御装置112は、アップリンク指定報告請求(uplink specified report request)602をマルチキャストして、基地局114-1、114-2、…、114-Nのそれぞれに請求し、それによって、識別情報およびサービスエリア内にある全移動局のアップリンク状態を報告するよう、基地局114-i、114-i+1および114-i+2に請求する。移動局のアップリンク状態には、移動局から受信した信号の品質に関わる情報が含まれる。
【0046】
したがって、基地局114-i、114-i+1および114-i+2は、アップリンク指定報告応答(uplink specified report response)604、606および608をそれぞれ基地局制御装置112に送信することができる。例えば、基地局114-iによって送信されるアップリンク指定報告応答604には、識別情報および移動局116-1のアップリンク状態が含まれる。また、例えば、基地局114-i+1によって送信されるアップリンク指定報告応答606、および基地局114-i+2によって送信されるアップリンク指定報告応答608は、この時、それぞれのサービスエリア内に移動局がないことを指示することができる。また、基地局114-jは、識別情報および移動局116-2のアップリンク状態に関する情報を含むアップリンク指定報告応答(図示せず)を基地局制御装置112に送信することができる。
【0047】
基地局制御装置112は、列車102-1および102-2の時刻表等に基づいて、移動局116-1および116-2のそれぞれの位置を判定することができる(610)。基地局制御装置112は、さらに、受信したアップリンク指定報告応答に基づいて、移動局116-1および116-2のそれぞれの位置に関するデータを微調整することができる。移動局116-2は移動局116-1から遠く離れている、つまり、移動局116-1と116-2の間の基地局の数が予め定められた数Kよりも大きいと基地局制御装置112が判定した場合(図2-202)、基地局制御装置112は、移動局116-1に対してSDMAモードを開始することができる(612)。
【0048】
1つの例示的実施形態において、基地局制御装置112は、基地局114-iから受信したアップリンク指定報告応答604に基づいて、移動局116-1が基地局114-iのサービスエリア内にあると判定する。したがって、基地局制御装置112は、基地局114-iにアップリンク専用割当請求(uplink dedicated assignment request)614を送信して、移動局116-1に対するサービス基地局となるよう基地局114-iに請求することができる。例えば、基地局制御装置112は、移動局116-1に対するサービス基地局となるよう基地局114-iに請求して、移動局116-1から受信されたデータを基地局制御装置112に転送することができる。アップリンク専用割当請求614の受信によって、基地局114-iは、基地局制御装置112にアップリンク専用割当応答(uplink dedicated assignment response)616を送信して、アップリンク専用割当請求614を満たせることを指示することができる。また、基地局114-iは、移動局116-1にアップリンク専用割当メッセージ(uplink dedicated assignment message)618を送信して、基地局114-iが移動局116-1に対してアップリンクデータ伝送を実行できることを移動局116-1に通知することもできる。
【0049】
また、基地局制御装置112は、基地局114-i+1にアップリンク候補割当請求(uplink candidate assignment request)620を送信して、移動局116-1へのダウンリンクデータ伝送を実行し、移動局116-1のアップリンク状態を周期的に報告するよう基地局114-i+1に請求することができる。アップリンク候補割当請求620の受信によって、基地局114-i+1は、基地局制御装置112にアップリンク候補割当応答(uplink candidate assignment response)622を送信して、アップリンク候補割当請求620を満たせることを指示することができる。そのため、基地局114-i+1は、移動局116-1の候補サービス基地局となる(623)。さらに、基地局114-i+1は、基地局制御装置112にアップリンク主動報告(uplink proactive report)624を周期的に送信し始める。このアップリンク主動報告624には、移動局116-1および基地局114-i+1のアップリンク状態に関する情報が含まれる。
【0050】
この例示的実施形態において、移動局116-1は、この時、基地局114-iのサービスエリア内にあるが、基地局114-i+1のサービスエリア内にはない。したがって、基地局114-iは移動局116-1からデータを受信して、受信したデータを基地局制御装置112に転送する(626)。
【0051】
次に、基地局114-i+1は、基地局制御装置112にアップリンク主動報告628を送信して、基地局114-i+1に対する移動局116-1の現在のアップリンク状態を報告する。さらに、基地局制御装置112は、基地局114-iにアップリンク指定報告請求630を送信する。そのため、基地局114-iが基地局制御装置112にアップリンク指定報告応答632を送信して、基地局114-iに対する移動局116-1の現在のアップリンク状態を報告し、基地局114-iから受信したアップリンク指定報告請求630に応じる。
【0052】
この例示的実施形態において、移動局116-1は、この時、基地局114-iおよび114-i+1の両方にカバーされたサービスエリア内に移動する。基地局114-iは、依然として移動局116-1のサービス基地局であり、そのため、移動局116-1からアップリンクデータを受信して、受信したアップリンクデータを基地局制御装置112に転送することができる。しかしながら、基地局114-i+1も、この時、移動局116-1からアップリンクデータを受信することができる(634)。
【0053】
そのため、基地局114-i+1は、基地局制御装置112にアップリンク主動報告636を送信して、基地局114-i+1に対する移動局116-1の現在のアップリンク状態を報告する。さらに、基地局制御装置112は、基地局114-iにアップリンク指定報告請求638を送信する。したがって、基地局114-iは、基地局制御装置112にアップリンク指定報告応答640を送信して、基地局114-iに対する移動局116-1の現在のアップリンク状態を報告する。
【0054】
移動局116-1が基地局114-i+1に向かってより近くに移動する時、基地局114-i+1から受信したアップリンク主動報告に基づいて、基地局114-i+1によって移動局116-1から受信した信号の品質が予め定められた条件を満たしていると基地局制御装置112が判定するまで、上記のプロセスが繰り返し行われる(642)。例えば、基地局制御装置112は、基地局114-i+1によって移動局116-1から受信した信号の仕事率がしきい値よりも大きいと判定することができる。また、例えば、基地局制御装置112は、基地局114-i+1によって移動局116-1から受信した信号の誤り率がしきい値よりも小さいと判定することができる。
【0055】
したがって、基地局制御装置112は、それから、基地局114-i+1にアップリンク専用割当請求644を送信して、移動局116-1に対するサービス基地局となるよう基地局114-i+1に請求することができる。例えば、基地局制御装置112は、移動局116-1から受信したデータを基地局制御装置112に転送するよう基地局114-i+1に請求することができる。アップリンク専用割当請求644の受信によって、基地局114-i+1は、基地局制御装置112にアップリンク専用割当応答646を送信して、アップリンク専用割当請求644を満たせることを指示することができる。また、基地局114-i+1は、移動局116-1にアップリンク専用割当メッセージ648を送信して、基地局114-i+1が移動局116-1に対してアップリンクデータ伝送を実行できることを移動局116-1に通知することもできる。
【0056】
さらに、基地局制御装置112は、基地局114-iにアップリンク専用取消請求(uplink dedicated cancelation request)650を送信して、移動局116-1へのサービスを停止するよう基地局114-iに請求する。基地局114-iは、基地局制御装置112にアップリンク専用取消応答(uplink dedicated cancelation response)652を送信して、アップリンク専用取消請求650を満たせることを指示する。基地局114-i+1は、この時、移動局116-1に対するサービス基地局になる(654)。
【0057】
さらに、基地局制御装置112は、基地局114-i+2にアップリンク候補割当請求656を送信して、移動局116-1へのダウンリンクデータ伝送を実行し、移動局116-1のアップリンク状態を周期的に報告するよう基地局114-i+2に請求する。アップリンク候補割当請求656の受信によって、基地局114-i+2は、基地局制御装置112にアップリンク候補割当応答658を送信して、アップリンク候補割当請求656を満たせることを指示する。そのため、基地局114-i+2は、移動局116-1に対する候補サービス基地局となる(660)。
【0058】
列車102-1が鉄道104に沿って移動する時、上記のプロセスが繰り返し行われる。その結果、移動局116-1に対して異なる基地局間のハンドオフによる無線通信の低下を減らすことができる。
【0059】
図7は、ある例示的実施形態に係る、ミーティングモードに基づいて上述した基地局114-i、114-i+1、…、114-i+Kを制御するための基地局制御装置112(図1Aを参照)の例示的シーケンス図700である。例証の便宜上、移動局116-1(図1Aを参照)は、この時、基地局114-iのサービスエリア内にあって、基地局114-i+1のサービスエリアに移動しており、移動局116-2(図1Aを参照)は、この時、基地局114-i+Kのサービスエリア内にある局で停止していると仮定する。
【0060】
図1Aおよび7を参照すると、基地局114-iおよび114-i+Kは、それぞれ移動局116-1および116-2からアップリンクデータを同時に受信し、それぞれの受信したデータを基地局制御装置112に転送する(702)。つまり、基地局114-iおよび114-i+Kは、それぞれ移動局116-1および116-2にサービスを提供している。さらに、基地局114-i+1は、上述したSDMAモードのプロセスと同じように、移動局116-1が基地局114-i+1に向かって移動する時、移動局116-1から信号を受信するよう動作する。
【0061】
例示的実施形態において、基地局制御装置112は、列車102-1および102-2の時刻表等に基づいて、移動局116-1および116-2のそれぞれの位置を判定することができる(704)。基地局制御装置112は、さらに、基地局114-iおよび114-i+Kのそれぞれから受信したアップリンク指定報告応答等に基づいて、移動局116-1および116-2のそれぞれの位置に関するデータを微調整することができる。移動局116-1と116-2の間の基地局の数が予め定められた数Kよりも小さいと基地局制御装置112が判定した場合(図2-202)、基地局制御装置112は、基地局114-iおよび114-i+Kに対してミーティングモードを開始することができる(706)。この例示的実施形態において、基地局制御装置112は、移動局116-1と116-2の間にK-1個の基地局があると判定するため、それによって、基地局制御装置112は、ミーティングモードを開始すると判定する。
【0062】
1つの例示的実施形態において、基地局制御装置112は、基地局114-i、114+i+1、…、114-i+Kのそれぞれにアップリンク分割割当請求(uplink separated assignment request)708をマルチキャストして、複数の移動局にダウンリンクデータを伝送し、複数の移動局からアップリンクデータを受信する準備を行い、この時サービスエリア内にある移動局からアップリンクデータを受信および転送するよう基地局114-i、114+i+1、…、114-i+Kのそれぞれに請求する。
【0063】
アップリンク分割割当請求708の受信によって、基地局114-iは、移動局116-1にアップリンク分割割当請求710を送信して、アップリンクデータの伝送を一時的に停止し、TDMAモードに切り換えるよう移動局116-1に請求する。移動局116-1は、基地局114-iにアップリンク分割割当応答(uplink separated assignment response)712を送信して、アップリンク分割割当請求710を満たし、基地局114-iへのアップリンクデータの伝送を一時的に停止できることを指示する(714)。
【0064】
基地局114-iは、それから、基地局制御装置112にアップリンク分割割当応答716を送信して、移動局116-1がアップリンクデータの伝送を一時的に停止し、TDMAモードに切り換えられることを指示することができる。さらに、基地局114-i+1は、基地局制御装置112にアップリンク分割割当応答718を送信することができる。
【0065】
同様に、アップリンク分割割当請求708の受信によって、基地局114-i+Kは、移動局116-2にアップリンク分割割当請求720を送信して、アップリンクデータの伝送を一時的に停止し、TDMAモードに切り換えるよう移動局116-2に請求する。移動局116-2は、基地局114-i+Kにアップリンク分割割当応答722を送信して、アップリンク分割割当請求720を満たし、基地局114-i+Kへのアップリンクデータの伝送を一時的に停止できることを指示する(724)。
【0066】
基地局114-i+Kは、それから、基地局制御装置112にアップリンク分割割当応答726を送信して、移動局116-2がアップリンクデータの伝送を一時的に停止し、TDMAモードに切り換えられることを指示することができる。
【0067】
1つの例示的実施形態において、基地局制御装置112は、さらに、基地局114-i、114+i+1および114-i+Kのそれぞれにアップリンク分割割当確認(uplink separated assignment acknowledgment)728をマルチキャストして、基地局114-i、114+i+1および114-i+Kのそれぞれが、この時サービスエリア内にある移動局から受信したアップリンクデータを基地局制御装置112に伝送開始できることを確認する。基地局114-iは、それから、移動局116-1にアップリンク分割割当確認730を送信して、TDMAモードに基づいてアップリンクデータを伝送開始できることを移動局116-1に通知することができる。基地局114-i+Kは、移動局116-2にアップリンク分割割当確認732を送信して、TDMAモードに基づいてアップリンクデータを伝送開始できることを移動局116-2に通知することができる。
【0068】
結果として、基地局114-iは、TDMAモードに基づいて、移動局116-1からアップリンクデータを受信し、受信したデータを基地局制御装置112に転送することができる(734)。基地局114-i+1も、TDMAモードに基づいて、移動局116-1からアップリンクデータを受信することができる。同様にして、基地局114-i+Kは、TDMAモードに基づいて、移動局116-2からアップリンクデータを受信し、受信したデータを基地局制御装置112に転送することができる(736)。
【0069】
移動局116-1が、基地局114-iのサービスエリアから基地局114-i+1のサービスエリアに移動する時、基地局114-i+1は、上述したSDMAモードのプロセスと同様に、移動局116-1に対するサービス基地局になることができる(738)。そのため、基地局114-i+1は、TDMA方式に基づいて、移動局116-1からアップリンクデータを受信し、受信したデータを基地局制御装置112に転送することができ(740)、基地局114-i+Kは、TDMA方式に基づいて、移動局116-2からアップリンクデータを受信し、受信したデータを基地局制御装置112に転送することができる(742)。
【0070】
移動局116-1が基地局114-i+Kのサービスエリアにさらに移動する時、基地局114-i+Kは、移動局116-1および116-2の両方に対するサービス基地局になる。そのため、基地局114-i+Kは、TDMA方式に基づいて、移動局116-1および116-2の両方からアップリンクデータを受信し、受信したデータを基地局制御装置112に転送することができる。
【0071】
実施形態は2つの移動局に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、より多数の移動局で実施した場合でも、同等の効果を得ることができる。
【0072】
実施形態は列車に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の種類の輸送手段で実施した場合でも、同等の効果を得ることができる。
【0073】
以上のごとく、この発明を実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。
【符号の説明】
【0074】
100 通信システム
102-1、102-2 列車
104 鉄道
112 基地局制御装置
113 基地局制御センター
114-1〜114-N 基地局
116-1、116-2 移動局
120 インターネット
122 中央処理装置
124 ランダムアクセスメモリ
126 読み出し専用メモリ
128 記憶装置
130 データベース
132 入出力装置
134 インターフェース
136 アンテナ
200 基地局制御装置が基地局を制御する手順のフローチャート
202、204、206 基地局制御装置が基地局を制御する手順
300 基地局制御装置がSDMAモードに基づいて移動局と通信するよう基地局を制御する手順のフローチャート
302、304、306、308、310、312 基地局制御装置がSDMAモードに基づいて移動局と通信するよう基地局を制御する手順
400 基地局制御装置がミーティングモードに基づいて移動局と通信するよう基地局を制御する手順のフローチャート
402、404、406、408、410、412基地局制御装置がミーティングモードに基づいて移動局と通信するよう基地局を制御する手順
500 基地局制御装置がミーティングモードに基づいて移動局と通信するよう基地局を制御する手順のフローチャート
502、504、506、508、510、512基地局制御装置がミーティングモードに基づいて移動局と通信するよう基地局を制御する手順
600 基地局制御装置がSDMAモードに基づいて基地局を制御するシーケンス図
602、630、638、アップリンク指定報告請求
604、606、608、632、640 アップリンク指定報告応答
610、612、623、626、634、642、654、660 基地局制御装置がSDMAモードに基づいて基地局を制御する手順
614、644 アップリンク専用割当請求
616、646 アップリンク専用割当応答
618、648 アップリンク専用割当メッセージ
620、656 アップリンク候補割当請求
622、658 アップリンク候補割当応答
624、628、636 アップリンク主動報告
650 アップリンク専用取消請求
652 アップリンク専用取消応答
700 基地局制御装置がミーティングモードに基づいて基地局を制御するシーケンス図
702、704、706、714、724、734、736、738、740、742 基地局制御装置がミーティングモードに基づいて基地局を制御する手順
708、710、720 アップリンク分割割当請求
712、716、718、722、726 アップリンク分割割当応答
728、730、732 アップリンク分割割当確認

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の輸送手段にそれぞれ少なくとも1つ設置された移動局に無線通信を提供するよう複数の基地局を制御するための方法であって、
前記複数の基地局の中の第1の基地局が前記複数の移動局の中の第1の移動局にサービスを提供するために、前記複数の基地局のうち、前記第1の基地局と前記複数の移動局の中の第2の移動局にサービスを提供する第2の基地局との間の基地局の数が予め定められた数よりも小さいかどうかを判定することと、
前記判定結果に基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局と通信するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御することと
を含む方法。
【請求項2】
前記基地局の数が前記予め定められた数よりも少ないと判定された時、前記方法が、
空間分割多元接続(SDMA)モードに基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局および前記第2の移動局と通信するよう、前記複数の基地局の中の前記第1の基地局および前記第2の基地局のそれぞれを制御することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記SDMAモードに基づいて、前記制御することが、
ダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御することと、
前記ダウンリンク周波数と同じダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第2の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第2の基地局を制御することと
をさらに含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記SDMAモードに基づいて、前記制御することが、
アップリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第1の移動局からデータを受信するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御することと、
前記アップリンク周波数と同じアップリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第2の移動局からデータを受信するよう前記複数の基地局の中の前記第2の基地局を制御することと
をさらに含む請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記SDMAモードに基づいて、前記制御することが、
前記複数の移動局の中の前記第1の移動局から信号を受信するよう、前記複数の基地局の中の前記第1の基地局と隣り合う前記複数の基地局の中の第3の基地局を制御することと、
前記受信した信号の信号品質を判定すること
をさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記信号品質が予め定められた条件よりも良いと判定された時、前記方法が、
前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にサービスを提供するのを停止するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御することと、
前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にサービスを提供するよう前記複数の基地局の中の前記第3の基地局を制御することと
をさらに含む請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記基地局の数が前記予め定められた数よりも少ないと判定された時、前記制御することが、
ミーティングモードに基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局および前記第2の移動局と通信するよう、前記複数の基地局の中の前記第1の基地局および前記第2の基地局のそれぞれを制御することをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ミーティングモードに基づいて、前記制御することが、
ダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御することと、
前記ダウンリンク周波数と同じダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第2の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第2の基地局を制御することと
をさらに含む請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記ミーティングモードに基づいて、前記制御することが、
第1のダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御することと、
前記第1のダウンリンク周波数と異なる第2のダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第2の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第2の基地局を制御することと
をさらに含む請求項7記載の方法。
【請求項10】
前記ミーティングモードに基づいて、前記制御することが、
時間分割多重アクセス(TDMA)方式に基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局からデータを受信するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御することをさらに含む請求項7記載の方法。
【請求項11】
前記ミーティングモードに基づいて、前記制御することが、
周波数分割多重アクセス(FDMA)方式に基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局からデータを受信するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御することをさらに含む請求項7記載の方法。
【請求項12】
前記複数の輸送手段にそれぞれ少なくとも1つ設置された前記移動局に無線通信を提供するよう前記複数の基地局を制御することをさらに含み、
前記複数の輸送手段は、鉄道に沿って移動するように設計された列車である請求項1記載の方法。
【請求項13】
複数の輸送手段にそれぞれ少なくとも1つ設置された移動局に無線通信を提供するよう複数の基地局を制御するための基地局制御装置であって、
前記複数の基地局の中の第1の基地局が前記複数の移動局の中の第1の移動局にサービスを提供するために、前記複数の基地局のうち、前記第1の基地局と前記複数の移動局の中の第2の移動局にサービスを提供する第2の基地局との間の基地局の数が予め定められた数よりも小さいかどうかを判定し、
前記判定結果に基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局と通信するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御する
ように設計された装置。
【請求項14】
前記基地局の数が前記予め定められた数よりも少なくないと判定された時、前記装置が、
SDMAモードに基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局および前記第2の移動局と通信するよう、前記複数の基地局の中の前記第1の基地局および前記第2の基地局のそれぞれを制御するようにさらに設計された請求項13記載の基地局制御装置。
【請求項15】
ダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御し、
前記ダウンリンク周波数と同じダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第2の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第2の基地局を制御するようにさらに設計された請求項14記載の基地局制御装置。
【請求項16】
アップリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第1の移動局からデータを受信するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御し、
前記アップリンク周波数と同じアップリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第2の移動局からデータを受信するよう前記複数の基地局の中の前記第2の基地局を制御するようにさらに設計された請求項14記載の基地局制御装置。
【請求項17】
前記複数の移動局の中の前記第1の移動局から信号を受信するよう、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局と隣り合う前記複数の基地局の中の第3の基地局を制御し、
前記受信した信号の信号品質を判定する
ようにさらに設計された請求項14に記載の基地局制御装置。
【請求項18】
前記信号品質が予め定められた条件よりも良いと判定された時、前記装置が、
前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にサービスを提供するのを停止するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御し、
前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にサービスを提供するよう前記複数の基地局の中の前記第3の基地局を制御する
ようにさらに設計された請求項17記載の基地局制御装置。
【請求項19】
前記基地局の数が前記予め定められた数よりも少なくないと判定された時、前記装置が、
ミーティングモードに基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局および前記第2の移動局と通信するよう、前記複数の基地局の中の前記第1の基地局および前記第2の基地局のそれぞれを制御するようにさらに設計された請求項13に記載の基地局制御装置。
【請求項20】
ダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御し、
前記ダウンリンク周波数と同じダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第2の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第2の基地局を制御する
ようにさらに設計された請求項19記載の基地局制御装置。
【請求項21】
第1のダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御し、
前記第1のダウンリンク周波数と異なる第2のダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第2の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第2の基地局を制御する
ようにさらに設計された請求項19記載の基地局制御装置。
【請求項22】
TDMA方式に基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局からデータを受信するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御するようにさらに設計された請求項19記載の基地局制御装置。
【請求項23】
FDMA方式に基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局からデータを受信するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御するようにさらに設計された請求項19記載の基地局制御装置。
【請求項24】
予め定められたルートに沿って移動するように設計された複数の輸送手段に無線通信を提供するための通信システムであって、
前記ルートに沿って設置された複数の基地局と、
前記複数の輸送手段にそれぞれ少なくとも1つ設置された移動局と、
基地局制御装置と
を含み、前記基地局制御装置が、
前記複数の基地局の中の第1の基地局が前記複数の移動局の中の第1の移動局にサービスを提供するために、前記複数の基地局のうち、前記第1の基地局と前記複数の移動局の中の第2の移動局にサービスを提供する第2の基地局との間の基地局の数が予め定められた数よりも小さいかどうかを判定し、
前記判定結果に基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局と通信するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御する
ように設計されたシステム。
【請求項25】
前記基地局の数が前記予め定められた数よりも少なくないと判定された時、前記装置が、
SDMAモードに基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局および前記第2の移動局と通信するよう、前記複数の基地局の中の前記第1の基地局および前記第2の基地局のそれぞれを制御するようにさらに設計された請求項24記載のシステム。
【請求項26】
前記基地局制御装置が、
ダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御し、
前記ダウンリンク周波数と同じダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第2の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第2の基地局を制御する
ようにさらに設計された請求項25記載のシステム。
【請求項27】
前記基地局制御装置が、
アップリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第1の移動局からデータを受信するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御し、
前記アップリンク周波数と同じアップリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第2の移動局からデータを受信するよう前記複数の基地局の中の前記第2の基地局を制御する
ようにさらに設計された請求項25記載のシステム。
【請求項28】
前記基地局の数が前記予め定められた数よりも少ないと判定された時、前記基地局制御装置が、
ミーティングモードに基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局および前記第2の移動局と通信するよう、前記複数の基地局の中の前記第1の基地局および前記第2の基地局のそれぞれを制御するようにさらに設計された請求項24に記載のシステム。
【請求項29】
前記基地局制御装置が、
ダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御し、
前記ダウンリンク周波数と同じダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第2の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第2の基地局を制御する
ようにさらに設計された請求項28記載のシステム。
【請求項30】
前記基地局制御装置が、
第1のダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第1の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御し、
前記第1のダウンリンク周波数と異なる第2のダウンリンク周波数で前記複数の移動局の中の前記第2の移動局にデータを伝送するよう前記複数の基地局の中の前記第2の基地局を制御する
ようにさらに設計された請求項28記載のシステム。
【請求項31】
前記基地局制御装置が、
TDMA方式に基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局からデータを受信するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御するようにさらに設計された請求項28記載のシステム。
【請求項32】
前記基地局制御装置が、
FDMA方式に基づいて、前記複数の移動局の中の前記第1の移動局からデータを受信するよう前記複数の基地局の中の前記第1の基地局を制御するようにさらに設計された請求項28記載のシステム。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−246080(P2010−246080A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−193457(P2009−193457)
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【出願人】(390023582)財団法人工業技術研究院 (524)
【氏名又は名称原語表記】INDUSTRIAL TECHNOLOGY RESEARCH INSTITUTE
【住所又は居所原語表記】195 Chung Hsing Rd.,Sec.4,Chutung,Hsin−Chu,Taiwan R.O.C
【Fターム(参考)】