説明

移動機、測位システム及び測位方法

【課題】 別の端末等からの要求に応じた測位を行う移動機において、測位完了に相当するタイミングが認識されると共に正確な測位結果が把握される。
【解決手段】 移動機10は、測位結果を記憶する記憶部121と、GPS測位による自機10の測位要求を受信すると共にGPS測位による測位結果を示す情報をネットワークNに送信するGPS測位要求処理部111と、GPS測位により測位を行うと共に測位結果を記憶部121に記憶させるGPS処理部13と、RTT測位による自機10の測位要求を受信してRTT測位による測位演算に用いられる情報を送信するRTT測位要求処理部112と、当該情報の送信に応じてRTT測位によりLCS処理サーバ20により測位演算される測位結果を受信して、当該測位結果を示す情報を記憶部121に記憶させる最終測位結果受信部113とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動機、測位システム、並びに当該移動機及び測位システムにおける測位方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、別の端末等からの要求に応じて移動機がGPS(Global Positioning System)等による測位を行い、測位結果を送信するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなシステムとして、3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、ネットワークから測位の要求が行われるLCS(Location Services)−MTLR(MobileTerminated Location Request)がある。MTLRは、例えば、第三者による位置検索に用いられる。
【0003】
LCSにおける測位には、移動機のみで行うGPS測位や、移動機で取得したGPS情報と移動機とネットワーク基地局との間で送受信される信号の遅延時間に基づいて移動機の位置を算出するRTT(Round Trip Time)測位等が用いられる。
【特許文献1】特開2003−287426号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
MTLRでは、GPS測位は移動機において行われて、測位結果は移動機からネットワークに送信される。しかし、GPS測位が十分な精度で行われなかった場合には、ネットワーク上のサーバにより、移動機からRTTを利用した測位演算を行うための情報が取得されて測位演算が行われる。MTLRでは、元来、別の端末により測位結果が取得されればよいので、RTT測位の測位結果に係る通知は測位対象の移動機に対しては行われない。このような構成では、測位対象の移動機では、RTT測位の測位完了に相当するタイミングを認識することができず、適切なタイミングで測位のキャンセルを行うことができないという問題がある。また、RTT測位の測位結果に係る通知が行われないため、移動機は正確な測位結果を把握していないという問題がある。
【0005】
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、測位対象の移動機において、測位完了に相当するタイミングが正しく認識されると共に正確な測位結果が把握されることを可能とする移動機、測位システム及び測位方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る移動機は、自機に係る測位結果を示す情報を記憶する記憶部と、測位要求のうち第1の測位方法による自機の測位要求を受信する第1測位要求受信手段と、第1測位要求受信手段により測位要求が受信されると、第1の測位方法により自機の測位を行うと共に当該第1の測位方法による測位結果を示す情報を記憶部に記憶させる第1測位手段と、第1の測位方法による測位結果を示す情報を送信する第1送信手段と、測位要求のうち第2の測位方法による自機の測位要求を受信する第2測位受信手段と、第2測位要求受信手段により測位要求が受信されると、第2の測位方法による自機に対する測位演算に用いられる情報を送信する第2送信手段と、第2送信手段による第2の測位方法による測位演算に用いられる情報の送信に応じて第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を受信して、当該第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を記憶部に記憶させる最終測位結果受信手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る測位システムは、自機に係る測位結果を示す情報を記憶する記憶部と、移動機と測位サーバとを含んで構成される測位システムであって、移動機は、測位要求のうち第1の測位方法による自機の測位要求を受信する第1測位要求受信手段と、第1測位要求受信手段により測位要求が受信されると、第1の測位方法により自機の測位を行うと共に当該第1の測位方法による測位結果を示す情報を記憶部に記憶させる第1測位手段と、第1の測位方法による測位結果を示す情報を送信する第1送信手段と、測位要求のうち第2の測位方法による自機の測位要求を受信する第2測位受信手段と、第2測位要求受信手段により測位要求が受信されると、第2の測位方法による自機に対する測位演算に用いられる情報を送信する第2送信手段と、第2送信手段による第2の測位方法による測位演算に用いられる情報の送信に応じて第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を受信して、当該第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を記憶部に記憶させる最終測位結果受信手段と、を備え、測位サーバは、移動機に第1の測位方法及び第2の測位方法による当該移動機の測位要求を送信する測位要求手段と、測位要求手段による、第1の測位方法による移動機の測位要求の送信に応じて、当該移動機から送信される当該第1の測位方法による測位結果を示す情報を受信する第1測位結果受信手段と、測位要求手段による、第2の測位方法による移動機の測位要求の送信に応じて、当該移動機から送信される当該第2の測位方法による測位演算に用いられる情報を受信する第2測位情報受信手段と、第1測位結果受信手段により受信された第1の測位方法による測位結果を示す情報、及び第2測位情報受信手段により受信された第2の測位方法による測位演算に用いられる情報を用いて、当該第2の測位方法により測位演算する第2測位演算手段と、第2測位演算手段により測位演算された測位結果を示す情報を移動機に送信する最終測位結果送信手段と、を備える、ことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、移動機に送信される測位要求に基づいて、移動機では第1の測位方法による自機の測位が行われて、測位結果を示す情報が測位サーバに送信されると共に記憶部に記憶される。また、移動機から送信された第2の測位方法による測位演算に用いられる情報に基づいて、測位サーバにおいて第2の測位方法により当該移動機に対する測位演算が行われる。測位演算結果を示す情報は測位サーバから移動機に送信されて、移動機では、当該測位演算結果を示す情報が受信されて記憶部に記憶される。これにより、移動機では、当該測位演算結果を示す情報を受信され記憶されたときが上記の測位要求に係る測位完了に相当するタイミングと認識される。即ち、本発明に係る移動機では、測位完了に相当するタイミングが正しく認識される。また、移動機では第2の測位方法による測位演算の結果が記憶部に記憶されるため、移動機のみによる第1の測位方法による測位によるものよりも正確な測位結果が把握される。
【0009】
第1の測位方法は、GPSによる測位方法であり、第2の測位方法は、移動機と移動体通信網の基地局との間で送受信される信号に基づく測位方法である、ことが望ましい。この構成によれば、確実に本発明を実施することができる。
【0010】
移動機は、最終測位結果受信手段により測位結果が受信されて記憶部に記憶される迄、測位要求に係る測位処理を中止する旨の入力を受け付けて、当該測位要求に係る測位処理を中止させる処理を行う測位中止手段を更に備えることが望ましい。この構成によれば、測位対象の移動機において測位完了に相当するタイミングまで測位の中止(キャンセル)が行われうる。即ち、適切なタイミングで測位のキャンセルが行われうる。
【0011】
最終測位結果受信手段は、受信した測位結果を示す情報を、第1測位手段により記憶部に記憶され測位結果を示す情報に上書きすることが望ましい。この構成によれば、確実に本発明の効果を奏することができる。
【0012】
ところで、本発明は、上記のように移動機及び測位システムの発明として記述できる他に、以下のように移動機及び測位システムにおける測位方法の発明としても記述することができる。これはカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
【0013】
即ち、本発明に係る測位方法は、自機に係る測位結果を示す情報を記憶する記憶部を備える移動機における測位方法であって、測位要求のうち第1の測位方法による自機の測位要求を受信する第1測位要求受信ステップと、第1測位要求受信ステップにおいて測位要求が受信されると、第1の測位方法により自機の測位を行うと共に当該第1の測位方法による測位結果を示す情報を記憶部に記憶させる第1測位ステップと、第1の測位方法による測位結果を示す情報を送信する第1送信ステップと、測位要求のうち第2の測位方法による自機の測位要求を受信する第2測位受信ステップと、第2測位要求受信ステップにおいて測位要求が受信されると、第2の測位方法による自機に対する測位演算に用いられる情報を送信する第2送信ステップと、第2送信ステップにおける第2の測位方法による測位演算に用いられる情報の送信に応じて第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を受信して、当該第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を記憶部に記憶させる最終測位結果受信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る測位方法は、自機に係る測位結果を示す情報を記憶する記憶部を備える移動機と測位サーバとを含んで構成される測位システムにおける測位方法であって、移動機が、測位要求のうち第1の測位方法による自機の測位要求を受信する第1測位要求受信ステップと、第1測位要求受信ステップにおいて測位要求が受信されると、第1の測位方法により自機の測位を行うと共に当該第1の測位方法による測位結果を示す情報を記憶部に記憶させる第1測位ステップと、第1の測位方法による測位結果を示す情報を送信する第1送信ステップと、測位要求のうち第2の測位方法による自機の測位要求を受信する第2測位受信ステップと、第2測位要求受信ステップにおいて測位要求が受信されると、第2の測位方法による自機に対する測位演算に用いられる情報を送信する第2送信ステップと、第2送信ステップにおける第2の測位方法による測位演算に用いられる情報の送信に応じて第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を受信して、当該第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を記憶部に記憶させる最終測位結果受信ステップと、を含み、測位サーバが、移動機に第1の測位方法及び第2の測位方法による当該移動機の測位要求を送信する測位要求ステップと、測位要求ステップにおける、第1の測位方法による移動機の測位要求の送信に応じて、当該移動機から送信される当該第1の測位方法による測位結果を示す情報を受信する第1測位結果受信ステップと、測位要求ステップにおける、第2の測位方法による移動機の測位要求の送信に応じて、当該移動機から送信される当該第2の測位方法による測位演算に用いられる情報を受信する第2測位情報受信ステップと、第1測位結果受信ステップにおいて受信された第1の測位方法による測位結果を示す情報、及び第2測位情報受信ステップにおいて受信された第2の測位方法による測位演算に用いられる情報を用いて、当該第2の測位方法により測位演算する第2測位演算ステップと、第2測位演算ステップにおいて測位演算された測位結果を示す情報を移動機に送信する最終測位結果送信ステップと、を含む、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、移動機では、測位演算結果を示す情報を受信して記憶されてときが上記の測位要求に係る測位完了に相当するタイミングと認識されるため、測位完了に相当するタイミングが正しく認識される。また、移動機では第2の測位方法による測位演算の結果が記憶部に記憶されるため、移動機のみによる第1の測位方法による測位によるものよりも正確な測位結果が把握される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面とともに本発明に係る移動機、測位システム及び測位方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0017】
図1に本実施形態に係る測位システム1を示す。測位システム1は、本発明に係る構成要素として移動機10と、測位サーバであるLCS処理サーバ20とを含んで構成される。移動機10は、移動体通信網であるネットワークNに無線接続して移動体通信を行うことができる装置である。具体的には例えば、移動機10は、3GPPに準拠する携帯電話網であるネットワークNに接続される携帯電話機である。また、移動機10は、測位システム1において測位対象となる装置である。本実施形態における測位は、ネットワークNから測位の要求が行われるMTLRによるものである。なお、測位システム1は、移動機10から測位の要求が行われるLCS−MTLR(Mobile Originated Location Request)による測位が行われる機能を有していてもよい。
【0018】
この測位は、第1の測位方法と、第2の測位方法とが併用して行われる。第1の測位方法は、移動機10によるGPSによる測位である(以降、GPS測位と呼ぶ)。第2の測位方法は、LCS処理サーバ20により、上記第1の測位方法による情報とRTT(Round Trip Time)を示す情報とから測位演算が行われる測位である(以降、RTT測位と呼ぶ)。ここでRTTは、移動機10とネットワークNの無線基地局装置30との間で送受信される信号の伝搬遅延である。後述するように第1の測位方法により十分な精度の測位が行われなかった場合に、第2の測位方法による測位が行われる。
【0019】
LCS処理サーバ20は、MTLRによる移動機10の測位処理の制御を行う装置である。LCS処理サーバ20は、ネットワークNに含まれており、移動機10との間で通信を行うことができる。LCS処理サーバ20と移動機10との通信は、無線基地局装置30と、無線制御装置40と、呼処理交換機50とを介して行われる。無線基地局装置30、無線制御装置40及び呼処理交換機50は、従来のものと同様の機能を有するものが用いられる。なお、図1に示すようにネットワークNに含まれる各装置間は有線又は無線により、移動機10と無線基地局装置30との間は無線により通信が行われる。
【0020】
LCS処理サーバ20は、ネットワークNに含まれる位置提供サーバ(LCSクライアント)60からMTLR要求が送信されることをトリガとして、移動機10に対する測位を開始させる。位置提供サーバ60は、(測位対象の移動機10とは異なる)第三者の端末に対して当該移動機10の位置に関する情報をサービスとして提供するサーバ装置である。
【0021】
引き続いて、移動機10及びLCS処理サーバ20の本発明に係る機能を中心により詳細に説明する。図1に示すように移動機10は、MTF(Mobile Terminal Function)11と、TAF(Terminal Adaptation Function)12と、GPS処理部13とを備えて構成される。
【0022】
ネットワークNとの間で信号の送受信や、送受信の制御を行う部分は大きく一つの機能ブロックとなっており、この部分をMTF11とする。更に、MTF11は、図1に示すように本発明に係る機能として、GPS測位要求処理部111と、RTT測位要求処理部112と、最終測位結果受信部113とを備える。
【0023】
GPS測位要求処理部111は、MTLRに係る測位要求のうち、ネットワークNからGPS測位による自機10の測位要求(GPS測位要求)を受信する第1測位要求受信手段である。GPS測位要求処理部111は、GPS測位要求を受信するとGPS処理部13にその旨を通知して、GPS測位を開始させる。また、GPS測位要求処理部111は、GPS処理部13から出力されたGPS測位による自機10の測位結果を示す情報を、GPS測位報告としてネットワークNに送信する第1送信手段でもある。ネットワークNに送信された情報は無線制御装置40に受信される。なお、ここで送信する情報は、移動機10の位置を示す情報だけでなく、測位結果の精度を示す情報やLCS処理サーバ20における(RTT)測位演算に用いられる情報も含まれる。
【0024】
RTT測位要求処理部112は、MTLRに係る測位要求のうち、RTT測位による自機10の測位要求を受信する第2測位受信手段である。また、RTT測位要求処理部112は、RTT測位による測位要求が受信されると、RTT測位による自機10に対する測位演算に用いられる情報をネットワークNに送信する第2送信手段でもある。当該情報は、具体的には、移動機10と無線基地局装置30との間で送受信される信号に係るRTTを算出するための情報(例えば、測位信号に対する返信)であり、従来のRTT測位にも用いられる情報である。送信された情報は、無線制御装置40に受信される。
【0025】
最終測位結果受信部113は、RTT測位による測位演算に用いられる情報の、RTT測位要求処理部112による送信に応じて、LCS処理サーバ20によりRTT測位により測位演算される測位結果を示す情報を受信して、当該測位結果を示す情報を、後述する記憶部121に記憶させる最終測位結果受信手段である。なお、上述したように、従来の移動機は、MTLRに係る構成要素として、最終測位結果受信部113に相当する要素を備えていない。最終測位結果受信部113は、RTT測位による測位結果を示す情報を、同一のMTLRに係る測位要求のGPS測位による自機10の測位結果を示す情報に上書きすることが望ましい。その結果として、GPS測位による測位結果を示す情報は記憶部121から消去される。
【0026】
TAF12は、移動機10の機能に係る制御を行う部分であり、図1に示すように本発明に係る機能として、記憶部121と、測位中止部122とを備え、また、必要に応じてMTF11に対して信号の送信を指示する。
【0027】
記憶部121は、自機10に係る測位結果を示す情報を記憶する部分であり、メモリ等により構成されている。記憶部121が記憶する測位結果を示す情報は、移動機10の位置を示す情報であり、例えば、緯度及び経度の情報である。また、記憶部121は、移動機10の位置を示す情報に対応付けて測位が行われた時刻(タイミング)を示す情報も記憶することが望ましい。記憶部121が記憶する測位結果を示す情報は、GPS処理部13により測位された情報及び最終測位結果受信部113により受信された情報である。
【0028】
測位中止部122は、MTLRに係る測位要求に係る測位処理を中止する旨(測位キャンセル)の、ユーザの操作による入力を受け付けて、当該測位要求に係る測位処理を中止させる処理を行う測位中止手段である。測位中止部122は、TAF12が測位を行うための認証処理が開始されてから、最終測位結果受信部113により測位結果が受信されて記憶部121に記憶される迄の期間を、MTLRに係る測位処理が行われている期間と認識し、その間、測位キャンセルの入力を受け付ける。なお、従来の移動機では、MTLRに係る測位要求に係る測位処理はGPS測位が終了すると、それ以上はTAFには認識されず、それまでのタイミングでしか測位処理を中止することができなかった。
【0029】
測位キャンセルの入力が受け付けられると、測位中止部122は、測位キャンセルを示す信号を無線制御装置40に送信して、無線制御装置40により測位キャンセルの処理が行われる。測位キャンセル自体の処理は、従来の処理と同様である。
【0030】
GPS処理部13は、GPS測位要求処理部111により測位要求が受信されると、GPS測位による自機10の測位を行う第1測位手段である。GPSによる測位は従来の方法を用いることができる。GPS処理部13は、GPS測位による測位結果を示す情報を記憶部121に記憶させる。測位結果を示す情報である、移動機10の位置を示す情報は、例えば、移動機10が位置する緯度及び経度の情報である。また、測位結果を示す情報には、測位のタイミングを示す時刻の情報等の情報が含まれていてもよい。また、GPS処理部13は、GPS測位による測位結果を示す情報をネットワークNに送信するためにGPS測位要求処理部111に出力する。
【0031】
以上が本実施形態に係る移動機10の機能構成である。引き続いて、図2に本実施形態に係る移動機10のハードウェア構成を示す。図2に示すように、移動機10は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、操作部104、無線通信部105、ディスプレイ106及びアンテナ107等のハードウェアにより構成されている。また、移動機10は、携帯電話機として機能するための音声処理部やスピーカ、マイクといった、図示しない構成要素を有している。これらの構成要素は、バスを介して各種信号の入出力が可能なように接続されている。これらの構成要素が動作することにより、上述した機能が発揮される。
【0032】
引き続いて、LCS処理サーバ20について説明する。図1に示すようにLCS処理サーバ20は、測位要求部21と、測位情報受信部22と、測位演算部23と、最終測位結果送信部24とを備えて構成される。
【0033】
測位要求部21は、移動機10にGPS測位及びRTT測位による、当該移動機10の測位要求を送信する測位要求手段である。具体的には、測位要求部21は、移動機10との間で、上述した3GPPで規定されているSSにより、MTLRに係る測位要求を移動機10が受け付けて測位をするための認証処理等を行う。この処理は、無線制御装置40を介して行われるが、この無線制御装置40が、個々のGPS測位及びRTT測位による測位要求を移動機10に送信する。
【0034】
上記の測位要求の送信は、第三者の端末からの要求を受け付けた位置提供サーバ60からMTLR要求が行われたことをトリガとして行なわれる。
【0035】
測位情報受信部22は、測位要求部21(の制御)によるGPS測位による測位要求の送信に応じて、測位対象の移動機10から送信されるGPS測位による測位結果を示す情報を受信する第1測位結果受信手段である。また、測位情報受信部22は、測位要求部21(の制御)によるRTT測位による測位要求の送信に応じて、測位対象の移動機10から送信されるRTT測位による測位演算に用いられる情報を受信する第2測位情報受信手段でもある。これらの情報は、後述するように一旦、無線制御装置40に保持され、無線制御装置40からまとめて測位情報受信部22に送信される。測位情報受信部22は、受信した各情報を、測位演算部23に出力する。
【0036】
測位演算部23は、測位情報受信部22により受信されたGPS測位による測位結果を示す情報、及びRTT測位による測位演算に用いられる情報を用いて、RTT測位による測位演算する第2測位演算手段である。RTT測位による測位演算は、従来の方法を用いることができる。測位演算部23は、上記のように測位演算された測位結果を示す情報を最終測位結果送信部24に出力する。
【0037】
最終測位結果送信部24は、測位演算部23により測位演算された測位結果を示す情報(移動機10の位置情報)を移動機10に送信する最終測位結果送信手段である。また、最終測位結果送信部24は、移動機10に上記の測位結果に係る測位演算が行われたタイミングの情報も送信することが望ましい。移動機10において、当該タイミングが把握されるからである。なお、従来の測位システムにおいては、MTLRでは移動機10に(最終的な)測位結果を通知していなかった。また、最終測位結果送信部24は、MTLR要求に対する応答として、測位演算部23により測位演算された測位結果を示す情報を、位置提供サーバ60に送信する。
【0038】
以上が本実施形態に係るLCS処理サーバ20の機能構成である。引き続いて、図3に本実施形態に係るLCS処理サーバ20のハードウェア構成を示す。図3に示すように、LCS処理サーバ20は、CPU201、主記憶装置であるRAM202及びROM203、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール204、並びにハードディスク等の補助記憶装置205等のハードウェアを備えるコンピュータとして構成される。これらの構成要素が動作することにより、上述したLCS処理サーバ20の機能が発揮される。
【0039】
引き続いて、図4のシーケンス図を用いて本実施形態に係る移動機10及び当該移動機を含む測位システム1により実行される処理(測位方法)について説明する。
【0040】
まず、ネットワークNにおいて位置提供サーバ60からLCS処理サーバ20に対してMTLR要求が行われる(S01)。MTLR要求は、第三者の端末等から位置提供サーバ60に、移動機10の位置の情報の要求があった場合に行われる。MTLR要求には、測位対象となる移動機10を特定する情報(例えば、電話番号)が含まれており、この情報に基づいてLCS処理サーバ20と移動機10とは通信を行う。
【0041】
MTLR要求を受信したLCS処理サーバ20による制御によって、次のように移動機10とLCS処理サーバ20との間の通信接続が確立される。まず、移動機10に、呼出信号が送信される(S02)。
【0042】
続いて、LCS処理サーバ20の測位要求部21から移動機10に、MTLRでの測位要求が送信される(S03、測位要求ステップ)。移動機10では、MTF11を介してTAF12により測位要求が受信される。なお、TAF12では、測位要求が受信されたタイミングから、(広義での)測位が開始されたと判断されて、測位キャンセルの入力の受付が開始される。
【0043】
続いて、上記のS03の測位要求を送受信した無線制御装置40から移動機10に、GPS測位要求の信号が送信される。移動機10では、MTF11のGPS測位要求処理部111によって、当該GPS測位要求が受信される(S04、測位要求ステップ、第1測位要求受信ステップ)。続いて、GPS測位要求処理部111からGPS処理部13に、GPS測位要求が受信された旨が通知される。
【0044】
当該通知が行われたGPS処理部13によって、GPS測位が行われ、測位結果として移動機10の位置を示す情報が取得される(S05、第1測位ステップ)。測位結果を示す情報は、GPS処理部13からTAF12の記憶部121に出力されて記憶部121に記憶される(S06,S07、第1測位ステップ)。また、測位結果を示す情報は、GPS処理部13からMTF11のGPS測位要求処理部111に出力される。続いて、測位結果を示す情報は、GPS測位要求処理部111からネットワークNに、GPS測位要求に対するGPS測位報告として送信される。ネットワークNでは、無線制御装置40によって、当該GPS測位報告が受信される(S08、第1送信ステップ、第1測位結果受信ステップ)。なお、測位結果を示す情報の記憶及び送受信(S06〜S08)は、GPS処理部13によるGPS測位の処理により情報が取得され次第、随時行われる。GPS測位報告は、無線制御装置40において保持される。
【0045】
続いて、無線制御装置40により、従来の測位システムと同様に、受信されたGPS測位による測位結果が十分な精度を有するものか判断される(S09)。十分な精度を有するものと判断された場合は、GPS測位による測位結果が、MTLRの測位要求に係る最終的な測位結果として処理される。一方、十分な精度を有しないものと判断された場合は、続いて、無線制御装置40から移動機10に、RTT測位要求の信号が送信される。移動機10では、MTF111のRTT測位要求処理部112によって、当該RTT測位要求が受信される(S10、測位要求ステップ、第2測位要求受信ステップ)。
【0046】
続いて、RTT測位要求を受信したRTT測位要求処理部112によって、RTT測位による移動機10に対する測位演算に用いられる情報がネットワークNに送信される。RTT測位による測位演算に用いられる情報とは、例えば、移動機内でRTT測位要求の信号を受信してから、RTT測位で測位演算に用いられる情報を送信するまでの、移動機内の処理時間である。ネットワークNの無線制御装置40で、RTT測位要求の信号を送信した時刻とRTT測位演算用情報を受信した時刻を保持しておけば、送受信の時間から移動機内の処理時間を減算することで、RTTを計算できる。ネットワークNでは、無線制御装置40によって、当該RTT測位による測位演算に用いられる情報が受信される(S11、第2送信ステップ、第2測位情報受信ステップ)。無線制御装置40によって当該RTT測位による測位演算に用いられる情報が受信されると、その情報がS10において受信したGPS測位報告と共に無線制御装置からLCS処理サーバ20に送信される。また、RTT測位要求の信号を送信した時刻とRTT測位演算用情報を受信した時刻か、あるいは送受信にかかった時間を同時に送信してもよい。LCS処理サーバ20では、測位情報受信部22によって、送信された情報が受信される(S12、第1測位結果受信ステップ、第2測位情報受信ステップ)。受信された情報は、測位情報受信部22から測位演算部23に出力される。
【0047】
続いて、LCS処理サーバ20では測位演算部23によって、受信された情報が用いられて、RTT測位により移動機10の測位演算が行われる(S13、第2測位演算ステップ)。測位演算された測位結果を示す情報は、測位演算部23から最終測位結果送信部24に出力される。
【0048】
続いて、最終測位結果送信部24から、測位演算部23により測位演算された測位結果を示す情報が、MTLR要求に対する応答として位置提供サーバ60に送信される(S14)。位置提供サーバ60では、当該測位結果を示す情報が受信されて、移動機10の位置の情報の要求元である第三者の端末等に送信される等に用いられる。
【0049】
その一方で、測位演算部23により測位演算された測位結果を示す情報は、最終測位結果送信部24から移動機10に送信される。移動機10では、MTF11の最終測位結果受信部113によって、LCS処理サーバ20により測位演算された測位結果を示す情報が受信される。続いて、受信された測位結果を示す情報は、最終測位結果受信部113によって記憶部121に記憶される(S15,S16、最終測位結果送信ステップ、最終測位結果受信ステップ)。記憶部121に測位結果を示す情報が記憶されるとき、S07において記憶された(GPS測位による)測位結果を示す情報に上書きされることが望ましい。測位要求に係る測位結果をより精度の高いもののみ記憶部121に記憶させておくためである。
【0050】
以上でMTLR要求に係る測位処理は終了である。
【0051】
上述したように、移動機10では、MTLR要求に係るTAF12の最終的な処理は、S16においてLCS処理サーバ20から受信された測位結果を示す情報が受信された記憶部121に格納される処理である。即ち、移動機10(のアプリケーション、ユーザインタフェース)では、このタイミングが、MTLR要求の測位要求に係る測位完了に相当するタイミングと認識される。即ち、本実施形態では、移動機10において測位完了に相当するタイミングが正しく認識される。図4に、移動機10において、MTLR要求の測位中であると認識する期間T1を示す。
【0052】
また、移動機10において、上記の期間T1の間、測位中止部122では測位キャンセルの入力を受け付けて、測位キャンセルに係る処理が行われる。なお、従来の移動機では、MTLR要求に係る処理において、GPS測位結果の記憶(上述した処理のS07に相当)でTAFの処理は終了するので、測位処理のキャンセルもこのタイミングまでしか行うことができなかった。図4に従来の移動機における、MTLR要求の測位中であると認識する期間T2を示す。即ち、本実施形態では、移動機10において測位完了に相当するタイミングまで測位の中止(キャンセル)が行われうる。即ち、適切なタイミングで測位のキャンセルが行われうる。
【0053】
なお、本実施形態では、第1の測位方法をGPS測位、第2の測位方法をRTT測位とそれぞれしているが、必ずしも上記の測位方法でなくてもよく、同様の枠組みを有する測位方法であれば本発明を適用することができる。また、通信方法等についても本実施形態に説明したものに限られない。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施形態における移動機及び当該移動機を含む測位システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における移動機のハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態におけるLCS処理サーバのハードウェア構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における測位システムで実行される処理(測位方法)を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0055】
1…測位システム、10…移動機、11…MTF、111…GPS測位要求処理部、112…RTT測位要求処理部、113…最終測位結果受信部、12…TAF、121…記憶部、122…測位中止部、13…処理部、101…CPU、102…RAM、103…ROM、104…操作部、105…無線通信部、106…ディスプレイ、107…アンテナ、20…LCS処理サーバ、21…測位要求部、22…測位情報受信部、23…測位演算部、24…最終測位結果送信部、201…CPU、202…RAM、203…ROM、204…通信モジュール、205…補助記憶装置、30…無線基地局装置、40…無線制御装置、50…呼処理交換機、60…位置提供サーバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自機に係る測位結果を示す情報を記憶する記憶部と、
測位要求のうち第1の測位方法による自機の測位要求を受信する第1測位要求受信手段と、
前記第1測位要求受信手段により測位要求が受信されると、前記第1の測位方法により自機の測位を行うと共に当該第1の測位方法による測位結果を示す情報を前記記憶部に記憶させる第1測位手段と、
前記第1の測位方法による測位結果を示す情報を送信する第1送信手段と、
前記測位要求のうち第2の測位方法による自機の測位要求を受信する第2測位受信手段と、
前記第2測位要求受信手段により測位要求が受信されると、前記第2の測位方法による自機に対する測位演算に用いられる情報を送信する第2送信手段と、
前記第2送信手段による前記第2の測位方法による測位演算に用いられる情報の送信に応じて前記第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を受信して、当該第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を前記記憶部に記憶させる最終測位結果受信手段と、
を備える移動機。
【請求項2】
前記第1の測位方法は、GPSによる測位方法であり、
前記第2の測位方法は、移動機と移動体通信網の基地局との間で送受信される信号に基づく測位方法である、
ことを特徴とする請求項1に記載の移動機。
【請求項3】
前記最終測位結果受信手段により測位結果が受信されて前記記憶部に記憶される迄、前記測位要求に係る測位処理を中止する旨の入力を受け付けて、当該測位要求に係る測位処理を中止させる処理を行う測位中止手段を更に備える請求項1又は2に記載の移動機。
【請求項4】
前記最終測位結果受信手段は、受信した測位結果を示す情報を、前記第1測位手段により前記記憶部に記憶され測位結果を示す情報に上書きすることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の移動機。
【請求項5】
移動機と測位サーバとを含んで構成される測位システムであって、
前記移動機は、
自機に係る測位結果を示す情報を記憶する記憶部と、
測位要求のうち第1の測位方法による自機の測位要求を受信する第1測位要求受信手段と、
前記第1測位要求受信手段により測位要求が受信されると、前記第1の測位方法により自機の測位を行うと共に当該第1の測位方法による測位結果を示す情報を前記記憶部に記憶させる第1測位手段と、
前記第1の測位方法による測位結果を示す情報を送信する第1送信手段と、
前記測位要求のうち第2の測位方法による自機の測位要求を受信する第2測位受信手段と、
前記第2測位要求受信手段により測位要求が受信されると、前記第2の測位方法による自機に対する測位演算に用いられる情報を送信する第2送信手段と、
前記第2送信手段による前記第2の測位方法による測位演算に用いられる情報の送信に応じて前記第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を受信して、当該第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を前記記憶部に記憶させる最終測位結果受信手段と、を備え、
前記測位サーバは、
前記移動機に前記第1の測位方法及び前記第2の測位方法による当該移動機の測位要求を送信する測位要求手段と、
前記測位要求手段による、前記第1の測位方法による前記移動機の測位要求の送信に応じて、当該移動機から送信される当該第1の測位方法による測位結果を示す情報を受信する第1測位結果受信手段と、
前記測位要求手段による、前記第2の測位方法による前記移動機の測位要求の送信に応じて、当該移動機から送信される当該第2の測位方法による測位演算に用いられる情報を受信する第2測位情報受信手段と、
前記第1測位結果受信手段により受信された前記第1の測位方法による測位結果を示す情報、及び前記第2測位情報受信手段により受信された前記第2の測位方法による測位演算に用いられる情報を用いて、当該第2の測位方法により測位演算する第2測位演算手段と、
前記第2測位演算手段により測位演算された測位結果を示す情報を前記移動機に送信する最終測位結果送信手段と、を備える、
ことを特徴とする測位システム。
【請求項6】
自機に係る測位結果を示す情報を記憶する記憶部を備える移動機における測位方法であって、
測位要求のうち第1の測位方法による自機の測位要求を受信する第1測位要求受信ステップと、
前記第1測位要求受信ステップにおいて測位要求が受信されると、前記第1の測位方法により自機の測位を行うと共に当該第1の測位方法による測位結果を示す情報を前記記憶部に記憶させる第1測位ステップと、
前記第1の測位方法による測位結果を示す情報を送信する第1送信ステップと、
前記測位要求のうち第2の測位方法による自機の測位要求を受信する第2測位受信ステップと、
前記第2測位要求受信ステップにおいて測位要求が受信されると、前記第2の測位方法による自機に対する測位演算に用いられる情報を送信する第2送信ステップと、
前記第2送信ステップにおける前記第2の測位方法による測位演算に用いられる情報の送信に応じて前記第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を受信して、当該第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を前記記憶部に記憶させる最終測位結果受信ステップと、
を含む測位方法。
【請求項7】
自機に係る測位結果を示す情報を記憶する記憶部を備える移動機と測位サーバとを含んで構成される測位システムにおける測位方法であって、
前記移動機が、
測位要求のうち第1の測位方法による自機の測位要求を受信する第1測位要求受信ステップと、
前記第1測位要求受信ステップにおいて測位要求が受信されると、前記第1の測位方法により自機の測位を行うと共に当該第1の測位方法による測位結果を示す情報を前記記憶部に記憶させる第1測位ステップと、
前記第1の測位方法による測位結果を示す情報を送信する第1送信ステップと、
前記測位要求のうち第2の測位方法による自機の測位要求を受信する第2測位受信ステップと、
前記第2測位要求受信ステップにおいて測位要求が受信されると、前記第2の測位方法による自機に対する測位演算に用いられる情報を送信する第2送信ステップと、
前記第2送信ステップにおける前記第2の測位方法による測位演算に用いられる情報の送信に応じて前記第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を受信して、当該第2の測位方法により測位演算される測位結果を示す情報を前記記憶部に記憶させる最終測位結果受信ステップと、を含み、
前記測位サーバが、
前記移動機に前記第1の測位方法及び前記第2の測位方法による当該移動機の測位要求を送信する測位要求ステップと、
前記測位要求ステップにおける、前記第1の測位方法による前記移動機の測位要求の送信に応じて、当該移動機から送信される当該第1の測位方法による測位結果を示す情報を受信する第1測位結果受信ステップと、
前記測位要求ステップにおける、前記第2の測位方法による前記移動機の測位要求の送信に応じて、当該移動機から送信される当該第2の測位方法による測位演算に用いられる情報を受信する第2測位情報受信ステップと、
前記第1測位結果受信ステップにおいて受信された前記第1の測位方法による測位結果を示す情報、及び前記第2測位情報受信ステップにおいて受信された前記第2の測位方法による測位演算に用いられる情報を用いて、当該第2の測位方法により測位演算する第2測位演算ステップと、
前記第2測位演算ステップにおいて測位演算された測位結果を示す情報を前記移動機に送信する最終測位結果送信ステップと、を含む、
ことを特徴とする測位方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−92574(P2009−92574A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−264883(P2007−264883)
【出願日】平成19年10月10日(2007.10.10)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】