説明

移動間仕切り装置におけるドア付間仕切りパネル

【課題】ドア付間仕切りパネルにおいても、簡単な構造で、ドア枠の下端と床面との隙間を確実に閉塞することができるとともに、美観を損なわず、しかも防盗性をも確保できるようにする。
【解決手段】移動間仕切り装置におけるドア付間仕切りパネル3であって、正面視下向きコ字状のドア枠8と、このドア枠8に開閉自在に取付けられたドア9とを備え、ドア枠8における左右の側枠杆10の下端部に、床面7に圧接して側枠杆10の下端と床面7との隙間dを閉塞する下部閉塞部材を上下動可能として装着するとともに、下部閉塞部材を上下動させる操作つまみ27を、ドア9を閉めたときに閉塞される側枠杆10の内側面に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内を仕切る移動間仕切り装置におけるドア付間仕切りパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
移動間仕切り装置においては、単に各間仕切りパネルを横一列に並べただけでは、室内は完全には仕切られず、各間仕切りパネルの移動に要する床面との隙間が開いたままとなって、密閉性を確保することができない。
【0003】
そこで従来では、間仕切りパネルの下端部に、上記隙間を閉塞しうる下部閉塞部材を上下動可能として設け、各間仕切りパネルの全閉時に、外部からの回転操作や、隣合う間仕切りパネル同士が互いにつき当てられることにより、下部閉塞部材が下降させられて、間仕切りパネルの下端と床面との隙間を閉塞するようにしたものが知られている(例えば特許文献1〜3参照)。
【特許文献1】実公昭59−32709号公報
【特許文献2】特開平6−193356号公報
【特許文献3】実公昭54−28382号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、移動式間仕切りパネルには、正面視下向きコ字状のドア枠と、このドア枠に開閉自在に取付けられたドアとを備えるものがある。
このドア付間仕切りパネルは、間仕切りパネルによって2分された室内間を、ドアを通して自由に出入りできる利点がある反面、ドア枠の下端部は横幅が小さいため、ここに従来のような下部閉塞部材や、それを昇降させるための機構を設けることが困難である。
【0005】
特許文献3は、ドア付間仕切りパネルにおけるドア枠の下端にも、下部閉塞部材を設けることに成功した例であるが、この構成によると、下部閉塞部材を移動させるための構造が大型化かつ複雑化するとともに、隣接する間仕切りパネルを移動させないと、下部閉塞部材を移動させることができない等の問題がある。
【0006】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、ドア付間仕切りパネルにおいても、簡単な構造で、ドア枠の下端と床面との隙間を確実に閉塞することができるとともに、美観を損なわず、しかも防盗性をも確保できるようにした移動間仕切り装置におけるドア付間仕切りパネルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1)天井に設けたレールに移動可能に吊支された複数の間仕切りパネルを、レールに沿って順次移動させ、室内を仕切るようにした移動間仕切り装置におけるドア付間仕切りパネルにおいて、正面視下向きコ字状のドア枠と、このドア枠に開閉自在に取付けられたドアとを備え、前記ドア枠における左右の側枠杆の下端部に、床面に圧接して側枠杆の下端と床面との隙間を閉塞する下部閉塞部材を上下動可能として装着するとともに、下部閉塞部材を上下動させる操作部材を、ドアを閉めたときに閉塞される側枠杆の内側面に設ける。
【0008】
(2)上記(1)項において、側枠杆に、操作部材を上昇位置に保持する保持手段を設ける。
【0009】
(3)上記(1)または(2)項において、操作部材を、側枠杆の内側面に設けた縦長の凹部内に上下動可能として設ける。
【0010】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、操作部材と下部閉塞部材とを、上下方向に離間させて配設するとともに、それらを、側枠杆内部に配設した上下方向を向くガイド部材に沿って上下動する連結杆をもって互いに連結する。
【0011】
(5)上記(2)項に従属する(4)項において、保持手段を、ガイド部材と連結杆との対向部のいずれか一方に設けられ、かつ操作部材が上昇位置に位置しているときに、前記対向部の他方のものに設けた位置決め孔に弾性係合して、連結杆を弾圧保持する弾圧保持手段とする。
【0012】
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、側枠杆に、操作部材を下降位置において保持する保持手段を設ける。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1の発明によると、ドア付間仕切りパネルにおいても、簡単な構造で、ドア枠の下端と床面との隙間を確実に閉塞することができる。
また、下部閉塞部材を上下動させる操作部材を、ドアを閉めたときに閉塞される側枠杆の内側面に設けてあるので、ドアを閉めて施錠した状態では、操作部材を操作して、下部閉塞部材を上下動させることができず、防盗性に優れているだけでなく、操作部材が外部に露呈しないので、美観を保つことができる。
さらに、操作部材により、下部閉塞部材を上昇させ、床面から上方に離間させておくことにより、ドア付間仕切りパネルをレールに沿って移動させる際に、下部閉塞部材が床面と接触して、ドア付間仕切りパネルの移動を妨げるおそれもない。
【0014】
請求項2の発明によると、側枠杆に、操作部材を上昇位置に保持する保持手段を設けてあるので、操作部材および下部閉塞部材の不時の下降による誤動作を防止することができる。
【0015】
請求項3の発明によると、ドア開閉時に、操作部材がドアと干渉するのを防止することができる。
【0016】
請求項4の発明によると、横幅が小さいドア枠の側枠杆の下端部にも、下部閉塞部材と操作部材とを確実に配設することができるとともに、ガイド部材によって、下部閉塞部材の上下動を円滑に行うことができる。
【0017】
請求項5の発明によると、保持手段の構成を簡素化して、横幅が小さいドア枠の側枠杆の下端部内にコンパクトに納めることができるとともに、操作部材および下部閉塞部材を、上昇位置において確実に保持することができる。
【0018】
請求項6の発明によると、昇降部材と下部閉塞部材とを、下降位置において確実に保持することができ、振動その他の外力により、それらが押し上げられるのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は、本発明のドア付間仕切りパネルの一実施形態を備える移動間仕切り装置の全体構成を示す斜視図、図2は、そのドア付間仕切りパネルを示す正面図である。
図1に示すように、移動間仕切り装置1は、複数の間仕切りパネル2と、そのうちの最先端に位置するドア付間仕切りパネル3と、天井4の下面に埋設されて、各間仕切りパネル2、3を、左右1対の吊りボルト5(図2参照)をもって、移動可能に吊支するガイドレール6とを備えている。
【0020】
上記構成において、室内全体を使用する場合には、室内における一方の壁面近傍にあって、ガイドレール6から平面視L字形に分岐された格納用レール6aとガイドレール6との双方に、吊りボルト5が吊支され、これにより各間仕切りパネル2、3は、一方の壁面に積層状態で格納される。
【0021】
室内を間仕切り装置1により2室に区分するには、まず、ドア付間仕切りパネル3を分岐レール6aより引出し、ガイドレール6に沿って移動し、他方の壁面に突き当て、次いで、各間仕切りパネル2を順次一直線状に引出して、その端部同士を互いにつき当てる。すると、室内は、間仕切りパネル2、3により仕切られる。なお、図1においては、各間仕切りパネル2、3を人手により移動させる場合を示しているが、リモコン操作による電動自走方式とすることもできる。
【0022】
各間仕切りパネル2、3を展開し、一直線状に列設しただけでは、各間仕切りパネル2、3の下端と床面7との間には、図2に示すように、隙間dが生じている。そこで、ドア付間仕切りパネル3を除く他の間仕切りパネル2には、それぞれ、従来と同様の下部閉塞部材2aとその昇降手段(図示略)とが下端部に設けられ、その昇降手段における回転ハンドル(図示略)を回転させるか、または先行する間仕切りパネル2、3に付き当てられることにより、リンク機構を介して、下部閉塞部材2aが下降させられ、それが床面7に当接することにより、隙間dが閉塞されるようになっている。
【0023】
ドア付間仕切りパネル3は、正面視下向きコ字状のドア枠8と、このドア枠8における左右の側枠杆10、10のいずれか一方に、上下1対のヒンジ11をもって枢着され、ドア枠8における開口8aを開閉しうるようにしたドア9とを備えている。
ドア9におけるヒンジ11と反対側の開閉端側には、開閉操作用のノブ12と、施錠装置13とが設けられている。
【0024】
ドア枠8における左右の側枠杆10、10の下端と床面7との間、およびドア9の下端と床面7との間には、ドア付間仕切りパネル3の移動を容易にするための隙間dが形成されている。
【0025】
ドア9の下端部には、図3〜5に示すように、他の間仕切りパネル2におけるのと同様のドア側下部閉塞部材14とその昇降手段(図示略)とが設けられている。
この昇降手段は、ドア9におけるヒンジ11側の側端面より進退する作動杆15を備えており、ドア9が開いているときは、作動杆15がドア9の側端面より突出し(図5参照)、かつドア側下部閉塞部材14が、ばね(図示略)の付勢力により、上昇位置に保持され、ドア9が閉じると、作動杆15が側枠杆10に当接して、ドア9の内方に押し込まれ、リンク機構により、ドア側下部閉塞部材14を押し下げて、隙間dを閉塞するようになっている(図4参照)。なお、この昇降機構は、従来の公知の移動式間仕切りパネルにおける下部閉塞部材の昇降手段と同じである。
【0026】
各側枠杆10は、図5に示すように、横断面形状がほぼ凸状をなし、ドア9の側端面と対向する内側面16aの前部に、戸当たり部となる内向き突部16bが形成された、底面が開口する縦長中空の本体フレーム16と、本体フレーム16の前後面の凹入段部16c、16cに取付けられた中空の外装パネル17と、本体フレーム16の外端部中央に設けられ、後続の間仕切りパネル2の対向する側端の中央に設けられた上下方向を向く凸条(図示略)が嵌合するようにした平面視凹状の弾性体からなる緩衝部材18とを備えている。
なお、図5は、左方の側枠杆10を示すものであり、右方の側枠杆10は、緩衝部材18の外側端が凸状をなすことを除いては、左方のものと左右対称のほぼ同一形状をなしている。
【0027】
図3および図4に示すように、本体フレーム16の下端部内には、周囲に弾性体からなるスカート状の下部閉塞部材19を取り付けた浅底容器状の底板20が、上下動可能として設けられている。
【0028】
本体フレーム16の内側面16aの下端部には、作動杆15の先端部が嵌合しうる嵌合孔21が設けられ、その上方に設けられた縦長孔(図示略)には、内方に向かって開口する縦長箱状のケース22が嵌合され、その上下に設けられた上向きおよび下向きのフランジ22aが、内側面16aにねじ止めされている。
【0029】
ケース22の奥端面22bには、上下方向を向く長孔23が設けられ、またケース22における奥端面22bの背面側には、奥端面22bを含めて、上下方向を向く角筒状をなすガイド筒24がケース22と一体的に形成されており、このガイド筒24には、角軸状の連結杆25が、上下方向に摺動自在に嵌合されている。
【0030】
連結杆25の下端には、上記底板20が、固定ねじ33をもって固着され、同じく中間部には、嵌合孔21を開閉する平面視L形のブロック状の遮蔽部材26が、ボルト32をもって固着され、同じく上部には、操作部材である操作つまみ27が、ケース22の長孔23を上下動可能として貫通するとともに、連結杆25の上部に設けた水平の挿通孔25aを貫通するボルト28と、その先端部に螺合するナット29とをもって固着されている。
操作つまみ27は、ケース22によって側枠杆10の内側面に形成された縦長の凹部内に上下動可能として収容され、ドア9の閉止時に、ドア9の側端面に操作つまみ27が当接しないようにしてある。
【0031】
連結杆25の外側面におけるナットより下方の部位には、盲孔25bが設けられており、この盲孔25b内には、圧縮コイルばね30により常時突出側に付勢されたクリックストッパ用の鋼球31が配設され、この鋼球31は、ガイド筒24の背面の上下位置に設けられた上下1対の位置決め孔24a、24b(図3および図4参照)に係合することにより、連結杆25、並びにそれと一体の遮蔽部材26、操作つまみ27、底板20および下部閉塞部材19を、上昇位置および下降位置において弾圧保持しうるようになっている。
すなわち、盲孔25b、圧縮コイルばね30、鋼球31、位置決め孔24a、24b等により、操作つまみ27を上昇位置および下降位置において弾圧保持する弾圧保持手段が形成されている。
【0032】
上記構成において、遮蔽部材26は、上昇位置に位置しているときは、図3および図7に示すように、嵌合孔21の上方に位置し、これによって、嵌合孔21は開口状態を保ち、ドア9の閉止毎に、作動杆15は嵌合孔21内に嵌合し、ドア側下部閉塞部材14は上昇位置に保持されたままの状態を維持し、ドア側下部閉塞部材14がドア9の開閉や、ドア付間仕切りパネル3自体の移動を妨げることはない。
【0033】
また底板20および下部閉塞部材19も、上昇位置に位置しているときは、本体フレーム16の下端とほぼ等高か、またはそれより上方に位置し、これによって、側枠杆10の下端と床面7との間には隙間dが形成され、底板20および下部閉塞部材19が、ドア付間仕切りパネル3自体の移動を妨げることはない。
【0034】
ドア9が開いている状態で、図8に示すように、作業者の指などにより、操作つまみ27を押し下げて、上昇位置から下降位置へ移動すると、鋼球31が位置決め孔24aから外れて、位置決め孔24bに係合し、操作つまみ27等は、下降位置に弾圧保持される。
【0035】
このとき、遮蔽部材26は、図4および図8に示すように、嵌合孔21の背面に位置して、嵌合孔21を遮蔽し、この状態でドア9を閉じると、作動杆15は、遮蔽部材26に当接して、相対的にドア9内に没入し、この没入動作に連繋して、ドア側下部閉塞部材14が下降して、床面7に圧接する。
【0036】
また底板20も押し下げられているので、図4、図8、および図9に示すように、その周囲の下部閉塞部材19の下縁が床面7に圧接し、やや弾性変形しつつ床面7と本体フレーム6の下部との間を密閉する。この圧接力により、連結杆25には上向きの反力が作用するが、鋼球31が下方の位置決め孔24bに係合していることにより、外力を加えない限りは、下部閉塞部材19は、床面7に圧接したままの状態を維持することができる。
【0037】
したがって、操作つまみ27を下降位置に位置しておくと、下部閉塞部材19により、側枠杆10の下端と床面7との間の隙間dが閉塞され、さらに、この状態で、ドア9を閉じると、ドア側下部閉塞部材14が下降して、床面7に圧接し、ドア9の下端と床面7との間の隙間dも閉塞され、間仕切り装置1によって2分された室内のそれぞれの下方の空間を完全に仕切ることができる。
【0038】
なお、ドア付間仕切りパネル3の上端部には、他の間仕切りパネル2におけるのと同様の従来公知の上部閉塞部材(図示略)を設け、それによって、ドア付間仕切りパネル3の上端と天井またはレール6との隙間を閉塞すればよい。
【0039】
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、幾多の変形した態様での実施が可能である。
例えば上記実施形態では、操作つまみ27および連結杆25を、上昇位置および下降位置に保持するための保持手段として、連結杆25に、鋼球31および圧縮コイルばね30を設け、かつガイド筒24に、上下1対の位置決め孔24a、24bを設け、それらによって、操作つまみ27を上昇位置および下降位置において弾圧保持するようにしているが、連結杆25に、上下1対の位置決め孔24a、24bを設け、かつガイド筒24に、鋼球31および圧縮コイルばね30を設けてもよく、またこのような弾圧保持手段に代えて、他の機構により、操作つまみ27および連結杆25を、上昇位置および下降位置において安定して保持するようにしてもよい。
【0040】
また、底板20の下面に固定用のピンを突設しておき、床面7における予め定めた位置に、上記ピンが嵌合しうる受け孔を設けておき、底板20を下降位置としたとき、上記ピンが受け孔に嵌合するようにしておくと、ドア9開閉操作時の床面7に対する側枠杆10の位置ずれを、確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係るドア付間仕切りパネルを備えた移動間仕切り装置の全体的構成を示す斜視図である。
【図2】同じくドア付間仕切りパネルの正面図である。
【図3】操作つまみを上昇位置としたときの、図2のA部を拡大して示す縦断正面図である。
【図4】操作つまみを下降位置としたときの図3と同様の部分の縦断正面図である。
【図5】ドアを開いたときの側枠杆とドアと下部を横断して示す要部拡大斜視図である。
【図6】ケースと、連結杆等との結合関係を示す分解斜視図である。
【図7】ケースに対して連結杆等を上昇位置としたときの、それらの組立状態の斜視図である。
【図8】ケースに対して連結杆等を下降位置としたときの、それらの組立状態の斜視図である。
【図9】図4のB矢視図である。
【符号の説明】
【0042】
1 移動間仕切り装置
2 間仕切りパネル
3 ドア付間仕切りパネル
4 天井
5 吊りボルト
6 ガイドレール
6a格納用レール
7 床面
8 ドア枠
8a開口
9 ドア
10 側枠杆
11 ヒンジ
12 ノブ
13 施錠装置
14 ドア側下部閉塞部材
15 作動杆
16 本体フレーム
16a内側面
16b内向き突部
16c凹入段部
17 外装フレーム
18 緩衝部材
19 下部閉塞部材
20 底板
21 嵌合孔
22 ケース
22aフランジ
22b奥端面
23 長孔
24 ガイド筒
24a上部位置決め孔
24b下部位置決め孔
25 連結杆
25a挿通孔
25b盲孔
26 遮蔽部材
27 操作つまみ(操作部材)
28 ボルト
29 ナット
30 圧縮コイルばね
31 鋼球
32 ボルト
33 固定ねじ
d 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井に設けたレールに移動可能に吊支された複数の間仕切りパネルを、レールに沿って順次移動させ、室内を仕切るようにした移動間仕切り装置におけるドア付間仕切りパネルであって、
正面視下向きコ字状のドア枠と、このドア枠に開閉自在に取付けられたドアとを備え、前記ドア枠における左右の側枠杆の下端部に、床面に圧接して側枠杆の下端と床面との隙間を閉塞する下部閉塞部材を上下動可能として装着するとともに、下部閉塞部材を上下動させる操作部材を、ドアを閉めたときに閉塞される側枠杆の内側面に設けたことを特徴とする移動間仕切り装置におけるドア付間仕切りパネル。
【請求項2】
側枠杆に、操作部材を上昇位置に保持する保持手段を設けた請求項1記載の移動間仕切り装置におけるドア付間仕切りパネル。
【請求項3】
操作部材を、側枠杆の内側面に設けた縦長の凹部内に上下動可能として設けた請求項1または2記載の移動間仕切り装置におけるドア付間仕切りパネル。
【請求項4】
操作部材と下部閉塞部材とを、上下方向に離間させて配設するとともに、それらを、側枠杆内部に配設した上下方向を向くガイド部材に沿って上下動する連結杆をもって互いに連結した請求項1〜3のいずれかに記載の移動間仕切り装置におけるドア付間仕切りパネル。
【請求項5】
保持手段を、ガイド部材と連結杆との対向部のいずれか一方に設けられ、かつ操作部材が上昇位置に位置しているときに、前記対向部の他方のものに設けた位置決め孔に弾性係合して、連結杆を弾圧保持する弾圧保持手段とした請求項2に従属する請求項4記載の移動間仕切り装置におけるドア付間仕切りパネル。
【請求項6】
側枠杆に、操作部材を下降位置において保持する保持手段を設けた請求項1〜5のいずれかに記載の移動間仕切り装置におけるドア付間仕切りパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−197402(P2009−197402A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−37300(P2008−37300)
【出願日】平成20年2月19日(2008.2.19)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】