説明

種子粒選別装置

【課題】選別精度がよく、しかも、メンテナンス性に優れた種子粒選別装置を提供する。
【解決手段】風選機4と、インデントシリンダーにより構成される粒選別機23と、粗雑面からなる選別盤を斜め上下に往復揺動自在に傾架した比重選別機31とを備えた種子粒選別装置1であって、比重選別機31は、選別盤の揺動方向の傾斜高位側を比重が重い優良籾からなる精品領域、傾斜低位側を未熟籾からなる屑粒領域、その中間を未熟籾及び種子籾が混合している混合粒領域に形成し、各領域間を仕切る屑粒仕切板、籾仕切板を設ける一方、該籾仕切板の更に傾斜高位側には、前記精品領域を優良籾と脱ぷ粒とが混合している脱ぷ粒領域に区分するための脱ぷ粒仕切板を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥・貯蔵された原料籾から育苗に適した種子籾を選り分ける種子粒選別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、種子センター等の種子粒選別装置として、乾燥・貯蔵された原料籾から軽い夾雑物を除去する風選機と、風選された原料籾から籾殻が剥げた脱ぷ粒及び芒,枝梗付き粒を除去するために上下多段に配設されたインデント(つぼ穴)シリンダーからなる粒選別機と、該粒選別機の次工程に配設され、未熟籾からなる屑粒層と、未熟籾及び種子籾がほぼ1対9の割合で混合している混合粒層と、比重が重い優良籾からなる精品層との3つの領域に比重選別する比重選別機とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1の段落[0005]参照)。すなわち、この種の種子粒選別装置は、播種育苗する際、発芽しにくい脱ぷ粒及び屑粒を原料籾から除去するとともに、芒,枝梗付き粒は脱芒処理後に再選別することで歩留まり向上に寄与させ、発芽率のよい優良籾のみを、種子籾として供出することを目的とするものである。そして、原料籾から除去された脱ぷ粒及び屑粒は、籾摺・精米処理した後、食用や食品加工原料として供するものである。
【0003】
しかしながら、上記従来の種子粒選別装置にあっては、インデントシリンダーからなる粒選別機において脱ぷ粒及び芒,枝梗付き粒を除去する構成となっているが、該粒選別機で除去しきれなかった脱ぷ粒が、次工程の比重選別機にも再度供給されて選別が行われるため、脱ぷ粒について2つの選別機で選別するといった非常に選別精度が悪い問題があった。また、インデントシリンダーからなる粒選別機にあっては、脱ぷ粒及び芒,枝梗付き粒を除去するため、インデントシリンダーを上下多段状に配設した処理能力の大きな大型の粒選別機を採用しなければならず、これに要する掃除等のメンテナンスに多大な手間と時間がかかるといった問題点があった。
【0004】
【特許文献1】特開2001−292605号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記問題点にかんがみ、選別精度がよく、しかも、メンテナンス性に優れた種子粒選別装置を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため本発明は、乾燥・貯蔵された原料籾から夾雑物を風選する風選機と、該風選機により風選別された原料籾を粒選別するために複数段のインデントシリンダーにより構成される粒選別機と、該粒選別機の次工程に配設され、粗雑面からなる選別盤を斜め上下に往復揺動自在に傾架した比重選別機とを備えた種子粒選別装置であって、前記比重選別機は、選別盤の揺動方向の傾斜高位側を比重が重い優良籾からなる精品領域、傾斜低位側を未熟籾からなる屑粒領域、その中間を未熟籾及び種子籾が混合している混合粒領域に形成し、各領域間を仕切る屑粒仕切板、籾仕切板を設ける一方、該籾仕切板の更に傾斜高位側には、前記精品領域を優良籾と脱ぷ粒とが混合している脱ぷ粒領域に区分するための脱ぷ粒仕切板を設け、前記各領域の下方には、屑粒排出樋、混合粒排出樋、精品排出樋及び脱ぷ粒排出樋をそれぞれ設ける構成とし、該脱ぷ粒排出樋は多孔選別網筒からなる粒選別機を介して精品揚穀機に連絡する一方、前記精品排出樋は、精品を直接機外に取り出すように、前記多孔選別網筒からなる粒選別機を迂回させて前記精品揚穀機に連絡する、という技術的手段を講じた。
【0007】
また、請求項2記載の発明によれば、インデントシリンダーにより構成される粒選別機は、上下2段構成のインデントシリンダーとする、という技術的手段を講じた。
【発明の効果】
【0008】
乾燥・貯蔵された原料籾が風選機に供給されると、粃等の軽い夾雑物が除去されて粗選が行われ、次いで、インデントシリンダーからなる粒選別機に供給され、芒,枝梗付き粒のみ選別・除去されて、籾粒及び脱ぷ粒からなる混合粒となる。そして、この籾粒及び脱ぷ粒からなる混合粒が比重選別機の選別盤に供給されると、揺下側から揺上側にかけて、未熟籾からなる屑粒層と、未熟籾及び種子籾が混合している混合粒層と、比重が重い優良籾からなる精品層と、優良籾及び脱ぷ粒が混合している脱ぷ粒層の4領域に偏析されて選別が行われる。このとき、脱ぷ粒排出樋から排出される優良籾及び脱ぷ粒が混合している脱ぷ粒は、後工程の多孔選別網筒からなる粒選別機に供給されて優良籾と脱ぷ粒とに分離・選別された後、優良籾が精品揚穀機を介して機外に取り出される。一方、精品排出樋から排出される優良籾は、多孔選別網筒からなる粒選別機を迂回させて精品揚穀機から直接機外に取り出されるので、後工程の多孔選別網筒からなる粒選別機は処理能力の小さいものを採用可能であり、かつ、前工程に配設したインデントシリンダーからなる粒選別機では、脱ぷ粒の除去を行わないので選別精度がよく、しかも、処理能力の小さいものを採用することができるので、種子粒選別装置の全体構成の小型化が可能となる。
【0009】
また、インデントシリンダーにより構成される粒選別機は、上下2段構成としているから、芒,枝梗付き粒のみを選別・除去する機能があればよく、処理能力の小さいものを採用することにより、掃除等のメンテナンスに要する手間と時間が大幅に削減できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明者らは、インデント(つぼ穴)シリンダーからなる粒選別機は、能力・精度とも問題があるために、脱ぷ粒は除去せず、芒,枝梗付き粒のみを集中的に除去し、次いで、比重選別機において籾粒に混入する脱ぷ粒を選別する構成とすれば、該比重選別機の選別盤上において、屑粒層、混合粒層、精品層及び脱ぷ粒層の4つの領域に偏析されることを見出した(図2の×印を付けたように、揺上側に脱ぷ粒が分布される。)。更に、この脱ぷ粒層を、多孔選別網筒からなる粒選別機に通過させると、精度よく脱ぷ粒を選別・除去することが可能であり、ひいては前工程のインデントシリンダーからなる粒選別機の全体構成の小型化が実現できると考えた。
【0011】
図1は本発明の実施形態に係る種子粒選別装置の工程を示すフロー図であり、図2は比重選別機の一部を破断した概略斜視図であり、図3は粒選別機の一部を破断した概略斜視図である。
【0012】
図1乃至図3を参照して本実施形態の種子選別装置を具体的に説明すると、種子選別装置1は、符号2に示す乾燥・貯蔵施設にて乾燥・貯蔵された原料籾を受け入れる荷受ホッパー3と、荷受された原料籾から粃(しいな、殻ばかりで実のない籾)等を含む軽い夾雑物を除去する風選機4とを、揚穀機5で連結し、前記風選機3からは、粒径の大きい木片等の異物や、粒径が大きく変形した被害粒等の重たい夾雑物を分離・選別する複数の粗選機6,6へ分岐して連結し、該粗選機6,6の近傍には、木片等の異物や被害粒等の夾雑物を受ける受容器7,7を設ける。前記風選機4には、除去された軽い夾雑物を籾摺調製装置18に供給する流路19が接続されている。
【0013】
粗選機6,6の精品排出口6a,6aからは流路8a,8b、揚穀機9及び流路10を介して脱芒機11に連絡され、該脱芒機11の排出口は揚穀機12、分岐タンク13を介して粒選別機14,14に連絡される。脱芒機11は、例えば、多数の撹拌翼を放射状に突設した回転可能な回転軸を備えており、該回転軸が回転することにより、芒や枝梗が除去される構成である。そして、脱芒後の籾は多孔選別網筒を有した粒選別機14,14に供給されて粒選別が行われ、選別網筒の目幅を通過した細粒や未熟粒は、流路15a,15b、フローコンベア16及び流路17を介して籾摺調製装置18に供給される。
【0014】
多孔選別網筒からなる粒選別機14,14の精品排出口からは流路20a,20b、揚穀機21及び分岐タンク22を介してインデント(つぼ穴)シリンダーからなる粒選別機23,23に連絡される。該粒選別機23は芒,枝梗付き粒のみを選別・除去する能力があればよく(脱ぷ粒は除去しない)、本実施形態では、インデントシリンダーを上下2段構成とした粒選別機23を二系列並設した構成となっている。
【0015】
該粒選別機23,23の枝梗粒受樋には、選別・除去された芒,枝梗付き粒の排出流路24を接続するとともに、該排出流路24からは返還用フローコンベア25、流路26を介して前記荷受ホッパー3へ連絡する一方、前記粒選別機23,23の精品排出口からは流路27、揚穀機28、流路29及び貯留タンク30を介して本発明の要部となる比重選別機31に連絡される。
【0016】
該比重選別機31について図2を参照して説明すると、例えば、多数の凹凸部を有する粗雑面から形成された選別盤32…を機枠33内で多段に重設し、これを揺動機構(図示せず)に取り付けて揺動自在に斜設したものであり、該比重選別機31に供給された被選別物は、摩擦係数および比重、粒の大きさ、形状などの違いにより、未熟籾からなる屑粒層と、未熟籾及び種子籾がほぼ1対9の割合で混合している混合粒層と、比重が重い優良籾からなる精品層と、優良籾及び脱ぷ粒がほぼ1対9の割合で混合している脱ぷ粒層の4領域に偏析されて選別が行われる。
【0017】
すなわち、この比重選別機31は選別盤32の高位側を揺上側となし、選別盤32の低位側を揺下側となし、選別盤32の傾斜上方側を供給部34となし、選別盤32の傾斜下方側を排出部35となす(図2参照)。そして、前記被選別物の供給部34には、前記選別盤32…と一体で揺動される均分器36を機枠33に取り付ける一方、前記排出部35には、揺下側から揺上側に向かう方向に、屑粒仕切板37、籾仕切板38及び脱ぷ粒仕切板39を順次設けて4分割し、未熟籾からなる屑粒領域、未熟籾及び種子籾がほぼ1対9の割合で混合している混合粒領域、比重が重い優良籾からなる精品領域、優良籾及び脱ぷ粒がほぼ1対9の割合で混合している脱ぷ粒領域に形成する。そして、各領域の下方には、屑粒排出口40、混合粒排出口41、精品排出口42及び脱ぷ粒排出口43をそれぞれ形成するとともに、屑粒排出樋44、混合粒排出樋45、精品排出樋46及び脱ぷ粒排出樋47を設ける構成とする。
【0018】
そして、前記屑粒排出樋44からは流路48、空気コンベア49を介して籾摺調製装置18に連絡するとともに(図1参照)、混合粒排出樋45からは流路50、返還用揚穀機51、流路52、揚穀機28、流路29を介して貯留タンク30に返還するように連絡し、更に、精品排出樋46からは流路53及び精品揚穀機54を介して種子消毒・乾燥装置55に連絡する一方、脱ぷ粒排出樋47からは流路56、揚穀機57及び流路58を介して多孔選別網筒からなる粒選別機59に連絡する構成となっている。
【0019】
該粒選別機59は、機内に多孔選別網筒60を、該多孔選別網筒60下端に脱ぷ粒受樋61を設けてあり、粒選別機59の精品排出口からは流路62、流路53及び精品揚穀機54を介して種子消毒・乾燥装置55に連絡し、脱ぷ粒受樋61からは流路63及び空気コンベア49を介して籾摺調製装置18に連絡する構成となっている。なお、前記多孔選別網筒60における選別孔65の形状は(図3参照)、目幅Wが2.0〜2.2mm、長さLが約30mmであり、この目幅Wよりも小さい脱ぷ粒は選別孔65から漏出するが、脱ぷ粒に混入する籾は漏出せずに前記比重選別機31に返還されて再選別されることになる。また、前記多孔選別網筒60の内周面に複数の攪拌翼64a,64bを設けると、選別孔65からの脱ぷ粒の漏出を促進することができる。
【0020】
以下、上記構成における作用を図1乃至図3を参照しながら説明する。乾燥・貯蔵施設2にて乾燥・貯蔵された原料籾を供給ホッパー3に投入すると、投入された籾は、揚穀機5を介して風選機4に供給されて粃等の軽い夾雑物は流路19,17を介して籾摺調製装置18に供給され、軽い夾雑物が除去された籾は、粗選機6,6へ供給されて木片等の異物や被害粒等の重たい夾雑物が除去された後、流路8a,8b、揚穀機9及び流路10を経て脱芒機11に供給される。
【0021】
脱芒機11に供給された籾は、多数の撹拌翼を放射状に突設した回転軸が回転することにより、多数の撹拌翼が籾に衝突し、この際、生じる衝撃により芒や枝梗が除去されるのである。そして、脱芒機11から排出された籾は、揚穀機12及び分岐タンク13を介して多孔選別網筒からなる粒選別機14,14に供給されて細粒や未熟粒の選別・除去が行われ、多孔選別網筒の目幅から漏出した細粒や未熟粒は、流路15a,15b、フローコンベア16及び流路17を介して前記籾摺調製装置18に供給される。多孔選別網筒の目幅から漏出しない籾は、粒選別機14,14の精品排出口から流路20a,20b、揚穀機21及び分岐タンク22を介してインデント(つぼ穴)シリンダーからなる粒選別機23,23に供給される。
【0022】
この粒選別機23,23では、インデント(つぼ穴)内に籾が一粒ずつ嵌入して回転方向に持ち上げられる。そして、芒,枝梗が除去されていない芒,枝梗付き粒は、粒長が大きく早く落下する一方、粒長が短い籾粒及び脱ぷ粒は上方まで持ち上げられて受樋(図示せず)内に落下するため、芒,枝梗付き粒のみ選別することができる。なお、従来は、芒,枝梗付き粒を除いた籾粒及び脱ぷ粒からなる混合粒を、次工程のインデントシリンダーに供給し、更に籾粒と脱ぷ粒とに選別していたが、本発明では、芒,枝梗付き粒のみを選別・除去する能力があればよく(脱ぷ粒は選別処理しない)、例えば、インデントシリンダーを上下2段構成とした粒選別機23となっている。
【0023】
粒選別機23,23により選別・除去された芒,枝梗付き粒は、排出流路24、返還用フローコンベア25及び流路26を介して荷受ホッパー3へ返還され、再度風選、粗選、脱芒、粒選別処理がなされ、歩留まり向上に寄与される。一方、粒選別機23,23の精品排出口から排出される籾粒及び脱ぷ粒からなる混合粒は、流路27、揚穀機28、流路29及び貯留タンク30を経て比重選別機31に供給される。
【0024】
比重選別機31の各選別盤32に適量の籾粒及び脱ぷ粒からなる混合粒が供給されると、図2の符号Wで示すように揺動運動が付与され、揺下側から揺上側にかけて、未熟籾からなる屑粒層と、未熟籾及び種子籾がほぼ1対9の割合で混合している混合粒層と、比重が重い優良籾からなる精品層と、優良籾及び脱ぷ粒がほぼ1対9の割合で混合している脱ぷ粒層の4領域に偏析され、それぞれ、屑粒排出口40、混合粒排出口41、精品排出口42及び脱ぷ粒排出口43に排出される。そして、未熟籾からなる屑粒は、屑粒排出樋44、流路48及び空気コンベア49を介して籾摺調製装置18に供給され、未熟籾及び種子籾がほぼ1対9の割合で混合している混合粒は、混合粒排出樋45、流路50、返還用揚穀機51、流路52、揚穀機28及び流路29を介して貯留タンク30に還流され、比重選別機31にて再選別されることになる。
【0025】
さらに、比重が重い優良籾からなる精品は、精品排出樋46、流路53及び揚穀機54を介して種子籾として種子消毒・乾燥装置55に供給される。種子消毒・乾燥装置55においては、種子消毒・乾燥工程を経た後、自動給袋機により袋詰して出荷されることになる。一方、優良籾及び脱ぷ粒がほぼ1対9の割合で混合している脱ぷ粒は、脱ぷ粒排出樋47、流路56、揚穀機57及び流路58を介して多孔選別網筒からなる粒選別機59に供給される。
【0026】
そして、この粒選別機59においては、多孔選別網筒60における選別孔65の目幅Wが2.0〜2.2mmであるので、脱ぷ粒は選別孔65から漏出するが、籾は漏出せずに流路62から流路53、精品揚穀機54を介して種子籾として種子消毒・乾燥装置55に供給されることになる。漏出した脱ぷ粒は、脱ぷ粒受樋61、流路63及び空気コンベア49を介して籾摺調製装置18に供給される。
【0027】
以上のように、本実施形態では、後工程の多孔選別網筒からなる粒選別機59は処理能力の小さいものを採用可能であり、かつ、前工程のインデントシリンダーからなる粒選別機23においても脱ぷ粒の選別・除去処理が不要であるから、処理能力の小さいものを採用することができ、種子粒選別装置1の全体構成を小型化することが可能となる。これにより、掃除等のメンテナンスに要する手間と時間が大幅に削減できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態に係る種子粒選別装置の工程を示すフロー図である。
【図2】比重選別機の一部を破断した概略斜視図である。
【図3】粒選別機の一部を破断した概略斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
1 種子選別装置
2 乾燥・貯蔵施設
3 荷受ホッパー
4 風選機
5 揚穀機
6 粗選機
7 受容器
8 流路
9 揚穀機
10 流路
11 脱芒機
12 揚穀機
13 分岐タンク
14 粒選別機
15 流路
16 フローコンベア
17 流路
18 籾摺調製装置
19 流路
20 流路
21 揚穀機
22 分岐タンク
23 粒選別機
24 排出流路
25 返還用フローコンベア
26 流路
27 流路
28 揚穀機
29 流路
30 貯留タンク
31 比重選別機
32 選別盤
33 機枠
34 供給部
35 排出部
36 均分器
37 屑粒仕切板
38 籾仕切板
39 脱ぷ粒仕切板
40 屑粒排出口
41 混合粒排出口
42 精品排出口
43 脱ぷ粒排出口
44 屑粒排出樋
45 混合粒排出樋
46 精品排出樋
47 脱ぷ粒排出樋
48 流路
49 空気コンベア
50 流路
51 返還用揚穀機
52 流路
53 流路
54 精品揚穀機
55 種子消毒・乾燥装置
56 流路
57 揚穀機
58 流路
59 粒選別機
60 多孔選別網筒
61 脱ぷ粒受樋
62 流路
63 流路
64 攪拌翼
65 選別孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥・貯蔵された原料籾から夾雑物を風選する風選機と、該風選機により風選別された原料籾を粒選別するために複数段のインデントシリンダーにより構成される粒選別機と、該粒選別機の次工程に配設され、粗雑面からなる選別盤を斜め上下に往復揺動自在に傾架した比重選別機とを備えた種子粒選別装置であって、
前記比重選別機は、選別盤の揺動方向の傾斜高位側を比重が重い優良籾からなる精品領域、傾斜低位側を未熟籾からなる屑粒領域、その中間を未熟籾及び種子籾が混合している混合粒領域に形成し、各領域間を仕切る屑粒仕切板、籾仕切板を設ける一方、該籾仕切板の更に傾斜高位側には、前記精品領域を優良籾と脱ぷ粒とが混合している脱ぷ粒領域に区分するための脱ぷ粒仕切板を設け、前記各領域の下方には、屑粒排出樋、混合粒排出樋、精品排出樋及び脱ぷ粒排出樋をそれぞれ設ける構成とし、
該脱ぷ粒排出樋は多孔選別網筒からなる粒選別機を介して精品揚穀機に連絡する一方、前記精品排出樋は、精品を直接機外に取り出すように、前記多孔選別網筒からなる粒選別機を迂回させて前記精品揚穀機に連絡したことを特徴とする種子粒選別装置。
【請求項2】
前記インデントシリンダーにより構成される粒選別機は、上下2段構成のインデントシリンダーとしてなる請求項1記載の種子粒選別装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−272642(P2008−272642A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−117864(P2007−117864)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(000001812)株式会社サタケ (223)
【Fターム(参考)】