端部コンクリートブロック
【課題】連結型ブロックを連設して区画又は境界を形成した複数のブロックの最終端に設置されて、最終端内側に設置される支柱、ガードレール等を保護し、破損を防止することができる端部コンクリートブロックを提供すること。
【解決手段】端部コンクリートブロック100は、後述する連結型ブロックと連結するための連結端部10と、支柱を立設するための支柱立設部20と、防御部30とを備える。連結端部10と防御部30は長手方向両側に設置され、支柱立設部20は、連結端部10と防御部30との間に設置される。
【解決手段】端部コンクリートブロック100は、後述する連結型ブロックと連結するための連結端部10と、支柱を立設するための支柱立設部20と、防御部30とを備える。連結端部10と防御部30は長手方向両側に設置され、支柱立設部20は、連結端部10と防御部30との間に設置される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長手方向に連結して区画又は境界を形成する連結型ブロックの最端部に設置される端部コンクリートブロックに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明者は、ブロック本体の長手方向に両端部が円弧状に形成されてなるとともに、該両端の一方の端部に上側が側方に突出して形成されてなる上側突出部と、反対側の他方の端部に下側が側方に突出して形成されてなる下側突出部と、を備えてなり、隣接するコンクリートブロックと嵌合した際に、嵌合部を支点として回動自在となるように前記下側突出部の上面に円形凸状に形成された嵌合凸部と、上側突出部の下面に円形凹状に形成された嵌合凹部とを備えてなる基礎構築用プレキャストコンクリートブロックについて提案している(特許文献1)。
【0003】
係る基礎構築用プレキャストコンクリートブロックは、道路の曲率に関係なく直線区間、曲線区間を問わず設置でき、区画を形成することができる点で、有用である。
【0004】
しかし、基礎構築用プレキャストコンクリートブロックにガードレールを設置した場合、図に示されるように、上方に設置されたガードレールの端が連結されたコンクリートブロックの端に露出する。こうしたガードレールの端部は、自動車等による衝突によって破損する機会が比較的多く、ガードレールの端部が破損すると、手前端部がめくれてしまったり、なかには突き出てしまったりして、かえって危険な状態となる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、連結型ブロックを連設して区画又は境界を形成した複数のブロックの最終端に設置されて、最終端内側に設置される支柱、ガードレール等を保護し、破損を防止することができる端部コンクリートブロックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上のような課題を解決するために、本発明が採った手段は以下の通りである。
【0007】
本発明に係る端部コンクリートブロックは、長手方向に並べて配置され、区画又は境界を構成する連結型ブロックの最端部に設置される端部コンクリートブロックにおいて、支柱を立設するための支柱立設部と、隣接する前記連結型ブロックに連結可能な連結端部と、前記連結端部に対して前記支柱立設部と反対側に設けられ、前記支柱立設部の上面より高い上面を有する防御部と、を備えているものである。
【0008】
本発明に係る端部コンクリートブロックは、長手方向に並べられて区画又は境界を形成する連結型ブロックの終端に配置される。よって、本発明に係る端部コンクリートブロックの防御部が連結型ブロックを連結した区画又は境界の最終端部に配置されることになる。従って、防御部は連結端部上面より高い上面を備えているので、連結端部及び支柱立設部を保護し、支柱立設部に設置される支柱、この支柱に取り付けられる標識、ガードレール等の支柱に取り付けられる部材の損壊を極力防止することができる。
【0009】
また、本発明に係る端部コンクリートブロックの支柱立設部は、支柱を挿入可能な穴としてもよい。係る構成を採用することによって、穴に支柱を挿入すれば、前記支柱を立設することができ、作業の簡便性に資する。
【0010】
さらに、本発明に係る端部コンクリートブロックの防御部は、車両の衝突からの衝撃を緩衝する緩衝部材を取り付けるための取付部を設けてもよい。係る構成を採用することによって、防御部に緩衝部材を取り付けて、車両が衝突したときに防御部へ与える衝撃を和らげることができ、結果として端部コンクリートブロック全体への衝撃を緩和することができる。
【0011】
さらに、本発明に係る端部コンクリートブロックの連結端部は、下側又は上側が側方に突出している突出部で形成するとよい。係る構成を採用することによって、本件発明者がすでに開発したブロックであるブロック本体の両端部が円弧状に形成されてなるとともに、両端部の一方の端部に上側が側方に突出して形成されてなる第1上側突出部と、反対側の他方の端部に下側が側方に突出して形成されてなる第1下側突出部を備えてなる連結型ブロックと容易に連結可能となる。すなわち、本発明の下側突出部と連結型ブロックの第1上側突出部とを重ね合わせるか、又は本発明の上側突出部と連結型ブロックの第1下側突出部とを重ね合わせることで連結することができる。
【0012】
さらに、連結端部は、突出部の嵌合側表面に円形凸状に形成された嵌合凸部を設けてもよい。係る構成を採用することによって、ブロック本体の長手方向に両端部が円弧状に形成されてなるとともに、両端部の一方の端部に上側が側方に突出して形成されてなる第1上側突出部と、反対側の他方の端部に下側が側方に突出して形成されてなる第1下側突出部を備えてなる連結型ブロックにおいて、第1上側突出部又は第1下側突出部の嵌合側表面に円形凹状に形成された第1嵌合凹部を有する連結型ブロックと組み合わせて好適に連結することができる。すなわち、連結型ブロックの第1嵌合凹部を端部コンクリートブロックの嵌合凸部に嵌合させることで、連結した後であっても、嵌合凸部(第1嵌合凹部)を中心に回動自在とすることができる。
【0013】
さらに、連結端部は、側方に突出して形成される突出部の嵌合側表面に、前記嵌合凸部に代えて円形凹状に形成された嵌合凹部を設けてもよい。係る構成を採用することによって、ブロック本体の長手方向に両端部が円弧状に形成されてなるとともに、両端部の一方の端部に上側が側方に突出して形成されてなる第1上側突出部と、反対側の他方の端部に下側が側方に突出して形成されてなる第1下側突出部を備えてなり、突出部の嵌合表面に円形凸状に形成された第1嵌合凸部を有する連結型ブロックと組み合わせて好適に連結することができる。すなわち、連結型ブロックの第1嵌合凹部を端部コンクリートブロックの嵌合凹部に嵌合させることで、連結した後であっても、嵌合凹部(第1嵌合凸部)を中心に回動自在とすることができる。
【0014】
さらに、本発明に係る端部コンクリートブロックの突出部は円弧状に形成してもよい。係る構成を採用することによって、該両端の一方の端部は、上側が側方に突出して形成されてなる上側突出部を、反対側の他方の端部は、下側が側方に突出して形成されてなる下側突出部を備えてなる連結型ブロックと連結した場合に、回動範囲を90°以上確保することができる。
【0015】
さらに、本発明に係る端部コンクリートブロックの前記嵌合凸部又は嵌合凹部は、連結端部に2以上設けてもよい。係る構成を採用することによって、本発明の端部コンクリートブロックに対して、2以上の連結型ブロックを連結することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、車両の衝突による衝撃を端部コンクリートブロックの防御部で受けるため、支柱立設部及び連結端部に直接車両が衝突して、支柱立設部に立設される支柱、その支柱に取り付けられる部材、例えば道路標示、ガードレール等が損壊するのを極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施例1に係る端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図2】本発明の実施例2に係る端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図3】本発明の実施例3に係る端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図4】本発明の実施例4に係る端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図5】本発明の実施例5に係る端部コンクリートブロックに緩衝部材を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例6に係る端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図7】本発明の実施例7に係る端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図8】本発明の実施例7に係る端部コンクリートブロックの平面図である。
【図9】本発明の実施例7に係る端部コンクリートブロックの変形例を示す斜視図である。
【図10】本発明に係る端部コンクリートブロックとともに使用される連結型ブロックの好適な実施形態を示す斜視図である。
【図11】本発明に係る端部コンクリートブロックの敷設形態を示す側面図である。
【図12】本発明に係る端部コンクリートブロックの敷設形態を示す概略図である。
【図13】本発明に係る端部コンクリートブロックの敷設形態の別例を示す概略図である。
【図14】本発明の実施例7に係る端部コンクリートブロックの敷設形態の別例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本発明の端部コンクリートブロックは、長手方向に並べて配置されて道路や敷地を区画又は境界する連結型ブロックの最端部に設置されるブロックである。本発明に係る端部コンクリートブロックは、連結型ブロックと連結するための連結端部と、支柱を立設するための支柱立設部と、防御部とを備えている。
【0019】
連結端部は、長手方向に連結して区画又は境界を形成する連結型ブロックと連結するためのものである。本発明に係る連結端部の形態は、特に限定するものではなく、隣接される連結型ブロックの形状に適合するように、種々の形態を採用することができる。
【0020】
より好適には、本発明者がすでに開発している連結型ブロック(以下、「第1連結型ブロック」という。)と組み合わせることによって、より高い効果を発揮する。そこで、以下に本発明の端部コンクリートブロックと組み合わせて使用されるのに好適な第1連結型ブロックについて説明する。第1連結型ブロックは、例えば、図10に示すように、ブロック本体長手方向の両端部が円弧状に形成されてなるとともに、前記両端部の一方端部に上側が側方に突出して形成されてなる第1上側突出部と、反対側の他方端部に下側が側方に突出して形成されてなる第1下側突出部を備えてなり、それぞれ隣接するコンクリートブロックと嵌合した際に、嵌合部を支点として回動自在となるように下側突出部の上面に円形凸状に形成された第1嵌合凸部と、前記第1上側突出部の下面に円形凹状に形成された第1嵌合凹部とを備えたものである。この連結型ブロックを両端に連続して配置することによって、直線区間、曲線区間を問わずに区画又は境界を形成することができるものである。なお、第1連結型ブロックは、第1嵌合凸部と第1嵌合凹部を互いに交換して設けても構わない。
【0021】
第1連結型ブロックに好適に連結する連結端部として、端部コンクリートブロックの長手方向端部の下方又は上側を突出して形成した突出部を設けるとよい。第1連結型ブロックの第1上側突出部と端部コンクリートブロックの下側突出部、又は第1連結型ブロックの第1下側突出部と端部コンクリートブロックの上側突出部を重ね合わせることで連結させることができる。第1連結型ブロックの突出部又は端部コンクリートブロックの突出部のいずれかの先端が円弧状であれば、互いに水平方向に角度を設けて設置することができる。よって、端部コンクリートブロックの突出部の先端は、円弧状に設けるとよい。円弧状に設ければ、第1連結ブロックに対して90°以上の回動を確保することができる。勿論、必ずしも円弧状に形成しなければならないものではない。連結部材に対して角度をもって設置しない場合は、矩形でも構わない。また、連結部材に対して角度をもって設置する場合であっても、突出部の先端が接触される連結ブロック側が円弧状に形成されていれば、矩形であっても角度を確保しつつ連設することができる。
【0022】
また、突出部の嵌合表面には、円形凸状に形成された嵌合凸部を設けてもよい。例えば、第1上側突出部に円形凹状の第1嵌合凹部が設けられている第1連結型ブロックに対して、端部コンクリートブロックの嵌合凸部を第1嵌合凹部に嵌合させて連結させることができる。また、嵌合凸部及び第1嵌合凹部ともに円形であるので、円の中心を支点として、連結した状態のまま水平方向へずれを防止しつつ第1上側突出部と下側突出部が干渉しない範囲において回動することも可能である。なお、嵌合凸部の突出量、円形の直径の長さは限定するものではなく、自由に設定しうる。
【0023】
一方、突出部の嵌合表面には、円形凹状の形成された嵌合凹部としてもよい。例えば、第1上側突出部に円形凸状の第1嵌合凸部が設けられている第1連結型ブロックに対して、嵌合凹部と第1嵌合凸部を嵌合させて連結することができる。また、嵌合凹部及び第1嵌合凸部ともに円形であるので、円の中心を支点として、第1上側突出部と下側突出部が干渉しない範囲において回動可能とすることも可能である。下側突出部を円形に設ければ、90°以上の回動が可能となる。なお、嵌合凹部の突出量、円形の直径の長さは限定するものではなく、自由に設定しうる。
【0024】
さらに、下側突出部に嵌合凸部又は嵌合凹部を2以上設けることもできる。係る構成を採用することによって、1つの端部コンクリートブロックに対して2方向以上に連結型ブロックを配置することができ、道路の分岐点において使用される端部コンクリートブロックの使用に好適なものとなる。
【0025】
支柱立設部は、道路標識やガードレールを取り付ける支柱を立設するためのものであり、支柱と同等又は支柱より大きい穴からなる。支柱立設部は、連結端部と以下に説明する防御部との間に設置される。穴は、端部コンクリートブロックの下面まで貫通してもよいし、途中まで穿設してもよい。
【0026】
防御部は、連結端部と反対側の端部に形成されており、支柱立設部の上面より高い上面を有している。よって、支柱立設部に対して端部側の防御壁としての機能を有する。防御壁の厚さや大きさは限定するものではないが、薄すぎれば車両の衝突によって防御部自体が破壊され、支柱を保護することができないので、ある程度の車両の衝突によって破壊されない程度の厚さは必要である。また、支柱にガードレールを取り付ける場合には、防御部は、ガードレールの上端と同等又はそれ以上の高さに設定するとよい。そうすれば、より確実にガードレールを衝突から保護することができる。
【0027】
防御部の端部には、車両の衝突を和らげるために、緩衝部材を設置してもよい。緩衝部材としては、例えば、砂や水が収容された樽などが考えられる。緩衝部材を設置し易くするために緩衝部材を取り付けるための取付部を防御部に設けるとよい。例えば、具体的には、防御部の端部を樽状の緩衝部材の形状に合わせて凹状に形成する等防御部の端部を緩衝部材の形状に適合させることが考えられる。また設置された緩衝部材を固定するための緩衝部材固定手段を設けてもよい。
【0028】
以下、本発明の実施例について、図面に沿って、詳細に説明する。尚、以下に説明する実施例及び図面は、本発明の実施例の1形態を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。
【実施例1】
【0029】
図1には、実施例1に係る端部コンクリートブロック100の斜視図が示されている。端部コンクリートブロック100は、後述する連結型ブロック1(図10参照)と連結するための連結端部10と、支柱を立設するための支柱立設部20と、防御部30とを備える。連結端部10と防御部30は長手方向両側に設置され、支柱立設部20は、連結端部10と防御部30との間に設置される。
【0030】
連結端部10は、端部コンクリートブロック100の下側半分が長手方向外側に突出する下側突出部11で形成される。下側突出部11は、突出先端が円弧状をなしており、その上面には、円形凸状の嵌合凸部12を備える。嵌合凸部12の中心には、ボルトを挿入するボルト穴13が設けられている。
【0031】
支柱立設部20は、端部コンクリートブロック100の中央付近に穴21が穿設されている。穴21は挿入の予定される支柱よりも若干大きな直径の穴で形成される。
【0032】
防御部30は、連結端部10の反対側端部に設けられ、支柱立設部20の上表面より高い表面をなす。従って、防御部30は、防御側から衝突される車両等から支柱立設部20に立設される支柱、支柱に取り付けられる道路標識、ガードレール等を保護することができる。一方、車両側から見ると、一般に車両は、衝突時にフロント部分が圧壊されることによって衝撃を吸収して、搭乗者に与える影響を弱めるのであるが、ガードレールの端部側から車両が衝突すると鉄板状のガードレールに突き刺さるように衝突することになり、この効果を得ることができない。しかし、本実施例に係る防御部30に衝突することによって、直接車両がガードレールに激突することなく、防御部30によって適正に車両の圧壊が促進され、搭乗者の安全が図られる。端部ブロックに衝突するときは、正面衝突側になることも多いと思われる。従って、防御部30の先端は、鋭角に設けることは好ましくなく、図1に示すように円弧状に設けるとよい。
【0033】
なお、防御部30と支柱立設部20との間には、支柱立設部20より若干低く形成されたガードレールの端部の下方への出っ張りを逃げるために、ガードレール逃げ部42を設けてもよい。
【実施例2】
【0034】
図2には、実施例2に係る端部コンクリートブロック100aの斜視図が示されている。端部コンクリートブロック100aが連結型ブロック1と連結するための連結端部10aと、支柱を立設するための支柱立設部20aと、防御部30aとを備える点は実施例1と同様である。実施例1と異なる点は、実施例1に形成された下方突出部11に形成された嵌合凸部12に代えて、下方突出部11aに円形凹状の嵌合凹部12aとした点が異なる。その他の点については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【実施例3】
【0035】
図3には、実施例3に係る端部コンクリートブロック100bの斜視図が示されている。端部コンクリートブロック100bは、連結型ブロック1と連結するための連結端部10bと、支柱を立設するための支柱立設部20bと、防御部30bとを備える点は実施例1と同様である。実施例1と異なる点は、実施例1に形成された支柱立設部20の連結端部側の端部が円弧状に形成されているのに対し、実施例3に形成された支柱立設部20bの連結端部側の端部22bが矩形に設けられている点が異なる。その他の点については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【実施例4】
【0036】
図4に実施例4に係る端部コンクリートブロック100cの斜視図が示されている。本実施例4に係る端部コンクリートブロック100cが連結型ブロック1と連結するための連結端部10cと、支柱を立設するための支柱立設部20cと、防御部30cとを備える点は実施例1と同様である。本実施例4に係る端部コンクリートブロック100cは、防御部30cの端部に、水が収納された樽状の緩衝部材40(図5参照)を取り付けられる取付部31cを有する点が異なる。取付部31cは、樽状の緩衝部材40に適合するように凹状に形成されている。
【0037】
さらに、図5に示すように、頭部がリング状に設けられたボルト50を螺合することができるナット51が防御部30c両側面に設けられている。これによって防御部30cの取付部31cに設置された緩衝部材40をワイヤー52で固定することができる。
【実施例5】
【0038】
図6に実施例5に係る端部コンクリートブロック100dの斜視図が示されている。端部コンクリートブロック100dは、後述する連結型ブロック1と連結する連結端部10dと、支柱を立設する支柱立設部20dと、防御部30dとを備える。連結端部10dと防御部30dは長手方向両側に設置され、支柱立設部20dは、連結端部10dと防御部30dとの間に設置される。
【0039】
連結端部10dは、端部コンクリートブロック100dの上側半分が長手方向外側に突出する上側突出部11dで形成される。上側突出部11dは、突出先端が円弧状をなしており、その下面には円形凹状の嵌合凹部14dを備える。嵌合凹部14dの中心には、ボルトを挿入するためのボルト穴15dが設けられている。
【0040】
支柱立設部20dは、穴21dが端部コンクリートブロック100dの中央付近に穿設されている。穴21dは挿入の予定される支柱よりも若干大きな直径の穴で形成される。
【0041】
防御部30dは、連結端部10dの反対側端部に設けられ、支柱立設部20dの上表面より高い表面をなす。従って、防御部30dは、防御側から衝突される車両等から支柱立設部20dに立設される支柱、支柱に取り付けられる道路標識、ガードレール等を保護することができる。一方、車両側から見ると、一般に車両は、衝突時にフロント部分が圧壊されることによって衝撃を吸収して、搭乗者に与える影響を弱めるのであるが、ガードレールの端部側から車両が衝突すると鉄板状のガードレールに突き刺さるように衝突することになり、この効果を得ることができない。しかし、本実施例に係る防御部30dに衝突することによって、直接車両がガードレールに激突することなく、防御部によって適正に車両の圧壊が促進され、搭乗者の安全が図られる。従って、防御部30dの先端は、鋭角に設けることは好ましくなく、図1に示すように円弧状に設けるとよい。
【0042】
防御部30dと支柱立設部20dとの間には、支柱立設部20より若干低く形成されたガードレールの端部の下方への出っ張りを逃げるために、ガードレール逃げ部42dを設けてもよい。
【0043】
なお、実施例5において、変形例として、嵌合凹部14dを円形凸状の嵌合凸部に変形してもよい。また、防御部30dに緩衝部材40の取付部を設けてもよい。
【実施例6】
【0044】
図7に実施例6に係る端部コンクリートブロック100eの斜視図が示されている。端部コンクリートブロック100eは、後述する連結型ブロック1と連結する連結端部10eと、支柱を立設する2つの支柱立設部20eと、防御部30eとを備える。連結端部10eと防御部30eは長手方向両側に設置され、支柱立設部20eは、連結端部10eと防御部30eとの間に設置される。
【0045】
連結端部10eは、端部コンクリートブロック100eの下側半分が長手方向外側に突出する下側突出部11eで形成される。下側突出部11eは、角部16eが弧状をなしている。下側突出部11eの上面には円形凸状の2つの嵌合凸部14e、14eが設けられている。好適には、図8に示すように防御部30eの端部32eからほぼ同距離になるように設けるとよい。それぞれの嵌合凸部14e、14eの中心には、ボルトを挿入するためのボルト穴15eが設けられている。
【0046】
支柱立設部20eには、支柱を立設可能な穴21eが端部コンクリートブロック100eの連結端部10eと防御部30eの間に穿設されている。穴21eは挿入の予定される支柱よりも若干大きな直径の穴で形成される。
【0047】
防御部30eは、連結端部10eと反対側の端部に設けられ、支柱立設部20eの上表面より高い表面をなす。従って、実施例1と同様に立設される支柱、支柱に取り付けられる道路標識、ガードレール等を保護することができる。一方、直接車両がガードレールに激突することなく、防御部30eによって適正に車両の圧壊が促進され、搭乗者の安全が図られる。
【0048】
防御部30eと支柱立設部20eとの間には、支柱立設部20eより若干低く形成されたガードレールの端部の下方への出っ張りを逃げるために、ガードレール逃げ部42eを設けてもよい。
【0049】
なお、実施例5において、変形例として、嵌合凸部14eを円形凹状の嵌合凹部に変形してもよい。また、図9に示すように、防御部30eに緩衝部材40の取付部31eを設けてもよい。
(実施例A)
【0050】
次に、以上のようにして作製された端部コンクリートブロック100の設置方法について説明する。端部コンクリートブロック100は、連結型ブロック1とともに使用されるので、まず、本実施例とともに使用される連結型ブロック1について説明する。
【0051】
図10に本実施例1とともに使用される連結型ブロック1の斜視図が示されている。連結型ブロック1は、複数連結されて区画又は境界を形成するブロックであり、主として連結の中央部分に用いられるものである。連結型ブロック1は、上面の任意の場所にガードレールの支柱を取り付けるための支柱取付孔5が設けられている。そして、連結ブロック1の両端2、3は半円形の円弧状に形成されていて、そのうちの一方端部2は上側半分が長手方向へ突出して設けられた第1上側突出部2aを備えている。他方端部3は、下側半分が長手方向へ突出して設けられた第1下側突出部3aを備えている。これら第1突出部2a、3aは隣接配置された連結型ブロック1同士が重ね合わされる部分である。第1下側突出部3aはその上面に円弧の中心にボルトを挿入するための第1ボルト穴3bが設けられている。そして、この第1ボルト穴3bを中心として円形凸状に形成された第1嵌合凸部3cが設けられている。この第1嵌合凸部3cは、実施例1の端部コンクリートブロックの嵌合凸部12と同様の形状をなす。一方、反対側の第1上側突出部2aには、円弧の中心にボルトを挿入するための貫通したボルト穴2bが設けられている。そして、第1上側突出部2aの下面には、前記第1嵌合凸部3cとほぼ反転した形状の円形凹状に形成された第1嵌合凹部2cが設けられている。
【0052】
こうして作製された連結型ブロック1は、図11に示されるように、第1嵌合凸部3cと第1嵌合凹部2cを嵌合して互いに重ね合わせるように複数連結され、区画又は境界を形成する。この際に、隣接する連結型ブロックは、道路の曲率に応じて角度を付けて設置される(図12参照)。
【0053】
本発明に係る実施例1から4に係る端部コンクリートブロック100、100a〜100cは、連結された連結型ブロック1の一番端に設置される。実施例1に係る端部コンクリートブロック100と実施例5に係る端部コンクリートブロック100dを例にして詳細に説明すると、図11、12に示すように、連結型ブロック1の第1上側突出部2aに端部コンクリートブロック100の下側突出部10を重ね合わせ、それぞれ第1嵌合凹部2cと嵌合凸部12を嵌合させる。こうして端部コンクリートブロック100は連結型ブロック1に連結される。こうして連結することによって、連結した後であっても第1嵌合凹部2cと嵌合凸部12とが回動するように移動させることによって端部コンクリートブロック100を道路の曲率に合わせて変更することができる。そして、端部コンクリートブロック100の位置を決定した後に、ボルトによって、連結型ブロックのボルト穴2bと端部コンクリートブロックのボルト穴13を結合して固定する。
【0054】
一方、連結された連結型ブロックの反対側は、連結型ブロック1の下側が突出している第1下側突出部3aと連結するので、実施例5に記載した端部コンクリートブロック100dが使用される。図11に示すように、連結型ブロック1の第1下側突出部3aに端部コンクリートブロック100の上側突出部10dを重ね合わせ、それぞれ第1嵌合凸部2cと嵌合凹部12dを嵌合させる。こうして端部コンクリートブロック100は連結型ブロック1に連結される。こうして連結した後であっても第1嵌合凹部2cと嵌合凸部12とが回動するように移動させることによって端部コンクリートブロック100を道路の曲率に合わせて変更することができる。そして、端部コンクリートブロック100の位置を決定した後に、ボルトによって、連結型ブロックのボルト穴2bと端部コンクリートブロックのボルト穴15dを結合して固定する。
【0055】
そして、端部コンクリートブロック100、100dの支柱立設部に支柱60を立設し、連結型ブロック1の支柱取付穴5に支柱を立設した後、支柱にガードレールを取り付けて境界として敷設される。
【0056】
なお、図13に示したように、端部コンクリートブロック100、100d及び連結型ブロック1を地中に埋設して、ガードレールと端部コンクリートブロック100の防御部30の一部のみが露出するように設置してもよい。
(実施例B)
【0057】
次に、実施例6に係る端部コンクリートブロック100eの設置方法について説明する。端部コンクリートブロック100eとともに使用される連結型ブロック1は、実施例Aのものと同様である。
【0058】
図14に示されるように、連結された連結型ブロック1は、実施例6の端部コンクリートブロックの連結部に2つ連結される。詳細には、連結型ブロック1の第1上側突出部2aに端部コンクリートブロック100eの下側突出部10eを重ね合わせ、それぞれ第1嵌合凹部2cと一方の嵌合凸部14eを嵌合させる。同様にもう一方の残りの嵌合凸部14eに別の連結型ブロック1の第1嵌合凹部2cを嵌合させる。こうして、本発明の端部コンクリートブロックに連結される連結型ブロック1は、2方向に延長されて区画又は境界を形成することになる。本実施例6に係る端部コンクリートブロック100eを用いれば、例えば道路の分岐部分等に設置するとき等に効果的である。
【符号の説明】
【0059】
100 端部コンクリートブロック
10 連結端部
11 下側突出部
12 嵌合凸部
13 ボルト穴
20 支柱立設部
21 穴
30 防御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、長手方向に連結して区画又は境界を形成する連結型ブロックの最端部に設置される端部コンクリートブロックに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明者は、ブロック本体の長手方向に両端部が円弧状に形成されてなるとともに、該両端の一方の端部に上側が側方に突出して形成されてなる上側突出部と、反対側の他方の端部に下側が側方に突出して形成されてなる下側突出部と、を備えてなり、隣接するコンクリートブロックと嵌合した際に、嵌合部を支点として回動自在となるように前記下側突出部の上面に円形凸状に形成された嵌合凸部と、上側突出部の下面に円形凹状に形成された嵌合凹部とを備えてなる基礎構築用プレキャストコンクリートブロックについて提案している(特許文献1)。
【0003】
係る基礎構築用プレキャストコンクリートブロックは、道路の曲率に関係なく直線区間、曲線区間を問わず設置でき、区画を形成することができる点で、有用である。
【0004】
しかし、基礎構築用プレキャストコンクリートブロックにガードレールを設置した場合、図に示されるように、上方に設置されたガードレールの端が連結されたコンクリートブロックの端に露出する。こうしたガードレールの端部は、自動車等による衝突によって破損する機会が比較的多く、ガードレールの端部が破損すると、手前端部がめくれてしまったり、なかには突き出てしまったりして、かえって危険な状態となる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、連結型ブロックを連設して区画又は境界を形成した複数のブロックの最終端に設置されて、最終端内側に設置される支柱、ガードレール等を保護し、破損を防止することができる端部コンクリートブロックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上のような課題を解決するために、本発明が採った手段は以下の通りである。
【0007】
本発明に係る端部コンクリートブロックは、長手方向に並べて配置され、区画又は境界を構成する連結型ブロックの最端部に設置される端部コンクリートブロックにおいて、支柱を立設するための支柱立設部と、隣接する前記連結型ブロックに連結可能な連結端部と、前記連結端部に対して前記支柱立設部と反対側に設けられ、前記支柱立設部の上面より高い上面を有する防御部と、を備えているものである。
【0008】
本発明に係る端部コンクリートブロックは、長手方向に並べられて区画又は境界を形成する連結型ブロックの終端に配置される。よって、本発明に係る端部コンクリートブロックの防御部が連結型ブロックを連結した区画又は境界の最終端部に配置されることになる。従って、防御部は連結端部上面より高い上面を備えているので、連結端部及び支柱立設部を保護し、支柱立設部に設置される支柱、この支柱に取り付けられる標識、ガードレール等の支柱に取り付けられる部材の損壊を極力防止することができる。
【0009】
また、本発明に係る端部コンクリートブロックの支柱立設部は、支柱を挿入可能な穴としてもよい。係る構成を採用することによって、穴に支柱を挿入すれば、前記支柱を立設することができ、作業の簡便性に資する。
【0010】
さらに、本発明に係る端部コンクリートブロックの防御部は、車両の衝突からの衝撃を緩衝する緩衝部材を取り付けるための取付部を設けてもよい。係る構成を採用することによって、防御部に緩衝部材を取り付けて、車両が衝突したときに防御部へ与える衝撃を和らげることができ、結果として端部コンクリートブロック全体への衝撃を緩和することができる。
【0011】
さらに、本発明に係る端部コンクリートブロックの連結端部は、下側又は上側が側方に突出している突出部で形成するとよい。係る構成を採用することによって、本件発明者がすでに開発したブロックであるブロック本体の両端部が円弧状に形成されてなるとともに、両端部の一方の端部に上側が側方に突出して形成されてなる第1上側突出部と、反対側の他方の端部に下側が側方に突出して形成されてなる第1下側突出部を備えてなる連結型ブロックと容易に連結可能となる。すなわち、本発明の下側突出部と連結型ブロックの第1上側突出部とを重ね合わせるか、又は本発明の上側突出部と連結型ブロックの第1下側突出部とを重ね合わせることで連結することができる。
【0012】
さらに、連結端部は、突出部の嵌合側表面に円形凸状に形成された嵌合凸部を設けてもよい。係る構成を採用することによって、ブロック本体の長手方向に両端部が円弧状に形成されてなるとともに、両端部の一方の端部に上側が側方に突出して形成されてなる第1上側突出部と、反対側の他方の端部に下側が側方に突出して形成されてなる第1下側突出部を備えてなる連結型ブロックにおいて、第1上側突出部又は第1下側突出部の嵌合側表面に円形凹状に形成された第1嵌合凹部を有する連結型ブロックと組み合わせて好適に連結することができる。すなわち、連結型ブロックの第1嵌合凹部を端部コンクリートブロックの嵌合凸部に嵌合させることで、連結した後であっても、嵌合凸部(第1嵌合凹部)を中心に回動自在とすることができる。
【0013】
さらに、連結端部は、側方に突出して形成される突出部の嵌合側表面に、前記嵌合凸部に代えて円形凹状に形成された嵌合凹部を設けてもよい。係る構成を採用することによって、ブロック本体の長手方向に両端部が円弧状に形成されてなるとともに、両端部の一方の端部に上側が側方に突出して形成されてなる第1上側突出部と、反対側の他方の端部に下側が側方に突出して形成されてなる第1下側突出部を備えてなり、突出部の嵌合表面に円形凸状に形成された第1嵌合凸部を有する連結型ブロックと組み合わせて好適に連結することができる。すなわち、連結型ブロックの第1嵌合凹部を端部コンクリートブロックの嵌合凹部に嵌合させることで、連結した後であっても、嵌合凹部(第1嵌合凸部)を中心に回動自在とすることができる。
【0014】
さらに、本発明に係る端部コンクリートブロックの突出部は円弧状に形成してもよい。係る構成を採用することによって、該両端の一方の端部は、上側が側方に突出して形成されてなる上側突出部を、反対側の他方の端部は、下側が側方に突出して形成されてなる下側突出部を備えてなる連結型ブロックと連結した場合に、回動範囲を90°以上確保することができる。
【0015】
さらに、本発明に係る端部コンクリートブロックの前記嵌合凸部又は嵌合凹部は、連結端部に2以上設けてもよい。係る構成を採用することによって、本発明の端部コンクリートブロックに対して、2以上の連結型ブロックを連結することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、車両の衝突による衝撃を端部コンクリートブロックの防御部で受けるため、支柱立設部及び連結端部に直接車両が衝突して、支柱立設部に立設される支柱、その支柱に取り付けられる部材、例えば道路標示、ガードレール等が損壊するのを極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施例1に係る端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図2】本発明の実施例2に係る端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図3】本発明の実施例3に係る端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図4】本発明の実施例4に係る端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図5】本発明の実施例5に係る端部コンクリートブロックに緩衝部材を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例6に係る端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図7】本発明の実施例7に係る端部コンクリートブロックの斜視図である。
【図8】本発明の実施例7に係る端部コンクリートブロックの平面図である。
【図9】本発明の実施例7に係る端部コンクリートブロックの変形例を示す斜視図である。
【図10】本発明に係る端部コンクリートブロックとともに使用される連結型ブロックの好適な実施形態を示す斜視図である。
【図11】本発明に係る端部コンクリートブロックの敷設形態を示す側面図である。
【図12】本発明に係る端部コンクリートブロックの敷設形態を示す概略図である。
【図13】本発明に係る端部コンクリートブロックの敷設形態の別例を示す概略図である。
【図14】本発明の実施例7に係る端部コンクリートブロックの敷設形態の別例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本発明の端部コンクリートブロックは、長手方向に並べて配置されて道路や敷地を区画又は境界する連結型ブロックの最端部に設置されるブロックである。本発明に係る端部コンクリートブロックは、連結型ブロックと連結するための連結端部と、支柱を立設するための支柱立設部と、防御部とを備えている。
【0019】
連結端部は、長手方向に連結して区画又は境界を形成する連結型ブロックと連結するためのものである。本発明に係る連結端部の形態は、特に限定するものではなく、隣接される連結型ブロックの形状に適合するように、種々の形態を採用することができる。
【0020】
より好適には、本発明者がすでに開発している連結型ブロック(以下、「第1連結型ブロック」という。)と組み合わせることによって、より高い効果を発揮する。そこで、以下に本発明の端部コンクリートブロックと組み合わせて使用されるのに好適な第1連結型ブロックについて説明する。第1連結型ブロックは、例えば、図10に示すように、ブロック本体長手方向の両端部が円弧状に形成されてなるとともに、前記両端部の一方端部に上側が側方に突出して形成されてなる第1上側突出部と、反対側の他方端部に下側が側方に突出して形成されてなる第1下側突出部を備えてなり、それぞれ隣接するコンクリートブロックと嵌合した際に、嵌合部を支点として回動自在となるように下側突出部の上面に円形凸状に形成された第1嵌合凸部と、前記第1上側突出部の下面に円形凹状に形成された第1嵌合凹部とを備えたものである。この連結型ブロックを両端に連続して配置することによって、直線区間、曲線区間を問わずに区画又は境界を形成することができるものである。なお、第1連結型ブロックは、第1嵌合凸部と第1嵌合凹部を互いに交換して設けても構わない。
【0021】
第1連結型ブロックに好適に連結する連結端部として、端部コンクリートブロックの長手方向端部の下方又は上側を突出して形成した突出部を設けるとよい。第1連結型ブロックの第1上側突出部と端部コンクリートブロックの下側突出部、又は第1連結型ブロックの第1下側突出部と端部コンクリートブロックの上側突出部を重ね合わせることで連結させることができる。第1連結型ブロックの突出部又は端部コンクリートブロックの突出部のいずれかの先端が円弧状であれば、互いに水平方向に角度を設けて設置することができる。よって、端部コンクリートブロックの突出部の先端は、円弧状に設けるとよい。円弧状に設ければ、第1連結ブロックに対して90°以上の回動を確保することができる。勿論、必ずしも円弧状に形成しなければならないものではない。連結部材に対して角度をもって設置しない場合は、矩形でも構わない。また、連結部材に対して角度をもって設置する場合であっても、突出部の先端が接触される連結ブロック側が円弧状に形成されていれば、矩形であっても角度を確保しつつ連設することができる。
【0022】
また、突出部の嵌合表面には、円形凸状に形成された嵌合凸部を設けてもよい。例えば、第1上側突出部に円形凹状の第1嵌合凹部が設けられている第1連結型ブロックに対して、端部コンクリートブロックの嵌合凸部を第1嵌合凹部に嵌合させて連結させることができる。また、嵌合凸部及び第1嵌合凹部ともに円形であるので、円の中心を支点として、連結した状態のまま水平方向へずれを防止しつつ第1上側突出部と下側突出部が干渉しない範囲において回動することも可能である。なお、嵌合凸部の突出量、円形の直径の長さは限定するものではなく、自由に設定しうる。
【0023】
一方、突出部の嵌合表面には、円形凹状の形成された嵌合凹部としてもよい。例えば、第1上側突出部に円形凸状の第1嵌合凸部が設けられている第1連結型ブロックに対して、嵌合凹部と第1嵌合凸部を嵌合させて連結することができる。また、嵌合凹部及び第1嵌合凸部ともに円形であるので、円の中心を支点として、第1上側突出部と下側突出部が干渉しない範囲において回動可能とすることも可能である。下側突出部を円形に設ければ、90°以上の回動が可能となる。なお、嵌合凹部の突出量、円形の直径の長さは限定するものではなく、自由に設定しうる。
【0024】
さらに、下側突出部に嵌合凸部又は嵌合凹部を2以上設けることもできる。係る構成を採用することによって、1つの端部コンクリートブロックに対して2方向以上に連結型ブロックを配置することができ、道路の分岐点において使用される端部コンクリートブロックの使用に好適なものとなる。
【0025】
支柱立設部は、道路標識やガードレールを取り付ける支柱を立設するためのものであり、支柱と同等又は支柱より大きい穴からなる。支柱立設部は、連結端部と以下に説明する防御部との間に設置される。穴は、端部コンクリートブロックの下面まで貫通してもよいし、途中まで穿設してもよい。
【0026】
防御部は、連結端部と反対側の端部に形成されており、支柱立設部の上面より高い上面を有している。よって、支柱立設部に対して端部側の防御壁としての機能を有する。防御壁の厚さや大きさは限定するものではないが、薄すぎれば車両の衝突によって防御部自体が破壊され、支柱を保護することができないので、ある程度の車両の衝突によって破壊されない程度の厚さは必要である。また、支柱にガードレールを取り付ける場合には、防御部は、ガードレールの上端と同等又はそれ以上の高さに設定するとよい。そうすれば、より確実にガードレールを衝突から保護することができる。
【0027】
防御部の端部には、車両の衝突を和らげるために、緩衝部材を設置してもよい。緩衝部材としては、例えば、砂や水が収容された樽などが考えられる。緩衝部材を設置し易くするために緩衝部材を取り付けるための取付部を防御部に設けるとよい。例えば、具体的には、防御部の端部を樽状の緩衝部材の形状に合わせて凹状に形成する等防御部の端部を緩衝部材の形状に適合させることが考えられる。また設置された緩衝部材を固定するための緩衝部材固定手段を設けてもよい。
【0028】
以下、本発明の実施例について、図面に沿って、詳細に説明する。尚、以下に説明する実施例及び図面は、本発明の実施例の1形態を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。
【実施例1】
【0029】
図1には、実施例1に係る端部コンクリートブロック100の斜視図が示されている。端部コンクリートブロック100は、後述する連結型ブロック1(図10参照)と連結するための連結端部10と、支柱を立設するための支柱立設部20と、防御部30とを備える。連結端部10と防御部30は長手方向両側に設置され、支柱立設部20は、連結端部10と防御部30との間に設置される。
【0030】
連結端部10は、端部コンクリートブロック100の下側半分が長手方向外側に突出する下側突出部11で形成される。下側突出部11は、突出先端が円弧状をなしており、その上面には、円形凸状の嵌合凸部12を備える。嵌合凸部12の中心には、ボルトを挿入するボルト穴13が設けられている。
【0031】
支柱立設部20は、端部コンクリートブロック100の中央付近に穴21が穿設されている。穴21は挿入の予定される支柱よりも若干大きな直径の穴で形成される。
【0032】
防御部30は、連結端部10の反対側端部に設けられ、支柱立設部20の上表面より高い表面をなす。従って、防御部30は、防御側から衝突される車両等から支柱立設部20に立設される支柱、支柱に取り付けられる道路標識、ガードレール等を保護することができる。一方、車両側から見ると、一般に車両は、衝突時にフロント部分が圧壊されることによって衝撃を吸収して、搭乗者に与える影響を弱めるのであるが、ガードレールの端部側から車両が衝突すると鉄板状のガードレールに突き刺さるように衝突することになり、この効果を得ることができない。しかし、本実施例に係る防御部30に衝突することによって、直接車両がガードレールに激突することなく、防御部30によって適正に車両の圧壊が促進され、搭乗者の安全が図られる。端部ブロックに衝突するときは、正面衝突側になることも多いと思われる。従って、防御部30の先端は、鋭角に設けることは好ましくなく、図1に示すように円弧状に設けるとよい。
【0033】
なお、防御部30と支柱立設部20との間には、支柱立設部20より若干低く形成されたガードレールの端部の下方への出っ張りを逃げるために、ガードレール逃げ部42を設けてもよい。
【実施例2】
【0034】
図2には、実施例2に係る端部コンクリートブロック100aの斜視図が示されている。端部コンクリートブロック100aが連結型ブロック1と連結するための連結端部10aと、支柱を立設するための支柱立設部20aと、防御部30aとを備える点は実施例1と同様である。実施例1と異なる点は、実施例1に形成された下方突出部11に形成された嵌合凸部12に代えて、下方突出部11aに円形凹状の嵌合凹部12aとした点が異なる。その他の点については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【実施例3】
【0035】
図3には、実施例3に係る端部コンクリートブロック100bの斜視図が示されている。端部コンクリートブロック100bは、連結型ブロック1と連結するための連結端部10bと、支柱を立設するための支柱立設部20bと、防御部30bとを備える点は実施例1と同様である。実施例1と異なる点は、実施例1に形成された支柱立設部20の連結端部側の端部が円弧状に形成されているのに対し、実施例3に形成された支柱立設部20bの連結端部側の端部22bが矩形に設けられている点が異なる。その他の点については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【実施例4】
【0036】
図4に実施例4に係る端部コンクリートブロック100cの斜視図が示されている。本実施例4に係る端部コンクリートブロック100cが連結型ブロック1と連結するための連結端部10cと、支柱を立設するための支柱立設部20cと、防御部30cとを備える点は実施例1と同様である。本実施例4に係る端部コンクリートブロック100cは、防御部30cの端部に、水が収納された樽状の緩衝部材40(図5参照)を取り付けられる取付部31cを有する点が異なる。取付部31cは、樽状の緩衝部材40に適合するように凹状に形成されている。
【0037】
さらに、図5に示すように、頭部がリング状に設けられたボルト50を螺合することができるナット51が防御部30c両側面に設けられている。これによって防御部30cの取付部31cに設置された緩衝部材40をワイヤー52で固定することができる。
【実施例5】
【0038】
図6に実施例5に係る端部コンクリートブロック100dの斜視図が示されている。端部コンクリートブロック100dは、後述する連結型ブロック1と連結する連結端部10dと、支柱を立設する支柱立設部20dと、防御部30dとを備える。連結端部10dと防御部30dは長手方向両側に設置され、支柱立設部20dは、連結端部10dと防御部30dとの間に設置される。
【0039】
連結端部10dは、端部コンクリートブロック100dの上側半分が長手方向外側に突出する上側突出部11dで形成される。上側突出部11dは、突出先端が円弧状をなしており、その下面には円形凹状の嵌合凹部14dを備える。嵌合凹部14dの中心には、ボルトを挿入するためのボルト穴15dが設けられている。
【0040】
支柱立設部20dは、穴21dが端部コンクリートブロック100dの中央付近に穿設されている。穴21dは挿入の予定される支柱よりも若干大きな直径の穴で形成される。
【0041】
防御部30dは、連結端部10dの反対側端部に設けられ、支柱立設部20dの上表面より高い表面をなす。従って、防御部30dは、防御側から衝突される車両等から支柱立設部20dに立設される支柱、支柱に取り付けられる道路標識、ガードレール等を保護することができる。一方、車両側から見ると、一般に車両は、衝突時にフロント部分が圧壊されることによって衝撃を吸収して、搭乗者に与える影響を弱めるのであるが、ガードレールの端部側から車両が衝突すると鉄板状のガードレールに突き刺さるように衝突することになり、この効果を得ることができない。しかし、本実施例に係る防御部30dに衝突することによって、直接車両がガードレールに激突することなく、防御部によって適正に車両の圧壊が促進され、搭乗者の安全が図られる。従って、防御部30dの先端は、鋭角に設けることは好ましくなく、図1に示すように円弧状に設けるとよい。
【0042】
防御部30dと支柱立設部20dとの間には、支柱立設部20より若干低く形成されたガードレールの端部の下方への出っ張りを逃げるために、ガードレール逃げ部42dを設けてもよい。
【0043】
なお、実施例5において、変形例として、嵌合凹部14dを円形凸状の嵌合凸部に変形してもよい。また、防御部30dに緩衝部材40の取付部を設けてもよい。
【実施例6】
【0044】
図7に実施例6に係る端部コンクリートブロック100eの斜視図が示されている。端部コンクリートブロック100eは、後述する連結型ブロック1と連結する連結端部10eと、支柱を立設する2つの支柱立設部20eと、防御部30eとを備える。連結端部10eと防御部30eは長手方向両側に設置され、支柱立設部20eは、連結端部10eと防御部30eとの間に設置される。
【0045】
連結端部10eは、端部コンクリートブロック100eの下側半分が長手方向外側に突出する下側突出部11eで形成される。下側突出部11eは、角部16eが弧状をなしている。下側突出部11eの上面には円形凸状の2つの嵌合凸部14e、14eが設けられている。好適には、図8に示すように防御部30eの端部32eからほぼ同距離になるように設けるとよい。それぞれの嵌合凸部14e、14eの中心には、ボルトを挿入するためのボルト穴15eが設けられている。
【0046】
支柱立設部20eには、支柱を立設可能な穴21eが端部コンクリートブロック100eの連結端部10eと防御部30eの間に穿設されている。穴21eは挿入の予定される支柱よりも若干大きな直径の穴で形成される。
【0047】
防御部30eは、連結端部10eと反対側の端部に設けられ、支柱立設部20eの上表面より高い表面をなす。従って、実施例1と同様に立設される支柱、支柱に取り付けられる道路標識、ガードレール等を保護することができる。一方、直接車両がガードレールに激突することなく、防御部30eによって適正に車両の圧壊が促進され、搭乗者の安全が図られる。
【0048】
防御部30eと支柱立設部20eとの間には、支柱立設部20eより若干低く形成されたガードレールの端部の下方への出っ張りを逃げるために、ガードレール逃げ部42eを設けてもよい。
【0049】
なお、実施例5において、変形例として、嵌合凸部14eを円形凹状の嵌合凹部に変形してもよい。また、図9に示すように、防御部30eに緩衝部材40の取付部31eを設けてもよい。
(実施例A)
【0050】
次に、以上のようにして作製された端部コンクリートブロック100の設置方法について説明する。端部コンクリートブロック100は、連結型ブロック1とともに使用されるので、まず、本実施例とともに使用される連結型ブロック1について説明する。
【0051】
図10に本実施例1とともに使用される連結型ブロック1の斜視図が示されている。連結型ブロック1は、複数連結されて区画又は境界を形成するブロックであり、主として連結の中央部分に用いられるものである。連結型ブロック1は、上面の任意の場所にガードレールの支柱を取り付けるための支柱取付孔5が設けられている。そして、連結ブロック1の両端2、3は半円形の円弧状に形成されていて、そのうちの一方端部2は上側半分が長手方向へ突出して設けられた第1上側突出部2aを備えている。他方端部3は、下側半分が長手方向へ突出して設けられた第1下側突出部3aを備えている。これら第1突出部2a、3aは隣接配置された連結型ブロック1同士が重ね合わされる部分である。第1下側突出部3aはその上面に円弧の中心にボルトを挿入するための第1ボルト穴3bが設けられている。そして、この第1ボルト穴3bを中心として円形凸状に形成された第1嵌合凸部3cが設けられている。この第1嵌合凸部3cは、実施例1の端部コンクリートブロックの嵌合凸部12と同様の形状をなす。一方、反対側の第1上側突出部2aには、円弧の中心にボルトを挿入するための貫通したボルト穴2bが設けられている。そして、第1上側突出部2aの下面には、前記第1嵌合凸部3cとほぼ反転した形状の円形凹状に形成された第1嵌合凹部2cが設けられている。
【0052】
こうして作製された連結型ブロック1は、図11に示されるように、第1嵌合凸部3cと第1嵌合凹部2cを嵌合して互いに重ね合わせるように複数連結され、区画又は境界を形成する。この際に、隣接する連結型ブロックは、道路の曲率に応じて角度を付けて設置される(図12参照)。
【0053】
本発明に係る実施例1から4に係る端部コンクリートブロック100、100a〜100cは、連結された連結型ブロック1の一番端に設置される。実施例1に係る端部コンクリートブロック100と実施例5に係る端部コンクリートブロック100dを例にして詳細に説明すると、図11、12に示すように、連結型ブロック1の第1上側突出部2aに端部コンクリートブロック100の下側突出部10を重ね合わせ、それぞれ第1嵌合凹部2cと嵌合凸部12を嵌合させる。こうして端部コンクリートブロック100は連結型ブロック1に連結される。こうして連結することによって、連結した後であっても第1嵌合凹部2cと嵌合凸部12とが回動するように移動させることによって端部コンクリートブロック100を道路の曲率に合わせて変更することができる。そして、端部コンクリートブロック100の位置を決定した後に、ボルトによって、連結型ブロックのボルト穴2bと端部コンクリートブロックのボルト穴13を結合して固定する。
【0054】
一方、連結された連結型ブロックの反対側は、連結型ブロック1の下側が突出している第1下側突出部3aと連結するので、実施例5に記載した端部コンクリートブロック100dが使用される。図11に示すように、連結型ブロック1の第1下側突出部3aに端部コンクリートブロック100の上側突出部10dを重ね合わせ、それぞれ第1嵌合凸部2cと嵌合凹部12dを嵌合させる。こうして端部コンクリートブロック100は連結型ブロック1に連結される。こうして連結した後であっても第1嵌合凹部2cと嵌合凸部12とが回動するように移動させることによって端部コンクリートブロック100を道路の曲率に合わせて変更することができる。そして、端部コンクリートブロック100の位置を決定した後に、ボルトによって、連結型ブロックのボルト穴2bと端部コンクリートブロックのボルト穴15dを結合して固定する。
【0055】
そして、端部コンクリートブロック100、100dの支柱立設部に支柱60を立設し、連結型ブロック1の支柱取付穴5に支柱を立設した後、支柱にガードレールを取り付けて境界として敷設される。
【0056】
なお、図13に示したように、端部コンクリートブロック100、100d及び連結型ブロック1を地中に埋設して、ガードレールと端部コンクリートブロック100の防御部30の一部のみが露出するように設置してもよい。
(実施例B)
【0057】
次に、実施例6に係る端部コンクリートブロック100eの設置方法について説明する。端部コンクリートブロック100eとともに使用される連結型ブロック1は、実施例Aのものと同様である。
【0058】
図14に示されるように、連結された連結型ブロック1は、実施例6の端部コンクリートブロックの連結部に2つ連結される。詳細には、連結型ブロック1の第1上側突出部2aに端部コンクリートブロック100eの下側突出部10eを重ね合わせ、それぞれ第1嵌合凹部2cと一方の嵌合凸部14eを嵌合させる。同様にもう一方の残りの嵌合凸部14eに別の連結型ブロック1の第1嵌合凹部2cを嵌合させる。こうして、本発明の端部コンクリートブロックに連結される連結型ブロック1は、2方向に延長されて区画又は境界を形成することになる。本実施例6に係る端部コンクリートブロック100eを用いれば、例えば道路の分岐部分等に設置するとき等に効果的である。
【符号の説明】
【0059】
100 端部コンクリートブロック
10 連結端部
11 下側突出部
12 嵌合凸部
13 ボルト穴
20 支柱立設部
21 穴
30 防御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に並べて配置され、区画又は境界を構成する連結型ブロックの最端部に設置される端部コンクリートブロックにおいて、
支柱を立設するための支柱立設部と、
隣接する前記連結型ブロックに連結可能な連結端部と、
前記連結端部に対して前記支柱立設部と反対側に設けられ、前記支柱立設部の上面より高い上面を有する防御部と、
を備えていることを特徴とする端部コンクリートブロック。
【請求項2】
前記支柱立設部は、支柱を挿入する穴であることを特徴とする請求項1記載の端部コンクリートブロック。
【請求項3】
前記防御部は、車両の衝突を緩衝する緩衝部材を取り付ける取付部を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の端部コンクリートブロック。
【請求項4】
前記連結端部は、下側又は上側が側方に突出する突出部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の端部コンクリートブロック。
【請求項5】
前記連結端部は、突出部の嵌合側表面には、円形凸状に形成された嵌合凸部を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の端部コンクリートブロック。
【請求項6】
前記連結端部は、突出部の嵌合表面には、円形凹状に形成された嵌合凹部を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の端部コンクリートブロック。
【請求項7】
前記突出部は円弧状であることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の端部コンクリートブロック。
【請求項8】
前記嵌合凸部が突出部に2以上設けられていることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の端部コンクリートブロック。
【請求項9】
前記嵌合凹部が突出部に2以上設けられていることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の端部コンクリートブロック。
【請求項1】
長手方向に並べて配置され、区画又は境界を構成する連結型ブロックの最端部に設置される端部コンクリートブロックにおいて、
支柱を立設するための支柱立設部と、
隣接する前記連結型ブロックに連結可能な連結端部と、
前記連結端部に対して前記支柱立設部と反対側に設けられ、前記支柱立設部の上面より高い上面を有する防御部と、
を備えていることを特徴とする端部コンクリートブロック。
【請求項2】
前記支柱立設部は、支柱を挿入する穴であることを特徴とする請求項1記載の端部コンクリートブロック。
【請求項3】
前記防御部は、車両の衝突を緩衝する緩衝部材を取り付ける取付部を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の端部コンクリートブロック。
【請求項4】
前記連結端部は、下側又は上側が側方に突出する突出部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の端部コンクリートブロック。
【請求項5】
前記連結端部は、突出部の嵌合側表面には、円形凸状に形成された嵌合凸部を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の端部コンクリートブロック。
【請求項6】
前記連結端部は、突出部の嵌合表面には、円形凹状に形成された嵌合凹部を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の端部コンクリートブロック。
【請求項7】
前記突出部は円弧状であることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の端部コンクリートブロック。
【請求項8】
前記嵌合凸部が突出部に2以上設けられていることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の端部コンクリートブロック。
【請求項9】
前記嵌合凹部が突出部に2以上設けられていることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の端部コンクリートブロック。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−236278(P2010−236278A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−85756(P2009−85756)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000246343)揖斐川コンクリート工業株式会社 (31)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000246343)揖斐川コンクリート工業株式会社 (31)
【Fターム(参考)】
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