説明

筒状部材の内面用の接着剤塗布冶具

【課題】接着剤の塗布量のバラツキをなくすことにより、余分な接着剤が竪樋に接触しない筒状部材の接着剤塗布冶具を提供することを目的とする。
【解決手段】本体部5の外部形状は、接着剤容器用ノズル50を挿入する挿入口10が形成される上面11がU字形の外形形状である。上面11のU字形と下面12のU字形のそれぞれの円形部中心を結ぶ中心軸13が本体部5の側面9に平行に設けられる。また、本体部5の側面9は、竪樋2の内面4と平行な円弧状に形成されている。前記本体部5の前記保持部6に対向する側面9に吐出孔8が形成され、2個の吐出孔8を挟むように一対の帯状突起25が本体部5の側面9上に、竪樋2の内面4と同周の円弧状に設けられる。本体部5の接着剤容器用ノズル50を挿入する挿入部7の上面11の近傍の内壁40には、接着剤容器用ノズル50を内接するリング41が回転自在に嵌入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筒状部材の接続構造に関し、特に建物の竪樋と継手とを接続するのに好適な筒状部材の内面用の接着剤塗布冶具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の雨水用の竪樋の継手を用いた接続における接着剤の塗布方法は、例えば、特開平9−272551号公報に示されているようなチューブ入りの接着剤の先端部に、別途用意したノズルを取付けて、そのノズルを竪樋の開口端から内部に挿入して接着剤を竪樋の内面に塗布したのちに、継手の端部を竪樋の開口端に挿入して竪樋を接着接続する方法が知られている。
【特許文献1】特開平9−272551号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記の、チューブ入りの接着剤の先端にノズルを取付けて、竪樋の開口端から内部に挿入して接着剤を筒状部材の内面に塗布する方法では、塗布する接着剤の量を均一にすることが難しいので、接着剤の量が多いときには、まれに、竪樋の樹脂が接着剤に侵されて膨潤することがあった。
【0004】
さらに、ノズル吐出孔の孔径を小さくして、施工時に接着剤の塗布量を最小必要量に減らすようにしても、現場での施工のバラツキにより接着剤が必要以上に塗布されて、まれに、竪樋の樹脂が膨潤することがあった。
【0005】
そして、膨潤により竪樋外面が変形して外観が悪くなるとともに、竪樋の強度が低下することがあった。
【0006】
また、逆に、施工時に接着剤の塗布量が少ないときには、まれに、竪樋の継手の接着強度が十分確保できないことがあった。
【0007】
そこで、本発明は、簡単な構造の接着剤塗布冶具を用いて、接着剤を自動的に竪樋の内面に薄く塗布することにより、接着剤の塗布量のバラツキをなくすことを目的とする。
【0008】
余分な接着剤が竪樋に接触しないようにして竪樋の膨潤を避けることにより、継手周辺の竪樋外面が変形することなく、竪樋の外観を保持できる筒状部材の内面用の接着剤塗布冶具を提供することを目的とする。
【0009】
また、接着剤の塗布量のバラツキをなくして、竪樋の継手の接着強度が十分確保できる筒状部材の内面用の接着剤塗布冶具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、筒状部材の開口端から内部に挿入して接着剤を筒状部材の内面に塗布する接着剤塗布冶具であって、前記接着剤塗布冶具は、本体部と、この本体部から延設して前記筒状部材を挟むように前記筒状部材の開口端に保持される保持部とからなり、前記本体部は、接着剤容器用ノズルを挿入する挿入部と、この挿入部に連通して前記筒状部材の内面に接着剤を吐出する吐出孔とを備え、前記吐出孔は、前記本体部の前記保持部に対向する側面に設けられることを特徴としている。
【0011】
この接着剤塗布冶具であれば、前記筒状部材の開口端に保持される保持部が設けられているので、この開口端に沿って作業者が接着剤塗布冶具を安定して移動することができる。また、前記本体部は、接着剤容器用ノズルを挿入する挿入部と、この挿入部に連通して前記筒状部材の内面に接着剤を吐出する吐出孔とを備え、前記吐出孔は、前記本体部の前記保持部に対向する側面に設けられるので、接着剤容器用ノズルを直接前記筒状部材の内面にむけて接着剤を吐出する必要がない。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1に記載の接着剤塗布冶具であって、前記接着剤を吐出する吐出孔を挟むように一対の帯状突起が前記筒状部材の内面と同周の円弧形状に設けられることを特徴としている。
【0013】
この接着剤塗布冶具であれば、前記筒状部材の内面にむけて吐出した接着剤を、前記筒状部材の内面と一対の帯状突起と本体部の前記保持部に対向する側面との空間に保持することができる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項2に記載の接着剤塗布冶具であって、前記保持部の前記筒状部材に対向する面に帯状突起が前記筒状部材の外面と同周の円弧形状に設けられ、前記一対の帯状突起が前記筒状部材の内周に当接する状態で、前記帯状突起が前記筒状部材の外周に当接するように設けられることを特徴としている。
【0015】
この接着剤塗布冶具であれば、前記保持部の前記筒状部材に対向する面に設けられる帯状突起によって、前記筒状部材の内周に当接する一対の帯状突起の位置決めができるので、一対の帯状突起を安定して筒状部材の内周に当接することができる。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の接着剤塗布冶具であって、前記本体部の接着剤容器用ノズルを挿入する挿入部には、前記接着剤容器用ノズルを内接するリングが回転自在に嵌入されることを特徴としている。
【0017】
この接着剤塗布冶具であれば、前記本体部の挿入部内で、接着剤容器用ノズルがリングに内接した状態で自動的に自由に回転できる。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の発明によれば、開口端に沿って作業者が接着剤塗布冶具を安定して移動させることができる。接着剤容器用ノズルを筒状部材の内面にむけて接着剤を直接吐出する必要がなく、自動的に筒状部材の内面に沿って塗布できる。
【0019】
そのため、接着剤を安定して吐出できるので接着剤の塗布量のバラツキをなくすことができる。余分な接着剤が竪樋に接触しないので、竪樋の膨潤を避けることができて、継手周辺の竪樋外面が変形することなく、竪樋の外観もよくなる。接着剤の塗布量のバラツキがなくなり、竪樋の継手の接着強度が十分確保できる
請求項2記載の発明によれば、前記筒状部材の内面にむけて吐出した接着剤を、前記筒状部材の内面と、一対の帯状突起と、本体部の前記保持部に対向する側面との空間に保持することができる。そのため、接着剤の塗布量のバラツキをなくすことができ、余分な接着剤が竪樋に接触しないので竪樋の膨潤を避け、継手周辺の竪樋外面が変形することなく、竪樋の外観もよくなる。竪樋の強度が低下することがない。
【0020】
請求項3の発明によれば、前記前記筒状部材の内周に当接する一対の帯状突起の位置決めができるので、一対の帯状突起が安定して筒状部材の内周に当接することができる。そのため、接着剤の塗布量のバラツキをなくし薄く塗布することができる。
【0021】
請求項4の発明によれば、この接着剤塗布冶具であれば、前記本体部の挿入部内で、接着剤容器用ノズルがリングに内接した状態で自動的に自由に回転できる。
【0022】
そのため、作業者が接着剤容器用ノズルを接着剤塗布冶具の位置に合わせて回転する必要がないので、接着剤容器用ノズルを持ちかえる必要がなく容易に塗布作業ができる。安定した塗布量を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
<筒状部材の接続構造の構成>
以下に、本発明の第1の実施形態を〜図5に基づいて説明する。
【0024】
図1、図2に示すように、本実施例の筒状部材の接着剤塗布冶具1は、筒状部材としての竪樋2の開口端3から内部に挿入して接着剤を竪樋2の内面4に塗布する冶具であって、前記接着剤塗布冶具1は、本体部5と、この本体部5から延設して前記竪樋2を挟むように前記竪樋2の開口端3に保持される保持部6とからなる。
【0025】
そして、前記本体部5は、接着剤容器用ノズル50を挿入する挿入部7と、この挿入部7に連通して前記竪樋2の内面4に接着剤を吐出する吐出孔8とを備え、前記吐出孔8は、前記本体部5の前記保持部6に対向する側面9に設けられる。
【0026】
図3、図4に示すように、本体部5の外部形状は、接着剤容器用ノズル50を挿入する挿入口10が形成される上面11がU字形形状であり、挿入口10と対向する下面12も同様にU字形形状である。ここで、上面11のU字形形状は下面12のU字形形状よりも2周り大きい略相似形に形成される。そして、上面11のU字形と下面12のU字形の、それぞれの円形部中心を結ぶ中心軸13が本体部5の側面9の中心線9aと平行に設けられる。また、本体部5の側面9は、竪樋2の内面4と平行な円弧が連続する形状である。
【0027】
ここで、上述のように、本体部5の外部形状は上面11のU字形の外形形状は下面12のU字形よりも2周り大きい略相似形の外形形状であるため、上面11と下面12の間の上面11近傍に、上面11よりも1周り縊れたU字形の外形形状を持つ中間部16が形成されている。この中間部16は、本体部5の内部側に円形状の棚17を備えており、挿入された接着剤容器用ノズル50はこの棚17に押し付けられて当接する。
【0028】
このように、本体部5の挿入部7としての内部形状は、接着剤容器用ノズル50を挿入する挿入口10が接着剤容器用ノズル50に対応した円形断面に形成され、棚17に向かって接着剤容器用ノズル50に対応するテーパー状の円筒形状になっている。さらに、本体部5の挿入部7としての内部形状は、棚17から下部に向かって円形断面から(本体部5の外部形状に沿った)U字形断面に変化しながらテーパー状に抉られている。また、本体部5の側面9を含む中央部15の肉厚mは接着剤容器用ノズル50に対応する領域において略同じ肉厚mで形成される。
【0029】
そして、本体部5の挿入部7としての下面12近傍における内部形状は、接着剤容器用ノズル50の先端51と当接する点21から下方に直線22で傾斜して、直線22はその途中で直線24に変化して側面9の点23に直角に当接する。
【0030】
側面9には中心線9a上に接着剤の吐出孔8が2個形成される。一方の吐出孔8は、その下端が点23の位置に合致するように位置し、この吐出孔8から上方に他方の吐出孔8が設けられる。この2個の吐出孔8は接着剤容器用ノズル50の先端51を概ね中間にして挟むような位置に設けられる。
【0031】
さらに、2個の吐出孔8を挟むように一対の帯状突起25が、本体部5の側面9上に、竪樋2の内面4と同周の円弧状に設けられるので、一対の帯状突起25は、竪樋2の内面4に密着当接できる。帯状突起25の高さは略0、5mmであり、膨潤が発生しない深さに設定されている。
【0032】
これにより、本体部5を中心軸13が竪樋2に平行になるように竪樋2に挿入したときに、一対の帯状突起25は竪樋2の内面4に同時に当接することになる。
【0033】
なお、帯状突起25の断面形状は略半円形で、下方の帯状突起25は本体部5の下面12の延長上に設けられる。
【0034】
次に、本体部5から延設して前記竪樋2を挟むように前記竪樋2の開口端3に保持される保持部6は、本体部5の上面11が延設して形成される上面30から、さらに長さKだけ下方に延設して下面31が設けられる。このとき、保持部6は竪樋2を長さ略K/2に亘って竪樋2に接触しないで挟む構造である。
【0035】
また、保持部6の竪樋2に対向する面32には、保持部6の下面31に接する位置に、略半円形の断面形状を持つ帯状突起33が竪樋2の外面34と同周の円弧状に設けられる。そして、一対の帯状突起25、25が竪樋2の内面4に当接する状態で、帯状突起33が竪樋2の外面34に当接する。
【0036】
保持部6の前記竪樋2の開口端3に当接して保持される円弧長さTは、本体部5の幅Sよりも少し長く形成される。また、本体部5の接着剤容器用ノズル50を挿入する挿入部7の上面11の近傍の内壁40には、接着剤容器用ノズル50を内接するリング41が回転自在に嵌入される凹溝46が形成される。
【0037】
図5に示すように、リング41は開いた状態ではリングの一部が角度θで切欠かれた状態である。そして、リング41が凹溝46に嵌入された状態ではリング41の隙間(角度θの切欠きが)なくなるようにリング41が閉じた状態になる。内壁40に当接する領域であるリング部43と凹溝46に嵌入する嵌入部44が連続した形状である。
【0038】
このリング41が閉じた状態のリング41の形状は、リング部43が外径P1、厚みP2、内径P3、幅P4で形成され、このリング部43の下方に凹溝46に回転自在に嵌入される嵌入部44が形成される。嵌入部44は外径P7、幅P5で形成され、外周端45は幅P5の中点を頂点とする二等辺三角形の形状である。そして、閉じた状態のリング41の外周端45が内壁40に設けられる凹溝46に嵌入され、凹溝46の断面形状は外周端45の形状に対応した形状に形成されている。
【0039】
ここで、リング部43と嵌入部44の連続する長さP6の内面42は下方に向かって徐々に狭くなるテーパー状に形成されている。リング部43の外面43aも同様に、内壁40に平行に、下方に向かって徐々に狭くなるテーパー状に形成されている。
【0040】
ここで、接着剤塗布冶具1の材質は、軽量化や耐腐食性を考慮して例えば硬質塩化ビニール樹脂等の合成樹脂、リング41は弾力を持つ金属製が好ましい。
【0041】
<筒状部材の接続構造の作用>
上記のように、接着剤容器用ノズル50は本体部5の中間部16の内部側に円形状の棚17を備えている。また、本体部5の接着剤容器用ノズル50を挿入する挿入部7の上面11の近傍の内壁40の凹溝46には、接着剤容器用ノズル50を内接するリング41が回転自在に嵌入される。そして、リング部43と嵌入部44の連続する内面42は下方に向かって徐々に狭くなるテーパー状に形成されているので、接着剤容器用ノズル50をリング41の内面42に密着保持することができる。
【0042】
このため、挿入された接着剤容器用ノズル50は棚17に押し付けられて当接するので、接着剤容器用ノズル50の位置決めができるとともに、リング41に無理な力が掛からないのでリング41がスムーズに回転でき、リング41に内接する接着剤容器用ノズル50が自動的に自由に回転することができる。
【0043】
そして、リング41の内面42とリング41の嵌入部44によって接着剤が封止できるので、接着剤が接着剤塗布冶具1の本体部5の挿入口10から逆流出することがない。
【0044】
図6、図7に示すように、接着剤容器53の接着剤容器用ノズル50から吐出した接着剤は、矢印で示すように、吐出孔8を経由して、竪樋2の内面4と側面9と一対の帯状突起25、25で囲まれる空間52に滞留する。
【0045】
そのため、塗布中に竪樋2の開口端3まで接着剤が出てこないので、作業環境がよくなる。
【0046】
さらに、空間52の竪樋2の内周方向は開口しているので、接着剤塗布冶具1を竪樋2の周方向に回転させると、空間52に滞留する接着剤が竪樋2の内面4に均一厚さで容易に塗布される。
【0047】
接着剤塗布冶具1の回転は、矢印で示すようにどの方向に回転しても良いが、一方向に連続して回転するのが好ましい。これにより、竪樋2の内面4に接着剤が重複せず、容易に均一厚さで塗布される。
【0048】
そして、図8に示すように、接着剤を塗布した竪樋2を用意した後に、竪継手55を竪樋2に挿入して竪樋2が竪継手55に接続できる。このとき竪継手55には中央部にフランジ54が設けられているので、竪樋2がこのフランジ54に当接することで挿入位置決めが容易にできる。同様に、図示しないが、竪継手55の上方に、別の竪樋2が挿入されて、一対の竪樋2を接続することができる。
【0049】
このように、簡単な構造の接着剤塗布冶具を用いて、接着剤を竪樋の内面に塗布することができるので、接着剤の塗布量のバラツキをなくすことができる。それにより、余分な接着剤が竪樋に接触しないので竪樋の膨潤を避けることができ、継手周辺の竪樋外面が変形することなく、竪樋の外観もよくなる。
【0050】
また、接着剤の塗布量のバラツキがなくなるので、竪樋の継手の接着強度が十分確保できる。
【0051】
さらに、この方法であれば、接着剤の塗布が1動作で完了するので塗布時間そのものも大幅に短縮できる。
【0052】
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて説明したが、上記の実施例はいずれも本発明の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべきでないということはいうまでもない。
【0053】
例えば、保持部6の下方先端部31に設けられる帯状突起33は、必ずしも連続でなくてもよく、一部がなくてもよいが、両端部は帯状突起33を残しておくのが望ましい。これによって、竪樋2に沿って接着剤塗布冶具1を移動する際に、摩擦抵抗が減少するので移動をさらにスムーズにできる。
【0054】
空間52の表面積は必要最小限の接続強度が得られる面積を考慮して形成され、吐出孔8の数も同様に必要に応じて設定される。
【0055】
接着剤塗布冶具1に適用される筒状部材は円形筒状部材が好ましいが、接着剤を全周に塗布する必要がなければ、色んな断面形状に応用できる。
【0056】
塗布対象としては、竪樋、横樋、その他の接続に用いても良く、360度閉囲されない半筒状部材でも構わない。
【0057】
さらに、他の筒状部材の接合にも用いることが可能であり、例えば通常の家庭内の水や空調その他の配管経路の接続にも用いることができる。
【0058】
対応できる接着剤は低粘度接着剤でも、スプレー式接着剤でも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施形態における接着剤塗布冶具の、側面図である。
【図2】本発明の実施形態における接着剤塗布冶具の、図1におけるA−A断面図である。
【図3】本発明の実施形態における接着剤塗布冶具の、図2におけるB―B断面図である。
【図4】本発明の実施形態における接着剤塗布冶具の、図1におけるC―C断面図である。
【図5】本発明の実施形態における接着剤塗布冶具の、(a)は閉じた状態のリングの側面図、(b)は開いた状態のリングの正面図である。
【図6】本発明の実施形態における接着剤塗布冶具の、操作状態を示す断面透視図である。
【図7】本発明の実施形態における接着剤塗布冶具の、操作状態を示す図6におけるD−D断面図である。
【図8】本発明の実施形態における接着剤塗布冶具によって塗布された筒状部材に筒状継手が挿入された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0060】
1 接着剤塗布冶具
2 竪樋(筒状部材)
3 開口端
4 内面
5 本体部
6 保持部
7 挿入部
8 吐出孔
9 側面
10 挿入口
11 上面
12 下面
13 中心軸
25 帯状突起
40 内壁
41 リング
50 接着剤容器用ノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状部材の開口端から内部に挿入して接着剤を筒状部材の内面に塗布する接着剤塗布冶具であって、
前記接着剤塗布冶具は、本体部と、この本体部から延設して前記筒状部材を挟むように前記筒状部材の開口端に保持される保持部とからなり、
前記本体部は、接着剤容器用ノズルを挿入する挿入部と、この挿入部に連通して前記筒状部材の内面に接着剤を吐出する吐出孔とを備え、
前記吐出孔は、前記本体部の前記保持部に対向する側面に設けられることを特徴とする接着剤塗布冶具。
【請求項2】
請求項1に記載の接着剤塗布冶具であって、前記接着剤を吐出する吐出孔を挟むように一対の帯状突起が前記筒状部材の内面と同周の円弧形状に設けられることを特徴とする接着剤塗布冶具。
【請求項3】
請求項2に記載の接着剤塗布冶具であって、前記保持部の前記筒状部材に対向する面に帯状突起が前記筒状部材の外面と同周の円弧形状に設けられ、前記一対の帯状突起が前記筒状部材の内周に当接する状態で、前記帯状突起が前記筒状部材の外周に当接するように設けられることを特徴とする接着剤塗布冶具。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の接着剤塗布冶具であって、前記本体部の接着剤容器用ノズルを挿入する挿入部には、前記接着剤容器用ノズルを内接するリングが回転自在に嵌入されることを特徴とする接着剤塗布冶具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−35048(P2006−35048A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−216274(P2004−216274)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】