説明

粉末化粧料およびその製造方法

【課題】水溶性粘着成分を安定的に配合可能で、従来の粉末化粧料では困難であった使用感触・機能性を実現でき、加湿条件下での安定性が向上した粉末化粧料を提供する。
【解決手段】(1)疎水性粉末または疎水化処理粉末を全粉末に対して40質量%以上、100質量%以下と、
(2)ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルキル変性シリコーン、フッ素変性シリコーンまたは環状シリコーンを0.3〜29質量%と、
(3)主骨格がジメチルポリシロキサンまたはメチルフェニルポリシロキサンからなり、分子内に1つ以上の親水性基を有するシリコーン化合物を0.3〜10質量%と、
(4)ポリエチレングリコールもしくはポリオキシアルキレングリコールまたはそれらの誘導体を必須成分として含む水溶性粘着成分を0.3〜29質量%、とを含み、前記成分(2)〜(4)の合計量が7〜30質量%であるものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は粉末化粧料に関し、特に優れた使用性と安定性を有する粉末化粧料およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、粉末化粧料は化粧料用粉体と化粧料用油剤とを主成分に構成されるものであり、こういう処方タイプの製剤については通常、粘着成分として炭化水素系油分やエステル系油分、シリコーン系油分など疎水性のものが用いられてきた。これらの粘着成分は、系中で、肌への密着感、しっとりさ、なめらかさ、肌のうるおい感といった使用性を付与するのに寄与する成分であるが、保湿効果に関しては非常にわずかな程度でしか認められなかった。
そこで、かかる欠点を解消すべく、以前から水溶性粘着成分の配合が試みられてきた(特許文献1〜5参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平6−219925号公報
【特許文献2】特開平8−268838号公報
【特許文献3】特開平8−291020号公報
【特許文献4】特開平10−175823号公報
【特許文献5】特開2001−181137号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、水溶性粘着成分については吸湿性が高く、特許文献1のような方法で粉末化粧料に配合した場合に基剤への吸湿防止効果が十分でなく、防腐性を損ねる懸念があった。また特許文献2〜4のような方法で粉末化粧料を中皿等に圧縮成型した場合、加湿条件下において硬度変化が非常に大きかったり、スポンジ等の塗布具によって成型品表面に硬い膜が発生して基剤がとれにくくなる(以下、ケーキングと略する)現象が生じる傾向にあった。またその一方で吸湿による軟化現象により落下や振動といった衝撃に対する強度も劣るようになってくる場合もあった。また、特許文献5のような方法で固形化粧料を安定的に得ることもできるが、この場合には粉末の配合が少なく、粉末化粧料独特のサッパリ感に欠けるといった欠点が解消できていない。
本発明は、以上述べたような従来の事情に鑑みてなされたもので、水溶性粘着成分を安定的に配合可能な粉末化粧料およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、(1)疎水性粉末および疎水化処理粉末から選ばれる一種または二種以上を全粉末に対して40質量%以上、100質量%以下と、
(2)ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルキル変性シリコーン、フッ素変性シリコーンおよび環状シリコーンから選ばれる一種または二種以上を0.3〜29質量%と、
(3)主骨格がジメチルポリシロキサンまたはメチルフェニルポリシロキサンからなり、分子内に1つ以上の親水性基を有するシリコーン化合物を0.3〜10質量%と、
(4)ポリエチレングリコールもしくはポリオキシアルキレングリコールまたはそれらの誘導体からなる群から選ばれる一種または二種以上を必須成分として含む水溶性粘着成分を0.3〜29質量%、
とを含み、前記成分(2)〜(4)の合計量が7〜30質量%であることを特徴とする粉末化粧料である。
【0006】
またその製造方法は、(1)疎水性粉末および疎水化処理粉末から選ばれる一種または二種以上を全粉末に対して40質量%以上、100質量%以下と、
(2)ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルキル変性シリコーン、フッ素変性シリコーンおよび環状シリコーンから選ばれる一種または二種以上を0.3〜29質量%と、
(3)主骨格がジメチルポリシロキサンまたはメチルフェニルポリシロキサンからなり、分子内に1つ以上の親水性基を有するシリコーン化合物を0.3〜10質量%と、
(4)ポリエチレングリコールもしくはポリオキシアルキレングリコールまたはそれらの誘導体からなる群から選ばれる一種または二種以上を必須成分として含む水溶性粘着成分を0.3〜29質量%、
とを含み、前記成分(2)〜(4)の合計量が7〜30質量%である粉末化粧料の製造方法であって、
前記成分(1)を含む粉末に、加熱・混合した成分(2)〜(4)を含む流動成分を加えて混合し、得られた混合物を粉砕した後、粉砕物を成型・固型化してなることを特徴とする。
【0007】
本発明においては、ポリエチレングリコールもしくはポリオキシアルキレングリコールまたはそれらの誘導体や、その他、1、3−ブチレングリコール、1、2−ペンタンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール類等の水溶性粘着成分を安定的に配合させることができ、従来の粉末化粧料では困難であった処方領域を可能にし、さらにはしっとりさ、油っぽさのなさといった使用性の向上や保湿効果を付与するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の粉末化粧料は、従来の粉末化粧料では困難であった使用感触・機能性を実現することができ、さらには加湿条件下での安定性向上を可能とするものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明の最良の実施の形態について説明する。
(成分(1)について)
本発明で用いられる成分(1)である疎水性粉末または疎水化処理粉末とは、水に対して親和性の低い粉末を指しており、疎水性粉末とはそのものの水に対する親和性が低い粉末であり、疎水化処理粉末とは水に対して親和性の高い粉末を表面処理することで疎水性を付与した粉末である。ここで「疎水」性とは、以下の方法によって評価を行ない判定するものとする。すなわちイオン交換水50gと評価粉末0.1gとを透明密閉容器に入れた後、50℃に1日保存し、その状態を観察する。その結果、評価粉末の大部分がイオン交換水表面に存在する場合、「疎水」性があるとした。
【0010】
前記成分(1)のうち疎水性粉末については、ポリメチルシルセスキオキサンまたはこれを母粉末とする複合球状粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末またはこれを母粉末とする複合球状粉末、ポリウレタン球状粉末またはこれを母粉末とする複合球状粉末からなる群から選ばれるものであり、市販品として例えば、トスパール2000B、トスパール145A(GE東芝シリコーン株式会社)、トレフィルE−505C、トレフィルE−506C、トレフィルE−506S(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)や、シリコーンパウダーKSP−100(信越化学工業株式会社)、プラスティックパウダーD−400、プラスティックパウダーD−800(東色ピグメント株式会社)が挙げられる。
【0011】
前記成分(1)のうち疎水化処理粉末に用いられる粉末としては、通常化粧料において用いられる粉末を挙げることができる。例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、黒雲母、金雲母、合成雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、焼セッコウ、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム等)の無機粉末;ポリアミド樹脂粉末、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレン−アクリル酸共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色系顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボン、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、着色酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料;赤色202号、赤色205号、赤色220号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色227号、赤色401号、橙色205号、黄色4号、黄色202号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム、アルミニウムレーキ等の有機顔料;クロロフィル、β−カロチン等の天然色素が挙げられる。
【0012】
上記疎水化処理粉末の疎水化処理については、通常化粧料に用いられる粉体を、例えば高級脂肪酸や金属石鹸、油脂、ロウ、シリコーン化合物、フッ素化合物、炭化水素、界面活性剤、デキストリン脂肪酸エステル等の物質によって粉末表面を処理するものであり、表面処理方法は特に限定されず、通常の方法に従って行えば良い。
【0013】
さらに疎水化処理粉末について詳述すると、疎水化処理の方法において無機粉末の表面をシリコーン化合物の一種または二種以上で表面処理を行ったものが好ましく、さらに好ましくは無機粉末の表面をシリコーン化合物の一種または二種以上で表面処理を行ったものであり、最も好ましいのは無機粉末の表面を第1層としてSi−H基を分子内に有するシリコーン化合物で粉末表面を処理し、第2層として第1層中の残存Si−H基に直鎖状あるいは分枝状のアルキル基を導入したものである。
【0014】
そして、疎水性粉末および/または疎水化処理粉末の配合量は本発明化粧料中の全粉末量に対して40重量%以上、100質量%以下であり、好ましくは50質量%以上、100質量%以下である。40質量%未満であると、成型品の水に対する親和性が大きくなるために加湿条件下での保存において防腐性の低下、あるいは圧縮成型品の著しい硬度変化やケーキング現象を引き起こすことがある。
【0015】
(成分(2)について)
本発明に配合される成分(2)については、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルキル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーンから選ばれる一種または二種以上であり、それぞれの成分の性状が変わっても本発明の効果を損なうものではない。
【0016】
成分(2)の配合量は、全粉末化粧料中、0.3〜29質量%であり、より好ましくは5.0〜20質量%である。0.3質量%未満では本発明の効果が十分に得られず、29質量%を超えると、ケーキング現象を引き起こしやすくなる。
【0017】
本発明に用いられる成分(3)については、主骨格がジメチルポリシロキサンあるいはメチルフェニルポリシロキサンから成り、かつ分子内に少なくとも1つ以上の親水基を有するシリコーン化合物であり、その成分の性状が変わっても本発明の効果を損なうものではない。またこれらの化合物について例を挙げると、ポリエチレンオキシド変性ジメチルポリシロキサン、ポリプロピレンオキシド変性ジメチルポリシロキサン、ポリオキシエチレンオキシド・ポリプロピレングリコール両変性ジメチルポリシロキサン、長鎖アルキル・ポリエチレンオキシド両変性ジメチルポリシロキサン、ポリグリセリン変性ジメチルポリシロキサン、ポリエチレンオキシド変性メチルフェニルポリシロキサン等が挙げられる。
【0018】
成分(3)の配合量は、全粉末化粧料中、0.3〜10質量%であり、より好ましくは0.5〜5.0質量%である。0.3質量%未満では本発明の効果が十分に得られず、10質量%を超えると、のびが重くなるといった使用性の低下が見られることがある。
【0019】
本発明に用いられる成分(4)についてはポリエチレングリコールもしくはポリオキシアルキレングリコールまたはそれらの誘導体からなる群から選ばれる一種または二種以上からなる水溶性粘着成分であり、それぞれの成分の性状が変わっても本発明の効果を損なうものではない。
本発明の粉末化粧料には、水溶性粘着成分として上記必須成分のほか、1、3−ブチレングリコール、1、2−ペンタンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等に代表される多価アルコール類またはそれらの誘導体からなる群から選ばれる一種または二種以上をさらに含有することが好ましい。水溶性粘着成分として、上記成分を必須成分と組み合わせて用いることにより、肌に適用した時の角質水分量の増加や経皮水分蒸散量の減少をより効果的に発現することができる。
【0020】
成分(4)の配合量は、全粉末化粧料中、0.3〜29質量%であり、より好ましくは3.0〜20質量%である。0.3質量%未満では本発明の効果が十分に得られず、29質量%を超えると、加湿条件下での硬度変化が大きくなることがある。
【0021】
上記成分(2)〜(4)の混合物については、その混合方法によって本発明の効果を損なうものではない。また成分(2)〜(4)の合計配合量としては、粉末化粧料中、7〜30質量%であり、好ましくは10〜25質量%である。成分(2)〜(4)の合計配合量が7質量%未満では本発明の効果が十分に得られず、30質量%を超えるとケーキング現象を引き起こしやすくなる。
【0022】
(製造方法)
本発明の粉末化粧料は、前記成分(1)を含む粉末に、加熱・混合した成分(2)〜(4)を含む流動成分を加えて混合し、得られた混合物を粉砕した後、粉砕物を成型・固型化することにより、製造することができる。粉砕物の成型・固型化法としては、粉砕物を中皿へ充填して圧縮成型する方法や、粉砕物をエチルアルコールに分散させた後、容器に充填してから溶剤を吸引成型・乾燥を行う方法が挙げられ、これらのうちのいずれの方法も採り得る。
【0023】
(その他)
本発明の粉末化粧料には、上記成分に加え、必要に応じて水、その他の粉末、油分、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、保湿剤、防腐剤、被膜剤以外の高分子、酸化防止剤、紫外線防御剤、香料、各種薬剤等を本発明の所期の効果を損なわない質的、量的範囲で配合することが可能である。
【0024】
本発明に配合される上記以外の粉末としては、通常化粧料において用いられる粉末を挙げることができる。例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、黒雲母、金雲母、合成雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、焼セッコウ、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム等)の無機粉末;ポリアミド樹脂粉末、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレン−アクリル酸共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色系顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボン、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、着色酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料;赤色202号、赤色205号、赤色220号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色227号、赤色401号、橙色205号、黄色4号、黄色202号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム、アルミニウムレーキ等の有機顔料;クロロフィル、β−カロチン等の天然色素が挙げられる。
【0025】
本発明に配合され得る油分としては、通常化粧料において用いられる油分を挙げることができる。例えば、液体油脂として、アボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン等;固体油脂として、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等;ロウとして、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナバロウ、イボタロウ、鯨ロウ、ラノリン、還元ラノリン等、炭化水素として、流動パラフィン、スクワラン、パラフィン、セレシン、ワセリン、スクワレン、マイクロクリスタリンワックス等;高級脂肪酸として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸等;高級アルコールとして、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、モノステアリルグリセロールエーテル、モノパルミチルグリセロールエーテル、コレステロール、フィトステロール、イソステアリルアルコール等;エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、ジオクタン酸エチレングリコール、リンゴ酸次イソステアリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリトール、トリオクタン酸グリセリン、トリイソステアリン酸グリセリン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル等;シリコーンとして、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム等が挙げられるが、上記の油分に限定されるものではない。またこれら油分は、本発明の粉末化粧料において1種あるいは2種以上を任意に選択して用いることができる。
【0026】
本発明の粉末化粧料においては、通常化粧料に配合されうる界面活性剤を、そのイオン性の有無に関わらず用いることができる。具体的には、アニオン界面活性剤として例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン(以下、POEと略する)ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POEステアリルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ロウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0027】
カチオン界面活性剤として例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等のジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化セチルピリジウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0028】
両性界面活性剤として例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム等のイミダゾリン系両性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン系両性界面活性剤等が挙げられる。
【0029】
新油性非イオン系界面活性剤として例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンセスキオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル、モノステアリン酸グリセリン等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
【0030】
親水性非イオン系界面活性剤として例えば、POEソルビタンモノステアレート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビットモノオレエート等のPOEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリンモノイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POEステアリルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル、POEノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル、プルロニック等のプルアロニック型類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPと略する)セチルエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合体、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POEミツロウ・ラノリン誘導体、アルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸等が挙げられるが、上記の界面活性剤に限定されるものではない。また、これら界面活性剤は、本発明の粉末化粧料において1種あるいは2種以上を任意に選択して配合することができる。
【0031】
本発明の粉末化粧料の採り得る形態は特に限定されず、例えばファンデーション・白粉・頬紅・アイシャドー等、各種粉末化粧料製品の形態を採り得る。
【実施例】
【0032】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきものではない。なお本実施例中、配合量を示す「質量%」または「%」は、特に断らない限り組成物全量に対する質量%を意味する。
【0033】
実施例1〜3、比較例1〜6(パウダリーファンデーション処方)
表1、2に示す処方のパウダリーファンデーションを下記の方法で調製した。なお、表1、2中の粉末の疎水性については上記記載の実験法に従い、評価した。
以下に製法と、粉末の疎水性の評価基準を記載する。
【0034】
(製法)
表1、2に示す1〜26を攪拌混合した後、均一に加熱混合した27〜36を加えて混合した。得られた混合物を粉砕した後、中皿へ充填して圧縮成型を行うことにより調製した。
【0035】
(疎水性の評価基準)
○:粉末の大部分が水となじまず、表面に浮かんでいる(疎水性あり)
×:粉末の一部あるいは大部分が水になじんで沈んでいる(疎水性なし)
【0036】
【表1】

【0037】
【表2】

【0038】
※1:第1層:環状メチルハイドロジェンポリシロキサン
第2層:テトラデシル基
※2:第1層:環状メチルハイドロジェンポリシロキサン
第2層:テトラデシル基
※3:第1層:環状メチルハイドロジェンポリシロキサン
第2層:テトラデシル基
※4:シリカ/酸化亜鉛(重量比)=2/8
平均粒子径:0.03μm
【0039】
(1)官能試験(肌へのうるおい感、しっとりさ、ベタツキ感のなさ、塗布後3時間後での化粧崩れのなさ)
表1、2に示す処方のファンデーションを以下の評価方法および評価基準にしたがって官能評価試験を行った。すなわち、肌へのうるおい感、しっとりさ、ベタツキ感のなさ、塗布後3時間後での化粧崩れのなさ、それぞれについて、以下の基準にしたがって専門パネル20名で官能評価を行った。
【0040】
(評価基準)
非常に優れている(◎) :効果を感じたパネルが17名以上
かなり優れている(○) :効果を感じたパネルが12〜16名
優れている(△) :効果を感じたパネルが9〜11名
やや効果が認められる(×):効果を感じたパネルが5〜8名
効果が認められない(××):本発明効果を感じたパネルが4名以下
【0041】
(2)保湿効果試験(角質水分量の増加、経皮水分蒸散量の減少)
表1、2に示すファンデーションを、専門パネル20名を用いて1ヶ月間、毎日2回以上塗布する連用テストを実施し、テスト前後での素肌の角質水分量の増加および経皮水分蒸散量の減少についてその変化を測定した。なお、その際の評価基準について以下に記載する
非常に優れている(◎) :1%以下の危険率で有意差のある変化が認められた。
かなり優れている(○) :5%以下の危険率で有意差のある変化が認められた。
効果が認められない(×):有意差のある変化が認められなかった。
【0042】
(3)圧縮成型品の加湿条件下の安定性評価試験(重量変化、硬度変化)
表1、2に示すファンデーションを中皿へ充填後に圧縮成型したサンプルを温度40℃・湿度95%の条件下にて2ヶ月放置したものについて、サンプル本体の重量変化およびオルゼン硬度計による硬度変化を以下の式(1)、(2)に従って測定した。
【0043】
重量変化(%)=100×(初期重量−2ヶ月後重量)/初期重量 ‥(1)
硬度変化(%)=100×(初期硬度−2ヶ月後硬度)/初期硬度 ‥(2)
【0044】
なお、その際の評価基準を以下に記載する
非常に優れている(◎) :3%以下での変化しか認められない。
かなり優れている(○) :5〜10%の範囲での変化が認められた。
効果が認められない(×):10%以上の変化が認められた。
【0045】
これら各種試験の結果を表3に示す。
【0046】
【表3】

【0047】
この表3から分かるように、比較例1は疎水性粉末および/または疎水化処理粉末が配合されていないために、実施例1〜3と比較してベタツキ感のなさ・塗布後3時間での化粧崩れのなさといった使用感触に劣り、さらには本発明の効果である水溶性粘着成分の安定化が全く得られていない。そして比較例2は成分(2)に示されるシリコーン系油分および成分(3)が配合されていないために、実施例1〜3と比較してベタツキ感のなさ・塗布後3時間での化粧崩れのなさといった使用感触にやや劣る傾向にあり、さらには本発明の効果である圧縮成型品の加湿条件下での安定化が全く得られていない。また比較例3は水溶性粘着成分が配合されていないために重量変化や硬度変化はしない代わりに、実施例1〜3と比較して肌へのうるおい感・しっとりさといった使用感触に劣り、さらには本発明の効果である保湿効果が全く得られていない。
比較例4,5では実施例1の処方に対し、成分(2)が配合されていない(比較例4)あるいは成分(3)が配合されていない(比較例5)ために、共に水溶性粘着成分の安定化がなされていない。比較例6では実施例3の処方に対し、成分(4)が配合されていないために、保湿性はよいものの、重量変化や硬度変化を生じる結果となっている。
【0048】
これらに対して、実施例1〜3は疎水性粉末および/または疎水化処理粉末、シリコーン系油分、特定の構造を有するシリコーン化合物、特定の水溶性粘着成分の混合物が適当な組成で配合されているために、肌へのうるおい感、しっとりさ、ベタツキ感のなさ、塗布後の化粧崩れのなさ、といった使用感触に優れながら、保湿効果や圧縮成型品の加湿条件下での安定化を達成することができた。
【0049】
以下、種々の処方の本発明粉末化粧料を実施例として示す。なお、上記の各種試験をこれら粉末化粧料において行ったところ、いずれの実施例の本発明粉末化粧料においても大部分が「非常に優れている:◎」であり、それ以外の項目でも「優れている:○」であった。なお、疎水化処理粉末・疎水性粉末には※にて示す。
【0050】
実施例4 固型パウダリーファンデーション
(1)ジメチルポリシロキサン処理セリサイト(※) 12 質量%
(2)ジメチルポリシロキサン処理マイカ(※) 23
(3)ジメチルポリシロキサン処理合成マイカ(※) 8
(4)ジメチルポリシロキサン処理タルク(※) 残余
(5)酸化チタン・シリカ二層被覆雲母チタン 5
(6)メチルシロキサン網状重合体球状粉末(※) 4
(7)オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末(※) 2
(8)ミリスチン酸亜鉛(※) 2
(9)粉末状カルナバワックス 3
(10)ジメチルポリシロキサン処理酸化チタン(※) 15
(11)ジメチルポリシロキサン処理酸化鉄(※) 4
(12)ジメチルポリシロキサン処理酸化亜鉛(※) 7
(13)スクワラン 2
(14)ジメチルポリシロキサン 4
(15)ポリエチレングリコール 3
(16)ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体メチルエーテル 2
(17)長鎖アルキル・ポリオキシエチレン両変性ジメチルポリシロキサン 1
(18)防腐剤 適量
(19)酸化防止剤 適量
(20)香料 適量
【0051】
(1)〜(12)の各成分を混合粉砕したところへ、(13)〜(20)の各成分を混合したものを加えて攪拌混合し、さらに粉砕したものをエチルアルコールに分散させた後、容器に充填してから溶剤を吸引成型・乾燥を行なうことで、固型パウダリーファンデーションを得た。
【0052】
実施例5 白粉
(1)ジステアリン酸カルシウム処理タルク(※) 30 質量%
(2)メチルハイドロジェンポリシロキサン処理マイカ(※) 15
(3)セリサイ 8
(4)球状メチルシロキサン網状重合粉末(※) 3
(5)酸化アルミニウム被覆雲母チタン(緑干渉色) 4
(6)(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー(※) 10
(7)酸化鉄 2
(8)N−アシル化リジン(※) 2
(9)ミリスチン酸亜鉛(※) 3
(10)粉末状合成ポリエチレンワックス(※) 1
(11)メチルフェニルポリシロキサン 3
(12)ステアリル変性ジメチルポリシロキサン 2
(13)ポリエチレンオキシド変性メチルフェニルポリシロキサン 0.5
(14)ポリエチレングリコール 5
(15)1、3−ブチレングリコール 1
(16)ジグリセリン 2
(17)防腐剤 適量
【0053】
(1)〜(10)の各成分を攪拌混合した後、均一に混合した(11)〜(17)を加えて混合して粉砕し、それを中皿ヘ充填して圧縮成型を行うことで、白粉を得た。
【0054】
実施例7 アイシャドー
(1)ジメチルポリシロキサン処理焼成マイカ(※) 10 質量%
(2)メチルハイドロジェンポリシロキサン処理焼成セリサイト(※) 12
(3)マイカ 15
(4)カオリン 残余
(5)焼成タルク 4
(6)球状シリカ被覆マイカ 2
(7)ジメチルポリシロキサン処理・紺青被覆雲母チタン(※) 15
(8)ポリウレタン球状粉末(※) 3
(9)トリエトキシカプリルシラン処理酸化チタン(※) 3
(10)酸化鉄 4
(11)フッ素変性シリコーン 2
(12)環状シリコーン 5
(13)ポリエチレンオキシド変性ジメチルポリシロキサン 0.5
(14)ポリエチレングリコール 7
(15)プロピレングリコール 2
(16)ジグリセリン 7
(17)防腐剤 適量
(18)香料 適量
【0055】
(1)〜(10)の各成分を混合粉砕したところへ、(10)〜(18)の各成分を混合したものを加えて攪拌混合し粉砕し、それを容器に充填して圧縮成型を行うことで、アイシャドーを得た。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)疎水性粉末および疎水化処理粉末から選ばれる一種または二種以上を全粉末に対して40質量%以上、100質量%以下と、
(2)ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルキル変性シリコーン、フッ素変性シリコーンおよび環状シリコーンから選ばれる一種または二種以上を0.3〜29質量%と、
(3)主骨格がジメチルポリシロキサンまたはメチルフェニルポリシロキサンからなり、分子内に1つ以上の親水性基を有するシリコーン化合物を0.3〜10質量%と、
(4)ポリエチレングリコールもしくはポリオキシアルキレングリコールまたはそれらの誘導体からなる群から選ばれる一種または二種以上を必須成分として含む水溶性粘着成分を0.3〜29質量%、
とを含み、前記成分(2)〜(4)の合計量が7〜30質量%であることを特徴とする粉末化粧料。
【請求項2】
前記成分(4)の水溶性粘着成分として、1、3−ブチレングリコール、1、2−ペンタンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンおよびそれらの誘導体から選ばれる一種または二種以上をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の粉末化粧料。
【請求項3】
前記成分(1)が疎水化処理粉末であることを特徴とする請求項1記載の粉末化粧料。
【請求項4】
前記成分(1)の疎水化処理粉末が、無機粉末の表面をシリコーン化合物の一種または二種以上で表面処理を行った疎水化処理粉末であることを特徴とする請求項3記載の粉末化粧料。
【請求項5】
前記成分(1)の疎水化処理粉末が、無機粉末の表面を第1層としてSi−H基を分子内に有するシリコーン化合物で粉末表面を処理し、第2層として第1層中の残存Si−H基に直鎖状あるいは分枝状のアルキル基を導入した疎水化処理粉末であることを特徴とする請求項3記載の粉末化粧料。
【請求項6】
前記成分(1)が疎水性粉末であることを特徴とする請求項1記載の粉末化粧料。
【請求項7】
前記成分(1)の疎水性粉末が、ポリメチルシルセスキオキサンまたはこれを母粉末とする複合球状粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末またはこれを母粉末とする複合球状粉末、ポリウレタン球状粉末またはこれを母粉末とする複合球状粉末からなる群から選ばれる一種または二種以上であることを特徴とする請求項6記載の粉末化粧料。
【請求項8】
(1)疎水性粉末および疎水化処理粉末から選ばれる一種または二種以上を全粉末に対して40質量%以上、100質量%以下と、
(2)ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルキル変性シリコーン、フッ素変性シリコーンおよび環状シリコーンから選ばれる一種または二種以上を0.3〜29質量%と、
(3)主骨格がジメチルポリシロキサンまたはメチルフェニルポリシロキサンからなり、分子内に1つ以上の親水性基を有するシリコーン化合物を0.3〜10質量%と、
(4)ポリエチレングリコールもしくはポリオキシアルキレングリコールまたはそれらの誘導体からなる群から選ばれる一種または二種以上を必須成分として含む水溶性粘着成分を0.3〜29質量%、
とを含み、前記成分(2)〜(4)の合計量が7〜30質量%である粉末化粧料の製造方法であって、
前記成分(1)を含む粉末に、加熱・混合した成分(2)〜(4)を含む流動成分を加えて混合し、得られた混合物を粉砕した後、粉砕物を成型・固型化してなることを特徴とする粉末化粧料の製造方法。

【公開番号】特開2007−210895(P2007−210895A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−29209(P2006−29209)
【出願日】平成18年2月7日(2006.2.7)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】