説明

給紙装置および画像形成装置

【課題】用紙の種類に応じて、確実に適切な給紙高さを確保することができる給紙装置を提供する。
【解決手段】複数枚のプリント命令を受付けると(S11)、用紙Pの最上面の位置の変化量を検出する(S12)と共に、用紙Pの給紙枚数を、カウンタによりカウントする(S13)。用紙Pの最上面の位置の変化量およびカウントした用紙Pの給紙枚数により、用紙Pの種類を検知する(S14)。用紙Pの種類に対応する供給電圧をリフトアップモータ26へ供給する(S15)。供給電圧に応じたリフトアップモータ26の回転により底板25を上昇させる(S16)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、給紙装置および画像形成装置に関するものであり、特に、給紙の際に給紙カセット内に収納された用紙を上昇させて給紙する給紙装置、およびこのような給紙装置を含む画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な画像形成装置には、給紙カセット内に収納された用紙を画像形成のタイミングに合わせて給紙する給紙装置が備えられている。画像形成装置には、用紙のサイズや向きに応じて複数の給紙カセットが備えられている。給紙装置は、複数の給紙カセットのうち、自動または手動で選択された給紙カセットから用紙を給紙する。
【0003】
給紙カセットには、その上に複数枚の用紙を積載する底板と、積載された複数枚の用紙のうち、最上面の用紙に当接して、その回転により用紙を1枚ずつピックアップして搬送路へ供給する給紙ピックアップコロが設けられている。底板は、リフトアップモータの回転により上下方向に可動可能である。給紙カセット内の用紙は、給紙されるに従い、その量が減少していく。このとき、最上面の用紙と給紙ピックアップコロとの当接状態が、用紙の量の減少と共に変化する。ここで、リフトアップモータの回転によって底板を適宜上昇させることにより、給紙カセット内に収納された最上面の用紙と給紙ピックアップコロとの適切な当接状態を維持している。
【0004】
ここで、給紙カセット内の用紙と給紙ピックアップコロとの適切な当接状態を維持する給紙装置に関する技術が、特開平5−330671号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1によると、底板を上昇させるモータを回転させるための電圧を転写紙の積載量の多少に合わせて少なくとも2段階以上に切替え、これにより、適切な給紙のための給紙高さを安定して得ることができるようにしている。
【特許文献1】特開平5−330671号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1によると、リフトアップモータへの供給電圧を用紙の積載量に合わせて変化させて底板を上昇させ、用紙を適切な給紙高さにすることとしている。しかし、用紙の積載量に合わせて底板を上昇させても、給紙する用紙の種類によっては、例えば、リフトアップモータへの供給電圧停止時におけるリフトアップモータの惰性回転の影響で、給紙高さが適切にならない場合もある。このような場合には適切な給紙高さを確保することができない。
【0006】
この発明の目的は、用紙の種類に応じて、確実に適切な給紙高さを確保することができる給紙装置を提供することである。
【0007】
この発明の他の目的は、適切に形成した画像を用紙に転写することができる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る給紙装置は、給紙する用紙を収納する給紙カセットと、給紙カセット内に収納された用紙を所定の給紙高さまで上昇させる用紙上昇手段と、給紙カセット内に収納された用紙の種類を検知する検知手段と、検知手段により検知した用紙の種類に応じて、用紙上昇手段による上昇速度を変更する制御手段とを備える。
【0009】
好ましくは、用紙上昇手段は、供給電圧に応じた回転速度により用紙を上昇させるモータを含み、制御手段は、供給電圧を変更して上昇速度を変更する。
【0010】
さらに好ましくは、給紙カセットは、その上に用紙を積載する底板を含み、用紙上昇手段は、底板を上昇させて用紙を所定の給紙高さまで上昇させる。
【0011】
さらに好ましくは、検知手段は、給紙カセット内に収納された用紙の最上面の位置を検出するセンサと、用紙の給紙枚数をカウントするカウント手段とを含み、センサによって検出した用紙の最上面の位置の変化量およびカウント手段によってカウントした給紙枚数によって用紙の種類を検知する。
【0012】
さらに好ましい一実施形態として、検知手段は、センサによって検出した用紙の最上面の位置の変化量およびカウント手段によってカウントした給紙枚数と、変化量および給紙枚数から導出される用紙の種類とを対応付けるテーブルを備える。
【0013】
また、センサは、用紙の最上面の位置が所定の位置に達するまでの時間を計測する計測手段を含み、検知手段は、計測手段によって計測した時間およびカウント手段によってカウントした給紙枚数によって用紙の種類を検知するようにしてもよい。
【0014】
さらに好ましい一実施形態として、センサは、PIセンサを含む。
【0015】
この発明の他の局面においては、画像形成装置は、上記したいずれかの給紙装置を含む。
【発明の効果】
【0016】
この発明に係る給紙装置によると、給紙カセット内に収納された用紙の種類に応じて、用紙上昇手段による上昇速度を変更している。そうすると、用紙の種類が変化した場合でもあっても、用紙の上昇速度を変更して、適切な給紙高さとすることができる。したがって、用紙の種類に応じて、確実に適切な給紙高さを確保することができる。
【0017】
また、このような画像形成装置によると、用紙の種類に応じて、確実に適切な給紙高さを確保することができる給紙装置を含むため、適切に形成した画像を用紙に転写することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1はこの発明の一実施形態に係る給紙装置を含む画像形成装置をデジタル複合機10に適用した場合のデジタル複合機10の構成を示すブロック図である。図1を参照して、デジタル複合機10は、デジタル複合機10全体を制御する制御部11と、画像データ等の書込みや読出しを行うためのDRAM12と、デジタル複合機10の有する情報を表示する表示画面を含み、デジタル複合機10におけるユーザとのインターフェースとなる操作部13と、原稿を自動的に所定の原稿読取り位置へ搬送する原稿送り装置14と、原稿送り装置14によって搬送されてきた原稿の画像を所定の読取り位置で読取る画像読取り部15と、画像読取り部15で読取られた原稿等からその画像を形成し、用紙に転写して出力する画像形成部16と、画像データ等を格納するハードディスク17と、公衆回線20に接続されるFAX通信部18と、ネットワーク21と接続するためのネットワークIF(インターフェース)部19と、画像形成部16へ転写する用紙を給紙する給紙装置23とを含む。
【0019】
制御部11は、画像読取り部15から出力される原稿データをDRAM12に圧縮符号化して書き込み、DRAM12に書き込んだデータを読出し、伸張符号化して画像形成部16により出力する。
【0020】
デジタル複合機10は、画像読取り部15により読取られた原稿を用いて、DRAM12を介して画像形成部16において画像を形成することにより、複写機として作動する。また、デジタル複合機10は、ネットワークIF部19を通じて、ネットワーク21に接続されたパソコン22から送信された画像データを用いて、DRAM12を介して画像形成部16において画像を形成することにより、プリンターとして作動する。さらに、デジタル複合機10は、FAX通信部18を通じて、公衆回線20から送信された画像データを用いて、DRAM12を介して画像形成部16において画像を形成することにより、また、画像読取り部15により読取られた原稿の画像データを、FAX通信部18を通じて公衆回線20に画像データを送信することにより、ファクシミリ装置として作動する。
【0021】
なお、図1において太線の矢印は画像データの流れを示しており、細線の矢印は制御信号または制御データの流れを示している。
【0022】
次に、デジタル複合機10に含まれる給紙装置23の構成について説明する。図2および図3は、給紙装置23に含まれる給紙カセット24の一部を示す概略断面図である。図2は、用紙Pを給紙する前の状態を示し、図3は、複数枚の用紙Pを給紙した後の状態を示す。図1〜図3を参照して、給紙装置23は、画像形成部16において形成した画像を転写する用紙Pを複数枚収納する給紙カセット24を含む。給紙装置23は、用紙Pのサイズや向き等に応じて、複数の給紙カセット24を含むが、ここでは、1つの給紙カセット24について説明する。給紙カセット24は、底部分に設けられ、その上に複数枚の用紙Pを積載する底板25と、底板25を上下方向に可動させるリフトアップモータ26と、給紙カセット24内に収納された複数枚の用紙Pのうち、最上面の用紙Pに当接し、支点29を中心に回転可能に設けられるアクチュエータ27と、アクチュエータ27の動きに応じて遮光される光の光量を検出するPI(Photo Interrupter)センサ28と、用紙Pの最上面に当接して回転運動により用紙Pをピックアップし、画像形成部16に通ずる搬送路(図示せず)へ用紙Pを順次給紙する給紙ピックアップコロ(図示せず)とを含む。また、給紙装置23は、給紙カセット24の出口に設けられたカウンタ(図示せず)を含み、このカウンタにより、用紙Pの給紙枚数をカウントする。
【0023】
リフトアップモータ26は、その回転により底板25を図2中の矢印で示す上下方向に可動させ、用紙Pの最上面の位置を所定の給紙高さとする。これにより、給紙ピックアップコロと最上面の用紙Pとの適切な当接状態を維持して順次用紙Pを給紙することができる。リフトアップモータ26は、供給電圧に応じてその回転速度が変化する。具体的には、供給電圧が大きい程、その回転速度が大きくなり、これに応じて、底板25の上昇速度も速くなる。
【0024】
リフトアップモータ26への電圧の供給は、PIセンサ28による光量の変化に応じて行なわれる。図4は、経過時間、すなわち、給紙開始からの時間とPIセンサ28の出力電圧値との関係を示すグラフである。横軸は、経過時間を示し、縦軸は、PIセンサ28の出力電圧値を示す。図1〜図4を参照して、プリント開始、すなわち給紙開始からの時間の経過と共に用紙Pの最上面は下降していく。これに伴って用紙Pの最上面に当接していたアクチュエータ27は、支点29を中心に回転する。そうすると、アクチュエータ27による遮光量が減少し、PIセンサ28による出力電圧値が高くなる。そして、出力電圧値がVxとなると、リフトアップモータ26に電圧を供給して底板25を上昇させる。その後、底板25の上昇に伴って用紙Pの最上面に当接しているアクチュエータ27が再び逆方向に回転して遮光量が増大する。PIセンサ28による出力電圧値が低くなって、出力電圧値がVyとなれば、リフトアップモータ26への電圧の供給を停止して、底板25の上昇を止める。
【0025】
リフトアップモータ26への供給電圧は、変更することができる。図5は、リフトアップモータ26の回転停止時間とリフトアップモータ26への供給電圧との関係を示すグラフである。横軸は、リフトアップモータ26の回転停止時間を示し、縦軸は、供給電圧を示す。図5を参照して、供給電圧がVであれば、供給電圧Vに対応する上昇速度で底板25は上昇する。そして、リフトアップモータ26への電圧供給をTで停止した後、惰性回転によりリフトアップモータ26の回転は、Tで停止する。一方、供給電圧がVよりも高いVであれば、供給電圧Vに対応する上昇速度で底板25は上昇する。そして、リフトアップモータ26への電圧供給をTで停止した後、惰性回転によりリフトアップモータ26の回転は、Tよりも多いTで停止する。すなわち、T−Tの惰性回転の分だけ上昇して停止する。
【0026】
次に、上記した給紙装置23を含むデジタル複合機10によって、複数枚のプリントを行なう場合について説明する。図6は、この場合における制御部11の動作を示すフローチャートである。図1〜図6を参照して、まず、ユーザからのプリント要求により、複数枚のプリント命令を受付けると、要求に応じて用紙Pの給紙を開始する(図6において、ステップS11、以下、ステップを省略する)。
【0027】
用紙Pが順次給紙されていくにつれ、上記したように給紙カセット24内の用紙Pは減少していく。用紙Pの減少に従い、給紙カセット24内の用紙Pは、図2に示す状態から図3に示す状態となる。ここで、上記したように、アクチュエータ27による遮光量が変化し、PIセンサ28により検出されていた光量が変化する。この光量の変化によりアクチュエータ27のズレ量、すなわち、用紙Pの最上面の位置の変化量を検出する(S12)。また、用紙Pの最上面の位置の変化量の検出と共に、この時の用紙Pの給紙枚数を、カウンタによりカウントする(S13)。ここで、カウンタは、カウント手段として作動する。
【0028】
次に、用紙Pの最上面の位置の変化量およびカウントした用紙Pの給紙枚数により、用紙Pの種類を検知する(S14)。具体的には、予め算出された用紙Pの最上面の位置の変化量およびカウントした用紙Pの給紙枚数と、変化量および給紙枚数から導出される用紙Pの種類とを対応付けたテーブルを参照し、用紙Pの種類を検知する。なお、このようなテーブルは、例えば、ハードディスク17等に格納され、デジタル複合機10に備えられている。テーブルは、所定の給紙枚数毎の用紙Pの最上面の位置の変化量に対応する用紙Pの坪量および厚さによって対応付けられている。用紙Pの坪量(N/m)については、その種類に応じて、例えば、52.3、64.3、75.6、81.4、104.7、127.9、163.0、186.0等がある。また、用紙Pの厚さ(μm)は、これらに応じて、70、82、95、106、124、151、182、220となる。このような用紙Pの種類の変化に対応して、所定の給紙枚数毎の用紙Pの最上面の位置の変化量、すなわち、用紙Pの給紙枚数に対応する用紙Pの最上面の位置の減少量により、用紙Pの種類を導出する。
【0029】
その後、用紙Pの種類に対応する供給電圧をリフトアップモータ26へ供給する(S15)。例えば、用紙Pの坪量が小さく、比較的薄い用紙であれば、図5に示すVのような小さい電圧を供給する。また、用紙Pの坪量が大きく、比較的厚い用紙であれば、図5に示すVのような大きい電圧を供給する。そして、供給電圧に応じたリフトアップモータ26の回転により底板25を上昇させる(S16)。その後、電圧の供給を停止し、底板25の上昇を止める。
【0030】
このように構成することにより、用紙Pの種類が変化した場合でもあっても、リフトアップモータ26への供給電圧を変更して用紙Pの上昇速度を変更し、リフトアップモータ26への供給電圧停止時におけるリフトアップモータ26の惰性回転の影響等を考慮した適切な給紙高さとすることができる。したがって、用紙Pの種類に応じて、確実に適切な給紙高さを確保することができる。
【0031】
また、このようなデジタル複合機10は、用紙の種類に応じて、確実に適切な給紙高さを確保することができる給紙装置23を含むため、適切に形成した画像を用紙に転写することができる。
【0032】
なお、上記の実施の形態においては、PIセンサのアナログ出力、具体的に刃、出力電圧値の量に応じて最上面の用紙の位置の変化量を検出し、これを基に用紙の種類を検知することにしたが、これに限らず、PIセンサのデジタル出力を利用した以下の構成としてもよい。すなわち、PIセンサにおいて、最上面の用紙の位置が所定の位置に達したか否かによりオン、オフを切り替える構成とする。そして、カウンタにより所定の枚数をカウントすると、まず、底板の上昇を開始する。このときのPIセンサの出力を、オフとする。その後、底板の上昇により用紙の最上面の位置が上昇して所定の位置に達したとき、PIセンサの出力がオフからオンに切り替わる。このときのオフからオンに切り替わるまでの時間を計測する。ここで、PIセンサは、用紙の最上面の位置が所定の位置に達するまでの時間を計測する計測手段を含む。オフからオンに切り替わるのに要する時間は、上記した用紙の坪量や用紙の厚み等、引いては、用紙の種類に依存する。したがって、計測された時間および給紙枚数により、用紙の種類を検知することができる。このように構成することによっても、用紙の種類を検知することができる。ここで、デジタル複合機は、計測時間および給紙枚数と、計測時間および給紙枚数から導出される用紙の種類とを対応付けたテーブルを備えることにしてもよい。
【0033】
なお、上記の実施の形態においては、リフトアップモータにより底板を上昇させて、所定の給紙高さまで上昇させることにしたが、これに限らず、例えば、給紙カセットを構成する他の部材を上昇させて、用紙を所定の給紙高さまで上昇させるようにしてもよい。
【0034】
また、上記の実施の形態においては、用紙の最上面の位置の変化量をPIセンサで検出することにしたが、これに限らず、用紙の最上面の位置の変位量を測定可能な他のセンサで検出することにしてもよい。
【0035】
なお、上記の実施の形態においては、リフトアップモータの回転により底板を上昇させる構成としたが、これに限らず、他の用紙上昇手段により底板を上昇させる構成としてもよい。
【0036】
また、上記の実施の形態においては、テーブルを参照して、用紙の種類を検知することにしたが、これに限らず、用紙の最上面の位置の変化量および用紙の給紙枚数から随時用紙の種類を導出して、これに応じた電圧を供給して上昇速度を変更することにしてもよい。
【0037】
なお、上記の実施の形態においては、用紙の最上面の位置の変化量および用紙の給紙枚数から用紙の種類を検知することにしたが、これに限らず、例えば、用紙の給紙枚数と、減少した給紙カセットの重量から用紙の種類を検知するようにしてもよい。
【0038】
また、上記の実施の形態においては、給紙装置は、デジタル複合機に含まれる制御部で制御することにしたが、これに限らず、給紙装置が独自に制御部を有し、この制御部により、給紙装置全体を制御するよう構成してもよい。
【0039】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】この発明の一実施形態に係る給紙装置を含むデジタル複合機の全体構成を示すブロック図である。
【図2】給紙装置に含まれる給紙カセットの一部を示す概略断面図である。
【図3】図2に示す給紙カセットにおいて、複数枚の用紙を給紙した後の状態を示す概略断面図である。
【図4】経過時間とPIセンサにおける出力電圧値との関係を示すグラフである。
【図5】リフトアップモータの回転停止時間とリフトアップモータへの供給電圧との関係を示すグラフである。
【図6】この発明の一実施形態に係る給紙装置を含むデジタル複合機を用いて複数枚のプリントを行う場合の制御部の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
10 デジタル複合機、11 制御部、12 DRAM、13 操作部、14 原稿送り装置、15 画像読取り部、16 画像形成部、17 ハードディスク、18 FAX通信部、19 ネットワークIF部、20 公衆回線、21 ネットワーク、22 パソコン、23 給紙装置、24 給紙カセット、25 底板、26 リフトアップモータ、27 アクチュエータ、28 PIセンサ、29 支点。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給紙する用紙を収納する給紙カセットと、
前記給紙カセット内に収納された用紙を所定の給紙高さまで上昇させる用紙上昇手段と、
前記給紙カセット内に収納された用紙の種類を検知する検知手段と、
前記検知手段により検知した用紙の種類に応じて、前記用紙上昇手段による上昇速度を変更する制御手段とを備える、給紙装置。
【請求項2】
前記用紙上昇手段は、供給電圧に応じた回転速度により用紙を上昇させるモータを含み、
前記制御手段は、前記供給電圧を変更して前記上昇速度を変更する、請求項1に記載の給紙装置。
【請求項3】
前記給紙カセットは、その上に用紙を積載する底板を含み、
前記用紙上昇手段は、前記底板を上昇させて用紙を前記所定の給紙高さまで上昇させる、請求項1または2に記載の給紙装置。
【請求項4】
前記検知手段は、前記給紙カセット内に収納された用紙の最上面の位置を検出するセンサと、用紙の給紙枚数をカウントするカウント手段とを含み、
前記センサによって検出した用紙の最上面の位置の変化量および前記カウント手段によってカウントした給紙枚数によって用紙の種類を検知する、請求項1〜3のいずれかに記載の給紙装置。
【請求項5】
前記検知手段は、前記センサによって検出した用紙の最上面の位置の変化量および前記カウント手段によってカウントした給紙枚数と、前記変化量および前記給紙枚数から導出される用紙の種類とを対応付けるテーブルを備える、請求項4に記載の給紙装置。
【請求項6】
前記センサは、用紙の最上面の位置が所定の位置に達するまでの時間を計測する計測手段を含み、
前記検知手段は、前記センサによって計測した時間および前記カウント手段によってカウントした給紙枚数によって用紙の種類を検知する、請求項4に記載の給紙装置。
【請求項7】
前記センサは、PIセンサを含む、請求項4〜6のいずれかに記載の給紙装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の給紙装置を含む、画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−263058(P2009−263058A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−113123(P2008−113123)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】