説明

給電制御装置、画像形成装置およびプログラム

【課題】ユーザが機能を選択する前に、電力を供給する給電対象部を選択し、画像形成装置の電力消費量を低減する。
【解決手段】ユーザがログインすると、CPU111は、そのユーザを認証するとともに記憶部13から許可テーブル131を取得して、そのユーザに許可される機能を特定する。そして、CPU111は、記憶部13から給電テーブル132を取得して、特定した機能を実行する際に給電が必要な給電対象部を特定し、電源部12により、その給電対象部にのみ給電を行わせる。ユーザが、いずれかの機能を選択して、その機能の実行を指示すると、CPU111は、このユーザの操作に応じた機能を実行する。CPU111は、ユーザの操作によりユーザがログアウトしたか否かを判断し、ユーザがログアウトしたと判断した場合には、電源部12により、ユーザ識別部121以外への給電を停止し、電力を節約するための省電力モードを開始して処理を終了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給電制御装置、画像形成装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ファクシミリ、複写機およびネットワーク印刷機など複数の機能を有する画像形成装置が実用化されている。こういった多機能化された画像形成装置の消費電力量を低減するための技術として、例えば、特許文献1には、ユーザが使用する機能を選択すると、その機能に応じて節電設定を変更する技術が記載されている。また、特許文献2には、節電モードからの復帰時に、使用する機能をユーザが選択することにより、選択された機能に必要な部品にのみ電力を供給する技術が記載されている。
【特許文献1】特開2001−201986号公報
【特許文献2】特開2006−121206号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、ユーザが所望する機能を選択する作業を行う前に、画像形成装置において電力消費量を低減する処理を開始することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するため、本発明の請求項1に係る給電制御装置は、ユーザを識別するユーザ識別手段と、ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報とを対応付けた機能情報を取得する機能情報取得手段と、各々の機能が実現されるときに電力を使用する給電対象部の識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づいて、前記ユーザ識別手段により識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別される機能を特定し、前記識別情報取得手段が取得した給電対象部の識別情報に基づいて、特定した当該機能を実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせる給電制御手段とを具備することを特徴とする。
【0005】
請求項2に係る給電制御装置は、請求項1に記載の給電制御装置において、前記機能情報取得手段は、ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報と、当該各機能がユーザに許可されるか否かを表す許可条件とを対応付けた機能情報を取得し、前記給電制御手段は、前記ユーザ識別手段によって識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別され、かつ、当該ユーザの識別情報に対応する許可条件を満たす機能を特定し、前記識別情報取得手段が取得した給電対象部の識別情報に基づいて、特定した当該機能を前記実行手段が実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせることを特徴とする。
請求項3に係る給電制御装置は、請求項2に記載の給電制御装置において、現在の日付または時刻を取得する日時取得手段を具備し、前記許可条件は、前記機能を実行する日付または時刻を許可又は制限する条件であり、前記給電制御手段は、前記日時取得手段が示す日付または時刻と前記許可条件が示す日付または時刻とを比較することにより、当該許可条件を満たす前記機能を特定することを特徴とする。
請求項4に係る給電制御装置は、請求項2に記載の給電制御装置において、機能の実行回数をユーザ毎に記憶する実行回数記憶手段を具備し、前記許可条件は、前記機能の実行を許可する回数を表す条件であり、前記給電制御手段は、前記実行回数記憶手段から読み出した前記機能の実行回数と、前記許可条件が示す回数とを比較することにより、当該許可条件を満たす前記機能を特定することを特徴とする。
請求項5に係る給電制御装置は、請求項1に記載の給電制御装置において、前記機能情報取得手段は、ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報と、当該各機能についての当該ユーザが指示した順序または前記実行手段が実現する順序を示す順序情報とを対応付けた機能情報を取得し、前記給電制御手段は、前記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づいて、前記ユーザ識別手段によって識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別され、かつ、当該ユーザの識別情報に対応する順序情報が予め定めた順序である機能を特定し、前記識別情報取得手段が取得した給電対象部の識別情報に基づいて、特定した当該機能を前記実行手段が実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせることを特徴とする。
請求項6に係る給電制御装置は、請求項1に記載の給電制御装置において、前記機能情報取得手段は、ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報と、当該ユーザにより指示され前記実行手段により実現された当該各機能の頻度を示す頻度情報とを対応付けた機能情報を取得し、前記給電制御手段は、前記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づいて、前記ユーザ識別手段によって識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別され、かつ、当該ユーザの識別情報に対応する頻度情報が予め定めた頻度である機能を特定し、前記識別情報取得手段が取得した給電対象部の識別情報に基づいて、特定した当該機能を前記実行手段が実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせることを特徴とする。
請求項7に係る給電制御装置は、請求項1に記載の給電制御装置において、前記機能情報取得手段は、ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報と、当該各機能の優先順位を示す優先順位情報とを対応付けた機能情報を取得し、前記給電制御手段は、前記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づいて、前記ユーザ識別手段によって識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別され、かつ、当該ユーザの識別情報に対応する優先順位情報が予め定めた優先順位である機能を特定し、前記識別情報取得手段が取得した給電対象部の識別情報に基づいて、特定した当該機能を前記実行手段が実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせることを特徴とする。
請求項8に係る画像形成装置は、像形成手段と、ユーザの操作に応じて、実行対象となる機能を指示する指示手段と、上述の給電制御装置とを備え、前記指示手段が記録材に像を形成する機能を指示した場合に、前記像形成手段は、記録材に像を形成することを特徴とする。
請求項9に係るプログラムは、コンピュータを、ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報とを対応付けた機能情報を取得する機能情報取得手段と、各々の機能が実現されるときに電力を使用する給電対象部の識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づいて、ユーザを識別するユーザ識別手段により識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別される機能を特定し、前記識別情報取得手段が取得した給電対象部の識別情報に基づいて、特定した当該機能を実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせる給電制御手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の請求項1に係る給電制御装置によれば、ユーザが所望する機能を選択する作業を行う前に、画像形成装置において電力消費量を低減する処理を開始することができる。
本発明の請求項2に係る給電制御装置によれば、ユーザに実行を許可されていない機能を実現するときに電力を使用する給電対象部への電力消費量を低減する処理を開始することができる。
本発明の請求項3に係る給電制御装置によれば、請求項2に記載の給電制御装置において、各機能がユーザに許可されるか否かを表す許可条件を、その機能を実行する際の日付または時刻に関連付けることができる。
本発明の請求項4に係る給電制御装置によれば、請求項2に記載の給電制御装置において、各機能がユーザに許可されるか否かを表す許可条件を、その機能を実行した実行回数に関連付けることができる。
本発明の請求項5に係る給電制御装置によれば、請求項1に記載の給電制御装置において、各機能がユーザにより指示された順序または実現された順序に応じて、給電対象部への給電を制御することができる。
本発明の請求項6に係る給電制御装置によれば、請求項1に記載の給電制御装置において、各機能がユーザにより指示され実行手段により実現された頻度に応じて、給電対象部への給電を制御することができる。
本発明の請求項7に係る給電制御装置によれば、請求項1に記載の給電制御装置において、各機能の優先順位に応じて、給電対象部への給電を制御することができる。
本発明の請求項8に係る画像形成装置によれば、ユーザが所望する機能を選択する作業を行う前に、画像形成装置において電力消費量を低減する処理を開始ことができる。
本発明の請求項9に係るプログラムによれば、ユーザが所望する機能を選択する作業を行う前に、画像形成装置において電力消費量を低減する処理を開始ことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A:構成)
(A−1:全体構成)
図1は、実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示すブロック図である。図1に示す制御部11は、CPU(Central Processing Unit)111が、ROM(Read Only Memory)112に記憶されているブートローダや記憶部13に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより画像形成装置1の各部を制御する制御手段である。ROM112は半導体素子等で構成された読み出し専用の不揮発性記憶装置である。このROM112には、記憶部13に記憶されている基本OS(Operating System)をRAM(Random Access Memory)113にロードするためのブートローダやBIOS(Basic Input/Output System)などが記憶されている。RAM113は半導体素子等で構成された揮発性の記憶手段であり、CPU111がプログラムを実行する際のワークエリアとして利用される。タイマ114は、水晶振動子を有する発振回路を備えており、その発振回路から出力される発振信号に基づいて時間を計測し、現在時刻を算出する。
【0008】
電源部12は、画像形成装置1の各部に図示せぬ電力供給線を介して接続されており、これらの各部に電力を供給する給電手段である。ユーザ識別部121は、いわゆるRFID(Radio Frequency Identification)のタグリーダであり、ユーザが所持するIDカードに埋め込まれたRFタグに固有の情報を電磁誘導により読み込み、それを予め記憶された内容と照合することにより、ユーザの認証を行う。すなわち、ユーザ識別部121は、ユーザを識別するユーザ識別手段の一例である。なお、このユーザ識別部121への電力は常に供給されるように構成されている。
記憶部13はハードディスクドライブなどの大容量の記憶手段であり、CPU111に読み込まれるプログラムを記憶する。記憶部13には、許可テーブル131が記憶されている。この許可テーブル131には、画像形成装置1を使用するユーザのユーザ名と、そのユーザが使用を許可された機能を示す情報とが対応付けて記述されている。また、記憶部13には、画像形成装置1の各機能を実行するに際して必要な構成部を記述した給電テーブル132が記憶されている。許可テーブル131および給電テーブル132の詳細については後述する。
【0009】
表示部14は、液晶ディスプレイであり、CPU111の制御の下、種々の画像を表示する表示手段である。
操作部15は各種の指示を入力するための座標取得部151や操作ボタン152を備えており、ユーザによる操作を受け付けてその操作内容に応じた信号をCPU111に供給する。ここで、座標取得部151とは、表示部14の上(すなわち、表示部14の表示領域の前面側)に重ねて設けられた透明感圧型タッチパネルであり、指等により押圧された位置を検出して得られた位置情報をCPU111に供給する。操作ボタン152とは、押下されるとCPU111に信号を供給するスイッチである。この操作部15は、機能を選択する選択手段として機能する。
画像読取部16は、画像を記録した記録材を供給する記録材供給部161と、供給された記録材の表面に光を照射し、その反射光の受光強度に応じた撮像画像データを生成する光学読取部162を備えている。
【0010】
像形成部17は、記録材に画像を形成するための構成を備えた像形成手段である。トレイユニット171は、用紙等の記録材を種類別に保管し、記録材搬送部172に供給する。記録材搬送部172は、トレイユニット171から供給された記録材を搬送する。記録材反転部173は、両面印刷の際に、記録面に像を形成した記録材を反転させて再度、記録材搬送部172に供給する。潜像形成部174は、レーザ照射装置によりCPU111が指定する画像データに対応するレーザ光を、帯電装置により帯電した感光体ドラムに照射し、感光体ドラムの表面に潜像を形成する。現像剤供給部175は、潜像を現像するための現像剤を感光体ドラムに供給する。転写部176は、現像された像を記録材に転写する。定着部177は、トナーの軟化温度や記録材の厚さなどに応じて予め定められた温度に記録材を加熱し、その記録材の表面に転写された像を定着させる。記録材排出部178は、像が形成された記録材を排出し、整列(ソートやスタックなど)したり、ステープラによって綴じたりする。
【0011】
通信部18は、外部機器とデータの遣り取りを行うための通信手段である。ここでは、通信部18は、方式の異なる2つの通信装置を備えている。第1通信部181は、例えば音声変調回路と電話機を備えており、音声を介して電話網によるデータ通信を行う。第2通信部182は、Ethernet(IEEE 802.3;登録商標)規格に準拠した通信回路や、IMT-2000に準拠した無線通信回路、IrDA(Infrared Data Association)、Bluetooth(登録商標)などに準拠した無線インタフェースなどで構成されており、LAN(Local Area Network)やインターネットを介して外部機器とのデータ通信を行う。
【0012】
(A−2:許可テーブルの構成)
図2は、許可テーブル131の一例を示す図である。図に示すように、許可テーブル131には、画像形成装置1の機能とユーザ名との組み合わせ毎に、その機能がユーザに許可されるか否かを表す許可状態が記述されている。ここで許可状態は「○」が許可を示しており、「×」は禁止を示している。例えば、ユーザ名「userA」のユーザに許可される機能は「スキャン」のみであり、ユーザ名「userB」のユーザに許可される機能は「通常プリント」のみであり、ユーザ名「userC」のユーザに許可される機能は「白黒コピー」のみである。この許可状態は、予め画像形成装置1の管理者等により設定されている。すなわち、許可テーブル131は、ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報とを対応付けた機能情報の一例である。そして、記憶部13からこの許可テーブル131を読み出す制御部11のCPU111は、この機能情報を取得する機能情報取得手段の一例である。
【0013】
(A−3:給電テーブルの構成)
図3は、給電テーブル132の一例を示す図である。図に示すように、給電テーブル132には、画像形成装置1の機能と、画像形成装置1において給電対象となる各部(以下、給電対象部という)との組み合わせ毎に、その機能を実行する際にその給電対象に給電する必要があるか否かが記述されている。すなわち、給電テーブル132は、各々の機能が実現されるときに電力を使用する給電対象部の識別情報の一例である。そして、記憶部13からこの給電テーブル132を読み出す制御部11のCPU111は、この給電対象部の識別情報を取得する識別情報取得手段の一例である。
ここで「○」は給電が必要であることを示しており、「×」は給電が不要であることを示している。また、「△」は部分的な給電が必要であることを示している。例えば、機能「白黒コピー」は、原稿を画像読取部16で読み取り、読み取った画像に基づいて黒色の現像剤を定着させることにより記録媒体上にその画像を形成して、原稿を複製する機能である。したがって、これを実現する際には、第1通信部181および第2通信部182に対する給電は不要である。一方、機能「通常プリント」には、画像読取部16および表示部14に対する給電が不要である代わりに、第2通信部に対する給電が必要である。通常プリントの場合、ネットワークを通じて、パーソナルコンピュータ等の端末から送信された画像データに基づいて印刷を行うからである。機能「セキュリティプリント」は、端末から送信した画像データを一時的に画像形成装置1に記憶し、画像形成装置1の表示部14および操作部15を用いてパスワードを入力したときにのみ、この画像データに基づいて印刷を行う。したがって、通常プリントにおいては給電が不要であった表示部14にもこのセキュリティプリントを実現する際には給電する必要がある。
【0014】
なお、白黒コピーにおいては、潜像形成部174には部分的な給電で足りる。カラーコピーを実行する際には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色を用いるため、各色の感光体ドラムを駆動しなければならないのに対し、白黒コピーを実行する際には、ブラックの感光体ドラムのみを駆動すればよいからである。また、カラーコピーを実行する際には、上記4色の現像剤を使用するが、白黒コピーを実行する際には、ブラックの現像剤のみを使用する。ブラックの現像剤は他の色の現像剤と比べて、軟化点が低いため、定着部177の保持温度を低くすることができる。そのため、白黒コピーにおいては、定着部177に供給する電力を低くすることができる。図3に示した給電テーブル132には、機能「白黒コピー」を実行する際に、潜像形成部174および定着部177に給電する必要が有るか否かについて「△」が記述されている。この図3に示したこの給電テーブル132において「△」が記述されている部分には、実際には各給電対象部に対する部分的給電の詳細が記述されている。例えば、給電対象部が潜像形成部174であれば、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの感光体ドラムのうち、ブラックの感光体ドラムのみに給電が部分的に必要で、他の感光体ドラムには給電が不要なことが記述されている。また、給電対象部が定着部177であれば、機能「カラーコピー」の場合における加熱温度よりも低い加熱温度に加熱する旨が記述されている。
【0015】
(B:動作)
次に、画像形成装置1の動作について説明する。
図4は、画像形成装置1の動作の流れを説明するためのフローチャートである。制御部11のCPU111は、電源部12のユーザ識別部121によりユーザのログインが検出されたか否かを判断する(ステップS101)。CPU111は、ユーザログインが検出されない間は(ステップS101;NO)、ユーザログインが検出されるのを待ち続ける。ユーザが、ユーザ識別部121にユーザの所有するIDカードをかざすと、ユーザ識別部121は磁界結合により、IDカードに埋め込まれたRFタグからユーザのユーザ名を読み込んでCPU111に送り、CPU111はユーザログインが検出されたと判断する(ステップS101;YES)。なお、省電力モードによりユーザ識別部121以外の給電対象部への給電が停止されているときに、ユーザ識別部121によりユーザログインが検出されると、ユーザ識別部121が電源部12に対して、制御部11への給電指示を送り、その後に電源部12により制御部11への給電が開始される。この場合、給電の開始直後に制御部11のCPU111は、ユーザログインが検出されたか否かを判断するので、ユーザ識別部121から送られるユーザ名を受け取ってユーザログインが検出されたと判断することとなる(ステップS101;YES)。
そして、CPU111は、記憶部13から許可テーブル131を取得して、そのユーザ名のユーザに対して許可された画像形成装置1の機能を特定する。そして、CPU111は、記憶部13から給電テーブル132を取得して(ステップS102)、特定した機能を実行する際に給電が必要な給電対象部を特定する。
【0016】
次に、CPU111は、電源部12により、許可された機能の実行に必要な給電対象部にのみ給電を行わせる(ステップS103)。すなわち、CPU111は、許可テーブル131に基づいて、ユーザ識別部121により識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別される機能を特定し、給電テーブル132に基づいて、特定した当該機能を実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせる給電制御手段の一例である。そして、CPU111は、上記の許可された機能のみが選択可能となっているメニュー画面を表示部14に表示する(ステップS104)。なお、ステップS103とステップS104の順序は逆でもよい。ユーザが、表示された複数の機能のうちのいずれかを選択して、その機能の実行を指示すると、CPU111は、このユーザの操作に応じた機能を実行する(ステップS105)。CPU111は、ユーザの操作によりユーザがログアウトしたか否かを判断し(ステップS106)、ユーザがログアウトしていないと判断した場合には(ステップS106;NO)、処理をステップS103に戻す。すなわち、ユーザがログアウトしないうちは、ステップS102で特定した、ユーザに許可された機能のみを提供し続ける。一方、ユーザがログアウトしたと判断した場合には(ステップS106;YES)、CPU111は、電源部12により、ユーザ識別部121以外への給電を停止し(ステップS107)、電力を節約するための省電力モードを開始して処理を終了する。
【0017】
この画像形成装置1を使用すると、ユーザが機能を選択する前であっても、ユーザを認証した段階で、そのユーザによって利用されうる機能に必要な給電対象部に対して電力が供給されるだけであり、その機能に必要のない給電対象部への給電は行われない。したがって、この画像形成装置1を使用すると、これを使用しない場合に比して電力消費量が下がる。
【0018】
(C:変形例)
(1)上述の実施形態において、制御部11が、画像形成装置1を使用するユーザのユーザ名と、そのユーザに使用を許可された機能とを対応付けた情報を取得する一例として、許可テーブル131が記憶部13に記憶されていたが、これに限られない。例えば、制御部11のCPU111は、第2通信部182を介してインターネット等の通信回線から許可テーブルを取得してもよい。この場合には、インターネットに接続された所定のサーバに許可テーブルを記憶させ、要求に応じてこの許可テーブルを提供させればよい。また、ユーザの所有するIDカードに許可テーブルを記憶させ、ユーザ識別部121がユーザ認証の際に読み出すことにより、CPU111が許可テーブルを取得するようにしてもよい。要するに、許可テーブルはCPU111によって取得できればよい。
【0019】
また、上述の実施形態において、制御部11が、画像形成装置1の各機能を実行するに際して必要な給電対象部の情報を取得する一例として、給電テーブル132が記憶部13に記憶されていたが、これに限られない。給電テーブル132も、許可テーブル131と同様に、CPU111が所定のサーバやIDカード等から取得できればよい。
すなわち、許可テーブルや給電テーブルは、画像形成装置1の内部で記憶する必要はないので、これらのテーブルを更新する際に、画像形成装置1を操作しなければならないという制約がなくなる。また、複数の画像形成装置1をネットワークでつないだ場合に、ユーザに設定した条件が、各画像形成装置1で共通に使用される。
【0020】
(2)上述の実施形態において、許可テーブル131は、管理者等の設定によって設定された後は、その設定内容が変化しないものであったが、許可テーブルは日付や曜日、時刻または使用履歴に応じて変化するものであってもよい。具体的には、許可テーブル131によって、ユーザに対し、土曜日、日曜日および祝日における「白黒コピー」および「カラーコピー」を禁止する設定をしてもよい。この場合、CPU111は、制御部11に備えられたタイマ114から現在の日付を読み出し、記憶部13に予め記憶された祝日の情報を参照して、現在の日付が「土曜日、日曜日および祝日」のいずれかに該当するか否かを判断してもよい。そして、該当すると判断した場合には、CPU111は、これらの機能を禁止するようにすればよい。なお、この例では、許可テーブル131には、ユーザに対し機能を実行する日付または時刻を制限する条件が記述されたが、許可テーブル131には、ユーザに対し機能を実行する日付または時刻を許可する条件が記述されていてもよい。
【0021】
また、記憶部13に、機能の実行を許可する回数を定めてもよい。例えば、許可テーブル131によって、ユーザに対し、記録材が1000枚を超える「白黒コピー」および「カラーコピー」を禁止する設定をしてもよい。この場合、CPU111は、ユーザ毎および機能毎に、その実行回数や印刷した記録材の数を使用履歴情報として記憶部13に記憶する。そして、この許可テーブル131から、機能の実行を許可する回数として記録材に印刷することを許可する回数を取得すると、CPU111は、記憶部13から上記の使用履歴情報を読み出して比較し、機能の実行が許可されるか否かを判断するようにすればよい。
【0022】
(3)上述の実施形態において、CPU111は、許可テーブル131でユーザに許可された全ての機能について、給電テーブル132に基づいてそれらの機能を実行するに際して必要な給電対象部の全てに給電していたが、許可テーブルで許可された全ての機能に対応する給電対象部に給電しなくてもよい。CPU111は、ユーザに許可された機能のうち、一部の機能を実行するに際して必要な給電対象部に給電するようにしてもよい。例えば、CPU111は、ユーザ毎にユーザが指示した機能の順序または画像形成装置1が実現した機能の順序を順序情報として記憶部13に記憶し、ユーザが認証したときに、予め定めた順序(ここでは最も直近)に指示された機能または実現された機能を特定し、その機能を実行するに際して必要な給電対象部にのみ給電するようにしてもよい。或るユーザが最も直近に使用した機能は、そのユーザが再度、その画像形成装置1にログインした直後にも使用する可能性が高い。上記のように順序情報に基づいて給電対象部を特定することにより、画像形成装置1は、ユーザがログイン直後に使用する可能性が高い機能を特定し、特定した機能を実現するときに電力を使用する給電対象部に給電する。
【0023】
また、ユーザにより指示され画像形成装置1により機能を実現された頻度(使用頻度)を示す頻度情報を算出し、使用頻度の多い機能を特定して、これに対応する給電対象部にのみ給電するようにしてもよいし、その給電対象部を優先して給電の順序を定めてもよい。ここで使用頻度の多い機能を特定するとは、最も使用頻度が高い機能を一つだけ特定するようにしてもよいし、この各使用頻度を予め定めた閾値と比較して、閾値を超える機能を特定するようにしてもよい。或るユーザが最も多く使用した機能は、そのユーザが再度、その画像形成装置1にログインした直後にも使用する可能性が高い。上記のように使用頻度に基づいて給電対象部を特定することにより、画像形成装置1は、ユーザがログイン直後に使用する可能性が高い機能を特定し、特定した機能を実現するときに電力を使用する給電対象部に給電する。
【0024】
また、各給電対象部に対して給電を開始するタイミングに時間差を設けている場合には、順序情報や頻度情報などに基づいて機能を並べ替えて特定し、特定したその機能を実現するための給電対象部への給電をその並べ替えた順に行うようにしてもよい。このようにすると、例えば、順序情報を用いた場合には、画像形成装置1において、最後に使用された機能を実現するための給電対象部が最初に給電され、その機能の実施準備が完了し、続いて順序情報を過去に遡って、使用されたときが新しい順に各機能の実施準備が完了する。また、頻度情報を用いた場合には、最も頻繁に使用された機能を実現するための給電対象部が最初に給電され、その機能の実施準備が完了し、続いて使用頻度が多い順に各機能の実施準備が完了する。なお、機能を並べ替える順は使用された順序が古い順であっても、使用頻度が少ない順であってもよい。
【0025】
また、ユーザ認証直後に実行する機能または給電すべき給電対象部をユーザが予め設定してもよい。この場合、許可テーブル131に、ユーザ認証直後に実行する機能を示す項目を設けてユーザに設定させればよい。CPU111は、許可テーブル131を取得するとユーザ認証直後に実行する機能を示す項目を参照してその機能を特定し、給電テーブルを参照してその機能を実行するに際して必要な給電対象部に給電をする。
【0026】
また、ユーザにより、各給電対象部に給電する順序を設定させてもよい。この場合、許可テーブル131には、許可される機能の優先順位を示す数字が記述されている。そして、CPU111は、許可テーブル131を取得すると、優先順位の高い機能から順に特定し、各機能について特定した順にその機能を実行するに際して必要な給電対象部への給電をする。これにより、給電する給電対象部は、すくなくともユーザ認証直後において、そのユーザに許可された機能のうち一部に対応するものに限定され、その結果、電力消費量はこの態様を採用しない場合に比して抑制される。
【0027】
(4)上述の実施形態において、図4のステップS106において、CPU111は、ユーザの操作によりユーザがログアウトしたか否かを判断していたが、ログアウトはユーザの操作によるものに限られない。例えば、ユーザの操作が一定時間なかったことを検知して、CPU111はユーザをログアウトさせてもよい。
【0028】
また、ユーザの操作が一定時間なかったことを検知した場合に、CPU111は、ユーザをログアウトさせずに、給電している給電対象部の一部に対しての給電を停止する省電力モードを開始してもよい。この場合、各給電対象部のうち、給電を開始してから使用可能になるまでに閾値を超える時間を要する給電対象部(以下、給電対象部Xという)とそうでない給電対象部(以下、給電対象部Yという)とを区別する情報を記憶部13に予め記憶させておき、省電力モードが開始されるときに、CPU111は、この記憶部13の記憶内容に基づいて、すでに給電している給電対象部のなかから給電対象部Yを特定し、この給電対象部Yのみの給電を停止するようにすればよい。ここで、給電対象部Xの例としては、例えば、所定の温度になるまで加熱する必要がある定着部177などが挙げられ、給電対象部Yの例としては、表示部13などが挙げられる。
ユーザがしばらく操作を行わなかった場合であっても、明示的にログアウトを指示しなかった場合には、また同一のユーザがその画像形成装置1を使用する可能性が高い。この態様によれば、ユーザの操作が一定時間なかった場合に省電力モードが開始されるが、この省電力モードにおいては、給電停止から再起動までに時間がかかる上記の給電対象部Xへの給電は継続することとなる。したがって、そのユーザが再び操作を行う際に、画像形成装置1はその操作に応じた機能を迅速に実行する。
【0029】
(5)上述の実施形態において、省電力モードは、ユーザ識別部121以外に対する給電を停止するものであったが、他の態様でもよい。例えば、ユーザ識別部121および第2通信部182に常時給電するようにしてもよい。そして、第2通信部182が所定の信号を受け取った場合に、制御部11に給電がされ、システムが起動するようにしてもよい。これにより、画像形成装置1はいわゆるWake−On−LANに対応する。
【0030】
(6)上述の実施形態において、ユーザ識別部121はRFIDのタグリーダであったが、画像形成装置1の機能を選択するユーザを識別できるのであれば、他の態様であってもよい。例えば、複数のダイヤルやテンキーなどをユーザ識別部として備え、ユーザのみが知っている所定の数字の配列等を示す操作を行うことでユーザを認証してもよい。また、指紋、虹彩および静脈の配置パターンなどの生体情報を用いる生体認証装置をユーザ識別部として備えていてもよい。なお、上述の実施形態において、ユーザは一つのIDカードを所有しているとしたが、複数のIDカードを所有していてもよい。
【0031】
(7)画像形成装置1のCPU111によって実行される各プログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。なお、このような制御を行う制御手段としてはCPU以外にも種々の装置を適用することができ、例えば、専用のプロセッサなどを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示すブロック図である。
【図2】許可テーブル131の一例を示す図である。
【図3】給電テーブル132の一例を示す図である。
【図4】画像形成装置1の動作の流れを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0033】
1…画像形成装置、11…制御部、111…CPU、112…ROM、113…RAM、114…タイマ、12…電源部、121…ユーザ識別部、13…記憶部、131…許可テーブル、132…給電テーブル、14…表示部、15…操作部、151…座標取得部、152…操作ボタン、16…画像読取部、161…記録材供給部、162…光学読取部、17…像形成部、171…トレイユニット、172…記録材搬送部、173…記録材反転部、174…潜像形成部、175…現像剤供給部、176…転写部、177…定着部、178…記録材排出部、18…通信部、181…第1通信部、182…第2通信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを識別するユーザ識別手段と、
ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報とを対応付けた機能情報を取得する機能情報取得手段と、
各々の機能が実現されるときに電力を使用する給電対象部の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づいて、前記ユーザ識別手段により識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別される機能を特定し、前記識別情報取得手段が取得した給電対象部の識別情報に基づいて、特定した当該機能を実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせる給電制御手段と
を具備することを特徴とする給電制御装置。
【請求項2】
前記機能情報取得手段は、ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報と、当該各機能がユーザに許可されるか否かを表す許可条件とを対応付けた機能情報を取得し、
前記給電制御手段は、
前記ユーザ識別手段によって識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別され、かつ、当該ユーザの識別情報に対応する許可条件を満たす機能を特定し、
前記識別情報取得手段が取得した給電対象部の識別情報に基づいて、特定した当該機能を前記実行手段が実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせる
ことを特徴とする請求項1に記載の給電制御装置。
【請求項3】
現在の日付または時刻を取得する日時取得手段を具備し、
前記許可条件は、前記機能を実行する日付または時刻を許可又は制限する条件であり、
前記給電制御手段は、前記日時取得手段が示す日付または時刻と前記許可条件が示す日付または時刻とを比較することにより、当該許可条件を満たす前記機能を特定する
ことを特徴とする請求項2に記載の給電制御装置。
【請求項4】
機能の実行回数をユーザ毎に記憶する実行回数記憶手段を具備し、
前記許可条件は、前記機能の実行を許可する回数を表す条件であり、
前記給電制御手段は、前記実行回数記憶手段から読み出した前記機能の実行回数と、前記許可条件が示す回数とを比較することにより、当該許可条件を満たす前記機能を特定する ことを特徴とする請求項2に記載の給電制御装置。
【請求項5】
前記機能情報取得手段は、ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報と、当該各機能についての当該ユーザが指示した順序または前記実行手段が実現する順序を示す順序情報とを対応付けた機能情報を取得し、
前記給電制御手段は、前記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づいて、前記ユーザ識別手段によって識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別され、かつ、当該ユーザの識別情報に対応する順序情報が予め定めた順序である機能を特定し、
前記識別情報取得手段が取得した給電対象部の識別情報に基づいて、特定した当該機能を前記実行手段が実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせる
ことを特徴とする請求項1に記載の給電制御装置。
【請求項6】
前記機能情報取得手段は、ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報と、当該ユーザにより指示され前記実行手段により実現された当該各機能の頻度を示す頻度情報とを対応付けた機能情報を取得し、
前記給電制御手段は、
前記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づいて、前記ユーザ識別手段によって識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別され、かつ、当該ユーザの識別情報に対応する頻度情報が予め定めた頻度である機能を特定し、
前記識別情報取得手段が取得した給電対象部の識別情報に基づいて、特定した当該機能を前記実行手段が実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせる
ことを特徴とする請求項1に記載の給電制御装置。
【請求項7】
前記機能情報取得手段は、ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報と、当該各機能の優先順位を示す優先順位情報とを対応付けた機能情報を取得し、
前記給電制御手段は、
前記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づいて、前記ユーザ識別手段によって識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別され、かつ、当該ユーザの識別情報に対応する優先順位情報が予め定めた優先順位である機能を特定し、
前記識別情報取得手段が取得した給電対象部の識別情報に基づいて、特定した当該機能を前記実行手段が実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせる
ことを特徴とする請求項1に記載の給電制御装置。
【請求項8】
像形成手段と、
ユーザの操作に応じて、実行対象となる機能を指示する指示手段と、
請求項1から7のいずれかに記載の給電制御装置と
を備え、
前記指示手段が記録材に像を形成する機能を指示した場合に、前記像形成手段は、記録材に像を形成する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
コンピュータを、
ユーザの識別情報と、1または複数の機能の機能識別情報とを対応付けた機能情報を取得する機能情報取得手段と、
各々の機能が実現されるときに電力を使用する給電対象部の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づいて、ユーザを識別するユーザ識別手段により識別されたユーザの識別情報に対応付けられた機能識別情報により識別される機能を特定し、前記識別情報取得手段が取得した給電対象部の識別情報に基づいて、特定した当該機能を実現するときに電力を使用する給電対象部を特定して、特定した当該給電対象部に対して給電手段から給電を行わせる給電制御手段と
して機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−73018(P2010−73018A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−241059(P2008−241059)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】