説明

統合された車両方向指示灯システム及び装置

本発明は、ハンドルの周縁に統合され、運転者がハンドル上の握りを変えることなく操作できる、方向指示灯駆動スイッチ及びシステムを提供する。本発明のシステムの一方が右側方向指示灯を制御し他方が左側方向指示灯を制御するアクチュエータは、右側方向指示灯は3時の位置と12時の位置、左側方向指示灯は9時の位置と12時の位置で定まるハンドルの円弧セグメントに配置される。アクチュエータは、従来のストークスイッチと並行して作動可能であり、駆動された後に押圧される場合にだけそれぞれの方向指示灯ライトをオンにできる。方向指示灯ライトはアクチュエータを解放するとオフになる。更に、本発明の統合方向指示灯システムでは、運転者はハンドルから手を外すことなく方向指示灯操作を行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転者がハンドルから手を離すことなく完全に操作可能な、車両のハンドルの周縁に統合された方向指示灯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の方向指示灯は市販の自動車に約70年にわたって使用されているが、初期の装置からは少し変わっている。車両のハンドルは、一般にコラム、中心ハブ、及び環状リングから構成され、方向指示灯駆動スイッチを含む種々の構成部品を備える。一般的に、方向指示灯は、ハンドルの片側に配置された「ストークスイッチ」又はレバーで操作される。ストークスイッチは、上向きに動かすと右旋回の合図、下向きに動かすと左旋回の合図を出すようになっている。ストークスイッチを上向きに動かすと、一般に前後の右側フェンダーに配置されたライトが点滅する。同様に、ストークスイッチを下向きに動かすと、一般に前後の左側フェンダーに配置されたライトが点滅する。より一般的には、ストークスイッチは、2つの上向き位置及び2つの下向き位置の4つの位置を含む。上向き又は下向きの一方の第1の位置では方向指示灯は作動するがストークスイッチから指を放すとオフ位置又は中央位置に戻る。第2の位置ではストークスイッチから指を放しても方向指示灯はオンのままであり、ハンドルが一定回転だけ回された後に概ね「ホイールが真っ直ぐな」位置に戻されるとオフされる。
【0003】
前述の機構では、幾つかのよく知られた問題が発生する。例えば、方向指示灯は、旋回が終了した後にシグナルライトが「点滅」したままとなる可能性がある。一般的な状態では、シグナルライトは、ハンドルが回転方向から逆方向に瞬間的に回転されると時期尚早に消灯する。他の一般的な状態では、ハンドルが少しだけ一方向に回転された状態で運転者が反対方向に旋回の合図をしようとする場合、方向指示灯を入れることができない。このような問題は、方向指示灯が最初に自動車に組み込まれた時からのものである。
【0004】
最近、方向指示灯の作動を改良するために、別の物理的構造及び別の制御機構への取り組みがなされている。例えば、オハイオ州デイトン所在のRLPエンジニアリング社から提供されるシステム等の高機能な車載コンピュータハードウェアにより、方向指示灯動作のリアルタイム管理を行い前述の問題に対処することができる。このシステムでは、車速、ハンドルの位置、及び他のデータをリアルタイムにモニタして、車両が旋回しているか及びいつ旋回が完了したかを決定するようになっている。しかしながら、このコンピュータベースのシステムであっても、方向指示灯は、ストークスイッチを上向き又は下向きに動かし、スイッチをオンにして対応する方向指示灯ライトをオンにすることで駆動する。このコンピュータベースのシステムの方向指示灯は、ストークスイッチのボタン操作により手動でスイッチオフとすることができる。このシステムの1つの問題点は、ハンドルから片手を離す必要があることである。
【0005】
方向指示灯の別の改良のために、Crosson,Jr.の米国特許第5,739,491号、又はSakai他の米国出願公開2009/01655592に示される装置等の、ストークスイッチをハンドルのハブに配置されたボタン又はパドルへ置き換える取り組みがなされている。しかしながら、このような改良は、前述の問題に対処するものではない。特に、ハンドルのハブへ方向指示灯駆動スイッチを配置すると、運転者は、依然として、ハブ搭載型スイッチを操作するためにハンドルから片手を外す又はホイールの握りを離す必要がある。また、このような改良は、方向指示灯が所定の回転後にオンしたままになる場合又は方向指示灯が時期尚早にオフになる場合に生じる問題に対処するものではない。
【0006】
例えば、Kingsolverの米国特許第5,823,666号に示されるスポーク搭載型の方向指示灯駆動スイッチでは、運転者の手はハンドルに接触したままであってもスイッチを駆動するために位置変更を余儀なくされる点を解消できない。運転者の親指の自然位置は、ハンドルの周縁に一致させるか、又はホイールを握る際にハンドルの周縁の周りに部分的に巻き付ける位置である。従って、運転者は、スポークに搭載されたスイッチ上に親指を位置変更するためにはハンドルから握りを離す必要がある。この位置変更は、ハンドル内径周りのスポークの位置に関わらず必要である。運転者の手が、スポークの近くに又はこれに接触して、スポークの上に置かれている場合、運転者はスポーク搭載型スイッチに接触するために手を下向きに回転させる必要がある。運転者の手が、スポークの近くに又は接触して、スポークの下に置かれている場合、運転者は、運転者はスポーク搭載型スイッチに接触するために手を下向きに回転させるか、又はスイッチに接触するために手を上方に動かして親指を下向きに回転させる必要がある。この回転又は移動を行うために、運転者は手を動かすためにホイールから握りを離す必要がある。
【0007】
運転者がハンドルから手を外すことなく方向指示灯操作を可能にする、ハンドルのスポークに方向指示灯スイッチを配置する特別な利点にも関わらず、実際には、運転者はスポーク搭載型スイッチを押すために手の位置を変更する必要がある。前述の取り組みのように、ハンドルのハブに方向指示灯駆動スイッチを配置する設計により、ハンドルから手を外すことなく、ハンドルに対して非常に制限され依然として望ましくない手の位置で、スイッチ操作が可能になる。
【0008】
Mercier他の米国特許第6,961,644号には、ハンドルの周縁の「10時」と「2時」の位置に配置されたホットボタンを有するハンドルが提案されている。この明細書によれば、このシステムにより、運転者は親指でホットボタンを作動させて方向指示灯を駆動できる。この方向指示灯を駆動するプロセスでは、運転者は「手をさほど動かす」必要はない。しかしながら、試験によれば、この仮想デバイスのホットボタンは、運転者がハンドルの上半分のどこかを4本の指の握りで完全に包み込んだ状態のままとすると押せないことが実証されている。従って、この仮想デバイスは、方向指示灯のストークスイッチの機能をハンドルの周縁上のホットボタンに移しただけなので、他の初期のデバイスの全ての問題に悩まされる。方向指示灯は、手を置き間違えることで偶発的にオンになるか、又は回転が終了した後でシグナルライトが「点滅」状態でオンのままになる場合がある。方向指示灯ライトは、ハンドルが回転方向から少しでも逆方向に瞬間的に回転されると時期尚早にオフになる場合がある。更に、この仮想デバイスでは、運転者はハンドルを軽く握り、親指を所定位置に置いてホットボタンを作動させるために、手を回転できるようにする必要がある。
【0009】
“Hands−On: A Practical Measure of the Perceived Risk of the Driving Context,” J.A. Thomas and D. Walton, Transit NZIHT 7th Annual Conference (2005)によれば、危険性の高い又は複雑な状況下で運転する場合、多くの運転者は、両手をハンドルの上半分のどこかに置いている。多くの運転者は、特に危険の高い又は複雑な状況ではハンドル上半分を両手で運転すると車両をより制御できると考えていることになる。
【0010】
多くの場合、ストークスイッチは典型的にハンドルに十分に接近して配置されていないので、運転者は、ストークスイッチ駆動型方向指示灯を操作するためにハンドルから片手を外す必要がある。運転者の手の位置に関わらず、ストークスイッチ駆動型方向指示灯を操作するためには、片手を常にハンドルから外す必要がある。方向指示灯スイッチがハンドルのハブに配置される場合、結果は実質的に同じである。ハブ搭載型スイッチを駆動するために運転者の手をハンドルから外す必要があるか、又は運転者の手の親指がハブ搭載型スイッチに届くように手を回転させる必要がある。手を回転させて親指がスイッチに届くように伸ばすためには、運転者は、手がハンドルに接触した状態のままであっても、ハンドル上の握りを離す必要がある、同様に、方向指示灯スイッチがハンドルのスポークに配置される場合、運転者は、スポーク搭載型スイッチを操作するために手の位置を変更する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許第5,739,491号明細書
【特許文献2】米国出願公開2009/01655592
【特許文献3】米国特許第5,823,666号明細書
【特許文献4】米国特許第6,961,644号明細書
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】“Hands−On: A Practical Measure of the Perceived Risk of the Driving Context,” J.A. Thomas and D. Walton, Transit NZIHT 7th Annual Conference (2005)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従って、運転者がスイッチを操作するためにハンドルから手を離す必要がない方向指示灯駆動スイッチ及びシステムを有することは好都合である。更に、両手でハンドルを握った状態のまま、危険性の高い又は複雑な運転状況時に操作可能な方向指示灯駆動スイッチ及びシステムを有することは好都合である。更に、時期尚早にオフしないように又は回転後にオンしたままにできる方向指示灯駆動スイッチ及びシステムを有することは好都合である。更に、偶発的に作動しない方向指示灯駆動スイッチ及びシステムを有することは好都合である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、ハンドルの周縁に統合され、運転者がハンドル上の握りを変えることなく操作できる、方向指示灯駆動スイッチ及びシステムを提供する。詳細には、本発明は、危険性の高い又は複雑な運転状況で、ハンドル上の両手の4本指の握りのままで方向指示灯の駆動を可能にする、方向指示灯駆動システムを提供する。好適な実施形態において、本発明は、環状リングを有する自動車のハンドルに使用される統合方向指示灯駆動システムを提供する。統合方向指示灯駆動システムは、ハンドルの環状リング上の9時の位置と12時の位置との間に取り付けられる左側アクチュエータと、ハンドルの環状リングの3時の位置と12時の位置との間に取り付けられる右側アクチュエータと、左側アクチュエータ及び右側アクチュエータに接続され、更に、自動車の外部に取り付けられる左側外部ライト及び右側外部ライトに接続される制御装置とを備える。本実施形態の左側アクチュエータ及び右側アクチュエータは重なり合わない。更に、制御装置は、左側及び右側アクチュエータが同時に押圧されて予め設定された閾値時間だけ保持される場合に左側アクチュエータ及び右側アクチュエータを駆動して、駆動された左側アクチュエータ及び駆動された右側アクチュエータをもたらすようになっている。予め設定された閾値時間は、約0.5秒から約5秒の範囲とすることができるが、約1秒が好ましい。本発明によれば、左側外部ライトは駆動された左側アクチュエータが押圧されると通電され、右側外部ライトは駆動された右側アクチュエータが押圧されると駆動される。
【0015】
本発明の別の実施形態において、左側アクチュエータ及び右側アクチュエータの各々はスイッチアレイを含むことができ、スイッチアレイは手の複数の場所を利用して複数の場所を押圧することができる。1つの実施形態において、制御装置は、スイッチアレイの親指サイズのパターンの各スイッチが押圧された場合を判定する。各スイッチの親指サイズのパターンが押圧されると、制御装置は、対応するアクチュエータが「オン」位置になっていることを識別できる。更に別の実施形態において、駆動されたアクチュエータが押圧されて対応する方向指示灯ライトが通電される場合に、音響信号を発生すること及び/又はダッシュボードのライトをオンにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1a】4本指の握りでハンドルを握る運転者の手を示す。
【図1b】別の4本指の握りでハンドルを握る運転者の手を示す。
【図2】本発明の実施形態のハンドルを示す。
【図3】ハンドル上の位置を指定するクロックポジションを示す。
【図4】本発明の実施形態のハンドルを示し、好適なアクチュエータ位置を示している。
【図5】本発明の1つの好適なアクチュエータ構造を示す。
【図6】アクチュエータがスイッチアレイの複数のスイッチを含む、本発明の実施形態を示す。
【図7】従来のハンドルを示し、ハンドル搭載型方向指示灯スイッチの位置を示している。
【図8a】図7の従来のハンドルを握る運転者を示し、ハンドル搭載型方向指示灯スイッチに対する運転者の手の位置を示す。
【図8b】図7の従来のハンドルを握る運転者を示し、ハンドル搭載型方向指示灯スイッチに対する運転者の手の位置を示す。
【図8c】図7の従来のハンドルを握る運転者を示し、ハンドル搭載型方向指示灯スイッチに対する運転者の手の位置を示す。
【図8d】図7の従来のハンドルを握る運転者を示し、ハンドル搭載型方向指示灯スイッチに対する運転者の手の位置を示す。
【図9a】本発明のハンドルを握る運転者を示し、4本指の握りのままで方向指示灯アクチュエータを駆動するようになっている。
【図9b】本発明の4本指の握りでハンドルを握る運転者を示す。
【図9c】本発明の4本指の握りでハンドルを握る運転者を示す別の図である。
【図9d】本発明のハンドルを握る運転者を示し、4本指の握りのままで方向指示灯アクチュエータを駆動するようになっている。
【図10】本発明システムの実施形態を示す概略図であり、ハンドル、制御装置、ストークスイッチ、及び方向指示灯回路を示す。
【図11】本発明の実施形態の作動を示す論理図である。
【図12a】本発明の実施形態の作動を示す論理図であり、制御装置を用いて、親指が何時ハンドルを押したかを決定して方向指示灯を駆動するようになっている。
【図12b】本発明の実施形態の作動を示す論理図であり、制御装置を用いて、親指が何時ハンドルを押したかを決定して方向指示灯を駆動するようになっている。
【発明を実施するための形態】
【0017】
一般に、推奨されていない場合、運転者は、運転時に手の指をハンドルの周縁の周りに巻き付けた状態で4本指の握りで自動車のハンドルを握ることが望ましい。4本指の握りを図1a及び1bに示す。この4本指の握りにより、ハンドルは運転者の手でしっかりと位置決めできる。本発明の実施形態は、運転者がハンドル上で4本指の握りのままで車両の方向指示灯を操作可能にするものである。
【0018】
1つの実施形態において、本発明は、運転者がハンドルを軽く握ることを強いられることなく、自動車の方向指示灯を制御操作可能にするシステムを提供する。図2を参照すると、本実施形態のシステムは、スイッチ、センサ又はゲージ、ハンドル10に一体的に取り付けられている総称アクチュエータを含むことができる。図2に示すように、アクチュエータ40、50は互いに近接することができるが、アクチュエータ40、50は重なり合わない。本実施形態のハンドル10は、1つ又はそれ以上のスポーク20でハブ30に連結可能な環状リング15を含む。ハンドルの他の構成は当業者には公知である。
【0019】
図3を参照すると、ハンドル10の環状リング15の上半分は、ハンドル10の右側の3時の位置からハンドル10の左側の9時の位置までのクロックポジションで呼ぶことができる。また、図2に示すように、アクチュエータ40は、ハンドル10の3時の位置と12時の位置との間の領域をカバーするように配置できる。同様に、アクチュエータ50は、ハンドル10の9時の位置と12時の位置との間の領域をカバーするように配置できる。アクチュエータ40、50をこのように配置する場合、両者は隣接するが重なり合うことはない。従って、1つの実施形態において、左側のアクチュエータは、ハンドルの環状リング上の9時の位置に近接して配置され、左側アクチュエータの反対側はハンドル環状リング上の12時の位置に近接して配置されるので、左側アクチュエータは9時の位置と12時の位置との間に延びるサイズである。標準サイズのハンドルの径は約15インチである。従って、3時の位置から12時の位置までの環状リング15の円周方向の弧、又は「円弧長」は約12インチである。同様に、9時の位置から12時の位置までの円弧長は約12インチである。
【0020】
前述のように、アクチュエータ40、50は、それぞれ3時の位置と12時の位置との間、及び9時の位置と12時の位置との間を延び、全円弧長をカバーするサイズとすることができる。もしくは、アクチュエータ40、50は、それぞれ3時の位置と12時の位置との間、及び9時の位置と12時の位置との間の一部だけをカバーするサイズとすることができる。図4に示すように、アクチュエータ40、50の1つの好適なサイズ及び位置は、2インチの円弧長で、アクチュエータ40、50が、おおよそ1時の位置及び11時の位置でそれぞれ終端してハンドル10の環状リング15の一部をカバーしており、アクチュエータ50は反時計回りに9時の位置まで延び、アクチュエータ40は時計回りに3時の位置まで延びる。
【0021】
本発明のアクチュエータ40、50は、米国ニューヨーク州ロチェスター所在のTapecon社Tapecon Membrane Switch部門が製造する形式の薄膜スイッチとすることができる。従来から知られているように、薄膜スイッチは、各々が常時開の単極、単投スイッチである様々な構造で製造できる。薄膜スイッチ構造は、標準の薄膜スイッチ構成、触覚プラスチックドーム構成、及びステンレス鋼ドーム構成を含む。図5は、薄膜スイッチ41の1つの形式を示し、上層42、接着層43、上部回路44、回路スペーサ45、下部回路46、下層47、及び接点48を含む。薄膜スイッチ41は常時開の形式である。上層42が押圧されると上部回路44が屈曲して接点48で回路が形成される。前述の円弧長に応じて、アクチュエータ40、50の各々は1つ又はそれ以上の薄膜スイッチを含むことができる。単一の薄膜スイッチよりも広い範囲をカバーする薄膜スイッチアレイは、例えば、WO1995001302「曲面に適合するセンサアレイパッド」のに教示される。アクチュエータ40、50は、米国バージニア州ブラックスバルグ所在のLuna Innovations社で製造される形式の光ファイバ圧力センサ又は光ファイバ圧力センサのアレイとすることができる。もしくは、アクチュエータ40、50は、大面積可撓性圧力センサマトリクスとすることができ、これは日本、東京の東京大学量子相エレクトロニクス研究センターで開発された形式で、“A Large−Area, Flexible Pressure Sensor Matrix With Organic Field−Effect Transistors For Artificial Skin Applications,” T. Someya et al., PNAS, vol. 101 , no. 27, July 6, 2004に説明されている。更に、アクチュエータ40、50は、米国、コネチカット州スタンフォード在住のOmega Engineering社から入手できる形式の可撓性歪みゲージとすることができる。
【0022】
アクチュエータ40、50は、アクチュエータ40、50及びハンドル10の構成材料が適合し可能である場合、熱溶接又は超音波溶接等によりハンドルに対して機械的に結合できる。アクチュエータ40、50は、ハンドル10に対して接着剤で取り付けることができる。アクチュエータ40、50は、ハンドル10に取り付けられる際に表皮(図示せず)で覆うことができ、アクチュエータ40、50はハンドル10の表皮の内側に存在する。アクチュエータ40、50は、外から見えないようにハンドル10の表皮の内側に配置することができる。アクチュエータ40、50は、ハンドル10の製造過程で該ハンドル10と一体成形することができる。ハンドル10と一体成形する際に、アクチュエータ40、50の駆動を可能にする方法でハンドル10が変形できるようにハンドル10の構成材料が十分に変形可能な場合、アクチュエータはハンドル10の表面の下に配置することができる。
【0023】
ハンドル10の構成材料の特性は当業者であれば理解できるはずであり、ハンドル10へのアクチュエータ40、50の許容できる取り付け方法も同様に理解できるであろう。例えば、ハンドルは、Yamazaki他の米国特許第4,567,217号に教示される柔軟な架橋塩化ビニルポリマで成形できることは従来から公知である。更に、薄膜スイッチ等の可撓性センサは、Harris他の米国特許第5,762,853号に教示されるように成形部品に埋め込み得ることも従来から公知である。また、インサート成形された薄膜スイッチは、Hayashi他の米国特許第5,198,629号に教示されるようにハンドルのハブ搭載型ホーンスイッチとして使用されている。
【0024】
車両操作時の運転者の種々の手の位置に適合するように、アクチュエータ40、50は、手の親指がアクチュエータ40、50の一方又は両方を押圧している場合を検出するように構成できる。図6は、アクチュエータ40、50の各々がそれぞれスイッチアレイ140、150を構成し、スイッチアレイ140、150の各々が複数のスイッチ160を含む1つの構造を示す。図6のスイッチアレイ140、150は、単に例示的なものでありスイッチ160の必須構成を示すものではない。スイッチ160は常時開(オフ)の形式であり、押圧又は選択されると閉(オン)となり、選択解除すると開(オフ)に戻る。スイッチ160の各々は制御装置60に接続されており、制御装置60はスイッチ160が開位置にある場合又は閉位置にある場合を検出できる。スイッチ160は、例えばワイヤハーネス(図示せず)で制御装置60に接続でき、スイッチ160の各々は端子台(図示せず)に配線され、端子台はワイヤハーネスで制御装置60に配線される。当業者であれば、スイッチ160を制御装置60に配線するための他の接続手段を理解できるはずである。スイッチアレイ140、150のスイッチ160の駆動状態、つまりスイッチ10がオンかオフかは制御装置60で決定できる。一般的作動では、スイッチ160は、該スイッチ160と制御装置60との間の電気回路を開閉する。親指サイズのパターンに対応するスイッチ160だけが押圧されると、アクチュエータ40、50は、制御装置60によって「オン」位置にあると認識されることになる。しかしながら、親指よりも大きなパターンに対応するスイッチ160が押圧されると、アクチュエータ40、50は「オフ」位置にあると認識されることになる。
【0025】
図6に示すアクチュエータ40、50を組み込んだ本発明の実施形態において、制御装置60は、親指サイズのパターンでスイッチ160が押圧される場合を検出するようにプログラムされている。本明細書で使用する場合、親指サイズのパターンは、約0.5平方インチから約2.25平方インチの範囲の面積である。従って、完全に4本指の握りでハンドル10をつかむ場合、運転者がハンドルに手を置いた場所に応じた複数スイッチ160の所定のパターンを押圧することができ、これは親指がアクチュエータ40、50の一方を押圧する場合になされるスイッチパターンのサイズを超えるものである。この状態では、制御装置60はアクチュエータ40、50を駆動せず、制御装置60は、アクチュエータ40、50が「オフ」位置にあると認識する。しかしながら、その後、親指がアクチュエータ40上又はアクチュエータ50のどちらかの上に置かれ、制御装置60が親指サイズのパターンの複数スイッチが押圧されたことを検知すると、制御装置60はアクチュエータ40又はアクチュエータ50のいずれかが「オン」位置にあると認識する。一度アクチュエータ40、50が制御装置60により駆動されると、アクチュエータ40又はアクチュエータ50のいずれかは、押圧されると対応するシグナルライト(図示せず)をオンにできる。一度駆動すると、アクチュエータ40及びアクチュエータ50を同時に押圧しても方向指示灯ライトはオンにならない。制御装置60がアクチュエータ40、50を駆動していない場合、アクチュエータ40又はアクチュエータ50のいずれかを押圧しても対応する方向指示灯ライトはオンにならない。
【0026】
1つの実施形態において、駆動されたアクチュエータ40又は駆動されたアクチュエータ50を押圧すると、対応する方向指示灯ライトがオンになるのに加えて、音響信号がオン作動することになる。音響信号は、運転者に対して方向指示灯がオンになっていることを示す働きをすることができる。また、音響信号は、アクチュエータ40、50が駆動されたことを示す働きをすることができる。1つの実施形態において、音響信号は、例えば、イグニションキーがイグニションスイッチ内に残っている場合に車両ドアが開いていることを知らせるために使用される、自動車のスピーカシステムから発することができる。別の実施形態において、音響信号は、ストークスイッチ作動型方向指示灯がオンになっていることを自動車の運転者に警報するために使用されるのと同じ音源から発することができる。別の実施形態において、音響信号は、BLUETOOTH(登録商標)技術を用いて無線通信することができ、音響信号は運転者が装着したイヤーピース又はヘッドセットで受信することができるので、運転者は音響信号を聞くことができる。更に別の実施形態において、アクチュエータ40、50は、自動車のダッシュボードに配置された対応する方向指示灯のインジケータライトに接続することができ、駆動されたアクチュエータ40又は駆動されたアクチュエータ50を押圧すると対応する方向指示灯のインジケータライトが点灯するようになっている。
【0027】
図7は、従来のハンドル110を示し、図8a−8dは、図7のハンドル110を握る運転者の手を示す。図7において、ホットボタン115、120は、従来技術として説明したハンドル110の位置に配置される。本明細書で使用する場合、用語「ホットボタン」は信号をオン/オフするスイッチであり、押圧するとオン、再度押圧するとオフになる。従って、ホットボタン115、120は、それぞれハンドル110の10時の位置及び2時の位置に配置される。図8aを参照すると、運転者の4本指の握りは軽い握りである必要があり、親指をホットボタン115の押圧位置に回転するためにステアリングを十分に握ることができないことは明白である。図8bにおいて、運転者は、ホットボタン115にアクセスして押圧するために、スポーク125に合致するよう4本指の握りを修正する必要がある。同様に、図8cにおいて、運転者の4本指の握りは軽い握りである必要があり、親指をホットボタン120の押圧位置に回転するためにステアリングを十分に握ることができないことは明白である。図8bと同様に、図8dは、運転者がホットボタン120にアクセスして押圧するために、スポーク125に合致するよう4本指の握りをどのように修正する必要があるかを示す。
【0028】
1つの実施形態において、アクチュエータ40、50は、ハンドル10の環状リング15上で運転者に対向して配置されることが好ましい。この位置に配置すると、アクチュエータ40、50は、運転者が左手又は右手の親指を使ってハンドルを押圧する場合に駆動することができる。図9a−9dは、運転者の親指が完全な4本指の握り位置にある(図9b及び9c)、及び親指がアクチュエータ40、50上に置かれた(図9a及び9d)状態で、ハンドル10の環状リング15を握る運転者を示す。当業者であれば、アクチュエータ40、50は、環状リング15の運転者に直接対向する面以外にも配置できることを理解できるはずである。
【0029】
ここで本発明の実施形態を示す図10を参照すると、アクチュエータ40、50は制御装置60に接続される。制御装置60は処理装置70を含む。処理装置70は、論理回路80、タイマ90、及びメモリ100を含む。制御装置60は、右側シグナル回路140及び左側シグナル回路150に接続される。右側シグナル回路140は右側シグナルライト(図示せず)を含み、左側シグナル回路(150)は左側シグナルライト(図示せず)を含む。また、方向指示灯ストークスイッチ(図示せず)を制御装置60に接続することもできる。
【0030】
本発明の実施形態において、制御装置60はアクチュエータ40、50の作動を制御して、アクチュエータ40が押圧されると右側シグナル回路140の右側シグナルライト(図示せず)が通電され、アクチュエータ50が押圧されると左側シグナル回路150の左側シグナルライト(図示せず)が通電される。通電されると、全ての方向指示灯と同様に右側シグナルライト及び/又は左側シグナルライト(図示せず)が「点滅」する。
【0031】
図11は、本発明の1つの実施形態の回路論理を示す。本実施形態において、アクチュエータ40が押圧されると、これは閉位置になり、制御装置60への回路が完成する。同様に、アクチュエータ50が押圧されると制御装置60への回路が完成する。アクチュエータ40及びアクチュエータ50の両方が押圧されると、制御装置60はタイマ90(図10には示されていない)を使ってアクチュエータ40及びアクチュエータ50各々の押圧時間を計測する。計測時間が予め設定された閾値時間、例えば1秒を超えると、制御装置60はアクチュエータ40、50を駆動する。計測時間が予め設定された閾値時間未満の場合、制御装置60はアクチュエータ40、50を駆動しない。予め設定された閾値時間は変更可能であり、図10に示すメモリ100にプログラムでき、図10の制御装置60の論理回路80がアクチュエータ40、50を駆動するようになっている。予め設定された閾値時間は、約0.5秒から約5秒の範囲とすることができる。予め設定された閾値時間は約1秒であることが好ましい。駆動すると、アクチュエータ40が押圧されると右側シグナル回路140の右側シグナルライト(図示せず)が通電され、アクチュエータ50が押圧されると左側シグナル回路150の左側シグナルライト(図示せず)が通電される。通電されると、全ての方向指示灯と同様に右側シグナルランプ及び/又は左側シグナルランプ(図示せず)は「点滅」する。
【0032】
図12は、別の本発明の実施形態の論理回路を示すが、アクチュエータ40、50は図6に示すものと同じ形式である。本実施形態において、アクチュエータ40及びアクチュエータ50の各々はそれぞれスイッチアレイ140、150を構成し、スイッチアレイ140、150の各々は複数のスイッチ160を含む。スイッチ160は常時開(オフ)であり、押圧又は選択すると閉(オン)になり、選択解除すると開(オフ)に戻る。スイッチ160の各々は制御装置60に接続されており、制御装置60はスイッチ160が開位置にある場合又は閉位置にある場合を検出できる。一般的作動では、スイッチ160は、該スイッチ160と制御装置60との間の電気回路を開閉する。親指サイズのパターンに対応するスイッチ160だけが押圧されると、アクチュエータ40、50は、制御装置60によって「オン」にあると認識されることになる。しかしながら、親指よりも大きなパターンに対応するスイッチ160が押圧されると、アクチュエータ40、50は「オフ」にあると認識されることになる。制御装置60は、親指サイズのパターンでスイッチ160が押圧される場合を検出するようにプログラムされている。従って、完全に4本指の握りでハンドル10をつかむ場合、運転者がハンドルに手を置いた場所に応じた、複数スイッチ160の所定のパターンを押圧することができ、これは親指がアクチュエータ40、50の一方を押圧する場合になされるスイッチパターンのサイズを超えるものである。この状態では、制御装置60はアクチュエータ40、50を駆動せず、制御装置60は、アクチュエータ40、50が「オフ」位置にあると認識する。しかしながら、その後、親指がアクチュエータ40上又はアクチュエータ50のどちらかの上に置かれ、制御装置60が親指サイズのパターンの複数スイッチが押圧されたことを検知すると、制御装置60は、アクチュエータ40、50が少なくとも予め設定された閾値時間だけ押圧される場合には、これを駆動することになる。制御装置60がアクチュエータ40、50を駆動すると、押圧されると対応するシグナルライト(図示せず)をオンにできる。制御装置60がアクチュエータ40、50を駆動させていない場合、アクチュエータ40又はアクチュエータ50のいずれかを押圧しても対応する方向指示灯ライトはオンにならない。
【0033】
アクチュエータ40、50の駆動状態を解除するためには、アクチュエータ40及びアクチュエータ50の両方を同時に押圧して予め設定された閾値時間だけ保持する必要がある。図10を参照すると、制御装置60のタイマ90は、アクチュエータ40及びアクチュエータ50の各々が押圧される時間を計測する。計測時間が予め設定された閾値時間、例えば1秒を超えると、制御装置60は駆動されたアクチュエータ40、50の駆動状態を解除する。計測時間が予め設定された閾値時間未満の場合、制御装置60はアクチュエータ40、50の駆動状態を解除しない。予め設定された閾値時間は変更可能であり、図10に示すメモリ100にプログラムでき、図10の制御装置60の論理回路80が駆動されたアクチュエータ40、50の駆動状態を解除するようになっている。予め設定された閾値時間は約1秒であることが好ましい。アクチュエータ40、50が駆動状態解除の場合、アクチュエータ40、50を押圧しても対応の方向指示灯ライトはオンにならない。
【0034】
本発明が組み込まれたハンドルを備える自動車を運転する場合、運転者は、車両のストークスイッチを使用して車両の方向指示灯をオンにできる。ストークスイッチの操作はハンドルへ本発明を組み込んでも変更されないことが好ましいが、本明細書に包括される思想を変えることなく変更を行うことができる。制御装置60が一度アクチュエータ40、50を駆動すると、アクチュエータ40、50は自動車の方向指示灯をオン、オフするために利用できる。従って、好適な実施形態において、アクチュエータ40、50は車両のストークスイッチと同時に作動し、駆動されたアクチュエータ40又は駆動されたアクチュエータ50を押圧すると方向指示灯はオンになり、駆動されたアクチュエータ40又は駆動されたアクチュエータ50を解放するとオフになる。ハンドルが回転方向から逆方向に回転するとるオフになる従来のストークスイッチとは異なり、本発明の好適な実施形態において、方向指示灯は、アクチュエータ40及びアクチュエータ50の一方が押圧された場合のみ作動する。危機的な又はストレスに満ちた運転状況において、運転者は、親指をアクチュエータ40、50の上に置き、アクチュエータ40、50の両方を押圧して、予め定められた時間だけ「オン」位置に保持し、その後、一方のアクチュエータ40、50のみを使用して方向指示灯を作動させるだけで十分である。本発明のシステム及び装置では、方向指示灯は時期尚早に又は偶発的にオフできない。アクチュエータ40、50が一度駆動すると、アクチュエータ40、50の一方を押圧すると方向指示灯はオンになり、押圧したアクチュエータを解放することでオフになる。
【0035】
従って、本発明によれば、前述の目的、狙い、利点を十分に満たす、ハンドルの周縁に統合された方向指示灯駆動スイッチ及びシステムが提供されることは明らかである。
【0036】
本発明は特定の実施形態と関連して説明されているが、前述の説明に照らして当業者であれば多くの変更例、修正例、及び変形例を理解できるはずである。従って、本発明は、前述の説明に限定されるものではなく、むしろ添付請求項の精神及び範囲から逸脱することなく、前記の変更例、修正例、及び変形例を含むものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状リングを有する自動車のハンドルに使用される統合方向指示灯駆動システムであって、
前記ハンドルの環状リング上の9時の位置と12時の位置との間に取り付けられる左側アクチュエータと、
前記ハンドルの環状リングの3時の位置と12時の位置との間に取り付けられる右側アクチュエータと、
前記左側アクチュエータ及び前記右側アクチュエータに接続され、更に、自動車の外部に取り付けられる左側外部ライト及び右側外部ライトに接続される制御装置と、
を備え、
前記左側アクチュエータ及び前記右側アクチュエータは、重なり合わず、
前記制御装置は、前記左側アクチュエータ及び前記右側アクチュエータが同時に押圧されて予め設定された閾値時間だけ保持される場合に、前記左側アクチュエータ及び前記右側アクチュエータを駆動して、駆動された左側アクチュエータ及び駆動された右側アクチュエータをもたらすようになっており、
前記左側外部ライトは、駆動された前記左側アクチュエータが押圧されると通電され、
前記右側外部ライトは、駆動された前記右側アクチュエータが押圧されると通電される、統合方向指示灯駆動システム。
【請求項2】
前記右側アクチュエータ及び前記左側アクチュエータの各々は、スイッチアレイを含む、請求項1に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記左側アクチュエータ及び前記右側アクチュエータの各々のスイッチアレイの親指サイズのパターンのスイッチが同時に押圧される場合に、前記左側アクチュエータ及び前記右側アクチュエータを駆動する、請求項2に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項4】
前記左側アクチュエータは、前記ハンドルの環状リング上の11時の位置を始点として9時の位置まで2インチの円弧長を延びて配置され、更に、前記右側アクチュエータは、前記ハンドルの環状リング上の1時の位置を始点として3時の位置まで2インチの円弧長を延びて配置される、請求項1に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項5】
前記右側アクチュエータ及び前記左側アクチュエータの各々は、スイッチアレイを含む、請求項4に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項6】
前記制御装置は、前記左側及び右側アクチュエータの各々のスイッチアレイの親指サイズのパターンのスイッチが同時に押圧される場合、前記左側クチュエータ及び前記右側アクチュエータを駆動する、請求項5に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項7】
前記予め設定された閾値時間は、約0.5秒から約5秒の範囲である、請求項1に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項8】
前記予め設定された閾値時間は、約1秒である、請求項1に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項9】
前記左側アクチュエータの端部は、前記ハンドルの環状リング上の9時の位置の近傍に配置され、前記左側アクチュエータの反対側の端部は、前記ハンドルの環状リング上の12時の位置に配置され、前記左側アクチュエータは、前記9時の位置と前記12時の位置との間に延びる大きさである、請求項1に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項10】
前記右側アクチュエータの端部は、前記ハンドルの環状リング上の3時の位置の近傍に配置され、前記右側アクチュエータの反対側の端部は、前記ハンドルの環状リング上の12時の位置に配置され、前記右側アクチュエータは、前記3時の位置と前記12時の位置との間に延びる大きさである、請求項1に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項11】
音響信号を発生する手段を更に備え、前記音響信号は、駆動された左側アクチュエータが押圧されて前記前記左側外部ライトが通電されるか、又は駆動された右側アクチュエータが押圧されて前記右側外部ライトが通電される場合に聞こえる、請求項1に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項12】
表皮を有する環状リングを備える自動車のハンドルに使用される統合方向指示灯駆動システムであって、
前記ハンドルの環状リング上の9時の位置と12時の位置との間に取り付けられ、前記表皮でカバーされる左側アクチュエータと、
前記ハンドルの環状リングの3時の位置と12時の位置との間に取り付けられ、前記表皮でカバーされる右側アクチュエータと、
前記左側及び右側アクチュエータに接続され、更に、自動車の外部に取り付けられる左側外部ライト及び右側外部ライトに接続される制御装置と、
を備え
前記左側アクチュエータ及び前記右側アクチュエータは、重なり合わず、
前記制御装置は、前記左側及び右側アクチュエータが同時に押圧されて予め設定された閾値時間だけ保持される場合に前記左側アクチュエータ及び前記右側アクチュエータを駆動して、駆動された左側アクチュエータ及び駆動された右側アクチュエータをもたらすようになっており、
前記左側外部ライトは、駆動された前記左側アクチュエータが押圧されると通電され、
前記右側外部ライトは、駆動された前記右側アクチュエータが押圧されると通電される、統合方向指示灯駆動システム。
【請求項13】
前記右側アクチュエータ及び前記左側アクチュエータの各々は、スイッチアレイを含む、請求項12に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項14】
前記制御装置は、前記左側及び右側アクチュエータの各々のスイッチアレイの親指サイズのパターンのスイッチが同時に押圧される場合、前記左側アクチュエータ及び前記右側アクチュエータを駆動する、請求項13に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項15】
前記左側アクチュエータは、前記ハンドルの環状リング上の11時の位置を始点として9時の位置まで2インチの円弧長を延びて配置され、更に、前記右側アクチュエータは、前記ハンドルの環状リング上の1時の位置を始点として3時の位置まで2インチの円弧長を延びて配置される、請求項12に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項16】
前記右側アクチュエータ及び前記左側アクチュエータの各々は、スイッチアレイを含む、請求項15に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項17】
前記制御装置は、前記左側アクチュエータ及び前記右側アクチュエータの各々のスイッチアレイの親指サイズのパターンのスイッチが同時に押圧される場合、前記左側アクチュエータ及び前記右側アクチュエータを駆動する、請求項16に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項18】
前記左側アクチュエータの端部は、前記ハンドルの環状リング上の9時の位置の近傍に配置され、前記左側アクチュエータの反対側の端部は、前記ハンドルの環状リング上の12時の位置に配置され、前記左側アクチュエータは、前記9時の位置と前記12時の位置との間に延びる大きさである、請求項12に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項19】
前記右側アクチュエータの端部は、前記ハンドルの環状リング上の3時の位置の近傍に配置され、前記右側アクチュエータの反対側の端部は、前記ハンドルの環状リング上の12時の位置に配置され、前記右側アクチュエータは、前記3時の位置と前記12時の位置との間に延びる大きさである、請求項12に記載の統合方向指示灯駆動システム。
【請求項20】
前記左側アクチュエータ及び前記右側アクチュエータは、前記ハンドルの環状リングに一体成形される、請求項12に記載の統合方向指示灯駆動システム。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8a】
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【図8b】
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【図8c】
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【図8d】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【図9d】
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【図10】
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【図11】
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【図12a】
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【図12b】
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【公表番号】特表2013−503787(P2013−503787A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−528814(P2012−528814)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【国際出願番号】PCT/US2010/046929
【国際公開番号】WO2011/031543
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(512059796)
【Fターム(参考)】