置換オキシインドール誘導体およびそれを含む医薬
本発明は、一般式(I)
(置換基 A、B、R1、R2およびR3は特許請求項1に記載の意味を有する。)の新規なオキシインドール誘導体、ならびにバソプレッシン依存性疾患またはオキシトシン依存性疾患の予防および/または治療のための前記誘導体を含む医薬品に関するものである。
(置換基 A、B、R1、R2およびR3は特許請求項1に記載の意味を有する。)の新規なオキシインドール誘導体、ならびにバソプレッシン依存性疾患またはオキシトシン依存性疾患の予防および/または治療のための前記誘導体を含む医薬品に関するものである。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)の化合物または化合物類、該化合物の互変異体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーおよびそれらのプロドラッグ、ならびに前記化合物または化合物類の生理的に適合する塩。
【化1】
[式中、
Aは、互いに独立に水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、(CH2)0−2−CN、CF3、OCF3、CONH2、CONH(C1〜C4アルキル)、CON(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)、NHCHO、NHCONH2、N(C0〜C4アルキレン)CONH2、N(C0〜C4アルキレン)CONH(C1〜C4アルキル)、NHCOCH3、NO2、(CH2)0−2−OH、O−C1〜C6アルキル、(CH2)0−2−O−C1〜C4アルキル、O−C0〜C4アルキレン−フェニル、フェニル、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニルおよびC2〜C6アルキニルからなる群から選択される最大で4個の残基R4で置換されていても良いC6−10アリールであり;
Bは、残基R6、R7、R8および/またはR9で置換されていても良い芳香族または部分芳香族の単環式または二環式C6−10であり;R6、R7、R8およびR9は互いに独立に、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、(CH2)0−2−CN、CF3、OCF3、CONH2、CONH(C1〜C4アルキル)、CON(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)、NHCHO、N(C0〜C4アルキレン)CONH(C1〜C4アルキル)、NHCOCH3、NO2、OH、O−C1〜C4アルキル、(CH2)0−2−O−(CH2)0−3−CH3、O−C0〜C4アルキレン−フェニル、フェニル、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニルおよびC2〜C6アルキニルからなる群から選択され;
R1は、水素、C1〜C6アルキル、OH、O−(C1〜C4アルキル)、N(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)、CN、CONH2、OCF3、CF3、Br、F、Cl、J、NO2、NHCHO、NHCO(C1〜C4アルキル)またはNHCONH2であり;
R2は、水素、C1〜C4アルキル、O−(C1〜C4アルキル)、ClまたはFであり;
R3は、残基(W)−(X)−(Y)−Zであり;
Wは、C1〜C4アルキレン、(C0〜C4アルキレン)−O−(C0〜C4アルキレン)または(C0〜C4アルキレン)−NR15−(C0〜C4アルキレン)であり、R15は水素またはC1〜C4アルキルであり;
Xは、CO、SO2、(C=NH)または(C=N−CN)であり;
Yは、
【化2】
からなる群から選択される残基であり;
Yは、R10および/またはR11でさらに置換されていても良く;
R10は、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、OH、O−C1〜C4アルキル、O−C0〜C4アルキレン−フェニル、NH2、NH(C1〜C4アルキル)またはN(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)であり;
R11は、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、OH、O−C1〜C4アルキル、O−C0〜C4アルキレン−フェニル、NH2、NH(C1〜C4アルキル)またはN(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)であり;
Zは、
【化3】
からなる群から選択される残基であり;
Zは、R12および/またはR13でさらに置換されていても良く;
R12は、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、OH、O−C1〜C4アルキル、O−C0〜C4アルキレン−フェニル、NH2、NH(C1〜C4アルキル)またはN(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)であり;
R13は、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、OH、O(C1〜C4アルキル)、O−C0〜C4アルキレン−フェニル、NH2、NH(C1〜C4アルキル)またはN(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)であり;
R14は、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニルまたはC0〜C4アルキレン−フェニルである。]
【請求項2】
Aが、最大で4個の残基R4で置換されていても良いフェニル環であり;Bが、残基R6、R7、R8および/またはR9で置換されていても良いフェニル環であり;残基R4、R6、R7、R8およびR9が請求項1に記載の意味を有する請求項1に記載の化合物または化合物類、該化合物の互変異体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーおよびそれらのプロドラッグ、ならびに前記化合物または化合物類の生理的に適合する塩。
【請求項3】
Aが、互いに独立に水素、塩素、O−C1〜C4アルキル、(CH2)0−2−O−(CH2)0−2−CH3およびC1〜C6アルキルからなる群から選択される最大で2個の残基R4で置換されていても良いフェニル環であり;
Bが、残基R6、R7、R8および/またはR9で置換されていても良いフェニル環であり;R6、R7、R8およびR9が互いに独立に、水素、フッ素、塩素、O−C1〜C4アルキル、(CH2)0−2−O−(CH2)0−2−CH3およびC1〜C6アルキルからなる群から選択され;
R1が、水素、CN、F、Cl、C1−4アルキル、OHまたはO−(C1−4アルキル)であり;
R2が、水素であり;
R3が、残基(W)−(X)−(Y)−Zであり;
Wが、O、CH2NH、NHCH2、OCH2、CH2OまたはNHであり;
Xが、COであり;
Yが、
【化4】
からなる群から選択される残基であり;
Zが、
【化5】
からなる群から選択される残基であり;
Zが、R12および/またはR13でさらに置換されていても良く;
R12が、水素またはC1〜C4アルキルであり;
R13が、水素またはC1〜C4アルキルであり;
R14が、水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニルまたはC2〜C4アルキニルである請求項1に記載の化合物または化合物類、該化合物の互変異体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーおよびそれらのプロドラッグ、ならびに前記化合物または化合物類の生理的に適合する塩。
【請求項4】
Aが、互いに独立に水素、塩素、O−C1〜C4アルキル、(CH2)0−2−O−(CH2)0−2−CH3およびC1〜C6アルキルからなる群から選択される最大で2個の残基R4で置換されていても良いフェニル環であり;
Bが、残基R6および/またはR7で置換されていても良いフェニル環であり;R6およびR7が、互いに独立に水素、フッ素、塩素、O−C1〜C4アルキルおよびC1〜C6アルキルからなる群から選択されても良く;
R1が、水素、F、Cl、CH3、CN、CH2CH3、OCH3またはOCH2CH3であり;
R2が、水素であり;
R3が、残基(W)−(X)−(Y)−Zであり;
Wが、O、CH2またはNHであり;
Xが、COであり;
Yが、
【化6】
の群から選択される残基であり;
Zが、
【化7】
の群から選択される残基であり;
Zが、R12および/またはR13で置換されていても良く;
R12が、水素またはC1〜C4アルキルであり;
R13が、水素またはC1〜C4アルキルであり;
R14が、水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニルまたはC2〜C4アルキニルである請求項1に記載の化合物または化合物類、該化合物の互変異体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーおよびそれらのプロドラッグ、ならびに前記化合物または化合物類の生理的に適合する塩。
【請求項5】
Aが、互いに独立に水素、塩素、O−C1〜C4アルキル、(CH2)0−2−O−(CH2)0−2−CH3およびC1〜C6アルキルからなる群から選択される最大で2個の残基R4で置換されていても良いフェニル環であり;
Bが、残基R6および/またはR7で置換されていても良いフェニル環であり;R6およびR7が互いに独立に、水素、フッ素、塩素、O−C1〜C4アルキルおよびC1〜C6アルキルからなる群から選択され;
R1が、Cl、CH3、CN、CH2CH3またはOCH3であり;
R2が、水素であり;
R3が、残基(W)−(X)−(Y)−Zであり;
Wが、CH2、OまたはNHであり;
Xが、COであり;
Yが、残基:
【化8】
であり;
Zが、残基:
【化9】
であり;
R14が水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニルまたはC2〜C4アルキニルである請求項1に記載の化合物または化合物類、該化合物の互変異体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーおよびそれらのプロドラッグ、ならびに前記化合物または化合物類の生理的に適合する塩。
【請求項6】
Aが、互いに独立に水素、塩素、O−C1〜C4アルキルおよびC1〜C4アルキルからなる群から選択される最大で2個の残基R4で置換されていても良いフェニル環であり;
Bが、残基R6および/またはR7で置換されたフェニル環であり;R6およびR7が互いに独立に、水素、フッ素、塩素、O−C1〜C4アルキルおよびC1〜C4アルキルからなる群から選択され;
R1が、水素、Cl、CH3、CN、CH2CH3、OCH3またはOCH2CH3であり;
R2が、水素であり;
R3が、残基(W)−(X)−(Y)−Zであり;
Wが、CH2、OまたはNHであり;
Xが、COであり;
Yが、残基:
【化10】
であり;
Zが、残基:
【化11】
であり;
R14が、水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルキニルまたはC1〜C4アルキニルである請求項1に記載の化合物または化合物類、該化合物の互変異体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーおよびそれらのプロドラッグ、ならびに前記化合物または化合物類の生理的に適合する塩。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物ならびに適用可能な場合は従来の医薬補助剤を含む医薬品。
【請求項8】
バソプレッシン依存性疾患またはオキシトシン依存性疾患の治療および/または予防における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項9】
尿崩症、夜尿、失禁および凝固障害が起こる疾患からなる群から選択される疾患の治療および/または予防、および/または排尿遅延における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項10】
高血圧、肺高血圧症、心不全、心筋梗塞、冠攣縮、不安定狭心症、PTCA(経皮的冠動脈形成術)、心虚血、腎臓系の障害、浮腫、腎臓血管痙攣、腎皮質壊死、低ナトリウム血症、低カリウム血症、シュワルツ・バーター症候群、消化管障害、胃血管痙攣、肝硬変、胃潰瘍および消化性潰瘍、嘔吐、化学療法時の再発性嘔吐および/または乗り物酔いからなる群から選択される疾患の治療および/または予防における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項11】
疾患治療のために請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物を投与することによる、処置を必要とする哺乳動物の治療的処置および/または予防的処置の方法。
【請求項12】
情動障害の治療における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項13】
不安障害および/またはストレス依存性不安障害の治療における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項14】
記憶障害および/またはアルツハイマー病の治療における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項15】
精神病および/または精神異常の治療における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項16】
クッシング症候群の治療における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項17】
睡眠障害の治療における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項18】
医薬品として使用される請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物または化合物類。
【請求項19】
下記一般式(I)による化合物:
【化12】
[式中、残基R1、R2、R3、AおよびBは、請求項1〜6のいずれか1項に記載の意味を有する。]の製造方法において、方法形態(A)に従って、相当する3−ヒドロキシ−オキシインドール誘導体を維持しながら、残基Aを3位に導入することで、残基R1およびR2で置換されている自体が公知であるイサチンまたはイサチン誘導体を反応させ、次に環窒素にB−SO2残基を導入し、自体が公知の手順に従って、残基R3を3−ヒドロキシ基もしくは別の好適な脱離部分に交換すること、
あるいは方法形態(B)に従って、最初に環窒素に残基B−SO2を導入し、次に相当する3−ヒドロキシ−オキシインドール誘導体を維持しながら3位に残基Aを導入することで、残基R1およびR2で置換されている自体が公知のイサチンまたはイサチン誘導体を反応させ、次に自体が公知の手順に従って残基R3を3−ヒドロキシ基または別の好適な脱離部分と交換することを特徴とする方法。
【請求項1】
下記一般式(I)の化合物または化合物類、該化合物の互変異体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーおよびそれらのプロドラッグ、ならびに前記化合物または化合物類の生理的に適合する塩。
【化1】
[式中、
Aは、互いに独立に水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、(CH2)0−2−CN、CF3、OCF3、CONH2、CONH(C1〜C4アルキル)、CON(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)、NHCHO、NHCONH2、N(C0〜C4アルキレン)CONH2、N(C0〜C4アルキレン)CONH(C1〜C4アルキル)、NHCOCH3、NO2、(CH2)0−2−OH、O−C1〜C6アルキル、(CH2)0−2−O−C1〜C4アルキル、O−C0〜C4アルキレン−フェニル、フェニル、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニルおよびC2〜C6アルキニルからなる群から選択される最大で4個の残基R4で置換されていても良いC6−10アリールであり;
Bは、残基R6、R7、R8および/またはR9で置換されていても良い芳香族または部分芳香族の単環式または二環式C6−10であり;R6、R7、R8およびR9は互いに独立に、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、(CH2)0−2−CN、CF3、OCF3、CONH2、CONH(C1〜C4アルキル)、CON(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)、NHCHO、N(C0〜C4アルキレン)CONH(C1〜C4アルキル)、NHCOCH3、NO2、OH、O−C1〜C4アルキル、(CH2)0−2−O−(CH2)0−3−CH3、O−C0〜C4アルキレン−フェニル、フェニル、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニルおよびC2〜C6アルキニルからなる群から選択され;
R1は、水素、C1〜C6アルキル、OH、O−(C1〜C4アルキル)、N(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)、CN、CONH2、OCF3、CF3、Br、F、Cl、J、NO2、NHCHO、NHCO(C1〜C4アルキル)またはNHCONH2であり;
R2は、水素、C1〜C4アルキル、O−(C1〜C4アルキル)、ClまたはFであり;
R3は、残基(W)−(X)−(Y)−Zであり;
Wは、C1〜C4アルキレン、(C0〜C4アルキレン)−O−(C0〜C4アルキレン)または(C0〜C4アルキレン)−NR15−(C0〜C4アルキレン)であり、R15は水素またはC1〜C4アルキルであり;
Xは、CO、SO2、(C=NH)または(C=N−CN)であり;
Yは、
【化2】
からなる群から選択される残基であり;
Yは、R10および/またはR11でさらに置換されていても良く;
R10は、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、OH、O−C1〜C4アルキル、O−C0〜C4アルキレン−フェニル、NH2、NH(C1〜C4アルキル)またはN(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)であり;
R11は、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、OH、O−C1〜C4アルキル、O−C0〜C4アルキレン−フェニル、NH2、NH(C1〜C4アルキル)またはN(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)であり;
Zは、
【化3】
からなる群から選択される残基であり;
Zは、R12および/またはR13でさらに置換されていても良く;
R12は、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、OH、O−C1〜C4アルキル、O−C0〜C4アルキレン−フェニル、NH2、NH(C1〜C4アルキル)またはN(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)であり;
R13は、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、OH、O(C1〜C4アルキル)、O−C0〜C4アルキレン−フェニル、NH2、NH(C1〜C4アルキル)またはN(C1〜C4アルキル)(C1〜C4アルキル)であり;
R14は、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニルまたはC0〜C4アルキレン−フェニルである。]
【請求項2】
Aが、最大で4個の残基R4で置換されていても良いフェニル環であり;Bが、残基R6、R7、R8および/またはR9で置換されていても良いフェニル環であり;残基R4、R6、R7、R8およびR9が請求項1に記載の意味を有する請求項1に記載の化合物または化合物類、該化合物の互変異体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーおよびそれらのプロドラッグ、ならびに前記化合物または化合物類の生理的に適合する塩。
【請求項3】
Aが、互いに独立に水素、塩素、O−C1〜C4アルキル、(CH2)0−2−O−(CH2)0−2−CH3およびC1〜C6アルキルからなる群から選択される最大で2個の残基R4で置換されていても良いフェニル環であり;
Bが、残基R6、R7、R8および/またはR9で置換されていても良いフェニル環であり;R6、R7、R8およびR9が互いに独立に、水素、フッ素、塩素、O−C1〜C4アルキル、(CH2)0−2−O−(CH2)0−2−CH3およびC1〜C6アルキルからなる群から選択され;
R1が、水素、CN、F、Cl、C1−4アルキル、OHまたはO−(C1−4アルキル)であり;
R2が、水素であり;
R3が、残基(W)−(X)−(Y)−Zであり;
Wが、O、CH2NH、NHCH2、OCH2、CH2OまたはNHであり;
Xが、COであり;
Yが、
【化4】
からなる群から選択される残基であり;
Zが、
【化5】
からなる群から選択される残基であり;
Zが、R12および/またはR13でさらに置換されていても良く;
R12が、水素またはC1〜C4アルキルであり;
R13が、水素またはC1〜C4アルキルであり;
R14が、水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニルまたはC2〜C4アルキニルである請求項1に記載の化合物または化合物類、該化合物の互変異体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーおよびそれらのプロドラッグ、ならびに前記化合物または化合物類の生理的に適合する塩。
【請求項4】
Aが、互いに独立に水素、塩素、O−C1〜C4アルキル、(CH2)0−2−O−(CH2)0−2−CH3およびC1〜C6アルキルからなる群から選択される最大で2個の残基R4で置換されていても良いフェニル環であり;
Bが、残基R6および/またはR7で置換されていても良いフェニル環であり;R6およびR7が、互いに独立に水素、フッ素、塩素、O−C1〜C4アルキルおよびC1〜C6アルキルからなる群から選択されても良く;
R1が、水素、F、Cl、CH3、CN、CH2CH3、OCH3またはOCH2CH3であり;
R2が、水素であり;
R3が、残基(W)−(X)−(Y)−Zであり;
Wが、O、CH2またはNHであり;
Xが、COであり;
Yが、
【化6】
の群から選択される残基であり;
Zが、
【化7】
の群から選択される残基であり;
Zが、R12および/またはR13で置換されていても良く;
R12が、水素またはC1〜C4アルキルであり;
R13が、水素またはC1〜C4アルキルであり;
R14が、水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニルまたはC2〜C4アルキニルである請求項1に記載の化合物または化合物類、該化合物の互変異体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーおよびそれらのプロドラッグ、ならびに前記化合物または化合物類の生理的に適合する塩。
【請求項5】
Aが、互いに独立に水素、塩素、O−C1〜C4アルキル、(CH2)0−2−O−(CH2)0−2−CH3およびC1〜C6アルキルからなる群から選択される最大で2個の残基R4で置換されていても良いフェニル環であり;
Bが、残基R6および/またはR7で置換されていても良いフェニル環であり;R6およびR7が互いに独立に、水素、フッ素、塩素、O−C1〜C4アルキルおよびC1〜C6アルキルからなる群から選択され;
R1が、Cl、CH3、CN、CH2CH3またはOCH3であり;
R2が、水素であり;
R3が、残基(W)−(X)−(Y)−Zであり;
Wが、CH2、OまたはNHであり;
Xが、COであり;
Yが、残基:
【化8】
であり;
Zが、残基:
【化9】
であり;
R14が水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニルまたはC2〜C4アルキニルである請求項1に記載の化合物または化合物類、該化合物の互変異体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーおよびそれらのプロドラッグ、ならびに前記化合物または化合物類の生理的に適合する塩。
【請求項6】
Aが、互いに独立に水素、塩素、O−C1〜C4アルキルおよびC1〜C4アルキルからなる群から選択される最大で2個の残基R4で置換されていても良いフェニル環であり;
Bが、残基R6および/またはR7で置換されたフェニル環であり;R6およびR7が互いに独立に、水素、フッ素、塩素、O−C1〜C4アルキルおよびC1〜C4アルキルからなる群から選択され;
R1が、水素、Cl、CH3、CN、CH2CH3、OCH3またはOCH2CH3であり;
R2が、水素であり;
R3が、残基(W)−(X)−(Y)−Zであり;
Wが、CH2、OまたはNHであり;
Xが、COであり;
Yが、残基:
【化10】
であり;
Zが、残基:
【化11】
であり;
R14が、水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルキニルまたはC1〜C4アルキニルである請求項1に記載の化合物または化合物類、該化合物の互変異体、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーおよびそれらのプロドラッグ、ならびに前記化合物または化合物類の生理的に適合する塩。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物ならびに適用可能な場合は従来の医薬補助剤を含む医薬品。
【請求項8】
バソプレッシン依存性疾患またはオキシトシン依存性疾患の治療および/または予防における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項9】
尿崩症、夜尿、失禁および凝固障害が起こる疾患からなる群から選択される疾患の治療および/または予防、および/または排尿遅延における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項10】
高血圧、肺高血圧症、心不全、心筋梗塞、冠攣縮、不安定狭心症、PTCA(経皮的冠動脈形成術)、心虚血、腎臓系の障害、浮腫、腎臓血管痙攣、腎皮質壊死、低ナトリウム血症、低カリウム血症、シュワルツ・バーター症候群、消化管障害、胃血管痙攣、肝硬変、胃潰瘍および消化性潰瘍、嘔吐、化学療法時の再発性嘔吐および/または乗り物酔いからなる群から選択される疾患の治療および/または予防における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項11】
疾患治療のために請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物を投与することによる、処置を必要とする哺乳動物の治療的処置および/または予防的処置の方法。
【請求項12】
情動障害の治療における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項13】
不安障害および/またはストレス依存性不安障害の治療における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項14】
記憶障害および/またはアルツハイマー病の治療における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項15】
精神病および/または精神異常の治療における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項16】
クッシング症候群の治療における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項17】
睡眠障害の治療における請求項1〜6のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項18】
医薬品として使用される請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物または化合物類。
【請求項19】
下記一般式(I)による化合物:
【化12】
[式中、残基R1、R2、R3、AおよびBは、請求項1〜6のいずれか1項に記載の意味を有する。]の製造方法において、方法形態(A)に従って、相当する3−ヒドロキシ−オキシインドール誘導体を維持しながら、残基Aを3位に導入することで、残基R1およびR2で置換されている自体が公知であるイサチンまたはイサチン誘導体を反応させ、次に環窒素にB−SO2残基を導入し、自体が公知の手順に従って、残基R3を3−ヒドロキシ基もしくは別の好適な脱離部分に交換すること、
あるいは方法形態(B)に従って、最初に環窒素に残基B−SO2を導入し、次に相当する3−ヒドロキシ−オキシインドール誘導体を維持しながら3位に残基Aを導入することで、残基R1およびR2で置換されている自体が公知のイサチンまたはイサチン誘導体を反応させ、次に自体が公知の手順に従って残基R3を3−ヒドロキシ基または別の好適な脱離部分と交換することを特徴とする方法。
【公表番号】特表2008−506647(P2008−506647A)
【公表日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−520751(P2007−520751)
【出願日】平成17年7月13日(2005.7.13)
【国際出願番号】PCT/EP2005/007631
【国際公開番号】WO2006/005609
【国際公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月13日(2005.7.13)
【国際出願番号】PCT/EP2005/007631
【国際公開番号】WO2006/005609
【国際公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]