説明

置換ピペリジン

本発明は、新規の置換ピペリジン、その製造方法、疾患の処置および/または予防のためのその使用ならびに疾患、特に、心血管障害および腫瘍性障害の処置および/または予防のための医薬を製造するためのその使用に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

(I)
[式中、
Aは酸素原子または−NR−であり、
ここで
は水素またはC−C−アルキルであるか、または
およびRはそれらの結合する窒素原子と一緒になって4−ないし6−員のヘテロサイクルを形成し、
ここで、該ヘテロサイクルは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−アルキルアミノからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基により置換されていてもよく、
はフェニルであり、
ここでフェニルは、ハロゲン、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、モノフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、モノフルオロメチルスルファニル、ジフルオロメチルスルファニル、トリフルオロメチルスルファニル、メチルスルホニル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシおよびC−C−アルコキシカルボニルからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基により置換されていてもよく、
はC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、4−ないし6−員のヘテロシクリル、フェニルあるいは5−または6−員のヘテロアリールであり、
ここで、シクロアルキル、ヘテロシクリル、フェニルおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、モノフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、モノフルオロメチルスルファニル、ジフルオロメチルスルファニル、トリフルオロメチルスルファニル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノおよびフェニルからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基により置換されていてもよく、
ここで、フェニルはハロゲンおよびトリフルオロメチルからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基により置換されていてもよく、および
ここで、C−C−アルキルは、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−シクロアルキルおよびフェニルからなる群より選択される1個の置換基により置換されていてもよく、
ここで、シクロアルキルおよびフェニルは、ハロゲン、シアノ、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、モノフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、C−C−アルキルおよびC−C−アルコキシからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基により置換されていてもよく、
はC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ、C−C−シクロアルキル、4−ないし7−員のヘテロシクリル、フェニル、5−または6−員のヘテロアリール、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキルアミノ、4−ないし7−員のヘテロシクリルアミノ、フェニルアミノあるいは5−または6−員のヘテロアリールアミノであり、
ここで、アルキル、C−C−アルコキシおよびアルキルアミノはハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−シクロアルキル、4−ないし6−員のヘテロシクリル、フェニルおよび5−または6−員のヘテロアリールからなる群より選択される1個の置換基により置換されていてもよく、および
ここで、シクロアルキル、ヘテロシクリル、フェニル、ヘテロアリール、シクロアルキルオキシ、シクロアルキルアミノ、ヘテロシクリルアミノ、フェニルアミノおよびヘテロアリールアミノは、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシル、アミノ、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、モノフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、モノフルオロメチルスルファニル、ジフルオロメチルスルファニル、トリフルオロメチルスルファニル、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニルおよびシクロプロピルからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基により置換されていてもよく、
ここで、アルキルは1個のヒドロキシル置換基により置換されていてもよい]
で示される化合物、およびその塩、その溶媒和物ならびにその塩の溶媒和物。
【請求項2】
Aが酸素原子であり、
がフェニルであり、
ここで、フェニルは、フッ素、トリフルオロメチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシおよびエチルからなる群より独立して選択される1ないし2個の置換基により置換されており、
がメチル、エチルまたはイソプロピルであり、
ここで、エチルはヒドロキシル、メトキシおよびエトキシからなる群より選択される1個の置換基により置換されていてもよく、
が1−オキシドチオモルホリン−4−イル、1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル、3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル、3−ヒドロキシピロリジン−1−イルまたは4−ヒドロキシピペリジン−1−イルである、
請求項1記載の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物。
【請求項3】
Aが酸素原子であり、
がフェニルであり、
ここで、フェニルは、ピペリジン環との結合部位に対してパラ位にて、トリフルオロメチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチルおよびトリフルオロメトキシからなる群より選択される1個の置換基により置換されており、
がエチルであり、
ここで、エチルは1個のメトキシ置換基により置換されていてもよく、
が1−オキシドチオモルホリン−4−イルまたは1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イルである、
請求項1または2記載の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物。
【請求項4】
と1,2,4−オキサジアゾール−5−イル置換基が、相互にシス−位にある、請求項1ないし3のいずれかに一項に記載の化合物。
【請求項5】
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその塩、その溶媒和物あるいはその塩の溶媒和物の製法であって、次のいずれかの工程:
[A]式:
【化2】

(II)
[式中、RおよびRは、各々、請求項1の記載と同意義である]
の化合物を、式:
【化3】

(III)
[式中、AおよびRは、各々、請求項1の記載と同意義である]
の化合物と反応させるか、または
[B]式:
【化4】

(IV)
[式中、RおよびRは、各々、請求項1の記載と同意義である]
の化合物を、式:
【化5】

(V)
[式中、AおよびRは、各々、請求項1の記載と同意義である]
の化合物と反応させるか、または
[C]式:
【化6】

(Ia)
[式中、A、RおよびRは、各々、請求項1の記載と同意義である]
の化合物を、0.8ないし1.1当量のメタクロロ過安息香酸と反応させ、式:
【化7】

(Ib)
[式中、A、RおよびRは、各々、請求項1の記載と同意義である]
の化合物を得るか、または
[D]式(Ia)の化合物を2.0ないし3.0当量のメタクロロ過安息香酸と反応させ、式:
【化8】

(Ic)
[式中、A、RおよびRは、各々、請求項1の記載と同意義である]
の化合物を得るか、または
[E]式:
【化9】

(XV)
[式中、A、RおよびRは、各々、請求項1の記載と同意義である]
の化合物を、式:
【化10】

(IX)
[式中、Rは請求項1の記載と同意義であり、X1はハロゲン、好ましくは臭素または塩素、あるいはヒドロキシルまたは4−ニトロフェノキシである]
の化合物と反応させるか、または
[F]式(XV)の化合物を、第一段階にて、クロロギ酸4−ニトロフェニルと反応させ、第二段階にて、式:
【化11】

(XVI)
[式中、Rは請求項1の記載と同意義である]
の化合物と反応させる、工程を含む方法。
【請求項6】
疾患の処置および/または予防のための請求項1ないし4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
疾患の処置および/または予防のための医薬の製造のための請求項1ないし4のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項8】
心血管障害、血栓塞栓性障害および/または腫瘍性障害の処置および/または予防のための医薬の製造のための請求項1ないし4のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項9】
インビトロにおける血液凝固を防止するための請求項1ないし4のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項10】
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の化合物を、不活性で非毒性の医薬上許容される賦形剤と組み合わせて含む、医薬。
【請求項11】
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の化合物を、さらなる活性化合物と組み合わせて含む、医薬。
【請求項12】
心血管障害、血栓塞栓性障害および/または腫瘍性障害の処置および/または予防のための請求項10または11記載の医薬。
【請求項13】
抗凝固量の請求項1ないし4のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物、請求項10ないし12のいずれか一項に記載の医薬、あるいは請求項7もしくは8によって得られた医薬を用いる、ヒトおよび動物における血栓塞栓性障害の処置方法および/または予防方法。
【請求項14】
インビトロで血液凝固を防止する方法であって、抗凝固量の請求項1ないし4のいずれか一項に記載の化合物を加えることを特徴とする、方法。

【公表番号】特表2012−528090(P2012−528090A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512238(P2012−512238)
【出願日】平成22年5月19日(2010.5.19)
【国際出願番号】PCT/EP2010/003059
【国際公開番号】WO2010/136144
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(507113188)バイエル・ファルマ・アクチェンゲゼルシャフト (141)
【氏名又は名称原語表記】Bayer Pharma Aktiengesellschaft
【Fターム(参考)】