説明

置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジン化合物およびその使用方法

本発明は、置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジンならびにそれらの合成および使用のための関連方法に向けられる。本発明の化合物は、特に神経因性疼痛および偏頭痛などの状態の治療において特に有用である。1つの態様では、本明細書では構造Iを有する2,3,6−置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジン化合物が提供される。本発明の化合物は、明細書中に記載するように、1つまたは複数の第2、第3、および第6の環位置で1つまたは複数の置換基を有する。すなわち、本発明の化合物は、第2の位置で単一置換基、第3位で単一置換基、または第6位で単一置換基を有することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造:
【化91】

(式中、
は、独立してH、またはアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヒドロキシ、スルフヒドリル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリールオキシ、置換アリールオキシ、カルバモイルオキシ、チオアルキル、置換チオアルキル、カルバモイルチオ、チオアリール、置換チオアリール、アミノ、およびカルバモイルアミノからなる群から選択される有機基である;
は、独立してH、またはアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、および置換アルキニルからなる群から選択される有機基である;および
は、独立してH、またはヒドロキシ、スルフヒドリル、アルコキシ、アリールオキシ、チオアルキル、チオアリール、アミノ、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シアノ、カルボキシル、およびカルボキサミドからなる群から選択される有機基である、
このときR、R、およびRの少なくとも1つは水素以外であり、Rがイソプロピルで、Rが2−メチルプロパン−1−オンである場合は、Rは水素以外の有機基である)を有する2,3,6−置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジン化合物。
【請求項2】
第2および第3の環位置で二置換されている、構造Iによる化合物。
【請求項3】
は、低級アルキル、置換低級アルキル、アミノ、アリール、もしくは置換アリールからなる群から選択される、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
は、低級アルキル、置換低級アルキル、フェニル、もしくは置換フェニルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
は、低級アルキルもしくは一置換低級アルキルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
は、イソプロピル、2−ヒドロキシプロパン−2−イル、フェニルおよび一置換フェニルから選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
はHであり、Rはイソプロピルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
は、単独のハロゲンもしくはアルコキシ置換基のいずれかを有するフェニル環である、請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
は、4−ハロフェニルである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
は、構造:
【化92】

(式中、
【化93】

はピラゾロ[1,5−a]ピリジン環系を表し、構造II内の炭素原子は環状炭素3に共有結合しており、そしてCは飽和もしくは不飽和であり、このとき下記:
(i)構造II内のCが飽和である場合は、XおよびYは各々独立して−H、またはヒドロキシル、アミノ、アルコキシ、シアノ、ハロ、スルフヒドリル、チオアルキル、低級アルキル、および置換低級アルキルからなる群から選択される有機基からなる群から選択される、
(ii)構造II内のCが不飽和である場合は、XおよびYは、一緒になって、O、S、およびN−R11(式中、R11は、−OH、−O−C(O)−NR1213、−O−C(O)−R14、およびCR1516から選択され、R12、R13、R14およびR15は、各々−H、低級アルキル、およびアリールから独立して選択される)から選択される官能基Zに結合した二重結合を形成する、が適用される、そして
10は、独立してH、またはアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、およびエステルから選択される有機基である)を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
10は、低級アルキル、置換低級アルキル、およびエステルから選択される、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
10は、イソプロピルもしくは2−ヒドロキシイソプロピルである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Cが不飽和である場合は、XおよびYは、Cと一緒になって、〜C=O、〜C=S、〜C=N−OH、〜C=N−O−C(O)−NR1213、〜C=N−O−C(O)−R14、および〜C=CR1516から選択される部分を形成する、請求項10に記載の化合物。
【請求項14】
12およびR13は、どちらも水素である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
は、構造:
【化94】

(式中、
【化95】

はピラゾロ[1,5−a]ピリジン環系を表し、Cは環状炭素3に共有結合しており、ならびに不飽和であり、このときXおよびYは、Cと一緒になって、R10と一緒になると芳香族複素環の一部を形成するCへの二重結合を形成する)を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
Cは、X、Y、およびR10と一緒に、それらの各々は任意に一置換もしくは二置換されていてよいピリジン、ピラゾール、ピリミジン、ピリダジン、イミダゾール、1H−イミダゾール−2(3H)−チオン、チアゾール、およびチアゾール−2(5H)−イミンから選択される芳香族複素環の一部を形成する請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
Cは不飽和であり、そしてCは、X、Y、およびR10と一緒に、3−ピリジン−4−イル置換基を形成し、Rはイソプロピルである、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
Cは不飽和であり、そしてCは、X、Y、およびR10と一緒に、第2の位置で置換基を有する置換ピリミジン環を形成し、Rはイソプロピルである、請求項16に記載の化合物。
【請求項19】
ピリミジン環の第2位にある置換基はイソプロピルアミノであり、該ピリミジン環はその第4位でコアのピラゾロ[1,5−a]ピリジン環に結合している、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
構造:
【化96】

(式中、
Zは、O、N−OH、もしくはN−O−C(O)NHである;
Wは、低級アルキルもしくはアミノである;そして
Vは、低級アルキルもしくは置換フェニルである)を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
Wは−CHもしくは−NHであり、そしてVはイソプロピルもしくは4−フルオロフェニルである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
ZはOであり、Wは−NHであり、そしてVはイソプロピルである、請求項20に記載の化合物。
【請求項23】
ZはN−O−C(O)NHであり、Wはメチルであり、そしてVはイソプロピルである、請求項20に記載の化合物。
【請求項24】
ZはN−OHであり、Wはメチルであり、そしてVは4−フルオロフェニルである、請求項20に記載の化合物。
【請求項25】
構造:
【化97】

(式中、Rは:
【化98】

から選択される)を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項26】
は、アルキル、置換アルキル、アルカノイルおよび置換アルカノイルから選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
は、低級アルキル、置換低級アルキル、低級アルカノイル、および置換アルカノイルから選択される、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
は、2−アミノエタノン、2−アミノ−プロパン−1−オン、2−メチルプロパン−1−オンオキシム、および2−メチルプロパン−1−オン−O−カルバモイルオキシムから選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項29】
はイソプロピルであり、Rは2−アミノエタノン、2−アミノ−プロパン−1−オン、2−メチルプロパン−1−オンオキシム、および2−メチルプロパン−1−オン−O−カルバモイルオキシムから選択され、RはHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項30】
化合物1013である(2−アミノ−1−(2−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)プロパン−1−オン)、1014である(1−(2−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−メチルプロパン−1−オン−O−カルバモイルオキシム)、1019である(1−(2−(4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−メチルプロパン−1−オンオキシム)、1103である(2−イソプロピル−3−ピリジン−4−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン)、1137である(イソプロピル−[4−(2−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン、1085である(4−(2−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−2(3H)−チオン)、および1087である(4−(2−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)チアゾール−2(5H)−イミン)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれか一項に記載の2,3,6−置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジン化合物および医薬上許容される賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項32】
2−置換,3−アルカノイルピラゾロ[1,5−a]ピリジンを調製するための方法であって、第3の環位置でアシル基を含むピラゾロ[1,5−a]ピリジン化合物を提供するために有効な条件下で2−置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジンをアシル化する工程を含む方法。
【請求項33】
前記2−置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジンは、第2の環位置でアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヒドロキシ、スルフヒドリル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アルカノイル、カルバモイルオキシ、チオアルキル、置換チオアルキル、カルバモイルチオ、チオアリール、置換チオアリール、アミノ、ハロ、およびカルバモイルアミノから選択される部分を有する、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
第2の環位置での前記置換基は、低級アルキル、置換低級アルキル、アリール、置換アリール、アルコキシ、ハロ、およびアルカノイルから選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
第2の環位置での前記置換基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、フェニル、ハロフェニル、およびメトキシフェニルから選択される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記アシル化する工程は、Friedel−Craftsアシル化を含む、請求項32〜35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記アシル化する工程は、、塩化アルミニウムの存在下で2−置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジンをα−ハロアルカノイル塩化物と反応させ、2−置換,3−(α−ハロアルカノイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジンを提供する工程を含む、請求項32〜35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記2−置換,3−(α−ハロアルカノイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジンを求核基と反応させ、それによりα−ハロ基を置換する工程をさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
神経因性疼痛を経験している哺乳動物被験者を治療するための方法であって、前記被験者へ請求項1〜30のいずれか一項に記載の治療有効量の置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジン化合物を投与する工程を含み、そのような投与する工程の結果として、前記被験者が前記神経因性疼痛の緩和を経験する方法。
【請求項40】
前記哺乳動物被験者は、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、糖尿病性ニューロパシーから選択される状態に苦しんでいる、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記哺乳動物被験者は、偏頭痛、ヘルペス、HIV、外傷性神経障害、脳卒中、虚血後、線維筋痛、反射性交感神経性萎縮症、複合性局所疼痛症候群、および癌化学療法誘導性神経因性疼痛からなる群から選択される状態に関連する神経因性疼痛に苦しんでいる、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記投与する工程は、前記神経因性疼痛の軽減もしくは排除を生じさせるために有効な期間にわたる、請求項39〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジン化合物のRはHであり、Rはイソプロピルである、請求項39〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジン化合物は、構造:
【化99】

(式中、
Zは、O、N−OH、もしくはN−O−C(O)NHである;
Wは、低級アルキルもしくはアミノである;そして
Vは、低級アルキルもしくは置換フェニルである)を有する、請求項39〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジン化合物は、構造:
【化100】

(式中、Rは:
【化101】

から選択される)を有する、請求項39〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジン化合物は、化合物1013である(2−アミノ−1−(2−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)プロパン−1−オン)、1014である(1−(2−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−メチルプロパン−1−オン−O−カルバモイルオキシム)、1019である(1−(2−(4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−メチルプロパン−1−オンオキシム)、1103である(2−イソプロピル−3−ピリジン−4−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリジン)、および1137である(イソプロピル−[4−(2−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミンからなる群から選択される、請求項39〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジン化合物は、疼痛を治療するために有効な少なくとも1つの他の薬剤と組み合わせて投与される、請求項39〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
炎症を治療するための方法であって、炎症状態に苦しんでいる被験者へ治療有効量の請求項1〜30のいずれか一項に記載の置換ピラゾロ[1,5−a]ピリジン化合物を投与する工程による方法。
【請求項49】
神経因性疼痛を治療する際の獣医学的もしくはヒト医学的使用のための請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項50】
哺乳動物被験者における神経因性疼痛を治療するための医薬品の製造における請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項51】
哺乳動物被験者における炎症状態を治療するための医薬品の製造における請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項52】
哺乳動物被験者におけるオピオイド依存性もしくはオピオイド離脱症状症候群を治療するための、請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物の使用。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−539851(P2009−539851A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−514381(P2009−514381)
【出願日】平成19年6月6日(2007.6.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/013456
【国際公開番号】WO2007/146087
【国際公開日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(500544200)アビジェン, インコーポレイテッド (14)
【Fターム(参考)】