説明

置換2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−C]ピリダジン−3−オン誘導体、該誘導体の調製およびカンナビノイドCB1受容体リガンドとしての同誘導体の使用

本発明は、式(I)


(式中、Rは、置換されているかまたは置換されていない(C−C12)アルキル;非芳香族の(C−C12)炭素環式の置換されているかまたは置換されていない基;置換されているかまたは置換されていないフェニル;置換されているかまたは置換されていないベンジル;置換されているかまたは置換されていないフェネチル;ベンズヒドリル;ベンズヒドリルメチル;芳香族の複素環式基を表し、Rは、非置換されていないかまたは置換されているフェニルを表し、Rは、置換されているかまたは置換されていないフェニルを表し、Rは、水素原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシまたはヒドロキシルを表し、Alkは、置換されているかまたは置換されていない(C−C)アルキルを表す。)を有する化合物に関する。本発明はまた、同化合物を調製する方法および中枢性および/または末梢性のカンナビノイドCB1受容体リガンドとしての、治療での該化合物の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、置換2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ−[4,3−c]ピリダジン−3−オン誘導体、該誘導体の調製および治療への使用に関する。
【背景技術】
【0002】
カンナビノイドCB受容体に対して親和性を有するジフェニルピラゾール誘導体は、特に米国特許第5624941号明細書、欧州特許第0576357号明細書、欧州特許第0656354号明細書および欧州特許第1150961号明細書などの特許に記載されている。
【0003】
ハイブリッド形成する化学薬品としての活性を有する2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン誘導体は、Youji Huaxue、2004年、24(6)、645−649頁に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5624941号明細書
【特許文献2】欧州特許第0576357号明細書
【特許文献3】欧州特許第0656354号明細書
【特許文献4】欧州特許第1150961号明細書
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Youji Huaxue、2004年、24(6)、645−649頁
【発明の概要】
【0006】
カンナビノイドCB1受容体拮抗薬の特性を有し、中枢および/または末梢に位置する新規な置換2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン誘導体がここに見い出された。
【0007】
本発明の対象は、次式に相当する化合物であり、
【0008】
【化1】

式中、
−Rは、
・置換されていないか、またはフッ素原子により1回以上置換されている(C−C12)アルキル;
・置換されていないか、または(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、フッ素原子、ヒドロキシル、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基および(C−C)アルキルチオから独立して選択される置換基により1回以上置換されている非芳香族の(C−C12)炭素環式基;
・非置換である、ハロゲン原子、ヒドロキシル、Alk基、OAlk基、メチレンジオキシ、CH−NHAlk基、−CHN(Alk)基、シアノ、ニトロ、S(O)Alk基、OS(O)Alk基、(C−C)アルキルカルボニル基および(C−C)アルコキシカルボニル基から;またはフェニル基、フェノキシ基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピリジル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基もしくはチアジアゾリル基(前記の基は、置換されていないか、または(C−C)アルキルにより1回以上置換されている。)から独立して選択される置換基により1回以上または置換されているフェニル;
・置換されていないか、またはハロゲン原子、Alk基、ヒドロキシル、OAlk基、メチレンジオキシ、S(O)Alk基およびOS(O)Alk基から独立して選択される置換基によりフェニル上で1回以上置換されているベンジル;
・置換されていないか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、トリフルオロメチル基およびトリフルオロメトキシ基から独立して選択される置換基によりフェニル上で1回以上置換されているフェネチル;
・ベンズヒドリル;ベンズヒドリルメチル;
・ピロリル、イミダゾリル、フリル、チエニル、ピラゾリル、オキサゾリル、ピリジル、インドリル、ベンゾチエニルおよびチエノ[3,2−b]チエニル(前記の各基は、置換されていないか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基、シアン、ニトロおよびS(O)Alk基から独立して選択される置換基により1回以上置換されている。)から選択される芳香族の複素環式基であり;
−Rは、置換されていないか、またはハロゲン原子、ヒドロキシル、Alk基、OAlk基、S(O)Alk基、OS(O)Alk基、−O(CH基または−S(CH基から独立して選択される置換基により1回以上置換されているフェニルであり、
−Rは、置換されていないか、またはハロゲン原子、ヒドロキシル、Alk基、OAlk基、S(O)Alk基、OS(O)Alk基、−O(CH基または−S(CH基から独立して選択される置換基により1回または複数回もしくは置換されているフェニルであり、
−Rは、水素原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシまたはヒドロキシルであり、
−Rは、−NR基または−SAlk基であり、
−Rは、ヒドロキシル、−NR基、NRCOR基または−NRSO基であり、
−Rは、水素原子または(C−C)アルキルであり、
−Rは、水素原子、Alk基または(C−C)シクロアルキルであり、
−Rは(C−C)アルキルであり、
−mは、2または3であり、
−nは、0、1または2であり、
−Alkは、置換されていないか、またはフッ素原子により1回以上置換されている(C−C)アルキルである。
【0009】
式(I)の化合物は、1種または複数の非対称的な炭素原子を含有することができる。したがって式(I)の化合物は、エナンチオマーまたはジアステレオ異性体の形態で存在することができる。ラセミ混合物を含めた、このようなエナンチオマーおよびジアステレオ異性体ならびにこれらの混合物は、本発明の一部である。
【0010】
式(I)の化合物は、塩基または酸との付加塩の形態で存在することができる。このような付加塩は、本発明の一部である。
【0011】
このような塩は、医薬として許容可能な酸と共に有利に調製されるが、式(I)の化合物を精製または単離するために使用することができる他の酸の塩もまた本発明の一部である。
【0012】
式(I)の化合物は、水和物または溶媒和物の形態、すなわち1個または複数の水分子または溶媒との結合体または組合せの形態で存在することができる。このような水和物および溶媒和物もまた本発明の一部である。
【0013】
「ハロゲン原子」という用語は、臭素原子、塩素原子、フッ素原子またはヨウ素原子を意味することを意図する。
【0014】
「(C−C)アルキル」または「(C−C12)アルキル」という用語はそれぞれ、1から4個の炭素原子または1から12個の炭素原子をそれぞれ含有する直鎖または分枝のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基またはドデシルラジカル基などを意味することを意図する。
【0015】
「(C−C)アルコキシ」という用語は、1から4個の炭素原子を含有する直鎖または分枝のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、sec−ブトキシまたはtert−ブトキシ基などを意味することを意図する。
【0016】
「(C−C)シクロアルキル」という用語は、3から7個の炭素原子を含有する環状アルキル基、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基またはシクロヘプチル基を意味することを意図する。
【0017】
非芳香族のC−C12炭素環基は、単環式、または凝縮、架橋されたもしくはスピロ多環式の基を含む。単環式の基は、(C−C)シクロアルキル基を含む。凝縮、架橋された、またはスピロの二環式基もしくは三環式基は、例えばノルボルニル基、ボルニル基、イソボルニル基、ノルアダマンチル基、アダマンチル基、スピロ[5.5]ウンデシル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、ビシクロ[3.2.1]オクチル基およびビシクロ[3.1.1]ヘプチル基を含む。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の対象である式(I)の化合物の中で、以下が対象として選ばれている:
−式(IA)の化合物(式中、
は、置換されていないか、またはフッ素原子により1回以上置換されている(C−C12)アルキルであり、
置換基R、RおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)。
−式(IB)の化合物(式中、
は、置換されていないか、または(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、フッ素原子、ヒドロキシル、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基および(C−C)アルキルチオから独立して選択される置換基により1回以上置換されている非芳香族の(C−C12)炭素環式基であり、
置換基R、RおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)。
−式(IC)の化合物(式中、
は、置換されていないか、またはハロゲン原子、ヒドロキシル、Alk基、OAlk基、メチレンジオキシ、CH−NHAlk基、−CHN(Alk)基、シアノ、ニトロ、S(O)Alk基、OS(O)Alk基、(C−C)アルキルカルボニル基および(C−C)アルコキシカルボニル基から;またはフェニル基、フェノキシ基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピリジル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基もしくはチアジアゾリル基(前記の各基は、置換されていないか、または(C−C)アルキルにより1回以上置換されている。)から独立して選択される置換基により1回以上置換されているフェニルであり、
、RおよびRの置換基は、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)。
−式(ID)の化合物(式中、
は、置換されていないか、またはハロゲン原子、Alk基、ヒドロキシル、OAlk基、メチレンジオキシ、S(O)Alk基およびOS(O)Alk基から独立して選択される置換基によりフェニル上で1回以上置換されているベンジルであり、
、RおよびRの置換基は、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)。
−式(IE)の化合物(式中、
は、ピロリル、イミダゾリル、フリル、チエニル、ピラゾリル、オキサゾリル、ピリジル、インドリル、ベンゾチエニルおよびチエノ[3,2−b]チエニル(前記の各基は、置換されていないか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基、シアノ、ニトロおよびS(O)Alk基から独立して選択される置換基により1回以上置換されている。)から選択される芳香族の複素環式基であり、
置換基R、RおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)。
【0019】
本発明の対象である式(I)の化合物の中で、第1の化合物群は、以下の化合物さらにこの付加塩、この水和物またはこの溶媒和物により構成される:
−Rは、
(C−C12)アルキル;
置換されていないか、または(C−C)アルキル、トリフルオロメチル基、アダマンチルにより置換されている(C−C)シクロアルキル;
置換されていないか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基、CHN(Alk)基、−S(O)Alk基、(C−C)アルコキシカルボニル基から;またはフェニル基、トリアゾリル基もしくはチアジアゾリル基から独立して選択される置換基により1回以上置換されているフェニル;
置換されていないか、またはハロゲン原子およびAlk基から独立して選択される置換基によりフェニル上で1回以上置換されているベンジル;
ピリジル、チエノ[3,2−b]チエニルおよびベンゾチエニル(これら前記の各基は、置換されていないか、またはハロゲン原子もしくはトリフルオロメチル基により置換されている。)から選択される芳香族の複素環式基であり、
−Rは、ハロゲン原子、ヒドロキシル、OAlk基、S(O)Alk基、OS(O)Alk基、−O(CH基または−S(CH基により、一置換または二置換されているフェニルであり、
−Rは、ハロゲン原子、OAlk基、S(O)Alk基、−O(CH基または−S(CH基により、一置換または二置換されているフェニルであり、
−Rは、水素原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシまたはヒドロキシルであり、
−nは、0、1または2であり、
−Alkは、置換されていないか、またはフッ素原子により1回以上置換されている(C−C)アルキルであり、
置換基m、RおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。
【0020】
本発明の対象である式(I)の化合物の中で、対象として選ばれた化合物は、式(IC)の化合物さらにこの付加塩、この水和物またはこの溶媒和物であり、この中で:
−Rは、置換されていないか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基および−S(O)Alk基から独立して選択される置換基により1回以上置換されているフェニルであり、
−Rは、ハロゲン原子、ヒドロキシル、OAlk基、S(O)Alk基、OS(O)Alk基、−O(CH基または−S(CH基により、一置換または二置換されているフェニルであり、
−Rは、ハロゲン原子、OAlk基、S(O)Alk基、−O(CH基または−S(CH基により、一置換または二置換されているフェニルであり、
−Rは、水素原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシまたはヒドロキシルであり、
−nは、0、1または2であり、
−Alkは、置換されていないか、またはフッ素原子により1回以上置換されている(C−C)アルキルであり、
置換基m、RおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。
【0021】
本発明の対象である式(I)の化合物の中には、以下の化合物さらにこの付加塩、この水和物またはこの溶媒和物も挙げられる:
−Rは、
・ 1−プロピルブチル;
・ シクロヘキシル、4−tert−ブチルシクロヘキシル、4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル;アダマンタン−1−イル;
・ フェニル、4−フルオロフェニル、2−メチルフェニル、4−メチルフェニル、4−イソプロピル−フェニル、4−ブチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、4−メトキシフェニル、4−ブトキシフェニル、4−tert−ブトキシフェニル、3−(トリフルオロ−メトキシ)フェニル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−(ジフルオロメトキシ)フェニル、4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル、4−(エチルチオ)フェニル、3−[(トリフルオロ−メチル)チオ]フェニル、4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル、4−[(2,2,2−トリフルオロ−エチル)チオ]フェニル、4−(メチルスルホニル)フェニル、4−[[エチル(プロピル)アミノ]−メチル]フェニル、4−[[メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]メチル]フェニル、3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、3−フルオロ−4−プロポキシフェニル、3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、4−(メトキシ−カルボニル)フェニル、ビフェニル−4−イル、4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル、4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニル;
・ ベンジル、[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル;
・ ピリジン−4−イル、6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル、チエノ[3,2−b]チエン−2−イル、5−クロロ−1−ベンゾチエン−2−イル;であり、
−Rは、4−ブロモフェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−メトキシフェニル、4−(メチルチオ)フェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−[[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]−オキシ]フェニル、4−[(プロピルスルホニル)オキシ]フェニル、2,4−ジクロロフェニル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル、4−[2−(ジメチル−アミノ)エトキシ]フェニル、4−[(3−ヒドロキシプロピル)チオ]フェニル、4−[(2−アセトアミド−エチル)チオ]フェニルまたは4−[[3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル]チオ]フェニル;であり、
−Rは、2−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、4−ブロモ−2−クロロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、2−クロロ−4−メトキシフェニル、2−クロロ−4−(メチルチオ)フェニル、2−クロロ−4−(エチルチオ)フェニル、2−クロロ−4−[(3,3,3−トリフルオロプロピル)チオ]フェニル、2−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル、2−クロロ−4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル、2−クロロ−4−[2−(メチルチオ)エトキシ]フェニル、2−クロロ−4−[(3−ヒドロキシプロピル)チオ]フェニル、2−クロロ−4−[(2−アセトアミドエチル)チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル]チオ]フェニル、4−[(2−アミノエチル)チオ]−2−クロロフェニル、2−クロロ−4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−(ジエチルアミノ)エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−(イソプロピルアミノ)エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[(2−ホルムアミドエチル)チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−[(トリフルオロアセチル)アミノ]エチル]チオ]フェニルまたは2−クロロ−4−[[2−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]エチル]チオ]フェニル;であり、
−Rは、水素原子、メチル、メトキシまたはヒドロキシルである。
【0022】
本発明の対象である式(I)の化合物の中には、以下の化合物さらにこの付加塩、この水和物またはこの溶媒和物も挙げられる:
−Rは、
・ 4−イソプロピルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルまたは3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル;であり、
−Rは、4−ブロモフェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−メトキシフェニル、4−(メチルチオ)フェニル、4−[[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ]フェニル、4−[(プロピルスルホニル)オキシ]フェニルまたは4−[[3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル]−チオ]フェニル;であり、
−Rは、2−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、4−ブロモ−2−クロロフェニル、2−クロロ−4−メトキシフェニル、2−クロロ−4−(メチルチオ)フェニル、2−クロロ−4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル、2−クロロ−4−[2−(メチルチオ)エトキシ]フェニル、2−クロロ−4−[(3−ヒドロキシプロピル)チオ]フェニル、2−クロロ−4−[(2−アセトアミドエチル)チオ]−フェニル、4−[(2−アミノエチル)チオ]−2−クロロフェニル、2−クロロ−4−[[2−(ジメチル−アミノ)エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−(ジエチルアミノ)エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−(イソプロピルアミノ)エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−[(メチル−スルホニル)アミノ]エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[(2−ホルムアミドエチル)チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−[(トリフルオロアセチル)アミノ]エチル]チオ]フェニルまたは2−クロロ−4−[[2−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]エチル]チオ]フェニル;であり、
−Rは、水素原子である。
【0023】
本発明の対象である式(I)の化合物の中には、特に以下の化合物さらにこの付加塩、この水和物またはこの溶媒和物も挙げられる:
− 5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピルベンジル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 2−(4−tert−ブチルベンジル)−5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[2−フルオロ−4−(トリ−フルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−ブロモフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピルベンジル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−ブロモフェニル)−2−(4−ブチルベンジル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−ブロモフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−ブロモフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−ブロモフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリ−フルオロメトキシ)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−メトキシフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−メトキシフェニル)−2−[4−[(トリ−フルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2−クロロフェニル)−5−(4−フルオロフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 4−[6−(2,4−ジクロロフェニル)−3−オキソ−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,3−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−5−イル]フェニル−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
− 4−[6−(2,4−ジクロロフェニル)−3−オキソ−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,3−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−5−イル]フェニルプロパン−1−スルホネート;
− 6−(4−ブロモ−2−クロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−{2−クロロ−4−[(3−ヒドロキシプロピル)チオ]フェニル}−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(4−ブロモ−2−クロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− N−(2−{[3−クロロ−4−(5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル)フェニル]チオ}エチル)アセトアミド;
− 6−{2−クロロ−4−[(3−ヒドロキシプロピル)チオ]フェニル}−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−{2−クロロ−4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−{2−クロロ−4−[2−(メチルチオ)エトキシ]フェニル}−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−[2−クロロ−4−(メチルチオ)フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−[2−クロロ−4−(メチルチオ)フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− N−[3−({4−[6−(2,4−ジクロロフェニル)−3−オキソ−2−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−5−イル]フェニル}チオ)プロピル]メタン−スルホンアミド;
− N−{3−[(4−{6−(2,4−ジクロロフェニル)−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,3−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−5−イル}フェニル)チオ]プロピル}メタンスルホンアミド;
− 6−{4−[(2−アミノエチル)チオ]−2−クロロフェニル}−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2−クロロ−4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]チオ}フェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2−クロロ−4−{[2−(ジエチルアミノ)エチル]チオ}フェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2−クロロ−4−{[2−(イソプロピルアミノ)エチル]チオ}フェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− N−{2−[(3−クロロ−4−{5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル}フェニル)チオ]エチル}メタンスルホンアミド;
− N−{2−[(3−クロロ−4−{5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル}フェニル)チオ]エチル}ホルムアミド;
− N−{2−[(3−クロロ−4−{5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル}フェニル)チオ]エチル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド;
− N−{2−[(3−クロロ−4−{5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル}フェニル)チオ]エチル}シクロプロパンカルボキサミド。
【0024】
以下の文において、「保護基Pg」という用語は、第1にヒドロキシルまたはアミンなどの反応性官能基を合成中に保護することを可能にし、第2に合成の終了時に無損傷の反応性官能基を再生することを可能にする基を意味することを意図する。保護基の例さらに保護および脱保護の方法は、「Protective Group in Organic Synthesis」、Greenら、第2版(John Wiley & Sons、Inc.、New York)、1991年に記載されている。
【0025】
以下の文において、「脱離基」という用語は、異方性結合切断により、一対の電子の離脱で分子から容易に切断できる基を意味することを意図する。したがってこのような基は、例えば置換反応の間別の基で容易に代替することができる。このような脱離基は、メタンスルホネート、ベンゼンスルホネート、p−トルエンスルホネート、トリフレート、アセテートなどの例えばハロゲンまたは活性化したヒドロキシル基である。脱離基の例さらにこの調製に対する参照は、「Advances in Organic Chemistry」、J.March、第3版、Wiley Interscience、1985年、310−316頁に記載されている。
【0026】
本発明によれば、式(I)の化合物は、以下を特徴とする方法に従い調製することができる:
次式の化合物を、
【0027】
【化2】

(式中、R、RおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)
次式の化合物と反応させる
Y−CH−R(III)
(式中、Rは式(I)の化合物に対して定義された通りであり、Yは、上に定義された脱離基であり、好ましくはハロゲン原子またはメタンスルホネート基、ベンゼンスルホネート基、p−トルエンスルホネート基もしくはトリフレート基などの活性化したヒドロキシル基である。)。
【0028】
この反応は、水素化アルカリ金属、例えば水素化ナトリウムまたは炭酸カリウムもしくは炭酸セシウムなどのアルカリ金属炭酸塩などの塩基の存在下で、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランまたはこのような溶媒の混合物などの溶媒中で、周囲温度と溶媒の還流温度の間の温度で行われる。
【0029】
本方法の一変法によると、式(I)(式中、R=−OH)の化合物はまた、酢酸などの溶媒中で、周囲温度と溶媒の還流温度の間の温度で、式(I)(式中、R=−OCH)の化合物と臭水素酸などの強酸との反応により調製することもできる。
【0030】
別の変法によると、式(I)(RまたはR=ヒドロキシフェニル)の化合物は、ジクロロメタンなどの溶媒中で、−20℃と周囲温度の間の温度で、式(I)(式中、RまたはR=メトキシフェニル)の化合物とBBrとの反応により調製することができる。
【0031】
別の変法によると、式(I)(式中、RまたはR=AlkS(O)O−フェニル)の化合物は、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、ジクロロメタンなどの溶媒中で、−20℃と周囲温度の間の温度で、式(I)(式中、RまたはR=ヒドロキシフェニル)の化合物と、式Hal−S(O)Alk(式中、Halはハロゲン原子であり、好ましくは塩素である。)のハロゲン化物との反応により調製することができる。
【0032】
別の変法によると、式(I)(式中、RまたはR=フェニル−O(CH)の化合物は、式(I)(式中、RまたはR=フェニル−OH)の化合物と、式Y−(CH(式中、Yは、上に定義された通りであり、mおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)の化合物との反応により調製することができる。この反応は、アルカリ金属水素化物などの塩基、例えば水素化ナトリウムなど、またはアルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸カリウムもしくは炭酸セシウムなどの存在下で、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、アセトニトリルもしくはエタノールまたはこのような溶媒の混合物などの溶媒中で、周囲温度と溶媒の還流温度の間の温度で行われる。
【0033】
別の変法によると、式(I)(RまたはR=フェニル−S(CH)の化合物は、式(I)(式中、RまたはR=フェニル−Br)の化合物と、式HS(CH(式中、mおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)の化合物との反応により調製することができる。Tetrahedron2005年、61、5253−5259頁に記載の操作条件に従い、塩基および触媒のシステムPd(dba)/キサントホスの存在下で反応は実施される。
【0034】
別の変法によると、式(I)(式中、RまたはR=フェニル−S(CHであり、この中でRは、−NR基、NRCOR基またはNRSO基である。)の化合物は、アミンのアルキル化またはアシル化など、当業者に公知の方法を用いて、式(I)(式中、RまたはR=フェニル−S−(CHNH)の化合物から調製することができる。
【0035】
別の変法によると、式(I)(式中、RまたはR=フェニル−S(CHであり、この中でRは−NRSO基である。)の化合物は、当業者に公知の方法に従い、ヒドロキシル官能基の活性化および式HNRSOの化合物との反応の後に、式(I)(式中、RまたはR=フェニル−S(CH−OH)の化合物から調製することができる。
【0036】
このようにして得た式(I)の化合物は、続いて反応媒体より分離し、例えば結晶化またはクロマトグラフィーなどの従来の方法に従い精製することができる。
【0037】
式(II)の化合物は、次式の化合物
【0038】
【化3】

(式中、R、RおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)
を環化することによって調製される。反応は、塩酸などの酸の存在下で、ピリジンなどの溶媒中で、周囲温度と溶媒の還流温度の間の温度で行われる。反応はまた、カリウムtert−ブトキシドなどの塩基の存在下で、エタノールなどの溶媒中で、周囲温度と溶媒の還流温度の間の温度で行うことができる。
【0039】
式(III)の化合物は、既知のもの、市販のもの、または次式の化合物から
HO−CH−R(V)
(式中、Rは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)、既知の方法に従い調製される。したがって、例えば、式(III)の化合物において、Yがハロゲン原子である場合、式(V)の化合物は、ジクロロメタンまたはエーテルなどの溶媒中で、0℃と周囲温度の間の温度で、SOCl、PCl、PBr、HBrまたはBBrなどのハロゲン化剤で処理される。トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、ジクロロメタンなどの溶媒中で、0℃と周囲温度の間の温度で、ハロゲン化剤としてメタンスルホニルクロリドを使用することも可能である。
【0040】
式(III)の化合物において、Yがメタンスルホネート、ベンゼンスルホネート、p−トルエンスルホネートまたはトリフルオロメタンスルホネートである場合、式(V)の化合物は、式W−SO−Cl(式中、Wはメチル、フェニル、p−トリルまたはトリフルオロメチルである。)のスルホニルクロリドと反応させる。反応は、トリエチルアミン、ピリジンまたはN,N−ジイソプロピル−エチルアミンなどの塩基の存在下で、ジクロロメタンまたはトルエンなどの溶媒中で、−20℃と溶媒の還流温度の間の温度で行われる。
【0041】
式(IV)の化合物は、次式の化合物を
【0042】
【化4】

(式中、R、RおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)、
ジオキサン、ジクロロメタンまたはメタノールなどの溶媒中またはこれらの溶媒の混合物中で、0℃と周囲温度の間の温度で、ヒドラジン一水和物と反応させることにより調製される。
【0043】
式(V)の化合物は、既知のもの、市販されているもの、または次式の化合物から
【0044】
【化5】

(式中、Rは、式(I)の化合物に対して定義された通りであり、Zは、ヒドロキシルまたは(C−C)アルコキシである。)、既知の方法に従い調製される。反応は、ボランまたは水素化リチウムアルミニウムなどの還元剤の存在下で、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフランなどの溶媒中で、−20℃と溶媒の還流温度の間の温度で行う。
【0045】
式(VI)の化合物は、次式の化合物を
【0046】
【化6】

(式中、R、RおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)、
従来の方法に従ってエステル化することによって調製される。例えばこの反応は、Synthesis、1982年、506−508頁に記載の方法に従い、イソシアナトスルフリルクロリドおよびトリエチルアミンの存在下でアルコールの作用により行われる。
【0047】
式(VII)の化合物は、既知のもの、市販されているもの、または既知の方法に従い調製される。
【0048】
式(VIII)の化合物は、米国特許第4345934号明細書に記載されているような既知の方法に従い調製される。
【0049】
したがって、例えば、次式のピロン誘導体
【0050】
【化7】

(式中、RおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)、またはこのピロン誘導体を炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムなどの水溶性塩基で処理することによって調製した式(IX)の化合物の塩は、次式のアミン:
−NH(X)
(式中、Rは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)の従来のジアゾ化反応(酸性媒体中亜硝酸ナトリウムの0℃での水中での作用)により調製されたジアゾニウム塩、好ましくはこの塩化物と反応させる。この反応は、水性媒体中で、−10℃と周囲温度の間の温度で行われる。このようにして得た式のヒドラジノン化合物を、
【0051】
【化8】

水性媒体中で、0℃と100℃の間の温度で、塩酸などの強酸で続いて処理することによって、転位後に、式(VIII)の所期の化合物を得る。
【0052】
式(IX)の化合物は、米国特許第5808062号明細書に記載されているような既知の方法に従って調製される。したがって、例えば式(IX)の化合物は、以下のスキームI(この中でRおよびRは、式(I)の化合物に対して定義された通りである。)に従って調製される。
【0053】
【化9】

【0054】
段階a)において、式(XII)のβ−ケトエステルは、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフランなどの溶媒中で、−10℃と0℃の間の温度で、水素化アルカリ金属、例えば水素化ナトリウムなどの塩基の作用により脱プロトン化される。アルキルリチウム(Rli)、例えばリチウムジイソプロピルアミドなどの第2の強塩基の作用により、ジアニオンを得ることが可能となり、このジアニオンが、0℃と周囲温度の間の温度で、例えば式(XIII)のアミドなどのアシル化剤と続いて反応することによって、式(XIV)の化合物が得られる。
【0055】
段階b)において、式(XIV)の化合物は、硫酸などの強酸の作用により、0℃と周囲温度の間の温度で、式(IX)の化合物へと続いて環化される。
【0056】
式(X)の化合物は既知である。
【0057】
式(XII)の化合物は既知である。
【0058】
式(XIII)の化合物は、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、ジクロロメタンなどの溶媒中で、0℃と周囲温度の間の温度で、N−メトキシ−メタンアミンと、式RCOHal(XV)(式中、Rは式(I)の化合物に対して定義された通りであり、Halは、ハロゲン原子、好ましくは塩素である。)の酸ハロゲン化物との反応により調製される。
【0059】
式(XV)の化合物は、既知のもの、または既知の方法に従い調製される。
【0060】
この態様の別のものによると、式(II)の化合物もまた本発明の対象である。このような化合物は、式(I)の化合物の合成中間体として使用される。
したがって、本発明の対象は、次式の化合物である:
【0061】
【化10】

(式中、
−Rは、置換されていないか、またはハロゲン原子、ヒドロキシル、Alk基、OAlk基、S(O)Alk基もしくはOS(O)Alk基から独立して選択される置換基により1回以上置換されているフェニルであり、
−Rは、置換されていないか、またはハロゲン原子、ヒドロキシル、Alk基、OAlk基、S(O)Alk基もしくはOS(O)Alk基から独立して選択される置換基により1回以上置換されているフェニルであり、
−Rは、水素原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシまたはヒドロキシルであり、
−nは、0、1または2であり、
−Alkは、置換されていないか、またはフッ素原子により1回以上置換されているC−C)アルキルである。)。
【0062】
以下の実施例は、本発明に従って特定の化合物を調製することを記述している。このような実施例は、本発明を制限するものではなく、単に例示するためのものにすぎない。例示した化合物の番号は、本明細書中の以下の表(VI)に挙げられているものを指し、表(VI)では、本発明によるいくつかの化合物の化学構造および物理的特性を明示している。
【0063】
調製および実施例において、以下の略語が用いられる:
エーテル:ジエチルエーテル
イソエーテル:ジイソプロピルエーテル
DMSO:ジメチルスルホキシド
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
THF:テトラヒドロフラン
DCM:ジクロロメタン
EtOAc:酢酸エチル
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
TFA:三フッ化酢酸
Pd(dba):トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
キサントホス:4、5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン
2N塩化エチル:2N塩酸ジエチルエーテル溶液
Mp:融点
AT:周囲温度
Bp:沸点
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
シリカH:Merck(DARMSTAD)より市販のシリカゲル60H
緩衝液pH=2:KHSO16.66gおよびKSO32.32gを水1リットルに溶かした溶液
【0064】
プロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルはDMSO−d中に記録される。化学シフトδは、100万分の1単位(ppm)で表される。スペクトル解説のために、以下の略語を用いる:s:一重線、d:二重線、t:三重線、q:四重線、up:分解不可能なピーク、mt:多重線、bs:幅の広い一重線、rd:分解された二重線、spt:七重線。
【0065】
本発明による化合物は、LC/UV/MSの組合せ(液体クロマトグラフィー/UV検出/質量分析法)により分析される。分子ピーク(MH)および保持時間(tr)は分単位で測定される。
【0066】
方法1:M1
2.1×50mm、3.5μmの、シンメトリC18カラムを、30℃で、流速0.4ml/分で使用する。
【0067】
溶離液は、以下の通り構成される。
−溶媒A:pH3.15の、0.005%三フッ化酢酸(TFA)水溶液
−溶媒B:0.005%TFAアセトニトリル溶液
勾配:
【0068】
【表1】

【0069】
UV検出をλ=210nm−220nmで行い、質量検出を正ESI化学イオン化モードで行うことによって、分析した化合物のプロトン付加から誘導されたイオン(MH)を観察する。
【0070】
方法2:M2
2.1×50mm、3.5μmのXTerra MS C18カラムを、30℃で流速0.4ml/分で使用する。
【0071】
溶離液は、以下の通り構成される。
−溶媒A:pH=7の10mM AcONH
−溶媒B:アセトニトリル
勾配:
【0072】
【表2】

【0073】
UV検出をλ=220nmで行い、質量検出を正ESI化学イオン化モードで行うことによって、分析した化合物のプロトン付加から誘導されたイオン(MH)を観察する。
【0074】
方法3:M3
2×100mm、3.5μmのVarian C18カラムを、流速0.3ml/分で使用する。
【0075】
溶離液は、以下の通り構成される。
−溶媒A:pH=6.5の10mM AcONH
−溶媒B:アセトニトリル
勾配:
【0076】
【表3】

【0077】
UV検出をλ=220nmで行い、質量検出を正ESI化学イオン化モードで行うことによって、分析した化合物のプロトン付加から誘導されたイオン(MH)を観察する。
【0078】
方法4:M4
2.1×50mm、3.5μmのXTerraC18カラムを、30℃で、流速0.3ml/分で使用する。
【0079】
溶離液は、以下の通り構成される。
溶媒A:0.005%三フッ化酢酸水溶液
溶媒B:アセトニトリル
勾配:
【0080】
【表4】

【0081】
UV検出をλ=220nmで行い、質量検出を正ESI化学イオン化モードで行うことによって、分析した化合物のプロトン付加から誘導されたイオン(MH)を観察する。
【0082】
方法5:M5
2.1×50mm、3.5μmのシンメトリC18カラムを、流速0.4ml/分で使用する。
【0083】
溶離液は、以下の通り構成される。
−溶媒A:0.005%三フッ化酢酸水溶液
−溶媒B:0.005%三フッ化酢酸アセトニトリル溶液
勾配:
【0084】
【表5】

【0085】
UV検出をλ=220nmで行い、質量検出を正ESI化学イオン化モードで行うことによって、分析した化合物のプロトン付加から誘導されたイオン(MH)を観察する。
【0086】
方法6:M6
2.1×50mm、3.5μmのシンメトリC18カラムを流速0.4ml/分で使用する。
【0087】
溶離液は、以下の通り構成される。
−溶媒A:pH=3.1の、0.005%三フッ化酢酸水溶液
−溶媒B:0.005%三フッ化酢酸アセトニトリル溶液
勾配:
【0088】
【表6】

【0089】
UV検出をλ=210−220nmで行い、質量検出を正ESI化学イオン化モードで行うことによって、分析した化合物のプロトン付加から誘導されたイオン(MH)を観察する。
【0090】
調製
1.式(XIII)の化合物の調製
調製1.1
2,4−ジクロロ−N−メトキシ−Nメチルベンズアミド
【0091】
【化11】

【0092】
N−メトキシメタンアミンヒドロクロリド32.6gとトリエチルアミン91.2mlとのDCM500ml中混合物を、氷浴内で冷却し、次いで2,4−ジクロロベンゾイルクロリド47mlをゆっくりと加え、温度をATまで上昇させながらこの混合物を撹拌させておく。撹拌をATで1時間行った後、水を反応混合物に加え、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させる。所期の化合物53gを得る。
【0093】
調製1.2
4−クロロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド
【0094】
【化12】

【0095】
DCM500ml中のN−メトキシメタンアミンヒドロクロリド31.2gおよびトリエチルアミン91.2mlを氷浴内で冷却し、次いで4−クロロベンゾイルクロリド56gをゆっくりと加え、この混合物をATで4時間撹拌させておく。氷/水の混合物を加え、混合物をDCMで抽出し、有機相を緩衝液pH=2で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。所期の化合物60gを得る。
【0096】
調製1.3
2−クロロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド
【0097】
【化13】

【0098】
2−クロロベンゾイルクロリド50mlを、N−メトキシメタンアミンヒドロクロリド37.33gとトリエチルアミン104mlのDCM500ml中混合物にゆっくりと加え、この混合物を一晩ATで撹拌させておく。反応混合物に水を加え、混合物をDCMで抽出し、有機相を緩衝液pH=2で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。所期の化合物78.57gを得る。
【0099】
2.式(IX)の化合物の調製
調製2.1
6−(2,4−ジクロロフェニル)−4−ヒドロキシ−2H−ピラン−2−オン
【0100】
【化14】

【0101】
60%オイル中水素化ナトリウム5.8gの、THF300ml中懸濁液を、窒素雰囲気下で0℃に冷却し、次いでエチル3−オキソブタノエート18.9gをゆっくりと加え、この混合物を0℃で5分間撹拌させておく。次いでリチウムジイソプロピルアミドモノ(テトラヒドロフラン)のシクロヘキサン中1.5M溶液97mlを0℃で滴加し、この混合物を0℃で20分間撹拌させておく。最後に、調製1.1の化合物34gをゆっくりと加え、温度をATに戻しながら、混合物を撹拌させておき、一晩、ATで撹拌する。氷/HClの10%混合物を加え、この反応混合物をEtOAcで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。残留物を濃縮HSO300mlで溶解し、混合物をATで4時間撹拌させておく。反応混合物を氷上に注ぎ、撹拌させておき、形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。乾燥後、所期の化合物26gを得る。
【0102】
調製2.2
6−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−5−メチル−2H−ピラン−2−オン
【0103】
【化15】

【0104】
60%オイル中水素化ナトリウム4.7gの、THF100ml中懸濁液を、窒素雰囲気下で0℃に冷却し、次いでエチル3−オキソペンタノエート17gのTHF100ml中溶液をゆっくりと加え、この混合物を0℃で5分間撹拌させておく。次いでリチウムジイソプロピルアミドモノ(テトラヒドロフラン)のシクロヘキサン中1.5M溶液86.5mlを0℃で滴加し、この混合物を0℃で20分間撹拌させておく。最後に、調製1.2の化合物23.5gのTHF50ml中溶液をゆっくりと加え、温度をATに戻しながら、混合物を撹拌させておき、ATで一晩撹拌する。氷/HClの10%混合物を加え、この反応混合物をEtOAcで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。残留物を濃縮HSO150mlで溶解し、混合物をATで3時間撹拌させておく。反応混合物を氷上に注ぎ、撹拌させておき、形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。乾燥後、所期の化合物25gを得る。
【0105】
調製2.3
6−(2,4−ジクロロフェニル)−4−ヒドロキシ−5−メトキシ−2H−ピラン−2−オン
【0106】
【化16】

【0107】
60%オイル中水素化ナトリウム6gの、THF300ml中懸濁液を、窒素雰囲気下で0℃に冷却し、メチル4−メトキシ−3−オキソブタノエート21.9gのTHF100ml中溶液をゆっくりと加え、この混合物を0℃で5分間撹拌させておく。次いでリチウムジイソプロピルアミドモノ(テトラヒドロフラン)のシクロヘキサン中1.5M溶液100mlを0℃で滴加し、混合物を0℃で2時間撹拌させておく。最後に、調製1.1の化合物35.11gのTHF100ml中溶液をゆっくりと加え、温度をATに戻しながら、この混合物を撹拌させておき、ATで一晩撹拌する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水/HClの10%混合物中に溶解し、混合物をEtOAcで抽出する。有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。残留物を濃縮HSO200mlで溶解し、この混合物をATで3時間撹拌させておく。反応混合物を氷上に注ぎ、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。残留物を10%KCO溶液中に溶解し、この溶液をエーテルで洗浄し、10%HCl溶液を加えることによって水相を酸性化し、形成した結晶性の生成物を回転濾過乾燥し、乾燥後、所期の化合物8.5gを得る。
【0108】
調製2.4
6−(2−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−2H−ピラン−2−オン
【0109】
【化17】

【0110】
60%オイル中水素化ナトリウム6gの、THF50ml中懸濁液を、窒素雰囲気下で0℃に冷却し、次いでエチル3−オキソブタノエート19.18mlをゆっくりと加え、この混合物を0℃で5分間撹拌させておく。次いでリチウムジイソプロピルアミドモノ(テトラヒドロフラン)のシクロヘキサン中1.5M溶液100mlを0℃で滴加し、この混合物を0℃で20分間撹拌させておく。最後に、調製1.3の化合物34gをゆっくりと加え、温度をATに戻しながら、混合物を撹拌させておき、ATで48時間撹拌する。氷/緩衝液pH=2の混合物を加え、反応混合物をEtOAcで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。残留物を濃縮HSO140mlで溶解し、この混合物をATで4時間撹拌させておく。反応混合物を氷上に注ぎ、この混合物を撹拌させておき、形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。乾燥後、所期の化合物28.44gを得る。
【0111】
3.式(VIII)の化合物の調製
調製3.1
1−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリダジン−3−カルボン酸
【0112】
【化18】

【0113】
濃縮HCl300mlを、4−クロロアニリン34.7gの酢酸70ml中溶液に加え、この混合物を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム18.8gの水60ml中溶液をゆっくりと加え、この混合物を0℃で1時間30分の間撹拌させておき、ジアゾニウムクロリドの溶液を得る。平行して、調製2.1の化合物70gとNaCO420gの水500ml中溶液を撹拌させておき、冷却した上記ジアゾニウムクロリド溶液をゆっくりと加え、この混合物をATで2時間撹拌させておく。形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。沈殿物を濃縮HCl1リットル中に溶解し、この混合物をATで1時間撹拌させておき、5時間還流させる。反応混合物を冷却した後、水2リットルを加え、この混合物をATで一晩撹拌させておき、形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。所期の化合物27.8gを得る。
【0114】
調製3.2
1−(4−ブロモフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリダジン−3−カルボン酸
【0115】
【化19】

【0116】
濃縮HCl200mlを、4−ブロモアニリン17.4gの酢酸50ml中溶液に加え、この混合物を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム7gの水30ml中溶液をゆっくりと加え、この混合物を0℃で1時間30分の間撹拌させておき、ジアゾニウムクロリドの溶液を得る。平行して、調製2.1の化合物36gとNaCO200gの、水300mlおよびTHF100ml中溶液を撹拌させておき、冷却した上記ジアゾニウムクロリド溶液をゆっくりと加え、この混合物をATで2時間撹拌させておく。形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。沈殿物を濃縮HCl300ml中に溶解し、この混合物をATで1時間撹拌させておき、4時間還流させる。反応混合物を冷却した後、水2リットルを加え、この混合物をATで一晩撹拌させておき、形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。所期の化合物18gを得る。
【0117】
調製3.3
6−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(メチルチオ)フェニル])−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリダジン−3−カルボン酸
【0118】
【化20】

【0119】
濃縮HCl200mlを、4−(メチルチオ)アニリン19.8gの酢酸50ml中溶液に加え、この混合物を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム9.9gの水30ml中溶液をゆっくりと加え、この混合物を0℃で2時間撹拌させておき、ジアゾニウムクロリドの溶液を得る。平行して調製2.1の化合物35.8gとNaCO650gの、水650mlおよびTHF250ml中溶液を撹拌させておき、冷却した上記ジアゾニウムクロリド溶液をゆっくりと加え、この混合物をATで2時間撹拌させておく。形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。沈殿物を濃縮HCl700ml中に溶解し、この混合物をATで一晩撹拌させておき、1時間還流させる。反応混合物を冷却した後、水1.5リットルを加え、この混合物をATで一晩撹拌させておき、形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。所期の化合物41.7gを得る。
【0120】
調製3.4
6−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリダジン−3−カルボン酸
【0121】
【化21】

【0122】
濃縮HCl120mlを、2,4−ジクロロアニリン17.1gの酢酸20ml中溶液に加え、この混合物を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム7.3gの水30ml中溶液をゆっくりと加え、この混合物を0℃で1時間撹拌させておき、ジアゾニウムクロリドの溶液を得る。平行して調製2.2の化合物25gと、NaCO100gと、濃縮NaOH30mlの、EtOH200mlおよび水200ml中溶液を撹拌させておき、冷却した上記ジアゾニウムクロリド溶液をゆっくりと加え、この混合物をATで1時間撹拌させておく。形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。沈殿物を濃縮HCl300ml中に溶解し、この混合物をATで30分間撹拌させておき、3時間還流させる。反応混合物をATへ冷却した後、形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、水で洗浄する。乾燥後、所期の化合物16.5gを得る。
【0123】
調製3.5
1−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−ピリダジン−3−カルボン酸
【0124】
【化22】

【0125】
濃縮HCl60mlを、4−クロロアニリン5.8gの酢酸20ml中溶液に加え、混合物を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム3.2gの水10ml中溶液をゆっくりと加え、この混合物を0℃で2時間撹拌させておき、ジアゾニウムクロリドの溶液を得る。平行して、調製2.3の化合物13gとNaCO150gの水200ml中溶液を撹拌させておき、冷却した上記ジアゾニウムクロリド溶液をゆっくりと加え、この混合物をATで2時間撹拌させておく。形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。沈殿物を濃縮HCl200ml中に溶解し、この混合物をATで一晩撹拌させておき、形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。乾燥後、所期の化合物16gを得る。
【0126】
調製3に記載された手順に従い、以下の表1に示されている式(VIII)の化合物を調製する。
【0127】
【表7】



【0128】
4.式(VI)の化合物の調製
調製4.1
メチル1−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−ピリダジン−3−カルボキシレート
【0129】
【化23】

【0130】
調製3.1の化合物27.8gとトリエチルアミン30mlの、DCM200mlおよびTHF100ml中混合物を氷浴内で冷却し、イソシアナトスルフリルクロリド6.14mlを加え、この混合物を0℃で30分間撹拌させておき、次いでATに戻す。次いでMeOH300mlを加え、この混合物を1時間還流させ、トリエチルアミン10mlを加え、還流を2時間続ける。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を氷/水の混合物中に溶解し、2N HClの添加により混合物をpH=3へと酸性化し、DCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。所期の化合物26.5gを得る。
【0131】
調製4.2
メチル1−(4−ブロモフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリダジン−3−カルボキシレート
【0132】
【化24】

【0133】
調製3.2の化合物18gのDCM200mlおよびTHF150ml中混合物を氷浴で冷却し、イソシアナトスルフリルクロリド3.57mlを加え、次いでトリエチルアミン5.85mlを加え、この混合物を0℃で30分撹拌させておき、次いでATに戻す。次いでMeOH300mlおよびトリエチルアミン10mlを加え、この混合物を100℃で3時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、2N HClの添加により混合物をpH=3へと酸性化し、DCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/プロパン−2−オール(100/2、v/v)の混合物を用いて溶出を行う。EtOH/イソエーテルの混合物からの結晶化の後で、所期の化合物8gを得る。
【0134】
調製4.3
メチル6−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−ピリダジン−3−カルボキシレート
【0135】
【化25】

【0136】
調製3.3の化合物36.14gのDCM300mlおよびTHF100ml中混合物を0℃に冷却し、トリエチルアミン37mlを加え、次いでイソシアナトスルフリルクロリド7.88mlを加え、この混合物を0℃で30分撹拌させておき、次いでATに戻す。次いでMeOH350mlを加え、この混合物を1時間還流させ、トリエチルアミン35mlを加え、還流を2時間続ける。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を氷/水の混合物で溶解し、緩衝液pH=2の添加により混合物をpH=3へと酸性化し、DCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。所期の化合物30.6gを得る。
【0137】
調製4.4
メチル6−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−ピリダジン−3−カルボキシレート
【0138】
【化26】

【0139】
調製3.4の化合物15gのDCM150mlおよびTHF50ml中混合物を0℃に冷却し、イソシアナトスルフリルクロリド3.20mlを加え、次いでトリエチルアミン5.15mlを加え、この混合物を0℃で2時間撹拌させておく。次いでMeOH400mlおよびトリエチルアミン25mlを加え、この混合物を3時間還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエーテル/EtOHの混合物で溶解し、形成した結晶性の化合物を回転濾過乾燥し、ペンタンで洗浄し、乾燥させる。所期の化合物15gを得る。
【0140】
調製4.5
メチル1−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−ピリダジン−3−カルボキシレート
【0141】
【化27】

【0142】
調製3.5の化合物8gのDCM150mlおよびTHF150ml中混合物を0℃に冷却し、トリエチルアミン8mlを加え、次いでイソシアナトスルフリルクロリド1.64mlを加え、この混合物を0℃で30分撹拌させておき、次いでATに戻す。次いでMeOH200mlを加え、この混合物を2時間還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、形成した沈殿物を回転濾過乾燥して乾燥させる。所期の化合物7.4gを得る。
【0143】
調製4に記載された手順に従い、以下の表IIに示されている式(VI)の化合物を調製する。
【0144】
【表8】



【0145】
5.式(IV)の化合物の調製
調製5.1
1−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリダジン−3−カルボヒドラジドヒドロクロリド
【0146】
【化28】

【0147】
調製4.1の化合物26.5gとヒドラジン一水和物5.5mlのジオキサン400ml中混合物をATで3時間撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をEtOH100mlで溶解し、2N塩化エチル100ml、次いでエーテル200mlを加え、この混合物を撹拌させておき、形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、所期の化合物23gを得る。
【0148】
調製5.2
1−(4−ブロモフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリダジン−3−カルボヒドラジド
【0149】
【化29】

【0150】
調製4.2の化合物8gとヒドラジン一水和物3mlの、ジオキサン150ml中混合物をATで3時間撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエーテル中に溶解し、混合物をATで一晩撹拌させておき、形成した沈殿物を回転濾過乾燥する。所期の化合物5.5gを得る。
【0151】
調製5.3
6−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロピリダジン−3−カルボヒドラジドヒドロクロリド
【0152】
【化30】

【0153】
調製4.3の化合物30.6gとヒドラジン一水和物7mlのジオキサン400ml中混合物を、ATで2時間撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をEtOH100mlで溶解し、2N塩化エチル100mlを加え、次いでエーテル200mlを加え、この混合物を撹拌させておき、形成した沈殿物を回転濾過乾燥する。所期の化合物32gを得る。
【0154】
調製5.4
6−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−ピリダジン−3−カルボヒドラジド
【0155】
【化31】

【0156】
調製4.4の化合物15gとヒドラジン一水和物7mlのジオキサン400mlおよびDCM300ml中混合物を、ATで24時間撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエーテル/EtOHの混合物中に溶解し、形成した沈殿物を回転濾過乾燥して、乾燥させる。所期の化合物11.5gを得る。
【0157】
調製5.5
1−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−ピリダジン−3−カルボヒドラジドヒドロクロリド
【0158】
【化32】

【0159】
調製4.5の化合物7.4gとヒドラジン一水和物1gの、ジオキサン200mlおよびMeOH50ml中混合物を、ATで16時間撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をEtOH50ml中に溶解し、2N塩化エチルを加え、次いでイソエーテルを加え、形成した沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄し、乾燥させる。所期の化合物8.2gを得る。
【0160】
調製5に記載された手順に従い、以下の表IIIに示されている式(IV)の化合物を調製する。
【0161】
【表9】



【0162】
6.式(II)の化合物の調製
調製6.1
5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]−ピリダジン−3−オン
【0163】
【化33】

【0164】
調製5.1の化合物5gとピリジン500mlの混合物を135℃で36時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、この混合物をATで一晩撹拌し、形成した沈殿物を回転濾過乾燥して、乾燥させる。所期の化合物3.5gを得る。
【0165】
調製6.2
5−(4−ブロモフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]−ピリダジン−3−オン
【0166】
【化34】

【0167】
調製5.2の化合物5.5gと、ピリジン500mlと、濃縮HCl10mlの混合物を120℃で一晩加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、形成した沈殿物を回転濾過乾燥して、乾燥させる。所期の化合物5gを得る。
【0168】
調製6.3
6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ−[4、3−c]ピリダジン−3−オン
【0169】
【化35】

【0170】
調製5.3の化合物5gとピリジン486mlの混合物を72時間還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、この混合物をATで1時間撹拌させておき、形成した沈殿物を回転濾過乾燥する(4.31g)。沈殿物0.2gをシリカHゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCMを用いて溶出を行い、次いでDCM/MeOH混合物(100/2.5、v/v)を用いて行う。所期の化合物0.07gを得る。
【0171】
調製6.4
6−(4−クロロフェニル)−5−(2,4−ジクロロフェニル)−7−メチル−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ−[4,3−c]ピリダジン−3−オン
【0172】
【化36】

【0173】
調製4.4の化合物5.2gと、ピリジン50mlと、濃縮HCl2mlの混合物を3日間還流させる。ATに冷却した後、水を反応混合物に加え、形成した沈殿物を回転濾過乾燥する。沈殿物をEtOAc中に溶解し、不溶性生成物を濾別する。回転濾過乾燥する水性溶剤をEtOAcで抽出し、有機相を10%HCl溶液で洗浄し、合わせた有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。所期の化合物2.3gを得る。
【0174】
調製6.5
5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−7−メトキシ−2、5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ−[4,3−c]ピリダジン−3−オン
【0175】
【化37】

【0176】
調製5.5の化合物3.6gとカリウムtert−ブトキシド1.7gのEtOH400ml中混合物を4時間還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を10%HCl溶液で溶解し、形成された沈殿物を回転濾過乾燥し、イソエーテルで洗浄し、次いでペンタンで洗浄する。所期の化合物2.5gを得る。
【0177】
調製6に記載された手順に従い、以下の表IVに示されている式(II)の化合物を調製する。
【0178】
【表10】



【0179】
7.式(III)の化合物の調製
調製7.1
[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メチルメタンスルホネート、シスとトランスの混合物
【0180】
【化38】

A)[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メタノール、シスとトランスの混合物
ボランのTHF中1M溶液65mlを、4−(トリフルオロメチル)−シクロヘキサンカルボン酸のシスとトランス混合物5.15gのTHF150ml中混合物にATで滴加し、この混合物をATで1時間撹拌させておき、次いで100℃で4時間加熱する。次いでMeOH150mlを加え、この混合物を1時間還流させる。最後に、2N塩化エチル100mlを滴加し、この混合物を45分間還流させる。ATに冷却した後、反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を10%NaOH溶液で溶解し、この混合物を30分間撹拌させておき、EtOAcで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。所期の化合物4.35gを得る。
B)[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メチルメタンスルホネート、シスとトランスの混合物
段階Aの化合物4.35gとトリエチルアミン5.1mlのDCM50ml中混合物を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド1.85mlを滴加し、温度がATに戻るまでこの混合物を撹拌させておく。ATで4時間撹拌後、氷を反応混合物に加え、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離させる。所期の化合物4gをオイルの形態で得る。
【0181】
調製7.2
アダマント−1−イルメチルメタンスルホネート
【0182】
【化39】

【0183】
アダマンタン−1−イルメタノール3gとトリエチルアミン5mlのDCM50ml中混合物を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド2mlを滴加し、温度をATに戻しながらこの混合物を撹拌させておく。水/氷の混合物を反応混合物に加え、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。所期の化合物2gを得る。
【0184】
調製7.3
4−(クロロメチル)−2−フルオロ−1−プロポキシベンゼン
【0185】
【化40】

A)3−フルオロ−4−プロポキシ安息香酸
3−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸2gとKCO5.31gのアセトニトリル50ml中混合物を24時間還流させ、1−ヨードプロパン0.5mlを加え、還流を7時間継続する。ATに冷却した後、反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をEtOAcで抽出し、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をEtOH30ml中に溶解し、濃縮NaOH溶液5mlを加え、この混合物を60℃で1時間撹拌させておく。混合物を真空下で濃縮し、残留物を10%HCl溶液で溶解し、この混合物DCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。所期の化合物0.8gを得る。
B)(3−フルオロ−4−プロポキシフェニル)メタノール
ボランのTHF中1M溶液8mlを、この前の段階の化合物0.8gのTHF300ml中混合物に滴加し、この混合物をATで30分間撹拌させておき、次いで100℃で2時間加熱する。次いでMeOH100mlを加え、この混合物を100℃で1時間加熱する。最後に、2N塩化エチル20mlを加え、この混合物を100℃で1時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。所期の化合物0.8gを得る。
C)4−(クロロメチル)−2−フルオロ−1−プロポキシベンゼン
この前の段階の化合物0.8gと、メタンスルホニルクロリド0.4mlとトリエチルアミン0.2mlのDCM10ml中混合物をATで一晩撹拌させておく。氷を反応混合物に加え、続いて緩衝液pH=2を加え、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。所期の化合物1.2gを得る。
【0186】
調製7.4
N−[4−(クロロメチル)ベンジル]−N−エチルプロパン−1−アミンヒドロクロリド
【0187】
【化41】

A)[4−[[エチル(プロピル)アミノ]メチル]フェニル]メタノール
[4−(クロロメチル)フェニル]メタノール5gと、N−エチルプロパン−1−アミン5.56gと、ヨウ化カリウム5.29gと、KCO4.41gのアセトニトリル200ml中混合物をATで48時間撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。所期の化合物3.5gを得る。
B)N−[4−(クロロメチル)ベンジル]−N−エチルプロパン−1−アミンヒドロクロリド
塩化チオニル2.87gを、この前の段階の化合物0.5gの2N塩化エチル5ml中混合物に滴加し、この混合物をATで2時間撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をDCMで溶解し、溶媒を真空下で蒸発分離する。所期の化合物0.6gを得る。
【0188】
調製7.5
N−[4−(クロロメチル)ベンジル]−2,2,2−トリフルオロ−N−メチルエタンアミンヒドロクロリド
【0189】
【化42】

A)メチル4−[(メチルアミノ)メチル]ベンゾエート
60%オイル中NaH1.13g、次いでヨウ化メチル2.35mlを、メチル4−[[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル]ベンゾエート5gのTHF150ml中溶液に加え、この混合物をATで一晩撹拌する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水/氷の混合物で溶解し、混合物をEtOAcで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物を2N塩化エチル80mlで溶解し、水1mlを加え、この混合物をATで一晩撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を5%NaHCO溶液で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。所期の化合物2.2gを得る。
B)メチル4−[[メチル−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]メチルベンゾエート
この前の段階の化合物2.2gと、2,2,2−トリ−フルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート3.13gと、NaHCO2.06gのEtOH20ml中混合物を80℃で5時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。所期の化合物2gを得る。
C)[4−[[メチル−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]メチル]フェニル]メタノール
LiAlH0.581gのエーテル30ml中懸濁液を0℃に冷却し、この前の段階の化合物2gのエーテル10ml中溶液を滴加し、温度をATまで戻しながらこの混合物を撹拌させておく。水1.4mlを加え、次いで15%NaOH1.4mlを加え、次いで水4.4mlを加え、この混合物を撹拌させておき、ミネラル塩を濾別する。濾液を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をエーテルで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。所期の化合物2gを得る。
D)N−[4−(クロロメチル)ベンジル]−2,2,2−トリフルオロ−N−メチルエタンアミンヒドロクロリド
塩化チオニル2mlを、この前の段階の化合物0.5gの2N塩化エチル10ml中混合物に加え、この混合物をATで一晩撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、所期の化合物0.5gを得る。
【0190】
調製7に記載された手順に従い、以下の表Vに示されている式(III)の化合物を調製する。
【0191】
【表11】

【実施例1】
【0192】
化合物1
5−(4−クロロフェニル)−2−(シクロヘキシルメチル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
調製6.1の化合物0.5gと、(ブロモメチル)シクロヘキサン0.27mlと、KCO0.27gの、ジオキサン20mlおよびDMF5ml中混合物を130℃で48時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。イソエーテルからの結晶化の後、所期の化合物0.22gを得る。
【0193】
MH:487;tr=11.24(M1);
H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):0.75−1.95:up:11H;3.70:mt:2H;7.29−7.74:up:8H。
【実施例2】
【0194】
化合物2および化合物3
5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]−メチル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン、最も極性の低い異性体および最も極性の高い異性体。
【0195】
調製6.1の化合物0.5gと、調製7.1の化合物0.664gと、KCO0.352gの、ジオキサン20mlおよびDMF5ml中混合物を130℃で48時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相NaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発する。この残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/MeOH(100/2、v/v)の混合物を用いて溶出を行う。2つの異性体が分離する。
−化合物2:イソエーテルからの結晶化の後、最も低い極性:m=0.12g
MH:555;tr=11.45(M1);
H NMR:DMSO−d(500MHz):δ(ppm):1.42−1.72:up:8H;2.24:mt:1H;2.31:mt:1H;3.94:mt:2H;7.37−7.76:up:8H。
−化合物3:イソエーテルからの結晶化の後、最も高い極性:m=0.025g
MH:555;tr=11.42(M1);
H NMR:DMSO−d(500MHz):δ(ppm):0.99−1.34:up:4H;1.73:mt:2H;1.78−1.94:up:3H;2.24:mt:1H;3.78:mt:2H;7.40−7.58:m:6H。
【実施例3】
【0196】
化合物4
2−(アダマンタン−1−イルメチル)−5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
調製6.1の化合物0.5gと、調製7.2の化合物0.62gと、CsCO0.624gの、ジオキサン20mlおよびDMF5ml中混合物を140℃で一晩加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/プロパン−2−オール(97/3、v/v)の混合物を用いて溶出を行う。イソエーテルからの結晶化の後、所期の化合物0.025gを得る。
【実施例4】
【0197】
化合物7
5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピルベンジル)−2、5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
調製6.1の化合物0.5gのTHF30mlおよびDMF5ml中混合物を0℃に冷却し、60%オイル中NaH0.052gを加え、次いで4−イソプロピルベンジル臭化物0.26mlを加え、温度をATに戻しながら、この混合物を撹拌させておく。次いで混合物を60℃で6時間加熱し、次いでATで一晩撹拌する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/プロパン−2−オール(97/3、v/v)の混合物を用いて溶出を行う。所期の化合物0.06gを得る。
【実施例5】
【0198】
化合物36および化合物37
5−(4−ブロモフェニル)−2−[(4−tert−ブチルシクロヘキシル)メチル]−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン、最も極性の低い異性体および最も極性の高い異性体
調製6.2の化合物0.5gと、調製7.10の化合物0.57gと、KCO0.32gのジオキサン30mlおよびDMF5ml中混合物を140℃で5時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をEtOAcで抽出し、有機の相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/MeOH(100/2、v/v)の混合物を用いて溶出を行う。2つの異性体が分離する。
−化合物36:イソエーテルからの結晶化後、最も低い極性:m=0.035g
MH:587;tr=13.05(M1);
H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):0.77−1.67:up:18H;2.26:se:1H;3.94:mt:2H;7.32−7.77:m:8H。
−化合物37:イソエーテルからの結晶化後、最も高い極性:m=0.065g
MH:587;tr=13.03(M1);
H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):0.81:s:9H;0.86−1.12:up:4H;1.58−1.90:up:4H;3.73:mt:2H;7.29−7.79:up:8H。
【実施例6】
【0199】
化合物51
5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−2−[4−(トリフルオロメチル)−ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
化合物50、0.6gと、HBrの45%溶液30mlの酢酸中混合物を80℃で5時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をNaHCOの飽和溶液で溶解し、この混合物をATで1時間撹拌させておき、形成した沈殿物を回転濾過乾燥する。沈殿物をMeOHで溶解し、濃縮HClを添加することにより混合物を酸性化し、形成した沈殿物を回転濾過乾燥して、乾燥させる。所期の化合物0.09gを得る。
【実施例7】
【0200】
化合物57
6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−フルオロフェニル)−2−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
調製6.6の化合物0.53gと、1−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン0.56gと、CsCO1.88gの、ジオキサン30mlおよびDMF5ml中混合物を160℃で2時間加熱する。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカHゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCMを用いて溶出を行い、次いでDCM/MeOH(100/5、v/v)の混合物を用いて溶出を行う。イソエーテルからの結晶化の後、所期の化合物0.04gを得る。
【実施例8】
【0201】
化合物65
6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−メトキシフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
調製6.8の化合物2gと、1−(ブロモメチル)−4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンゼン1.73gと、CsCO6.87gのジオキサン103ml中混合物を2時間還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲルH上でクロマトグラフィー処理し、DCMを用いて溶出を行い、次いでDCM/MeOH(100/5、v/v)の混合物を用いて溶出を行う。所期の化合物1.164gを得る。
【実施例9】
【0202】
化合物76
6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
化合物65、0.91gのDCM50ml中溶液を−20℃に冷却し、BBrのDCM中1M溶液6.3mlを窒素雰囲気下で加え、温度をATに戻しながらこの混合物を48時間撹拌させておく。反応混合物を氷冷の水の中に注ぎ、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲルH上でクロマトグラフィー処理し、DCMを用いて溶出を行い、次いでDCM/MeOH(l00/1、v/v)の混合物を用いて溶出を行う。所期の化合物0.49gを得る。
【実施例10】
【0203】
化合物77
4−[6−(2,4−ジクロロフェニル)−3−オキソ−2−[4[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,3−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−5−イル]フェニル−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
化合物76、0.245gと、トリエチルアミン0.12mlのDCM100ml中溶液を0℃に冷却し、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニルクロリド0.17gを加え、温度をATに戻しながら混合物を撹拌させておく。水を反応混合物に加え、混合物をDCMで抽出し、有機相を水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。イソエーテルからの結晶化の後、所期の化合物0.25gを得る。
【実施例11】
【0204】
化合物78
4−[6−(2,4−ジクロロフェニル)−3−オキソ−2−[4[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,3−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−5−イル]フェニルプロパン−1−スルホネート
化合物76、0.17gと、トリエチルアミン0.08mlのDCM100ml中溶液を0℃に冷却し、プロパン−1−スルホニルクロリド0.07mlを加え、温度をATに戻しながらこの混合物を2時間撹拌させておく。水を反応混合物に加え、混合物をDCMで抽出し、有機相を水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。イソエーテルからの結晶化の後、所期の化合物0.167gを得る。
【実施例12】
【0205】
化合物90−SAR117027
N−[2−[[3−クロロ−4−[5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)−ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル]フェニル]チオ]エチル]アセトアミド
N−(2−メルカプトエチル)アセトアミド0.46mlと60%オイル中NaH0.066gの、キシレン25ml中混合物を、60℃で1時間撹拌させておく。次いで化合物89、1gと、Pd(dba)0.12gと、キサントホス0.088gを加え、この混合物を一晩還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を10%HCl溶液で溶解し、混合物をEtOAcで抽出し、不溶性物質を濾別し、生成物を沈降により分離し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/MeOH(100/5、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。イソエーテルからの結晶化の後、所期の化合物0.86gを得る。
【0206】
MH=644;tr=9.48(M1)。
【実施例13】
【0207】
化合物91−SAR115935
6−[2−クロロ−4−[(3−ヒドロキシプロピル)チオ]フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2、5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
3−メルカプトプロパン−1−オール0.24gと60%オイル中のNaH0.04gのキシレン34ml中混合物を60℃で1時間撹拌させておく。次いで化合物89、0.61gと、Pd(dba)0.074gと、キサントホス0.055gとを加え、この混合物を一晩還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を10%HCl溶液で溶解し、混合物をEtOAcで抽出し、不溶性物質を濾別し、この生成物を沈降により分離し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/EtOAc(100/30、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。所期の化合物0.68gを得る。
【0208】
MH=617;tr=9.96(M1)。
【実施例14】
【0209】
化合物92−SAR117026
N−[3−[(3−クロロ−4−[5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)−ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル]フェニル)チオ]プロピル]メタンスルホンアミド
A)3−[[3−クロロ−4−[5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)−ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル]フェニル]チオ]プロピルメタンスルホネート
化合物91、0.58gと、トリエチルアミン0.26mlのDCM10ml中溶液を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド0.11mlを加え、温度をATに戻しながらこの混合物を一晩撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を緩衝液pH=2で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/EtOAc(100/35、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。イソエーテルからの結晶化の後、所期の化合物0.53gを得る。
B)N−[3−[(3−クロロ−4−[5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)−ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル]フェニル)チオ]プロピル]メタン−スルホンアミド
メタンスルホンアミド0.3gと60%オイル中NaH0.12gのDMF15ml中溶液を、0℃に冷却し、この前の段階からの化合物0.52gを加え、温度をATに戻しながらこの混合物を5時間撹拌させておく。次いでNaI0.006gを加え、この混合物をATで30分間撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をEtOAcで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/MeOH(100/5、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。イソエーテルからの結晶化の後、所期の化合物0.19gを得る。
【0210】
MH=694;tr=9.98(M1)。
【実施例15】
【0211】
化合物94−SAR125856
6−[2−クロロ−4−[(3,3,3−トリフルオロプロピル)チオ]フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2、5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
化合物93、0.32gと、ナトリウム3,3,3−トリフルオロプロパン−1−チオレート0.1gと、Pd(dba)0.036gと、キサントホス0.027gのキシレン20ml中混合物を一晩還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を10%HCl溶液で溶解し、混合物をEtOAcで抽出し、不溶性物質を濾別し、この生成物を沈降で分離し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/EtOAc(100/20、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。所期の化合物0.11gを得る。
【0212】
MH=687;tr=11.82(M1)。
【実施例16】
【0213】
化合物95−SAR119436
N−[2−[[3−クロロ−4−[5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]−ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル]フェニル]チオ]エチル]アセトアミド
この化合物は、キシレン25ml中の、化合物93、1gと、N−(2−メルカプトエチル)アセトアミド0.44mlと、60%オイル中NaH0.06gと、Pd(dba)0.11gと、キサントホス0.084gとを用いて、実施例12に記載の手順に従い調製される。所期の化合物0.57gを得る。
【0214】
MH=676;tr=9.94(M1)。
【実施例17】
【0215】
化合物96−SAR124029
6−[2−クロロ−4−(エチルチオ)フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−[(トリフルオロ−メチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
この化合物は、キシレン25ml中の、化合物93、1gと、60%オイル中NaH0.07gと、エタンチオール0.13mlと、Pd(dba)0.11gと、キサントホス0.084gとを用いて、実施例12に記載の手順に従い調製される。所期の化合物0.489gを得る。
【0216】
MH=619;tr=11.80(M1)。
【実施例18】
【0217】
化合物102−SAR100912
6−[2−クロロ−4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
A)6−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロ−メチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
化合物99、2gのDCM40ml中溶液を−20℃に冷却し、BBrのDCM中1M溶液10.77mlを窒素雰囲気下で加え、温度をATに戻しながら、この混合物を48時間撹拌させておく。反応混合物を氷の上に注ぎ、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させる。所期の化合物2.047gを得る。
B)6−[2−クロロ−4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
この前の段階からの化合物0.5gと、2−クロロ−N,N−ジメチルエタンアミンヒドロクロリド0.27gと、CsSO1.5gのアセトニトリル30ml中混合物を一晩還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/EtOAc(100/30、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。所期の化合物0.05gを得る。
【0218】
MH=614;tr=7.14(M1)。
【実施例19】
【0219】
化合物103−SAR157102
6−[2−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
実施例18の段階Aで得た化合物0.45gと、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート0.38gと、NaHCO0.28gのEtOH14ml中混合物を2時間還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/EtOAc(100/30、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。イソエーテルからの結晶化後、所期の化合物0.145gを得る。
【0220】
MH=625;tr=10.87(M1)。
【実施例20】
【0221】
化合物111−SSR154266
6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル]−2−[4−(トリフルオロ−メチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
A)6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
化合物64、4.5gのDCM83ml中溶液を−20℃に冷却し、BBrのDCM中1M溶液24.75mlを窒素雰囲気下で加え、温度をATに戻しながらこの混合物を48時間撹拌させておく。反応混合物を氷上に注ぎ、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。所期の化合物4.55gを得る。
B)6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル]−2−[4−(トリ−フルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
60%オイル中NaH0.02gを、この前の段階からの化合物0.2gのジオキサン20ml中混合物に加え、この混合物をATで1時間30分の間撹拌させておく。CsCO0.37gを加え、次いで2−クロロ−N,N−ジメチルエタンアミンヒドロクロリド0.1gを加え、この混合物を2時間還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/MeOH(100/5、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。イソエーテルからの結晶化後、所期の化合物0.24gを得る。
【0222】
MH=602;tr=8.67(M1)。
【実施例21】
【0223】
化合物121−SAR137338A
6−[4−[(2−アミノエチル)チオ]−2−クロロフェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリ−フルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オンヒドロクロリド
A)tert−ブチル[2−[(3−クロロ−4−[5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロ−メチル)ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル]フェニル]チオ]エチル]−カルバメート
tert−ブチル(2−メルカプトエチル)カルバメート3.33mlと、60%オイル中NaH0.31gの、キシレン50ml中混合物を、60℃で1時間撹拌させておく。次いで化合物89、4.63gと、Pd(dba)0.56gと、キサントホス0.4gを加え、この混合物を一晩還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を10%HCl溶液で溶解し、混合物をEtOAcで抽出し、不溶性物質を濾別し、この生成物を沈降で分離し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/EtOAc(100/40、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。イソエーテルからの結晶化後、所期の化合物4.15gを得る。
B)6−[4−[(2−アミノエチル)チオ]−2−クロロフェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリ−フルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オンヒドロクロリド
この前の段階からの化合物4.15gと、塩化エチルのDCM15ml中2N溶液43.27mlの混合物をATで2時間撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をエーテルで溶解し、形成した沈殿物を回転乾燥する。所期の化合物256gを得る。
【実施例22】
【0224】
化合物122−SAR137529
6−[2−クロロ−4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]チオ]フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
遊離塩基の形態での化合物121、0.4gと、ホルムアルデヒドの37%水溶液0.11mlと、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.89gのTHF25ml中混合物をATで一晩撹拌させておく。次いでMeOH30mlを加え、混合物を30分間還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、30%NaOHの添加により水相をアルカリ化し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/MeOH(100/5、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。イソエーテルからの結晶化後、所期の化合物0.277gを得る。
【実施例23】
【0225】
化合物123−SAR139296
6−(2−クロロ−4−{[2−(ジエチルアミノ)エチル]チオ}フェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン
遊離塩基の形態での化合物121、0.45gと、アセトアルデヒド0.11mlと、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム0.33gのTHF25ml中混合物をATで一晩撹拌させておく。次いでMeOH30mlを加え、混合物を30分間還流させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で溶解し、30%NaOHの添加により水相をアルカリ化し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/MeOH(100/5、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。所期の化合物0.061gを得る。
【実施例24】
【0226】
化合物125−SAR139298
N−{2−[(3−クロロ−4−{5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)−ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル}フェニル)チオ]エチル}メタン−スルホンアミド
メタンスルホニルクロリド0.06mlを、遊離塩基の形態での化合物121、0.4gと、トリエチルアミン0.18mlのDCM15ml中混合物に加え、混合物をATで3時間撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を10%HCl溶液で溶解し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/MeOH(100/5、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。所期の化合物0.294gを得る。
【実施例25】
【0227】
化合物126−SAR140559
N−{2−[(3−クロロ−4−{5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)−ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル}フェニル)チオ]エチル}ホルムアミド
無水酢酸0.71mlを、化合物121、0.45gのギ酸1.69ml中溶液に滴加し、この混合物をATで一晩撹拌させておく。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を氷冷の水で溶解し、NaOH濃縮溶液の添加により水相をアルカリ化し、混合物をDCMで抽出し、有機相をNaSO上で乾燥させ、溶媒を真空下で蒸発分離する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、DCM/MeOH(100/5、V/V)の混合物を用いて溶出を行う。イソエーテルからの結晶化後、所期の化合物0.32gを得る。
【0228】
以下の表は、本発明による化合物のいくつかの例の化学構造および物理的特性を例示している。この表において:
−Me、Et、nPr、iPr、nBuおよびtBuはそれぞれ、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基およびtert−ブチル基を表す。
【0229】
【表12】



















化合物番号7:H NMR:DMSO−d(400MHz):δ(ppm):1.18:d:6H;2.86:spt:1H;5.07:mt:2H;7.22:mt:4H;7.37−7.77:up:8H。
化合物番号8:H NMR:DMSO−d(200MHz):δ(ppm):1.25:s:9H;5.06:mt:2H;7.14−7.81:up:12H。
化合物番号13:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):5.23:mt:2H;7.40−7.80:up:12H。
化合物番号16:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):5.25:mt:2H;7.37−7.82:up:11H。
化合物番号23:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):5.21:mt:2H;7.28−7.94:up:12H。
化合物番号38:H NMR:DMSO−d(400MHz):δ(ppm):1.18:d:6H;2.86:spt:1H;5.07:mt:2H;7.14−7.74:up:12H。
化合物番号39:H NMR:DMSO−d(400MHz):δ(ppm):0.88:t:3H;1.29:mt:2H;1.52:mt:2H;2.55:mt:2H;7.01−7.85:up:12H。
化合物番号40:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):5.24:mt:2H;7.22−7.88:up:11H。
化合物番号41:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):5.16:mt:2H;7.30−7.73:up:12H。
化合物番号42:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):5.16:mt:2H;7.21−7.80:up:12H。
化合物番号44:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.45:s:3H;5.23:mt:2H;7.23:d:2H;7.36:d:2H;7.46:s:1H;7.53:mt:3H;7.65−7.78:up:4H。
化合物番号45:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.45:s:3H;5.26:up:2H;7.23:d:2H;7.36:d:2H;7.46:s:1H;7.49−7.79:up:6H。
化合物番号46:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.45:s:3H;5.16:mt:2H;7.23:d:2H;7.31−7.40:up:4H;7.42−7.57:up:4H;7.65−7.72:up:2H。
化合物番号60:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):5.21:mt:2H;7.32−7.53:up:10H;7.61−7.70:up:2H。
化合物番号62:H NMR:DMSO−d(400MHz):δ(ppm):3.74:s:3H;5.16:mt:2H;6.91:d:2H;7.30−7.55:up:8H;7.61−7.70:up:2H。
化合物番号65:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):3.73:s:3H;5.20:mt:2H;6.92:d:2H;7.36:d:2H;7.42−7.56:up:4H;7.61−7.79:up:4H。
化合物番号66:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):5.20:mt:2H;7.21:t:2H;7.31−7.55:up:8H;7.63:mt:1H;7.72:d:2H。
化合物番号77:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.92:mt:2H;3.88:mt:2H;5.21:mt:2H;7.37−7.79:up:12H。
化合物番号89:SAR112753:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.40:s:3H;5.18:rd:2H;7.18:d:2H;7.31:d:2H;7.40:s:1H;7.48:d:2H;7.55:d:1H;7.61:rd:1H;7.69:d:2H;7.73:d:1H。
化合物番号91:SAR115935:H NMR:DMSO−d(400MHz):δ(ppm):1.67:t:2H;2.45:s:3H;3.03:t:2H;3.47:mt:2H;4.61:t:1H;5.22:rd:2H;7.22:d:2H;7.28:rd:1H;7.31−7.36:2mt:3H;7.40:s:1H;7.53:d:3H;7.73:d:2H。
化合物番号93:SAR118666:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.40:s:3H;5.15:rd:2H;7.18:d:2H;7.32:d:2H;7.42:2mt:3H;7.55:d:1H;7.61:rd:1H;7.69:d:2H;7.73:d:1H。
化合物番号95:SAR119436:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):1.72:s:3H;2.39:s:3H;3.00:mt:2H;3.17:mt:2H;5.15:rd:2H;7.18:d:2H;7.29:2 mt:3H;7.35:s:1H;7.37:d:1H;7.41:d:2H;7.49:d:1H;7.67:d:2H;8.05:t:1H。
化合物番号97:SAR119435:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):1.61:mt:2H;2.40:s:3H;2.97:t:2H;3.42:mt:2H;4.53:t:1H;5.15:rd:2H;7.13−7.33:up:6H;7.36:s:1H;7.42:d:2H;7.48:d:1H;7.67:d:2H。
化合物番号99:SSR156515:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.40:s:3H;3.70:s:3H;5.20:rd:2H;6.92:d:1H;6.98:d:1H;7.17:d:2H;7.29:d+mt:3H;7.48:d+mt:3H;7.69:d:2H。
化合物番号100:SSR156516:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.40:s:3H;3.71:s:3H;5.1:rd:2H;6.91:rd:1H;6.97:d:1H;7.16:d:2H;7.23−7.54:up:8H。
化合物番号101:SSR156517:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.42:s:3H;3.71:s:3H;8.14:rd:2H;6.92:rd:1H;6.98:d:1H;7.17:mt:2H;7.28:2mt:3H;7.42:d:2H;7.49:d:1H;7.67:d:2H。
化合物番号102:SAR100912:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.12:s:6H;2.39:s:3H;2.51:t:2H;3.99:t:2H;5.17:rd:2H;6.91:rd:1H;6.98:d:1H;7.17:d:2H;7.29:d+mt:3H;7.43−7.53:up:3H;7.69:d:2H。
化合物番号104:SAR101384:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.06:s:3H;2.41:s:3H;2.75:t:2H;4.10:t:2H;5.7:rd:2H;6.93:rd:1H;7.00:d:1H;7.16:d:2H;7.29:d+mt:3H;7.48:d:3H;7.68:d:2H。
化合物番号105:SAR105567:H NMR:DMSO−d(400MHz):δ(ppm):2.46:s:3H;2.48:s:3H;5.22:rd:2H;7.18−2.30:up:4H;7.31−7.41:up:3H;7.53:d:3H;7.73:d:2H。
化合物番号107:SAR105565:H NMR:DMSO−d(400MHz):δ(ppm):2.46:s:3H;2.48:s:3H;5.20:rd:2H;7.20−7.32:up:3H;7.33−7.39:up:3H;7.46:d:2H;7.53:d:1H;7.72:d:2H。
化合物番号113:SAR124030:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):1.65:up:2H;2.81:s:3H;2.96:mt:4H;5.17:rd:2H;7.02:t:1H;7.27:2d:4H;7.37−7.53:up:4H;7.56−7.75:up:4H。
化合物番号116:SAR122848:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):1.66:mt:2H;2.83:s:3H;2.97:mt:4H;5.18:rd:2H;7.01:t:1H;7.28:2d:4H;7.41:s:3H;7.44−7.53:up:3H;7.63:mt:1H;7.69:d:1H。
化合物番号121:SAR137338A:H NMR:DMSO−d(400MHz):δ(ppm):2.23:bs:2H;2.45:s:3H;2.7:t:2H;3.01:t:2H;5.23:rd:2H;7.22:d:2H;7.31:d:1H;7.32−7.37:up:3H;7.41:s:1H;7.5−7.56:up:3H;7.73:d:2H。
化合物番号122:SAR137529:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.08:s:6H;2.37:t:2H;2.40:s:3H;3.05:t:2H;5.17:rd:2H;7.17:d:2H;7.25:d:1H;7.27−7.34:up:3H;7.36:s:1H;7.45−7.51:up:3H;7.69:d:2H。
化合物番号123:SAR139296:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):0.85:t:6H;2.32−2.5:up:4H;2.4:s:3H;2.52:t:2H;3.02:t:2H;5.18:rd:2H;7.17:d:2H;7.22−7.41:up:5H;7.42−7.54:up:3H;7.69:d:2H。
化合物番号124:SAR140308:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):0.86:d:6H;2.4:s:3H;2.6.−2.74:up:3H;3.02:t:2H;5.18:rd:2H;7.17:d:2H;7.23−7.34:up:4H;7.36:s:1H;7.48:d:3H;7.69:d:2H。
化合物番号125:SAR139298:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.4:s:3H;2.85:s:3H;3.08:s:4H;5.2:rd:2H;7.18:d:2H;7.22−7.4:up:6H;7.44−7.61:up:3H;7.69:d:2H。
化合物番号126:SAR140559:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.4:s:3H;3.03:t:2H;3.2:t:2H;5.18:rd:2H;7.17:d:2H;7.17:d:2H;7.25−7.39:up:5H;7.44−7.55:up:3H;7.69:d:2H;7.97:s:1H;8.17:t:1H。
化合物番号127:SAR142061:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):2.39:s:3H;3.12:t:2H;3.32:q:2H;5.18:rd:2H;7.17:d:2H;7.26−7.39:up:5H;7.45−7.54:up:3H;7.69:d:2H;9.58:t:1H。
化合物番号128:SAR142062:H NMR:DMSO−d(250MHz):δ(ppm):0.55−0.66:up:4H;1.45:mt:1H;2.4:s:3H;3.01:t:2H;3.17:t:2H;5.18:rd:2H;7.17:d:2H;7.26−7.38:up:5H;7.44−7.55:up:3H;7.69:d:2H;8.28:t:1H。
【0230】
式(I)の化合物は、M.Rinaldi−Carmonaら(FEBS Letters、1994年、350、240−244頁)に記載されている実験条件において、ヒトまたはげっ歯類のカンナビノイドCB1受容体に対し非常に優れたインビトロでの親和性を有する(IC50≦5.10−7M)。
【0231】
式(I)の化合物の拮抗薬としての性質は、M.Bouaboulaら、J.Biol.Chem.、1995年、270、13973−13980頁、M.Rinaldi−Carmonaら、J.Pharmacol.Exp.Ther.、1996年、278、871−878頁およびM.Bouaboulaら、J.Biol.Chem.、1997年、272、22330−22339頁に記載されているアデニル酸シクラーゼ阻害モデルにおいて得られた結果により実証された。
【0232】
式(I)の化合物とCB1受容体との脳内に表れるインビボでの相互作用は、Rinaldi−Carmona M.ら、FEBS Letters 1994年、350、240−244頁、Rinaldi−Carmona M.ら、Life Sciences 1995年、56、1941−1947頁およびRinaldi−Carmona M.ら、J.Pharmacol.Exp.Ther.2004年、310、905−914頁に記載されているように、静脈内投与後または経口投与後の[3H]−CP55940のマウスのエキソビボ結合試験によって決定される。
【0233】
式(I)の化合物とCB1受容体との末梢に表れるインビボでの相互作用は、Rinaldi−Carmona M.ら、J.Pharmacol.Exp.Ther.2004年、310、905−914頁に記載されているように、経口投与後の消化器通過に対するCP55940阻害効果のマウスの逆転試験によって決定される。
【0234】
式(I)の化合物の毒性は、薬物としてのこの使用と両立する。
【0235】
したがって、この態様の別のものによれば、本発明は、式(I)の化合物、または医薬として許容可能な酸とこれとの付加塩、または式(I)の化合物の溶媒和物もしくは水和物を含む、ヒトまたは獣医学用の医薬のための薬物に関する。
【0236】
したがって、本発明による化合物は、ヒトまたは動物(特に、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ヒツジを非限定的に含む哺乳動物)におけるカンナビノイドCB受容体が関与する疾患の治療または予防において使用することができる。
【0237】
例として、非限定的に挙げると、式(I)の化合物は、特に不安、うつ、気分障害、不眠症、せん妄状態、妄想障害、精神病全般、統合失調症、多動性の児童における注意欠陥多動性障害(ADHD)を含めた精神病性障害の治療において向精神薬物として、さらにに向精神物質の使用に伴う障害、特にアルコール依存症およびニコチン依存症を含めた物質乱用および/または物質依存症の場合の治療のためにも使用することができる。
【0238】
本発明による式(I)の化合物は、偏頭痛、ストレス、心身症、不安発作、てんかん、運動不全、特に運動障害またはパーキンソン病、振盪およびジストニアなどの治療のための薬物として使用することができる。
【0239】
本発明による式(I)の化合物はまた、記憶障害、認知障害の治療、特に老年痴呆およびアルツハイマー病の治療、さらに注意または意識障害の治療における薬物としても使用することができる。さらに式(I)の化合物は、虚血および頭側の外傷の治療、ならびに舞踏病、ハンチントン舞踏病およびトゥーレット症候群を含めた急性または慢性の神経変性疾患の治療において神経保護薬として使用してもよい。
【0240】
本発明による式(I)の化合物は、疼痛、すなわち神経因性疼痛、急性の末梢性疼痛、炎症性の起源による慢性疼痛、および抗癌治療により引き起こされる疼痛などの治療において薬物として使用することができる。
【0241】
本発明による式(I)の化合物は、食欲障害、欲求障害(糖、炭水化物、薬物、アルコールまたはあらゆる食欲増進物質に対する欲求)および/または摂食行動の障害の治療および予防、特に肥満または過食症の治療、さらにII型糖尿病またはインスリン非依存性糖尿病の治療、ならびに異脂肪血症およびメタボリック症候群の治療のための、ヒトのまたは獣医学用の医薬における薬物として使用することができる。したがって本発明による式(I)の化合物は、肥満と肥満に伴うリスク、特に循環器系のリスクの治療および予防に使用することができる。
【0242】
さらに、本発明による式(I)の化合物は、消化器疾患、下痢障害、潰瘍、嘔吐、膀胱および尿の障害、慢性肝硬変などの肝疾患、線維症、肝臓の脂肪変性または脂肪性肝炎、さらに内分泌起源の障害、循環器障害、低血圧、アテローム動脈硬化、出血性ショック、敗血性ショック、喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、レイノー症候群、緑内障、受胎能障害、妊娠の中断、早産、炎症性の症状、免疫系疾患、特に関節リウマチ、反応物性関節炎などの自己免疫性疾患および神経炎症性疾患、脱髄を起こす疾患、多発性硬化症、脳炎などの伝染性疾患およびウイルス性疾患、脳卒中の治療および予防における薬物として、さらに抗癌化学療法のため、ギランバレー症候群の治療のため、ならびに骨疾患および骨粗鬆症の治療のための薬物としても使用することができる。
【0243】
さらに本発明による式(I)の化合物は、薬物による心毒性に対する保護作用のために使用することができる。
【0244】
本発明によると、式(I)の化合物は、最も特に、精神病性障害、特に統合失調症、注意障害および意識障害、多動性の児童における注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療のため、食欲障害および肥満の治療のため、記憶障害および認知障害の治療のため、物質への依存症の治療とその使用の中止、特にアルコール依存症、ニコチン依存症、断酒、禁煙などの治療のため、急性または慢性の神経変性疾患の治療のために使用することができる。
【0245】
より詳細には、本発明による式(I)の化合物は、食欲障害、欲求障害、代謝障害、肥満、II型糖尿病、メタボリック症候群、異脂肪血症、消化器疾患、炎症性の症状、免疫系疾患、精神病性障害、アルコール依存症およびニコチン依存症の治療および予防に使用することができる薬物の調製において使用することができる。
【0246】
この態様のうちの一つによると、本発明は、上に示した障害および疾患の治療のための、式(I)の化合物、医薬として許容可能なこの塩、またはこの溶媒和物もしくは水和物の使用に関する。
【0247】
この態様の別のものによると、本発明は、本発明による化合物を有効成分として含む医薬組成物に関する。このような医薬組成物は、少なくとも1種の本発明による化合物の有効量、または前記化合物の医薬として許容可能な塩、または溶媒和物もしくは水和物、さらに少なくとも1種の医薬として許容可能な賦形剤を含有する。
【0248】
前記賦形剤は、医薬上の形態、所望する投与の方法に応じて、当業者には既知の通常の賦形剤から選択される。
【0249】
本発明による医薬組成物は、式(I)化合物に加えて、上に示した障害および疾患の治療において使用することができる1種(以上)の他の有効成分(複数可)を含有することができる。
【0250】
したがって、以下の治療薬の種類の1つから選択される1種(以上)の有効成分(複数可)と組み合わせて、本発明による式(I)の化合物を含有する医薬組成物も本発明の対象である。
−別のカンナビノイドCB受容体拮抗薬またはカンナビノイドCB受容体のアロステリックモジュレーター、
−カンナビノイドCB受容体モジュレーター、
−アンジオテンシンII AT受容体拮抗薬、
−変換酵素阻害薬、
−カルシウム拮抗薬、
−利尿薬、
−β受容体遮断薬、
−抗高脂血症薬または抗高コレステロール血症薬、
−抗糖尿病剤、
−別の抗肥満薬剤または代謝障害に作用する薬剤、
−ニコチン作用剤、部分的ニコチン作用剤、
−抗うつ剤、抗精神病薬、抗不安薬、
−抗癌剤または抗増殖性薬剤、
−オピオイド拮抗薬、
さらに:
−記憶改善剤、
−アルコール依存症または禁断症状の治療に使用することができる薬剤、
−骨粗鬆症の治療に使用することができる薬剤、
−非ステロイド性抗炎症剤またはステロイド性抗炎症剤、
−抗感染薬、
−鎮痛薬、
−抗喘息薬。
【0251】
「アンジオテンシンII AT受容体拮抗薬」という表現は、カンデサルタンシレキセチル、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタンカリウム、オルメサルタンメドキソミル、テルミサルタンまたはバルサルタンなどの化合物を意味することを意図し、これらの化合物は、それぞれ、それ自体が、ヒドロクロロチアジドなどの利尿薬と組み合わせることが可能である。
【0252】
「変換酵素阻害剤」という用語は、アラセプリル、ベナゼプリル、カプトプリル、シラザプリル、エナラプリル、エナラプリラート、フォシノプリル、イミダプリル、リシノプリル、モエキシプリル、ペリンドプリル、キナプリル、ラミプリル、スピラプリル、テモカプリル、トランドラプリルまたはゾフェノプリルなどの化合物を意味することを意図し、これらの化合物は、それぞれ、それ自体が、ヒドロクロロチアジドもしくはインダパミドなどの利尿薬、またはアムロジピン、ジルチアゼム、フェロジピンもしくはベラパミルなどのカルシウム拮抗薬と組み合わせることが可能である。
【0253】
「カルシウム拮抗薬」という用語は、アムロジピン、アラニジピン、ベニジピン、ベプリジル、シルニジピン、ジルチアゼム、エホニジピン塩酸塩エタノール、ファスジル、フェロジピン、イスラジピン、ラシジピン、レルカニジピン塩酸塩、マニジピン、ミベフラジル塩酸塩、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、テロジリンまたはベラパミルなどの化合物を意味することを意図する。
【0254】
「β受容体遮断薬」という用語は、アセブトロール、アルプレノロール、アモスラロール、アロチノロール、アテノロール、ベフノロール、ベタキソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ボピンドロール、ブクモロール、ブフェトロール、ブニトロロール、ブトフィロロール、カラゾロール、カルテオロール、カルベジロール、クロラノロール、エパノロール、エスモロール、インデノロール、ラベタロール、ランジオロール、レボブノロール、レボモプロロール、メピンドロール、メチプラノロール、メトプロロール、ナドロール、ネビボロール、ニフェナロール、ニプラジロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ピンドロール、プロプラノロール、サルメテロール、ソタロール、タリノロール、テルタトロール、チリソロール、チモロール、キサモテロールまたはキシベノロールなどの化合物を意味することを意図する。
【0255】
「抗高脂血症薬」または「抗高コレステロール血症薬」という用語は、アルフィブラート、ベクロブラート、ベザフィブラート、シプロフィブラート、クリノフィブラート、クロフィブラート、エトフィブラートまたはフェノフィブラートなどのフィブラート類;アトルバスタチン、フルバスタチンナトリウム、ロバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、シンバスタチンなどのスタチン類(HMG−CoA還元酵素阻害剤);またはアシピモックス、ニコチン酸アルミニウム、アザコステロール、コレスチラミン、デキシトロチロキシン、メグルトール、ニセリトロール、ニコクロネート、ニコチン酸、β−シトステロールもしくはチアデノールなどの化合物から選択される化合物を意味することを意図する。
【0256】
「抗糖尿病剤」という用語は、以下の種類のうちの1つに属する化合物を意味することを意図する:スルホニル尿素、ビグアニジン、α−グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジンジオン、メチグリニド、例えば、アカルボース、アセトヘキサミド、カルブタミド、クロルプロパミド、グリベンクラミド、グリボルヌリド、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、グリキドン、グリソキセピド、グリブゾール、グリミジン、メタヘキサミド、メトホルミン、ミグリトール、ナテグリニド、ピオグリタゾン、レパグリニド、ロシグリタゾン、トラザミド、トルブタミド、トログリタゾンまたはボグリボースなど、さらにインスリンおよびインスリン類似体。
【0257】
「抗肥満症剤または代謝障害に作用する薬剤」という表現は、アンフェプラモン、ベンフルオレックス、ベンズフェタミン、インダノレックス、マジンドール、メフェノレックス、メタンフェタミン、D−ノルシュードエフェドリン、シブトラミン、トピラメート、リパーゼ阻害剤(オーリスタットセチリスタット)、PPAR作用薬(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体作用薬)、ドーパミン作用薬、レプチン受容体作用薬、セロトニン再取り込み阻害薬、β−3作用薬、CCK−A作用薬、NPY阻害薬、MC4受容体作用薬、MCH(メラニン濃縮ホルモン)受容体拮抗薬、オレキシン拮抗薬、ホスホジエステラーゼ阻害薬、11βHSD(11−β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害剤)、DPP−IV(ジペプチジルペプチダーゼIV)阻害薬、ヒスタミンH3拮抗薬(または逆作用薬)、CNTF(繊毛様神経栄養因子)誘導体、GHS(成長ホルモン分泌促進物質)受容体作用薬、グレリンモジュレーター、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT)阻害薬、ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害薬、甲状腺ホルモン作用薬、グルココルチコイド受容体拮抗薬、ステアロイル−CoA−デサチュラーゼ(SCD)阻害薬、リン酸輸送体、グルコース輸送体、脂肪酸輸送体またはジカルボン酸輸送体のモジュレーター、5HT拮抗薬、5HT拮抗薬またはボンベシン作用剤などの化合物を意味することを意図する。
【0258】
「オピオイド拮抗薬」という用語は、ナルトレキソン、ナロキソンまたはナルメフェンなどの化合物を意味することを意図する。
【0259】
「アルコール依存症および禁断症状の治療に使用することができる薬剤」という表現は、アカンプロセート、ベンゾジアゼピン、β−遮断薬、クロニジンまたはカルバマゼピンを意味することを意図する。
【0260】
「骨粗鬆症を治療するために使用することができる薬剤」という表現は、エチドロネート、クロドロネート、チルドロネートまたはリセドロネートなどの例えばビスホスホネートを意味することを意図する。
【0261】
本発明によれば、抗高脂血症性、抗高コレステロール血症性、抗糖尿病性または抗肥満性を有する他の化合物を組み合わせることもできる。より具体的には、以下の種類のうちの1つに属する化合物を組み合わせることができる:
PTP1 B(タンパク質チロシンホスファーゼ−1B)阻害薬、VPAC2受容体作用薬、GLKモジュレーター、レチノイドモジュレーター、グリコーゲンホスホリラーゼ(HGLPa)阻害薬、グルカゴン拮抗薬、グルコース−6−ホスフェート阻害薬、ピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼ(PKD)活性剤、RXR、FXRまたはLXRのモジュレーター、SGLT(ナトリウム依存性グルコース輸送体)阻害薬、CETP(コレステリルエステル伝達タンパク質)阻害薬、スクアレン合成酵素阻害薬、スクアレンエポキシダーゼ阻害薬、トリグリセリド合成阻害薬、LDL(低密度リポタンパク質)受容体誘発物質、IBAT阻害薬、FBPase(フルクトース−1,6−ビスホスファターゼ)阻害薬、CART(コカイン−アンフェタミン調節転写物)モジュレーター、MC4(メラノコルチン4)モジュレーターおよびオレキシン受容体拮抗薬。
【0262】
本発明の別の態様によると、式(I)の化合物、またはこの溶媒和物もしくは水和物の1つ、および組み合わせた他の有効成分は、同時に、独立して、または時間をかけて逐次的に投与することができる。
【0263】
「同時使用」という用語は、1つの同じ医薬形態内に含まれた、本発明による組成の化合物を投与することを意味することを意図する。
【0264】
「独立した使用」という用語は、それぞれが独立した医薬形態内に含まれた、本発明による組成の2つの化合物を同時に投与することを意味することを意図する。
【0265】
「時間をかけて逐次的に使用」という用語は、1つの医薬形態内に含まれた、本発明の組成物の第1の化合物と、次いで別個の医薬形態内に含まれた、本発明による組成の第2の化合物を逐次的に投与することを意味することを意図する。この場合、本発明による組成の第1の化合物の投与と、本発明による同じ組成の第2の化合物の投与の間に経過した時間は、全般的に24時間を上回らない。
【0266】
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、局所、局在、気管内、鼻腔内、経皮または直腸からの投与のための、本発明の医薬組成物において、上記式(I)の有効成分、場合によってはこの可能な溶媒和物または水和物は、上記障害または疾患の予防または治療のために、動物およびヒトに対して、従来の医薬賦形剤と共に混合物として、単位投与形態で投与することができる。
【0267】
適切な単位投与形態は、錠剤、軟質カプセルもしくは硬質カプセル、粉末、粒剤および経口溶液もしくは懸濁液などの経口投与のための形態、舌下、頬側、気管内、眼内および鼻腔内からの投与形態、吸入による投与のための形態、局所的、経皮、皮下、筋肉または静脈内からの投与の形態、直腸からの投与の形態およびインプラントを含む。局所的な施用のため、本発明による化合物は、クリーム、ゲル、軟膏またはローションで使用することができる。
【0268】
一例として、錠剤の形態における、本発明による化合物の単位投与形態は、以下の成分を含んでもよい:
本発明による化合物:50.0mg
マンニトール:223.75mg
クロスカルメロースナトリウム:6.0mg
コーンスターチ:15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース:2.25mg
ステアリン酸マグネシウム:3.0mg
【0269】
経口投与により、一日あたり投与される有効成分の用量は、1つまたは複数回での投与の場合、0.01から100mg/kg、好ましくは0.02から50mg/kgに達することができる。
【0270】
より高いまたはより低い用量が適切である特定の場合が存在することもあるが、このような用量もなお本発明の範囲を脱してはいない。通常の習慣によれば、各患者に対して適切な用量は、投与の方法ならびに前記患者の体重および反応に応じて医師により決定される。
【0271】
別の態様によれば、本発明はまた、本発明による化合物の有効量、または水和物もしくは溶媒和物を患者に投与することを含む、上記の病態を治療する方法に関する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)に相当する化合物、
【化43】

(式中、
−Rは、
・置換されていないか、またはフッ素原子により1回以上置換されている(C−C12)アルキル;
・置換されていないか、または(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、フッ素原子、ヒドロキシル、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基および(C−C)アルキルチオから独立して選択される置換基により1回以上置換されている非芳香族の(C−C12)炭素環基;
・置換されていないか、またはハロゲン原子、ヒドロキシル、Alk基、OAlk基、メチレンジオキシ、CH−NHAlk基、−CHN(Alk)基、シアノ、ニトロ、S(O)Alk基、OS(O)Alk基、(C−C)アルキルカルボニル基および(C−C)アルコキシカルボニル基から、またはフェニル基、フェノキシ基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピリジル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基もしくはチアジアゾリル基(前記の基は置換されていないか、または(C−C)アルキルにより1回以上置換されている。)から独立して選択される置換基により1回以上置換されているフェニル;
・置換されていないか、またはハロゲン原子、Alk基、ヒドロキシル、OAlk基、メチレンジオキシ、S(O)Alk基およびOS(O)Alk基から独立して選択される置換基によりフェニル上で1回以上置換されているベンジル;
・置換されていないか、またはハロゲン原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、トリフルオロメチル基およびトリフルオロメトキシ基から独立して選択される置換基によりフェニル上で1回または複数回置換されているフェネチル;
・ベンズヒドリル;ベンズヒドリルメチル、
・ピロリル、イミダゾリル、フリル、チエニル、ピラゾリル、オキサゾリル、ピリジル、インドリル、ベンゾチエニルおよびチエノ[3,2−b]チエニル(前記の基は、置換されていないか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基、シアノ、ニトロおよびS(O)Alk基から独立して選択される置換基により1回以上置換されている。)から選択される芳香族の複素環式基
であり;
−Rは、置換されていないか、またはハロゲン原子、ヒドロキシル、Alk基、OAlk基、S(O)Alk基、OS(O)Alk基、−O(CH基または−S(CH基から独立して選択される置換基により1回以上置換されているフェニルであり;
−Rは、置換されていないか、またはハロゲン原子、ヒドロキシル、Alk基、OAlk基、S(O)Alk基、OS(O)Alk基、−O(CH基または−S(CH基から独立して選択される置換基により1回以上置換されているフェニルであり、
−Rは、水素原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシまたはヒドロキシルであり、
−Rは、−NR基または−SAlk基であり、
−Rは、ヒドロキシル、−NR基、NRCOR基または−NRSO基であり、
−Rは、水素原子または(C−C)アルキルであり、
−Rは、水素原子、Alk基または(C−C)シクロアルキルであり、
−Rは、(C−C)アルキルであり、
−mは、2または3であり、
−nは、0、1または2であり、
−Alkは、置換されていないか、またはフッ素原子により1回以上置換されている(C−C)アルキルである。)および該化合物の付加塩、該化合物の水和物または該化合物の溶媒和物。
【請求項2】
が、置換されていないか、またはフッ素原子により1回以上置換されている(C−C12)アルキルであり、
置換基R、RおよびRが、請求項1において式(I)の化合物に対して定義された通りである、
請求項1に記載の式(IA)の化合物、および該化合物の付加塩、該化合物の水和物または該化合物の溶媒和物。
【請求項3】
が、置換されていないか、または(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、フッ素原子、ヒドロキシル、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基および(C−C)アルキルチオから独立して選択される置換基により1回以上置換されている非芳香族の(C−C12)炭素環式基であり、
置換基R、RおよびRが、請求項1において式(I)の化合物に対して定義された通りである、
請求項1に記載の式(IB)の化合物、および該化合物の付加塩、該化合物の水和物または該化合物の溶媒和物。
【請求項4】
が、置換されていないか、またはハロゲン原子、ヒドロキシル、Alk基、OAlk基、メチレンジオキシ、CH−NHAlk基、−CHN(Alk)基、シアノ、ニトロ、S(O)Alk基、OS(O)Alk基、(C−C)アルキルカルボニル基および(C−C)アルコキシカルボニル基から;またはフェニル基、フェノキシ基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピリジル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基もしくはチアジアゾリル基(前記の基は、置換されていないか、または(C−C)アルキルにより1回以上置換されている。)から独立して選択される置換基により1回以上置換されているフェニルであり、
置換基R、RおよびRが、請求項1において式(I)の化合物に対して定義された通りである、
請求項1に記載の式(IC)の化合物、および該化合物の付加塩、該化合物の水和物または該化合物の溶媒和物。
【請求項5】
が、置換されていないか、またはハロゲン原子、Alk基、ヒドロキシル、OAlk基、メチレンジオキシ、S(O)Alk基およびOS(O)Alk基から独立して選択される置換基によりフェニル上で1回以上置換されているベンジルであり、
置換基R、RおよびRが、請求項1において式(I)の化合物に対して定義された通りである、
請求項1に記載の式(ID)の化合物、および該化合物の付加塩、該化合物の水和物または該化合物の溶媒和物。
【請求項6】
が、ピロリル、イミダゾリル、フリル、チエニル、ピラゾリル、オキサゾリル、ピリジル、インドリル、ベンゾチエニルおよびチエノ[3,2−b]チエニル(前記の基は、置換されていないか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基、シアノ、ニトロおよびS(O)Alk基から独立して選択される置換基により1回以上置換されている。)から選択される芳香族の複素環式基であり、
置換基R、RおよびRが、請求項1において式(I)の化合物に対して定義された通りである、
式(IE)の化合物、および該化合物の付加塩、該化合物の水和物または該化合物の溶媒和物。
【請求項7】
−Rが、
・(C−C12)アルキル;
・置換されていないか、または(C−C)アルキル、トリフルオロメチル基、アダマンチルにより置換されている(C−C)シクロアルキル;
・置換されていないか、またはハロゲン原子、Alk基、OAlk基、CHN(Alk)基、−S(O)Alk基、(C−C)アルコキシカルボニル基から;またはフェニル基、トリアゾリル基もしくはチアジアゾリル基から独立して選択される置換基により1回以上置換されているフェニル;
・置換されていないか、またはハロゲン原子およびAlk基から独立して選択される置換基によりフェニル上で1回以上置換されているベンジル;
・ピリジル、チエノ[3,2−b]チエニルおよびベンゾチエニル(前記の基は、置換されていないか、またはハロゲン原子もしくはトリフルオロメチル基により置換されている。)から選択される芳香族の複素環式基
であり、
−Rが、ハロゲン原子、ヒドロキシル、OAlk基、S(O)Alk基、OS(O)Alk基、−O(CH基または−S(CH基により、一置換または二置換されているフェニルであり、
−Rが、ハロゲン原子、OAlk基、S(O)Alk基、−O(CH基または−S(CH基により一置換または二置換されているフェニルであり、
−Rが、水素原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシまたはヒドロキシルであり、
−nが、0、1または2であり、
−Alkが、置換されていないか、またはフッ素原子により1回以上置換されている(C−C)アルキルであり、
−置換基m、RおよびRが、請求項1において式(I)の化合物に対して定義された通りである、
請求項1に記載の式(I)の化合物、および該化合物の付加塩、該化合物の水和物または該化合物の溶媒和物。
【請求項8】
−R
・ 1−プロピルブチル;
・ シクロヘキシル、4−tert−ブチルシクロヘキシル、4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル;アダマンタン−1−イル;
・ フェニル、4−フルオロフェニル、2−メチルフェニル、4−メチルフェニル、4−イソプロピルフェニル、4−ブチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、4−メトキシフェニル、4−ブトキシフェニル、4−tert−ブトキシフェニル、3−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−(ジフルオロメトキシ)フェニル、4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル、4−(エチルチオ)フェニル、3−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル、4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル、4−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル、4−(メチルスルホニル)フェニル、4−[[エチル(プロピル)アミノ]−メチル]フェニル、4−[[メチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]メチル]フェニル、3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、3−フルオロ−4−プロポキシフェニル、3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、4−(メトキシカルボニル)フェニル、ビフェニル−4−イル、4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル、4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニル;
・ ベンジル、[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル;
・ ピリジン−4−イル、6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル、チエノ[3,2−b]チエン−2−イル、5−クロロ−1−ベンゾチエン−2−イル;
であり、
−Rが4−ブロモフェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−メトキシフェニル、4−(メチルチオ)フェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−[[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ]フェニル、4−[(プロピルスルホニル)オキシ]フェニル、2,4−ジクロロフェニル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル、4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル、4−[(3−ヒドロキシプロピル)チオ]フェニル、4−[(2−アセトアミドエチル)チオ]フェニルまたは4−[[3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル]チオ]フェニル;であり、
−Rが2−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、4−ブロモ−2−クロロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、2−クロロ−4−メトキシフェニル、2−クロロ−4−(メチルチオ)フェニル、2−クロロ−4−(エチルチオ)フェニル、2−クロロ−4−[(3,3,3−トリフルオロプロピル)チオ]フェニル、2−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル、2−クロロ−4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル、2−クロロ−4−[2−(メチルチオ)エトキシ]フェニル、2−クロロ−4−[(3−ヒドロキシプロピル)チオ]フェニル、2−クロロ−4−[(2−アセトアミドエチル)チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル]チオ]フェニル、4−[(2−アミノエチル)チオ]−2−クロロフェニル、2−クロロ−4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−(ジエチルアミノ)エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−(イソプロピルアミノ)エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[(2−ホルムアミドエチル)チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−[(トリフルオロアセチル)アミノ]エチル]チオ]フェニルまたは2−クロロ−4−[[2−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]エチル]チオ]フェニル;であり、
−Rが、水素原子、メチル、メトキシまたはヒドロキシルである、
請求項1に記載の式(I)の化合物、および該化合物の付加塩、該化合物の水和物または該化合物の溶媒和物。
【請求項9】
−R
・ 4−イソプロピルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルまたは3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル;
であり、
−Rが4−ブロモフェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−メトキシフェニル、4−(メチルチオ)フェニル、4−[[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ]フェニル、4−[(プロピルスルホニル)オキシ]フェニルまたは4−[[3−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル]−チオ]フェニル;であり、
−Rが2−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、4−ブロモ−2−クロロフェニル、2−クロロ−4−メトキシフェニル、2−クロロ−4−(メチルチオ)フェニル、2−クロロ−4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル、2−クロロ−4−[2−(メチルチオ)エトキシ]フェニル、2−クロロ−4−[(3−ヒドロキシプロピル)チオ]フェニル、2−クロロ−4−[(2−アセトアミドエチル)チオ]フェニル、4−[(2−アミノエチル)チオ]−2−クロロフェニル、2−クロロ−4−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−(ジエチルアミノ)エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−(イソプロピルアミノ)エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル]チオ]フェニル、2−クロロ−4−[(2−ホルムアミドエチル)チオ]フェニル、2−クロロ−4−[[2−[(トリフルオロアセチル)アミノ]エチル]チオ]フェニルまたは2−クロロ−4−[[2−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]エチル]チオ]フェニル;であり、
−Rが水素原子である、
請求項1に記載の式(I)の化合物、および該化合物の付加塩、該化合物の水和物または該化合物の溶媒和物。
【請求項10】
− 5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピルベンジル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 2−(4−tert−ブチルベンジル)−5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−ブロモフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(4−イソプロピルベンジル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−ブロモフェニル)−2−(4−ブチルベンジル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−ブロモフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−ブロモフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 5−(4−ブロモフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2,4−ジクロロフェニル)−2−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−メトキシフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−メトキシフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 6−(2−クロロフェニル)−5−(4−フルオロフェニル)−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− 4−[6−(2,4−ジクロロフェニル)−3−オキソ−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,3−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−5−イル]フェニル−3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
− 4−[6−(2,4−ジクロロフェニル)−3−オキソ−2−[4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル]−2,3−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−5−イル]フェニルプロパン−1−スルホネート;
− SAR112753:6−(4−ブロモ−2−クロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SAR115935:6−{2−クロロ−4−[(3−ヒドロキシプロピル)チオ]フェニル}−5−[4−(メチルチオ)−フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SAR118666:6−(4−ブロモ−2−クロロフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SAR119436:N−(2−{[3−クロロ−4−(5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル)フェニル]チオ}エチル)アセトアミド;
− SAR119435:6−{2−クロロ−4−[(3−ヒドロキシプロピル)チオ]フェニル}−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SSR156515:6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SSR156516:6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SSR156517:6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SAR100912:6−{2−クロロ−4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SAR101384:6−{2−クロロ−4−[2−(メチルチオ)エトキシ]フェニル}−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SAR105567:6−[2−クロロ−4−(メチルチオ)フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SAR105565:6−[2−クロロ−4−(メチルチオ)フェニル]−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SAR124030:N−[3−({4−[6−(2,4−ジクロロフェニル)−3−オキソ−2−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]ベンジル}−2,3−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−5−イル]フェニル}チオ)プロピル]メタンスルホンアミド;
− SAR122848:N−{3−[(4−{6−(2,4−ジクロロフェニル)−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,3−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−5−イル}フェニル)チオ]プロピル}メタンスルホンアミド;
− SAR137338:6−{4−[(2−アミノエチル)チオ]−2−クロロフェニル}−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SAR137529:6−(2−クロロ−4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]チオ}フェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SAR139296:6−(2−クロロ−4−{[2−(ジエチルアミノ)エチル]チオ}フェニル−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SAR140308:6−(2−クロロ−4−{[2−(イソプロピルアミノ)エチル]チオ}フェニル)−5−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,5−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−3−オン;
− SAR139298:N−{2−[(3−クロロ−4−{5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル}フェニル)チオ]エチル}メタンスルホンアミド;
− SAR140559:N−{2−[(3−クロロ−4−{5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル}フェニル)チオ]エチル}ホルムアミド;
− SAR142061:N−{2−[(3−クロロ−4−{5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル}フェニル)チオ]エチル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド;
− SAR142062:N−{2−[(3−クロロ−4−{5−[4−(メチルチオ)フェニル]−3−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリダジン−6−イル}フェニル)チオ]エチル}シクロプロパンカルボキサミド;
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、および該化合物の付加塩、該化合物の水和物または該化合物の溶媒和物。
【請求項11】
請求項1に記載の式(I)の化合物を調製する方法であって、式
【化44】

(式中、R、RおよびRは、請求項1において式(I)の化合物に対して定義された通りである。)
の化合物を、式
Y−CH−R(III)
(式中、Rは、請求項1において式(I)の化合物に対して定義された通りであり、ならびにYは、ハロゲン原子、またはメタンスルホネート基、ベンゼンスルホネート基、p−トルエンスルホネート基もしくはトリフレート基から選択される活性化したヒドロキシル基から選択される脱離基である。)、
の化合物と塩基の存在下で反応させることを特徴とする、方法。
【請求項12】

【化45】

(式中、
−Rは、置換されていないか、またはハロゲン原子、ヒドロキシル、Alk基、OAlk基、S(O)Alk基もしくはOS(O)Alk基から独立して選択される置換基により1回以上置換されているフェニルであり、
−Rは、置換されていないか、またはハロゲン原子、ヒドロキシル、Alk基、OAlk基、S(O)Alk基もしくはOS(O)Alk基から独立して選択される置換基により1回または複数回置換されているフェニルであり、
−Rは、水素原子、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシまたはヒドロキシルであり、
−nは、0、1または2であり、
−Alkは、置換されていないか、またはフッ素原子により1回以上置換されている(C−C)アルキルである。)
の化合物。
【請求項13】
請求項1から10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、または該化合物と医薬として許容可能な酸との付加塩、あるいは式(I)の化合物の水和物もしくは溶媒和物を含むことを特徴とする薬物。
【請求項14】
請求項1から10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、または該化合物の医薬として許容可能な塩、水和物もしくは溶媒和物、さらに少なくとも1種の医薬として許容可能な賦形剤を含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項15】
CB受容体が関与する疾患の治療または予防のための薬物の調製のための、請求項1から10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項16】
疾患が、精神病性障害、物質への依存症およびその使用の中止、認知障害、注意障害および意識障害、ならびに急性および慢性の神経変性疾患であることを特徴とする、請求項15に記載の使用。
【請求項17】
疾患が、代謝障害、欲求障害、食欲障害、肥満、II型糖尿病、メタボリック症候群および異脂肪血症であることを特徴とする、請求項15に記載の使用。
【請求項18】
疾患が、疼痛、神経因性疼痛、および抗癌治療により引き起こされる疼痛であることを特徴とする、請求項15に記載の使用。
【請求項19】
疾患が、消化器疾患、嘔吐、下痢障害、潰瘍、および肝疾患であることを特徴とする、請求項15に記載の使用。
【請求項20】
疾患が、免疫系疾患、関節リウマチ、脱髄、多発性硬化症、および炎症性疾患であることを特徴とする、請求項15に記載の使用。
【請求項21】
疾患が、アルツハイマー病、パーキンソン病、統合失調症、認知障害、糖尿病、肥満、メタボリック症候群およびタバコ禁断症状であることを特徴とする、請求項15に記載の使用。

【公表番号】特表2010−510297(P2010−510297A)
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−537670(P2009−537670)
【出願日】平成19年11月19日(2007.11.19)
【国際出願番号】PCT/FR2007/001889
【国際公開番号】WO2008/068424
【国際公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】