説明

翼形部上に可変性の表面テクスチャを施工するための装置

【課題】翼形部の抗力係数の低下をもたらす構造を提供する。
【解決手段】翼形部201表面にテクスチャを施工するための装置は、間にドラム長さ110を定める第1のドラム端部及び対向する第2のドラム端部と、前記第1のドラム端部から前記第2のドラム端部まで貫通して延びる長手方向軸線と、前記ドラム長さ110に沿って配置された周囲面102と、を有するほぼ円筒形のドラム100を備え、前記周囲面102が、複数の陥凹溝104が延びたベース面を含むと共に、前記第1の端部から前記第2の端部まで延び且つ前記長手方向軸線にほぼ平行なインデックスラインを更に含み、前記複数の溝104の各々が、第1の溝端部及び第2の溝端部を有し、前記複数の溝の少なくとも一部分において、前記第1の溝端部が前記インデックスラインで終端し、前記第2の溝端部が前記インデックスラインで終端する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、総括的にはガスタービンエンジンに関し、具体的には、ガスタービンエンジンの翼形部上に表面テクスチャを施工するための装置及びこれに関連する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
適切な配向で翼形部上に配置されたリブレットは、当該翼形部の抗力係数の低下をもたらすことができる。従って、本発明の実施形態は、翼形部上へのリブレットの作製を目的とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6,345,791号明細書
【発明の概要】
【0004】
テクスチャ表面を備えた周囲面を有するドラムが提供される。テクスチャ特徴要素は、翼形部表面にリブレットを施工するための複数の溝とすることができる。ドラムを使用する方法も提供される。
【0005】
本発明のひとつは、翼形部表面にテクスチャを施工するための装置であって、間にドラム長さを定める第1のドラム端部及び対向する第2のドラム端部と、前記第1のドラム端部から前記第2のドラム端部まで貫通して延びる長手方向軸線と、前記ドラム長さに沿って配置された周囲面と、を有するほぼ円筒形のドラムを備え、前記周囲面が、複数の陥凹溝が延びたベース面を含むと共に、前記第1の端部から前記第2の端部まで延び且つ前記長手方向軸線にほぼ平行なインデックスライン又は該長手方向軸線と同一平面上にあるインデックスラインを更に含み、前記複数の溝の各々が、第1の溝端部及び第2の溝端部を有し、前記複数の溝の少なくとも一部分において、前記第1の溝端部が前記インデックスラインで終端し、前記第2の溝端部が前記インデックスラインで終端することを特徴とする。
【0006】
以下の図において本発明の実施形態が示されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】長さに沿ってほぼ一定の周辺部を有するドラムとしての本発明の実施形態を示す図。
【図2】長さに沿って可変の周辺部を有するドラムとしての本発明の実施形態を示す図。
【図3】本発明の実施形態の周辺表面の2次元図。
【図4】翼形部上にテクスチャ表面を施工する際に使用される本発明の実施形態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1及び図2を参照すると、本発明の表面にテクスチャを施工する装置の実施形態が、ドラム100として示されている。ドラム100は、該ドラム100の長さに沿って配置された周囲面102を備えている。テクスチャ特徴要素104は、この周囲面102上に配置される。これらの特徴要素104は、隆起部又は溝とすることができる。特徴要素104は、溝とすることができ、従って、周囲面102に隆起部の外観をもたらす。しかしながら、この特徴要素104はまた、周囲面102が溝の外観を呈するように、隆起部と見なすこともできる。この考察において、特徴要素104は溝として言及する。これらの溝104は、リブレット204(本明細書で考察される図4に示す)の陰型の凹痕である幾何形状を有するのが好ましい。これらのリブレット204は、表面202(図4に示す)上に配置され、その表面上にドラム100がテクスチャを施工することになる。
【0009】
ドラム100は、矢印108で示した好ましい回転方向を有することができる。しかしながら、ドラム100は、何れの方向にも回転させることよって使用できることも可能である。ドラム100はまた、第1の端部及び対向する第2の端部を有し、これらの間で測定される長さ寸法110を有することができる。ドラム100はまた、インデックスライン112を有することができ、該インデックスラインは、テクスチャを施工することになる表面202上にドラム100が最初に置かれたときに、ドラム100がどの向きにあるかに関する標識を提供する。
【0010】
具体的に図1を参照すると、ドラム100はまた、該ドラム100を貫通して中心に配置されるのが好ましい長手方向軸線105を備えることができる。ドラム半径106は、長手方向軸線105と周囲面上の最近点との間で測定することができる。半径106は、長手方向軸線105を中心として且つドラム長さ110に沿って均一とすることができる。このような実施例において、ドラム100は、ほぼ円筒形と考えることができる。均一な半径106はまた、全ての断面全体にわたってほぼ均一な円周部を有して、ドラム100の長さに沿ったあらゆる断面がほぼ円形となるようなドラム100をもたらすことになる。このようなドラム100及びその対応する周囲面102は、ほぼ円筒形と考えることができる。均一な半径106の場合、ドラム100及び周囲面102はまた軸対称と考えることができる。この考察において、断面に関するあらゆる言及は、長手方向軸線105に直交する平面を示す断面を意味するものと解釈しなければならない。
【0011】
次に図2を参照すると、本発明の実施形態のドラム100は、ドラム長さ110に沿って可変の非均一な断面を備える。従って、半径106もまた可変で非均一なものとなる。こうした半径106の変動は、ドラムの長さ110に沿って変化することができ、或いは長手方向軸線105を中心として変化することができ、或いはその両方である。従って、このようなドラム100は、可変トポグラフィを備えた周囲面を有することになる。
【0012】
上述のように、半径は、ドラム長さ110に沿って変化することができる。しかしながら、あらゆる特定の断面において、半径106は、あらゆる所与の断面がほぼ円形とすることができるように、長手方向軸線105を中心として均一であってもよい。このようなドラム100及びその対応する周囲面102は、円筒形とは考えられないが、軸対称と考えられる。
【0013】
半径はまた、あらゆる所与の断面が非円形となるように、長手方向軸線105を中心として変化することができる。このようなドラム100は、円筒形とは考えられず、また軸対称とも考えられないことになる。半径106は、長手方向軸線105を中心として変化することができるが、ドラムの長さ110に沿ったあらゆる所与の断面は、あらゆる他の断面と実質的に同じとすることができる。
【0014】
更に、半径106は、ドラムの長さ100に沿って及び長手方向軸線105を中心とした両方で変えることができる。従って、このドラム100の実施形態は、円形断面と非円形断面とを有することができ、その全てをドラムの長さ110に沿って変えることができる。
【0015】
ドラム100の正確な構成は、テクスチャを施工することになる表面202(図4)によって決まる。ドラム100の形状及び周囲面102のトポグラフィは、当該表面202にテクスチャを加える工程全体を通じて周囲面102が当該表面202と接触した状態で連続的に維持されるように選択しなければならない。
【0016】
次に図3を参照すると、本発明の周囲面102の実施形態の2次元図面は、この周囲面102がドラム100の残りの部分から巻きほどかれたものであるかのように示されている。この図面により、周囲面102上に配置することができる様々な溝104を示すのがより容易になる。周囲面102は、上縁及び下縁に示すインデックスライン112と共に長さ110に沿って示されている。これらの縁部間に円周部寸法114が示されている。簡潔にするために、この図面は、周辺部寸法が円周と考えることができるように、ほぼ円筒形ドラム100に関するものである。
【0017】
簡潔にするために、図3は、幾つかの溝104のみを示している。しかしながら、溝104は、あらゆる構成、配向、又は密集度で周囲面上に配置することができる。例えば、溝104は、直線的に、或いは簡単な又は複雑な曲線を有するように構成することができる。直線状の溝104は、長手方向軸線105とほぼ直交する平面上に、又は長手方向軸線105の斜めの平面上に経路を辿るような向きにすることができる。また、溝の密集度は、周囲面102全体にわたって均一に又は変化させることができる。更に、溝104の構成、配向、及び密集度は、周囲面102全体にわたって変えることができる点を理解されたい。溝104の一部分は実質的に直線状にすることができ、一部は簡単な曲線を有することができ、他のものは複雑な曲線形のものを有することができ、更に他のものは前述の組合せを有することができる。
【0018】
周囲面102上に配置された溝104は、様々な構成をとることができる。溝は、2つの対向する端部104aを有するものとして図示されている。一部の溝104は、インデックスライン112上の第1の端部104aから周囲面104の周辺に全体的に延びることができ、その結果、第2の端部104aもインデックスライン112上にあるようになる。一部の溝では、対向する端部104aは、溝104が事実上端部104aを持たないように、インデックスライン上の同じ位置に配置することができる。他の溝104は、インデックスライン112から何れかの方向に延びることができ、その他のものはインデックスライン112から完全に離れて配置することができる。一部の溝104は、単一の共通端部104aを共用するように互いに結合することができ、或いは両端部104aが共通したものとなるように結合することができる。溝104は、端部104a間に中央部分を有し、一部の溝104は、中央部分の少なくとも一部分において互いに結合することができる。図3は、互いに結合した2つの溝104の実施例のみを示しているが、あらゆる数の溝104をその長さに沿って結合するか、又は共通点を共用してもよいことは理解されたい。
【0019】
溝104は、そのそれぞれの対向する端部104a間の長さを有することができる。この長さは、溝104がとることができる湾曲経路を辿るように測定される。従って、溝104は、ドラム100の周辺部114よりも大きな長さを有するようにこのような湾曲した又は蛇行した経路をとることができる。また、溝104は、このような長さを有するために周囲面全体を周回する必要はない。更に、ほぼ直線状の溝は、周囲面102の周りにこのような傾いた経路をとることができ、すなわち、ドラム周辺部114よりも大きな長さを有することができる。
【0020】
溝104はまた、幅、深さ、及び輪郭の変動を有することができる。これらの寸法は、表面202(図4)に施工されることになる所望のテクスチャによって決定されるのが好ましい。
【0021】
溝104は、共通点を共用し、様々な曲線又は直線経路を有し、また長さ、幅、及び輪郭を変えることができるが、溝がとるあらゆる変遷は、急激な変化のない滑らかな変遷であるのが好ましい。
【0022】
ドラム100は、例えば鋼のような硬質の金属で製造することができる。金属ドラム100は、例えばチタン翼形部のような硬質の表面にテクスチャを施工する際に使用することができる。金属ドラム100は、テクスチャが施工されることになる表面よりも硬質であるのが好ましいことになる。金属ドラム100は、例えば、物理的機械加工、化学的エッチング、放電加工、或いはこれらのあらゆる組合せなど、何らかの一般的に公知の手段によって作製することができる。
【0023】
代替として、ドラム100は、例えば、ゴムのような可撓性材料で製造することができる。ゴム製のドラム100は、例えばポリウレタン材料のような軟質の材料にテクスチャを施工するのに使用することができる。このようなポリウレタン材料は通常、侵食保護のために複合材の翼形部表面に施工することができる。ドラムの施工時には、ポリウレタン材料は、溝104内に流れることになり、ポリウレタンが硬化すると、表面リブレットが形成される。ゴム製ドラム100は、例えば、成形のような何らかの一般的に公知の手段によって製造することができる。
【0024】
次に、ブレード200上の表面にテクスチャを施工するために本発明のドラム100の実施形態をどのように用いることができるかに関する全体的な図を示した図4を参照する。ブレード200は、何れかのガスタービンエンジンで一般的に見られるようなブレードとすることができる。ブレード200は、翼形部表面202を有する翼形部201を備えている。典型的なブレード200はまた、翼形部201が延びるプラットフォーム214を備えることになる。翼形部201はまた、前縁203及び後縁216を有し、ブレードプラットフォーム214から翼形部先端(図示せず)まで延びる。図4は、翼形部の表面202上に配置されたリブレット204を示しているが、これらリブレットは、ドラム100を利用して施工した後に初めて存在することになる。
【0025】
テクスチャされることになる翼形部の表面202は、ドラム長さ(正確な尺度で示していない)にほぼ相当するテクスチャ表面長さ寸法210を有することになる。テクスチャ表面長さ寸法210は、プラットフォーム214から翼形部先端(図示せず)まで延びる翼形部の軸線に沿ったものとして全体的に測定される。テクスチャ表面202はまた、ドラム100の周辺部にほぼ相当するテクスチャ表面幅寸法206を有し、本明細書で説明したように、ドラム半径106によって全体的に求めることができる。テクスチャ表面幅寸法206は、前縁203及び後縁216間に延びる方向で翼形部表面全体にわたって全体的に測定される。
【0026】
翼形部表面202のテクスチャ部分は、その形状が全体的に矩形であり、後縁216全体にわたって延びるものとして示されている。しかしながら、翼形部表面202のテクスチャ部分は、単にドラム周囲面102からの転写された形態をとることになる点を理解されたい。従って、翼形部表面202のテクスチャ部分に転写される特徴要素は、全体的にあらゆる形状をとることができる。
【0027】
使用時には、ドラム100は、開始点から翼形部表面202に施工され、翼形部表面上を転動されて、ドラム周囲面102を翼形部表面に押し付けることになる。ドラムインデックスライン112(図4には見られず)は、好ましくは、この実施例においてはライン212である、翼形部201上の対応する開始位置に配置されることになる。
【0028】
金属ドラム100及び対応する金属翼形部201では、ドラム100は、翼形部表面上の所定位置に移動される(矢印113を参照)。次にドラムインデックスライン112が翼形部開始ライン212と位置合わせされる。次いで、ドラム100が降下され、ドラム周囲面102が翼形部表面202と接触するようになる。ドラム周囲面102を翼形部表面202に押し付けるように力が加えられ、この力は、ドラム100が翼形部201全体にわたって転動されるときに維持される。この力は、翼形部表面202の一部分が押下され、他の部分がドラム溝204の形状をとるように、周囲面を翼形部表面202に押し込むのに十分に大きいことが好ましい。その結果、ドラム溝204の形状をとる翼形部表面202の一部分は、翼形部表面202上のリブレット204になる。ここで、翼形部表面202のテクスチャ部分は、ドラム周囲面102上に見られるテクスチャパターンの陰型の凹痕を有する。
【0029】
翼形部表面上にリブレット204を刻印するために、ドラム100の1回の転動パスのみをとるのが好ましいが、複数のパスをとることもできる。刻印プロセスは、冷間加工法とすることができ、或いは、それに代えて、翼形部表面202を変形させるのを助けるために熱を加えることができる。
【0030】
ゴム製ドラム100及び複合材翼形部201上への対応するポリウレタンコーティングでは、全般的なプロセスは実質的に同じままである。しかしながら、翼形部表面202を変形させる代わりに、ドラム100は、ポリウレタンコーティング材がドラム溝104内に流れるように、十分な印加力のみを必要とする。これは、材料が溝104内に流れるが、十分に硬化するまで形状を維持するように、ポリウレタン硬化処理プロセスのある段階で形成することができる。
【0031】
翼形部表面202に関して実質的に平坦なセクションでは、実質的に円筒形のドラム100を用いることができる。小さな曲線を備えた翼形部表面202のセクションの場合、非均一な半径又は非均一な断面のドラム100を周囲面102に用いて、転動プロセス全体にわたり翼形部表面202との接触を維持することが必要となる場合がある。より大きな曲線を有する翼形部表面202の場合、翼形部201の全長に沿って単一ドラムを使用することは実行可能ではない可能性がある。従って、複数のドラム100が、翼形部の長さに沿って翼形部表面202を加工しなければならない場合がある。しかしながら、各セクションは、ドラムの1回の転動パスのみをとることも依然として想定される。
【0032】
本明細書で説明した装置及び方法のどれもが、その長さ全体にわたって滑らかな移行部を有するリブレット204を備えた翼形部表面202を提供することが想定される。結果として得られるリブレット204は通常、0.003インチ〜0.006インチの高さ寸法を有することができる。更に、これらのリブレット204を適用することにより、翼形部の抗力係数を10%ほど低下させることができる。しかしながら、この結果は変わる可能性がある。
【0033】
本明細書で考察するテクスチャ特徴要素104は、リブレット204を作製する際に使用される隆起部又は溝と称しているが、他の表面特徴要素を用いてもよい点は理解されたい。
【0034】
構造及び方法に関する上述の記載は、説明の目的で提示されている。この説明は、本発明を網羅すること、又は本発明を開示された厳密なステップ及び/又は形態に限定することを意図したものではなく、上述の教示に照らして多くの修正形態及び変形形態が実施可能であることは明らかである。本明細書で記載される特徴要素は、どのようにも組み合わせることができる。本明細書で記載される方法のステップは、物理的に実施可能なあらゆる順序で実施することができる。可変表面テクスチャを施工する装置の特定の形態を例示し説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、添付の請求項によってのみ限定されることになる点を理解されたい。参照した全ての文献は、引用により本明細書に組み込まれる。
【符号の説明】
【0035】
100 ドラム
102 周囲面
104 テクスチャ特徴要素
105 長手方向軸線
106 ドラム半径
108 矢印
110 ドラム長さ
112 インデックスライン
113 矢印
114 周辺部寸法
200 ブレード
201 翼形部
202 翼形部表面
203 前縁
204 リブレット
206 テクスチャ表面幅寸法
212 ライン
210 テクスチャ表面長さ寸法
214 プラットフォーム
216 後縁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
翼形部表面にテクスチャを施工するための装置であって、
間にドラム長さを定める第1のドラム端部及び対向する第2のドラム端部と、前記第1のドラム端部から前記第2のドラム端部まで貫通して延びる長手方向軸線と、前記ドラム長さに沿って配置された周囲面と、を有するほぼ円筒形のドラムを備え、
前記周囲面が、複数の陥凹溝が延びたベース面を含むと共に、前記第1の端部から前記第2の端部まで延び且つ前記長手方向軸線にほぼ平行なインデックスラインを更に含み、前記複数の溝の各々が、第1の溝端部及び第2の溝端部を有し、前記複数の溝の少なくとも一部分において、前記第1の溝端部が前記インデックスラインで終端し、前記第2の溝端部が前記インデックスラインで終端する、装置。
【請求項2】
前記複数の溝の2つ又はそれ以上の隣接する溝が、共通の第1の溝端部、共通の第2の溝端部、又はその両方を共用する、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記複数の溝の各々が、前記第1の溝端部及び前記第2の溝端部間に配置された中央部分を有し、前記複数の溝の2つ又はそれ以上の隣接する溝が、共通の中央部分を共用する、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記ドラムが可撓性である、請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記周囲面が、前記ドラムがテクスチャを施工することになる表面よりも少なくともより硬質の硬度を有する、請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記複数の溝の各々が、前記第1の溝端部及び前記第2の溝端部間で測定される溝長さを有し、前記複数の溝の少なくとも一部分において、前記溝長さが前記ほぼ円筒形のドラムの周辺部に等しいか又はそれよりも長い、請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記複数の溝の少なくとも一部分が、前記周囲面の周りに可変の配向を有する、請求項1記載の装置。
【請求項8】
翼形部表面にテクスチャを施工するための装置であって、
間にドラム長さを定める第1のドラム端部及び対向する第2のドラム端部と、前記ドラム長さに沿って配置された周囲面とを有するドラムを備え、
前記周囲面が複数の陥凹溝を含み、前記複数の溝の各々が、第1の溝端部及び第2の溝端部を有し、前記複数の溝の少なくとも一部分において、前記第1の溝端部が前記周囲面上の第1の位置で終端し、前記第2の溝端部が前記周囲面上の第2の位置で終端する、装置。
【請求項9】
前記複数の溝の2つ又はそれ以上の隣接する溝が、共通の第1の溝端部、共通の第2の溝端部、又はその両方を共用する、請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記複数の溝の各々が、前記第1の溝端部及び前記第2の溝端部間に配置された中央部分を有し、前記複数の溝の2つ又はそれ以上の隣接する溝が、共通の中央部分を共用する、請求項8記載の装置。
【請求項11】
前記複数の溝の少なくとも一部分が、前記周囲面の周りの前記ベース面に可変の深さを有する、請求項8記載の装置。
【請求項12】
前記周囲面が、前記長手方向軸線を中心として軸対称である、請求項8記載の装置。
【請求項13】
前記周囲面が、前記ほぼ円筒形のドラムの長さに沿って一定の周囲長を有する、請求項8記載の装置。
【請求項14】
前記ほぼ円筒形のドラムが、貫通して配置された長手方向軸線と、該長手方向軸線を中心とし前記ドラム長さに沿った一定の半径を有する、請求項8記載の装置。
【請求項15】
前記複数の溝の少なくとも一部分が、前記周囲面を中心として可変の配向を有する、請求項8記載の装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2013−113299(P2013−113299A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−255768(P2012−255768)
【出願日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】