説明

耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料及びその製造方法

【課題】水酸化マグネシウムを主成分とする陽極酸化皮膜について、その良好な耐熱性を保ったまま、耐食性を付与することを目的とする。
【解決手段】水酸化マグネシウム60質量%以上を含むマグネシウム陽極酸化皮膜により表面被覆されたマグネシウム又はマグネシウム基合金と、その陽極酸化皮膜と強固に結合したポリシロキサンアミノアクリル樹脂系塗膜からなる耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器分野、自動車用品分野等において広く用いることができる新規な耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
マグネシウム及びその合金は、比重が小さく、研摩によって美しい金属光沢が得られるため、電子機器や自動車部品などに広く用いられている。例えば、電子機器分野では、その軽量性、金属物性、精密加工性を利用して、ノート型パソコンケースなどに用いられ、また自動車及びその部品分野では、軽量性を生かしたステアリングホイールコア、シリンダーヘッドカバー、ステアリングロックハウジングなどに供されている。
【0003】
しかしながら、マグネシウム及びその合金は、大気中で容易に酸化される性質を有するため、燃焼しやすく、また耐食性、耐熱性が小さいという欠点及び硬度がアルミニウム系合金に比べ低いという欠点がある。
【0004】
したがって、これらの欠点を改善するために、種々の表面処理方法が試みられ、これまでに例えば、第三アミン及び脂肪族アルコールと水からなる混合溶媒を含む電解液中で、マグネシウム又はその合金の表面を陽極酸化処理して、耐熱性、耐食性の透明な皮膜を形成させる方法(特許文献1参照)、マグネシウム基材上に、Al、Si、Ti、Mn、Zr、Ni、V、Nb、Ta、Fe、Co、B及びCの中から選ばれた少なくとも1種の元素の酸化物とMg酸化物との複合物からなる厚さ20μm以上の密着性、耐食性、耐摩耗性に優れた被覆層を形成させたもの(特許文献2参照)、不溶性微粒子及びアルカリ金属水酸化物を含む電解液中でマグネシウム又はその合金基材を陽極酸化処理することにより、高耐食性酸化膜を形成させる方法(特許文献3参照)、マグネシウム又はその合金からなる基材と、水酸化マグネシウム60〜99.9%、酸化マグネシウム0.1〜40%、Mn、Ti、Mo、Si、W、Zr、V、Cr、Co、Pd、P、S、Br、F、I、B、C、N又はこれらの化合物或いはOH基、CHO基、CO基若しくはNH2基を有する鎖状又は環状炭化水素を含む表面層と、実質的に無孔のバリア層からなる陽極酸化皮膜を含む、金属光沢、塗膜密着性、着色性が良好な金属材料(特許文献4参照)、マグネシウム含有金属製品を、Ti、Zr、Hf、Si、Sn、Al、Ge及びBから選ばれた元素の水溶性若しくは水分散性錯フッ化物又は酸化フッ化物を含む電解液中で陽極酸化処理して、耐食性、耐熱性及び耐摩耗性被膜を形成させる方法(特許文献5参照)、マグネシウム又はその合金の表面に、一般式MgO・(Anmx(ただし、AはAl、Mn、Si、B、Ca、Ti、V、W、Mo、Zr又はZn、nは1〜5、mは1〜15、xは1〜5)からなるスピネル型又は非スピネル型構造を有し、平均孔径が50nm〜25μmの微細孔を含む厚さ1〜80μmの多孔質陽極酸化皮膜を有する、耐食性に優れたマグネシウム金属材料(特許文献6参照)及び、水と有機溶媒を混合した溶媒にケイ素化合物を添加し、塩基性に調整した電解液中で、マグネシウム又はその合金を陽極酸化することにより、腐食抵抗が著しく高い陽極酸化皮膜を形成させる方法(特許文献7参照)などが提案されている。
【0005】
しかしながら、これまで知られている方法により形成される陽極酸化皮膜は、耐熱性、耐食性における改善が不十分な上に、硬度が不足し、実用上、必ずしも満足しうるものとはいえない。
【0006】
【特許文献1】特開2003−301297号公報(特許請求の範囲その他)
【特許文献2】特開2004−18981号公報(特許請求の範囲その他)
【特許文献3】特開2004−91852号公報(特許請求の範囲その他)
【特許文献4】特開2005−68555号公報(特許請求の範囲その他)
【特許文献5】特表2005−504883号公報(特許請求の範囲その他)
【特許文献6】特開2006−291278号公報(特許請求の範囲その他)
【特許文献7】特開2008−13803号公報(特許請求の範囲その他)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
マグネシウム又はマグネシウム基合金を陽極酸化処理して、表面に陽極酸化皮膜を形成させる際に、処理条件を適当に選択すると、水酸化マグネシウムを主成分とする組成をもつ皮膜が得られる。
【0008】
この水酸化マグネシウムを主成分とする皮膜は、390℃以上に加熱すると次式に従い分解して、融点2800℃の酸化マグネシウムに変化すると同時に水を生成するので、優れた耐熱性を示すが、酸性雰囲気中では腐食しやすいという欠点がある。
Mg(OH)2 → MgO+H2
したがって、この皮膜の良好な耐熱性を保ったまま、耐食性を付与すれば、優れたマグネシウム材料になることが期待される。
【0009】
本発明は、このような事情のもとで、水酸化マグネシウムを主成分とする陽極酸化皮膜について、その良好な耐熱性を保ったまま、耐食性を付与することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、水酸化マグネシウムを主成分とする陽極酸化皮膜の耐熱性を改善する手段について種々研究を重ねた結果、その皮膜表面を特定の耐食性塗膜で被覆すれば、陽極酸化皮膜との間で強固な結合を形成し、安定した耐食性、耐熱性マグネシウム材料が得られることを見出し、この知見に基づいて、本発明をなすに至った。
【0011】
すなわち、本発明は、水酸化マグネシウム60質量%以上を含むマグネシウム陽極酸化皮膜により表面被覆されたマグネシウム又はマグネシウム基合金と、その陽極酸化皮膜と強固に結合したポリシロキサンアミノアクリル樹脂系塗膜からなる耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料、及びアルカリ金属の水酸化物又は水溶性塩とグリコール化合物とシュウ酸アルカリ金属塩とを含む電解液中でマグネシウム又はマグネシウム基合金を陽極酸化したのち、その上にポリシロキサンアミノアクリル樹脂溶液を塗布し、乾燥して厚さ10〜30μmの塗膜を形成させることを特徴とする耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料の製造方法を提供するものである。
【0012】
本発明方法においては、水酸化マグネシウムを主成分とするマグネシウム陽極酸化皮膜、すなわち水酸化マグネシウム60質量%以上、好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上を含むマグネシウム陽極酸化皮膜で表面が被覆されたマグネシウム又はマグネシウム基合金が用いられる。
このマグネシウム陽極酸化皮膜には、その物性を向上させるために、所望に応じSiO2、TiO2及びZrO2の中から選ばれた少なくとも1種の金属酸化物を0.1〜2.0質量%、好ましくは0.5〜1.5質量%含ませることができる。
【0013】
上記のマグネシウム基合金としては、例えば、マグネシウムとチタン、ジルコニウム、ハフニウム、スズ、アルミニウム及びゲルマニウムの中から選ばれた少なくとも1種の金属との合金であって、マグネシウム以外の金属の含有割合が20質量%以下、好ましくは10質量%以下のものを用いる。
【0014】
このマグネシウム又はマグネシウム基合金の表面に、水酸化マグネシウムを主成分とする陽極酸化皮膜を形成させるには、アルカリ金属の水酸化物又は水溶性塩とグリコール化合物とシュウ酸塩とを含む組成をもつ浴温25〜30℃の電解液を用い、0.3〜0.8μm/分、好ましくは0.4〜0.6μm/分という低い成膜速度で陽極酸化することにより行われる。
【0015】
上記のアルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムが用いられるが、特に水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムが好ましい。
【0016】
また、アルカリ金属の水溶性塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウムの炭酸塩、炭酸水素塩、ケイ酸塩、ハロゲン化水素酸塩、ケイフッ化水素酸塩などが用いられるが、特にナトリウム又はカリウムの炭酸塩又は炭酸水素酸塩が好ましい。
【0017】
電解液中のこれらのアルカリ金属の水酸化物又は水溶性塩の濃度としては、50〜300g/リットル、好ましくは100〜250g/リットルの範囲内で選ばれる。この濃度が50g/リットル未満では、所望の厚さの皮膜を得るのに長時間を要するし、また300g/リットルよりも大きくなると均一な皮膜が得られないので、好ましくない。
【0018】
次に、グリコール化合物としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどの低級アルキレングリコールが用いられる。これらのグリコール化合物は、0.5〜200g/リットル、好ましくは10〜100g/リットルの範囲の濃度で用いられる。これよりもグリコール化合物の量が少ないと電解液の安定性が不十分となるし、またこれよりも多くなると、かぶり、ムラなどを生じる。
【0019】
また、シュウ酸塩としては、併用されるアルカリ金属の水酸化物又は水溶性塩におけるアルカリ金属と同じアルカリ金属を用いるのが好ましいが、所望ならば、異なったアルカリ金属との塩を用いることもできる。
好ましいシュウ酸アルカリ金属塩は、シュウ酸ナトリウム又はシュウ酸カリウムである。
【0020】
このシュウ酸アルカリ金属塩は、7.5〜25g/リットルの濃度で用いることが必要である。この範囲外では、生成する酸化マグネシウム皮膜の硬度を十分に高めることができない。
【0021】
この電解液には、生成する酸化マグネシウム皮膜の物性を向上させる目的で、SiO2、TiO2、ZrO2を含ませるために、所望に応じケイ素、チタン及びジルコニウムの中から選ばれた少なくとも1種の金属の水溶性塩を添加することができる。
【0022】
これらの金属の水溶性塩を含む電解液を用いて陽極酸化すると、生成した酸化マグネシウム皮膜の中に、酸化ケイ素、酸化チタン及び酸化ジルコニウムの中から選ばれた少なくとも1種を含ませることができる。これらの金属の水溶性塩の使用量としては、形成される陽極酸化皮膜中の酸化ケイ素、酸化チタン及び酸化ジルコニウムの中から選ばれた少なくとも1種の含有割合が20質量%以下、好ましくは10質量%以下になる量で選ばれる。
【0023】
この電解液には、所望に応じ、さらにアンモニア、アミン、有機溶剤などを陽極酸化に支障を生じない範囲の量で添加することができる。
【0024】
次に、本発明方法に従い、耐食性、耐熱性をもつ高硬度酸化マグネシウム皮膜を形成するには、所定の電解液中に、一方の電極としてマグネシウム又はマグネシウム基合金を、他方の電極としてマグネシウム又は白金を浸漬し、電流密度1〜5A/dm2、好ましくは2.5〜3.0A/dm2、電圧2〜15v、好ましくは5〜10V、浴温20〜80℃、好ましくは25〜30℃において、10〜50分、好ましくは20〜40分電解処理する。
このような条件下で、水酸化マグネシウムを主成分とする陽極酸化皮膜を形成させるには、前記したように0.3〜0.8μm/分、好ましくは0.4〜0.6μm/分という低い成膜速度で行うことが必要である。
【0025】
このようにして得られる陽極酸化皮膜は、酸化マグネシウム0.5〜40質量%と水酸化マグネシウム60〜99.5質量%とからなっている。
【0026】
本発明における陽極酸化皮膜の厚さとしては、10〜40μm、好ましくは20〜30μmの範囲で選ばれる。この厚さが10μm未満では十分な耐熱性が得られないし、また40μmより大きくしても、処理時間が長くなるだけで、耐熱性の向上は認められない。
【0027】
次に、このようにして得た陽極酸化皮膜で被覆されたマグネシウム又はマグネシウム基合金の上に、ポリシロキサンアミノアクリル系樹脂の塗膜を形成させる。
このポリシロキサンアミノアクリル系樹脂は塗料として公知であり、例えばハニー化成(株)から、商品名「ハニセランMA−150」として市販されている。
【0028】
このポリシロキサンアミノアクリル系樹脂は、マグネシウム陽極酸化皮膜に対し、強固に結合し、高輝度、高耐食性を付与する透明な塗膜を形成する。
本発明のマグネシウム複合材料においては、マグネシウム陽極酸化皮膜上に、厚さ10〜30μm、好ましくは15〜25μmの上記樹脂の塗膜を形成させることが必要である。
【0029】
この塗膜の形成は、例えばポリシロキサンアミノアクリル系樹脂をシンナーのような有機溶剤に溶解し、この溶液にマグネシウム陽極酸化皮膜により表面被覆されたマグネシウム又はマグネシウム基合金を浸漬したのち、150〜200℃の温度で10〜25分間乾燥するという操作を、所要の膜厚が得られるまで繰り返すことによって行われる。通常、この操作を3〜7回繰り返すことによって、所要の膜厚が得られる。
【0030】
この膜厚が10μm未満では、十分な耐食性を付与することができないし、この膜厚が30μmよりも大きくなると、マグネシウム陽極酸化皮膜が有する外観がそこなわれる上に、耐難燃性が十分に発揮されなくなる。そして、実用上最も好ましい結果が得られるのは、15〜25μm、特に15μm付近である。
【発明の効果】
【0031】
本発明によると、水酸化マグネシウムを主成分としたマグネシウム陽極酸化皮膜がもつ難燃性という特徴を保持した上、このものの欠点である低い耐食性を改善した耐熱性マグネシウム複合材料が得られるという効果が奏される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
次に、実施例により本発明を実施するための最良の形態を説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。
【0033】
参考例1
水酸化カリウム230gとシュウ酸カリウム7.5gとエチレングリコール84mlを水1リットルに溶かして電解浴を調製した。
この電解浴を30℃に保ち、その中に2枚のマグネシウム板(20×50×1mm)を浸して電極とし、電圧AC7V、電流密度2.8A/dm2、成膜速度0.5μm/分の条件下で40分間陽極酸化処理を行った。
この処理により陽極板上に約20μmの膜厚のマグネシウム陽極酸化皮膜が形成された。
このようにして得た陽極酸化皮膜のX線回折パターンを図1に示す。このパターンを解析した結果、この陽極酸化皮膜は、水酸化マグネシウム99.0質量%と酸化マグネシウム1.0質量%からなっていることが分った。このものをサンプルAとする。
【0034】
参考例2
参考例1におけるシュウ酸カルシウムの代りに、SiO210g又はTiO25g又はZrO212.4gを添加する以外は、すべて参考例1と同様の条件で陽極酸化処理し、サンプルB、C及びDを得た。
【実施例1】
【0035】
ポリシロキサンアミノアクリル系樹脂[ハニー化成(株)製造、「ハニセラン」(登録商標名)、製品記号MA−150]7質量部とシンナー3質量部とを混合して塗布液を調製した。
この塗布液中に、参考例1及び2で得たサンプルAないしDをそれぞれ浸漬し、浸漬後170℃で20分乾燥する操作を1回から5回繰り返すことにより、それぞれ膜厚5μmから25μmの塗膜を有するマグネシウム複合材料5種(I〜V)を製造した。
これらの複合材料について、JIS Z2321に従って、SST耐久試験を行った結果を表1に示す。
【0036】
【表1】

【0037】
この表から分るように、膜厚を10μm以上にすると耐食性は著しく向上する。
【実施例2】
【0038】
参考例1及び2で得たサンプルAないしDのそれぞれに、実施例1と同様にして、膜厚15μmの塗膜を形成させた。
このようにして得たサンプルについて240時間のSST耐食試験を行った後の外観の写真を図2に示す。また、比較のために塗膜を設けないものについて同じ試験を行った結果を図3に示す。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明によると、耐食性、耐熱性の優れたマグネシウム複合材料が得られるが、このマグネシウム複合材料は、電子産業分野、自動車産業分野の部品材料として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】参考例1で得た陽極酸化皮膜のX線回折パターン図。
【図2】実施例2で得たサンプルの外観を示す写真図。
【図3】実施例2で得た比較のためのサンプルの外観を示す写真図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水酸化マグネシウム60質量%以上を含むマグネシウム陽極酸化皮膜により表面被覆されたマグネシウム又はマグネシウム基合金と、その陽極酸化皮膜と強固に結合したポリシロキサンアミノアクリル樹脂系塗膜からなる耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料。
【請求項2】
マグネシウム陽極酸化皮膜がSiO2、TiO2及びZrO2の中から選ばれた少なくとも1種を含有する請求項1記載の耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料。
【請求項3】
SiO2、TiO2及びZrO2の中から選ばれた少なくとも1種の含有量が0.1〜2.0質量%である請求項2記載の耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料。
【請求項4】
マグネシウム陽極酸化皮膜が10〜40μmの厚さを有する請求項1ないし3のいずれかに記載の耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料。
【請求項5】
マグネシウム陽極酸化皮膜中の水酸化マグネシウム含有量が80質量%以上である請求項1ないし4のいずれかに記載の耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料。
【請求項6】
ポリシロキサンアミノアクリル樹脂系塗膜の厚さが10〜30μmである請求項1ないし5のいずれかに記載の耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料。
【請求項7】
アルカリ金属の水酸化物又は水溶性塩とグリコール化合物とシュウ酸アルカリ金属塩とを含む電解液中でマグネシウム又はマグネシウム基合金を陽極酸化したのち、その上にポリシロキサンアミノアクリル系樹脂溶液を塗布し、乾燥して厚さ10〜30μmの塗膜を形成させることを特徴とする耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料の製造方法。
【請求項8】
電解中にさらにケイ素、チタン及びジルコニウムの中から選ばれた少なくとも1種の金属の水溶性塩を添加する請求項7記載の耐食性、耐熱性マグネシウム複合材料の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−30191(P2010−30191A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−195899(P2008−195899)
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成19年度地域科学技術振興事業(マグネシウム合金の次世代型製品開発)委託研究、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受けるもの)
【出願人】(598163064)学校法人千葉工業大学 (101)
【Fターム(参考)】