説明

腫瘍の診断と治療のための組成物と方法

本発明は、哺乳動物の腫瘍の診断と治療のために有用な物質の組成物と、同目的のためにそのような組成物を使用する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(b)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(c)関連するシグナルペプチドを持つ、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインをコードするヌクレオチド配列;
(d)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインをコードするヌクレオチド配列;
(e)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列;
(f)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列の完全長コード化配列;又は、
(g)(a)(b)(c)(d)(e)又は(f)の相補鎖
に対して、少なくとも80%の核酸配列同一性を有する単離された核酸。
【請求項2】
(a)図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(b)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(c)関連するシグナルペプチドを持つ、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインをコードするヌクレオチド配列;
(d)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインをコードするヌクレオチド配列;
(e)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列;
(f)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列の完全長コード化配列;又は、
(g)(a)(b)(c)(d)(e)又は(f)の相補鎖
を有する単離された核酸。
【請求項3】
(a)図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(b)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列;
(c)関連するシグナルペプチドを持つ、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインをコードするヌクレオチド配列;
(d)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインをコードするヌクレオチド配列;
(e)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列;
(f)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列の完全長コード化配列;又は、
(g)(a)(b)(c)(d)(e)又は(f)の相補鎖
にハイブリダイズする単離された核酸。
【請求項4】
ハイブリダイゼーションがストリンジェントな条件下で起こる、請求項3に記載の核酸。
【請求項5】
少なくとも約5ヌクレオチド長である、請求項3に記載の核酸。
【請求項6】
請求項1の核酸を有する発現ベクター。
【請求項7】
前記核酸が、ベクターで形質転換された宿主細胞によって認識されるコントロール配列に作用可能に結合する、請求項6に記載の発現ベクター。
【請求項8】
請求項7の発現ベクターを有する宿主細胞。
【請求項9】
CHO細胞、大腸菌細胞、又は酵母細胞である、請求項8に記載の宿主細胞。
【請求項10】
ポリペプチドの発現に適した条件下で請求項8に記載の宿主細胞を培養し、細胞培養物から前記ポリペプチドを回収することを含むポリペプチドの生産方法。
【請求項11】
(a)図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;
(b)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;
(c)関連するシグナルペプチドを持つ、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインのアミノ酸配列;
(d)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインのアミノ酸配列;
(e)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列にコードされるアミノ酸配列;又は、
(f)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列の完全長コード化配列にコードされるアミノ酸配列
に対して、少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有する単離されたポリペプチド。
【請求項12】
(a)図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;
(b)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;
(c)関連するシグナルペプチドを持つ、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインのアミノ酸配列;
(d)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインのアミノ酸配列;
(e)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列にコードされるアミノ酸配列;又は、
(f)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列の完全長コード化配列にコードされるアミノ酸配列
を有する単離されたポリペプチド。
【請求項13】
異種ポリペプチドに融合した請求項11に記載のポリペプチドを含んでなるキメラポリペプチド。
【請求項14】
前記異種ポリペプチドが、エピトープタグ配列又は免疫グロブリンのFc領域である、請求項13に記載のキメラポリペプチド。
【請求項15】
(a)図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;
(b)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;
(c)関連するシグナルペプチドを持つ、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインのアミノ酸配列;
(d)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインのアミノ酸配列;
(e)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列にコードされるアミノ酸配列;又は、
(f)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列の完全長コード化配列にコードされるアミノ酸配列
に対して、少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有するポリペプチドに結合する単離された抗体。
【請求項16】
(a)図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;
(b)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;
(c)関連するシグナルペプチドを持つ、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインのアミノ酸配列;
(d)関連するシグナルペプチドを欠いた、図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したポリペプチドの細胞外ドメインのアミノ酸配列;
(e)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列にコードされるアミノ酸配列;又は、
(f)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列の完全長コード化配列にコードされるアミノ酸配列
を有するポリペプチドに結合する、請求項15に記載の抗体。
【請求項17】
モノクローナル抗体である、請求項15に記載の抗体。
【請求項18】
抗体断片である、請求項15に記載の抗体。
【請求項19】
キメラ又はヒト化抗体である、請求項15に記載の抗体。
【請求項20】
成長阻害剤にコンジュゲートしている、請求項15に記載の抗体。
【請求項21】
細胞毒性剤にコンジュゲートしている、請求項15に記載の抗体。
【請求項22】
細胞毒性剤が、毒素、抗生物質、放射性同位元素及び核溶解性酵素からなる群から選択される、請求項21に記載の抗体。
【請求項23】
細胞毒性剤が毒素である、請求項21に記載の抗体。
【請求項24】
毒素が、メイタンシノイド及びカリケアマイシンからなる群から選択される、請求項23に記載の抗体。
【請求項25】
毒素がメイタンシノイドである、請求項23に記載の抗体。
【請求項26】
細菌中で産生される、請求項15に記載の抗体。
【請求項27】
CHO細胞中で産生される、請求項15に記載の抗体。
【請求項28】
結合する細胞に死を誘発する、請求項15に記載の抗体。
【請求項29】
検出可能に標識される、請求項15に記載の抗体。
【請求項30】
変更された新生児Fcレセプター(FcRn)結合親和性を有する変異体Fc領域を含んでなる請求項15に記載の抗体であって、そのポリペプチドが、Fc領域のアミノ酸位置238、252、253、254、255、256、265、272、286、288、303、305、307、309、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、386、388、400、413、415、424、433、434、435、436、439又は447の任意の一又は複数にアミノ酸修飾を含み、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである抗体。
【請求項31】
増加したFcRn結合性を示す、請求項30に記載の抗体。
【請求項32】
増加したFcRn結合性を示し、Fc領域のアミノ酸位置238、256、265、272、286、303、305、307、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、413、424又は434の任意の一又は複数にアミノ酸修飾を含み、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項31に記載の抗体。
【請求項33】
前記アミノ酸修飾が、305、307、311、312、317、360、362、380、382、424又は434の任意の一又は複数におけるものであり、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項32に記載の抗体。
【請求項34】
請求項15に記載の抗体をコードするヌクレオチド配列を有する単離された核酸。
【請求項35】
ベクターで形質転換された宿主細胞によって認識されるコントロール配列に作用可能に結合する、請求項34の核酸を有する発現ベクター。
【請求項36】
請求項35の発現ベクターを有する宿主細胞。
【請求項37】
CHO細胞、大腸菌細胞、又は酵母細胞である、請求項36に記載の宿主細胞。
【請求項38】
抗体の発現に適した条件下で請求項36に記載の宿主細胞を培養し、細胞培養物から前記抗体を回収することを含む抗体生産方法。
【請求項39】
(a)請求項11に記載のポリペプチド;
(b)請求項13に記載のキメラポリペプチド;又は、
(c)請求項15に記載の抗体
を担体と共に含有する組成物。
【請求項40】
前記担体が製薬的に許容可能な担体である、請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
(a)容器;及び
(b)前記容器に収容された請求項39に記載の組成物
を含んでなる製造品。
【請求項42】
癌の治療的処置又は診断的検出のための前記組成物の使用に言及した、前記容器に貼付されたラベル、又は前記容器に含められたパッケージ挿入物を更に含む、請求項41に記載の製造品。
【請求項43】
(a)図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;又は、
(b)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列を含むヌクレオチド配列にコードされるアミノ酸配列
に対して、少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有するポリペプチドを発現する癌細胞を殺す方法であって、
前記癌細胞を前記癌細胞上で前記ポリペプチドに結合する抗体に接触させることにより前記癌細胞を殺す方法。
【請求項44】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記抗体が抗体断片である、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記抗体がキメラ又はヒト化抗体である、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
前記抗体が成長阻害剤にコンジュゲートしている、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
前記抗体が細胞毒性剤にコンジュゲートしている、請求項43に記載の方法。
【請求項49】
細胞毒性剤が、毒素、抗生物質、放射性同位元素及び核溶解性酵素からなる群から選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
細胞毒性剤が毒素である、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
毒素が、メイタンシノイド及びカリケアマイシンからなる群から選択される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
毒素がメイタンシノイドである、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記抗体が細菌中で産生される、請求項43に記載の方法。
【請求項54】
前記抗体がCHO細胞中で産生される、請求項43に記載の方法。
【請求項55】
前記癌細胞に更に放射線治療又は化学療法薬が施される、請求項43に記載の方法。
【請求項56】
前記抗体が、変更された新生児Fcレセプター(FcRn)結合親和性を有する変異体Fc領域を含んでなり、そのポリペプチドが、Fc領域のアミノ酸位置238、252、253、254、255、256、265、272、286、288、303、305、307、309、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、386、388、400、413、415、424、433、434、435、436、439又は447の任意の一又は複数にアミノ酸修飾を含み、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項43に記載の方法。
【請求項57】
前記抗体が、増加したFcRn結合性を示す、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記抗体が、増加したFcRn結合性を示し、Fc領域のアミノ酸位置238、256、265、272、286、303、305、307、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、413、424又は434の任意の一又は複数にアミノ酸修飾を含み、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記アミノ酸修飾が、305、307、311、312、317、360、362、380、382、424又は434の任意の一又は複数におけるものであり、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記癌細胞が、乳癌細胞、直腸結腸癌細胞、肺癌細胞、卵巣癌細胞、中枢神経系癌細胞、肝臓癌細胞、膀胱癌細胞、膵臓癌細胞、子宮頚部癌細胞、黒色腫細胞、白血病細胞、及び神経膠腫細胞からなる群から選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項61】
前記癌細胞が神経膠腫細胞である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記癌細胞が、同じ組織由来の正常細胞と比較して前記ポリペプチドを過剰発現する、請求項43に記載の方法。
【請求項63】
(a)図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;又は、
(b)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列を含むヌクレオチド配列にコードされるアミノ酸配列
に対して、少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有するポリペプチドを発現する細胞、を含む腫瘍を有する哺乳動物を治療的に処置する方法であって、
前記哺乳動物に、前記ポリペプチドに結合する抗体の治療的有効量を投与することにより前記哺乳動物を効果的に治療する方法。
【請求項64】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記抗体が抗体断片である、請求項63に記載の方法。
【請求項66】
前記抗体がキメラ又はヒト化抗体である、請求項63に記載の方法。
【請求項67】
前記抗体が成長阻害剤にコンジュゲートしている、請求項63に記載の方法。
【請求項68】
前記抗体が細胞毒性剤にコンジュゲートしている、請求項63に記載の方法。
【請求項69】
細胞毒性剤が、毒素、抗生物質、放射性同位元素及び核溶解性酵素からなる群から選択される、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
細胞毒性剤が毒素である、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
毒素が、メイタンシノイド及びカリケアマイシンからなる群から選択される、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
毒素がメイタンシノイドである、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
前記抗体が細菌中で産生される、請求項63に記載の方法。
【請求項74】
前記抗体がCHO細胞中で産生される、請求項63に記載の方法。
【請求項75】
前記腫瘍に更に放射線治療又は化学療法薬が施される、請求項63に記載の方法。
【請求項76】
前記抗体が、変更された新生児Fcレセプター(FcRn)結合親和性を有する変異体Fc領域を含んでなり、ポリペプチドが、Fc領域のアミノ酸位置238、252、253、254、255、256、265、272、286、288、303、305、307、309、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、386、388、400、413、415、424、433、434、435、436、439又は447の任意の一又は複数にアミノ酸修飾を含み、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項63に記載の方法。
【請求項77】
前記抗体が、増加したFcRn結合性を示す、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記抗体が、増加したFcRn結合性を示し、Fc領域のアミノ酸位置238、256、265、272、286、303、305、307、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、413、424又は434の任意の一又は複数にアミノ酸修飾を含み、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
前記アミノ酸修飾が、305、307、311、312、317、360、362、380、382、424又は434の任意の一又は複数におけるものであり、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記腫瘍が、乳房腫瘍、直腸結腸腫瘍、肺腫瘍、卵巣腫瘍、中枢神経系腫瘍、肝臓腫瘍、膀胱腫瘍、膵臓腫瘍、子宮頚部腫瘍、又は神経膠腫である、請求項63に記載の方法。
【請求項81】
前記腫瘍が神経膠腫である、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
(a)図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;又は、
(b)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列を含むヌクレオチド配列にコードされるアミノ酸配列
に対して、少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有するポリペプチドを含むことが疑われる試料中における前記ポリペプチドの存在を決定する方法であって、
前記ポリペプチドに結合する抗体に前記試料を曝し、前記試料中における前記ポリペプチドへの前記抗体の結合を決定することを含む方法。
【請求項83】
前記試料が前記ポリペプチドの発現が疑われる細胞を含む、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記細胞が癌細胞である、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記抗体が検出可能に標識される、請求項82に記載の方法。
【請求項86】
前記抗体が、変更された新生児Fcレセプター(FcRn)結合親和性を有する変異体Fc領域を含んでなり、ポリペプチドが、Fc領域のアミノ酸位置238、252、253、254、255、256、265、272、286、288、303、305、307、309、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、386、388、400、413、415、424、433、434、435、436、439又は447の任意の一又は複数にアミノ酸修飾を含み、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項82に記載の方法。
【請求項87】
前記抗体が、増加したFcRn結合性を示す、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記抗体が、増加したFcRn結合性を示し、Fc領域のアミノ酸位置238、256、265、272、286、303、305、307、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、413、424又は434の任意の一又は複数にアミノ酸修飾を含み、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
前記アミノ酸修飾が、305、307、311、312、317、360、362、380、382、424又は434の任意の一又は複数におけるものであり、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
哺乳動物における腫瘍の存在を診断する方法において、
(a)図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;又は、
(b)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列を含むヌクレオチド配列にコードされるアミノ酸配列
に対して、少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有するポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルを、前記哺乳動物から取得した組織細胞の試験試料中と、同一の組織由来の既知の正常細胞のコントロール試料中で測定することを含み、
コントロール試料と比較して試験試料中に前記ポリペプチドが高いレベルで発現していることが、試験試料が取得された哺乳動物中に腫瘍が存在することを示す方法。
【請求項91】
前記ポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルを測定する段階が、インサイツハイブリダイゼーション又はRT-PCR分析でオリゴヌクレオチドを使用することを含む、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記ポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルを測定する段階が、免疫組織化学分析で抗体を使用することを含む、請求項90に記載の方法。
【請求項93】
哺乳動物内における腫瘍の存在を診断する方法において、
(a)図2(配列番号2)又は図4(配列番号4)に示したアミノ酸配列;又は、
(b)図1(配列番号1)又は図3(配列番号3)に示したヌクレオチド配列を含むヌクレオチド配列にコードされるアミノ酸配列
に対して、少なくとも80%のアミノ酸配列同一性を有するポリペプチドに結合する抗体に、前記哺乳動物から取得した組織細胞の試験試料を接触させることと、
試験試料中における前記抗体と前記ポリペプチドとの複合体の生成を検出することとを含み、複合体の生成が前記哺乳動物における腫瘍の存在を示す方法。
【請求項94】
前記抗体が検出可能に標識される、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記抗体が、変更された新生児Fcレセプター(FcRn)結合親和性を有する変異体Fc領域を含んでなり、ポリペプチドが、Fc領域のアミノ酸位置238、252、253、254、255、256、265、272、286、288、303、305、307、309、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、386、388、400、413、415、424、433、434、435、436、439又は447の任意の一又は複数にアミノ酸修飾を含み、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項93に記載の方法。
【請求項96】
前記抗体が、増加したFcRn結合性を示す、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記抗体が、増加したFcRn結合性を示し、Fc領域のアミノ酸位置238、256、265、272、286、303、305、307、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、413、424又は434の任意の一又は複数にアミノ酸修飾を含み、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記アミノ酸修飾が、305、307、311、312、317、360、362、380、382、424又は434の任意の一又は複数におけるものであり、ここでFc領域の残基の番号付けはKabatのEUインデックスのものである、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記組織細胞の試験試料が、癌性腫瘍を有することが疑われる個体から得たものである、請求項93に記載の方法。
【請求項100】
中性pHでのFcRnへの結合性と比較して、酸性pHで増加したFcRn結合特性を更に有する請求項30、56、76、86又は95に記載の抗体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−500009(P2006−500009A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−520117(P2004−520117)
【出願日】平成15年7月8日(2003.7.8)
【国際出願番号】PCT/US2003/021606
【国際公開番号】WO2004/004662
【国際公開日】平成16年1月15日(2004.1.15)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】