説明

腰壁パネルの固定構造

【課題】腰壁パネルが伸びてもその撓みを防止できる腰壁パネルの固定構造を提供する。
【解決手段】壁面4aに腰壁パネル6が固定され、この腰壁パネル6の上下端部がそれぞれ前記壁面4aに固定されたカバー部材10,12によって覆われており、前記腰壁パネル6の上下端面と、これら上下端面に対向する前記カバー部材10,12の内面(支持部材10bの下面、幅木下地合板12aの上面)との間に、所定の隙間11,13が設けられている。したがって、腰壁パネル6が水分等の吸収によって上下に若干伸びても、この伸びを隙間11,13で吸収できる。つまり、腰壁パネル6が上下に若干伸びても、その上下端面はカバー部材10,12の内面に当たることがない。したがって、腰壁パネル6が上下に伸びてもそれが撓むことがない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅等の内部にある壁に固定される腰壁パネルの固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅等の内部にある壁の壁面には、仕上げを秀麗にしたり壁面を保護するために、人の腰程度の高さを有する腰壁パネルを固定する場合がある。この腰壁パネルの固定構造の一例として特許文献1に記載の技術が知られている。この技術では、壁面に腰壁パネルが固定されており、この腰壁パネルの上端部を腰見切縁によって押え、下端部を支持板の設置部で支持している。腰見切縁はパネルキャップを有しており、このパネルキャップのパネル押さえ部で腰壁パネルの上端部の前面を押えている。また、支持板はパネル固定部と、腰壁パネルと略同じ厚みを有するとともに腰壁パネルを支持する載置部とを有し、腰壁パネルは、腰壁パネルの下端を載置部に支持された状態でパネル固定部により、壁の前面の床近傍部に固定されている。
【特許文献1】特開2005−336706号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記従来の技術では、腰壁パネルは、その上端面が腰見切縁のパネルキャップに当接し、腰壁パネルの下端面が支持板の載置部に当接した状態で壁面に固定されている。したがって、腰壁パネルが住宅内の水分等を吸収して伸びると、該腰壁パネルの上端面と下端面とがそれぞれパネルキャップと載置部とに当接しているので、腰壁パネルが前方に凸となるように撓んで、壁面から外れる恐れがある。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、腰壁パネルが伸びてもその撓みを防止できる腰壁パネルの固定構造を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1に示すように、壁面4aに腰壁パネル6が固定され、この腰壁パネル6の上下端部がそれぞれ前記壁面4aに固定されたカバー部材10,12によって覆われており、前記腰壁パネル6の上下端面と、これら上下端面に対向する前記カバー部材10,12の内面(支持部材10bの下面、幅木下地合板12aの上面)との間に、所定の隙間11,13が設けられていることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、腰壁パネル6の上下端面と、これら上下端面に対向するカバー部材12の内面との間に、所定の隙間11,13が設けられているので、腰壁パネル6が水分等の吸収によって上下に若干伸びても、この伸びを隙間11,13で吸収できる。つまり、腰壁パネル6が上下に若干伸びても、その上下端面はカバー部材10,12の内面に当たることがない。したがって、腰壁パネル6が上下に伸びてもそれが撓むことがない。
【0007】
請求項2に記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項1に記載の腰壁パネルの固定構造において、
前記腰壁パネル6の上下端部には上下に長い長穴15,15が形成され、中央部には円形の穴16が形成され、前記腰壁パネル6は、前記長穴15,15および穴16に止着材14を挿通して前記壁面4aにねじ込むまたは打ち込むことによって固定されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、腰壁パネル6が上下に若干伸びると、それに伴って腰壁パネル6の上下端部がそれぞれ上下に伸びるが、これら上下端部を壁面4aに固定している止着材14,14は長穴15,15に挿通されているので、これら長穴15,15によって止着材14,14を逃がすことができる(止着材14,14を固定した状態で長穴15,15が上下に移動できる)。したがって、止着材14,14が壁面4aからは外れるのを防止して、腰壁パネル6の上下端部を止着材14,14によって確実に壁面に固定できる。一方、腰壁パネル6の中央部を壁面4aに固定している止着材14が挿通されている穴16は上下に移動しないので、該止着材14によって腰壁パネル6の中央部を確実に壁面に固定できる。
したがって、腰壁パネル6が上下に伸びてもこれを止着材14によって確実に壁面4aに固定できる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、例えば図2および図3に示すように、請求項1または2に記載の腰壁パネルの固定構造において、
前記腰壁パネル6は左右に複数枚連結されており、隣接する腰壁パネル6,6間には所定の目地隙間8が設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、左右に隣接する腰壁パネル6,6間に所定の目地隙間8が設けられているので、腰壁パネル6,6が水分等の吸収によって左右に若干伸びても、この伸びを目地隙間8で吸収できる。つまり、腰壁パネル6,6が左右に若干伸びても、それらの対向する端部どうしが当たることがない。したがって、腰壁パネル6,6が左右に伸びてもそれが撓むことがない。
【0011】
請求項4に記載の発明は、例えば図2に示すように、請求項3に記載の腰壁パネルの固定構造において、
連結された複数枚の腰壁パネル6・・・の両側に位置する腰壁パネル6の側端部が壁面4aに固定されたカバー部材20によって覆われており、前記両側に位置する腰壁パネル6の側端面と、該側端面に対向するカバー部材20の内面(支持部材20bの左右面)との間に、所定の隙間21が設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、連結された複数枚の腰壁パネル6・・・の両側に位置する腰壁パネル6の側端面と、該側端面に対向するカバー部材20の内面との間に、所定の隙間21が設けられているので、腰壁パネル6が水分等の吸収によって左右に若干伸びても、この伸びを隙間で吸収できる。つまり、両側の腰壁パネル6,6が左右に若干伸びても、その左右側端面はカバー部材20の内面に当たることがない。したがって、両側の腰壁パネル6,6が左右に伸びてもそれが撓むことがない。
【0013】
請求項5に記載の発明は、例えば図6および図7に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の腰壁パネルの固定構造において、前記隙間13(11,21)には弾性的に圧縮可能なスペーサ23,24が設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、前記隙間13(11,21)にスペーサ23,24が設けられているので、このスペーサ23,24に腰壁パネル6の上下端面および左右側端面を当接することによって、腰壁パネル6の上下左右の位置決めができ、また、腰壁パネル6の上下左右の伸びをスペーサ23,24の圧縮によって許容できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、壁面に腰壁パネルが固定され、この腰壁パネルの上下端部がそれぞれ前記壁面に固定されたカバー部材によって覆われており、前記腰壁パネルの上下端面と、これら上下端面に対向する前記カバー部材の内面との間に、所定の隙間が設けられているので、腰壁パネルが水分等の吸収によって上下に若干伸びても、この伸びを隙間で吸収できる。したがって、腰壁パネルが上下に伸びてもそれが撓むことがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る腰壁パネルの固定構造を示す縦断面図、図2は同平断面図である。これらの図において符号1は壁パネルを示す。この壁パネル1は框材2を矩形枠状に組み立てて枠体を構成し、この枠体の表裏両面にそれぞれ合板等からなる面材3を貼着したものである。なお、枠体の内側には必要に応じて補強桟材が縦横に組み付けられる。このような壁パネル1は床上に立設されて壁本体を構成する。なお、壁本体は壁パネル1を複数連結することによって構成される。壁本体の表面には石膏ボード4が取り付けられており、この石膏ボード4の表面が壁面4aとされている。なお、石膏ボード4の下端面は床上に設けられたフローリング材5の上面に当接されている。
【0017】
前記壁面4aには腰壁パネル6が固定されている。腰壁パネル6は、木材から得られるセルロース系微粉粒と樹脂とを含む混合材料を押出し成形することによって形成されたものである。セルロース系微粉粒は、例えば、木材の粗粉砕物、バカスの粗粉砕物、稲藁の粗粉砕物や、住宅等の建物を解体した際に排出される木質廃材や家具を解体した際に排出される木質廃材、建物建築中に排出される木材の端材、おが屑等を周知の粉砕装置によって微粉状に粉砕したものである。
樹脂としては、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。
【0018】
前記腰壁パネル6は上下に長尺な長方形板状のものであり、その側端部には実部6aとこの実部が嵌合する嵌合凹部6bとが形成されている。すなわち、図3に示すように、腰壁パネル6の右側端部の上部には実部6aが形成されており、この実部6aより下側の端面には嵌合凹部6bが形成されている。また、腰壁パネル6の左側端部の下部には実部6aが形成されており、この実部6aより上側の端面には嵌合凹部6bが形成されている。実部6aには後述するビス14の頭を納める凹部6cが形成されている。
そして、腰壁パネル6は左右に複数枚連結されており、左右に隣接する腰壁パネル6,6どうしは、一方の腰壁パネル6の実部6aの先端部を他方の腰壁パネル6の嵌合凹部6bに嵌合することによって連結されている。この連結状態において、隣接する腰壁パネル6,6間には所定の目地隙間8が設けられているとともに、実部6aの先端と嵌合凹部6bの底面との間には、前記目地隙間8とほぼ等しい幅の隙間が形成されている。したがって、腰壁パネル6が水分等を吸収して若干左右に伸びた場合に、その伸びの分を目地隙間8で吸収できるようになっている。つまり、腰壁パネル6が若干左右に伸びた場合に、腰壁パネル6,6どうしが当接しないようになっている。
【0019】
前記腰壁パネル6の上端部は、壁面4aに固定されたカバー部材10によって覆われている。このカバー部材10は断面略L字状に形成された見切材10aと、この見切材10aを支持する支持部材10bとを備えている。この支持部材10bは角材等によって形成されたもので、釘10cや接着剤等によって壁面4cに固定されている。見切材10aは、図1において紙面と直交する方向に長尺なものであり、その上片部10dを支持部材10bの上面に当接するとともに、上片部10dから垂下する垂下部10eを支持部材10bの表面(前面)に当接し、これら当接した部分を接着することによって支持部材10bに固定されている。
また、垂下部10eの下端は腰壁パネル6の上端より下側に位置している、つまり、腰壁パネル6の上端部は垂下部10eによって覆われている。
さらに、腰壁パネル6の上端面と、カバー部材10の内面、つまり支持部材10bの下面との間には、所定の隙間11が設けられている。
【0020】
前記腰壁パネル6の下端部は、壁面4aに固定されたカバー部材12によって覆われている。このカバー部材12は、幅木下地合板12aとこの幅木下地合板12aに固定された幅木12bとを備えている。幅木下地合板12aは壁面4aの下端部に接着や釘打ち等によって固定されており、該幅木下地合板12aの表面(前面)は腰壁パネル6の表面(前面)と面一になっている。幅木12bは幅木下地合板12aに接着剤やビス等によって固定されており、その上端部は幅木下地合板12aより上方に突出して、腰壁パネル6の下端部を覆っている。
また、腰壁パネル6の下端面と、カバー部材12の内面、つまり幅木下地合板12aの上面との間には、所定の隙間11が設けられている。
【0021】
上記のような腰壁パネル6はビス(止着材)14によって壁面4aに固定されている。すなわち、図4に示すように、腰壁パネル6の実部6aの上下端部には、それぞれ上下に長い長穴15,15が形成されており、中央部には円形の穴16が形成されている。そして、長穴15,15にはビス14が挿通されて壁面4aにねじ込まれ、穴16にはビス14が挿通されて壁面4aにねじ込まれている。このように1枚の腰壁パネル6は3本のビス14によって壁面に固定されている。なお、長穴15の幅や穴16の直径はビス14の軸部の径とほぼ等しいか、若干大きめに形成されている。
【0022】
また、図2に示すように、連結された複数枚の腰壁パネル6・・・のうち、左右両側に位置する腰壁パネル6,6の側端部は、壁面4aに固定されたカバー部材20,20によてそれぞれ覆われている。
このカバー部材20は断面略L字状に形成された見切材20aと、この見切材20aを支持する支持部材20bとを備えている。この支持部材20bは角材等によって形成されたもので、釘20cや接着剤等によって壁面4cに固定されている。見切材20aは、図2において紙面と直交する方向に長尺なものであり、その側片部20dを支持部材20bの側面に当接するとともに、側片部20dから横に延出する延出部20eを支持部材20bの表面(前面)に当接し、これら当接した部分を接着することによって支持部材20bに固定されている。
また、延出部20eの先端は腰壁パネル6の左右端より内側に位置している、つまり、腰壁パネル6の左右両側端部は延出部10eによって覆われている。
さらに、腰壁パネル6の左右側端面と、カバー部材20の内面、つまり支持部材20bの左右面との間には、所定の隙間21,21が設けられている。
【0023】
上記のようにして、複数枚の腰壁パネル6・・・を壁面4aに固定し、腰壁パネル6・・・の上下端部をそれぞれカバー部材10,12によって覆うとともに、左右両側に位置する腰壁パネル6の側端部をカバー部材20によって覆うことによって、図5に示すような、腰壁22を形成することができる。なお、腰壁パネル6の上端部を覆うカバー部材10と側端部を覆うカバー部材20とは、それぞれの端部を45°に切断して当接することによって接合する。
【0024】
本実施の形態によれば、腰壁パネル6の上下端面と、これら上下端面に対向するカバー部材10,12の内面(支持部材10bの下面、幅木下地合板12aの上面)との間に、所定の隙間11,13が設けられているので、腰壁パネル6が水分等の吸収によって上下に若干伸びても、この伸びを隙間で吸収できる。つまり、腰壁パネル6が上下に若干伸びても、その上下端面はカバー部材10,12の内面(支持部材10bの下面、幅木下地合板12aの上面)に当たることがない。したがって、腰壁パネル6が上下に伸びてもそれが撓むことがない。
また、腰壁パネル6が上下に若干伸びると、それに伴って腰壁パネル6の上下端部がそれぞれ上下に伸びるが、これら上下端部を壁面4aに固定しているビス14は長穴16,16に挿通されているので、これら長穴16,16によってビス14を逃がすことができる。したがって、ビス14が壁からは外れるのを防止して、腰壁パネル6の上下端部をビス14,14によって確実に壁面4aに固定できる。一方、腰壁パネル6の中央部を壁面4aに固定しているビス14が挿通されている穴17は上下に移動しないので、該ビス14によって腰壁パネル6の中央部を確実に壁面4cに固定できる。
したがって、腰壁パネル6が上下に伸びてもこれをビス14によって確実に壁面4aに固定できる。
【0025】
さらに、左右に隣接する腰壁パネル6,6間に所定の目地隙間8が設けられているので、腰壁パネル6,6が水分等の吸収によって左右に若干伸びても、この伸びを目地隙間8で吸収できる。つまり、腰壁パネル6が左右に若干伸びても、それらの対向する端部どうしが当たることがない。したがって、腰壁パネル6,6が左右に伸びてもそれが撓むことがない。
また、連結された複数枚の腰壁パネル6・・・の両側に位置する腰壁パネル6,6の側端面と、該側端面に対向するカバー部材20の内面(支持部材20bの左右面)との間に、所定の隙間21,21が設けられているので、腰壁パネル6,6が水分等の吸収によって左右に若干伸びても、この伸びを隙間で吸収できる。つまり、両側の腰壁パネル6,6が左右に若干伸びても、その左右側端面はカバー部材20の内面(支持部材20bの左右面)に当たることがない。したがって、両側の腰壁パネル6,6が左右に伸びてもそれが撓むことがない。
【0026】
なお、本実施の形態では、前記隙間11,13,21は内部に何も設けていない空間としたが、隙間11,13,21にスペーサ23,24を設けてもよい。
すなわち、図6に示すように、隙間13にスペーサ23を設けてもよい。スペーサ23は樹脂等で形成され、図6において紙面と直交する方向に長尺なものであり、上片部23aと下片部23bとが弾性的に接近可能となっている。つまり、スペーサ23は弾性的に圧縮可能となっている。そして、スペーサ23はその上片部23aを腰壁パネル6の下端面に当接するとともに、下片部23bを幅木下地合板12aの上面に当接した状態で隙間13に設ける。
このようにすれば、腰壁パネル6の上下の位置決めができ、また、腰壁パネル6の上下の伸びをスペーサの圧縮によって許容できる。
【0027】
また、図7に示すように、ゴム等によって圧縮可能に形成されたスペーサ24を隙間13に設けてもよい。この場合、スペーサ24の上下面をそれぞれ腰壁パネル6の下端面と幅木下地合板12aの上面とに当接した状態でスペーサ24を隙間13に設ける。
この場合でも、腰壁パネル6の上下の位置決めができ、また、腰壁パネル6の上下の伸びをスペーサの圧縮によって許容できる。
なお、図示は省略するが、前記スペーサ23または24を前記隙間11,21に設けてもよい。この場合も上記と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係る腰壁パネルの固定構造を示すもので、縦断面図である。
【図2】同、平断面図である
【図3】同、腰壁パネルどうしの接合部を示す拡大断面図である。
【図4】同、腰壁パネルをビスによって固定した状態を示す正面図である。
【図5】同、腰壁パネルによって形成された腰壁を示す正面図である。
【図6】本発明に係る腰壁パネルの固定構造の変形例を示すもので、腰壁パネルの下端部近傍の縦断面図である。
【図7】本発明に係る腰壁パネルの固定構造の他の変形例を示すもので、腰壁パネルの下端部近傍の縦断面図である。
【符号の説明】
【0029】
4a 壁面
6 腰壁パネル
8 目地隙間
10,12,20 カバー部材
11,13,21 隙間
14 ビス(止着材)
15 長穴
16 穴
23,24 スペーサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に腰壁パネルが固定され、この腰壁パネルの上下端部がそれぞれ前記壁面に固定されたカバー部材によって覆われており、前記腰壁パネルの上下端面と、これら上下端面に対向する前記カバー部材の内面との間に、所定の隙間が設けられていることを特徴とする腰壁パネルの固定構造。
【請求項2】
請求項1に記載の腰壁パネルの固定構造において、
前記腰壁パネルの上下端部には上下に長い長穴が形成され、中央部には円形の穴が形成され、前記腰壁パネルは、前記長穴および穴に止着材を挿通して前記壁面にねじ込むまたは打ち込むことによって固定されていることを特徴とする腰壁パネルの固定構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載の腰壁パネルの固定構造において、
前記腰壁パネルは左右に複数枚連結されており、隣接する腰壁パネル間には所定の目地隙間が設けられていることを特徴とする腰壁パネルの固定構造。
【請求項4】
請求項3に記載の腰壁パネルの固定構造において、
連結された複数枚の腰壁パネルの両側に位置する腰壁パネルの側端部が壁面に固定されたカバー部材によって覆われており、前記両側に位置する腰壁パネルの側端面と、該側端面に対向するカバー部材の内面との間に、所定の隙間が設けられていることを特徴とする腰壁パネルの固定構造。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の腰壁パネルの固定構造において、前記隙間には弾性的に圧縮可能なスペーサが設けられていることを特徴とする腰壁パネルの固定構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−239362(P2007−239362A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−65325(P2006−65325)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【出願人】(000114086)ミサワホーム株式会社 (288)
【Fターム(参考)】