説明

自動レベリング装置と免震装置

【課題】 簡単な構造で被支持体の支持レベルを調整する自動レベリング装置と免震装置とを提供しようとする。
【解決手段】
従来の自動レベリング装置にかわって、揺動レバーの揺動角度に応じて流体を荷重支持部材と系外との間または荷重支持部材と流体の圧力源との間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と、特定の箇所である特定箇所を持ち前記特定箇所を上下方向に移動距離だけ移動して前記揺動レバーを該移動距離に対応する揺動角度だけ揺動させるバルブ位置制御部材と、前記揺動レバーが所定の前記揺動角度である所定揺動角度を越えて揺動するのを阻止するストッパ部を設けられたガイド部材と、被支持体と前記特定箇所と複数の連結部材を多段に連結した連結部材と、を備えるものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷重支持部材により支持される被支持体の支持レベルを調整する自動レベリング装置とそれを用いて被支持体を支持し免震する空気ばね免震装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
建物、プラント、機械設備等の被支持体を支持し免震する免震装置を用いる。
免震装置は、被支持体を支持する複数の荷重支持部材と自動レベリング装置とを備える。
例えば、免震装置は、被支持体を支持する複数の空気ばねと自動レベリング装置とを備える。
荷重支持部材は、流体の注入と排出とで伸縮する。例えば、流体は空気である。
自動レベリング装置は、複数の荷重支持部材に流体を注入しまたは排出して、被支持体のレベルを調整する装置である。
【0003】
例えば、複数の空気ばねを3群に分割して、各群ごとに吸排気配管と自動レベリング装置とを設けて、各々の自動レベリング装置が、各々の群に属する空気ばねに設けられた吸排気配管へ供給する流体の量、または各々の群に属する空気ばねに設けられた吸排気配管から排気する排気量を調整して、各群に含まれる空気ばねにより支持される被支持体のレベルを調整する。
【0004】
地震が発生したときに、 免震装置の自動レベリング装置が頻繁に作動する。地震時には停電することが予測されることから、自動レベリング装置は、無給電でも作動することが望まれる。
また、地震の発生していない通常時には、自動レベリング装置は水平度を高精度にレベリングすることを要求される。
また、地震が発生した際は、自動レベリング装置は免震しつつレベルを維持することを要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡単な構造で荷重支持部材により支持される被支持体の支持レベルを調整する自動レベリング装置とそれを用いて被支持体を支持し免震する免震装置とを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材に支持された被支持体のレベルを調整するための自動レベリング装置を、荷重支持部材に連通するPポートと系外に連通するAポートと流体の圧力源に連通するBポートとを有し揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と、特定の箇所である特定箇所を持ち前記特定箇所を上下方向に移動距離だけ移動して前記揺動レバーを該移動距離に対応する揺動角度だけ揺動させるバルブ位置制御部材と、前記揺動レバーが所定の前記揺動角度である所定揺動角度を越えて揺動するのを阻止するストッパ部を設けられたガイド部材と、被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを有する連結部材と、を備え、前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構と前記バルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持ち、前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器の前記特定箇所を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記特定箇所を前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構とを持つ、ものとした。
【0007】
上記本発明の構成により、切替弁が、荷重支持部材に連通するPポートと系外に連通するAポートと流体の圧力源に連通するBポートとを有し、揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる。バルブ位置制御部材が、前記特定箇所を上下方向に移動距離だけ移動して前記揺動レバーを該移動距離に対応する揺動角度だけ揺動させる。ガイド部材が、前記揺動レバーが所定揺動角度を越えて揺動するのを阻止するストッパ部を設けられる。連結部材が、被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを有する。前記被支持体側連結部材は、前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構とバルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持つ。前記バルブ側連結部材が、前記バルブ位置制御機器の前記特定箇所を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記特定箇所を前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構とを持つ。
その結果、被支持体が上下動すると、前記特定箇所が上下動し、揺動レバーが揺動し、流体が切替弁を経由して荷重支持部材に注入し又は荷重支持部材から大気へ排出し、被支持体が前記所定移動距離の範囲内で上下動する際は前記所定揺動角度の範囲内で揺動して所定移動距離の範囲内で精度よく被支持体のレベルを調整でき、被支持体が前記所定移動距離を越えて上下動する際は前記揺動レバーの揺動角度を前記所定揺動角度に維持して被支持体のレベルを調整できる。
【0008】
以下に、本発明の実施形態に係る自動レベリング装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0009】
さらに、本発明の実施形態に係る自動レベリング装置は、前記案内機構が固定部材と前記固定部材に上下方向に相対移動自在に案内される移動部材とを持ち、前記付勢機構が前記固定部材を支点として前記移動部材に下方に付勢する付勢力を作用させる上部弾性体と前記固定部材を支点として前記移動部材に上方に付勢する付勢力を作用させる下部弾性体とを持つ。
上記本発明の構成により、前記案内機構が、固定部材と前記固定部材に上下方向に相対移動自在に案内される移動部材とを持つ。前記付勢機構が、前記固定部材を支点として前記移動部材に下方に付勢する付勢力を作用させる上部弾性体と前記固定部材を支点として前記移動部材に上方に付勢する付勢力を作用させる下部弾性体とを持つ。
その結果、上部弾性体の作用する下方へ付勢する付勢力と下部弾性体の作用する上方へ作用する付勢力の合力が前記特定箇所に作用し、その合力により前記揺動レバーが前記揺動角度の範囲内で揺動する。
【0010】
さらに、本発明の実施形態に係る自動レベリング装置は、前記案内機構が固定部材と前記固定部材との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される移動部材とを持ち、前記付勢機構が前記固定部材と前記移動部材との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され前記固定部材と前記移動部材に1対の面を各々に接着され上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材を持つ。
上記本発明の構成により、前記案内機構が固定部材と前記固定部材との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される移動部材とを持つ。前記付勢機構が前記固定部材と前記移動部材との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され前記固定部材と前記移動部材に1対の面を各々に接着され上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材を持つ。
その結果、上下1対の弾性部材に剪断変形に応じて発生する剪断抵抗力の合力が前記特定箇所に作用し、その合力により前記揺動レバーが前記揺動角度の範囲内で揺動する。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材に支持された被支持体のレベルを調整するための自動レベリング装置を、荷重支持部材に連通するPポートと系外に連通するAポートと流体の圧力源に連通するBポートとを有し先端部を上下方向に移動する揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と、前記揺動レバーの前記先端部に嵌まり合う嵌合部を設けられた部材であるバルブ位置制御部材と、前記バルブ位置制御部材を上下方向に移動距離だけ移動させるガイド部と所定の移動距離である所定移動距離を越えて上下方向に移動するのを阻止するストッパ部とを設けられたガイド部材と、被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを有する連結部材と、を備え、前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構と前記バルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持ち、前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構とを持つ、ものとした。
【0012】
上記本発明の構成により、切替弁は、荷重支持部材に連通するPポートと系外に連通するAポートと流体の圧力源に連通するBポートとを有し、先端部を上下方向に移動する揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる。バルブ位置制御部材は、前記揺動レバーの前記先端部に嵌まり合う嵌合部を設けられた部材である。ガイド部材は、前記バルブ位置制御部材を上下方向に移動距離だけ移動させるガイド部と所定の移動距離である所定移動距離を越えて上下方向に移動するのを阻止するストッパ部とを設けられる。連結部材は、被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを有する。前記被支持体側連結部材は、前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構とバルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持つ。前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構とを持つ。
その結果、被支持体が上下動すると、前記バルブ位置制御部材が上下動し、揺動レバーが揺動し、流体が切替弁を経由して荷重支持部材に注入し又は荷重支持部材から大気へ排出し、被支持体が前記所定移動距離の範囲内で上下動する際は前記所定揺動角度の範囲内で揺動して所定移動距離の範囲内で精度よく被支持体のレベルを調整でき、被支持体が前記所定移動距離を越えて上下動する際は前記揺動レバーの揺動角度を前記所定揺動角度に維持して被支持体のレベルを調整できる。
【0013】
以下に、本発明の実施形態に係る自動レベリング装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0014】
さらに、本発明の実施形態に係る自動レベリング装置は、前記案内機構が固定部材と前記固定部材に上下方向に相対移動自在に案内される移動部材とを持ち、前記付勢機構が前記固定部材を支点として前記移動部材に下方に付勢する付勢力を作用させる上部弾性体と前記固定部材を支点として前記移動部材に上方に付勢する付勢力を作用させる下部弾性体とを持つ。
上記本発明の構成により、前記案内機構が固定部材と前記固定部材に上下方向に相対移動自在に案内される移動部材とを持つ。前記付勢機構が前記固定部材を支点として前記移動部材に下方に付勢する付勢力を作用させる上部弾性体と前記固定部材を支点として前記移動部材に上方に付勢する付勢力を作用させる下部弾性体とを持つ。
その結果、上部弾性体の作用する下方へ付勢する付勢力と下部弾性体の作用する上方へ作用する付勢力の合力が前記特定箇所に作用し、その合力により前記揺動レバーが前記揺動角度の範囲内で揺動する。
【0015】
さらに、本発明の実施形態に係る自動レベリング装置は、前記案内機構が固定部材と前記固定部材との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される移動部材とを持ち、前記付勢機構が前記固定部材と前記移動部材との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され前記固定部材と前記移動部材に1対の面を各々に接着され上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材を持つ。
上記本発明の構成により、前記案内機構が固定部材と前記固定部材との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される移動部材とを持つ。前記付勢機構が前記固定部材と前記移動部材との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され前記固定部材と前記移動部材に1対の面を各々に接着され上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材を持つ。
その結果、上下1対の弾性部材に剪断変形に応じて発生する剪断抵抗力の合力が前記特定箇所に作用し、その合力により前記揺動レバーが前記揺動角度の範囲内で揺動する。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明に係る被支持体を支持する免震装置を、気体の注入と排出とで上下方向に伸縮し被支持体を支持する複数の空気ばねと、複数の前記空気ばねに互いに連通して吸排気する様に各々に設けられた複数の吸排気配管と、Pポートと大気に連通するAポートと空気源に連通するBポートとを持ち揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と特定の箇所である特定箇所を持ち前記特定箇所を上下方向に移動距離だけ移動して前記揺動レバーを該移動距離に対応する揺動角度だけ揺動させるバルブ位置制御部材と前記揺動レバーが所定の前記揺動角度である所定揺動角度を越えて揺動するのを阻止するストッパ部を設けられたガイド部材と被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを持つ連結部材とを有し、被支持体のレベルを調整する複数の自動レベリング装置と、を備え、前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構とバルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持ち、前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記特定箇所を前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構とを持ち、複数の自動レベリング装置が複数の空気ばねに各々に対応し、複数の前記自動レベリング装置の前記Pポートが前記自動レベリング装置に対応する空気ばねに設けられた前記吸排気配管に各々に連通する、ものとした。
【0017】
上記本発明の構成により、複数の空気ばねが、気体の注入と排出とで上下方向に伸縮し被支持体を支持する。複数の吸排気配管が、複数の前記空気ばねに互いに連通して吸排気する様に各々に設けられる。複数の自動レベリング装置が、Pポートと大気に連通するAポートと空気源に連通するBポートとを持ち揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と特定の箇所である特定箇所を持ち前記特定箇所を上下方向に移動距離だけ移動して前記揺動レバーを該移動距離に対応する揺動角度だけ揺動させるバルブ位置制御部材と前記揺動レバーが所定の前記揺動角度である所定揺動角度を越えて揺動するのを阻止するストッパ部を設けられたガイド部材と被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを持つ連結部材とを有し、被支持体のレベルを調整する。前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構とバルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持つ。前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記特定箇所を前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構とを持つ。複数の自動レベリング装置が複数の空気ばねに各々に対応する。複数の前記自動レベリング装置の前記Pポートが前記自動レベリング装置に対応する空気ばねに設けられた前記吸排気配管に各々に連通する。
その結果、被支持体が上下動すると、前記バルブ位置制御部材が上下動し、揺動レバーが揺動し、流体が切替弁を経由して荷重支持部材に注入し荷重支持部材から大気へ排出し、被支持体が前記所定移動距離の範囲内で上下動する際は前記所定揺動角度の範囲内で揺動して所定移動距離の範囲内で精度よく被支持体の3箇所のレベルを調整でき、被支持体が前記所定移動距離を越えて上下動する際は前記揺動レバーの揺動角度を前記所定揺動角度に維持して被支持体のレベルを調整でき、被支持体の水平度を調整できる。
【0018】
上記目的を達成するため、本発明に係る被支持体を支持する免震装置を、気体の注入と排出とで上下方向に伸縮し被支持体を支持し3つの群に分割された3個以上の複数の空気ばねと、3つの前記群ごとに前記群に属する前記空気ばねに互いに連通して吸排気する様に各々に設けられた3個の吸排気配管と、Pポートと大気に連通するAポートと空気源に連通するBポートとを持ち揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と特定の箇所である特定箇所を持ち前記特定箇所を上下方向に移動距離だけ移動して前記揺動レバーを該移動距離に対応する揺動角度だけ揺動させるバルブ位置制御部材と前記揺動レバーが所定の前記揺動角度である所定揺動角度を越えて揺動するのを阻止するストッパ部を設けられたガイド部材と被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを持つ連結部材とを有し、被支持体のレベルを調整する3個の自動レベリング装置と、を備え、前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構とバルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持ち、前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記特定箇所を前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構とを持ち、3個の自動レベリング装置が3つの前記群に各々に対応し、3個の前記自動レベリング装置の前記Pポートが前記自動レベリング装置に対応する前記群に属する空気ばねに設けられた前記吸排気配管に各々に連通する、ものとした。
【0019】
上記本発明の構成により、3つの群に分割された3個以上の複数の空気ばねとが、気体の注入と排出とで上下方向に伸縮し被支持体を支持する。3個の吸排気配管が、3つの前記群ごとに前記群に属する前記空気ばねに互いに連通して吸排気する様に各々に設けられる。切替弁が、Pポートと大気に連通するAポートと空気源に連通するBポートとを持ち、揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる。バルブ位置制御部材が、特定の箇所である特定箇所を持ち前記特定箇所を上下方向に移動距離だけ移動して前記揺動レバーを該移動距離に対応する揺動角度だけ揺動させる。ガイド部材が、前記揺動レバーが所定の前記揺動角度である所定揺動角度を越えて揺動するのを阻止するストッパ部を設けられる。連結部材が、被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを持つ。前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構とバルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持つ。前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記特定箇所を前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構とを持つ。3個の自動レベリング装置が、被支持体のレベルを調整する。3個の自動レベリング装置が、3つの前記群に各々に対応する。
3個の前記自動レベリング装置の前記Pポートが前記自動レベリング装置に対応する前記群に属する空気ばねに設けられた前記吸排気配管に各々に連通する。
その結果、被支持体が上下動すると、前記バルブ位置制御部材が上下動し、揺動レバーが揺動し、流体が切替弁を経由して荷重支持部材に注入し荷重支持部材から大気へ排出し、被支持体が前記所定移動距離の範囲内で上下動する際は前記所定揺動角度の範囲内で揺動して所定移動距離の範囲内で精度よく被支持体の3箇所のレベルを調整でき、被支持体が前記所定移動距離を越えて上下動する際は前記揺動レバーの揺動角度を前記所定揺動角度に維持して被支持体の3箇所のレベルを調整でき、被支持体の水平度を調整できる。
【0020】
以下に、本発明の実施形態に係る免震装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0021】
さらに、本発明の実施形態に係る免震装置は、前記案内機構が固定部材と前記固定部材に上下方向に相対移動自在に案内される移動部材とを持ち、前記付勢機構が前記固定部材を支点として前記移動部材に下方に付勢する付勢力を作用させる上部弾性体と前記固定部材を支点として前記移動部材に上方に付勢する付勢力を作用させる下部弾性体とを持つ。
上記本発明の構成により、前記案内機構が、固定部材と前記固定部材に上下方向に相対移動自在に案内される移動部材とを持つ。前記付勢機構が、前記固定部材を支点として前記移動部材に下方に付勢する付勢力を作用させる上部弾性体と前記固定部材を支点として前記移動部材に上方に付勢する付勢力を作用させる下部弾性体とを持つ。
その結果、上部弾性体の作用する下方へ付勢する付勢力と下部弾性体の作用する上方へ作用する付勢力の合力が前記特定箇所に作用し、その合力により前記揺動レバーが前記揺動角度の範囲内で揺動する。
【0022】
さらに、本発明の実施形態に係る免震装置は、前記案内機構が固定部材と前記固定部材との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される移動部材とを持ち、前記付勢機構が前記固定部材と前記移動部材との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され前記固定部材と前記移動部材に1対の面を各々に接着され上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材を持つ。
上記本発明の構成により、前記案内機構が、固定部材と前記固定部材との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される移動部材とを持つ。前記付勢機構が、前記固定部材と前記移動部材との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され前記固定部材と前記移動部材に1対の面を各々に接着され上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材を持つ。
その結果、上下1対の弾性部材に剪断変形に応じて発生する剪断抵抗力の合力が前記特定箇所に作用し、その合力により前記揺動レバーが前記揺動角度の範囲内で揺動する。
【0023】
上記目的を達成するため、本発明に係る被支持体を支持する免震装置を、気体の注入と排出とで上下方向に伸縮し被支持体を支持する複数の空気ばねと、複数の前記空気ばねに互いに連通して吸排気する様に各々に設けられた複数のの吸排気配管と、Pポートと大気に連通するAポートと空気源に連通するBポートとを有し先端部を上下方向に移動させる揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と前記揺動レバーの先端部に嵌まり合う嵌合部をもった部材であるバルブ位置制御部材と前記バルブ位置制御部材を上下方向に移動距離だけ移動させるガイド部と所定の移動距離である所定移動距離を越えて上下方向に移動するのを阻止するストッパ部とを設けられたガイド部材と被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを持つ連結部材とを有し、被支持体のレベルを調整する複数の自動レベリング装置と、を備え、前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構とバルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持ち、前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構と持ち、複数の自動レベリング装置が複数の空気ばねに各々に対応し、複数の前記自動レベリング装置の前記Pポートが前記自動レベリング装置に対応する空気ばねに設けられた前記吸排気配管に各々に連通する、ものとした。
【0024】
上記本発明の構成により、複数の空気ばねが、気体の注入と排出とで上下方向に伸縮し被支持体を支持する。複数の吸排気配管が、複数の前記空気ばねに互いに連通して吸排気する様に各々に設けられる。複数の自動レベリング装置が、Pポートと大気に連通するAポートと空気源に連通するBポートとを有し先端部を上下方向に移動させる揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と前記揺動レバーの先端部に嵌まり合う嵌合部をもった部材であるバルブ位置制御部材と前記バルブ位置制御部材を上下方向に移動距離だけ移動させるガイド部と所定の移動距離である所定移動距離を越えて上下方向に移動するのを阻止するストッパ部とを設けられたガイド部材と被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを持つ連結部材とを有し、被支持体のレベルを調整する。前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構とバルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持つ。前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構と持つ。複数の自動レベリング装置が複数の空気ばねに各々に対応する。複数の前記自動レベリング装置の前記Pポートが前記自動レベリング装置に対応する空気ばねに設けられた前記吸排気配管に各々に連通する。
その結果、被支持体が上下動すると、前記バルブ位置制御部材が上下動し、揺動レバーが揺動し、流体が切替弁を経由して荷重支持部材に注入し荷重支持部材から大気へ排出し、被支持体が上下動する際に揺動レバーが前記バルブ位置制御部材の輪郭に応じて揺動し、被支持体のレベルを調整でき、被支持体の水平度を調整できる。
【0025】
上記目的を達成するため、本発明に係る被支持体を支持する免震装置を、気体の注入と排出とで上下方向に伸縮し被支持体を支持し3つの群に分割された3個以上の複数の空気ばねと、3つの前記群ごとに前記群に属する前記空気ばねに互いに連通して吸排気する様に各々に設けられた3個の吸排気配管と、Pポートと大気に連通するAポートと空気源に連通するBポートとを有し先端部を上下方向に移動させる揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と前記揺動レバーの先端部に嵌まり合う嵌合部をもった部材であるバルブ位置制御部材と前記バルブ位置制御部材を上下方向に移動距離だけ移動させるガイド部と所定の移動距離である所定移動距離を越えて上下方向に移動するのを阻止するストッパ部とを設けられたガイド部材と被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを持つ連結部材とを有し、被支持体のレベルを調整する3個の自動レベリング装置と、を備え、前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構とバルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持ち、前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構と持ち、3個の自動レベリング装置が3つの前記群に各々に対応し、3個の前記自動レベリング装置の前記Pポートが前記自動レベリング装置に対応する前記群に属する空気ばねに設けられた前記吸排気配管に各々に連通し、ものとした。
【0026】
上記本発明の構成により、3つの群に分割された3個以上の複数の空気ばねが、気体の注入と排出とで上下方向に伸縮し被支持体を支持する。3個の吸排気配管が、3つの前記群ごとに前記群に属する前記空気ばねに互いに連通して吸排気する様に各々に設けられる。切替弁が、Pポートと大気に連通するAポートと空気源に連通するBポートとを有し先端部を上下方向に移動させる揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる。バルブ位置制御部材が、前記揺動レバーの先端部に嵌まり合う嵌合部をもった部材である。ガイド部材が、前記バルブ位置制御部材を上下方向に移動距離だけ移動させるガイド部と所定の移動距離である所定移動距離を越えて上下方向に移動するのを阻止するストッパ部とを設けられる。連結部材が、被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを持つ。前記被支持体側連結部材は、前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構とバルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持つ。前記バルブ側連結部材が、前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構と持つ。3個の自動レベリング装置が、被支持体のレベルを調整する。3個の自動レベリング装置が3つの前記群に各々に対応する。3個の前記自動レベリング装置の前記Pポートが前記自動レベリング装置に対応する前記群に属する空気ばねに設けられた前記吸排気配管に各々に連通する。
その結果、被支持体が上下動すると、前記バルブ位置制御部材が上下動し、揺動レバーが揺動し、流体が切替弁を経由して荷重支持部材に注入し荷重支持部材から大気へ排出し、被支持体が上下動する際に揺動レバーが前記バルブ位置制御部材の輪郭に応じて揺動し、被支持体の3箇所のレベルを調整でき、被支持体の水平度を調整できる。
【0027】
以下に、本発明の実施形態に係る免震装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0028】
さらに、本発明の実施形態に係る免震装置は、前記案内機構が固定部材と前記固定部材に上下方向に相対移動自在に案内される移動部材とを持ち、前記付勢機構が前記固定部材を支点として前記移動部材に下方に付勢する付勢力を作用させる上部弾性体と前記固定部材を支点として前記移動部材に上方に付勢する付勢力を作用させる下部弾性体とを持つ。
上記本発明の構成により、前記案内機構が、固定部材と前記固定部材に上下方向に相対移動自在に案内される移動部材とを持つ。前記付勢機構が、前記固定部材を支点として前記移動部材に下方に付勢する付勢力を作用させる上部弾性体と前記固定部材を支点として前記移動部材に上方に付勢する付勢力を作用させる下部弾性体とを持つ。
その結果、上部弾性体の作用する下方へ付勢する付勢力と下部弾性体の作用する上方へ作用する付勢力の合力が前記特定箇所に作用し、その合力により前記揺動レバーが前記揺動角度の範囲内で揺動する。
【0029】
さらに、本発明の実施形態に係る免震装置は、前記案内機構が固定部材と前記固定部材との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される移動部材とを持ち、前記付勢機構が前記固定部材と前記移動部材との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され前記固定部材と前記移動部材に1対の面を各々に接着され上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材を持つ。
上記本発明の構成により、前記案内機構が、固定部材と前記固定部材との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される移動部材とを持つ。前記付勢機構が、前記固定部材と前記移動部材との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され前記固定部材と前記移動部材に1対の面を各々に接着され上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材を持つ。
その結果、上下1対の弾性部材に剪断変形に応じて発生する剪断抵抗力の合力が前記特定箇所に作用し、その合力により前記揺動レバーが前記揺動角度の範囲内で揺動する。
【発明の効果】
【0030】
以上説明したように本発明に係る自動レベリング装置と免震装置は、その手順と構成により、以下の効果を有する。
流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材が被支持体を支持する自動レベリング装置において、切替弁が揺動レバーの揺動角度に応じて系外または流体の圧力源の一方を荷重支持体に連通し、バルブ位置制御部材の前記特定箇所の上下方向の移動距離に対応して前記揺動レバーを前記揺動角度だけ揺動させ、揺動レバーが前記所定揺動角度を越えて揺動するのを阻止し、復元力を各々に発生させる被支持体側連結部材とバルブ側連結部材とを多段に重ねた連結部材を介して被支持体と前記バルブ位置制御部材とを連結するので、被支持体が上下動すると、前記特定箇所が上下動し、揺動レバーが揺動し、流体が切替弁を経由して荷重支持部材に注入し荷重支持部材から大気へ排出し、被支持体が前記所定移動距離の範囲内で上下動する際は前記所定揺動角度の範囲内で揺動して所定移動距離の範囲内で精度よく被支持体のレベルを調整でき、被支持体が前記所定移動距離を越えて上下動する際は前記揺動レバーの揺動角度が前記所定揺動角度に維持して被支持体のレベルを調整できる。
また、前記特定箇所を下方へ付勢する前記上部弾性体と前記特定箇所を上方へ付勢する前記下部弾性体と多段に重ねた連結部材を介して被支持体と前記バルブ位置制御部材とを連結するので、上部弾性体の作用する下方へ付勢する付勢力と下部弾性体の作用する上方へ作用する付勢力の合力が前記特定箇所に作用し、その合力により前記揺動レバーが前記揺動角度の範囲内で揺動する。
また、剪断変形により剪断抵抗力を発生する弾性部材を多段に重ねた連結部材を介して被支持体と前記バルブ位置制御部材とを連結するので、剪断抵抗力が前記特定箇所に作用し、その合力により前記揺動レバーが前記揺動角度の範囲内で揺動する。
流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材が被支持体を支持し、自動レベリング装置において、切替弁が揺動レバーの揺動角度に応じて大気または空気源の一方を荷重支持体に連通し、バルブ位置制御部材が揺動レバーの先端部に嵌まり合って上下方向に移動し、ガイド部材のストッパ部が前記バルブ位置制御部材の所定移動距離を越える動きを阻止し、復元力を各々に発生させる被支持体側連結部材とバルブ側連結部材とを多段に重ねた前記連結部材が被支持体と前記バルブ位置制御部材とを連結するので、被支持体が上下動すると、前記バルブ位置制御部材が上下動し、揺動レバーが揺動し、流体が切替弁を経由して荷重支持部材に注入し荷重支持部材から大気へ排出し、被支持体が前記所定移動距離の範囲内で上下動する際は前記所定揺動角度の範囲内で揺動して所定移動距離の範囲内で精度よく被支持体のレベルを調整でき、被支持体が前記所定移動距離を越えて上下動する際は前記揺動レバーの揺動角度を前記所定揺動角度に維持して被支持体のレベルを調整できる。
また、前記バルブ位置制御部材を下方へ付勢する前記上部弾性体と前記バルブ位置制御部材を上方へ付勢する前記下部弾性体とを介して被支持体と前記バルブ位置制御部材とを連結するので、上部弾性体の作用する下方へ付勢する付勢力と下部弾性体の作用する上方へ作用する付勢力の合力が前記バルブ位置制御部材に作用し、合力により前記揺動レバーが前記揺動角度の範囲内で揺動する。
また、剪断変形により剪断抵抗力を発生する弾性部材を多段に重ねた連結部材を介して被支持体と前記バルブ位置制御部材とを連結するので、剪断抵抗力が前記特定箇所に作用し、その合力により前記揺動レバーが前記揺動角度の範囲内で揺動する。
従って、簡単な構造で荷重支持部材により支持される被支持体の支持レベルを調整する自動レベリング装置とそれを用いて被支持体を支持し免震する免震装置とを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態に係る空気ばね免震装置の側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る空気ばね免震装置のA−A矢視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る空気ばね免震装置の配管系統図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る自動レベリング装置の側面図である。
【図5】本発明の第一の実施形態に係る自動レベリング装置の詳細図である。
【図6】本発明の第一の実施形態に係る自動レベリング装置のB−B断面図である。
【図7】本発明の第一の実施形態に係る切替弁の詳細図である。
【図8】本発明の第一の実施形態に係る切替弁の性能特性図である。
【図9】本発明の第一の実施形態に係る自動レベリング装置の作動説明図である。
【図10】本発明の第二の実施形態に係る自動レベリング装置の側面図である。
【図11】本発明の第二の実施形態に係る自動レベリング装置のB−B断面図である。である。
【図12】本発明の第三の実施形態に係る自動レベリング装置のB−B断面図である。である。
【図13】本発明の第四の実施形態に係る自動レベリング装置のB−B断面図である。である。
【図14】本発明の第五の実施形態に係る自動レベリング装置の側面図である。
【図15】本発明の第六の実施形態に係る自動レベリング装置の詳細図である。
【図16】本発明の第六の実施形態に係る自動レベリング装置のC−C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
【0033】
最初に、本発明の実施形態に係る免震装置と自動レベリング装置とを、図を基に、説明する
図1は、本発明の実施形態に係る空気ばね免震装置の側面図である。図2は、本発明の実施形態に係る空気ばね免震装置のA−A矢視図である。図3は、本発明の実施形態に係る空気ばね免震装置の配管系統図である。
【0034】
免震装置20は、被支持体10を支持する装置である。
免震装置20は、基礎30の上に配され、被支持体10を支持する。
免震装置20は、複数の荷重支持部材100と複数の吸排気配管200と複数の自動レベリング装置300と水平方向免震機器(図示せす)とで構成される。
例えば、免震装置20は、複数の荷重支持部材100と3個の吸排気配管200と3個の自動レベリング装置300と水平方向免震機器(図示せす)とで構成される。
【0035】
荷重支持部材100は、流体の注入と排出とで上下方向に伸縮し、被支持体を支持するものである。
例えば、荷重支持部材100は空気ばね、油圧シリンダ、空気シリンダ等である。
以下、荷重支持部材100は空気ばねであるとして、説明する。
複数の空気ばね100は、3個以上の複数の空気ばね100である。
図2は、28個の空気ばねが被支持体10を支持しているのを示している。
空気ばね100は、空気ばね本体110と補助タンク120とで構成される。
空気ばね本体110は、伸縮自在の布材で形成された気密の円筒状の部材であり、たがが上下方向に所定のピッチで並べられて円筒の円周に外側から嵌められている。
補助タンク120は、内部が空洞の円筒状の部材である。
空気ばね本体110が補助タンク120の上部に配されてもよい。
空気ばね本体110が補助タンク120と別置きにしてもよい。
空気ばね本体110の内部と補助タンク120の内部とは連通される。
後述する吸排気配管200が、自動レベリング装置300に空気を吸気する。
空気ばね100が被支持体10を支持している際に、空気ばね100に空気を吸気すると、空気ばね本体110が上下方向に伸びて、被支持体の支持点のレベルが高くなる。
空気ばね100から空気を排気すると、空気ばね本体110が上下方向に縮んで、被支持体の支持点のレベルが低くなる。
【0036】
例えば、複数の空気ばね100は、3つの群に分割される。
図2と図3は、28個の空気ばね100が、図を見て上部左側の9個の空気ばね100と下部左側の12個の空気ばね100と右側の7個の空気ばね100に分割されるのを示す。
以下で、説明の便宜上、上部左側の9個の空気ばね100の群を第一群、下部左側の12個の空気ばね100の群を第二群、右側の7個の空気ばね100の群を第三群と呼称する。
【0037】
複数の吸排気配管200は、複数の空気ばね100に互いに連通して吸排気する様に各々に設けられた配管である。
例えば、3個の吸排気配管200は、3つの群ごとに群に属する空気ばね100に互いに連通して吸排気する様に各々に設けられた配管である。
1個の吸排気配管200が、第一群に属する空気ばね100に互いに連通して吸排気する様に設けられる。この吸排気配管200を第一吸排気配管200aと呼称する。第一吸排気配管200aは複数の枝分かれした配管を第一群に属する空気ばね100に各々に連通する。
他の1個の吸排気配管200が、第二群に属する空気ばね100に互いに連通して吸排気する様に設けられる。この吸排気配管200を第二吸排気配管200bと呼称する。第二吸排気配管200bは複数の枝分かれした配管を第二群に属する空気ばね100に各々に連通する。
他の1個の吸排気配管200が、第三群に属する空気ばね100に互いに連通して吸排気する様に設けられる。この吸排気配管200を第三吸排気配管200cと呼称する。第三吸排気配管200cは複数の枝分かれした配管を第三群に属する空気ばね100に各々に連通する。
また、3個の吸排気配管200は圧力検知回路220に各々に連通する。圧力検知回路220は、3個の吸排気配管200の圧力を検知する回路である。
【0038】
水平方向制振機器(図示せす)は、被支持体10に作用する水平方向の加速度を制振する装置である。
例えば、水平方向制振機器(図示せす)は、上下方向に複数のゴム板が積層されたものである。
【0039】
複数の自動レベリング装置300は、被支持体10のレベルを調整する装置である。
複数の自動レベリング装置300が複数の空気ばね100に各々に対応する。
複数の前記自動レベリング装置300のPポートが自動レベリング装置300に対応する空気ばね100に設けられた吸排気配管に各々に連通する。
例えば、3個の自動レベリング装置300は、被支持体10のレベルを調整する装置である。
例えば、3個の自動レベリング装置が3つの群に各々に対応する。
3個の自動レベリング装置は、第一自動レベリング装置、第二自動レベリング装置が、及び第三自動レベリング装置である。
第一自動レベリング装置が、第一群に対応する。
第二自動レベリング装置が、第二群に対応する。
第三自動レベリング装置が、第三群に対応する。
3個の自動レベリング装置の後述するPポートが自動レベリング装置に対応する群に属する空気ばねに設けられた吸排気配管に各々に連通する。
自動レベリング装置の後述するAポートが大気に各々に連通する。
自動レベリング装置の後述するBポートが空気源210に各々に連通する。
空気源は、一定の圧力の空気を供給する機器である。
以下に、自動レベリング装置300を、詳述する。
【0040】
最初に、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置を、図を基に、説明する。
図4は、本発明の第一の実施形態に係る自動レベリング装置の側面図である。図5は、本発明の第一の実施形態に係る自動レベリング装置の詳細図である。図6は、本発明の第一の実施形態に係る自動レベリング装置のB−B断面図である。図7は、本発明の第一の実施形態に係る切替弁の詳細図である。図8は、本発明の第一の実施形態に係る切替弁の性能特性図である。図9は、本発明の第一の実施形態に係る自動レベリング装置の作動説明図である。
【0041】
自動レベリング装置300は、流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材100に支持された被支持体10のレベルを調整するための装置である。
自動レベリング装置300は、切替弁310とバルブ位置制御部材320とガイド部材330と連結部材400とで構成される。
【0042】
切替弁310は、揺動レバー311の揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる弁である。
図7は、切替弁310の一例を示す。
PポートとAポートとBポートは、切替弁310に設けられた気体の出入りする穴である。空気配管が、PポートとAポートとBポートに連結される。
Pポートが荷重支持部材100に連通し、Aポートが系外に連通し、Bポートが流体の圧力源210に連通する。
例えば、Aポートが大気に連通する。
先端部を上下方向に移動する揺動レバー311の揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる弁であってもよい。この先端部を揺動レバー先端部312と呼称する。
揺動レバー先端部312は、揺動レバー311の回転自在に固定された回転ローラであってもよい。
切替弁310は、揺動レバー311の揺動角度に応じた流量の流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる弁であってもよい。
切替弁310は、揺動レバーの揺動に応じて作動するスプール弁であってもよい。
例えば、切替弁310は、揺動レバー311と揺動レバー先端部312と切替弁本体313と切替弁スプール314とで構成される。
揺動レバー311の揺動角度に応じて、切替弁スプール314が移動し、PポートとAポートとの連通する開度またはPポートとBポートとの連通する開度を変化させる。したがって、圧力源の供給する圧力が一定の場合、開度に応じた流量を流す。
例えば、揺動レバー311は、揺動角度ゼロを中心として、一方と他方とへ揺動する。
例えば、揺動角度がゼロであるときに、PポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のどちらにも流体を流さない。
例えば、揺動角度がゼロであるときに、PポートとAポートとの間及びPポートとBポートとの間の両方に最小の流量の流体を流す。
【0043】
図8は、切替弁の流量特性の一例を示す。
揺動角度がゼロのときに、流量はゼロまたは最小の流量である。
揺動レバー311がゼロから一方の方へ揺動すると、PポートとAポートとの間に流体を流す、揺動角度ゼロから大きくなるにつれて流量が大きくなり、揺動角度θが一定の揺動角度になったときに、流量がそれ以上に大きくならなくなる。
揺動レバー311がゼロから一方の方へ揺動すると、PポートとBポートとの間に流体を流す、揺動角度ゼロから大きくなるにつれて流量が大きくなり、揺動角度θが一定の揺動角度になったときに、流量がそれ以上に大きくならなくなる。
【0044】
バルブ位置制御部材320は、特定の箇所である特定箇所を持ち、特定箇所を上下方向に移動距離Xだけ移動して揺動レバー311を移動距離Xに対応する揺動角度θだけ揺動させる部材である。
図5、6は、バルブ位置制御部材320の一例を示す。
例えば、バルブ位置制御部材320は、揺動レバー先端部312に嵌まり合う嵌合部Rを設けられた部材である。
バルブ位置制御部材320は、後述するガイド部材330により上下方向に移動自在に案内される。バルブ位置制御部材320の嵌合部Rの近傍の箇所が特定箇所に該当する。
バルブ位置制御部材320は、バルブ位置制御部材本体321とバルブ位置制御部材被ガイド部322とで構成される。
バルブ位置制御部材本体321は、揺動レバー先端部312に嵌まり合う嵌合部Rを設けられる。
バルブ位置制御部材被ガイド部322は、後述するガイド部材330のガイド部材331に上下方向に移動自在に案内される。
バルブ位置制御部材被ガイド部322がガイド部材331の中央に位置するときに、揺動レバー311の揺動角度がゼロである。
バルブ位置制御部材被ガイド部322は、上方へ所定移動距離だけ移動すると上方に位置するストッパ部材332の下端部である上部ストッパ部S1に当たって停止する。この上方への所定移動距離を上部所定移動距離X1と呼称する。
バルブ位置制御部材被ガイド部322は、下方へ所定移動距離だけ移動すると下方に位置するストッパ部材332の上端部である上部ストッパ部S2に当たって停止する。この下方への所定移動距離を下部所定移動距離X2と呼称する。
【0045】
ガイド部材330は、揺動レバーが所定の揺動角度θである所定揺動角度θ1、θ2を越えて揺動するのを阻止するストッパ部S1、S2を設けられる。
ガイド部材330は、ガイド軸331と上下1対のストッパ部材332とで構成されてもよい。
例えば、ガイド部材330は、バルブ位置制御部材320を上下方向に移動距離だけ移動させるガイド部Gと所定の移動距離Xである所定移動距離X1、X2を越えて上下方向に移動するのを阻止するストッパ部S1、S2とを設けられる。
図5は、ガイド部材330が上下1対のストッパ部材332を設けられるのを示す。
上方に位置するストッパ部材332の下端部が上部ストッパ部S1に相当し、下方に位置するストッパ部材332の下端部が下部ストッパ部S2に相当する。
【0046】
以下に、バルブ位置制御部材320の上下方向の移動距離Xと切替弁310の揺動レバー311の揺動角度θと切替弁10のPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間に流れる流体の流れ、空気ばねへの流体の吸入または排気の様子を、説明する。
被支持体10が定常状態にあるとき、バルブ位置制御部材320がガイド用長穴331の中央部に位置し、揺動レバー311の揺動角度は0になる。
【0047】
定常状態から、被支持体が上方へ移動すると、バルブ位置制御部材320がガイド用長穴331の中央部から上方へ移動する。
バルブ位置制御部材320がガイド用長穴331の中央部から上方へ移動すると、揺動レバー先端部312が上方へ移動し、揺動レバー311が揺動し、切替弁310が、PポートとBポートの間を遮断し、PポートとAポートとの間に流体をながす。空気ばねの空気がPポートからAポートへ流れ、大気へ排気される。
被支持体がさらに上方へ移動すると、バルブ位置制御部材320がガイド用長穴331の上部ストッパ部S1に当たる。バルブ位置制御部材320が上部ストッパ部S1にあたったとき、揺動レバー311の移動距離Xを上部所定移動距離X1と呼称する。このときの揺動レバー311の揺動角度θを所定揺動角度θ1と呼称する。
【0048】
定常状態から、被支持体が下方へ移動すると、バルブ位置制御部材320がガイド用長穴331の中央部から下方へ移動する。
バルブ位置制御部材320がガイド用長穴331の中央部から下方へ移動すると、揺動レバー先端部312が下方へ移動し、揺動レバー311が揺動し、切替弁310がPポートとAポートの間を遮断し、PポートとBポートとの間に流体をながす。圧力源の空気が、BポートからPポートへ流れ、吸排気配管200を経由して空気ばね100へ供給される。
被支持体10がさらに下方へ移動すると、バルブ位置制御部材320がガイド用長穴331の下部ストッパ部S2に当たる。
バルブ位置制御部材320がガイド用長穴331の中央部から下方へ移動し下部ストッパ部S2に当たったとき、揺動レバー311の移動距離Xを下部所定移動距離X2と呼称する。このときの揺動レバー311の揺動角度θを所定揺動角度θ2と呼称する
【0049】
連結部材400は、被支持体に連結される被支持体側連結部材400xとバルブ位置制御部材320に連結されるバルブ側連結部材400yとで構成される部材である。
被支持体側連結部材400xは、被支持体側案内機構410xと被支持体側付勢機構420xとで構成される。
被支持体側連結部材400xは、被支持体側案内機構410xと被支持体側付勢機構420xと摺動部材430とで構成されてもよい。
被支持体側案内機構410xは、バルブ側連結部材400yを被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構410である。
被支持体側付勢機構420xは、バルブ側連結部材400yに被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構420である。
バルブ側連結部材440yはバルブ側案内機構410yとバルブ側付勢機構420yとをで構成される。
バルブ側案内機構410yは、バルブ位置制御機器320の特定箇所を被支持体側連結部材400xに対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構410である。
バルブ側付勢機構420yは、バルブ位置制御機器320に特定箇所をバルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構420である。
【0050】
案内機構410は、固定部材411と移動部材412とで構成されてもよい。
移動部材412は、固定部材411に上下方向に相対移動自在に案内される部材である。
例えば、固定部材411は、固定部材本体411aとロッド部材411bとで構成される。ロッド部材411bは、固定部材本体411aに両端を連結する。移動部材412は、ロッド部材411bに上下方向に貫通される貫通穴を設けられる。
貫通穴の内径は、ロッド部材411bの外径に比較して十分に大きな直径を持つ。
この様にすると、被支持体が傾いて上下方向に移動したときに、ロッド部材411bが貫通穴にせることがないので、連結部材400が上下方向の動きをバルブ位置制御部材320にスムーズに伝達できる。
【0051】
被支持体側案内機構410xの固定部材411は、被支持体に連結される。
バルブ側案内機器410yの固定部材411は、被支持体側案内機構410xの移動部材412に連結される。例えば、バルブ側案内機器410yの固定部材411は、被支持体側案内機構410xの移動部材412にねじ固定される。
バルブ側案内機器410yの移動部材412は、バルブ位置制御部材320に連結される。例えば、バルブ側案内機器410yの移動部材412は、バルブ位置制御部材本体321と一体構造をしている。
【0052】
付勢機構420は、上部弾性体421と下部弾性体422とで構成される。
上部弾性体421は、固定部材411を支点として移動部材412に下方に付勢する付勢力を作用させる部材である。
下部弾性体422は、固定部材411を支点として移動部材412に上方に付勢する付勢力を作用させる部材である。
例えば、付勢機構420は、上部つるまきばね421と下部つるまきばね422とで構成っされる。
上部つるまきばね421は、ロッド部材411bに巻かれ、固定部材本体411aを支点として移動部材412に下方に付勢する付勢力を作用させる。
下部つるまきばね422は、ロッド部材411bに巻かれ、固定部材本体411aを支点として移動部材412に上方に付勢する付勢力を作用させる。
【0053】
摺動部材430は、案内部材410と他の案内部材410との間に挟まれ、案内部材410と他の案内部材410の何方か一方の案内部材410に固定される低摩擦素材できできた板部材である。
【0054】
連結部材400は、被支持体10と特定箇所とを所定揺動角度θ1、θ2に対応する移動距離X1、X2を越えて相対移動可能に連結してもよい。
被支持体側案内機構410xの固定部材411に対する移動部材412の相対移動とバルブ側案内機構410yの固定部材411に対する移動部材412の相対移動との総和が移動距離X1または移動距離X2を越えてもよい。
図9は、連結部材400の構造の一例を示し、バルブ位置制御部材320が移動距離X1または移動距離X2の範囲で相対移動し、被支持体10と特定箇所とが移動距離X1または移動距離X2の範囲を越えて相対移動する様子を示している。
【0055】
以下に、上部弾性体421の発生する付勢力と下部弾性体422の発生する付勢力との働きについて説明する。
上部弾性体421は、予圧縮されて、下端を移動部材412に当てて、上端を固定部材411に当てて、配される。上部弾性体342は固定部材411を支点としてバルブ位置制御部材320に下方に付勢する付勢力を作用させる。
下部弾性体422は、予圧縮されて、上端を移動部材412に当てて、下端を固定部材411に当てて、配される。下部弾性体422は固定部材411を支点としてバルブ位置制御部材320に上方に付勢する付勢力を作用させる。
定常時に、バルブ位置制御部材320がガイド部材330に案内されて上下移動する範囲の中央部に位置する際に、上部弾性体421に作用される付勢力と下部弾性体422により作用される付勢力の合力がゼロになるように設定される。
この中央部が中立位置に相当する。
付勢力の合力が、移動部材412に作用する復元力に相当する。
ここで、定常時とは、被支持体10の重量に大きな変動がなく、地震等による加速度が作用していない時をいう。
【0056】
以下に、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置の作用を、図を基に、説明する。
図9は、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置の作用を説明する。
図9の右側の図は、定常時における様子を示している。
バルブ位置制御部材320がガイド部材330に案内されて上下移動する範囲の中央部に位置し、揺動レバー311の揺動角度がほぼゼロになっている。被支持体の重量が変動すると被支持体が上下動する。揺動レバー311の揺動角度が僅かに変動し、空気ばね100に吸排気して、被支持体100のレベルを一定にする。
また3個の自動レベリング装置が各々に作動することにより、被支持体10の自動レベリング装置の取り付けられた位置でのレベルが一定に保たれて、被支持体10の水平度が維持される。
【0057】
図9中の中央の図は、小さな地震が発生し、被支持体のレベルが下がった時の様子を示している。
被支持体10に小さな加速度が作用して、支持点でのレベルが移動距離Yだけ下がる。
ここで移動距離Yは所定移動距離X2より小さい。
連結部材400がバルブ位置制御部材320を下方におす。
位置制御部材320が移動距離Xだけ下方に移動する。
揺動レバー311が移動距離Xに対応した揺動角度θだけ揺動し、切替弁310がPポートとAポートとの間の流通を遮断し、切替弁の特定によって揺動角度θに対応する流量でPポートとBポートとの間に気体を流す。圧縮空気が揺動角度θに対応する流量で吸排気配管200を介して空気ばねに吸気する。
被支持体10の支持点でのレベルが上昇し、移動距離Yがゼロになると、図9の右側の図の状態になる。
被支持体の支持点でのレベルがさらに下がって、移動距離Yが下部移動距離X2に達すると、揺動レバーの揺動角度θが所定揺動角度θ2に達する。
【0058】
図9中の左側の図は、被支持体のレベルがさらに下がった時の様子を示している。
被支持体10の支持点でのレベルが移動距離Yだけ下がる。移動距離Yは下部所定移動距離X2を越えている。
位置制御部材320が下部所定移動距離X2だけ下方に移動し、ストッパ部S2にぶつかり停止する。
揺動レバー311が下部所定移動距離X2に対応した所定揺動角度θ2だけ揺動し、切替弁310がPポートとAポートとの間の流通を遮断し、切替弁の特性によって揺動角度θに対応する流量でPポートとBポートとの間に気体を流す。圧縮空気が揺動角度θに対応する流量で吸排気配管200を介して空気ばねに吸気する。
空気ばね100への吸気を続けると、空気ばね100が伸びて、被支持体の支持点でのレベルが上方へ移動する。
被支持体10の支持点でのレベルが移動距離Yが下部所定移動距離X2を下回ると、図中の中央の図の状態になる。
【0059】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる自動レベリング装置を、図を基に、説明する。
図10は、本発明の第二の実施形態に係る自動レベリング装置の側面図である。図11は、本発明の第二の実施形態に係る自動レベリング装置のB−B断面図である。
【0060】
自動レベリング装置300は、流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材100に支持された被支持体10のレベルを調整するための装置である。
自動レベリング装置300は、切替弁310とバルブ位置制御部材320とガイド部材330と連結部材400とで構成される。
以下、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置の構造と同じ部分は、説明を省略し、異なる点のみを説明する。
【0061】
切替弁310とバルブ位置制御部材320とガイド部材330の構造は、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置300のものと同じなので、説明を省略する。
【0062】
連結部材400は、被支持体に連結される被支持体側連結部材400xとバルブ位置制御部材320に連結されるバルブ側連結部材400yとで構成される部材である。
被支持体側連結部材400xは、2個の被支持体側案内機構410xと2個の被支持体側付勢機構420xとで構成される。
被支持体側連結部材400xは、2個の被支持体側案内機構410xと2個の被支持体側付勢機構420xと2個の摺動部材430とで構成されてもよい。
被支持体側案内機構410xは、バルブ側連結部材400yを被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構410である。
被支持体側付勢機構420xは、バルブ側連結部材400yに被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構420である。
バルブ側連結部材440yはバルブ側案内機構410yとバルブ側付勢機構420yとをで構成される。
バルブ側案内機構410yは、バルブ位置制御機器320の特定箇所を被支持体側連結部材400xに対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構410である。
バルブ側付勢機構420yは、バルブ位置制御機器320に特定箇所をバルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構420である。
【0063】
案内機構410は、固定部材411と移動部材412とで構成されてもよい。
移動部材412は、固定部材411に上下方向に相対移動自在に案内される部材である。
例えば、固定部材411は、固定部材本体411aとロッド部材411bとで構成される。ロッド部材411bは、固定部材本体411aに両端を連結する。移動部材412は、ロッド部材411bに上下方向に貫通される貫通穴を設けられる。
【0064】
2個の被支持体側案内機構410xのうちの一方の1個の被支持体側案内機構410xの固定部材411は、被支持体に連結される。例えば、2個の被支持体側案内機構410xのうちの一方の1個の被支持体側案内機構410xの固定部材411は、被支持体に連ねじ固定される。
2個の被支持体側案内機構410xの内の一方の1個の被支持体側案内機構410xの移動部材412は、他方の1個の被支持体側案内機構410xの固定部材411に固定される。
バルブ側案内機器410yの固定部材411は、2個の被支持体側案内機構410xのうちの他の1個の被支持体側案内機構410xの移動部材412に連結される。例えば、バルブ側案内機器410yの固定部材411は、2個の被支持体側案内機構410xのうちの他の1個の被支持体側案内機構410xの移動部材412にねじ固定される。
バルブ側案内機器410yの移動部材412は、バルブ位置制御部材320に連結される。例えば、バルブ側案内機器410yの移動部材412は、バルブ位置制御部材本体321と一体構造をしている。
【0065】
付勢機構420は、上部弾性体421と下部弾性体422とで構成される。
上部弾性体421は、固定部材411を支点として移動部材412に下方に付勢する付勢力を作用させる部材である。
下部弾性体422は、固定部材411を支点として移動部材412に上方に付勢する付勢力を作用させる部材である。
例えば、付勢機構420は、上部つるまきばね421と下部つるまきばね422とで構成っされる。
上部つるまきばね421は、ロッド部材411bに巻かれ、固定部材本体411aを支点として移動部材412に下方に付勢する付勢力を作用させる。
下部つるまきばね422は、ロッド部材411bに巻かれ、固定部材本体411aを支点として移動部材412に上方に付勢する付勢力を作用させる。
【0066】
連結部材400は、被支持体10と特定箇所とを所定揺動角度θ1、θ2に対応する移動距離X1、X2を越えて相対移動可能に連結してもよい。
2個の被支持体側案内機構410xの固定部材411に対する移動部材412の各々の相対移動の合計とバルブ側案内機構410yの固定部材411に対する移動部材412の相対移動との総和が移動距離X1または移動距離X2を越えてもよい。
【0067】
上部弾性体421の発生する付勢力と下部弾性体422の発生する付勢力の作用は、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0068】
上部弾性体421と下部弾性体422の説明は、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0069】
第二の実施形態にかかる自動レベリング装置の作用を、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置の作用と同じなので、説明を省略する。
【0070】
次に、本発明の第三の実施形態にかかる自動レベリング装置を、図を基に、説明する。
図12は、本発明の第三の実施形態に係る自動レベリング装置のB−B断面図である。
【0071】
自動レベリング装置300は、流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材100に支持された被支持体10のレベルを調整するための装置である。
自動レベリング装置300は、切替弁310とバルブ位置制御部材320とガイド部材330と連結部材400とで構成される。
以下、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置の構造と同じ部分は、説明を省略し、異なる点のみを説明する。
【0072】
切替弁310とバルブ位置制御部材320とガイド部材330の構造は、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置300のものと同じなので、説明を省略する。
【0073】
連結部材400は、被支持体に連結される被支持体側連結部材400xとバルブ位置制御部材320に連結されるバルブ側連結部材400yとを有する部材である。
被支持体側連結部材400xは、6個の被支持体側案内機構410xと6個の被支持体側付勢機構420xとで構成される。
被支持体側連結部材400xは、6個の被支持体側案内機構410xと6個の被支持体側付勢機構420xと6個の摺動部材430とで構成されてもよい。
被支持体側案内機構410xは、バルブ側連結部材400yを被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構410である。
被支持体側付勢機構420xは、バルブ側連結部材400yに被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構420である。
バルブ側連結部材440yはバルブ側案内機構410yとバルブ側付勢機構420yとをで構成される。
バルブ側案内機構410yは、バルブ位置制御機器320の特定箇所を被支持体側連結部材400xに対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構410である。
バルブ側付勢機構420yは、バルブ位置制御機器320に特定箇所をバルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構420である。
【0074】
案内機構410は、固定部材411と移動部材412とで構成されてもよい。
移動部材412は、固定部材411に上下方向に相対移動自在に案内される部材である。
例えば、固定部材411は、固定部材本体411aとロッド部材411bとで構成される。ロッド部材411bは、固定部材本体411aに両端を連結する。移動部材412は、ロッド部材411bに上下方向に貫通される貫通穴を設けられる。
【0075】
6個の被支持体側案内機構410xのうちの4個の被支持体側案内機構410xの固定部材411は、被支持体に連結される。例えば、6個の被支持体側案内機構410xのうちの4個の被支持体側案内機構410xの固定部材411は、被支持体にねじ固定される。
6個の被支持体側案内機構410xの内の4個の被支持体側案内機構410xの移動部材412は、他の2個の被支持体側案内機構410xの固定部材411に連結される。例えば、6個の被支持体側案内機構410xの内の4個の被支持体側案内機構410xの移動部材412は、他の2個の被支持体側案内機構410xの固定部材411にねじ固定される。
バルブ側案内機器410yの固定部材411は、6個の被支持体側案内機構410xのうちの他の2個の被支持体側案内機構410xの移動部材412に連結される。例えば、バルブ側案内機器410yの固定部材411は、6個の被支持体側案内機構410xのうちの他の2個の被支持体側案内機構410xの移動部材412にねじ固定される。
バルブ側案内機器410yの移動部材412は、バルブ位置制御部材320に連結される。例えば、バルブ側案内機器410yの移動部材412は、バルブ位置制御部材本体321と一体構造をしている。
【0076】
付勢機構420は、上部弾性体421と下部弾性体422とで構成される。
上部弾性体421は、固定部材411を支点として移動部材412に下方に付勢する付勢力を作用させる部材である。
下部弾性体422は、固定部材411を支点として移動部材412に上方に付勢する付勢力を作用させる部材である。
例えば、付勢機構420は、上部つるまきばね421と下部つるまきばね422とで構成っされる。
上部つるまきばね421は、ロッド部材411bに巻かれ、固定部材本体411aを支点として移動部材412に下方に付勢する付勢力を作用させる。
下部つるまきばね422は、ロッド部材411bに巻かれ、固定部材本体411aを支点として移動部材412に上方に付勢する付勢力を作用させる。
【0077】
連結部材400は、被支持体10と特定箇所とを所定揺動角度θ1、θ2に対応する移動距離X1、X2を越えて相対移動可能に連結してもよい。
2個で1組となった2組の被支持体側案内機構410xの固定部材411に対する移動部材412の各々の相対移動の合計とバルブ側案内機構410yの固定部材411に対する移動部材412の相対移動との総和が移動距離X1または移動距離X2を越えてもよい。
【0078】
上部弾性体421の発生する付勢力と下部弾性体422の発生する付勢力の説明は、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0079】
第三の実施形態にかかる自動レベリング装置の作用を、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置の作用と同じなので、説明を省略する。
【0080】
次に、本発明の第四の実施形態にかかる自動レベリング装置を、図を基に、説明する。
図13は、本発明の第四の実施形態に係る自動レベリング装置の側面図である。
【0081】
自動レベリング装置300は、流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材100に支持された被支持体10のレベルを調整するための装置である。
自動レベリング装置300は、切替弁310とバルブ位置制御部材320とガイド部材330と連結部材400とで構成される。
以下、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置の構造と同じ部分は、説明を省略し、異なる点のみを説明する。
【0082】
切替弁310とバルブ位置制御部材320とガイド部材330の構造は、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置300のものと同じなので、説明を省略する。
【0083】
連結部材400は、被支持体に連結される被支持体側連結部材400xとバルブ位置制御部材320に連結されるバルブ側連結部材400yとを有する部材である。
被支持体側連結部材400xは、被支持体側案内機構410xと被支持体側付勢機構420xとで構成される。
被支持体側案内機構410xは、バルブ側連結部材400yを被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構410である。
被支持体側付勢機構420xは、バルブ側連結部材400yに被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構420である。
バルブ側連結部材440yはバルブ側案内機構410yとバルブ側付勢機構420yとをで構成される。
バルブ側案内機構410yは、バルブ位置制御機器320の特定箇所を被支持体側連結部材400xに対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構410である。
バルブ側付勢機構420yは、バルブ位置制御機器320に特定箇所をバルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構420である。
【0084】
案内機構410は、固定部材411と移動部材412とで構成されてもよい。
移動部材412は、固定部材411との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される。
【0085】
被支持体側案内機構410xの固定部材411は、被支持体に連結される。
バルブ側案内機器410yの固定部材411は、被支持体側案内機構410xの移動部材412に連結される。例えば、被支持体側案内機構410xの移動部材412とバルブ側案内機器410yの固定部材411とは一体構造をしている。
バルブ側案内機器410yの移動部材412は、バルブ位置制御部材320に連結される。例えば、バルブ側案内機器410yの移動部材412は、バルブ位置制御部材本体321と一体構造をしている。
【0086】
付勢機構420が、上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材423で構成される。
上下1対の弾性部材423は、固定部材411と移動部材412との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され固定部材411と移動部材412に1対の面を各々に接着される。
【0087】
連結部材400は、被支持体10と特定箇所とを所定揺動角度θ1、θ2に対応する移動距離X1、X2を越えて相対移動可能に連結してもよい。
被支持体側案内機構410xの固定部材411に対する移動部材412の相対移動とバルブ側案内機構410yの固定部材411に対する移動部材412の相対移動との総和が移動距離X1または移動距離X2を越えてもよい。
図13は、連結部材400の構造の一例を示し、バルブ位置制御部材320が移動距離X1または移動距離X2の範囲で相対移動し、被支持体10と特定箇所とが移動距離X1または移動距離X2の範囲を越えて相対移動する様子を示している。
【0088】
本発明の第四の実施形態にかかる自動レベリング装置の作用は、本発明の第一の実施形態にかかる自動レベリング装置の作用と同じなので、説明を省略する。
【0089】
次に、本発明の第五の実施形態にかかる自動レベリング装置を、図を基に、説明する。
図14は、本発明の第五の実施形態に係る自動レベリング装置の側面図である。
【0090】
自動レベリング装置300は、切替弁310とバルブ位置制御部材320とガイド部材330と連結部材400とで構成される。
【0091】
切替弁310の構造は、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置のものとおなじなので、説明を省略する。
【0092】
バルブ位置制御部材320は、特定の箇所である特定箇所を持ち、特定箇所を上下方向に移動距離だけ移動して揺動レバーを移動距離に対応する揺動角度だけ揺動させる部材である。
例えば、バルブ位置制御部材320は、真ん中を中心として揺動自在に支持されたシーソー状部材をもつ。
シーソー状部材の一方の端部が揺動レバー先端部312に嵌まり合う嵌合部Rをもつ。
シーソー状部材の他方の端部が特定箇所の当する。
【0093】
ガイド部材330は、揺動レバーが所定の揺動角度である所定揺動角度を越えて揺動するのを阻止するストッパ部を設けられた部材であり。
ストッパ部は、バルブ位置制御部材320のシーソー状部材の他方の端部が所定移動距離X1、X2を越えて移動するのを阻止する上部ストッパ部S1と下部ストッパ部S2とである。
【0094】
連結部材400は、第一の支持形態にかかる自動レベリング装置のものと同じなので、異なる点を除き、説明を省略する。
連結部材400が、シーソー状部材の他方の端部に弾性体による付勢力を作用させる。
【0095】
第五の実施形態にかかる自動レベリング装置の作用は、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置の作用と同じなので、説明を省略する。
【0096】
次に、本発明の第六の実施形態にかかる自動レベリング装置を、図を基に、説明する。
図15は、本発明の第六の実施形態に係る自動レベリング装置の詳細図である。図16は、本発明の第六の実施形態に係る自動レベリング装置のC−C断面図である。
【0097】
自動レベリング装置300は、流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材100に支持された被支持体10のレベルを調整するための装置である。
自動レベリング装置300は、切替弁310とバルブ位置制御部材320とガイド部材330と連結部材400とで構成される。
切替弁310とバルブ位置制御部材320とガイド部材330の構造は、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0098】
連結部材400は、被支持体に連結される被支持体側連結部材400xとバルブ位置制御部材320に連結されるバルブ側連結部材400yとで構成される部材である。
被支持体側連結部材400xは、被支持体側案内機構410xと被支持体側付勢機構420xと直動案内部材440とで構成される。
被支持体側案内機構410xと被支持体側付勢機構420xとバルブ側連結部材400yの構造は、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0099】
直動案内部材440は、案内部材410と他の案内部材410との間に設けられ、案内部材410と他の案内部材410との上下方向の相対移動を案内する部材である。
例えば、直動案内部材440は、直動フレーム441と直動ガイド442とで構成される。
例えば、直動フレーム441は他の案内部材410の固定部材本体411aに固定される。直動ガイド442は、直動フレーム441と案内部材410の固定部材本体411aとの間に設けられる。
直動ガイド442は、直動フレーム441と案内部材410の固定部材本体411aとの上下方向の相対移動を案内するリニアガイドである。
直動案内部材440の案内機能により、案内部材410と他の案内部材410とは上下方向の相対移動を許され、他の向きの相対移動を拘束される。
【0100】
第六の実施形態にかかる自動レベリング装置の作用は、第一の実施形態にかかる自動レベリング装置の作用と同じなので、説明を省略する。
【0101】
上述のとおり、本発明の実施実施形態に係る自動レベリング装置を用いれば、以下の効果を有する。
流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材(空気ばね)100が被支持体を支持する自動レベリング装置300において、切替弁310が揺動レバー311の揺動角度に応じて系外または流体の圧力源の一方を荷重支持体(空気ばね)100に連通し、バルブ位置制御部材321の特定箇所の上下方向の移動距離に対応して揺動レバー311を揺動角度だけ揺動させ、揺動レバー311が所定揺動角度を越えて揺動するのを阻止し、復元力を各々に発生させる被支持体側連結部材400xとバルブ側連結部材400yとを多段に重ねた連結部材400を介して被支持体とバルブ位置制御部材320とを連結するので、被支持体が上下動すると、特定箇所が上下動し、揺動レバー311が揺動し、流体が切替弁310を経由して荷重支持部材に注入しまたは荷重支持部材から大気へ排出し、被支持体が所定移動距離の範囲内で上下動する際は所定揺動角度の範囲内で揺動して所定移動距離の範囲内で精度よく被支持体のレベルを調整でき、被支持体が所定移動距離を越えて上下動する際は揺動レバー311の揺動角度が所定揺動角度に維持して被支持体のレベルを調整できる。
また、特定箇所を下方へ付勢する上部弾性体421と特定箇所を上方へ付勢する下部弾性体422と多段に重ねた連結部材400を介して被支持体とバルブ位置制御部材320とを連結するので、上部弾性体の作用する下方へ付勢する付勢力と下部弾性体の作用する上方へ作用する付勢力の合力が特定箇所に作用し、その合力により揺動レバーが揺動角度の範囲内で揺動する。
また、剪断変形により剪断抵抗力を発生する弾性部材423を多段に重ねた連結部材400を介して被支持体とバルブ位置制御部材320とを連結するので、剪断抵抗力が特定箇所に作用し、その合力により揺動レバー322が揺動角度の範囲内で揺動する。
流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材(空気ばね)100が被支持体を支持する自動レベリング装置300において、切替弁310が揺動レバー311の揺動角度に応じて大気または空気源の一方を荷重支持部材(空気ばね)100に連通し、バルブ位置制御部材320が揺動レバー311の先端部に嵌まり合って上下方向に移動し、ガイド部材330のストッパ部がバルブ位置制御部材320の所定移動距離を越える動きを阻止し、復元力を各々に発生させる被支持体側連結部材400xとバルブ側連結部材400yとを多段に重ねた連結部材400が被支持体とバルブ位置制御部材320とを連結するので、被支持体が上下動すると、バルブ位置制御部材320が上下動し、揺動レバー311が揺動し、流体が切替弁310を経由して荷重支持部材に注入し荷重支持部材(空気ばね)100から大気へ排出し、被支持体が所定移動距離の範囲内で上下動する際は所定揺動角度の範囲内で揺動して所定移動距離の範囲内で精度よく被支持体のレベルを調整でき、被支持体が所定移動距離を越えて上下動する際は揺動レバー311の揺動角度を所定揺動角度に維持して被支持体のレベルを調整できる。
また、バルブ位置制御部材320を下方へ付勢する上部弾性体421とバルブ位置制御部材320を上方へ付勢する下部弾性体422とを介して被支持体とバルブ位置制御部材320とを連結するので、上部弾性体421の作用する下方へ付勢する付勢力と下部弾性体422の作用する上方へ作用する付勢力の合力がバルブ位置制御部材320に作用し、合力により揺動レバー311が揺動角度の範囲内で揺動する。
また、剪断変形により剪断抵抗力を発生する弾性部材423を多段に重ねた連結部材400を介して被支持体10とバルブ位置制御部材320とを連結するので、剪断抵抗力が特定箇所に作用し、その合力により揺動レバー311が揺動角度の範囲内で揺動する。
【0102】
また、本発明の実施実施形態に係る免震装置を用いれば、以下の効果を有する。
複数の空気ばねを採用し、3個以上の複数の空気ばねを3群に分割し、3個の吸排気配管200が各群ごとに群に属する空気ばねに互いに連通して吸排気し、3個の自動レベリング装置300を3群に各々に対応させて、自動レベリング装置300の切替弁310のPポートが自動レベリング装置に対応する群に属する空気ばねに設けられた吸排気配管に各々に連通する様にしたので、所定移動距離X1、X2の範囲内で精度よく被支持体の3箇所のレベルを調整でき、所定移動距離X1、X2を越えても被支持体10の3箇所のレベルを調整でき、被支持体10の水平度を調整できる。
所定移動距離X1、X2の範囲内では、揺動レバーが所定揺動角度θ1、θ2の範囲で揺動するので、所定揺動角度θ1、θ2を切替弁の特性のうち感度の高い範囲に設定することができ、このようにすることで被支持体のレベルおよび水平度を精度良く、制御できる。
また、ストッパ部の位置を調整することで、揺動レバーの所定揺動角度θ1、θ2を選択でき、免震装置の免震性能を調整できる。
また、被支持体10が所定移動距離X1、X2を越えて上下方向に移動するときは、切替弁の性能上の最大流量で流体を空気ばねに供給することができ、この様にすることで被支持体のレベルおよび水平度を高い応答で制御できる。
【0103】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
第一乃至第五の実施形態にかかる自動レベリング装置の説明において、ストッパ部の位置が固定であることを前提に説明したが、これに限定されず、ストッパ部の位置を調整可能にしてもよい。
第五の実施形態にかかる自動レベリング装置の説明において、バルブ位置制御部材のシーソー状部材の揺動中心から揺動レバー先端部までの距離と揺動中心から特定箇所までの距離が一定であることを前提に説明したが、これに限定されず。これらの比を調整可能であってもよい。例えば、揺動中心と特定箇所との距離を連続的に変化でき、または段階的に変化できてもよい。
【符号の説明】
【0104】
G ガイド部
S1 上部ストッパ部(ストッパ部)
S2 下部ストッパ部(ストッパ部)
R 嵌合部
θ 揺動角度
θ1 所定揺動角度
θ2 所定揺動角度
Y 移動距離
X1 上部所定移動距離(所定移動距離
X2 下部所定移動距離(所定移動距離
10 被支持体
20 免震装置
30 基礎
100 荷重支持部材(空気ばね)
110 空気ばね本体
120 補助タンク
200 吸排気配管
200a 第一吸排気配管
200b 第二吸排気配管
200c 第三吸排気配管
210 圧力源
220 圧力検知回路
300 自動レベリング装置
310 切替弁
311 揺動レバー
312 揺動レバー先端部
313 切替弁本体
314 切替弁スプール
320 バルブ位置制御部材
321 バルブ位置制御部材本体
322 バルブ位置制御部材被ガイド部
330 ガイド部材
331 ガイド軸
332 ストッパ部材
400 連結部材
400x 被支持体側連結部材
400y バルブ側連結部材
410 案内機構
410x 被支持体側案内機構
410y バルブ側案内機構
411 固定部材
411a 固定部材本体
411b ロッド部材
412 移動部材
420 付勢機構
420x 被支持体側付勢機構
420y バルブ側付勢機構
421 上部弾性体
422 下部弾性体
423 弾性部材
430 摺動部材
440 直動案内部材
441 直動フレーム
442 直動ガイド
【先行技術文献】
【特許文献】
【0105】
【特許文献1】公開実用昭和50−111596号
【特許文献2】公開実用昭和50−147083号
【特許文献3】公開実用昭和53− 90756号
【特許文献4】公開実用昭和54−148782号
【特許文献5】公開実用昭和57− 87844号
【特許文献6】特開2009−108538号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材に支持された被支持体のレベルを調整するための自動レベリング装置であって、
荷重支持部材に連通するPポートと系外に連通するAポートと流体の圧力源に連通するBポートとを有し揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と、
特定の箇所である特定箇所を持ち前記特定箇所を上下方向に移動距離だけ移動して前記揺動レバーを該移動距離に対応する揺動角度だけ揺動させるバルブ位置制御部材と、
前記揺動レバーが所定の前記揺動角度である所定揺動角度を越えて揺動するのを阻止するストッパ部を設けられたガイド部材と、
被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを有する連結部材と、
を備え、
前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構と前記バルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持ち、
前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器の前記特定箇所を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記特定箇所を前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構とを持つ、
ことを特徴とする自動レベリング装置。
【請求項2】
前記案内機構が固定部材と前記固定部材に上下方向に相対移動自在に案内される移動部材とを持ち、
前記付勢機構が前記固定部材を支点として前記移動部材に下方に付勢する付勢力を作用させる上部弾性体と前記固定部材を支点として前記移動部材に上方に付勢する付勢力を作用させる下部弾性体とを持つ、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動レベリング装置。
【請求項3】
前記案内機構が固定部材と前記固定部材との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される移動部材とを持ち、
前記付勢機構が前記固定部材と前記移動部材との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され前記固定部材と前記移動部材に1対の面を各々に接着され上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材を持つ、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動レベリング装置。
【請求項4】
流体の注入と排出とで上下方向に伸縮する荷重支持部材に支持された被支持体のレベルを調整するための自動レベリング装置であって、
荷重支持部材に連通するPポートと系外に連通するAポートと流体の圧力源に連通するBポートとを有し先端部を上下方向に移動する揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と、
前記揺動レバーの前記先端部に嵌まり合う嵌合部を設けられた部材であるバルブ位置制御部材と、
前記バルブ位置制御部材を上下方向に移動距離だけ移動させるガイド部と所定の移動距離である所定移動距離を越えて上下方向に移動するのを阻止するストッパ部とを設けられたガイド部材と、
被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを有する連結部材と、
を備え、
前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構と前記バルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持ち、
前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構とを持つ、
ことを特徴とする自動レベリング装置。
【請求項5】
前記案内機構が固定部材と前記固定部材に上下方向に相対移動自在に案内される移動部材とを持ち、
前記付勢機構が前記固定部材を支点として前記移動部材に下方に付勢する付勢力を作用させる上部弾性体と前記固定部材を支点として前記移動部材に上方に付勢する付勢力を作用させる下部弾性体とを持つ、
ことを特徴とする請求項4に記載の自動レベリング装置。
【請求項6】
前記案内機構が固定部材と前記固定部材との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される移動部材とを持ち、
前記付勢機構が前記固定部材と前記移動部材との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され前記固定部材と前記移動部材に1対の面を各々に接着され上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材を持つ、
ことを特徴とする請求項4に記載の自動レベリング装置。
【請求項7】
被支持体を支持する免震装置であって、
気体の注入と排出とで上下方向に伸縮し被支持体を支持する複数の空気ばねと、
複数の前記空気ばねに互いに連通して吸排気する様に各々に設けられた複数の吸排気配管と、
Pポートと大気に連通するAポートと空気源に連通するBポートとを持ち揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と特定の箇所である特定箇所を持ち前記特定箇所を上下方向に移動距離だけ移動して前記揺動レバーを該移動距離に対応する揺動角度だけ揺動させるバルブ位置制御部材と前記揺動レバーが所定の前記揺動角度である所定揺動角度を越えて揺動するのを阻止するストッパ部を設けられたガイド部材と被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを持つ連結部材とを有し、被支持体のレベルを調整する複数の自動レベリング装置と、
を備え、
前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構とバルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持ち、
前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記特定箇所を前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構とを持ち、
複数の自動レベリング装置が複数の空気ばねに各々に対応し、
複数の前記自動レベリング装置の前記Pポートが前記自動レベリング装置に対応する空気ばねに設けられた前記吸排気配管に各々に連通する、
ことを特徴とする免震装置。
【請求項8】
前記案内機構が固定部材と前記固定部材に上下方向に相対移動自在に案内される移動部材とを持ち、
前記付勢機構が前記固定部材を支点として前記移動部材に下方に付勢する付勢力を作用させる上部弾性体と前記固定部材を支点として前記移動部材に上方に付勢する付勢力を作用させる下部弾性体とを持つ、
ことを特徴とする請求項7に記載の免震装置。
【請求項9】
前記案内機構が固定部材と前記固定部材との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される移動部材とを持ち、
前記付勢機構が前記固定部材と前記移動部材との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され前記固定部材と前記移動部材に1対の面を各々に接着され上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材を持つ、
ことを特徴とする請求項7に記載の免震装置。
【請求項10】
被支持体を支持する免震装置であって、
気体の注入と排出とで上下方向に伸縮し被支持体を支持する複数の空気ばねと、
複数の前記空気ばねに互いに連通して吸排気する様に各々に設けられた複数のの吸排気配管と、
Pポートと大気に連通するAポートと空気源に連通するBポートとを有し先端部を上下方向に移動させる揺動レバーの揺動角度に応じて流体をPポートとAポートとの間またはPポートとBポートとの間のうちのどちらか一方に流すことをできる切替弁と前記揺動レバーの先端部に嵌まり合う嵌合部をもった部材であるバルブ位置制御部材と前記バルブ位置制御部材を上下方向に移動距離だけ移動させるガイド部と所定の移動距離である所定移動距離を越えて上下方向に移動するのを阻止するストッパ部とを設けられたガイド部材と被支持体に連結される被支持体側連結部材と前記バルブ位置制御部材に連結されるバルブ側連結部材とを持つ連結部材とを有し、被支持体のレベルを調整する複数の自動レベリング装置と、
を備え、
前記被支持体側連結部材は前記バルブ側連結部材を被支持体に対して被支持体側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構である被支持体側案内機構とバルブ側連結部材に前記被支持体側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構である被支持体側付勢機構とを持ち、
前記バルブ側連結部材は前記バルブ位置制御機器を前記被支持体側連結部材に対してバルブ側中立位置を中心として上下方向に相対移動可能に案内する案内機構であるバルブ側案内機構と前記バルブ位置制御機器に前記バルブ側中立位置へ戻そうとする復元力を作用させる付勢機構であるバルブ側付勢機構と持ち、
複数の自動レベリング装置が複数の空気ばねに各々に対応し、
複数の前記自動レベリング装置の前記Pポートが前記自動レベリング装置に対応する空気ばねに設けられた前記吸排気配管に各々に連通する、
ことを特徴とする免震装置装置。
【請求項11】
前記案内機構が固定部材と前記固定部材に上下方向に相対移動自在に案内される移動部材とを持ち、
前記付勢機構が前記固定部材を支点として前記移動部材に下方に付勢する付勢力を作用させる上部弾性体と前記固定部材を支点として前記移動部材に上方に付勢する付勢力を作用させる下部弾性体とを持つ、
ことを特徴とする請求項10に記載の免震装置。
【請求項12】
前記案内機構が固定部材と前記固定部材との間に水平方向に所定の間隔をもつ隙間を設けて配置される移動部材とを持ち、
前記付勢機構が前記固定部材と前記移動部材との間の隙間に上下方向に距離を離して配置され前記固定部材と前記移動部材に1対の面を各々に接着され上下方向の剪断変形に応じて剪断抵抗力を発生する素材でできた上下1対の弾性部材を持つ、
ことを特徴とする請求項10に記載の免震装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−21617(P2012−21617A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−161302(P2010−161302)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【出願人】(391039494)株式会社エーエス (18)
【Fターム(参考)】