説明

自動体外式除細動器監視・探索システム、自動体外式除細動器誘導システム及び自動体外式除細動器監視センタ並びに自動体外式除細動器監視方法

【課題】AEDの使用が必要なシーンに遭遇したとき、AEDを利用したいとする者(AED手配依頼者)が、AEDの設置場所を特定することができ、またそのAEDが確実に利用可能な状態にあるのかなどを把握でき得るAED監視・探索システムを提供することにある。
【解決手段】AED側に該AEDの利用を希望する者(AED手配依頼者)の求めに応じて、実際に使用される者(要救助者がいる側)の周辺(付近)に存在するAEDに関する情報を取得し、監視センタ側に送信する通信機能を有した端末を備え、監視センタ側には、この端末からの情報を元にAED手配依頼者が使用する上で適したAED情報を生成し、AED手配依頼者側の端末に提供する手段を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動体外式除細動器(以下AEDと称する)の状態を監視し、また緊急時にAEDを必要とする場合、AEDの設置場所を適確に探索し、必要とする利用者に提供するシステムに関する。
【0002】
更に詳しくはAEDの設置場所と利用可能か否か、つまり電極パッドやバッテリーが十分かなどの情報を把握し、利用可能なAEDを必要とする利用者を該AED設置場所まで誘導、又は該AED設置場所の近くにいる者に利用者まで運搬を促すことが可能なAED監視システム及びAED探索システム並びにAED誘導システムに関する。
【背景技術】
【0003】
AEDを取り巻く現状としては、レンタル化により、AEDの導入・維持にかかる費用が下がり、導入の敷居が低くなったこと、AEDによる救命事例はマスコミで大きく取り上げられ、比較的注目度が高いことなどから、今後設置台数は増加するものと予想される。
AEDはこれまで設置団体による買い取り方による設置が主流であった。
【0004】
AEDは頻繁に使用されることはなく、AEDに関する知識が十分でないことから、適切な保守がなされていないことも多く、実際に必要になった際にバッテリー切れなどでAEDが使用できないという事故も発生していた。係る事故の多発により、厚生労働省から、2009年4月16日「自動対外式除細動器(AED)の適切な管理等の実施について」という通知が出されている。
【0005】
そして、この厚生労働省の通知を受け、2009年以降、AEDを扱う企業は、バッテリーなどの定期点検を含めたレンタルでのAED提供、保守サービスを実施し始めている。具体的には、AEDのバッテリーや電極パッドには使用期限があることから、定期的に消耗品を自動送付するサービスである。
【0006】
しかし、レンタルによるAED提供を開始したばかりでもあり、その保守方法は、属人的になされているのが現状である。
【0007】
係る現状において、従来技術として、非常用装置の設置用筐体及びその管理システム(特許文献1参照)があるが、専用筐体を必要とするため、既設のAEDの監視システムへの適用には不向きである。
【0008】
一般的な監視システムによる監視方法をAED監視システムによっても、AEDの状態を監視することは可能であるが、AEDが必要とされる場所(要救助者がいる場所)にAEDが存在し、容易に見つけて使用できる場合は問題ないが、AEDの存在が明らかでない場合、そのAEDの存在場所を特定することが容易でない事態が考えられる。
【0009】
また、仮にAEDの設置場所が特定できたとしても、実際にAEDが使用可能な状態にあるのか、例えばバッテリーが使用に耐えられる状態にあるのかなどを特定することが困難であった。さらに、現在の属人的な監視方法には限界がある。
【0010】
つまり、監視といっても、単なるAEDの状態を把握できる程度であって、その状態に応じた対応はAED提供者側が現地に赴き人的に処置する程度にすぎず、把握情報を有効に活かすこと、例えば緊急時にAEDを必要とする利用者への提供までは考慮されていなかった。換言すれば、AEDを実際に使用したい場合に遭遇したとき、使用可能なAEDを探索しようとすることまでは考慮されていないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2007−058442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、係る点に鑑み、その第一の目的は、AEDの使用が必要な緊急シーンに遭遇したとき、AEDを利用する利用者(AED手配依頼者)が、AEDの設置場所を特定することができ、またそのAEDが確実に利用可能な状態にあるかなどを把握することが可能なAED監視・探索システム、AED監視センタ及び方法を提供することにある。
【0013】
また、第二の目的は、要救助者がいる旨を救急センタへ自動的に通知することが可能なAED監視・探索システム、AED監視センタ及び方法を提供することにある。
【0014】
第三の目的は、最寄にあるAED、かつ今現在使用可能なAEDを探索してAED手配依頼者に通知することが可能なAED監視・探索システム、AED監視センタ及び方法を提供することにある。
【0015】
第四の目的は、探索したAEDの元へAED手配依頼者やその協力者がAED設置場所まで迅速に辿り着けるように誘導、若しくはAED手配依頼者まで迅速に届けることが可能なAED誘導システム、例えば、AEDの情報を監視・探索し、かつ分析してAED利用したい者への運搬を可能とするAED監視・探索・誘導システム、AED監視センタ及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するため、本発明では、AEDの状態を示す情報、例えばAED側に該AEDの利用を希望する者(AED手配依頼者)の求めに応じて、実際に使用される者(要救助者)側の周辺(付近)に存在するAEDに関する情報を取得し、監視センタ側に送信する通信機能を有した端末を備え、監視センタ側には、この端末からの情報を元にAED手配依頼者が使用する上で適したAED情報を生成し、AED手配依頼者側の端末に提供する手段を備えたことにある。
【0017】
AED情報を取得する端末は、例えば、AEDの各種インジケータやレベル等を確認可能なセンサー、或いは撮影可能なカメラ機能、GPS、通信機能を有するAED監視端末である。AED監視センタは、例えばAED監視端末との間で通信する通信機能、該端末からのAED情報を記憶しておく記憶機能、AED手配依頼者側の問い合わせ者端末からAED手配要求を受付ける機能、AED手配依頼者付近に設置されている複数のAEDの各AED監視端末から現在のAEDのメンテナンス情報を取得する機能、該取得情報を分析し、AED手配依頼者側の装置である端末に提供する情報をまとめる機能、AED手配依頼者側の端末に対して適したAED情報を提供する機能を備えた監視センタである。
【0018】
取得情報は、必ずしも監視センタ側に蓄積する必要はない。AED設置筐体側のAED監視端末に分散して管理しても良い。AED手配側の端末は、通信機能を有した問い合わせ者端末であれば良く、例えば携帯電話などでも良い。
【0019】
AED手配側の端末へ情報提供したあとは、AED手配側の問い合わせ者端末を操作する者にAED設置場所までの経路(ルート)が分かるようにナビゲーションできるように表示する機能を持たせると良い。また、AED設置側のAED監視端末側に対してはAEDを必要とする要救助者が存在することを音声やメール等にて通知するとともに、AED監視端末のディスプレイ上に要救助者までの経路(ルート)が分かるようにナビゲーションできるように表示し、AED運搬を行えるようにする機能を持たせると良い。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、AED手配依頼者周辺に設置されたAEDに関する情報を適確に把握し、該把握情報から利用者に適切なAED情報を提供することができ、これによって、AED手配依頼者側がAEDの取得を迅速に行うことが可能となる。
【0021】
また、AED情報を受けたAED手配側の問い合わせ者端末は、該端末の位置情報を元にAED設置筐体側のAED監視端末に対してAED手配依頼者の位置を確認可能な誘導情報を送信することができる。これにより、AED取得をより迅速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明の自動体外式除細動器監視・探索システムの概略構成を示す図である。
【図2】図2は、本発明のAED手配依頼ページの一例を示す入力画面図である。
【図3】図3は、AED監視端末と監視センタと問い合わせ者端末と間の情報処理を示すシーケンス図である。
【図4】図4は、図3の通常運用時における情報の内容及びその流れを視覚的に表現した模式図である。
【図5】図5は、図3の探索処理時における情報の内容及びその流れを視覚的に表現した模式図である。
【図6】図6は、図3の運搬処理時における情報の内容及びその流れを視覚的に表現した模式図である。
【図7】図7は、AED設置筐体側に設置されたAED監視端末のAED監視処理フローを示す図である。
【図8】図8は、監視センタによるAED探索処理の詳細フローを示す図である。
【図9】図9は、AED監視端末の状態遷移を示す図である。
【図10】図10は、監視センタの分析部による分析処理の詳細フローを示す図である。
【図11】図11は、AEDの状態定義例を示す図である。
【図12】図12は、AED点数付けの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
AEDが必要なとき、AEDの所在、状態を適確に探索でき、AEDを必要とする側に適確、迅速に渡すという目的を、新規なAED監視・探索システムをもって実現した。
【実施例1】
【0024】
まず、システム全体の構成について説明する。図1は、本発明のシステム全体の構成例を示す図である。
【0025】
同図において、10はAEDの手配を依頼するAED手配側装置10の問い合わせ者端末102を示し、該端末は、通信部1022、位置測定部1021、通話部1023、記憶部1025、ディスプレイ部1026、制御部1027などを有する通信端末(以下、問い合わせ者端末と称する)であり、該端末は、例えば一般に普及している携帯端末で構成される。
【0026】
20はAED201が設置されている被依頼側のAED設置筐体を示し、該筐体にはAED201と、該AEDのAED情報を読み取ったり、該読み取り情報を監視センタなどと通信して送信する機能を有する通信端末202(以下、AED監視端末と称する)とで構成される。
【0027】
AED201には自己診断(メンテナンス)機能があり、電池容量や機能を定期的にAED自身がチェックし、結果をインジケータするインジケータ2011を有している。したがって、具体的にはAEDの状態を示すインジケータ(液晶インジケータ)やラベル等を確認可能なセンサ、或いは撮影可能なカメラ機能を有し、取得情報を監視センタ側に送信することが可能な通信機能を有する端末であれば良い。
【0028】
インジケータやラベル等には、内容(メンテナンス情報)として、AED設置場所(住所)、インジケータ状態、バッテリー状態(バッテリー残量)、バッテリー交換日時(直近のバッテリー交換日時)、電極パット交換日時、位置情報などが含まれる。例えば、AED設置筐体20に設置されたAED201と、該AED201のインジケータ及びラベル等に対向するように配置され、該AEDのインジケータを定期的に撮影し、その撮影(読み取り)情報に含まれメンテナンス情報を監視センタ30に送信する通信機能を有するAED監視端末202から構成されている。
【0029】
AED監視端末202は、AED201のインジケータの情報を読み取るセンサ部2021、通信部2022、通話部2023、スピーカ部2024、記憶部2025、ディスプレイ部2026、位置測定部2028、制御部2027などを備えている。すなわち、AED監視端末202は、AEDの情報を取得し、監視センタ30側に通知するものであるので、AED監視専用の端末であっても、またAED設置箇所の近傍にいる者が所有している、例えばカメラ機能や通信機能を有した携帯端末で代用しても良い。AEDの状態を示す情報を定期的に取得するには、専用端末が望ましい。
【0030】
AEDからのメンテナンス情報取得用として、例えば、RFID方式(パシュブ方式)を使用する場合、その最大通信範囲は3〜5mであり、その消費電力の観点では有利であるが、単体では監視ができない。従って、それに代わる、例えば上述したような監視用の端末を設けると良い。また、AED固有に関する情報(状態情報)としては、例えば電源パッド交換時期、小児用を想定した機能の有無をラベルから収集しても良い。
【0031】
30は問い合わせ者端末102やAED監視端末202及びその他の通信機器(救急センタなど)との通信が可能であり、AED監視端末202のセンサ部2021により監視、取得されたAED情報、例えばAED各種インジケータ、バッテリー交換ラベルなどの情報を含むメンテナンス情報を定期的に受けて、データベース303に格納しておく機能を有したAED監視センタである。
【0032】
またAED監視センタ30は、問い合わせ者端末101からAED要求(AED手配要求信号)を受けたとき、AED側のAED監視端末202から現在のAEDのメンテナンス情報(最新の情報)を取得し、該取得情報(最新情報)及びデータベース303に予め記憶してある取得情報とを元に分析し、該分析結果に基づく利用者にとって最も適したAED情報をまとめ、問い合わせ者端末101へ提供する機能を有したものであり、該監視センタ30は各端末との通信機能を実現する通信部3022、該通信部により得られた情報を分析する情報分析部3029、該情報分析に際して必要な情報を格納してあるデータベースを含む記憶部301や制御部3027などを備えた監視サーバ302とAED情報データベース301から構成されている。これらの情報分析を含む情報処理を実行する監視サーバ302は情報処理装置(コンピュータなど)により構成できる。
【0033】
すなわち、監視センタ30は、AED監視端末201から送られてくる情報を受信し、また該AED監視端末202に対してAEDを利用したい利用者がいることを知らせるための情報(音声、AED手配者の位置情報や問い合わせ時刻などの情報)を送信する送受信部を含む通信部3022と、該通信部の受信部にて受信したAED監視端末からの情報(図1の内容参照)を記憶するAED情報データベース301と、該データベースに予め記憶してある情報と該AED監視端末202からの最新情報とに基づいてAEDの状態を分析する分析部3029と、該分析部にて分析した分析結果を緊急センタ(図示せず)及び問い合わせ者端末102に前記通信部の送信部を介して送信するように制御する制御部3027及び該制御部を制御するためのソフトウェアなどを格納している記憶部3025などを含む情報処理装置を備えている。なお、監視センタとしては、AED監視端末に対して、「手配対象のAEDとなったこと」を知らせるのみとし、AED監視端末側にて、音声データを生成し、AEDを利用したい利用者がいることを音声等で知らせる方法を採ることもできる。
【0034】
AEDの手配を依頼する側の問い合わせ者端末101としては、例えば携帯端末等のGPSが搭載された情報機器を使用することができる。
【0035】
問い合わせ者端末101のディスプレイ1026には、図2に示す如く、AED手配依頼ページを表示され、該表示画面にて、必要な情報、例えば性別、年齢、体重、位置条件などを入力し、AED手配ボタン1012をもって手配を依頼する。
【0036】
次に、管理センタ30側による探索処理及びAED監視端末202と問い合わせ者端末102間のAED運搬処理の概要について説明する。
【0037】
(1)AED手配依頼者は、問い合わせ者端末102により監視センタ30の専用AED手配依頼ページを開いて、該ページに必要な情報を入力し、該監視センタ30にネットワークを介してAEDの手配要求を行う。
【0038】
AED手配依頼ページは、ネットワーク上に例えば図2に示すように、少なくともAEDを必要とする対象者(要救助者)の性別、年齢、体重や位置情報(住所、階層、ビル名)などの情報を入力する項目1011及びAED手配ボタン1012を用意しておくことで実現可能である。年齢、体重等は推測情報となるが、大人か子供(8歳未満、25kg以下の小児の場合には、子供用電極パッドが備え付けられているAEDを優先して検索する上で有効である)を峻別する上で重要である。要するに、AED手配依頼者は、監視センタ30側に対して要救助者の身体的特徴及び位置(GPSから得られる位置)情報を送信することが望まれる。GPSが非搭載の機器には、位置情報を入力する項目を設けたAED手配ページを設けると良い。
【0039】
位置を特定するにあたっては、通常使用されている位置特定技術(GPS)に加え、データベースDBで管理されているAED設置場所との照合を行う方法でも良い。位置の特定を重視するのであれば、車のような移動場所に制限のあるものを対象とするのも一つである。例えば、サービスカーへのAED常設と、カーナビを使用した要救助者へのナビゲーションが考えられる。車載AEDを基本の形とした場合には、設置を必要とするわけではないため、設置場所を確保する必要がないというメリットは存在する。
【0040】
(2)問い合わせ者端末101からの要救助者の身体的特徴や位置などを示す情報を受けた監視センタ30側では、この情報を緊急医療センタなどに通信部3022を通して緊急通知を行う。
【0041】
このとき、GPSの位置情報を元にした連絡により、救急に対して正確な情報を素早く、簡単に連絡することが可能である。また、通常はAED手配要求を行う手配依頼者と、救急への連絡者の2名が必要とされるが、本システムによれば、1名でこれらの手配が可能である。
【0042】
(3)また、監視センタ30側は、問い合わせ者端末101からAED手配依頼要求を受けたとき、AED手配依頼者(問い合わせ者端末101)の周辺設備、例えばビルやホテル等に設置された複数のAEDに対して、つまりAED201のAED監視端末202に対し、AED201に関する情報(メンテナンス情報など)の取得要求を行う。
【0043】
この要求を受けたAED監視端末202は、AED201の、例えばメンテナンス情報表示(AED各種インジケータ)に対向して設置されたAED監視端末202の監視カメラにより撮影した最新の状態を示す情報を監視センタ30側に送信する。
【0044】
(4)AED監視端末202からの最新の情報を受けた監視センタ30は、この最新の情報を、通信部3022を通じて受信し、該情報を分析部3029より分析する。この分析は、例えば、AED201側のAED監視端末202からの取得情報を、センタ自身が予め持つデータベース301に格納してある情報、例えば要救助者との距離、AEDのメンテナンス状態、地理的条件等)を元に分析を行う。
【0045】
このような分析により、複数のAEDの中から最適なAED201を選択することができる。データベース301には、AED監視端末202から情報が取得できないAEDやそもそもAED監視端末が搭載されていないAEDも検索対象にできるよう、分析に必要な一通りの情報が蓄えられているものとする。
このことにより、実際には使用できない状態のAEDを自動的に対象から除外することや要救助者の年齢(大人、小児)を考慮した最適なAEDの手配が可能となる。
【0046】
(5)監視センタ30側は、情報の分析後、その結果、つまり手配AEDとして決定した事項を、AED側のAED監視端末202に対して通知する。通知を受けたAED監視端末側では、AED201の利用希望者がいる旨を知らせる。
【0047】
この通知方法としては、例えばAED監視端末202から「AEDを必要としている方がいます。端末からの指示に従い運搬してください。」等の音声メッセージを流すことで対応できる。あるいはAED側及び周辺施設に文字表示などの機能を持つディスプレイがある場合には、このディスプレイを利用して通知するように構成しても良い。
【0048】
(6)また、手配AEDの情報が、通信部3022を通して問い合わせ者端末101に通知される。
【0049】
(7)これにより、問い合わせ者端末101側にて、使用するAEDが設置されている場所までのルートがナビゲーションされる。ナビゲーション機能がない問い合わせ者端末101に対しては、単にAED所在地を地図表示するようにするか、もしくはメールにて地図を送付する等の代替手段により情報の提供を行う。
【0050】
(8)前記(5)の通知、すなわち監視センタ30から前記手配AEDのAED監視端末202に対して、手配AEDとして決定したことの通知により、AEDの運搬が可能な者(以下、AED運搬者と称する)がいる場合には、AED監視端末202を確認することにより、問い合わせ者端末101側のAED手配依頼者までのルートがナビゲーションされる。
【0051】
(9)前記ナビゲーション情報は、AED手配者の問い合わせ者端末101とAED運搬者のAED監視端末202の位置情報の変化に応じて随時更新され、二者の合流を助ける。問い合わせ者への情報通知時に、AED監視端末202に対する連絡手段を通知する構成としても良い。また、個人情報保護の問題をクリアーできるのであれば、AED監視端末側に問い合わせ者の連絡先を通知しても良い。さらに、AEDが要救助者の元へ届けられた場合には、その届けられた時刻(問い合わせ実施時の位置情報と、AED監視端末の位置情報が合致した時刻)を緊急センタ側に連絡しても良い。
【0052】
係る第三者によるAED運搬によってAED設置側からAED手配依頼者のもとへ近づく手段を取り入れることによりAED利用までの時間を短縮し、高い生存退院率が見込める。また、同様の理由から要救助者にとって使用可能となるAEDの台数が増加し、AEDが見つからない状況の発生を低減させることができる。
【0053】
次に、図3〜図10を参照して、AED手配(通常運用処理)からAED監視(探索処理)及びAED運搬(運搬処理)までの流れについてさらに説明する。
【0054】
まず、図3において、AED設置側では、予め(Aー1)AED情報を収集し(ステップ2001)、また(A−2)位置情報を測定しておく(ステップ2002)。また、これらの情報は、(A−3)AEDのメンテナンス情報として監視センタ30側に送信しておき、監視センタ30側のAED情報データベース301に記録しておく(ステップ3001)。
【0055】
係る状態において、AED手配側の問い合わせ者端末101から監視センタ30側に対して(B−1)AED手配を要求する。この要求は、例えば、上述したように図2に示す端末101の画面から必要な情報を入力し、AED手配を行う。
【0056】
問い合わせ者端末101からの要救助者の身体的特徴や位置などを示す情報を受けた監視センタ30側では、(B−2)AED手配要求を受付け(ステップ3002)、AED設置側のAED監視端末202に対して、メンテナンス情報収集を要求する。
【0057】
このとき、緊急医療センタなどに通信部3022を通して緊急通知を行うと良い。そうすれば、GPSの位置情報を元にした連絡により、救急に対して正確な情報を素早く、簡単に連絡することが可能である。また、通常はAED手配要求を行う手配依頼者と、救急への連絡者の2名が必要とされるが、本システムによれば、1名でこれらの手配が可能である。
【0058】
メンテナンス情報収集要求を受けたAED監視端末202は、上述した方法により、(B−4)AEDメンテナンス情報を収集し(ステップ2003)、(B−5)AEDメンテナンス情報を監視センタ30側に送信する。
【0059】
監視センタ30側では、AED監視端末202で取得できなかった情報をデータベース301から取得し(ステップ3003)、かつ(B−7)収集した情報から最適と思われるAEDを決定する(ステップ3004)。
【0060】
監視センタ30側は、AEDを決定したら、問い合わせ者端末101に対して、(B−8)使用可能なAEDの通知を行い、またAED監視端末202に対して、(B−9)手配対象のAEDとなったことを通知する。
【0061】
監視サーバからの上記通知を受けた問い合わせ者端末101は、(C−1)AEDの位置情報をディスプレイ部1026にて表示(ステップ1001)、また(C−2)現在の位置情報を周知方法により取得する(ステップ1002)。
【0062】
また、監視サーバからの上記通知を受けたAED監視端末202は、(D−1)AED手配要求があることを周囲に、例えばスピーカを通して音声にて通知する(ステップ2004)。
【0063】
また、(D−2)AED手配要求者の位置情報をディスプレイ部2026に表示し(ステップ2005)、かつ(D−3)現在の位置情報を周知方法、例えば上述したGPSや該GPSに加えデータベースDBで管理されているAED設置場所との照合を行う方法との併用などにより取得する(ステップ2006)。
【0064】
しかるのち、(c−3)及び(C−4)両端末間でそれぞれの位置情報を送受信し、位置情報を元にAEDの設置場所を確認可能とする。AEDの運搬に際しては、上述した周知のナビ機能を利用すると良い。
【0065】
図4〜図6は、図3における各処理におけるインジケータの内容(メンテナンス情報)及びAED位置情報の送受を分かりやすく示したものである。
【0066】
すなわち、図4においては、インジケータ2111などの情報の内容として、バッテリ状態、」バッテリ交換日時、」電極パッド交換日時、AED製造年月日などがAED監視端末202に読み出されていることを示し、また監視センタ30側のAED情報データベース301には、これらの情報が記録されることを示している。
【0067】
図5及び図6は、監視センタ30側とAED監視端末202と問い合わせ者端末101との間の情報の流れと、両端末のディスプレイ部2026、1026でのAED検索実行、AED検索結果、AEDまでのナビや要救助者までのナビの様子を示したものである。図3と同一部分には同一番号を付して詳細説明は省略する。
【0068】
次に、AED監視端末202によるAED監視処理フローについて図7に基づき動作する。
【0069】
同図において、AED監視端末201がスタートすると、ステップ2021にてAEDの情報、すなわちメンテナンス情報を定期的(周期時間ごと)にAED監視端末202より取得(*1)する。*1は、情報取得により,異常がみつかるかどうかにより,次のステップにて管理センタへ結果を通知するかどうかをコントロールしても良いことを意味する。
【0070】
この収集、取得は、例えばAED各種インジケータをAED監視端末のカメラなどで撮影する方法でも良い。また、収集、取得情報とは、例えば、AEDの設置場所を示す情報、管理者、AED状態を示す情報などである。
【0071】
AED状態としては、例えば、図11に示す如く、「正常」、「使用注意」、「使用不可」などであり、その表示形態は、AED製造メーカにより、「緑ランプ点滅」、「i ボタン点滅」、「砂時計マーク点滅」、「Xマーク点滅」、「Xマーク点灯」や「インジケータが緑点灯」、「インジケータが赤点灯」や「OKインジケータ表示」、「OK以外(*1)のインジケータ表示」など多少相違する。AED共通の条件としては、「インジケータ上、異常がなくバッテリー交換期限は超過していないが、交換後1回以上の使用実績がある等、通常設置時よりバッテリーを消費している可能性がある(*2)」こと、「バッテリー交換期限を超過している(*2)」ことである。ここで、*1は バッテリマーク・注意マーク・レンヂマーク等であることを意味し、*2はインジケータにバッテリー残量が反映されない機種のみが対象を指していることを意味する。
【0072】
なお、本図では、正常、使用注意、使用不可の3種類の場合に分けているが、収集する情報等を元に更に詳細な状態の定義を行っても良い。
また、このとき、AED側に異常が見られる場合、監視センタ30へ通報を行うと良い。AED監視端末のスタートは、常時スタート(オン)状態にしておいても良く、例えばタイマーにより周期的にオンオフ時間を決めておくと良い。要するにAED側に異常が発生した場合、或いは正常であってもAED情報を所定の時間をもって定期的に収集できるように構成することが望まれる。
【0073】
次に、AED監視端末201は、ステップ2022において、AED情報の更新のため、取得した結果(情報)を監視センタに送信(*2)する。*2は、監視センタ30側の負荷を考慮し、本処理の実施を情報収集とは別のタイミングとしたり、数回の情報収集のうち1度だけ実施する等の制御を行うようにしても良いことを意味する。また、分析時に使用するAED情報を、監視センタ30側で管理するのではなく、AED監視端末202側で管理するようにしても良いことを意味する。こうすることにより、監視センタ30側の負荷を軽減することができる。
【0074】
次に、監視センタ30によるAED探索処理フローについて図8に基づき説明する。同図において、ステップ3001にて問い合わせ者端末101からAED手配要求を受けると、監視センタ30側は、まず問い合わせに対応する問い合わせ番号(ID)の発行を行う(*1)。*1は、本IDは一意になるようにする必要があるが、内部管理用であるため、問い合わせ者(AED手配依頼者)に通知する必要はないことを意味する。必要あれば、通知するようにしても良い。
【0075】
次に、問い合わせ者端末の位置情報を元に、AED監視端末202に対する情報取得要求を行う。該情報取得要求を受けたAED監視端末202側では、ステップ2025にて仮予約済みか否か確認する。
【0076】
予約済みの場合は、ステップ2026にて仮予約状態解除又は本予約に状態が更新されるまで待機する(*2)。*2は、実際には、予約待ちとなる問い合わせが複数存在する可能性があるため、実装時には本処理をループ化し、問い合わせ番号による待ち受け行列リストにて管理する必要があることを意味する。
【0077】
なお、AED手配までに要する時間(仮予約→本予約、仮予約→予約取り消しまでの時間)は、十分短いものであり、かつ同一地域内、同一時間帯でのAED要求は多発しないという想定の元、待機を行う処理としている。仮に、実際のシステム構築において、状態変更まで待機する処理が現実的ではない場合には、既存の予約システムを参考に予約処理への見直しを行う。しかるのちステップ2027へ進む。
【0078】
次に、本予約に状態が更新された場合、また未予約の場合には、ステップ2027において、本予約済みか否かを確認する。
【0079】
本予約済みの場合は、ステップ2029において、本予約済みであることを監視センタ側30へ応答する。本予約済みでない場合は、ステップ2028において、AED情報の収集と共に、問い合わせ番号での仮予約を行う(*3)。*3は、データベースをAED監視端末202で管理している場合には、AED監視端末202の情報のみで分析することを意味する。
【0080】
AED監視端末は、図9に示す如く、その状態が遷移する。図に示す状態遷移では、監視センタ30を介したAEDの問い合わせをせずにAEDが使用されるケースを想定しており、AED監視端末202にて直接予約することも考えてある。実際にAEDを使用する範囲では、わざわざAED監視端末202でAEDを予約するような処理は実施されないとは想定されるが、仮に予約が実施された場合でも情報取得時にそこにAEDが存在しないことは分かるため、誤って予約されることなく使用されているAEDを候補として選択することはない。
【0081】
ステップ2028,2029における予約後、監視センタ30側では、これらの予約を受け、ステップ3004において、AED監視端末202から取得した情報と、監視センタ30側のデータベース301の情報を元に、AED利用者(要救助者)側にとって最適と思われるAEDを分析する(*3、*4)。この分析は、分析部3025において実行する。データベース301をAED監視端末202側で管理している場合には、AED監視端末の情報のみで分析する。*4の分析の詳細は後述する。
【0082】
分析結果、ステップ3005において、利用可能なAEDが存在しない場合は、ステップ3006において、利用可能な存在しない旨を、問い合わせ者端末101に応答する。
【0083】
利用可能なAEDが存在する場合は、ステップ3007において、利用するAEDのAED監視端末202に対して本予約を実施すると共に対象のAEDが存在する旨を再確認する(*5)。*5は、AED監視端末202に通話機能を持たせ、利用者へ連絡するようしても良いことを意味する。
【0084】
次に、ステップ3008において、AEDが存在し、本予約ができたか否かを確認する。本予約が確認できた場合は、ステップ3009において、本予約したAEDの情報を問い合わせ者端末に送信し、提供する。本予約が確認できない場合は、上記ステップ3003〜3008を繰り返し実行する。
【0085】
しかるのち、ステップ3010において、仮予約状態のAED監視端末の予約を取り消し、ステップ3011にて終了する。上記ステップによる探索結果は、状態把握のため緊急管理センタなどの施設に通報すると良い。
【0086】
本フローでは、説明を簡略化するため、監視センタからの要求、AED監視端末202がそれぞれ一台の場合についての処理を記載している。このため、一つの監視センタ30と一つのAED監視端末202の処理シーケンスについて記載しているが、実際には、多対多の関係になるケースが想定されるため平行処理できるように構築する必要がある。
【0087】
なお、実装にあたっては、全てのAED監視端末202からの応答がない場合でも処理が継続できるようにタイムアウト時間を設ける工夫をしても良い。
【0088】
情報収集対象とするAED監視端末202の探索範囲については、単位面積当たりのAEDの設置台数等にも依存するため、規定はしない。但し、AED使用による生存退院率を加味すると、要救助者に対して10分以内にAEDを使用することが望まれる。通常であれば往路・復路のAED運搬に要する時間を考え,片道5分以内に到達可能な距離が探索範囲となる。しかし,本システムでは運搬者が現れるケースも想定するため,片道10分以内に到達可能な場所までは探索範囲となる。
【0089】
図10は、分析部3029の分析処理を示すフローである。同図において、ステップ30041において、分析スタートし、ステップ30042において、探索したAEDの内、使用不可のAEDと本予約済みのAEDを対象から除外する。
【0090】
次に、ステップ30043において、対象AED数が0か否かを判定する。0の場合は、利用可能なAEDが存在しない旨を応答し、分析を終了する。
【0091】
対象AED数が0でない場合は、ステップ30044において、AEDの基本情報を格納したデータベース303から、各AEDの設置条件、利用条件を取得する。例えば、設置条件としては、「Xビルの地上(地下)、x階に設置されている」、「移動体に設置されている」などであり、利用条件としては、「設置場所に入出可能な者のみ使用可能」、「小児用電極パットの有無」などが挙げられる。
【0092】
次に、ステップ30045において、AED監視端末202より取得した最新の情報、設置条件・利用条件などから点数による重み付けをし、最も点数が低いものを利用者にふさわしいAEDとし選択し、ステップ30046において、利用可能なAEDを選択する。
【0093】
図12に条件に応じた点数付けの例を示してある。例えば、条件が「使用注意のAED」の場合は、点数「1点」、「最も近くに存在するAEDと比較し、到着に5分以上必要」の場合は、「3点」、「製造から5年以上経過している(*1)」の場合は、「1点」などにように付与する。これらの重み付け(点数)は、データベース303に格納しておく。*1は、単に製造からの年数だけでなく、AED間で機能差が大きく存在する場合のみこの条件を加えるようにしても良いことを意味する。
【0094】
ここで、分析結果を元に、AED管理会社に対して異常状態が発生した旨を通知する処理を施しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0095】
定期的な情報取得によるリモート監視センタの構築・GPSによりリアルタイム情報を利用したAEDマップを作成するシステムなどの支援サービスとして利用可能である。
【符号の説明】
【0096】
10 AED手配側装置
101 AED手配通信端末(問い合わせ者端末)
20 AED設置側装置(AED設置筐体)
201 AED
202 AED監視端末
30 監視センタ
301 AED情報データベース
302 監視サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
AEDに関する情報を監視し、該監視情報を通信する機能を有するAED監視端末とAEDを手配する側の問い合わせ者端末とを接続し、前記AED側のAED監視端末の情報を受信、分析し、AEDを決定し、その旨を前記両端末に通知するAED監視センタを備えたシステムであって、
前記AED監視端末は、前記AED側に設置可能又はAED近傍であり、該AEDの監視及び情報を収集する機能を有した通信端末からなり、
前記問い合わせ者端末は、通信機能を有した通信端末からなり、
前記AED監視センタは、前記問い合わせ者端末の周辺に設置されている複数の前記AEDの情報を収集する前記AED監視端末からの情報を受信する監視サーバと、該サーバにて受けた情報を記録しておくAED情報データベースとを備え、
前記監視サーバが、前記問い合わせ者端末からAED手配要求を受けたとき、前記AED監視端末に対して、前記AEDに関する情報収集を要求し、該要求に応答した情報を受け、該情報と前記AED情報データベースに予め記録されたAED情報とを元に前記問い合わせ者端末からの要求に適したAEDを分析し、決定する分析手段と、該分析手段の分析結果を前記両端末に通知する手段とを設けたことを特徴とする
AED監視・探索システム。
【請求項2】
請求項1に記載のAED監視・探索システムにおいて、
前記問い合わせ者端末が、前記AED監視センタから前記AED監視端末のAED情報を受けたとき、前記AEDが設置された場所までの経路を表示するAED誘導システムを備えていることを特徴とするAED監視・探索システム。
【請求項3】
請求項1に記載のAED監視・探索システムにおいて、
前記AED監視端末が、前記AED監視センタから前記問い合わせ者端末側に要救助者が存在する旨の通知を受けたとき、前記問い合わせ者端末に前記AEDが設置されたAED監視端末までの経路を表示するAED誘導システムを備えていることを特徴とするAED監視・探索システム。
【請求項4】
請求項3に記載のAED監視・探索システムにおいて、
前記問い合わせ者端末の経路情報は、前記AED監視端末の位置情報を元に定期的に更新されるAED誘導システムであるAED監視・誘導システム。
【請求項5】
AEDの利用を希望する側の問い合わせ者端末からAED手配要求を受けたとき、該問い合わせ者端末の周辺に存在するAED位置及びAED状態の情報を含むAEDに関する情報の中から前記問い合わせ者端末側で使用する上で適したAED情報を生成し、前記問い合わせ者端末に送信することを特徴とするAED監視センタ。
【請求項6】
AEDのメンテナンス情報を監視するAED監視端末と、AEDの問い合わせを行う問い合わせ者端末との間に配置され、前記AEDの利用を希望する側の前記問い合わせ者端末からAED手配要求を受けたとき、前記問い合わせ者端末の周辺に設置されている複数の前記AEDの情報を収集する前記AED監視端末に対して、前記AEDに関する情報収集を要求し、かつ該要求に応答した前記AED監視端末からの情報を受信し、該受信情報と予めAED情報を記憶してあるAED情報データベースの情報とを元に前記問い合わせ者端末からの要求に適したAEDを分析、決定する分析手段と、該分析手段の分析情報を前記両端末に通知する手段とを設けた監視サーバを含むAED監視センタ。
【請求項7】
AEDの利用を希望する側のAED手配端末からAED手配要求を受け付け処理と、前記AEDの位置及びAED状態の情報を含むAEDに関する情報を取得する処理と、前記取得情報を分析し、前記AED手配端末の周辺に存在するAEDの中から前記AED手配端末側で使用する上で適したAEDに関する情報を生成する処理と、前記生成した情報を前記AED手配端末に送信する処理からなることを特徴とするAED監視方法。
【請求項8】
AEDのメンテナンス情報を監視するAED監視端末と、AEDの問い合わせを行う問い合わせ者端末との間に配置された監視センタによるAED監視方法であって、
前記AEDの利用を希望する側の前記問い合わせ者端末からAED手配要求を受け付ける処理と、
前記問い合わせ者端末の周辺に設置されている複数の前記AEDの情報を収集する前記AED監視端末に対して、前記AEDに関する情報収集を要求する処理と、
前記要求に応答した前記AED監視端末からの情報を受信する処理と、
前記受信情報と予めAED情報を記憶してあるAED情報データベースのAED情報とを元に前記問い合わせ者端末からの要求に適したAEDを分析、決定する処理と、
前記分析、決定処理により使用可能なAEDの通知及び手配対象AEDとなったことを前記問い合わせ者端末及び前記AED監視端末に通知する処理と、
を備えたことを特徴とするAED監視方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−215984(P2012−215984A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−79637(P2011−79637)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000233491)株式会社日立システムズ (394)
【Fターム(参考)】