説明

自動分析装置

【課題】容器の寿命低下を抑えることが可能な自動分析装置を提供すること。
【解決手段】容器5に保持された液体の光学的特性を測定する自動分析装置1は、容器5に光束を照射する光源11aと、容器5への光束の照射を遮断する制御部15とを備え、所定方向に配列される容器5を複数有し、光源11aと容器5との位置を相対移動させながら容器5に保持された液体の光学的特性を測定する。制御部15は、容器5に保持された液体の光学的特性の非測定時に、光源11aを消灯して容器5への光束の照射を遮断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動分析装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動分析装置は、反応容器に検体と試薬を分注し、これらを反応させた反応液の光学的特性を測定することにより検体の成分濃度等を分析している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特公平02−32581号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、自動分析装置で使用する反応容器は、繰り返し使用されることを考慮して光学的な透明度と耐薬品性に優れたガラスが使用されてきたが、安価に提供できるという観点から環状オレフィンやポリスチレン等の合成樹脂が使用されるようになってきた。また、反応容器は、試薬や検体の微量化の傾向に伴って小型化している。このため、自動分析装置は、反応容器の小型に対応して光学的特性の測定に用いる光束が集束された結果、単位光束中に含まれる紫外線量が増加している。この結果、合成樹脂製の反応容器は、繰り返し使用すると、紫外線による劣化が早く進んで透過光量が減少し、寿命が短くなってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、容器の寿命低下を抑えることが可能な自動分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に係る自動分析装置は、容器に保持された液体の光学的特性を測定する自動分析装置において、前記容器に光束を照射する光源と、前記容器への光束の照射を遮断する遮断手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記自動分析装置は、所定方向に配列される容器を複数有し、前記光源と前記容器との位置を相対移動させながら前記光学的特性を測定することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記遮断手段は、前記光学的特性の非測定時に、前記光源を消灯して前記容器への光束の照射を遮断する制御手段であることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記光源は、半導体光源であることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記遮断手段は、前記光学的特性の非測定時に、前記光束が照射される位置から前記容器を相対移動させて前記容器への光束の照射を遮断する制御手段であることを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記制御手段は、隣り合う2つの容器が前記光束を跨ぐ位置で、前記光源と前記容器との相対位置を停止させて前記容器への光束の照射を遮断することを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記隣り合う2つの容器の間隔は、前記容器の配列方向に沿った前記光束の幅よりも大きいことを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記遮断手段は、前記光学的特性の非測定時に、前記容器に照射される光束を遮光する遮光部材である特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の自動分析装置は、容器への光束の照射を遮断する遮断手段を備えているので、光学的特性の非測定時に、容器への光束の照射を遮断することによって容器に必要以上に光束が照射されないようにすることができ、光束に含まれる紫外線による容器の寿命低下を抑えることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施の形態1)
以下に、本発明の自動分析装置にかかる実施の形態1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、実施の形態1の自動分析装置の概略構成図である。図2は、容器への光束の照射を遮断する遮断手段として光源を消灯する制御部をキュベットホイールの一部及び分析光学系と共に示す模式図である。
【0016】
自動分析装置1は、図1に示すように、試薬テーブル2,3、キュベットホイール4、検体容器移送機構8、分析光学系11、洗浄機構12、第一攪拌装置13と第二攪拌装置14及び制御部15を備えている。
【0017】
試薬テーブル2,3は、図1に示すように、それぞれ第一試薬の試薬容器2aと第二試薬の試薬容器3aが周方向に複数配置され、駆動手段に回転されて試薬容器2a,3aを周方向に搬送する。複数の試薬容器2a,3aは、それぞれ検査項目に応じた所定の試薬が満たされ、外面には収容した試薬の種類,ロット及び有効期限等の情報を表示する識別コードラベル(図示せず)が貼付されている。ここで、試薬テーブル2,3の外周には、試薬容器2a,3aに貼付した識別コードラベルに記録された試薬情報を読み取り、制御部15へ出力する読取装置が設置されている。
【0018】
キュベットホイール4は、図1に示すように、複数の反応容器5が周方向に沿って配列され、モータ19(図2参照)によって矢印で示す方向に回転されて反応容器5を周方向に移動させる。キュベットホイール4は、光源11aと光センサ11eとの間に配置され、反応容器5を保持する保持部4aと、光源11aが出射した光束を光センサ11eへ導く円形の開口からなる光路4bとを有している。保持部4aは、キュベットホイール4の外周に周方向に沿って所定間隔で配置され、保持部4aの内周側に半径方向に延びる光路4bが形成されている。キュベットホイール4は、モータ19の駆動を制御する制御部15によって回転、従って反応容器5の搬送と停止が制御されている。
【0019】
反応容器5は、分析光学系11から出射された分析光(340〜800nm)に含まれる光の80%以上を透過する光学的に透明な素材、例えば、耐熱ガラスを含むガラス,環状オレフィンやポリスチレン等によって四角筒状に成形されたキュベットと呼ばれる容器である。反応容器5は、近傍に設けた試薬分注機構6,7によって試薬テーブル2,3の試薬容器2a,3aから試薬が分注される。ここで、試薬分注機構6,7は、それぞれ水平面内を矢印方向に回動するアーム6a,7aに試薬を分注するプローブ6b,7bが設けられ、洗浄水によってプローブ6b,7bを洗浄する洗浄手段を有している。
【0020】
検体容器移送機構8は、図1に示すように、配列された複数のラック9を矢印方向に沿って1つずつ歩進させながら移送する。ラック9は、検体を収容した複数の検体容器9aを保持している。ここで、検体容器9aは、検体容器移送機構8によって移送されるラック9の歩進が停止するごとに、水平方向に回動するアーム10aとプローブ10bとを有する検体分注機構10によって検体が各反応容器5へ分注される。このため、検体分注機構10は、洗浄水によってプローブ10bを洗浄する洗浄手段を有している。
【0021】
分析光学系11は、試薬と検体とが反応した反応容器5内の液体試料に分析光(340〜800nm)を透過させて分析するための光学系であり、図1及び図2に示すように、光源11a、レンズ11b,11c、光センサ11e及び測定回路11fを有している。ここで、図2は、キュベットホイール4、分析光学系11及び制御部15の関係を模式的に示すため、キュベットホイール4を直線的に描いているが、キュベットホイールは図1に示すようにリング状に成形されている。
【0022】
光源11aは、キセノンランプやハロゲンランプ等の白色光を出射する。レンズ11bは、光源11aが出射した光束を反応容器5の中央に集束させる。レンズ11cは、反応容器5の中央に集束して反応容器5を透過した光束を凹面回折格子11dの格子面に集光させる。凹面回折格子11dは、格子面に集光した光束を分光し、波長に応じて所定方向へ反射させる。光センサ11eは、凹面回折格子11dによって分光された光を波長ごとに受光するフォトダイオードアレイであり、受光量に対応した光信号を測定回路11fへ出力する。測定回路11fは、光センサ11eから入力される光信号から波長ごとの光量を測定し、測定結果を波長ごとの光量信号として制御部15へ出力する。
【0023】
洗浄機構12は、ノズル12aによって反応容器5内の液体試料を吸引して排出した後、ノズル12aによって洗剤や洗浄水等の洗浄液等を繰り返し注入し、吸引することにより、分析光学系11による分析が終了した反応容器5を洗浄する。
【0024】
第一攪拌装置13及び第二攪拌装置14は、分注された検体と試薬とを攪拌棒13a,14aによって攪拌し、反応させる。
【0025】
制御部15は、試薬テーブル2,3、試薬分注機構6,7、検体容器移送機構8、検体分注機構10、分析光学系11、洗浄機構12、攪拌装置13,14、入力部16、表示部17及びモータ19等と接続され、演算機能,記憶機能,制御機能及び計時機能等を備えたマイクロコンピュータ等が使用される。制御部15は、光源11aの点灯と消灯を制御することによって反応容器5への光束の照射を遮断する遮断手段である。制御部15は、上記各部の作動を制御すると共に、測定回路11fから入力される波長ごとの光量信号をもとに各反応容器5内の液体試料の波長ごとの吸光度を求め、検体の成分濃度等を分析する。また、制御部15は、試薬容器2a,3aに貼付した識別コードラベルの記録から読み取った情報に基づき、試薬のロットが異なる場合や有効期限外等の場合に分析作業を停止するように自動分析装置1を制御し、或いはオペレータに警報を発する。
【0026】
入力部16は、制御部15へ検査項目等を入力する操作を行う部分であり、例えば、キーボードやマウス等が使用される。表示部17は、分析内容,分析結果或いは警報等を表示するもので、ディスプレイパネル等が使用される。
【0027】
以上のように構成される自動分析装置1は、回転するキュベットホイール4によって周方向に沿って搬送されてくる複数の反応容器5に試薬分注機構6が試薬容器2aから第一試薬を順次分注する。第一試薬が分注された反応容器5は、検体分注機構10によってラック9に保持された複数の検体容器9aから検体が順次分注される。検体が分注された反応容器5は、キュベットホイール4が停止する都度、第一攪拌装置13によって攪拌されて第一試薬と検体が反応する。第一試薬と検体が攪拌された反応容器5は、試薬分注機構7によって試薬容器3aから第二試薬が順次分注された後、キュベットホイール4の停止時に第二攪拌装置14によって攪拌され、更なる反応が促進される。
【0028】
キュベットホイール4が回転すると、キュベットホイール4は、反応容器5が光源11aに対して順次相対移動し、反応容器5が分析光学系11を通過する。これにより、光センサ11eが出力した光信号をもとに、測定回路11fが反応容器5を透過した光量を測定する。そして、制御部15は、測定回路11dから入力される波長ごとの光量信号をもとに各反応容器5内の液体試料の波長ごとの吸光度を求め、検体の成分濃度等を分析する。このとき、制御部15は、分析した検体の成分濃度等の分析結果を記憶し、入力部16からの入力情報によって分析結果を表示部17に表示する。このようにして、分析が終了した反応容器5は、洗浄機構12によって洗浄された後、再度検体の分析に使用される。
【0029】
自動分析装置1は、キュベットホイール4の回転が停止し、反応容器5に保持された液体試料の光学的特性の非測定時に、制御部15が光源11aを消灯して反応容器5への光束の照射を遮断する。即ち、制御部15は、反応容器5に保持された液体試料の光学的特性の非測定時に光源11aの点灯と消灯を制御することによって光源11aを消灯している。
【0030】
このため、自動分析装置1は、反応容器5に保持された液体試料の光学的特性の非測定時に反応容器5への光束の照射が遮断される。この結果、反応容器5は、分析光学系11の位置においては常時光源11aが出射する光束が照射されている従来の自動分析装置と異なり、繰り返し使用しても、光源11aが出射する光束の照射時間が減少する。従って、反応容器5は、必要以上に光束が照射されないので、光束に含まれる紫外線による劣化が抑えられて容器の寿命が延び、従来よりも長期に亘る使用が可能となる。
【0031】
ここで、自動分析装置1は、反応容器5を透過した光束を測定し、液体試料の光学的特性を測定しているが、図2に示すように、光源11aが出射した光束が反応容器5に入射する入射側近傍に光センサ21を配置し、反応容器5に保持された液体試料の光学的特性を後方散乱光によって測定してもよい。
【0032】
また、自動分析装置1は、分析光学系11の光源として、図3に示すように、発光ダイオード(LED)や半導体レーザ(LD)等の半導体光源11gを使用してもよい。半導体光源11gを使用することで、光源の点灯と消灯を繰り返す場合でも、ハロゲンランプを光源とした場合に比べ比較的安定した光量の光束を照射することができる。更に、半導体光源11gを使用すると、自動分析装置1は、ハロゲンランプ等の白色光源を使用する場合に比べて消費電力を少なくでき、小型化が可能になるという利点を有している。
【0033】
(実施の形態2)
次に、本発明の自動分析装置にかかる実施の形態2について、図面を参照しつつ詳細に説明する。実施の形態1の自動分析装置は、反応容器への光束の照射を遮断する遮断手段として光源の点灯と消灯を制御する制御部を使用したのに対し、実施の形態2の自動分析装置は、容器への光束の照射を遮断する遮断手段として遮光板を使用している。図4は、実施の形態2の自動分析装置で用いる遮光板を制御部、キュベットホイールの一部及び分析光学系と共に示す模式図である。ここで、実施の形態2を含め以下に説明する実施の形態の自動分析装置は、遮断手段の構造を除いて実施の形態1と同一であるので、同一の構成部分には同一の符号を用いて説明している。
【0034】
実施の形態2の自動分析装置は、図4に示すように、反応容器5に保持された液体試料の光学的特性の非測定時に、反応容器5に照射される光束を遮光板23によって遮光している。このとき、遮光板23は、光学的特性の非測定時にアクチュエータ24によって光源11aとレンズ11bの間に挿入される。アクチュエータ24は、モータ19の駆動を制御する制御部15によって遮光板23を光源11aとレンズ11bの間に挿入する作動タイミングが制御され、例えば、1軸ステージが使用される。
【0035】
従って、実施の形態2の自動分析装置は、反応容器5に保持された液体試料の光学的特性の非測定時に、遮光板23によって反応容器5に照射される光束を遮光しているので、反応容器5に必要以上に光束が照射されない。このため、実施の形態2の自動分析装置は、光束に含まれる紫外線による反応容器5の劣化が抑えられるので、反応容器5の寿命が延び、従来よりも長期に亘る反応容器5の使用が可能となる。
【0036】
(実施の形態3)
次に、本発明の自動分析装置にかかる実施の形態3について、図面を参照しつつ詳細に説明する。実施の形態1の自動分析装置は、容器への光束の照射を遮断する遮断手段として光源の点灯と消灯を制御する制御部を使用したのに対し、実施の形態3の自動分析装置は、容器への光束の照射を遮断する遮断手段としてキュベットホイールの停止位置を制御する制御部を使用している。図5は、実施の形態3の自動分析装置において、容器への光束の照射を遮断する遮断手段としてキュベットホイールの停止位置を制御する制御部をキュベットホイールの一部及び分析光学系と共に示す模式図である。
【0037】
図5に示すように、実施の形態3の自動分析装置は、光源11aから光束が照射される位置からずれた位置で反応容器5を停止させる。これにより、反応容器5への光束の照射を遮断している。ここで、液体試料の光学的特性の測定は、反応容器5が光源11aに対して相対的に移動している時に行われる。このため、反応容器5の光源11aに対する相対的な移動が停止している状態では、必然的に液体試料の光学的特性の測定は行われていないことになる。この結果、実施の形態3の自動分析装置が、光束が照射される位置からずれた位置に反応容器5の光源11aに対する相対的移動を停止させることは、反応容器5に保持された液体試料の光学的特性の非測定時に、反応容器5への光束の照射を遮断することと同じである。
【0038】
具体的には、制御部15は、モータ19の駆動を制御することによりキュベットホイール4の停止位置を制御し、隣り合う2つの反応容器5が光源11aから出射される光束を跨ぐ位置となる位置でキュベットホイール4を停止させる。つまり、キュベットホイール4の壁4cの部分に光束が照射される位置、言い換えると反応容器5と反応容器5との間に光束が照射される位置にキュベットホイール4を停止させる。これにより、反応容器5に保持された液体試料の光学的特性の非測定時における反応容器5への光束の照射を遮断している。ここで、反応容器5への光束の照射を確実に遮断するため、隣り合う2つの反応容器5の間隔、即ち、キュベットホイール4の隣り合う2つの保持部4aの間隔は、反応容器5の配列方向に沿った光束の幅よりも大きく設定する。
【0039】
従って、実施の形態3の自動分析装置は、反応容器5に保持された液体試料の光学的特性の非測定時に、制御部15によってキュベットホイール4の停止位置を制御することで、反応容器5に照射される光束を遮断するので、反応容器5に必要以上に光束が照射されない。このため、実施の形態3の自動分析装置は、光束に含まれる紫外線による反応容器5の劣化が抑えられるので、反応容器5の寿命が延び、従来よりも長期に亘る反応容器5の使用が可能となる。
【0040】
なお、本発明の自動分析装置は、試薬分注機構6と試薬分注機構7を備えた場合について説明したが、試薬分注機構は1つであってもよい。また、本発明の自動分析装置は、自動分析装置1を1ユニットとして複数のユニットが組み合わされて構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】実施の形態1の自動分析装置の概略構成図である。
【図2】容器への光束の照射を遮断する遮断手段として光源を消灯する制御部をキュベットホイールの一部及び分析光学系と共に示す模式図である。
【図3】実施の形態1の自動分析装置で使用する光源の変形例を示す模式図である。
【図4】実施の形態2の自動分析装置で用いる遮光板を制御部、キュベットホイールの一部及び分析光学系と共に示す模式図である。
【図5】実施の形態3の自動分析装置において、容器への光束の照射を遮断する遮断手段としてキュベットホイールの停止位置を制御する制御部をキュベットホイールの一部及び分析光学系と共に示す模式図である。
【符号の説明】
【0042】
1 自動分析装置
2,3 試薬テーブル
4 キュベットホイール
5 反応容器
6,7 試薬分注機構
8 検体容器移送機構
9 ラック
10 検体分注機構
11 分析光学系
11a,11g 光源
12 洗浄機構
13,14 攪拌装置
15 制御部
16 入力部
17 表示部
19 モータ
21 光センサ
23 遮光板
24 アクチュエータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に保持された液体の光学的特性を測定する自動分析装置において、
前記容器に光束を照射する光源と、
前記容器への光束の照射を遮断する遮断手段と、
を備えたことを特徴とする自動分析装置。
【請求項2】
前記自動分析装置は、所定方向に配列される容器を複数有し、前記光源と前記容器との位置を相対移動させながら前記光学的特性を測定することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
【請求項3】
前記遮断手段は、前記光学的特性の非測定時に、前記光源を消灯して前記容器への光束の照射を遮断する制御手段であることを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
【請求項4】
前記光源は、半導体光源であることを特徴とする請求項3に記載の自動分析装置。
【請求項5】
前記遮断手段は、前記光学的特性の非測定時に、前記光束が照射される位置から前記容器を相対移動させて前記容器への光束の照射を遮断する制御手段であることを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
【請求項6】
前記制御手段は、隣り合う2つの容器が前記光束を跨ぐ位置で、前記光源と前記容器との相対位置を停止させて前記容器への光束の照射を遮断することを特徴とする請求項5に記載の自動分析装置。
【請求項7】
前記隣り合う2つの容器の間隔は、前記容器の配列方向に沿った前記光束の幅よりも大きいことを特徴とする請求項6に記載の自動分析装置。
【請求項8】
前記遮断手段は、前記光学的特性の非測定時に、前記容器に照射される光束を遮光する遮光部材である特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−322245(P2007−322245A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−152588(P2006−152588)
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】