説明

自動原稿搬送装置およびこれを備えた画像形成装置

【課題】装置の大型化を防止しつつ、長期間にわたって安定してイオンを発生させる機能を持たせることが可能な自動原稿搬送装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】自動原稿搬送装置22は、原稿トレイ222、排紙トレイ224、原稿搬送路226、搬送ローラ228、駆動部300、ハウジング部材3、およびイオン発生ユニット60を備える。ハウジング部材3は、原稿トレイ222および排紙トレイ224の後方に配置される。このハウジング部材3は、少なくとも吸気部302および排気部304を有し、駆動部300を内部に収容するように構成される。イオン発生ユニット60は、ハウジング部材3の内部における駆動部300の側方に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イオン発生機能を有する自動原稿搬送装置、およびこれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機やプリンタ等の画像形成装置は、オフィス等において必要不可欠な機器といっても過言ではなく、実際にほとんどのオフィスにて設置されている。さらには、近年、画像形成装置は、一般家庭や病院等にも普及しつつあり、我々にとって極めて身近な存在となっている。
【0003】
ところで、画像形成装置の中には、画像形成装置の周囲から筐体内部に吸入した空気を、画像形成部や定着部に供給した後に、画像形成装置の外部に排出するものが知られている。そのような画像形成装置の中の1つに、装置外部に放出される気流に含有される有害物質を除去して清浄した上、マイナスイオンを供給し、装置内部で発生した有害物質が装置外部へ排出されることを防止するように構成された空気清浄部を備えた画像形成装置が存在する(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−4144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の特許文献1に記載の技術では、像形成部の像形成動作によって生じるトナー粉、塵埃、オゾン等を除去する必要上、電極を有するイオン発生部を、像形成部の近傍であって像形成部の周囲に形成される気流の内部に配置することを余儀なくされる。この結果、像形成部の周囲に発生するシリコン等の影響によってイオン発生部のイオン発生効率が早期に低下してしまうという問題が生じることがあった。このため、画像形成装置の使用期間が長くなるにつれて、画像形成装置の周囲の空気を浄化する能力が低下するという問題がある。
【0006】
一方で、イオン発生部と像形成部との距離を大きく取るために空気清浄機能を備えるユニットを画像形成装置の外部に配置する場合には、そのようなユニットを設置するスペースが余計に必要となり、結果的に画像形成装置の設置に必要なスペースが拡大するという問題がある。
【0007】
この発明は、装置の大型化をもたらすことなく、長期間にわたって安定してイオンを発生させる機能を持たせることが可能な自動原稿搬送装置および画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る自動原稿搬送装置は、イオン発生機能を有している。この自動原稿搬送装置は、原稿トレイ、排紙トレイ、原稿搬送路、搬送手段、駆動部、ハウジング部材、およびイオン発生ユニットを備える。
【0009】
原稿トレイは、読み取り前の原稿を収納するように構成される。排紙トレイは、読み取り後の原稿を収納するように構成される。原稿搬送路は、原稿トレイから原稿読取位置を経由して排紙トレイまで原稿を案内するように構成される。
【0010】
搬送手段は、原稿搬送路中の原稿に対して搬送力を加えるように構成される。搬送手段の例としては、原稿トレイから原稿を取り出すためのピックアップローラおよび原稿搬送路に沿って配置された単一または複数の搬送ローラ等が挙げられる。駆動部は、搬送手段に駆動力を伝達するように構成される。駆動部の例としては、搬送力の動力源としてのモータ、モータに接続されたギア列およびベルト等、ならびにモータを制御するための基板等が挙げられる。
【0011】
ハウジング部材は、原稿トレイおよび排紙トレイの後方に配置される。このハウジング部材は、少なくとも吸気部および排気部を有し、駆動部を内部に収容するように構成される。
【0012】
イオン発生ユニットは、ハウジング部材の内部における駆動部の側方に配置される。通常、駆動部は、自動原稿搬送装置の幅方向における原稿搬送路の後方の一部にのみ配置されるのに対して、ハウジング部材は、自動原稿搬送装置の後側(奥側)における幅方向の全域または大部分にわたって配置される。このため、ハウジング部材の内部における駆動部の側方に、イオン発生ユニットを配置するためのスペースを容易に設けることができる。
【0013】
このため、例えば空気浄化機能を有するイオン発生ユニットを配置するために必要なまとまったスペースが容易に確保することが可能となり、しかもイオン発生ユニットを配置することに伴って自動原稿搬送装置のサイズが大型化することもない。
【0014】
また、自動原稿搬送装置は、通常、複写機等の画像形成装置における最上位置に配置されるため、イオン発生ユニットが、画像形成装置の像形成部の周囲に発生するシリコン等の影響を受けにくくなるとともに、イオン発生ユニットから発生したイオンが上方に拡散して装置の周囲に行き渡り易くなる。
【0015】
さらに、自動原稿搬送装置において、ハウジング部材において吸気部から排気部に向う空気の流れを発生させるように構成されたファンをさらに備え、
駆動部およびイオン発生ユニットが、吸気部から排気部に向う空気の流路上に配置されることが好ましい。その理由は、このように構成することにより、単一のファンにより、駆動部の冷却およびイオンの搬送を行うことが可能になるからである。
【発明の効果】
【0016】
この発明によれば、装置の大型化を防止しつつ、長期間にわたって安定してイオンを発生させる機能を持たせることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係る複写機の概略を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る複写機の概略を示す図である。
【図3】画像読取部の概略を示す図である。
【図4】駆動部を収容するハウジング部材の概略を示す図である。
【図5】駆動部を収容するハウジング部材の概略を示す図である。
【図6】複写機の内部における気流を説明する図である。
【図7】駆動部を収容するハウジング部材のバリエーションの概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1(A)、図1(B)、および図2を用いて、本発明の実施形態に係る複写機1の構成を説明する。これらの図に示すように、複写機1は、原稿読取部20、画像形成部10、および給紙部16を備えている。また、図1(A)に示すように、複写機1の前側には、ユーザからの入力操作を受け付けるための操作パネル100が設けられている。
【0019】
原稿読取部20は、図2に示すように、透明ガラスからなる原稿台21A、21Bと、原稿台21A、21B上の原稿の画像を読み取るスキャナユニット30と、原稿台21Bへと自動的に原稿を供給搬送するための自動原稿搬送装置22と、を備えている。原稿台21Aは、固定原稿方式の原稿読取時に使用される一方で、原稿台21Bは、自動原稿搬送装置22を用いた原稿送り方式の原稿読取時に使用される。
【0020】
自動原稿搬送装置22は、読み取り前の原稿を収納するための原稿トレイ222、読み取り後の原稿を収納するための排紙トレイ224、および原稿トレイ222から原稿読取位置(この実施形態では原稿台21B)を経由して排紙トレイ224まで原稿を案内するように構成された原稿搬送路226を備えている。原稿搬送路226には、原稿搬送路226中の原稿に対して搬送力を加えるように構成された複数の搬送ローラ228が設けられる。
【0021】
自動原稿搬送装置22は、原稿トレイ222上にセットされた複数枚の原稿を、1枚ずつ自動的に、原稿搬送路226を介して原稿台21B上に搬送する。そして、原稿台21B上にて読み取りが完了した原稿は、排紙トレイ224上に排出される。
【0022】
また、自動原稿搬送装置22は、ユーザの選択に応じて原稿の両面をスキャナユニット30に読み取らせるために、両面原稿のための搬送経路、搬送経路切り換え手段、各部を通過する原稿の状態を把握し管理するセンサ群等を備えている。ただし、これらの構成は、本願発明を実施するための必須的構成要件ではなく、任意的な構成要件である。
【0023】
スキャナユニット30は、第1の走査ユニット31、第2の走査ユニット32、光学レンズ37、および光電変換素子(以下、CCDという。)38を備える。第1の走査ユニット31は、原稿面上を露光するランプリフレクタアセンブリ33、および原稿からの反射光像をCCD38に導く第1の反射ミラー34を搭載する。第2の走査ユニット32は、第1の走査ユニット31からの反射光像をCCD38に導くための第2の反射ミラー35、および第3反射ミラー36を搭載する。光学レンズ37は、原稿からの反射光像をCCD38上に結像させる。CCD38は、原稿からの反射光像を電気的画像信号に変換する。
【0024】
上述の原稿読取部20の構成により、原稿台21上に載置された原稿の画像を1ライン毎に順次CCD44へと結像させて原稿の画像が読み取られる。スキャナユニット30が読み取った画像データは、図示しない画像処理部に送られて各種の画像処理が施された後、複写機1に備えられた記憶部に一旦記憶され、出力指示に応じて画像形成部10に転送される。
【0025】
画像形成部10には、画像形成処理される用紙が収容される給紙部16から画像形成位置を経由して用紙を胴内排紙型の排紙部40に排出する排紙ローラ17までの間に用紙搬送路が形成されている。また、画像形成部10は、用紙搬送路に沿って用紙の搬送系、レーザ書き込みユニット11、および画像を形成するための電子写真プロセス部13が設けられている。
【0026】
レーザ書き込みユニット11は、上述の原稿読取部20から供給される画像データ、またはパソコン等の外部機器から転送されてくる画像データに応じてレーザ光を出射する半導体レーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度で偏向されたレーザ光が電子写真プロセス部13における感光体ドラム上で等速度にて走査するように補正するf−θレンズなどを備えている。
【0027】
電子写真プロセス部13は、像担持体としての感光体ドラムの周囲に、感光体ドラムを一様に帯電する帯電器、レーザ書き込みユニット11によって感光体ドラム上に形成された静電潜像に現像剤を供給する現像器、感光体ドラム上の現像剤像を用紙に転写する転写器、感光体ドラムから用紙を剥離する剥離器、感光体ドラムに残留した現像剤を除去するクリーニング器、および感光体ドラム表面を除電する除電器を備えている。
【0028】
また、用紙搬送路における電子写真プロセス部13の上流側には、給紙部16の給紙カセット160に収容されている用紙を電子写真プロセス部13における感光体ドラムと転写機との間の転写位置に用紙を搬送する搬送部15が配置されている。また、用紙搬送路における電子写真プロセス部13の下流側には、用紙に付着した未定着の現像剤像を熱と圧力によって用紙に定着させる定着器12が配置されている。さらに、定着器12の下流側には、定着後の用紙の裏面に再度画像を形成するために用紙を再供給するための再供給経路14が配置されている。そして、定着器12の近傍には、電子写真プロセス部13および定着器12の周囲の気体を複写機1の外部に排出するように構成された排気用ファン18が設けられている。
【0029】
複写機1は、給紙部16の上であって排紙部40の下に、電源ユニット50を備えている。電源ユニット50は、複写機1の各部に電力を供給するように構成される。
【0030】
続いて、図3を用いて、自動原稿搬送装置22にイオン発生機能を持たせるための構成を説明する。自動原稿搬送装置22は、上述の搬送ローラ手段228等に駆動力を伝達するように構成された駆動部300を備えている。さらに、自動原稿搬送装置22は、ハウジング部材3を備えている。
【0031】
ハウジング部材3は、原稿トレイ222および排紙トレイ224の後方に配置される。また、ハウジング部材3は、内部に外気を取り込むための吸気部302、および内部に取り込んだ空気を排出するための排気部304(図5(A)参照)を有しており、駆動部300を内部に収容するように構成される。
【0032】
さらに、ハウジング部材3の内部における駆動部300の側方には、イオン発生機能を有するイオン発生ユニット60が配置される。イオン発生ユニット60は、空気中の水蒸気をコロナ放電によりイオン化し、略同量のプラスイオンとマイナスイオンとを生成するように構成される。本実施形態において、プラスイオンは、水素イオン(H+)の周囲に複数の水分子が付随しており、H+(H2 O)m(mは自然数)として表される。一方、マイナスイオンは、酸素イオン(O2−)の周囲に複数の水分子が付随しており、O2−(H2 O)n (nは自然数)として表される。これらのプラスイオンおよびマイナスイオンは、複写機1の周囲に浮遊する細菌の表面に付着すると、化学反応して活性種である過酸化水素Hまたは水酸基ラジカル・OHを生成する。これらの過酸化水素H22または水酸基ラジカル・OHは、極めて強力な活性を示すために、空気中の浮遊細菌を殺菌することができる。
【0033】
続いて、図4を用いて、ハウジング部材3の内部の概略を説明する。同図に示すように、イオン発生ユニット60は、ハウジング部材3の内部における吸気部302および排気部304の間において駆動部300に並べて配置される。
【0034】
イオン発生ユニット60は、ダクト64、フィルタ66、およびイオン発生装置70を備える。ダクト64は、吸気部302から取り入れられた空気をイオン発生装置70に案内するための流路を画定するように構成されている。ダクト64は、ハウジング部材3の内部フレームにビス止め等により固定されているが、この構成に限定されるものではない。
【0035】
フィルタ66は、ダクト64における空気吸引側の端部近傍に設けられている。フィルタ66は、ダクト64内に進入しようとする駆動部300からのゴミや油等を捕捉するように構成される。フィルタ66は、原則として、塵埃を捕捉するための一般的な機能を有するもので足りるが、シリコン吸着機能を有するものを用いることが好ましい。
【0036】
イオン発生ユニット60と排気部304との間には、ファン68が設けられる。ファン68は、ハウジング部材3における排気部304の近傍に配置されており、ハウジング部材3の内部において、吸気部302から排気部304に向う空気の流れを発生させるように構成される。ファン68が空気の流れを発生させることにより、駆動部300の冷却が行われるとともに、イオン発生装置70にて発生したイオンが排気部304を介してハウジング部材3の外部に排出される。
【0037】
イオン発生装置70は、ダクト64内の空気の水蒸気をコロナ放電によりイオン化し、略同量のプラスイオンとマイナスイオンとを生成するように構成される。ただし、イオン発生装置70の構成は、この実施形態のものに限定されるものではない。
【0038】
続いて、図5(A)および図5(B)を用いて、ハウジング部材3の内部における空気の流れを説明する。図5(B)に示すように、ファン68の吸引力により、吸気部302から空気がハウジング部材3の内部に吸い込まれる。吸気部302を介して吸い込まれた空気は、駆動部300を経由しつつ排気部304の方へ向う。
【0039】
駆動部300から排気部304の方へ向う空気のうち、一部はダクト64に導入され、イオン発生装置70が発生したイオンを含んだ状態で排気部304から外部に排出される。
【0040】
この構成においては、駆動部30からゴミや油が発生したとしても、ゴミや油はダクト64の入口にてフィルタ66によって捕捉されるためイオン発生装置70に到達することがない。このため、駆動部30から発生したゴミや油によって、イオン発生装置70のイオン発生効率が低下することがない。
【0041】
また、イオン発生ユニット60は、駆動部300からファン68に直接向う空気の流路を確保し、駆動部300からファン68に直接向う空気の流路を可能な限り遮らないように配置されている。このため、駆動部300における制御基板等の発熱物の放熱効率が低下しにくい。さらに、単一のファン68を駆動部300冷却の用途およびイオン搬送の用途の両方に利用しているため、イオン発生ユニット60を導入しても新たにファンを用意する必要がない。
【0042】
続いて、図6(A)および図6(B)を用いて、ハウジング部材3における吸排気と、画像形成部10における吸排気との関係を説明する。まず、イオン発生装置70は、画像形成部10とは連通していないハウジング部材3の内部に配置されているため、画像形成部10の内部の空気と完全に隔離された空間に設置されることになる。特に、排気用ファン18の吸引作用によって電子写真プロセス部13および定着器12の周囲に生じる気流と混じることがないようにイオン発生装置70が配置されることから、コロナ電極の汚損等によってイオン発生装置70のイオン発生効率が低下することがないため、イオン発生装置70のイオン発生効率が長期間にわたって維持される。
【0043】
また、画像形成部10の筐体における排気用ファン18が設けられた面とは異なる面(ここでは背面側)にハウジング部材3の吸気部302が設けられるため、排気用ファン18から排出された空気をハウジング部材3の内部に吸入してしまうことが防止される。
【0044】
さらには、ダクト64における空気吸入側には、空気を清浄化するためのフィルタ66が設けられているため、イオン発生装置70のコロナ電極の汚損がより効果的に防止される。このため、複写機1の耐久使用期間の全期間にわたってイオン発生装置70のイオン発生効率を高く維持することが可能になる。
【0045】
続いて、図7(A)および図7(B)を用いて、ハウジング部材3のバリエーションとしてのハウジング部材4を説明する。図7(A)および図7(B)に示すように、ハウジング部材4は、イオン発生装置70に導入する空気を取り入れるための吸気部306を有する点において、ハウジング部材3と相違している。
【0046】
ハウジング部材4の内部には、第1のダクト部652および第2のダクト部654を備えたダクト65が設けられる。第1のダクト部652は、吸気部306から取り入れられてファン68に向う空気の流路を画定するように構成される。第2のダクト部654は、吸気部302から駆動部300を経由してファン68に向う空気の流路を画定するように構成される。そして、イオン発生装置70は、第1のダクト部652の内部に配置されている。さらに、第1のダクト部652の入口には、フィルタ66が設けられる。
【0047】
この構成においては、駆動部300を経由しない空気がイオン発生装置70に導入されるため、駆動部300からのゴミや油がイオン発生装置70に到達することをより効果的に防止することが可能になる。また、駆動部300からファン68に向う空気の流路がイオン発生装置70によって遮られることがないため、駆動部300をより効果的に冷却することが可能になる。
【0048】
上述の実施形態では、ダクト64およびダクト65の断面形状が長方形を呈しているが、断面形状が円形やその他の形状を呈するダクトを用いることも可能である。
【0049】
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0050】
1−複写機
3−ハウジング部材
20−原稿読取部
22−自動原稿搬送装置
222−原稿トレイ
224−排紙トレイ
60−イオン発生ユニット
300−駆動部
302−吸気部
304−排気部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イオン発生機能を有する自動原稿搬送装置であって、
読み取り前の原稿を収納するための原稿トレイと、
読み取り後の原稿を収納するための排紙トレイと、
前記原稿トレイから原稿読取位置を経由して前記排紙トレイまで原稿を案内するように構成された原稿搬送路と、
前記原稿搬送路中の原稿に対して搬送力を加えるように構成された搬送手段と、
前記搬送手段に駆動力を伝達するように構成された駆動部と、
前記原稿トレイおよび前記排紙トレイの後方に配置されるハウジング部材であって、少なくとも吸気部および排気部を有し、前記駆動部を内部に収容するように構成されたハウジング部材と、
前記ハウジング部材の内部における前記駆動部の側方に配置された、イオン発生機能を有するイオン発生ユニットと、
を備えた自動原稿搬送装置。
【請求項2】
前記ハウジング部材において吸気部から排気部に向う空気の流れを発生させるように構成されたファンをさらに備え、
前記駆動部および前記イオン発生ユニットが、吸気部から排気部に向う空気の流路上に配置された
請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
【請求項3】
前記イオン発生ユニットは、
コロナ放電によりイオンを発生するイオン発生装置と、
前記駆動部と前記イオン発生装置との間に介在するように配置されたフィルタと、
を備えた請求項1または2に記載の自動原稿搬送装置。
【請求項4】
請求項1〜3に記載の自動原稿搬送装置と、
供給された画像データに基づいて電子写真方式の画像形成処理を実行する画像形成部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記ハウジング部材の前記吸気部が、前記自動原稿搬送装置の背面側に配置される一方で、
前記画像形成部の排気部が筐体における背面以外の面に配置された
画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−118092(P2011−118092A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−274304(P2009−274304)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】