説明

自動車のアクセスコントロールおよびイモビライザのための電気回路、ならびにアンテナドライバの測定方法

本発明は、自動車のアクセスコントロールおよびイモビライザのための電気回路、ならびにアンテナドライバを較正するための方法に関する。車両のアクセスコントロールとイモビライザのための電気回路が提供される。電子回路は、車両のアクセスコントロール用の、ID発信器(3)の識別時に信号(100)を送信する第1アンテナ(19)を駆動するための第1アンテナドライバ(12)を含む。さらには車両のイモビライザ用の、ID発信器(3)の識別時に信号(104)を送信する第2アンテナ(21)を駆動するための第2アンテナドライバ(24)が設けられている。さらに電子回路は、イモビライザ用の、ID発信器(3)の識別のためにアンテナ(21)によって受信された信号を受信する受信装置(14)を含む。第1アンテナドライバ(12)および受信装置(14)は、共に1つの半導体チップ(1)に組み込まれている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のアクセスコントロールおよびイモビライザのための電気回路、ならびにアンテナドライバの測定方法に関する。
【0002】
ワイヤレスアクセスシステムは、車両技術分野においては、車両を解錠するため、ないし車両ドアの開放を可能にするために使用される。受動的なワイヤレスアクセスシステムの場合には、人員はID発信器を携帯所持している。このID発信器は、車両内に位置する基地局との通信を、車両ないし車両内に位置する基地局に対する距離が所定の距離を下回るとすぐに実行する。受動的なシステムの場合には、基地局は通常、低周波(LF)とも呼ばれる長波領域の信号を送信する。送信周波数は例えば125または135kHzである。以下ではトランスポンダとも呼ばれるID発信器は、基地局に対してデシメートル波領域ないし極超短波(UHF)の信号によって応答する。この周波数は欧州では432MHzないし868MHzである。トランスポンダは高周波数によって送信する。なぜなら低周波数を用いた比較的長距離に及ぶ送信は多くのエネルギを必要とし、ID発信器のバッテリはこのように多くのエネルギを長時間供給し続けることはできないからである。
【0003】
US7317376B2はアクセスシステムとイモビライザとのコンビネーション型のシステムを開示している。イモビライザは、運転手が車両にいる場合にのみ車両を始動できるよう保証するものである。US7317376B2にて提案されたイモビライザの場合には、基地局が低周波数信号を送信し、この低周波数信号に対してトランスポンダも同様に低周波数信号によって反応する。トランスポンダと基地局との間の距離が短い場合には、トランスポンダも少ないエネルギで低周波数信号を送信することができる。この装置の場合、イモビライザ用の低周波数信号とアクセスシステム用の低周波数信号とが同一のアンテナによって制御されるが、しかしこれは不利である。なぜなら2つのシステムにおける共振回路の信号強度および品質に対する要求は異なっており、送信出力を共に良好に最適化することはできないからである。しかしながら2つのシステムのためにそれぞれ異なるアンテナを使用する場合には、これらのシステムのためのコストが上昇するという問題が生じる。
【0004】
本発明の課題は、車両のアクセスコントロールとイモビライザのための電気回路であって、アンテナの送信出力をより良好に調整することが可能であるにもかかわらず、コストが低く維持された電気回路を提供することである。
【0005】
本発明の課題はさらに、このような電気回路のためのアンテナ回路を測定するための方法を提供することである。
【0006】
これらの課題は、独立請求項に記載されている構成によって解決される。さらなる有利な実施形態は従属請求項に記載されている。
【0007】
車両のアクセスコントロールとイモビライザのための電気回路が提供される。アクセスコントロールは車両の開放および施錠を制御するものであり、一方でイモビライザは、イモビライザが作動されている間に自動車が始動できないよう保証するものである。電気回路は、車両のアクセスコントロール用の、ID発信器の識別時に信号を送信する第1アンテナを駆動するための第1アンテナドライバを含む。
【0008】
さらには車両のイモビライザ用の、ID発信器の識別時に信号を送信する第2のアンテナを駆動するための第2アンテナドライバが設けられている。さらに電気回路は、イモビライザ用の、ID発信器の識別のためにアンテナによって受信された信号を受信する受信装置を含む。このアンテナは単なる受信アンテナとすることができ、択一的実施形態においては第2アンテナである。
【0009】
前記第1アンテナドライバおよび前記受信装置は、共に1つの半導体チップに組み込まれている。本発明の電気回路の利点は、共に組み込むことによってコストが節約されることである。なぜなら使用される構成要素がより少なくなり、構成要素間の通信、例えば第1アンテナドライバと受信装置との間の通信が簡単になるからである。
【0010】
この利点はとりわけ、本来はイモビライザのための低周波数信号を受信するよう構成されている受信装置が、第1アンテナドライバの診断のためにも使用されるという場合に当てはまる。したがって1つの実施形態においては、第1アンテナによって送信された信号を測定するための診断回路が設けられる。これによって例えば、第1ドライバ回路の動作周波数を測定して、該動作周波数が環境条件によって離調しているか否かを識別することができる。とりわけ半導体チップの外にある構成要素、例えばアンテナまたはコンデンサは温度によって強く変化する。これにより送信された信号の信号強度が変化することがあり、この変化はアンテナドライバの調整によって補償される。
【0011】
種々異なる車体またはアンテナ位置がしばしばドライバの動作周波数を離調させる。これによりアンテナによって発生した磁界の到達範囲が低減し、場合によってはシステムの機能エラーをもたらす。第1アンテナドライバを調整するための較正回路が付加的に設けられている場合には、診断回路における測定に基づいて、例えば第1アンテナドライバの周波数または出力を変化させることによって、第1アンテナドライバを調整することができる。
【0012】
別の1つの実施形態においては、車両のアクセスシステム用の、ID発信器の識別時に第3アンテナを駆動するための第3アンテナドライバが設けられている。アクセスシステムの場合には、ユーザが種々異なる方向から車両に接近する可能性があるので、複数のアンテナを同時に使用すると有利である。2つより多くのアンテナを使用することも可能であり、ある1つの実施形態においては6つのアンテナと6つのアンテナドライバが使用される。第1アンテナドライバの特性と第2アンテナドライバの特性は、同時に動作する場合、互いに独立して調整することができる。なぜならこれらのアンテナドライバの各信号強度または周波数は別々に調節することができるからである。
【0013】
1つの実施形態においては、半導体チップの上にさらにブーストコンバータの制御回路が収容されている。ブーストコンバータとは、低い電圧からより高い電圧を発生する回路であると解される。ブーストコンバータは、アンテナのための出力信号を駆動する高い電圧を発生させるために必要である。システムのためのコストをさらに低減し、アンテナドライバ、受信回路、ならびにブーストコンバータ用の制御回路の間の通信を低減するために、このブーストコンバータ用の制御回路もまた半導体チップに組み込むことが推奨される。
【0014】
付加的なコストを節約するために、有利には第2アンテナドライバも、第1アンテナドライバおよび受信装置とともに半導体チップの中に組み込まれている。
【0015】
1つの実施形態においては、半導体チップに同期出力部が設けられており、該同期出力部は、第1アンテナドライバを少なくとも1つの別の半導体チップと同期させるための基準クロックを出力するために使用される。同期出力部により、複数の半導体チップのアンテナドライバが1つのアンテナを同時に駆動することが可能となる。これにより個々の各チップの電力消費が低減し、ひいてはチップの寿命が延長する。
【0016】
本発明は自動車における電気回路の使用にも関する。種々異なるアンテナドライバを使用する際にイモビライザの機能とアクセスシステムの機能を統合することによって、これら2つのシステム間の通信が改善され、これらのシステムが互いに障害を及ぼす可能性が低減する。
【0017】
本発明は、本発明による電気回路のアンテナドライバを測定する方法にも関する。本発明の方法においては、第1アンテナドライバは、第1アンテナが低周波数信号を送信するよう駆動される。その後この低周波数信号は第2アンテナおよび受信装置によって受信され、そして最後にこの受信された信号が診断される。この際受信装置は低周波数信号のための受信装置として、第1アンテナドライバを診断するために使用される。第1アンテナによって送信された信号はID発信器の動作中に受信され、評価される。
【0018】
診断時に、有利には低周波数信号の周波数、信号雑音比、または信号強度が測定される。これにより送信された低周波数信号が、ID発信器によって車両からの特定の距離にて認識可能か否かをチェックすることができる。
【0019】
有利な実施形態においては、第1アンテナが将来的に所期の特性を有する信号を送信できるようにするために、前記診断ステップの後に、第1アンテナドライバを目標値に調整するステップが後続する。目標値は半導体チップの中のルックアップテーブルに保存することができる。
【0020】
本発明を実施例において図面に基づき詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、車両のアクセスシステムならびにイモビライザ装置を示す図である。
【0022】
装置は、半導体チップ1、ID発信器3、ブーストコンバータの外部コンポーネント16、外部給電線181,182、第1アンテナ19、第2アンテナ21、第3アンテナ20を含む。ID発信器3を除いて全ての要素は車両内の基地局に属する。
【0023】
半導体チップ1は、制御装置およびデータ処理装置11、第1アンテナドライバ12、第2アンテナドライバ24、第3アンテナドライバ13、受信装置14、電圧変換器15のための回路部分、および同期出力部17を含む。
【0024】
第1アンテナドライバ12は外部給電線181を介してアンテナと接続されており、第3アンテナドライバ13は外部給電線182を介して第3アンテナ20と接続されている。受信装置14は第2アンテナ21の入力側と接続されている。
【0025】
第1アンテナ19は車両のアクセスコントロール用の送信アンテナとして使用される。車両が駐車および施錠されている場合、第1ドライバ回路12が規則的な間隔で第1アンテナ19を駆動し、該第1アンテナ19は125kHzの低周波数信号を送信する。ID発信器3が車両近傍にある場合には、ID発信器3は自身のアンテナ31によってこの低周波数信号100を受信する。
【0026】
送信された信号が車両から正しいコードとともに送信されている場合には、ID発信器3は基地局に高周波数信号を返信する。この高周波数信号のための、ID発信器3のアンテナおよび基地局内の受信回路は、図1には図示されていない。この高周波数信号のための付属の受信アンテナは、アクセスコントロールおよびイモビライザのための制御装置の別の半導体チップと接続されている。この別の半導体チップが高周波数信号を処理する。この処理ユニットが、受信した信号が正しいID発信器3から送信されたものであると認識した場合、処理ユニットは車両を解錠する。
【0027】
車両が解錠されるとすぐに、車両を始動できるか否かはイモビライザに依存するようになる。イモビライザをアンロックするために、アンテナ21および31を介して半導体チップ1とID発信器3との通信が行われる。1つの実施例においては、第2アンテナ21は車両のセンターコンソールの凹部に位置している。車両を始動可能にするために運転手はID発信器3をこの凹部に置かなければならない。第2アンテナ21とID発信器との間の距離が近いので、これら2つのコンポーネント間で低周波数信号をワイヤレスに交換するために必要なエネルギはほんの僅かである。距離が近いことは、起こり得る通信障害を制限するのにも役立つ。イモビライザの機能性に対する要求は非常に高く、できるだけ全ての状況において障害のない通信を保証しなければならない。
【0028】
イモビライザを解除すべきか否かを問い合わせるために、第2アンテナドライバ24は第2アンテナ21を駆動して、通常125kHzの領域の周波数を有する低周波数信号104を送信するようにする。しかしながら例えば20kHzまたは135kHzの周波数を使用することも可能である。ID発信器3は自身のアンテナ31にてこの信号104を受信して該信号を復号化し、そしてID発信器3の側から低周波数信号102をアンテナ31を介して返信する。低周波数信号102は第2アンテナ21によって受信され、受信装置14において復調および復号化される。信号が要求を満たしていることが確認されるとイモビライザは解除され、運転手は例えばボタンを押すことによって車両を始動することが可能となる。
【0029】
アンテナは半導体チップ1において診断される。第1アンテナドライバ12は自身の出力側を制御して、第1アンテナ19が所定の磁界強度の信号101を送信するようにする。この信号は受信アンテナ21によって受信され、受信装置14によって評価される。受信装置14の少なくとも1つの出力側は、診断回路22の少なくとも1つの入力側に接続されている。診断回路自身は少なくとも1つの出力側を有しており、この出力側の出力は、較正回路23によって受信される。
【0030】
診断回路22により、信号が例えば周波数、強度、または信号雑音比に対する所定の要求を満たしていないことが確認された場合、相応の信号が診断回路22から較正回路23に送信されて、第1アンテナドライバ12が正しく調整設定される。この調整設定は例えば、第1アンテナドライバ12の出力電力または周波数を変更することによって実施される。
【0031】
アクセスコントロール用のアンテナを駆動するために使用される第1アンテナドライバ12は、イモビライザのための受信装置14と同一の半導体1に収容されているので、この受信装置14を第1アンテナ12の較正のために利用することが可能となる。
【0032】
信号の信号強度の誤調整により、アンテナによって発生した磁界の到達範囲が減少し、これにより場合によってはシステムの機能エラーに至ることがある。この離調は、例えば温度変動のような周囲条件の変化によって引き起こされることがある。ここで示した自動較正によれば、第1アンテナドライバ12の出力電力の較正を、半導体チップ1を自動車に取り付けた後でさえも実施することが可能である。第1アンテナドライバ12を受信装置14とともに半導体チップ1の中に組み込むことによって、半導体チップ1の内部で較正を行うことができ、例えば外部CANバスを介した高コストの通信が不要となる。
【0033】
これに加えて第1アンテナドライバ12、第2アンテナドライバ13、および受信装置14を1つの半導体チップ1の上に一緒に設けることにより、制御装置全体に対する所要スペースが小さくなり、これによってコストも低減される。
【0034】
同じようにして第3アンテナドライバ13を較正することが可能である。本発明により今や低周波数システムを非常に精確に較正することが可能となる。このことは従来では不可能であったか、または非常に困難であった。このようにして出力を自動的に調整設定することができ、出力値を車両の種類に依存せずに、かつ車両の寿命全体に亘って保証することができる。従来よりも高い品質が可能となり、ドライバ出力が同じである場合により大きな読み取り範囲が達成される。
【0035】
外部コンポーネント16は、とりわけブーストコンバータのパワートランジスタを含む。このようなパワートランジスタは、通常は特別に適合された製造技術を必要とするので、有利には外部で製造される。
【0036】
送信される信号100の強度は車両の動作条件、例えば温度に依存している。このため、第1アンテナドライバ12の磁界を車両の動作中にも較正することが重要である。この較正は、プログラミングされた所定の時間間隔で実施することができる。診断の結果、第1アンテナ回路12がこれ以上較正できないことが明らかになると、運転者が車両を修理に出せるように、運転者に警告が指示される。
【0037】
図面には図示されていない実施形態においては、アンテナドライバ12,13,24と、相応するアンテナ19,20,21との間に切り換えスイッチが設けられており、この切り換えスイッチによって、複数のアンテナドライバと複数のアンテナとの間の接続を交換することができる。このようにして切り換えスイッチによって、第1アンテナ19を第3アンテナドライバ13に接続し、第3アンテナ20を第1アンテナドライバ12に接続することが可能となる。1つの実施形態においては、切り換えスイッチが第1アンテナ19を受信装置14に接続し、第2アンテナ21を第1アンテナドライバ12に接続している。
【0038】
同期出力部17は、別の1つまたは複数の半導体チップのアンテナドライバとの同期のために必要とされる。第1アンテナ19は、1つの実施形態においては別の半導体チップの別のアンテナドライバによって駆動され、この際当該別のアンテナドライバの出力側は、第1アンテナドライバ12と並列に接続されている。
【0039】
第1アンテナドライバ12と前記別のアンテナドライバとを同時間にスイッチングするために、例えば共通の1つのクロック発信器による同期が必要である。
【0040】
当該別の半導体チップにさらなる別のブーストコンバータ15を設ける必要はない。なぜなら回路15および16によって供給される40Vまで昇圧された電圧は、2つの半導体チップによって使用されるからである。基準周波数を発生する発振器も、複数の半導体チップのうちの1つに設けるだけでよい。
【0041】
同期のために必要な情報を交換するための信号は同期出力部17を介して供給される。半導体チップ1がASIC(特定用途向け集積回路)として実現される場合には、半導体チップは、同期出力部17に基づきカスケード接続可能なASICとして構成されている。これら複数のASICのドライバは互いに基準クロックによって同期されるが、電圧ブースタ(DC−DCコンバータ)もマイクロコントローラへの通信も、複数の半導体チップによって共通に使用される。
【符号の説明】
【0042】
1 半導体チップ
3 ID発信器
11 制御装置およびデータ処理装置
12 第1アンテナドライバ
13 第3アンテナドライバ
14 受信装置
15 電圧変換器のロジック
16 電圧変換器の外部コンポーネント
17 同期出力部
19 第1アンテナ
20 第3アンテナ
21 第2アンテナ
22 診断回路
13 較正回路
24 第2アンテナドライバ
31 アンテナ
100,101,102,104 低周波数信号
181,182 外部給電線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のアクセスコントロールおよびイモビライザのための電気回路において、
該電気回路は、
・車両のアクセスコントロール用の、ID発信器(3)の識別時に信号(100)を送信する第1アンテナ(19)を駆動するための第1アンテナドライバ(12)と、
・車両のイモビライザ用の、ID発信器(3)の識別時に信号を送信する第2アンテナ(21)を駆動するための第2アンテナドライバ(24)と、
・イモビライザ用の、ID発信器(3)の識別のためにアンテナ(21)によって受信された信号(102)を受信するための受信装置(14)と
を含み、
前記第1アンテナドライバ(12)と前記受信装置(14)は、共に1つの半導体チップ(1)の中に組み込まれている、
ことを特徴とする電気回路。
【請求項2】
前記半導体チップ(1)の中に、前記第1アンテナ(19)から送信された信号(101)を測定するための診断回路(22)が設けられており、
該診断回路(22)の少なくとも1つの入力側は、前記受信装置(14)の出力側と接続されている、
ことを特徴とする請求項1記載の電気回路。
【請求項3】
前記第1アンテナドライバ(12)を調整するために較正回路(23)が設けられており、
該較正回路は、前記診断回路(22)の出力部と接続された少なくとも1つの入力側を有する、
ことを特徴とする請求項2記載の電気回路。
【請求項4】
車両のアクセスシステム用の、ID発信器(3)の識別時に第3アンテナ(20)を駆動するための第3アンテナドライバ(13)が設けられており、
前記第1アンテナドライバ(12)と前記第3アンテナドライバ(13)は、同時に作動する場合、互いに独立して調整される、
ことを特徴とする請求項3記載の電気回路。
【請求項5】
前記半導体チップ(1)にはさらにブーストコンバータの制御回路(14)が収容されている、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の電気回路。
【請求項6】
第1アンテナ(19)および第2アンテナ(21)を有する、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の電気回路。
【請求項7】
前記第2アンテナドライバ(24)は、前記第1アンテナドライバ(12)と前記受信装置とともに組み込まれている、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の電気回路。
【請求項8】
少なくとも1つの別の半導体チップとの同期のための基準クロックを出力する同期出力部(17)を有する、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の電気回路。
【請求項9】
複数のアンテナドライバ(12,13,21)と複数のアンテナ(19,20,21)との間の接続、または、前記受信装置(14)と複数のアンテナ(19,20,21)との間の接続を切り換える切り換えスイッチを有する、
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の電気回路。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項記載の電気回路を自動車にて使用する、使用方法。
【請求項11】
請求項1から9のいずれか一項記載の電気回路のためのアンテナドライバを測定する方法において、
a)第1アンテナドライバ(12)を駆動して、前記第1アンテナ(19)が低周波数信号(101)を送信するようにするステップ、
b)前記低周波数信号(101)を、前記第2アンテナ(21)および前記受信装置(14)によって受信するステップ、
c)前記受信した信号を診断するステップ、
を有することを特徴とする方法。
【請求項12】
d)前記第1アンテナドライバ(12)を目標値に相応するよう調整するステップ、
をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ステップc)において、前記受信した信号を周波数、信号雑音比、または信号強度に関して診断する、
ことを特徴とする請求項11または12記載の方法。
【請求項14】
前記ステップd)において、前記第1アンテナドライバから出力された電流を調整する、
ことを特徴とする請求項11から13のいずれか一項記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2011−517633(P2011−517633A)
【公表日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−549128(P2010−549128)
【出願日】平成21年3月3日(2009.3.3)
【国際出願番号】PCT/EP2009/052508
【国際公開番号】WO2009/109578
【国際公開日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(508097870)コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (205)
【氏名又は名称原語表記】Continental Automotive GmbH
【住所又は居所原語表記】Vahrenwalder Strasse 9, D−30165 Hannover, Germany
【出願人】(398050939)コンティネンタル オートモーティヴ フランス (60)
【氏名又は名称原語表記】Continental Automotive France
【住所又は居所原語表記】1, Avenue Paul Ourliac, F−31036 Toulouse, France
【Fターム(参考)】