説明

自動車のフレーム

横方向ビームが高効率の粘着性物質によって接続された複数の締め止め具により長手方向レールに連結される、車のフレームである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のフレーム、より具体的には、主構造構成要素を接続するため粘着性物質が使用される自動車のフレームに関する。
【背景技術】
【0002】
一般の自動車のフレームの主構造体は、全体として、第一及び第二の長手方向レールと、長手方向レールの双方を接続する複数の横方向ビームとを備えている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通常、横方向ビームは、構造体に極めて大きい荷重、反対の力又は大きい捩れ力が加わったとき、欠損する可能性がある箇所となる溶接箇所又はボルトによって双方の長手方向レールに接続される。
【0004】
かかる欠損する可能性のある箇所を解消するため、当該出願人は、高効率的な粘着性物質によって接続された複数の締め止め具により横方向ビームが長手方向ビームに連結され、これにより、主構造要素を接続するため要素を溶接し又はボルト−ナット組立体を使用することを回避する自動車のフレームを開発した。
【0005】
溶接又はボルト止めの必要性が解消されるため、少ないエネルギにて車のフレームを製造することができ、このことは、全体的な製造コスト及び販売コストを削減することになる。
【0006】
実際に製造されている一般の車のフレームの多くは、各種の車の要素を支持するため追加の支持構造体を有している。しかし、前側サスペンションの支持体のような要素は、その要素が使用される特定の車のフレームに合うように設計する必要があり、このため、その要素をその他の設計の車のフレームにて使用することができない。
【0007】
当該出願人の車のフレームは、現下の必要性に応じて任意の前側サスペンションの支持体に取り付け、且つ車のフレームの形態を実質的に変更せずに、前側サスペンションの支持体の設計を変更することを許容する設計とされており、このことは、開発コストを低減するのに役立つ。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このため、本発明の主目的は、高効率の粘着性物質により接続された複数の締め止め具により横方向ビームが長手方向レールに連結された車のフレームを提供することである。
本発明の別の主目的は、その主構造要素を接続する何らの溶接箇所又はボルト−ナット組立体を有しない、上述した種類の車のフレームを提供することである。
【0009】
本発明の更なる主目的は、主構造体要素を接続するため溶接箇所又はボルト−ナット組立体を使用することにより形成される潜在的な欠損箇所のない上述した種類の車のフレームを提供することである。
【0010】
本発明の追加的な目的は、より少ないエネルギを使用して製造することができ、このため全体的な製造コスト及び販売コストを削減する上述した性質の車のフレームを提供することである。
【0011】
本発明の追加的な目的は、現下の必要性に応じて任意の前側サスペンションの支持体の設計のものを取り付け、且つ車のフレームの形態を実質的に変更せずに、前側サスペンションの支持体の設計を変更することを許容する設計とされ、このことは、開発コストを低減するのに役立つ上述した種類の車のフレームを提供することである。
【0012】
本発明の車のフレームの上記及びその他の目的並びに有利な効果は、添付図面に関して記述した本発明の実施の形態に関する以下の詳細な説明から当該技術の当業者に明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、以下に、本発明による自動車のフレームの好ましい実施の形態及び特定の例を参照して説明する。
更に、本発明の自動車のフレームは以下のような車に関して説明する。すなわち、自動車のフレームの前側が車の前側に相応し、自動車のフレームの後側が車の後側に相応し、自動車のフレームの左側及び右側がそれぞれ自動車のフレームの前側から見たとき、車の左側及び右側に相応し、自動車のフレームの上方及び下方は、車の上方及び下方にそれぞれ相応し、更に、自動車のフレームの内側部に臨む任意の部片は、その側部の一方から自動車のフレームの中心に臨む部片を意味する。また、自動車のフレームの外側部に臨む部片は、その側部の一方から自動車のフレームの中心に対向する箇所に臨む部片を意味する。
【0014】
自動車のフレームは、主作用応力を支持する主フレーム組立体を備えている。該主フレーム組立体は、各々が第一及び第二の端部を有していて平行に隔てられた第一及び第二の二重レール「D」、「D´」を備えている。該二重レールの各々は主レール1、1´を備え、該主レールの各々が、円形の断面と、第一の端部2、2´及び第二の端部3、3´と、第二の端部3、3´にて開始し且つ主レール1、1´の長さの約1/4にて終わる真っ直ぐな部分4、4´と、真っ直ぐな部分4、4´の端部にて開始し、且つ主レール1、1´の第一の端部2、2´にて終わる自動車のフレームの下方にて、且つその外側部に向けて僅かに曲った曲がり部分5、5´とを有する。
【0015】
該二重レールの各々はまた、二次的レール6、6´を備え、二次的レール6、6´は、円形の断面と、第一の端部7、7´及び第二の端部8、8´とを有する。該端部の各々が、自動車のフレームの下方に向けて僅かに曲がった第一の端部の曲がり部分9、9´及び第二の端部の曲がり部分10、10´を有する。該曲がり部分の各々が、二次的レール6、6´の第一の端部7、7´及び第二の端部8、8´にそれぞれ配置され、中央の真っ直ぐな部分11、11´を有する。第一の端部の曲がり部分9、9´は、前側サスペンションの支持フレーム12により主レールの曲がり部分5、5´の一端に連結され、第二の曲がり部分10、10´の一端は、溶接によって主レールの真っ直ぐな部分4、4´の一端に連結される。第一及び第二の二次的レール6、6´は、主レール1、1´の各々に対し平行な関係に配置されている。
【0016】
自動車のフレームは、また、平行な二重レールの長さの約1/3の長さの中央レール13を有している。中央レール13は、円形の断面と、第一のレール「D」及び第二のレール「D´」という二重レールの間に配置され、且つ3つの隔てられた横方向支持ビーム16、17、18により上記二重レールに連結された第一の端部14及び第二の端部15とを有する。
【0017】
連結手段が、第一のレール「D」及び第二のレール「D」という二重のレール及び中央レール13を互いに連結し、且つ色々な車の要素を支持する。この連結手段は、長手方向で且つ平行な細長い第一の支持部材19及び第二の支持部材20を備える第一の横方向支持ビーム16を有する。該支持ビームの各々は、自動車のフレームの下方に向けてその中央部分にて僅かに曲げられ、且つ第一及び第二の端部21、21´、22、22´を有し、また、その中央部分にて、中央レール13の第二の端部15を受け入れるように中央の「O」リング23により、また、各々が垂直に向き決めされ且つ自動車のフレームの外側部に対し開放した2つの半締め止め具24、24´により接続され、細長い部材第一及び第二の端部21、21´、22、22´を接続し、且つ上方ボルト受け入れ部材25、25´及び下方ボルト受け入れ部材26、26´を有する。
【0018】
第一及び第二の後側ばね支持体27、27´の各々は、ばね支持要素28、28´と、垂直に向き決めされ、且つ自動車フレームの内側部に対して開放した半締め止め具29、29´とを有する前記第一及び第二の後側ばね支持体27、27´と、を備えている。半締め止め具29、29´及びばね支持体28、28´は、平坦な細長い部片30、30´及び2つの湾曲した細長い部片31、31´、32、32´により接続される。該細長い部片の各々は、その端部の一方により半締め止め具29、29´の一端に接続され、ばね支持要素28、28´を接続し得るようその両端により互いに接続されている。半締め止め具29、29´の各々は、上方ボルト受け入れ部材33、33´及び下方ボルト受け入れ部材34、34´を有し、且つ第一の横方向支持ビーム16の半締め止め具を閉じて、そのボルト受け入れ部材の各々の1つがボルト−ナット組立体と一致し、且つ該ボルト−ナット組立体を受け入れる。これにより「O」字形リング35、35´を形成し、主レール1、1´の第二の端部の断面を受け入れ、且つ「O」字形リング35に施された粘着性物質によって該断面を接続し得るようにする。これにより主レール1、1´の第二の端部及び中央レール13をその第二の端部15にて接続する。
【0019】
連結手段はまた、スペアタイヤの支持体として機能する第二の横方向支持ビーム17を有している。第二の横方向支持ビーム17は、各々が、その中央部分にて自動車のフレームの下方に向けて僅かに曲げられた長手方向で且つ平行な細長い第一の部材36及び第二の部材37を備えている。第一及び第二の細長い部材の各々は、自動車のフレームの下方に向けてその中央部分にて僅かに曲げられている。また、該部材の各々は、第一の端部及び第二の端部38、38´、39、39´を有し、その中央部分にて中央レール13の断面を受け入れ得るよう中央「O」リング40により、また、垂直に向き決めされ且つ、自動車のフレームの外側部に対して開放した2つの半締め止め具41、41´により中央部分にて互いに接続されており、各々が上方及び下方ボルト受け入れ部材42、42´、43´、43´を有する細長い部材の第一の端部及び第二の端部38、38´、39、39´を接続する。
【0020】
連結手段はまた、第一及び第二の後車軸の補助的支持体44、44´を備えている。補助的支持体の各々が、水平方向側部45、45´と、垂直方向側部と、傾斜側部47、47´(斜辺)とを有する三角形のフレームを備えている。この垂直方向側部は、垂直に向き決めされ、且つ車のフレームの内側部に対して開放した半締め止め具48、48´を備えている。該半締め止め具の各々1つが、上方ボルト受け入れ部材49、49´及び下方ボルト受け入れ部材49b、49b´を有する。対向する端縁は、後車軸の支持要素50、50´を有する前記第一及び第二の後車軸の補助的支持体44、44´を備えている。半締め止め具48、48´の各々は、第二の横方向支持ビーム17の第一及び第二の半締め止め具41、41´を閉じて、そのボルト受け入れ部材はボルト−ナット組立体と一致し、且つ該ボルト−ナット組立体を受け入れる。これにより「O」字形リング51、51´を形成し、その第一の1/4部分にて主レール1、1´の断面を受け入れ、且つ該「O」リング51、51´に施された粘着性物質により断面を接続する。これにより第一及び第二の主レール1、1´がそのほぼ第一の1/4部分にて接続され及び中央レール13がその中央レール13にて接続される。
【0021】
連結手段はまた、補助的ガスタンク支持体として機能する第三の横方向支持ビーム18を備えている。第三の横方向支持ビーム18は、長手方向で且つ平行な細長い第一の部材52及び第二の部材53を備える。該部材の各々は、第一の端部及び第二の端部54、54´、55、55´を備え、且つその中央部分にて曲げられ、突き出さない逆「V」字形部片を形成する。また、該部片の各々は、中央レール13の断面の第一の端部15を受け入れ得るように中央の「O」リング56により、且つ各々が垂直に向き決めされ且つフレームの内側部に対して開放する。また、該部片の各々は、上方ボルト受け入れ部材58、58´及び下方ボルト受け入れ部材59、59´を有する第一の対の半締め止め具57、57´によりその中央部分にて接続され、細長い部材52、53の端部を接続する前記第三の横方向支持ビーム18を備える。第二の細長い部材53の第一の端部54´及び第二の端部55´は、その各々が第二の対の半締め止め具61、61´の1つの半締め止め具を接続し得るよう90°の角度にて曲げられた突き出し部60、60´を有する。該突き出し部の各々は、第一の対の半締め止め具57、57´の1つの下方で、且つその隣に配置される。また、各々が上方ボルト受け入れ部材62、62´及び下方ボルト受け入れ部材63、63´を有する。
【0022】
第一及び第二の前側ばね支持体64、64´は、各々が、ばね支持要素65、65´を含む第一の端部と、第一の半締め止め具66、66´及び該第一の締め止め具の下方に配置された第二の半締め止め具67、67´を有する第二の端部とを備える。また、各々が垂直に向き決めされ、且つフレームの内側部に対し開放した1対の半締め止め具を形成し、その全てが三角形のフレーム68、68´により接続された上方及びボルト受け入れ部材(図示せず)を有する前記第一及び第二の前側ばね支持体64、64´を備える。このばね支持体65、65´の各々の対の半締め止め具66、66´、67、67´は、第三の横方向支持ビーム18の半締め止め具57、57´、61、61´の相応する対を閉じる。ボルト受け入れ部材は、ボルト−ナット組立体と一致し且つ該ボルト−ナット組立体を受け入れる。これにより、第一の「O」字形リング68、68´及び第二の「O」リング69、69´が形成され、ほぼその半第二の1/4部分にて主レールの断面及びその第二の曲げ部分の中央部分にて二次的レールの断面が受け入れられ、且つ各「O」リングに施された粘着性物質によって接続される。これにより各二重レール「D」、「D´」の主レール1、1´及び二次的レール6、6´並びに双方の二重レール「D」、「D´」が互いに接続される。
【0023】
長手方向で且つ平行な細長い第一の部材71及び第二の部材72を備えるガスタンクの横方向支持ビーム70は、該部材の各々が、第一の端部及び第二の端部73、73´、74、74´を有する。第一の細長い部材71は、その中央部分にて曲げられ、突き出さない逆「V」字形部片を形成する。第二の細長い部材72は、その中央部分にて曲げられて、突き出した逆「V」字形部片を形成する。該部片の双方は、各々が第一の端部及び第二の端部を有し且つ各々がその第二の端部に孔(図示せず)を有する2つの垂直で且つ平行な細長い部材75、75´によりその中央部分により接続される。これにより、中央の「H」字形パターンが形成される。第一の長手方向の細長い部材71の両端73、73´にて接続された第一の対の半締め止め具77、77´と、第二の長手方向の細長い部材72の両端74、74´にて接続された第二の対の半締め止め具78、78´とが、自動車のフレームの外側部に対し開放する。
【0024】
閉じた「V」字形を有する第一及び第二の2番目のキャビンの支持体79、79´は、第一の主細長い金属部材80、80´及び第二の主細長い金属部材81、81´と、「V」字形を閉じ且つその最も幅の広い部分に穴83、83´を含むパレット形状を有するキャビン支持体を形成する上方平面状細長い部材82、82´とから成る。上方の平面状細長い部材82、82´及び第一の主細長い金属部材80、80´の連結体が、フレームの内側部に対して開放した第一の半締め止め具84、84´を有する。第一の主細長い部材80、80´及び第二の主細長い部材81、81´の連結体が、フレームの内側部に対して開放した第二の半締め止め具85、85´を形成する。半締め止め具の各々が、上方ボルト受け入れ部材86、86´及び下方ボルト受け入れ部材89、89´を有する(第一の半締め止め具の上方ボルト受け入れ部材及び第二の半締め止め具の下方ボルト受け入れ部材のみを図示)。該部材の各々は、ガスタンクの横方向支持ビーム70の第一の対の半締め止め具77、77´及び第二の対の半締め止め具をそれぞれ閉じる。ボルト受け入れ部材がボルト−ナット組立体と一致し、且つ該ボルト−ナット組立体を受け入れる。これにより、第一の「O」リング90、90´及び第二の「O」リング90b、90b´を形成し、主レールの断面をその半分の3/4部分を受け入れ、また、ほぼその中央部分にて二次的クロスバーの断面を受け入れ、且つそれぞれ第一の「O」リング90及び第二の「O」リング90´に施された粘着性物質によって接続する。これにより、二重レール「D」、「D´」の各々の主レール1、1´及び二次的レール6、6´並びに双方の二重レール「D」、「D´」が互いに接続される。
【0025】
第一及び第二の1番目のキャビンの支持体91、91´は、各々が、ある幅を有し、上端及び下端を有する垂直方向側部と、第一及び第二の端部を有する水平方向側部と、第一及び第二の端部を有する傾斜側部(斜辺)とを有する側方向三角形の平面状の第一の部材92、92´及び第二の部材93´、93´を有するほぼ切れ目無しの(semi−solid)多角形の三角形部片を備える。キャビンの支持体91、91´は、また、垂直方向側部の第一の端部の端縁にて双方の横方向三角形の平面状部材92、92´、93、93´の間に接続されて、主レール1、1´の半分の最後の1/4部分を受け入れる垂直方向に向き決めした第一及び第二の半締め止め具95、95´、96、96´を形成する、上方の細長い部材94、94´を有する。細長い部材94、94´は各々がフレーム部材の内側に向き、上方且つ内側の端部を有する。キャビンの支持体91、91´は、また、端縁にて双方の側方向三角形の平面状部材92、92、93´、93´の間に接続されて、その中央部分に円形の開口部98´、98´を有する下方の水平方向の五角形の平面状部材97、97´を有する。キャビンの支持体91、91´は、また、傾斜し且つ水平方向の側部の第一の端部が一致し、三角形の平面状部材の垂直方向側部の第二の端部に接続され、二次的レール6、6´の半分の最後の1/4を受け入れ且つ粘着性物質により二次的レールと接着する、1対の丸味を付けたレール受け入れ部分(図示せず)を有する。キャビンの支持体91、91´は、また、双方の側方向三角形平面状部材92、92´、93、93´の間、及び且つ上方の細長い部材94、94´と、下方の水平方向の五角形の形状の平面状部材97、97´の間に配置されて、これらの部材を連結する補強構造体99、99´を有する。キャビンの支持体91、91´は、また、双方の締め止め具95、95´、96、96´の上端の先端に溶接された第一のボルト受け入れ部材100、100´及び第二のボルト受け入れ部材101、101´を有する。第二の三角形の平面状部材93、93´は、その垂直方向側部の第二の端部に穴(図示せず)を有し、また、丸味を付けたレール受け入れ部分の上方にてその水平方向側部の第一の端部付近に穴(図示せず)を有する。三角形の平面状部材93、93´、94、94´の各々は、上方の細長い部材94、94´及び下方の水平方向五角形の平面状部材97、97´に対して車のフレームの前側に向けて僅かに傾斜している。唯一の半締め止め具102、102´が、垂直方向に向き決めされ且つ車のフレームの外側部に対し開放し、且つ上方のボルト受け入れ部分を有し、キャビンの支持体の上方の支持部材の第二の半締め止め具96、96´を閉じる。このように、そのボルト受け入れ部材がボルト−ナット組立体と一致し、且つ該ボルト−ナット組立体を受け入れる。これにより「O」リング103、103´を形成し、その第一の端部付近にて主レール1、1´の断面を受け入れ且つ「O」リング103、103´に施された粘着性物質によって該断面を接続する。
【0026】
トランスミッションの支持ビーム104は、「H」字形断面を有し且つ両側部に逆「U」字形に曲がった中央部分105及び2つの真っ直ぐな部分106、106´を有する細長い溝型部材を備える。細長い溝型部材は、トランスミッションの支持ビームの第一及び第二の端部107、108を形成する。該端部の各々が、ナット受け入れ孔(図示せず)を有し且つそれぞれ水平に向き決めされ、また、上方に開放した第一及び第二の半締め止め具109、110を更に有する。該半締め止め部の各々が、第一の端部107及び第二の端部108にて接続され、各々がナット受け入れ孔(図示せず)を有する。半締め止め具109、109´、110、110´の各々が、その第二の端部付近にて二次的レールの下側部分を取り囲んでおり、また、ナット受け入れ部分を通り及びナット受け入れ孔と一致するキャビン支持体の矩形の平面状部材97、97´の水平方向側部の第二の端部に配置された孔を通って進むナット−ボルト組立体により、1番目のキャビンの支持体91、91´に連結される。

第一及び第二(図示せず)のキャビンの支持体の連結部材111は、1番目のキャビンの支持体の各々を主及び二次的レール1、1´、6、6´に連結する。該連結部材111の各々が、主レール1、1´を受け入れるため、その先端にボルト受け入れ部材114、114´を有する自動車のフレームの外側部まで開放した垂直方向半締め止め具113を含む上端と、二次的レール6、6´を受け入れる丸味を付けたレール受け入れ部分(図示せず)を含む下端とを有する垂直方向平面状部材112を備える。垂直方向平面状部材112、112´の各々が、その第二の端部付近にボルト受け入れ孔115を有する。また、丸味を付けたレール受け入れ部分は、その端部に水平方向ボルト受け入れ部材(図示せず)を有する。半締め止め具113、113´は、第一のキャビン支持体の半締め止め具95、95´を閉じ、それにより双方のボルト受け入れ部材が一致し且つボルト−ナット組立体を受け入れる。これにより「O」リング116、116´が形成され、主レール1´、1´の断面が受け入れられ且つ「O」リング116、116´に施された粘着性物質により該断面が接続される。丸味を付けたレール受け入れ部分は、粘着性物質により二次的レール6、6´に接着される。このようにして、各二次的レール及び主レールの最後の1/4は、トランスミッションの支持体ビーム104の半締め止め具109、110、一番目のキャビンの支持体91´、91´の丸味を付けた受け入れ部分、及びキャビンの支持体の連結部材111、111´によって取り囲まれ且つ支持される。このようにして、キャビン支持体91、91´、キャビン支持体の連結部材111、111´、及びトランスミッションの支持体ビーム104の各々によって、二重レール「D」、「D´」の双方が接続される。
【0027】
前側サスペンションの支持フレーム12は、第一及び第二の二重レール1、1´の第一の端部2、2´を接続する第一及び第二の二重レール受け入れ部分118、118´と、第一及び第二の二重レールの受け入れ部分118、118´に対向しており、且つ車のフレームの前側に配置された第一及び第二の衝撃ビーム受け入れ部分119、119´とを有する。
【0028】
左側及び右側の第一のボックスの支持体120、120´は、各々がボックスの支持部材121、121´を有する第一の端部と、自動車のフレームの内端に臨み且つガスタンクの横方向支持ビーム70と第三の横方向支持ビーム18との間にて主レール1、1´の上方部分に溶接された丸味を付けたレール受け入れ部分を有する第二の端部とを備える中空の矩形の部片を備える。
【0029】
左側及び右側の第二のボックスの支持体122、122´は、第一の真っ直ぐな傾斜側部、丸味を付けた形状の第二の側部、及び上側の水平方向側部を有する1対の平行な平面状部材と、双方の平行な平面状部材の上側水平方向側部に接続された矩形の水平方向平面状部材123、123´と、を有する。第二の側部の各々は、第二及び第三の横方向支持ビーム17、18の間にて車の外側部に臨む主レール1、1´に溶接される。
【0030】
左側及び右側の第三のボックスの支持体124、124´は、各々が、水平方向の矩形の平面状壁、及び垂直方向の矩形の部材から垂下していて矩形の平面状部材の長さの半分の長さを有し、また、内側部及び外側部を有する第一及び第二の側壁を有する溝型部材と、その中央部分に1対の孔125、125´を備える。左側及び右側の第三のボックスの支持体124、124´の各々は、第一及び第二の横方向支持ビーム16、17の間にて主レール1、1´の上側部分に溶接され、主レール1、1´は、双方の側壁の内側の間に配置されたままである。
【0031】
左側及び右側の第四のボックスの支持体126、126´は、各々が、垂直方向の矩形の平面状壁と、該矩形の平面状壁から垂下する第一及び第二の側壁とを有し、矩形の平面状部材の長さの半分の長さを有し、また、内側部及び外側部を有する溝型部材を備える。第四のボックスの支持体の各々は、主レール1、1´の側方部分に溶接され、垂直方向矩形の平面状部材の外側部が主レール1、1´の第二の端部付近にて車のフレームの外側部に向いている。主レール1、1´は双方の横方向側部の内側部の間に配置されたままである。
【0032】
第一及び第二の後側フェンダ支持体127、127´は、各々が、垂直壁、及び該垂直壁から垂下する2つの水平方向側壁を有する溝型部片を備え、主レール1、1´の第二の端部の先端3、3´に溶接されている。
【0033】
左側及び右側衝撃吸収器の支持体128、128´は、角錐形状を有し、且つレールの受け入れ部分を有する。左側衝撃吸収器128は、車のフレームの内側部に臨む第一の主レール1に溶接され、且つ第二及び第三の横方向ビーム17、18の間に配置されている。右側衝撃吸収器128´は、車の内側部に臨む第二の主レール1´に溶接され、且つ右側の第三のボックス支持体124´と第二の横方向ビーム17との間に配置されている。
【0034】
半締め止め具の各々の孔及びボルトを受け入れる部材の各々は、粘着性物質が新しい間、粘着性物質によりレールに接続された半締め止め具を押し付ける仮のボルト−ナット組立体を受け入れる。粘着性物質が硬化したならば、接続力の全ては、粘着性物質が施された箇所にて粘着性物質により加えられる。
【0035】
本発明の1つの好ましい実施の形態において、車のフレームの全ての構成要素は、金属合金又は任意のその他の適宜な材料にて出来たものとしてもよいが、これらの構成要素は鋳造金属で出来たものとすることができ、このことは、構造体の全体の重量を軽減することになる。
【0036】
更に、車のフレームの前側は、車のフレームの形態を変化させることなく、現下の必要性に依存して任意の前側サスペンションの支持構造体の設計のものに取り付けることができる。
【0037】
また、フレームが適応するであろう車に依存して、横方向支持ビーム又はその他の支持部材の各々の数及び設計を変更することもできる。
中央レールは、この実施の形態にて、車のフレームに対して追加的な補強部を提供し得るよう使用されるが、その他の実施の形態では中央レールを備えないようにしてもよく、それに代えて、これらの実施の形態は、車のフレームに対する追加的な補強部を提供すべくその他の手段を使用することができる。
【0038】
最後に、本発明の自動車フレームは、上述し、且つ図示した実施の形態のみに限定されるものではなく、当該技術の当業者は、本発明により提供された教示により本発明の自動車フレームの設計及び構成要素の分配に関して、特許請求の範囲に記載された本発明の発明思想及び範囲に属することは明らかであろう形態変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】その構成要素の全てを示す本発明による自動車のフレームの上方斜視図である。
【図2】その構成要素の全てを示す本発明による自動車のフレームの別の上方斜視図である。
【図3】本発明による自動車のフレームの上方図である。
【図4】本発明による自動車のフレームの底面図である。
【図5】本発明による自動車のフレームの右側面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前端と、後端と、1対の平行に隔てられたレールと、複数の横方向支持ビームとを有し、該横方向支持ビームの各々は、粘着性物質によってレールの各々に接続される、車のフレーム構造体。
【請求項2】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、横方向支持ビームの各々は、横方向支持ビームの各々及びレールの各々を粘着性物質によって接続する接続部材によってレールの各々に接続される、車のフレーム構造体。
【請求項3】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、横方向支持ビームの各々は、粘着性物質によって横方向支持ビームの各々及びレールの各々を接続する接続部材と、粘着性物質が新しい間、接続部材を所要位置に保つのを助けるボルト−ナット組立体とによって互いに接続される、車のフレーム構造体。
【請求項4】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、横方向支持ビームの各々は、粘着性物質によって横方向支持ビームの各々及びレールの各々を接続する接続部材によりレールの各々に接続され、接続部材は締め止め接続具を備える、車のフレーム構造体。
【請求項5】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、横方向支持ビームの各々は、粘着性物質によって横方向支持ビームの各々及びレールの各々を接続する接続部材によりレールの各々に接続され、接続部材は、粘着性物質が新しい間、締め止め接続具を所要位置に保つのを助けるボルト−ナット組立体を更に有する締め止め接続具を備える、車のフレーム構造体。
【請求項6】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、1つ又はより多数の横方向支持ビームにより側方向レールの双方に接続された追加的な長手方向の中央レールを有する、車のフレーム構造体。
【請求項7】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、前端は、サスペンション支持構造体を取り付ける、車のフレーム構造体。
【請求項8】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、側方向レールの各々は、主レールと、該主レールに接続された平行な二次的レールとを有する二重レールを備える、車のフレーム構造体。
【請求項9】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、第一、第二及び第三の横方向支持ビームと、ガスタンクの横方向支持ビームと、トランスミッションの支持ビームとを備える5つの横方向支持ビームを有する、車のフレーム構造体。
【請求項10】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、レールの各々は、円形の断面を有する細長い管状部材を備える、車のフレーム構造体。
【請求項11】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、第一、第二及び第三の横方向支持ビームと、ガスタンクの横方向支持ビームと、トランスミッションの支持ビームとを備える5つの横方向支持ビームを有し、各々がガスタンクの横方向支持ビームと第三の横方向支持ビームとの間にてレールの各々に溶接された第一及び第二の1番目のボックス支持体を更に有する、車のフレーム構造体。
【請求項12】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、第一、第二及び第三の横方向支持ビームと、ガスタンクの横方向支持ビームと、トランスミッションの支持ビームとを備える5つの横方向支持ビームを有し、各々が第二及び第三の横方向支持ビームの間にてレールの各々に溶接された第一及び第二の2番目のボックス支持体を更に有する、車のフレーム構造体。
【請求項13】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、第一、第二及び第三の横方向支持ビームと、ガスタンクの横方向支持ビームと、トランスミッションの支持ビームとを備える5つの横方向支持ビームを有し、各々が第一及び第二の横方向支持ビームの間にてレールの各々に溶接された第一及び第二の3番目のボックス支持体を更に有する、車のフレーム構造体。
【請求項14】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、第一、第二及び第三の横方向支持ビームと、ガスタンクの横方向支持ビームと、トランスミッションの支持ビームとを備える5つの横方向支持ビームを有し、各々が主レールの一端部付近にてレールの各々に溶接された第一及び第二の4番目のボックス支持体を更に有する、車のフレーム構造体。
【請求項15】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、第一、第二及び第三の横方向支持ビームと、ガスタンクの横方向支持ビームと、トランスミッションの支持ビームとを備える5つの横方向支持ビームを有し、レールの一端の先端に溶接された第一及び第二の後側フェンダ支持体を更に有する、車のフレーム構造体。
【請求項16】
請求項1に記載の車のフレーム構造体において、第一、第二及び第三の横方向支持ビームと、ガスタンクの横方向支持ビームと、トランスミッションの支持ビームとを備える5つの横方向支持ビームを有し、各々が第一及び第二の横方向支持ビーム間にてレールの各々に溶接された第一及び第二の3番目のボックス支持体と、第一及び第二の衝撃吸収器の支持体とを更に有し、第一の衝撃吸収器の支持体は、第二及び第三の横方向ビームの間にてレールに溶接され、第二の衝撃吸収器の支持体は、第二の3番目のボックス支持体と第二の横方向ビームとの間にて対向するレールに溶接される、車のフレーム構造体。
【請求項17】
前端、後端、上端及び下端並びに内側部及び外側部を有する車のフレーム構造体において、
各々が第一及び第二の端部を有して、平行に隔てられた第一及び第二の二重レールであって、
各々が車のフレームの前端及び後端にそれぞれ相応する第一及び第二の端部と、円形の断面とを有する第一及び第二の主レールと、
第一及び第二の二次的レールであって、各々が車のフレームの前側及び後側にそれぞれ相応する第一及び第二の端部と、円形の断面とを有し、第二の端部は主レールの第一の端部に溶接される、前記第一及び第二の二次的レールと、を有する前記第一及び第二の二重レールと、
第一及び第二の端部と、中央部分とを有し、第一及び第二の二重レールの間に配置され且つ第一、第二及び第三の横方向支持ビームによって二重レールに連結された中央レールと、
第一及び第二の端部と、中央レールの断面を受け入れる中央の「O」リングとを有し、各端部に第一及び第二の半締め止め具を更に有する第一の横方向支持ビームと、
各々が第一及び第二の半締め止め具を有しており、各々が第一の横方向支持ビームの半締め止め具を閉じて、第一及び第二の後側ばね支持体の「O」字形リングを形成し、主レールの断面を受け入れ且つ粘着性物質により該断面を接続し、従って双方の二重バーを接続する第一及び第二の後側ばね支持体と、
第一及び第二の端部と、中央レールの中央部分の断面を受け入れる中央の「O」リングとを有し、各端部に第一及び第二の半締め止め具を更に有する第二の横方向支持ビームと、
各々が第一及び第二の半締め止め具を有しており、各々が第二の横方向支持ビームの半締め止め具を閉じて、第一及び第二の後側車軸の補助的支持体の「O」字形リングを形成し、主レールの断面を受け入れ且つ粘着性物質により該断面を接続し、従って双方の二重バーを接続する第一及び第二の後側車軸の補助的支持体と、
第一及び第二の端部と、中央レールの断面を受け入れる中央の「O」リングとを有し、各端部に第一及び第二の半締め止め具を更に有する、第三の横方向支持ビームと、
各々が第一及び第二の半締め止め具を有しており、各々が第三の横方向支持ビームの半締め止め具を閉じて、第一及び第二の前側ばね支持体の「O」字形リングを形成し、主レールの断面を受け入れ且つ粘着性物質により該断面を接続し、従って双方の二重バーを接続する第一及び第二の前側ばね支持体と、
第一及び第二の端部を有し、各々が1対の半締め止め具を含むガスタンクの横方向支持ビームと、
第一及び第二の2番目のキャビンの支持体であって、各々が1対の半締め止め具を含み、該対の締め止め具の各々がガスタンクの横方向支持ビームの1対の半締め止め具を閉じて、2番目のキャビンの支持体の第一及び第二の対の「O」リングを形成し、ほぼその半分の3/4部分にて主レールの断面及びそのほぼ中央部分にて二次的クロスバーの断面を受け入れ且つ粘着性物質によって接続する、前記第一及び第二の2番目のキャビンの支持体と、
連結手段を有するトランスミッションの支持ビームと、
第一及び第二の1番目のキャビンの支持体と、主及び二次的クロスバーの各々、トランスミッションの支持ビーム、従って二重バーの双方を互いに連結する、1番目のキャビンの支持体の各々に対するキャビンの支持体の連結部材と、
主レールの第一の端部及び二次的レール並びに双方の二重レールを互いに接続する第一及び第二の二重レールの受け入れ部分を有し、第一及び第二の二重レール受け入れ部分に対向した第一及び第二の衝撃ビームの受け入れ部分とを更に有する前側サスペンションの支持フレームと、を備える、車のフレーム構造体。
【請求項18】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、
主レールは、4つの等しい長さ部分と、第二の端部にて開始し且つ主レールの長さの約1/4にて終わる真っ直ぐな部分と、真っ直ぐな部分の端部にて開始し、且つ主レールの第一の端部にて終わる、自動車のフレームの下方にて、且つその外側部に向けて僅かに曲った曲がり部分とを有し、
二次的レールは、4つの等しい長さ部分と、自動車のフレームの下方に向けて僅かに曲がり、各々が二次的レールの第一の端部及び第二の端部にそれぞれ配置された第一の端部及び第二の端部の曲がり部分と、中央の真っ直ぐな部分とを有する、車のフレーム構造体。
【請求項19】
請求項18に記載の車のフレーム構造体において、第一の横方向支持ビームの中央の「O」リングは、その第二の端部にて中央レールの断面を受け入れ;第一及び第二の後側ばね支持体の「O」字形リングは、その第二の端部にて主レールの断面を受け入れ;第二の横方向支持ビームの中央の「O」リングは、その中央部分にて中央レールの断面を受け入れ;第一及び第二の後側車軸の補助的支持体の「O」字形リングは、その最初の1/4部分にて主レールの断面を受け入れ;第三の横方向支持ビームの中央の「O」リングは、その第一の端部にて中央レールの断面を受け入れ;第一及び第二の前側ばね支持体の「O」字形リングは、その第二の曲がった部分の中央部分にて主レールの断面を受け入れ;2番目のキャビンの支持体の第一及び第二の対の「O」リングは、ほぼ半分の3/4部分にて主レールの断面を且つ中央部分にて二次的クロスバーの断面をそれぞれ受け入れ、第一及び第二の1番目のキャビンの支持体及び双方のキャビンの支持体の連結部材は、最後の1/4部分にて主レール及び二次的レールの断面を受け入れる、車のフレーム構造体。
【請求項20】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、長手方向で且つ平行な第一の支持部材及び第二の支持部材を備える第一の横方向支持ビームであって、該支持ビームの各々が、自動車のフレームの下方に向けてその中央部分にて僅かに曲げられ、且つ第一及び第二の端部を有し、また、その中央部分にて、中央レールの第二の端部を受け入れるように中央の「O」リングにより、また、各々が垂直に向き決めされ且つ自動車のフレームの外側部に対し開放した2つの半締め止め具により接続され、細長い部材の第一及び第二の端部を接続し、且つ上方ボルト受け入れ部材及び下方ボルト受け入れ部材を有する、前記第一の横方向支持ビームを備える、車のフレーム構造体。
【請求項21】
請求項20に記載の車のフレーム構造体において、第一及び第二の後側ばね支持体であって、該ばね支持体の各々が、ばね支持要素と、垂直に向き決めされ、且つ自動車フレームの内側部に対して開放した半締め止め具とを有する前記第一及び第二の後側ばね支持体を備え、半締め止め具及びばね支持体は、平坦な細長い部片及び2つの湾曲した細長い部片により接続され、該細長い部片の各々は、その端部の一方により半締め止め具の一端に接続され、ばね支持要素を接続し得るようその両端により互いに接続され、半締め止め具の各々は、上方ボルト受け入れ部材及び下方ボルト受け入れ部材を有し、且つ第一の横方向支持ビームの半締め止め具を閉じて、そのボルト受け入れ部材の各々の1つがボルト−ナット組立体と一致し、且つ該ボルト−ナット組立体を受け入れ、これにより「O」字形リングを形成し、主レールの断面を受け入れ、且つ「O」字形リングに施された粘着性物質によって該断面を接続し得るようにし、これにより主レールの第二の端部及び中央レールをその第二の端部にて接続する、車のフレーム構造体。
【請求項22】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、第二の横方向支持ビームは、スペアタイヤの支持体として機能し、該支持ビームは、各々がその中央部分にて自動車のフレームの下方に向けて僅かに曲げられた長手方向で且つ平行な細長い第一の部材及び第二の部材を備え、第一及び第二の部材の各々は、該部材の各々は、第一の端部及び第二の端部を有し、該部材の各々は、その中央部分にて中央レールの断面を受け入れ得るよう中央「O」リングにより、また、垂直に向き決めされ、且つ自動車のフレームの外側部に対して開放した2つの半締め止め具により中央部分にて互いに接続され、各々が上方及び下方ボルト受け入れ部材を有する細長い部材の第一の端部及び第二の端部を接続する、車のフレーム構造体。
【請求項23】
請求項22に記載の車のフレーム構造体において、第一及び第二の後車軸の補助的支持体であって、該支持体の各々が、水平方向側部と、垂直方向側部と、傾斜側部とを有する三角形のフレームを備え、垂直方向側部は、垂直に向き決めされ、且つ車のフレームの内側部に対して開放した半締め止め具を備え、該半締め止め具の各々1つが、上方ボルト受け入れ部材及び下方ボルト受け入れ部材と、後車軸の支持要素を有する1つの対向する端縁とを備える、前記第一及び第二の後車軸の補助的支持体を備え、半締め止め具の各々は、第二の横方向支持ビームの第一及び第二の半締め止め具を閉じて、そのボルト受け入れ部材はボルト−ナット組立体と一致し、且つ該ボルト−ナット組立体を受け入れ、これにより「O」字形リングを形成し、主レールの断面を受け入れ、且つ「O」リングに施された粘着性物質により該断面を接続し、これにより第一及び第二の主レール及び中央レールを共に接続する、車のフレーム構造体。
【請求項24】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、第三の横方向支持ビームは、補助的ガスタンクの支持体として機能し、該支持ビームの各々が、長手方向で且つ平行な細長い第一の部材及び第二の部材を備え、該部材の各々は、第一の端部及び第二の端部を備え、且つその中央部分にて曲げられ、突き出さない逆「V」字形部片を形成し、該部片の各々は、中央レールの断面の第一の端部を受け入れる中央の「O」リングにより、且つ各々が垂直に向き決めされ且つフレームの内側部に対して開放し、また、上方ボルト受け入れ部材及び下方ボルト受け入れ部材を有する第一の対の半締め止め具によりその中央部分にて接続され、
第二の細長い部材の第一の端部及び第二の端部は、その各々が第二の対の半締め止め具の1つの半締め止め具を接続し得るよう90°の角度にて曲げられた突き出し部を有し、該突き出し部の各々は、第一の対の半締め止め具の1つの下方で、且つその隣に配置され、また、各々が上方ボルト受け入れ部材及び下方ボルト受け入れ部材を有する、車のフレーム構造体。
【請求項25】
請求項24に記載の車のフレーム構造体において、第一及び第二の前側ばね支持体であって、該ばね支持体の各々が、ばね支持要素を含む第一の端部と、第一の半締め止め具及び該第一の半締め止め具の下方に配置された第二の半締め止め具を有する第二の端部とを備え、各々が垂直に向き決めされ、且つフレームの内側部に対し開放した1対の半締め止め具を形成し、その全てが三角形のフレームにより接続された上方及びボルト受け入れ部材を有する、前記第一及び第二の前側ばね支持体を備え、ばね支持体の各々の対の半締め止め具は、第三の横方向支持ビームの半締め止め具の相応する対を閉じて、そのボルト受け入れ部材は、ボルト−ナット組立体と一致し且つ該ボルト−ナット組立体を受け入れ、これにより第一の「O」字形リング及び第二の「O」字形リングを形成し、主レールの断面及び二次的レールの断面を受け入れ且つ「O」リングの各々に施された粘着性物質によって接続し、これにより各二重レールの主レール及び二次的レール並びに双方の二重レールを互いに接続する、車のフレーム構造体。
【請求項26】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、長手方向で且つ平行な細長い第一の部材及び第二の部材を備えるガスタンクの横方向支持ビームであって、該部材の各々が、第一の端部及び第二の端部を有する前記ガスタンクの横方向支持ビームを備え、第一の細長い部材は、その中央部分にて曲げられ、突き出さない逆「V」字形部片を形成し、第二の細長い部材は、その中央部分にて曲げられて、突き出した逆「V」字形部片を形成し、該部片の双方は、各々が第一の端部及び第二の端部を有し且つ各々がその第二の端部に孔(図示せず)を有する2つの垂直で且つ平行な細長い部材によりその中央部分により接続され、これにより中央の「H」字形パターンを形成し、第一の長手方向の細長い部材の両端にて接続された第一の対の半締め止め具と、第二の長手方向の細長い部材の両端にて接続された第二の対の半締め止め具とを更に有し、該半締め止め具の各々は、自動車のフレームの外側部に対し開放した、車のフレーム構造体。
【請求項27】
請求項24に記載の車のフレーム構造体において、閉じた「V」字形を有する2番目のキャビンの支持体の各々は、第一及び第二の主細長い金属部材と、「V」字形を閉じ且つその最も幅の広い部分に穴を含むパレット形状を有するキャビンの支持体を形成する上方平面状の細長い部材とから成り、上方平面状の細長い部材及び第一の主細長い金属部材の連結体が車のフレームの内側部に対して開放した第一の半締め止め具を有し、第一の及び第二の主細長い部材の連結体がフレームの内側部に対して開放した第二の半締め止め具を形成し、半締め止め具の各々が、上方ボルト受け入れ部材及び下方ボルト受け入れ部材を有し、該部材の各々は、ガスタンクの横方向支持ビームの第一の対及び第二の対の半締め止め具をそれぞれ閉じ、そのボルト受け入れ部材がボルト−ナット組立体と一致し、且つ該ボルト−ナット組立体を受け入れ、これにより第一の「O」リング及び第二の「O」リングを形成し、主レールの断面及び二次的クロスバーの断面を受け入れ且つ第一の「O」リング及び第二の「O」リングに施された粘着性物質によって接続し、これにより二重レールの各々の主レール及び二次的レール並びに双方の二重レールを互いに接続する、車のフレーム構造体。
【請求項28】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、1番目のキャビンの支持体の各々が、ある幅を有し、上端及び下端を有する垂直方向側部と、第一及び第二の端部を有する水平方向側部と、第一及び第二の端部を有する傾斜側部とを有する側方向三角形の平面状の第一及び第二の部材と、その垂直方向側部の第一の端部の端縁にて双方の側方向三角形の平面状部材の間に接続された上方の細長い部材とを有するほぼ切れ目無しの多角形の三角形部片を備え、主レールを受け入れる水平方向に向き決めした第一及び第二の半締め止め具を形成し、該締め止め具の各々は、フレーム部材の内側部に臨み、また、上端及び下端を有し、その端縁にて双方の側方向三角形の平面状部材の間に接続された、その中央部分に円形の開口部を有する下方の水平方向の五角形の平面状部材を有し、傾斜し且つ水平方向の側部の第一の端部が一致し、二次的レールを受け入れ且つ粘着性物質により二次的レールに接着する、三角形の平面状部材の垂直方向側部の第二の端部に接続された1対の丸味を付けたレール受け入れ部分と、双方の側方向三角形の平面状部材の間、及び上方の細長い部材と下方の水平方向の五角形の形状の平面状部材の間に配置されて、これらの部材を連結する補強構造体と、双方の締め止め具の上端の先端に溶接された第一及び第二のボルト受け入れ部材とを備え、第二の三角形の平面状部材は、その垂直方向側部の第二の端部に穴を有し、また、丸味を付けたレール受け入れ部分の上方にてその水平方向側部の第一の端部付近に穴を有し、三角形の平面状部材の各々は、上方の細長い部材及び下方の水平方向五角形の平面状部材に対して車のフレームの前側に向けて僅かに傾斜している、車のフレーム構造体。
【請求項29】
請求項28に記載の車のフレーム構造体において、1番目のキャビン支持体の各々は、垂直方向に向き決めされ且つ車のフレームの外側部に対して開放し、上方ボルト受け入れ部分を有する唯一の半締め止め具を更に備え、該唯一の半締め止め具は、キャビンの支持体の上方の細長い部材の第二の半締め止め具を閉じ、そのボルト受け入れ部材がボルト−ナット組立体と一致し、且つ該ボルト−ナット組立体を受け入れ、これにより「O」リングを形成し、主レールの断面を受け入れ且つ「O」リングに施された粘着性物質によって該断面を接続する、車のフレーム構造体。
【請求項30】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、トランスミッションの支持ビームは、「H」字形断面を有し且つ、逆「U」字形に曲がった中央部分及び両側部における2つの真っ直ぐな部分を有する細長い溝型部材を備え、トランスミッションの支持ビームの第一及び第二の端部を形成し、該ビームの各々が、ナット受け入れ孔を有し、且つそれぞれ水平に向き決めされ、また、上方に開放した第一及び第二の半締め止め具を更に有し、該半締め止め具の各々1つが、第一及び第二の端部にて接続され、各々がナット受け入れ孔を有し、半締め止め具の各々が、二次的レールの下側部分を取り囲み、且つ1番目のキャビンの支持体に連結される、車のフレーム構造体。
【請求項31】
請求項28に記載の車のフレーム構造体において、トランスミッションの支持ビームは、「H」字形断面を有し且つ、逆「U」字形に曲がった中央部分及び両側部における2つの真っ直ぐな部分を有する細長い溝型部材を備え、トランスミッションの支持ビームの第一及び第二の端部を形成し、該ビームの各々が、ナット受け入れ孔を有し、且つそれぞれ水平に向き決めされ、また、上方に開放した第一及び第二の半締め止め具を更に有し、該半締め止め部の各々が、第一及び第二の端部にて接続され、各々がナット受け入れ孔を有し、半締め止め具の各々が、二次的レールの下側部分を取り囲み、且つナット受け入れ部分を通り及びナット受け入れ孔と一致するキャビン支持体の矩形の平面状部材の水平方向側部の第二の端部に配置された孔を通って進むナット−ボルト組立体により1番目のキャビンの支持体に連結される、車のフレーム構造体。
【請求項32】
請求項28に記載の車のフレーム構造体において、キャビンの支持体の連結部材の各々は、主レールを受け入れるため、その先端にボルト受け入れ部材を有する自動車のフレームの外側部まで開放した垂直方向半締め止め具を含む上方端と、二次的レールを受け入れる丸味を付けたレール受け入れ部分を含む下端とを有する垂直方向平面状部材を備え、垂直方向平面状部材の各々が、その第二の端部付近にボルト受け入れ孔を有し、丸味を付けたレール受け入れ部分は、その端部に水平方向ボルト受け入れ部材を有し、半締め止め具は、第一のキャビンの支持体の半締め止め具を閉じて、双方のボルト受け入れ部材がボルト−ナット組立体と一致し且つ、ボルト−ナット組立体を受け入れ、これにより「O」リングを形成し、主レールの断面を受け入れ且つ「O」リングに施された粘着性物質により該主レールの断面を接続し、丸味を付けたレール受け入れ部分は、粘着性物質により二次的レールに接着される、車のフレーム構造体。
【請求項33】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、左側及び右側の第一のボックスの支持体であって、各々がボックスの支持部材を有する第一の端部と、自動車のフレームの内端に臨み且つガスタンクの横方向支持ビームと第三の横方向支持ビームとの間にて主レールの上方部分に溶接された、丸味を付けたレール受け入れ部分を有する第二の端部とを有する中空の矩形の部片を備え、前記左側及び右側の第一のボックスの支持体を更に備える、車のフレーム構造体。
【請求項34】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、左側及び右側の第二のボックスの支持体であって、第一の真っ直ぐな傾斜側部と、丸味を付けた形状の第二の側部と、上側の水平方向側部を有する1対の平行な平面状部材と、双方の平行な平面状部材の上側水平方向側部に接続された矩形の水平方向平面状部材と、を有する1対の平行な平面状部材を備え、第二の側部の各々は、第二及び第三の横方向支持ビームの間にて車の外側部に臨む主レールに溶接された、前記左側及び右側の第二のボックスの支持体を更に備える、車のフレーム構造体。
【請求項35】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、左側及び右側の第三のボックスの支持体であって、各々が、水平方向の矩形の平面状壁と、垂直方向の矩形の部材から垂下する第一及び第二の側壁とを有し、矩形の平面状部材の長さの半分の長さを有し、また、内側部及び外側部を有し、その中央部分に1対の孔を有する溝型部材を備える、前記左側及び右側の第三のボックスの支持体を備え、第三のボックス支持体の各々は、第一及び第二の横方向支持ビームの間にて主レールの上側部分に溶接され、主レールは、双方の側壁の内側の間に配置されたままである、車のフレーム構造体。
【請求項36】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、左側及び右側の第四のボックスの支持体であって、各々が、垂直方向の矩形の平面状壁と、該矩形の平面状壁から垂下する第一及び第二の側壁とを有し、矩形の平面状部材の長さの半分の長さを有し、また、内側部及び外側部を有する溝型部材を備える、前記左側及び右側の第四のボックスの支持体を備え、該第四のボックスの支持体の各々は、垂直方向矩形の平面状部材の外側部が主レールの第二の端部付近にて車のフレームの外側部に臨む状態にて主レールの側方部分に溶接され、主レールは、双方の横方向側部の内側部の間に配置されたままである、車のフレーム構造体。
【請求項37】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、第一及び第二の後側フェンダの支持体であって、各々が、垂直壁と、該垂直壁から垂下する2つの水平方向側壁とを有する溝型部片を備え、前記第一及び第二の後側フェンダの支持体が主レールの第二の端部の先端に溶接された、前記第一及び第二の後側フェンダの支持体を備える、車のフレーム構造体。
【請求項38】
請求項17に記載の車のフレーム構造体において、角錐形状を有し、且つレールの受け入れ部分を有する左側及び右側衝撃吸収器の支持体であって、車のフレームの内側部に臨む第一の主レールに溶接され、且つ第二及び第三の横方向ビームの間に配置された前記左側及び右側衝撃吸収器の支持体を備え、該右側衝撃吸収器は、車の内側部に臨む第二の主レールに溶接され、且つ右側の第三のボックスの支持体と第二の横方向ビームとの間に配置される、車のフレーム構造体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−523000(P2007−523000A)
【公表日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−554037(P2006−554037)
【出願日】平成17年2月21日(2005.2.21)
【国際出願番号】PCT/MX2005/000011
【国際公開番号】WO2005/080180
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(506282274)
【Fターム(参考)】