説明

色データを用いてユーザの属性を表示する方法

【課題】色を用いてユーザの属性を表示する方法に関し、更に詳細には、色データを用いてオンラインキャラクターまたは人物の属性を表示する方法を提供する。
【解決手段】本発明は、インターネット参加空間において色データを用いてユーザのIDを表示する方法であって、(a)評価者の端末に作成者に対する評価を行うことができるオンライン評価手段を提供するステップと、(b)前記評価者の端末から前記作成者に対する評価情報を受信するステップと、(c)前記受信した評価情報に基づいて色データを算出するステップと、(d)前記算出した色データを用いて前記作成者のIDを表示するステップと、を含むことを特徴とするID表示方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、色を用いてユーザの属性を表示する方法に関し、更に詳細には、色データを用いてオンラインキャラクターまたは人物の属性を表示する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及により、インターネットウェブサイト上にユーザ等の意見を掲示することができる掲示板が活性化している。このようなインターネット掲示板は、社会の現実に対して批判する空間がなかった多くの人々に自分の意見を述べることができる空間を提供した。特に、書き込みは、利用者らが社会的な問題(issue)に対して意見を交わし、時には他の情報を得ることができる参加の場である。
【0003】
しかしながら、このようなサイバー書き込み文化には、肯定的、否定的な側面が共に存在する。自由な討論の場になり得る一方で、批判のため批判でなく、非難のため批判の場になることがある。また、書き込みが盛んになればなるほど、書き込みの影響力を悪用しようとする問題点も共に生まれる。
【0004】
最近主要のポータルサイトであるネイバー(http://www.naver.com/)で実施した「ネイバーニュースの書き込みアンケート」によると、書き込みの主要問題点は、第一に、悪性書き込みを載せるユーザの質の問題、第二に、悪性書き込みに対する処罰など関連法令が不十分である問題、第三に、現在のサービスでは悪性書き込みを防ぐことが不可能であるという書き込みサービス自体の問題、第四に、運営者の管理側面の問題の順に調査された。
【0005】
このような書き込みの問題点を改善するために、第一に、携帯電話を用いた認証等により本人確認の手続を強化して書き込みの書き方の基準を法制化しようという方案が強く議論されている。
【0006】
しかしながら、悪性書き込みをなくすために、法規制を強化すれば、むしろ書き込みの活性化を防ぎ、書き込み文化それ自体がなくなる恐れがある。
【0007】
第二に、運営者の掲示物の削除、懲戒(罰則)の強化、毎日の書き込みの数の制限などにより強化された書き込みの管理を行う方案がある。現在、インターネットウェブサイトの運営者は、1)悪口によって不快感を招く文、2)他人を誹謗したり侮辱する文、3)他人の私生活を侵害したり個人情報を流出する文、4)広告性の文(金儲けサイト、景品配布、商品広告、サイト広報)、5)他人の著作権を侵害したり不法資料の流通に関する文、6)暴力、非行、射幸心を助長する文、7)淪落行為/援助交際の斡旋、提議する文、8)コピーペーストの文(同じ内容の文を繰り返して掲示)及び、9)記事の内容と関係ない文等、をモニタリングして削除している。
【0008】
しかしながら、運営者の強化された書き込み管理(書き込み規制)も限界があるので、根本的な解決策はなり得ないという問題点がある。
【0009】
第三に、良い書き込みが目立つ方法に改善する方案がある。これにより、書き込み利用者らが直接推薦して推薦数が多い「ベスト書き込み」を上位に載せる方法が利用されている。しかしながら、記事の内容と関係ない、いわゆる「フィッシング性」の書き込みがベスト書き込みに選定されて、その意味を毀損する事例が多く、最近ではベスト書き込みの選定基準を「推薦数100回以上」から「推薦率(照会数対応推薦率)」に変更して運営するサイトもある。
【0010】
しかしながら、このような方法は、「書き込み」自体に対する評価であるだけで、書き込み「作成者」に対する評価でないので、照会数または推薦数が低い状態では良質の書き込みを把握することができない問題点が存在する。また、単純な推薦または申告機能のみでは、書き込みを作成した作成者の様々な側面を多面的に評価することができない問題点が存在した。
【0011】
従って、書き込み「作成者」に対する累積した評価を表示するだけでなく、書き込み「作成者」に対する多面的な評価が行われるような技術開発の必要性が切実に要望されている。
【0012】
一方、オンラインゲーム上の仮想空間も目に見えない多くのユーザが集まるため、様々な問題点が発生している。例えば、同盟を結んでゲームをしている途中で勝負に対する過ぎた欲で同じチームを裏切ったり、ゲームの途中で一方的にゲームを終わらせたり、仮想空間での匿名性を悪用して詐欺を働く等の事例が発生している。
【0013】
従って、オンラインゲームキャラクターに対しても累積した評価を表示するだけでなく、オンラインゲームキャラクターに対する多面的な評価が行われるような技術開発の必要性が切実に要望されている。
【0014】
また、オンラインゲームキャラクターの場合には、他の参加者等の評価以外に各自の経験値によるキャラクターの属性を簡単な方法で表示する必要性がある。
【0015】
一方、特許文献1には、IDが重なる問題を防止するために、文字、記号または数字を組み合わせたIDに色彩を与えることにより、IDの重複を防止することができる色彩IDシステムが開示されている。しかしながら、該特許文献1は、単に重複するIDを区別するための技術であるだけで、ユーザらの評価に基づいて書き込み作成者を容易に認識するための技術ではない。
【0016】
【特許文献1】韓国特許公開第2000−0002756号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
そこで本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために、WEB2.0の基本概念である参加と共有に基づいてインターネットのユーザ自ら、インターネット参加空間に掲示される意見又は情報を自浄させる(悪性な書き込みを抑制させる)ことを目的とする。
【0018】
また、本発明の一実施の形態による他の目的は、オンラインゲーム参加者自ら、オンラインゲーム上におけるマナーを自浄させる(向上させる)ことにある。
【0019】
また、本発明の一実施の形態による更に他の目的は、インターネット参加空間の意見掲示者またはオンラインゲームキャラクターに対する累積した評価を、色データを用いて表示するシステム及び方法を提供することにある。
【0020】
また、本発明の一実施の形態による更に他の目的は、インターネット参加空間の意見掲示者またはオンラインゲームキャラクターに対する多面的な評価を、色データを用いて表示するシステム及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の第1の側面に係るID表示方法は、インターネット参加空間において色データを用いてユーザのIDを表示する方法であって、(a)評価者の端末に作成者に対する評価を行うことができるオンライン評価手段を提供するステップと、(b)前記評価者の端末から前記作成者に対する評価情報を受信するステップと、(c)前記受信した評価情報に基づいて色データを算出するステップと、(d)前記算出した色データを用いて前記作成者のIDを表示するステップと、を含むことを特徴とするID表示方法を提供する。
【0022】
本発明の第2の側面によれば、オンラインゲームサーバーにおいて、色データを用いてゲームキャラクターを表示する方法であって、(a)ゲーム参加者の端末に、ゲームキャラクターに対する評価を行うことができるオンライン評価手段を提供するステップと、(b)前記ゲーム参加者の端末から前記ゲームキャラクターに対する評価情報を受信するステップと、(c)前記受信した評価情報に基づいて色データを算出するステップと、(d)前記算出した色データを用いて前記キャラクターを表示するステップと、を含むことを特徴とするキャラクター表示方法を提供する。
【0023】
さらに、本発明の第3の側面によれば、オンラインゲームサーバーにおいて、色データを用いてゲームキャラクターを表示する方法であって、(a)キャラクターの経験値を計算するステップと、(b)前記計算された経験値に基づいて色データを算出するステップと、(c)前記算出した色データを用いて前記キャラクターを表示するステップと、を含むことを特徴とするキャラクター表示方法を提供する。
【0024】
さらに、本発明の第4の側面によれば、インターネット参加空間において、色データを用いてユーザのIDを表示するシステムであって、評価者の端末に作成者に対する評価を行うことができるオンライン評価手段を提供する評価手段提供部と、前記評価者の端末から前記作成者に対する評価情報を受信する評価情報受信部と、前記受信した評価情報に基づいて色データを算出する色データ算出部と、前記算出した色データを用いて前記作成者のIDを表示する表示部と、を含むことを特徴とするID表示システムを提供する。
【発明の効果】
【0025】
上述した本発明の一実施の形態によれば、WEB2.0の基本概念である参加と共有に基づいてインターネットユーザ自ら、インターネット参加空間に掲示される意見または情報を自浄させる(悪性な書き込みを抑制させる)ことが可能となる。
【0026】
また、本発明の一実施の形態によれば、オンラインゲーム参加者自ら、オンラインゲーム上におけるマナーを自浄(向上)させることができる。
【0027】
また、本発明の一実施の形態によれば、インターネット参加空間の意見掲示者またはオンラインゲームキャラクターに対する累積した評価を色データを用いて明確に区別できるように表示することができる。
【0028】
また、本発明の一実施の形態によれば、インターネット参加空間の意見掲示者またはオンラインゲームキャラクターに対する多面的な評価を、色データを用いて表示することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の態様】
【0029】
以下、添付の図面を参照して、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施することができるように本発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明は、様々な相異する形態で実現することができ、ここで説明する実施の形態に限定されない。また、図面においては、本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分は省略し、明細書全体の類似する部分に対しては類似の図面符号を付する。
【0030】
また、明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されていると表現しているときは、「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」としたとき、これは、特別に反対する記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素を更に含むことができることを意味する。
【0031】
本明細書において、「ID」とは、ユーザを識別するための識別記号としてそれぞれのユーザに与えられた固有の名称又は記号を意味する。よって、英文字と数字を組み合わせた文字列を含むだけでなく、電子メールアドレス、固有識別番号、電話番号などを含むことができる。
【0032】
図1は、本発明の一実施の形態によるID表示システムに関する概略的なブロック図である。
【0033】
本発明の一実施の形態によるID表示システムは、ウェブサイトサーバー100、作成者の端末200、評価者の端末300、及びネットワーク400を含む。
【0034】
図1に示すシステムのいくつかの構成要素は、本願で詳述する必要のない通常的、かつ、よく知られている構成要素を含む。例えば、作成者の端末200又は評価者の端末300は、デスクトップパーソナルコンピューター、ワークステーション、ノートブック、ラップトップ、PDA、セルラーフォン、キオスク、UMPC(Ulra Moile PC)、タブリットPC(Tablet PC)、DMB(digital multimedia broadcasting)端末、ナビゲーション端末、ゲーム機、URC(Ubiquitous Robotic Companion)、及び種々のエンベッディッドデバイス(embedded device)または任意のWAP−利用可能装置またはインターネットと直接または間接にインターフェースすることができる任意のその他のコンピュータ装置を含むことができる。
【0035】
作成者の端末200又は評価者の端末300は、通常、マイクロソフトインターネットエクスプローラ(登録商標)ブラウザ、ネットスケープナビゲーター(登録商標)ブラウザ、モジラー(Mozilla(登録商標))ブラウザ、オペラ(Opera(登録商標))ブラウザ、又はセルラーフォン、PDA、その他の無線装置である場合におけるWAP−利用可能ブラウザ等を備え、ブラウジングプログラムを実行して作成者の端末200または評価者の端末300のユーザがネットワーク400を介してウェブサイトサーバー100から利用可能な情報及びページを取得して表示するブラウジング機能を有する。
【0036】
作成者の端末200または評価者の端末300は、通常、ディスプレイ(例えば、モニタ画面、LCDディスプレイ等)上に、ブラウザが、ウェブサイトサーバー100が提供するページ、フォーム及び他の情報に関して、提供するGUI(graphical user inerface)とインターフェースするためのキーボード、マウス、タッチスクリーン、タッチペンなどのような1つ以上のユーザインターフェース装置を含む。
【0037】
また、ネットワーク400は、例えば、インターネットプロトコル(Internet Protocol)技術等を利用して相互接続されたコンピュータネットワーク(インターネット作業空間)を形成するための通信網である。しかしながら、インターネットの代りに、またはインターネット以外にも、イントラネット、エクストラネット、VPN(virtual private network)、PSTN、TCP/IP基盤ネットワーク、任意のLANまたはWANなどの他のネットワークが利用できると理解すべきである。ネットワーク400は、図1に示す各ネットワークの構成主体が互いに円滑に通信を行うことができるようにする包括的な意味のデータ通信網であり、有線インターネット、無線インターネット及びモバイル無線通信網などを含む。
【0038】
作成者の端末200または評価者の端末300は、インターネットなどのネットワーク400を介してウェブサイトサーバー100に連結される。作成者の端末200または評価者の端末300は、本発明によって任意のウェブサイトサーバー100と通信するように、例えば、メディアコンテンツ及びウェブページなどのその他の情報にアクセスし、受信して、検索し、表示するように構成される。
【0039】
一実施の形態によれば、作成者の端末200または評価者の端末300及びそのあらゆるコンポーネントは、インテルペンティアムTMプロセッサー、AMDエスロンTMプロセッサーなどのようなCPU(central processing unit)または複数のプロセッサーを用いて実行されるコンピュータコードを含むアプリケーションを用いて構成できるオペレーターである。本願に記述されたデータ及びメディアコンテンツを伝達して処理し表示するように作成者の端末200または評価者の端末300を運営して構成するためのコンピュータコードは、ハードディスク上に格納されてダウンロードされることが好ましいが、全てのプログラムコードまたはその一部は、ROMまたはRAMのような、よく知られている任意の他の揮発性または非揮発性メモリ媒体または装置に格納されたり、CD(compact disk)媒体、DVD(digital versatile disk)媒体、フロッピーディスクなどのようなプログラムコードを格納することができる任意の媒体から提供される。また、全プログラムコード、またはその一部は、インターネットを介して、ソフトウェアソースから、例えば、ウェブサイトサーバー100のうちの1つからダウンロードされて、作成者の端末200または評価者の端末300に転送され、又は任意の通信媒体及びプロトコル(例えば、TCP/IP、HTTP、HTTPS、イーサネットまたはその他の従来の媒体及びプロトコル)を利用する任意の他のネットワーク接続(例えば、イントラネット、VPN、LAN、またはその他の従来のネットワーク)に介して伝送される。
【0040】
本発明の様態を実現するためのプログラムコードは、C、C++、HTML、XML、ジャバ、ジャバスクリプトなどのコードまたは作成者の端末200または評価者の端末300上で実行されるか、または作成者の端末200または評価者の端末300上に実行されるようにコンパイルできる任意の他の適切なスクリプト言語(例えば、VBスクリプト)、又は任意の他の適切なプログラミング言語であると認識される必要がある。いくつかの実施の形態において、作成者の端末200または評価者の端末300には、いずれのコードもダウンロードできず、必要なコードは、ウェブサイトサーバー100により実行されるか、または作成者の端末200または評価者の端末300に既に存在するコードが実行される。
【0041】
ウェブサイトサーバー100は、ユーザに「インターネット参加空間」を提供する任意のウェブサーバーであって、「インターネット参加空間」は、掲示板、ブログ、ニュース、ディベートルーム、コミュニティ、知識検索サイト、メッセンジャー、個人のホームページ、ミニホームページ、サイバー市場、インターネット同好会、クラブ、カフェなどを含む。
【0042】
ウェブサイトサーバー100は、評価者の端末300に、作成者(例えば、掲示板に意見を記載するユーザ)に対する評価を行うことができるオンライン評価手段(評価機能)を提供し、評価者の端末300から当該作成者に対する評価情報を受信して、受信した評価情報に基づいて色データを算出する。その後、ウェブサイトサーバー100は、算出した色データを用いて作成者のIDを表示する。
【0043】
作成者の端末200は、ウェブサイトサーバー100が提供する「インターネット参加空間」に自分の意見または情報を掲示する。掲示される意見または情報は、「テキスト」だけでなく、「動映像」、「音源」、「イメージ」、「ゲーム」などを含み、「動映像」は「MPEG2」、「MPEG4」、「H.264」、「WMV」、「ASF」、「AVI」、「DIVX」、「XVID」のようなファイルフォーマットまたはコデックスを含んでフレーム単位で動きのある全てのコンテンツと「FLASH」ファイルなどを含み、「音源」はMP3、OGG、WAV、WMA、AACなどのような音楽ファイルを含む。
【0044】
評価者の端末300は、作成者の端末200を介してインターネット参加空間に掲示された意見または情報に対する評価を行う。この評価は、「推薦」または「申告」のような両面的評価情報、又は「論理的」、「感性的」、「倫理的」、「非倫理的」、「冷笑的」、「積極的」などのような多面的評価情報である。
【0045】
以下、図2を参照して、本発明の一実施の形態によるウェブサイトサーバー100の詳細な機能を説明する。図2は、本発明の一実施の形態によるウェブサイトサーバー100の細部ブロック図である。
【0046】
本発明の一実施の形態によるウェブサイトサーバー100は、評価手段提供部110、評価情報受信部120、色データ算出部130、表示部140、及びデータベース150を含む。
【0047】
評価手段提供部110は、評価者が作成者に対する評価を行うことができるようにオンライン評価手段を評価者の端末300に提供する。オンライン評価手段は、ウェブサイトサーバー100の運営者が定義した評価項目及び/または作成者の端末200の作成者が定義した評価項目を含む。
【0048】
評価情報受信部120は、評価者の端末300からオンライン評価手段により入力された評価情報を受信してデータベース150に格納する。評価情報は、特定作成者を識別することができるID又はこれ以外の識別子と関連付けて格納されることが好ましい。
【0049】
色データ算出部130は、受信した評価情報に基づいて色データを算出し、これをデータベース150に格納する。色データも、やはり特定作成者を識別することができるID又はこれ以外の識別子と関連付けて格納されることが好ましい。
【0050】
表示部140は、算出又は格納された色データを用いて作成者のIDを表示する。
【0051】
データベース150は、ウェブサイトサーバー100の運営者が設定した評価項目及び/または作成者の端末200を介して作成者が直接定義した評価項目を格納する。また、上述のように、評価者の端末300から受信した評価情報及び該評価情報に基づいて色データ算出部130で算出した色データを作成者のIDなどと関連付けて格納する。
【0052】
本発明の一実施の形態による評価情報は、互いに相反する2つの属性に対する両面的評価情報を含む。両面的評価情報は、例えば、「推薦」のような肯定的評価と、「申告」のような否定的評価である。この場合に、ウェブサイトサーバー100の運営者によって「削除」された掲示物も「申告」と類似する否定的評価情報として処理される。
【0053】
図3は、本発明の一実施の形態による両面的評価手段の一例を示す図である。図3に示すように、評価手段提供部110が提供する両面的評価手段(両面的評価画面)は、例えば、「推薦する」アイコン20と「申告」アイコン30を含むことができる。
【0054】
評価者は、評価者の端末300を介して作成者が登録した意見または情報に対して「推薦する」アイコン20をクリックするか、または「申告」アイコン30をクリックする方法で評価を行い、ウェブサイトサーバー100の評価情報受信部120は、評価情報を受信して色データ算出部130に伝達する。
【0055】
色データ算出部130は、例えば、「推薦」に該当する肯定的評価情報が多い場合には、青色に該当する色データを算出し、表示部140は、算出された色データである青色で作成者のID10を表示する。
【0056】
一方、「申告」または「削除」に該当する否定的評価情報が多い場合には、色データ算出部130は、赤色に該当する色データを算出し、表示部140は、算出された色データである赤色で作成者のID10を表示する。
【0057】
従って、上述したように評価情報に応じた色(色データ)でID10を表示することにより、インターネット掲示板などのインターネット参加空間でIDの色相(または明度、彩度)で意見または情報掲示者の属性を直感的に把握することが可能になる。
【0058】
図4は、色データ算出部130の色データ算出方法の一例を示すための図である。
【0059】
評価情報が両面的評価情報である場合に、色データ算出部130は、例えば、一次元の色座標系の両端に互いに相反する2つの属性をそれぞれ配置し、評価情報受信部120が受信した評価情報に応じて一次元の色座標系上の座標の位置を移動し、移動した座標の位置に該当する色データを算出することができる。
【0060】
一次元の色座標系上の色は、色相(hue)、明度(intensity)、彩度(saturation)のうち1つ以上を組み合わせて構成することができる。
【0061】
例えば、色相のみを用いる場合には、一次元の色座標系の右側から左側に赤色、オレンジ色、黄色、緑色、青色が段階的に変化(gradation)するように配置する。
【0062】
または、一次元の色座標系の左側には青色を配置し、右側には赤色を配置し、中心部には黒色を配置することもできる。この場合には、左側から中心部に行くほど、青色の明度が段々低くなって黒色になり、右側から中心部に行くほど、赤色の明度が段々低くなって黒色になるようにすることができる。
【0063】
一次元の色座標系上の色を配置する方法は、当業者が任意に選択可能な事項であるため、詳細な説明は省略する。
【0064】
以下、一次元の色座標系の左側には青色、右側には赤色、中心部には黒色が配置された場合を説明する。ここで、青色は「推薦」を意味し、赤色は「申告」または「削除」を意味する。
【0065】
作成者に対する評価情報がない場合、作成者が載せた掲示物には作成者のIDがデフォルトで黒色に表示される。その後、評価者の端末300から「推薦」に該当する評価情報が受信された場合には、座標位置を中心部から左側方向へ移動させ、「申告」または「削除」に該当する評価情報が受信された場合には、座標位置を中心部から右側方向へ移動させる。
【0066】
従って、「推薦」に該当する評価情報が多いほど、作成者のIDがより一層明るい青色で表示され、「申告」に該当する評価情報が多いほど、作成者のIDがより一層明るい赤色で表示される。つまり、一次元座標系の各座標位置と色データとを対応させて格納し、図4の例のように、推薦5、申告10の場合に中心を0とすると、最終的な座標位置は−5となり、−5に対応する予め設定された赤色系の色データを算出することができる。この図4の例の状態から、推薦の評価情報が増加すると、座標位置が左側に移動し、対応する色データが算出(抽出)されることになる。
【0067】
座標位置の移動は、最近の評価情報に加重値をおく方法で処理されることもできる。例えば、一定期間が過ぎた評価情報には加重値「1」を乗算し、一定期間以内の評価情報には加重値「2」を乗算する方法で処理することができる。
【0068】
最近の評価情報に加重値を付加する方法も当業者が任意に選択可能な事項であるため、詳細な説明は省略する。
【0069】
図3において、インターネット利用者が作成者または意見掲示者のID10をクリックする場合、表示部140は、図4に示すように、評価情報の累積値を表示することができる。また、一次元の色座標系上における座標位置を表示することができる。
【0070】
本発明の一実施の形態による評価情報は、互いに相反する複数の属性に対する多面的評価情報を含むことができる。多面的評価情報は、例えば、「論理的」、「感性的」、「倫理的」、「非倫理的」、「冷笑的」、「積極的」などのような評価項目を含む。評価項目は、ウェブサイトサーバー100で設定することもできるが、作成者(評価を受けるユーザ自身)が評価項目を直接定義する方法も可能である。例えば、ユーザ自分のミニホームページやブログ等でユーザが直接自分を評価する項目を定義し、これによる評価が行われるようにすることができる。
【0071】
図5は、本発明の一実施の形態による多面的評価手段の一例を示す図である。図5に示すように、評価者は、評価者の端末300において、ウェブサイトサーバー100の評価手段提供部110が提供する多面的評価手段(多面的評価機能)により、意見掲示者が登録した意見または情報に対して、「論理的―感性的」、「倫理的−非倫理的」、「冷笑的−積極的」のような相反する属性に対する評価を選択した後、「登録」アイコン40をクリックする等の方法で評価を行なう。ウェブサイトサーバー100の評価情報受信部120は、評価者の端末300から評価情報を受信して色データ算出部130に伝達する。
【0072】
図6A及び図6Bは、色データ算出部130が色データを算出するために用いられる六角形の色座標系の一例を示す図、図7は、星状の色座標系の一例を示す図、図8は、円状の色座標系の一例を示す図である。
【0073】
色座標系は、図6Aまたは図6Bに示すように多角形の形態、図7に示すような星状の形態、又は図8に示すような円状の形態で構成することができる。色座標系は、当業者が任意に選択可能な事項であるため、詳細な説明は省略する。
【0074】
以下、図6Aの六角形の色座標系を例に挙げて本発明の一実施の形態を説明する。ここで、本発明は必ずこれに限定されないことを当業者は容易に理解することができるのである。
【0075】
色データ算出部130は、六角形の色座標系の各頂点に複数個の属性をそれぞれ配置し、受信した評価情報に応じて六角形の色座標系上の座標を移動し、移動した座標位置に該当する色データを算出する。
【0076】
図6Aに示す色座標系には、色相と彩度のみを使用したが、多角形の色座標系上の色は、色相、明度及び彩度のうち1つ以上を組み合わせて構成することができる。
【0077】
六角形の色座標系において、互いに反対方向にある頂点には互いに相反する属性を配置し、各頂点の左右には互いに相関関係のある属性を配置することができる。図6Aには、上部頂点に「感性的」属性を、上部頂点の反対方向にある下部頂点には「論理的」属性を配置した。また、上部頂点の右側にある右側上部頂点には「積極的」属性を、右側上部頂点の反対方向にある左側下部頂点には「冷笑的」属性を、上部頂点の左側にある左側上部頂点には「非倫理的」属性を、左側上部頂点の反対方向にある右側下部頂点には「倫理的」属性を配置した。
【0078】
作成者に対する評価情報がない場合には、初期座標は色座標系の中心(黒色)に位置する。
【0079】
六角形の色座標系において、座標値は3個存在することもあり、6個存在することもある。以下、図6Aを参照して、座標値が3個存在する場合を説明する。
【0080】
評価者の端末300から「感性的」に該当する評価情報が受信された場合、色データ算出部130は、「感性的」と「論理的」を連結する軸上において、第1座標を中心部から「感性的」に該当する頂点方向へ移動させ、「論理的」に該当する評価情報が受信された場合には、第1座標を「論理的」に該当する頂点方向へ移動させる。図6Aには、受信した評価情報に応じて移動した第1座標が「感性的」と「論理的」を連結する軸上において、第1座標値「-4」を有するものが示されている。
【0081】
上記と同様の方法で、第2座標は、「積極的」と「冷笑的」を連結する軸上で第2座標値「−3」を有し、第3座標は、「非倫理的」と「倫理的」を連結する軸上で第3座標値「+2」を有する。
【0082】
色データ算出部130は、第1〜第3座標値に基づいて、色データを算出する。例えば、第1座標値「−4」に該当する第1色データ値「336699」、第2座標値「−3」に該当する第2色データ値「66CC99」、及び第3座標値「+2」に該当する第3色データ値「CCFF99」の平均値を算出することができる。また、他の方法では、第1〜第3座標が形成する三角形の内部の色データ値の平均値または中心値を求めることもできる。
【0083】
上述したように色データを算出する方法は一例であるだけであり、色データ値を算出する方法は、当業者が任意に選択可能な事項であるため、詳細な説明は省略する。
【0084】
以下、図6Bを参照して、六角形の色座標系において座標値が6個存在する場合を説明する。
【0085】
評価者の端末300から「感性的」に該当する評価情報が受信された場合、色データ算出部130は、「感性的」と「論理的」を連結する軸上において、第1座標を中心部から「感性的」に該当する頂点方向へ移動させ、「論理的」に該当する評価情報が受信された場合には、第2座標を「論理的」に該当する頂点方向へ移動させる。
【0086】
図6Bには、評価者の評価情報に応じて移動した第1座標と第2座標が「感性的」と「論理的」を連結する軸上において第1座標値「+6」と第2座標値「−3」を有するものが示されている。
【0087】
上記と同様の方法で、「積極的」と「冷笑的」を連結する軸上において、第3座標は第3座標値「+3」を有し、第4座標は第3座標値「−5」を有する。
【0088】
また、「非倫理的」と「倫理的」を連結する軸上において、第5座標は第5座標値「+5」を有し、第6座標は第6座標値「−3」を有する。
【0089】
色データ算出部130は、第1〜第6座標値に基づいて、色データ値を算出する。例えば、第1座標値〜第6座標値に該当する第1色データ値〜第6色データ値の平均値を求めることができる。また、他の例としては、第1〜第6座標が形成する六角形の内部の色データ値の平均値または中心値を求めることができる。
【0090】
上述したように第1座標〜第6座標を独立して移動させる場合には、互いに相反する属性が同時に大きい値を有することが理論的に発生することができる。従って、互いに反対する属性のうち一方の方向の値が増加する場合には、反対方向の値を減少させる方法が適用される。
【0091】
例えば、色データ算出部130は、「感性的」に該当する評価情報を受信した場合、第1座標値を「2」だけ増加させる。その後、「論理的」に該当する評価情報を受信した場合には、第2座標値を「2」だけ増加させると共に、第1座標値を「1」だけ減少させる。すなわち、最近受信した評価情報に該当する座標値を「2」だけ増加させて、反対方向の属性値を「1」だけ減少させる。
【0092】
上述したように色データを算出する方法は、説明の便宜のための例示であるだけで、これ以外の様々な方法が用いられることは当業者であれば容易に理解することができるであろう。
【0093】
多面的評価においても、座標位置の移動は、最近の評価情報に加重値を付与する方法で処理することもできる。例えば、一定期間が過ぎた評価情報には、加重値「1」をかけ、一定期間以内の評価情報には、加重値「2」をかける方法で処理することができる。最近の評価情報に加重値を付与する方法は、当業者が任意に選択可能な事項であるため、詳細な説明は省略する。
【0094】
図5に示すように、インターネット利用者が作成者のID50をクリックすると、表示部140は、多面的評価情報の累積値を表示することができる。また、六角形の色座標系上においてそれぞれの座標の位置を表示することができる。
【0095】
従って、インターネット利用者の画面にディスプレイされる評価情報の累積値及び色座標系上の座標位置により、作成者または意見掲示者の属性を一目で把握することが可能になる。
【0096】
以下、図9を参照して、本発明の一実施の形態による色データを用いてIDを表示する方法ついて説明する。図9は、本発明の一実施の形態による色データを用いてIDを表示する方法を説明するためのフローチャートである。
【0097】
ウェブサイトサーバー100は、評価者の端末300に作成者が掲示した意見または情報に対する評価を行うことができるオンライン評価手段を提供する(S100)。
【0098】
評価者は、評価者の端末300において、オンライン評価手段(オンライン評価画面)を通じて作成者に対する評価情報を入力する(S110)。
【0099】
ウェブサイトサーバー100は、評価者の端末300から評価情報を受信し、受信した評価情報に基づいて色データを算出する(S120)。
【0100】
その後、ウェブサイトサーバー100は、算出された色データを用いて作成者のIDを表示する(S130)。
【0101】
以下、図10を参照して、本発明の一実施の形態による両面的評価情報に基づいた色データ算出方法ついて説明する。図10は、本発明の一実施の形態による両面的評価情報に基づいた色データ算出方法を説明するためのフローチャートである。
【0102】
評価情報が両面的評価情報である場合、色データ算出部130は、一次元の色座標系の両端に2つの属性をそれぞれ配置する(S1201)。その後、評価者の端末300から評価情報が受信された場合に、受信した評価情報に応じて一次元の色座標系上の座標の位置を移動させ(S1202)、移動した座標の位置に該当する色データを算出する(S1203)。
【0103】
以下、図11を参照して、本発明の一実施の形態による多面的評価情報に基づく色データ算出方法ついて説明する。図11は、本発明の一実施の形態による多面的評価情報に基づく色データ算出方法を説明するためのフローチャートである。
【0104】
評価情報が多面的評価情報である場合、色データ算出部130は、多角形の色座標系における各頂点に複数個の属性をそれぞれ配置する(S1211)。その後、評価者の端末300から評価情報が受信された場合、受信した評価情報に応じて多角形の色座標系上における座標の位置を移動させ(S1212)、移動した座標の位置に該当する色データを算出する(S1213)。
【0105】
以下、図12を参照して、本発明の一実施の形態による評価情報の表示方法ついて説明する。図12は、本発明の一実施の形態による評価情報の表示方法を説明するためのフローチャートである。
【0106】
作成者は、作成者の端末200を介してウェブサイトサーバー100が運営するウェブサイト上に作成者自分の意見または情報を登録する(S200)。
【0107】
ウェブサイトサーバー100は、データベースから作成者のIDに対応する色データを抽出し、抽出した色データを用いて作成者のIDを表示する(S210)。
【0108】
インターネット利用者は、インターネット掲示板などにおいて作成者に対する評価情報の照会を所望する場合、ユーザの端末などを介して作成者のIDをクリックする(S220)。
【0109】
ウェブサイトサーバー100は、データベースから作成者のIDに対応する評価情報の累積値を抽出して、これを表示する(S230)。また、色座標系上に評価情報に応じる座標位置を表示することもできる(S240)。
【0110】
このように、本発明によるID表示方法は、評価情報に応じて算出された色データを用いてIDを表示する構成をしている。従って、評価情報を操作したり繰り返して評価を行なうことにより、特定作成者に対する推薦数を多くしたり、申告数を多くすることが可能である。
【0111】
従って、本発明の一実施の形態によるID表示方法は、運営者から所定の単位期間に対応する限界回数を入力されるステップ、単位期間の間に特定評価者が特定作成者に対する評価情報を入力した入力回数をカウントするステップ、及び入力回数が限界回数以下である場合にのみ、作成者の評価情報を反映するステップを更に含むことができる。
【0112】
前記単位期間は、「1日」または「1週間」などに、運営者により任意に選択することができる。このような構成によれば、上述のように任意に推薦または申告回数を急激に増加させることを防止することができる。特定評価者に対する同一性の判断は、IDを利用することもでき、IPアドレスを利用することもできる。
【0113】
以上では算出した色データを用いて作成者のIDを表示する方法のみを説明したが、作成者を識別することができる手段であれば、作成者のIDだけでなく、電子メールアドレス、IPアドレス、電話番号などいずれでも良い。
【0114】
また、以上では説明の便宜上、インターネット掲示板などのインターネット参加空間を提供するウェブサイトサーバー100に限って本発明を説明したが、本発明がウェブサイトサーバー100のみを対象にするものではない。当業者であれば、本発明がオンラインゲームサーバーにも拡張適用が可能であることを容易に理解することができるであろう。
【0115】
本発明がオンラインゲームサーバーに適用される場合、オンラインゲームサーバーは、上記ウェブサイトサーバー100と同様に、ゲームキャラクターの属性を表現することができる。
【0116】
オンラインゲームサーバーは、オンラインゲーム参加者の端末に他の参加者のゲームキャラクターに対する評価を行うことができるオンライン評価手段を提供することができる。
【0117】
オンラインゲーム参加者は、オンライン評価手段により他の参加者に対する評価情報を入力する。オンラインゲームサーバーは、評価情報を受信し、受信した評価情報に基づいてゲームキャラクターの色データを算出する。
【0118】
その後、オンラインゲームサーバーは、算出した色データを用いてゲームキャラクターを表示したり、ゲームキャラクターのIDを表示する。
【0119】
なお、ウェブサイトサーバーとは異なり、オンラインゲームサーバーは、ゲーム参加者からの評価情報ではなく、ゲームキャラクターの経験値によって算出された色データを用いて、ゲームキャラクターを表示したり、ゲームキャラクターのIDを表示することができる。
【0120】
オンラインゲームサーバーは、キャラクターの経験値を計算し、計算された経験値に基づいて色データを算出し、算出された色データを用いてキャラクターまたはキャラクターのIDを表示する。
【0121】
この場合、経験値の高いゲームキャラクターと、経験値の低いゲームキャラクターを互いに異なる色データを用いて明確に区別されるように表示することが可能になる。
【0122】
また、育成ゲームなどの場合には、様々な側面での経験値によって、ゲームキャラクターの多面的属性を色座標系上で表示する方法も可能である。
【0123】
このように本発明のID表示システムは、インターネット参加空間の意見掲示者またはオンラインゲームキャラクターに対する評価情報、すなわち、インターネットに参加する他のユーザを評価する機能を提供するとともに、該評価に基づいて各ユーザを色データを用いて明確に区別できるように表示する。
【0124】
つまり、悪意ある掲示を行ったユーザやマナーの悪いユーザがインターネット上で識別されるため、ユーザは、自身又は他のユーザがインターネット上でどのように評価されているか一目で分かり、悪意ある掲示を抑制させ、かつゲームマナーを向上させることが加納となる。
【0125】
本発明は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータにより実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも実現され得る。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の可用媒体であり得、揮発性及び非揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体を全て含む。また、コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ格納媒体及び通信媒体を全て含むことができる。コンピュータ格納媒体は、コンピュータ読取可能命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他のデータのような情報の格納のための任意の方法または技術で実現された揮発性及び非揮発性、分離型及び非分離型媒体を全て含む。通信媒体は、典型的にコンピュータ読取可能命令語、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波のような変調されたデータ信号のその他のデータ、またはその他の伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0126】
本発明の方法及びシステムは、特定の実施の形態と関連して説明されたが、それらの構成要素または動作の一部または全部は、汎用ハードウェアアーキテクチャーを有するコンピュータシステムを使用して実現することができる。図13は、本発明を実現したアプリケーションまたはソフトウェアを実行するために用いられるコンピュータシステムアーキテクチャーの一例を示す図である。一実施の形態において、ハードウェアシステム800は、プロセッサー810、キャッシュ815、メモリ815及び上述した機能に関連した1つ以上のソフトウェアアプリケーション及びドライバを含む。
【0127】
さらに、ハードウェアシステム800は、高性能入力/出力(I/O)バス840及び標準I/Oバス870を含む。ホストブリッジ820は、プロセッサー810を高性能I/Oバス840に結合させ、I/Oバスブリッジ850は、2つのバス840及び870を相互結合させる。システムメモリ860及びネットワーク/通信インターフェース830は、高性能I/Oバス840に結合される。ハードウェアシステム800は、ビデオメモリ(図示せず)及びそのビデオメモリに結合されるディスプレイ装置を更に含むことができる。大容量記憶装置830及びI/Oポート890は、標準I/Oバス870に結合される。ハードウェアシステム800は、キーボード及びポインティングデバイス(pointing device)、そして標準I/Oバス870に結合されるディスプレイ装置(図示せず)を選択的に含むことができる。総括的に、このような要素らは、広い範囲のコンピュータハードウェアシステムを表現するように意図され、カリフォルニア州サンタクララのインテル社によって製造されたPentiumTMプロセッサーだけでなく、他の適切なプロセッサーに基盤する汎用コンピュータシステムを含むのであるが、これに制限されない。
【0128】
ハードウェアシステム800の構成要素らは、以下で詳細に説明する。詳細には、ネットワークインターフェース830は、ハードウェアシステムとイーサネット(例えば、IEEE802.3)ネットワークなどのような任意の広い範囲のネットワーク間の通信を提供する。本発明の色彩ID表示システムの場合、ネットワークインターフェース830は、ハードウェアシステム800とネットワークとの間を接続して、ハードウェアシステム800がそれらのデータベースを管理するようにする。大容量記憶装置830は、データとプログラミング命令のための永久記憶装置を提供して、本発明の色彩ID表示システムにおいて実現される上述した機能を遂行し、システムメモリ860(例えば、DRAM)は、プロセッサー810によって行われるとき、データ及びプログラミング命令のための臨時記憶装置を提供する。I/Oポート890は、ハードウェアシステム800に結合され得る追加的周辺装置間の通信を提供する1つ以上の直列及び/または並列通信ポートである。
【0129】
ハードウェアシステム800は、様々な種類のシステムアーキテクチャーを含むことができ、ハードウェアシステム800の様々な構成要素が再配置されることができる。例えば、キャッシュ815は、プロセッサー810に組み込まれることができる。選択的に、キャッシュ815及びプロセッサー810は、「プロセッサーモジュール」として共に構成され得、このとき、プロセッサー810は、「プロセッサーコア」として称され得る。また、本発明の特定の実施の形態は、上述した構成要素の全てを要求したり、または含まないことがある。例えば、標準I/Oバス870に結合されるものとして示された周辺装置らは、高性能I/Oバス840に結合することができる。さらに、任意の実施の形態において、1つのみのバスが存在することができ、ハードウェアシステム800の構成要素らは、その1つのバスに結合されることができる。さらに、ハードウェアシステム800は、追加のプロセッサー、記憶装置またはメモリのような追加的構成要素を含むことができる。以下で論議されるように、一実施の形態において、本発明の色彩ID表示システムの動作は、ハードウェアシステム800によって駆動される一連のソフトウェアルーチンとして実施されることができる。このようなソフトウェアルーチンは、プロセッサー810のようなハードウェアシステムでプロセッサーによって実行されることができる複数または一連の命令を含む。まず、一連の命令は、大容量記憶装置880のような記憶装置に格納される。しかし、一連の命令は、ディスケット、CD−ROM、ROM、EEPROMなどのような任意の適切な記憶媒体に格納され得る。さらに、一連の命令は、局所的に格納される必要がなく、ネットワーク/通信インターフェース830を介してネットワーク上のサーバーなどのような遠隔記憶装置から受信され得る。これらの命令は、大容量記憶装置880のような記憶装置からメモリ860に複写され、プロセッサー810によってアクセスされて実行される。
【0130】
運営システムは、ソフトウェアアプリケーション(図示せず)とのデータの入力/出力を含むハードウェアシステム800の動作を管理して制御する。運営システムは、システム上で実行されるソフトウェアアプリケーションと、システムのハードウェア構成要素との間のインターフェースを提供する。本発明の一実施の形態による運営システムは、マイクロソフト社のWindowsTM 95/98/NT/XP/VISTAの運営システムである。しかしながら、本発明は、アップルコンピュータ社のアップルマッキントッシュ運営システム、ユニックス(UNIX)運営システム、リヌックス(LINUX)運営システムなどのような他の適切な運営システムでも用いられることができる。
【0131】
以上、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態について説明したが、本発明の要旨から逸脱しない範囲内で多様に変形できる。よって、本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】本発明の一実施の形態に係るID表示システムに関する概略的なブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るウェブサイトサーバーの細部ブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る両面的評価手段の一例を示す図である。
【図4】色データ算出部の色データ算出方法の一例を示すための図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る多面的評価手段の一例を示す図である。
【図6A】色データ算出部が色データを算出するために用いられる六角形の色座標系の一例を示す図である。
【図6B】色データ算出部が色データを算出するために用いられる六角形の色座標系の一例を示す図である。
【図7】色データ算出部が色データを算出するために用いられる星状の色座標系の一例を示す図である。
【図8】色データ算出部が色データを算出するために用いられる円状の色座標系の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る色データを用いてIDを表示する方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の一実施の形態に係る両面的評価情報に基づく色データの算出方法を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の一実施の形態に係る多面的評価情報に基づく色データの算出方法を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の一実施の形態に係る評価情報の表示方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の一実施の形態を実現したソフトウェアを実行するために用いられるコンピュータシステムアーキテクチャーの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0133】
100 ウェブサイトサーバー
200 作成者の端末
300 評価者の端末
400 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネット参加空間において色データを用いてユーザのIDを表示する方法であって、
(a)評価者の端末に作成者に対する評価を行うことができるオンライン評価手段を提供するステップと、
(b)前記評価者の端末から前記作成者に対する評価情報を受信するステップと、
(c)前記受信した評価情報に基づいて色データを算出するステップと、
(d)前記算出した色データを用いて前記作成者のIDを表示するステップと、
を含むことを特徴とするID表示方法。
【請求項2】
前記評価情報は、2つの属性に対する両面的評価情報であることを特徴とする請求項1に記載のID表示方法。
【請求項3】
前記(c)ステップは、
(c1)一次元の色座標系の両端に前記2つの属性をそれぞれ配置するステップと、
(c2)前記評価情報に応じて前記一次元の色座標系上における座標の位置を移動するステップと、
(c3)前記移動した座標の位置に該当する色データを算出するステップと
を含むことを特徴とする請求項2に記載のID表示方法。
【請求項4】
前記評価情報は、肯定的評価及び否定的評価を含むことを特徴とする請求項1に記載のID表示方法。
【請求項5】
前記評価情報は、肯定的評価が多い場合には前記作成者のIDを青色で表示し、否定的評価が多い場合には前記作成者のIDで赤色に表示することを特徴とする請求項4に記載のID表示方法。
【請求項6】
前記評価情報は、複数個の属性に対する多面的評価情報であることを特徴とする請求項1に記載のID表示方法。
【請求項7】
前記(c)ステップは、
(c1)多角形の色座標系における各頂点に前記複数個の属性をそれぞれ配置するステップと、
(c2)前記評価情報に応じて前記多角形の色座標系上における座標の位置を移動するステップと、
(c3)前記移動した座標の位置に該当する色データを算出するステップと
を含むことを特徴とする請求項6に記載のID表示方法。
【請求項8】
前記(c1)ステップは、
前記多角形の色座標系において互いに反対方向にある頂点には、互いに相反する属性を配置することを特徴とする請求項7に記載のID表示方法。
【請求項9】
前記(c2)ステップは、
互いに相反する属性のうち、一方の方向の値が増加する場合には、反対側の方向の値を減少させることを特徴とする請求項8に記載のID表示方法。
【請求項10】
(e)前記評価情報の累積値を表示するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のID表示方法。
【請求項11】
(f)前記一次元の色座標系上において移動した座標の位置を表示するステップを更に含むことを特徴とする請求項3に記載のID表示方法。
【請求項12】
(g)前記多角形の色座標系上において移動した座標の位置を表示するステップを更に含むことを特徴とする請求項7に記載のID表示方法。
【請求項13】
前記オンライン評価手段において、評価項目は、作成者が直接定義することができることを特徴とする請求項1に記載のID表示方法。
【請求項14】
前記算出した色データは、色相、明度及び彩度データのうち1つ以上を組み合わせることを特徴とする請求項1に記載のID表示方法。
【請求項15】
前記(c)ステップは、最近の評価情報に加重値をおくことを特徴とする請求項1に記載のID表示方法。
【請求項16】
前記(c)ステップは、同じ評価者により入力された評価情報が、単位期間の間、限界回数を越える場合には、限界回数以下の評価情報のみに基づいて色データを算出することを特徴とする請求項1に記載のID表示方法。
【請求項17】
オンラインゲームサーバーにおいて、色データを用いてゲームキャラクターを表示する方法であって、
(a)ゲーム参加者の端末に、ゲームキャラクターに対する評価を行うことができるオンライン評価手段を提供するステップと、
(b)前記ゲーム参加者の端末から前記ゲームキャラクターに対する評価情報を受信するステップと、
(c)前記受信した評価情報に基づいて色データを算出するステップと、
(d)前記算出した色データを用いて前記キャラクターを表示するステップと、
を含むことを特徴とするキャラクター表示方法。
【請求項18】
オンラインゲームサーバーにおいて、色データを用いてゲームキャラクターを表示する方法であって、
(a)キャラクターの経験値を計算するステップと、
(b)前記計算された経験値に基づいて色データを算出するステップと、
(c)前記算出した色データを用いて前記キャラクターを表示するステップと、
を含むことを特徴とするキャラクター表示方法。
【請求項19】
インターネット参加空間において、色データを用いてユーザのIDを表示するシステムであって、
評価者の端末に作成者に対する評価を行うことができるオンライン評価手段を提供する評価手段提供部と、
前記評価者の端末から前記作成者に対する評価情報を受信する評価情報受信部と、
前記受信した評価情報に基づいて色データを算出する色データ算出部と、
前記算出した色データを用いて前記作成者のIDを表示する表示部と、
を含むことを特徴とするID表示システム。
【請求項20】
請求項第1項乃至第18項のうちいずれか一項に記載された方法の各ステップをコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−305389(P2008−305389A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−120200(P2008−120200)
【出願日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
2.イーサネット
3.UNIX
4.Linux
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】