説明

薄い銅箔のための支持層

回路を製造するのに有用な複合体材料(20)は、支持層(12)、両側にある第一側面及び第二側面を有し、厚さが15μ以下の金属箔層(16)、前記支持層(12′)から前記金属箔層(16)を分離し易くするのに有効な剥離層(14)で、前記支持層(12′)と前記金属箔層(16)の両方に接触し、それらの間に配置された剥離層(14)を有する。ガス状元素又は化合物と反応して、熱的に安定な化合物を形成するのに有効な、支持層(12′)でもよい、反応性元素含有層(22)が、剥離層(14)に接触している。複合体材料(20)は、低温熱処理にかけるのが好ましい。低温熱処理と反応性元素含有層(22)との組合せは、後の加工工程の間、銅箔(16)中にブリスターを含めた欠陥を減少させる結果になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント回路基板及び可撓性回路(flexible circuits)の製造で用いられる銅箔に関する。特に、複合体材料は、銅箔層及び支持層で、その銅箔と支持層との間に剥離層が配置されたものを含む。剥離層と反応性元素とを上昇させた温度で接触させて、後の組立工程中のブリスター(blister)形成を減少する。
【背景技術】
【0002】
プリント回路及び可撓性回路を製造するために用いられる複合体材料が、米国特許第6,346,335号及び第6,569,543号明細書に記載されている。典型的には、銅から形成された支持層は、剥離層で被覆されている。その剥離層の上に、典型的には、電解析出により銅箔層が形成される。剥離層と銅箔層との間の接着性は、銅箔層の支持層からの分離が早過ぎることはない位充分高いが、積層後に支持層を分離しても銅箔層を裂いたり、或いは他の仕方で損傷することがない位充分低い。典型的な剥離層には、クロム、ニッケル、チタン、銅、マンガン、鉄、コバルト、タングステン、モリブデン、タンタル、及びそれらの混合物からなる群から選択された金属と、それら金属の酸化物、燐酸塩、及びクロム酸塩からなる群から選択された非金属との混合物が含まれる。一つの好ましい剥離層は、クロムと酸化クロムとの混合物である。
【0003】
プリント回路を製造するためには、その複合体材料を、ガラス充填エポキシ型板に、銅箔層がそのエポキシ板に接触するようにして積層する。熱(典型的には、180℃〜250℃)及び圧力(典型的には、1.38MPa〜2.07MPa(200psi〜300psi))の組合せにより、銅箔層をエポキシ板に結合する。次に、支持層と剥離層とを、そのエポキシ板/銅箔組立体から引き剥がす。
【0004】
可撓性回路又は高温用途の装置を製造するためには、銅箔を、時々圧力を加えずに積層する。銅箔に、ポリイミドのような重合体誘電体を被覆する。被覆された複合体材料を、次に乾燥し、180℃〜400℃、例えば、360℃の温度で30分間、0.1MPa(1気圧)の圧力の窒素雰囲気中で硬化する。硬化した後、支持層及び剥離層を、重合体誘電体銅箔組立体から剥離する。
【0005】
支持層を銅箔層から剥離する時、銅箔層が欠陥を持たないことが重要である。報告されているそのような欠陥の一つは、前に支持層と接触していた銅箔層の表面上のブリスターである。これらのブリスターは、支持層/銅箔界面でガスが発生し、次に誘電体硬化処理中の温度上昇により膨張した時に起きるものと考えられる。ブリスターは直径が1mmの数百分の1(1インチの数千分の1)の程度であるのが典型的であり、しばしば10dm当たり千単位で若干から数千(1ft当たり数千)の範囲にある。支持層から分離した時、ブリスターは積層銅箔の表面中に凹みを残す。これらの小さな凹みは、積層体のそれらの領域を、微細な配線回路の加工には許容できないものにする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このようなブリスターの形成を減少させる、又は無くした可撓性回路の製造方法が依然として求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
図1は、本発明の第一の態様に従う複合体材料10を断面図で例示している。複合体材料には、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、及びステンレス鋼のようないかなる電気伝導性材料でもよい支持層12が含まれる。支持層は17μm〜70μmの厚さを有するのが典型的である。支持層に好ましい材料は、少なくとも一種類の反応性元素を含む鍛造銅合金である。支持層12のためのこれらの要件を有する市販銅合金の例には、銅合金C199(重量による公称組成は、2.9%〜3.4%のチタン、及び残余の銅である)、銅合金C7025(重量による公称組成は、2.2%〜4.2%のニッケル、0.25%〜1.2%の珪素、0.05%〜0.30%のマグネシウム、及び残余の銅である)、及び銅合金C654(重量による公称組成は、1.2%〜1.9%の錫、2.7%〜3.4%の珪素、0.01%〜0.12%のクロム、及び残余の銅である)が含まれる。
【0008】
他の銅基合金の例及びそれらの重量による公称組成物には、C15100(0.05%〜0.15%の亜鉛、及び残余(最低99.85%)の銅);C18100(0.40%〜1.2%のクロム、0.03%〜0.06%のマンガン、0.08%〜0.20%のジルコニウム、残余(最低98.7%)の銅);C728(9.5%〜10.5%のニッケル、7.5%〜8.5%の錫、0.10%〜0.30%のニオブ、0.05%〜0.30%のマンガン、0.005%〜0.15%のマグネシウム、及び残余の銅);C7026(1.0%〜3.0%のニッケル、0.2%〜0.7%の珪素、及び残余の銅);及びNK120(0.01%〜0.40%のクロム、0.01%〜0.25%のジルコニウム、0.02%〜2.0%の亜鉛、及び残余の銅)が含まれる。
【0009】
本発明に従って有用な非銅基材料及びそれらの重量による公称組成物には、アルミニウム合金2219(5.8%〜6.8%の銅、0.2%〜0.4%のマンガン、0.05%〜0.15%のバナジウム、0.02%〜0.10%のチタン、0.1%〜0.25%のジルコニウム、及び残余のアルミニウム)、及びステンレス鋼32100(17.0%〜19.0%のクロム、9.0%〜12.0%のニッケル、最大0.08%の炭素、5x(最低C%)のチタン、及び残余の鉄)が含まれる。
【0010】
これらの合金を使用すると、特に、圧力を加えずに積層する場合のように、ブリスターが形成され易い適用法では、形成されるブリスターの数を減少させるのに有効である。ブリスター形成の減少を起こす機構は知られていない。次の根拠の一つ以上がブリスター形成の減少を起こすものと考えられる:支持層材料と合金化した場合、反応性元素が支持層の抗張力を増大し、加工中の屈曲(flexing)が少なくなる;支持層材料と合金化した場合、反応性元素が支持層の熱膨張係数を変化させる;支持層材料と合金化するか、又は支持層の表面上に被覆される場合、基体合金又はその成分相が、ガス状元素、又は剥離層界面で形成されることがある湿分のような化合物と反応し、ブリスターの形成を抑制する。例えば、水素が発生した場合、それは基体中に溶解するか、又は反応して、反応性元素との結合により水素化物を形成するであろう。これらの有利な効果を与える合金用元素は、チタン、ジルコニウム、バリウム、マグネシウム、珪素、ニオブ、カルシウム、及びそれらの混合物からなる群から選択されるのが好ましい。
【0011】
反応性合金用元素状物質は、重量で、0.001%〜50%の量、好ましくは0.1%〜5%の量で存在する。180℃を超える積層温度に露出した後、207MPa(30ksi)を超える抗張力を有する銅合金を与えるのに充分な量で存在するのが望ましい。これにより複合体材料を取扱い易くし、皺及び機械的損傷からその薄い銅箔層を保護し、穴打ち抜きのような、回路板製造過程で保護シートとして用いることができる。
【0012】
剥離層14を、支持層12と銅箔層16との間に配置する。剥離層14は、その剥離層14と銅箔層16との間の接着性が、銅箔層の支持層12からの剥離が早過ぎない位充分高いが、積層後に支持層を分離しても銅箔層を引き裂いたり、或いは他の仕方で損傷することがない位充分低くなるように選択する。典型的な剥離層には、クロム、ニッケル、チタン、銅、マンガン、鉄、コバルト、タングステン、モリブデン、タンタル、及びそれらの混合物からなる群から選択された金属と、それら金属の酸化物、燐酸塩、及びクロム酸塩から選択された非金属との混合物が含まれる。一つの好ましい剥離層は、クロムと酸化クロムとの混合物である。
【0013】
銅箔層16は、米国特許出願、US2002/0192486公報、「低プロファイル結合増大した銅箔」(Copper Foil with Low Profile Bond Enhancement)に記載されているような、例えば、硫酸銅及び/又はピロ燐酸銅の形の銅イオン含有アルカリ性又は酸性水溶液のようないかなる適当な電解質からでも剥離層上に電解析出される。銅箔層は、厚さが15μ以下程度の薄いものであり、好ましくは厚さは0.2μm〜8.0μmである。
【0014】
図2は、本発明の第二の態様に従う複合体材料20を断面図で例示している。複合体材料20は、前の態様と同様に、銅箔層16及び剥離層14を有する。支持層12′は、反応性元素を含む必要はないが、積層温度に露出した後、207MPa(30ksi)を超える大きな抗張力が依然として利点となっている。支持層12′と剥離層14との間には、反応性元素状物質含有層22が配置されている。反応性元素状物質は、上に列挙したものから選択され、その層は、化学蒸着、物理的蒸着、電気メッキ、スパッタリング、及びプラズマスプレーのようないかなる適当な方法によって堆積してもよい。反応性元素状物質含有層22の厚さは、0.001μ(10Å)〜2μmである。
【0015】
図3は、本発明の複合体材料を製造するための方法を表す工程図を例示している。図1に例示した態様に従い、少なくとも一種類の反応性元素を含有する銅基合金(基とは、その合金が、言及した元素、銅を少なくとも50重量%含有することを意味する)のような支持層を、剥離層で被覆する(26)。銅箔層を、その剥離層の上に堆積する(28)。
【0016】
次に、複合体材料を熱処理30にかけるのが好ましく、その処理は、約100℃〜約350℃のような積層温度よりも低い温度で、窒素又は形成ガス(体積で96%のN、4%のH)雰囲気中で約48時間まで行われる。「約」とは、正確さが望ましいのではなく、値が±20%であることを意味する。この熱処理は、一段階又は数段階で行ってもよい。一段階熱処理30の例は、約100℃〜約240℃の温度で、約8時間〜約24時間である。二段階熱処理の例は、第一段階の約150℃〜約200℃で、約15時間〜約25時間に続き、約200℃〜250℃で約1/2時間〜約5時間行うものである。
【0017】
熱処理30の後、重合体誘電体を銅箔層の表面上に堆積する(32)。重合体誘電体の例には、エポキシ、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))、及びそれらの混合物が含まれる。堆積は、グラビア・ロール被覆、ニップロール積層、ドクターブレード、噴霧、又は浸漬のようないかなる適当な方法によって行ってもよい。次に重合体誘電体を乾燥し、180℃〜380℃のような有効な硬化温度に、0.1時間〜6時間加熱することにより硬化する(34)。積層で熱を利用するが、圧力は用いない場合、ブリスター形成は一層顕著になるのが典型的であり、本発明の利点は一層必要になる。
【0018】
次に、硬化重合体誘電体38/銅箔組立体16を、図4の断面図で例示したように、剥離層14/支持層12から剥離する。図3に戻って、剥離工程36は、銅箔層をホトリトグラフなどにより希望の回路パタンーへ像形成する前又はその後、行うことができる。
【0019】
支持層の表面上に反応性元素含有層40を堆積する工程を付加して、同様な処理工程が、図2に例示した複合体材料を製造するのに有効である。
【0020】
反応性元素含有層と剥離層とを接触させることにより、ブリスター形成を減少又は無くすのが最もよいが、ブリスター形成量の幾らかの減少は、反応性元素含有成分を包含させなくても、低温アニーリングすることにより得られる。
【0021】
上記態様の利点は、次の実施例により一層よく理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
実施例
表1に列挙した組成及び厚さを有する支持層を、約0.0012μm(12Å)〜約0.02μm(200Å)の厚さ及び酸化クロム、クロム、及び水酸化クロムの混合物である公称組成を有する剥離層で被覆した。その剥離層は電着により堆積した。公称厚さ5μmの銅箔層を電着により堆積した。そのようにして形成した複合体を、次に表1に列挙した時間、空気、窒素、又は形成ガス雰囲気中で170℃に加熱した。
【0023】
次にアニールした試料を窒素雰囲気中で360℃に30分間加熱し、誘電体のための硬化サイクルに類似させた。次にブリスターの発生及び密度を定量的に評価し、回路板上の像影した銅箔回路トレースの品質を予測した。ここで、00=優;0=良;△=可;X=不可;及びN.R.=評価されず。結果を表1に報告する。
【0024】
【表1】

【0025】
表1は、基体が、チタン、珪素、又はマグネシウムのような反応性元素を含み、複合体材料を加熱処理する場合、ブリスターの形成が実質的に無いことを例示している。非反応性元素含有合金(即ち、C110)では低温アニールがブリスター発生を減少しているが、その改良は顕著なものではない。
【0026】
本発明に従い、回路板加工中、ブリスター欠陥形成を減少するように複合体材料及びその複合体材料を製造する方法を与えてきたが、それは上に記載した目的、手段、及び利点を完全に満足することは明らかである。本発明を、その態様に関連して記述してきたが、上の記載を参照して多くの変更、修正、及び変化が当業者には明らかになることは明白である。従って、そのような変更、修正、及び変化は、全て添付の特許請求の範囲の本質及び広い範囲内に入るものである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図1は、本発明の第一の態様に従う複合体材料を例示する断面図である。
【図2】図2は、本発明の第二の態様に従う複合体材料を例示する断面図である。
【図3】図3は、本発明の複合体材料を用いて可撓性の箔を製造するための方法を例示する工程図である。
【図4】図4は、本発明の複合体材料から製造された可撓性の箔を例示する断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持層(12);
両側にある第一側面及び第二側面を有し、厚さが15μ以下の金属箔層(16);
前記支持層(12)から前記金属箔層(16)を分離し易くするのに有効な剥離層(14)で、前記支持層(12)と前記金属箔層(16)の両方に接触し、それらの間に配置された前記剥離層(14);及び
前記剥離層(14)に接触する反応性元素含有層(22);
を含む複合体材料(10、20)。
【請求項2】
反応性元素が、チタン、ジルコニウム、バリウム、マグネシウム、珪素、ニオブ、カルシウム、及びそれらの混合物からなる群から選択されている、請求項1に記載の複合体材料(10、20)。
【請求項3】
反応性元素が、前記支持層(12)と合金化されている、請求項2に記載の複合体材料(10)。
【請求項4】
反応性元素を0.001重量%〜50重量%含有する、請求項3に記載の複合体材料(10)。
【請求項5】
前記支持層(12)が、鍛造された銅基材料である、請求項4に記載の複合体材料(10)。
【請求項6】
前記反応性元素を0.1重量%〜5重量%含有する、請求項5に記載の複合体材料(10)。
【請求項7】
前記反応性元素が、前記支持層(12)の表面に配置され、前記剥離層(14)と接触している、請求項2に記載の複合体材料(20)。
【請求項8】
前記反応性元素が、0.001μm(10Å)〜2μmの厚さを有する、請求項7に記載の複合体材料。
【請求項9】
100℃〜350℃の温度に48時間まで露出した後、207MPa(30ksi)を超える降伏強度を有する、請求項4又は8に記載の複合体材料。
【請求項10】
チタン、ジルコニウム、バリウム、マグネシウム、珪素、ニオブ、カルシウム、及びそれらの混合物からなる群から選択された反応性元素を含有する支持層を与える工程(24);
前記支持層の上に剥離層を堆積する工程(26);
前記剥離層の上に銅箔層を、前記銅箔層の第一側面が前記剥離層と接触するように電解的に堆積する工程(28);及び
前記複合体材料を、約100℃〜約350℃の温度に約1時間〜約48時間加熱する工程(30);
を含む、複合体材料製造方法。
【請求項11】
前記加熱工程(30)が、約100℃〜約240℃の温度で、約8時間〜約24時間行う単一段階である、請求項12に記載の方法。
【請求項12】
前記加熱工程(30)が、第一段階を約150℃〜約200℃の温度で約15時間〜約25時間行い、次に第二段階を約200℃〜約250℃の温度で約1/2時間〜約5時間行う二段階になっている、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記銅箔層の反対側の第二側面を重合体誘電体で被覆する更に別の工程(32);及び
前記重合体誘電体を、前記加熱工程(30)の温度よりも高い硬化温度で硬化する工程(34);
を含む、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記硬化温度が、約180℃〜約380℃である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記重合体誘電体を硬化する工程(34)を、積層圧力を加えずに行う、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
支持層を与える工程(24);
チタン、ジルコニウム、バリウム、マグネシウム、珪素、ニオブ、カルシウム、及びそれらの混合物からなる群から選択された反応性元素含有層を、前記支持層の表面上に堆積する工程(40);
前記支持層の前記被覆した表面の上に剥離層を堆積する工程(26);
前記剥離層の上に銅箔層を、前記銅箔層の第一側面が前記剥離層と接触するように電解的に堆積する工程(28);及び
前記複合体材料を、約100℃〜約350℃の温度に48時間までの間加熱する工程(30);
を含む、複合体材料製造方法。
【請求項17】
前記加熱工程(30)が、約100℃〜約240℃の温度で、約8時間〜約24時間行う単一段階である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記加熱工程(30)が、第一段階を約150℃〜約200℃の温度で約15時間〜約25時間行い、次に第二段階を約200℃〜約250℃の温度で約1/2時間〜約5時間行う二段階になっている、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記銅箔層の反対側の第二側面を重合体誘電体で被覆する更に別の工程(32);及び
前記重合体誘電体を、加熱工程(30)の温度よりも高い硬化温度で硬化する工程(34);
を含む、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項20】
前記硬化温度が、約180℃〜約380℃である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記重合体誘電体を硬化する工程(34)を、積層圧力を加えずに行う、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
反応性元素を、化学蒸着、物理蒸着、電気メッキ、スパッタリング、及びプラズマスプレーからなる群から選択された方法により堆積する(40)、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
支持層を与える工程(24);
前記支持層の上に剥離層を堆積する工程(26);
前記剥離層の上に銅箔層を、前記銅箔層の第一側面が前記剥離層と接触するように電解的に堆積する工程(28);及び
前記複合体材料を約100℃〜〜約350℃の温度で48時間までの間加熱する工程(30);
を含む、複合体材料製造方法。
【請求項24】
前記加熱工程(30)を、約150℃〜約240℃の温度で、約8時間〜約24時間行う、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記加熱工程(30)が、第一段階を約150℃〜約200℃の温度で約15時間〜約25時間行い、次に第二段階を約200℃〜約250℃の温度で約1/2時間〜約5時間行う二段階になっている、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記銅箔層の反対側の第二側面を重合体誘電体で被覆する更に別の工程(32);及び
前記重合体誘電体を、前記加熱工程(30)の温度よりも高い硬化温度で硬化する工程(34);
を含む、請求項24又は25に記載の方法。
【請求項27】
前記硬化温度が、約180℃〜約380℃である、請求項26に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−512973(P2007−512973A)
【公表日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536681(P2006−536681)
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/034192
【国際公開番号】WO2005/042807
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(506071210)オリン コーポレイション (12)
【Fターム(参考)】