説明

薄板状基板の梱包方法および梱包装置

【課題】合紙の使用枚数を半減することができる薄板状基板の梱包方法および梱包装置を提供する。
【解決手段】吸着パッド11は、合紙2の切れ目部分21を吸着し、吸着した切れ目部分21を、切れ目に沿って斜め上方に持ち上る。移載アーム12は、1枚の薄板状基板3を吸着し、吸着した薄板状基板3を合紙2のベース部分23の上に載せる。吸着パッド11は、吸着して持ち上げていた切れ目部分21を下ろし、ベース部分23の上に載せられた薄板状基板3の上に、吸着した切れ目部分21を被せるように載せ、吸着を解除する。移載アーム12は、次の薄板状基板3を吸着して搬送し、1つ前の薄板状基板3の上に載せられた切れ目部分21の上に、吸着した薄板状基板3を載せる。吸着パッド11および移載アーム12は、積み重ねた薄板状基板3の枚数が、予め定める枚数になるまで、この一連の動作を繰り返す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄板状の基板を積み重ねて梱包する薄板状基板の梱包方法および梱包装置に関し、特にガラス基板あるいはプリント配線基板などの薄板状基板を積み重ねて梱包用の箱などに収納して梱包することができる薄板状基板の梱包方法および梱包装置に関する。
【背景技術】
【0002】
薄板状の基板は、広く電子機器で用いられ、たとえば液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイを始めとするフラットパネルディスプレイに用いられるガラス基板、ならびにパーソナルコンピュータおよびAV(Audio Video)機器を始めとする家電製品などで用いられるプリント配線基板などがある。薄板状の基板は、保管あるいは搬送のための専用箱に梱包されるとき、基板同士の接触による傷などの品質低下を防止するために、緩衝材としての合紙が基板の間に挿入されて積み重ねられる。通常、基板と合紙とは、1枚ずつ交互に積み重ねられる。
【0003】
たとえば特許文献1に記載される合紙挿入装置は、ロールから板材の上に引き出した合紙を、板材とほぼ同じ大きさに切断しながら積み重ねる。
【0004】
【特許文献1】特開2001−39611号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載される合紙挿入装置は、板材と合紙とを1枚ずつ交互に積み重ねるが、板材とほぼ同じ大きさの合紙が板材と同じ枚数だけ必要となる。フラットパネルディスプレイの大型化に対応する場合などにおいては、合紙の部材費用が高価となり、コストアップの要因となってしまうという問題がある。
【0006】
さらに、積み重ねるだけでは薄板状基板が固定されないため、積み重ねた後に箱の中でずれが生じてしまい、保管中あるいは運搬中に発生するずれによる損傷などの品質的トラブルが生じたり、開梱後の移載時に不具合が発生したりしてしまうという問題がある。このような開梱後の不具合は、開梱後に基板と合紙を梱包箱から交互に取出す工程が必要になり、通常、取出し工程も機械により行われるが、保管中あるいは運搬中に基板にずれが生じてしまうと、取出し時にずれたまま機械が移載しようとして移載先に正常に移載を完了できなくなってしまったり、取出し時に基板の角が梱包箱の内壁と擦れて基板の割れや欠けを起こすというものである。さらにまた、合紙は軽量な緩衝材であるため、積み重ねる際に空気の気流が発生して、合紙がめくれ上がったり位置ずれを生じたりするという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、合紙の使用枚数を半減することができる薄板状基板の梱包方法および梱包装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、複数の薄板状の基板のうちの2つの基板を積み重ねる積み重ねステップを、積み重ねた基板の枚数が予め定める枚数になるまで繰り返して梱包する薄板状基板の梱包方法であって、
前記積み重ねステップは、
予め定める形状の切れ目が形成された複数の合紙のうちの1枚の合紙を予め定める位置に置く納置ステップと、
納置ステップで置かれた合紙の部分のうち前記切れ目によって分離される片方の第1の合紙部分を持ち上げる持ち上げステップと、
前記複数の基板のうちの第1の基板を、納置ステップで置かれた合紙の部分のうち第1の合紙部分と異なる第2の合紙部分の上に載せる第1の基板載置ステップと、
持ち上げステップで持ち上げられた第1の合紙部分を下ろして、第1の基板載置ステップで載せられた第1の基板の上に載せる合紙載置ステップと、
前記複数の基板のうちの第1の基板と異なる第2の基板を、合紙載置ステップで第1の基板の上に載せられた第1の合紙部分の上に載せる第2の基板載置ステップとを含むことを特徴とする薄板状基板の梱包方法である。
【0009】
また本発明は、前記予め定める形状は、コの字型の形状であり、
前記第1の合紙部分は、合紙の部分のうちコの字型の切れ目によって形成されるコの字型の切れ目部分であることを特徴とする。
【0010】
また本発明は、前記予め定める形状は、エの字型の形状であり、
前記第1の合紙部分は、合紙の部分のうちエの字型の切れ目によって形成される2つのコの字型の切れ目部分であることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、前記予め定める形状は、2つの平行な線分からなるニの字型の形状であり、
前記第1の合紙部分は、ニの字型の切れ目によって分離される合紙の部分のうち外周縁と各切れ目との間にある2つの部分であり、
前記持ち上げステップでは、2つの第1の合紙部分のうちの1つの第1の合紙部分を持ち上げ、
前記第1の基板載置ステップは、
前記複数の基板のうちの第1の基板の一端を、納置ステップで置かれた合紙の部分のうち第1の合紙部分と異なる第2の合紙部分と、持ち上げステップで持ち上げられた1つの第1の合紙部分との隙間に挿入する第1の挿入ステップと、
持ち上げステップで持ち上げられた1つの第1の合紙部分を下ろした後、2つの第1の合紙部分のうちの他の第1の合紙部分を持ち上げる第2の持ち上げステップと、
前記第1の基板の他端を、第2の合紙部分と、第2の持ち上げステップで持ち上げられた他の第1の合紙部分との隙間に挿入した後、前記第1の基板を第2の合紙部分の上に載せる第2の挿入ステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記基板は、矩形状の形状であり、
前記第1の基板が前記第2の合紙部分の上に載せられる位置は、前記第1の基板の外周縁のうちの一辺が前記切れ目の終端部に近接する位置であることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、複数の薄板状の基板を積み重ねて梱包する梱包装置であって、
予め定める形状の切れ目が形成された合紙の部分のうち切れ目によって分離される片方の第1の合紙部分を吸着して持ち上げる吸着手段と、
前記基板を吸着して搬送する搬送手段と含み、
前記搬送手段は、吸着手段によって第1の合紙部分が持ち上げられた後、前記複数の基板のうちの第1の基板を、合紙の部分のうち第1の合紙部分と異なる第2の合紙部分の上に載せ、さらに、吸着手段によって第1の合紙部分が下ろされて、第1の合紙部分が第1の基板の上に載せられた後、前記複数の基板のうちの第1の基板と異なる第2の基板を、第1の基板の上に載せられた第1の合紙部分の上に載せる工程を、積み重ねた基板の枚数が予め定める枚数になるまで、奇数番目の基板を第1の基板として、および偶数番目の基板を第2の基板として繰り返すことを特徴とする梱包装置である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数の薄板状の基板を積み重ねて梱包するにあたって、積み重ねステップでは、複数の薄板状の基板のうちの2つの基板を積み重ねる。積み重ねステップは、積み重ねる基板の枚数が予め定める枚数になるまで繰り返される。積み重ねステップは、納置ステップ、持ち上げステップ、第1の基板載置ステップ、合紙載置ステップおよび第2の基板載置ステップを含む。
【0015】
納置ステップでは、予め定める形状の切れ目が形成された複数の合紙のうちの1枚の合紙を予め定める位置に置く。持ち上げステップでは、納置ステップで置かれた合紙の部分のうち前記切れ目によって分離される片方の第1の合紙部分を持ち上げる。第1の基板載置ステップでは、前記複数の基板のうちの第1の基板を、納置ステップで置かれた合紙の部分のうち第1の合紙部分と異なる第2の合紙部分の上に載せる。
【0016】
合紙載置ステップでは、持ち上げステップで持ち上げられた第1の合紙部分を下ろして、第1の基板載置ステップで載せられた第1の基板の上に載せる。そして、第2の基板載置ステップでは、前記複数の基板のうちの第1の基板と異なる第2の基板を、合紙載置ステップで第1の基板の上に載せられた第1の合紙部分の上に載せる。
【0017】
したがって、本発明に係る薄板状基板の梱包方法を適用すれば、合紙の使用枚数を半減することができ、コストを低減することができる。
【0018】
また本発明によれば、複数の薄板状の基板を積み重ねて梱包するにあたって、吸着手段によって、予め定める形状の切れ目が形成された合紙の部分のうち切れ目によって分離される片方の第1の合紙部分が吸着されて持ち上げられ、搬送手段によって、前記基板が吸着されて搬送すされる。
【0019】
前記搬送手段によって、吸着手段によって第1の合紙部分が持ち上げられた後、前記複数の基板のうちの第1の基板が、合紙の部分のうち第1の合紙部分と異なる第2の合紙部分の上に載せられ、さらに、吸着手段によって第1の合紙部分が下ろされて、第1の合紙部分が第1の基板の上に載せられた後、前記複数の基板のうちの第1の基板と異なる第2の基板が、第1の基板の上に載せられた第1の合紙部分の上に載せられる工程が、積み重ねた基板の枚数が予め定める枚数になるまで、奇数番目の基板を第1の基板として、および偶数番目の基板を第2の基板として繰り返えされる。
したがって、合紙の使用枚数を半減することができ、コストを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、本発明の実施の一形態である移載梱包装置1の概略の構成を模式的に示す図である。本発明に係る薄板状基板の梱包方法は、梱包装置である移載梱包装置1で処理される。
【0021】
移載梱包装置1は、吸着パッド11、移載アーム12および図示しない合紙搬送装置を含んで構成される。吸着手段である吸着パッド11は、合紙2の部分のうち切れ目によって分離される一部分21を吸着して持ち上げるパッドである。搬送手段である移載アーム12は、薄板状基板3を吸着して搬送するアームである。図示しない合紙搬送装置は、合紙2を搬送し、薄板状基板3を積み重ねて収容するための梱包箱の中に納置する。
【0022】
合紙2は、積み重ねられる薄板状基板3の間に挟まれる緩衝材であり、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオフィレン、ポリスチレンまたはエラストマなどの材料によって構成され、厚さは基板の材質、厚さ、重量などの複数の要因を考慮して決められる。
【0023】
薄板状基板3は、たとえば液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイを始めとするフラットパネルディスプレイに用いられるガラス基板、あるいはパーソナルコンピュータおよびAV(Audio Video)機器を始めとする家電製品などで用いられるプリント配線基板であり、たとえば矩形状の形状である。
【0024】
図2は、合紙2に形成される切れ目22の一例を示す図である。図2(a)は、コの字型の切れ目22が形成された合紙2を示す。図2(b)は、合紙2の側面図である。合紙2は、矩形状であり、合紙2には、予め定める形状の切れ目、たとえば外周縁の3辺にそれぞれ平行な3つの直線状の切れ目からなるコの字型の切れ目22が形成されている。合紙2は、コの字型の切れ目22によって合紙2の一部分(以下「切れ目部分」という)が分離され、第1の合紙部分であるコの字型の切れ目部分21が形成されている。以下、合紙2の部分のうちコの字型の切れ目部分21を除く部分を第2の合紙部分であるベース部分23という。
【0025】
図3は、吸着パッド11によって切れ目部分21を持ち上げた状態を示す図である。図3(a)は、合紙2の表面に垂直な方向から見た上面図であり、図3(b)は、その側面図である。図示しない合紙搬送装置は、合紙2を搬送し、薄板状基板3を積み重ねて収容するための梱包箱の中に納置する。吸着パッド11は、梱包箱などの中に納置された合紙2の切れ目部分21を吸着し、吸着した切れ目部分21を切れ目22に沿って斜め上方に持ち上げる。
【0026】
図4は、薄板状基板3を合紙2のベース部分23の上に積み重ねた状態を示す図である。図4(a)は、切れ目部分21が持ち上げられた状態で、薄板状基板3をベース部分23の上に積み重ねた状態の上面図であり、図4(b)は、その側面図である。吸着パッド11は、薄板状基板3をベース部分23の上に載せるために邪魔にならない程度まで吸着した切れ目部分21を持ち上げる。その状態で、移載アーム12は、薄板状基板3を吸着し、吸着した薄板状基板3を合紙2のベース部分23の上に載せる。
【0027】
図5は、切れ目部分21を薄板状基板3の上に載せた状態を示す図である。図5(a)は、切れ目部分21を薄板状基板3の上に載せた状態を示す上面図であり、図5(b)は、その側面図である。吸着パッド11は、吸着した切れ目部分21を下ろし、ベース部分23の上に載せられた薄板状基板3の上に、吸着した切れ目部分21を被せるように載せ、吸着を解除する。
【0028】
図6は、次の薄板状基板3aを切れ目部分21の上に載せた状態を示す図である。図6(a)は、次の薄板状基板3aを切れ目部分21の上に載せた状態を示す上面図であり、図6(b)は、その側面図である。移載アーム12は、次の薄板状基板3aを吸着して搬送し、1つ前の薄板状基板3の上に載せられた切れ目部分21の上に2枚目の薄板状基板3aを載せる。
【0029】
移載梱包装置1は、図3〜図6に示した動作を、薄板状基板3の枚数が予め定める枚数、たとえば梱包箱が満杯になる枚数になるまで繰り返す。したがって、合紙2は、1枚の合紙2によって2枚の薄板状基板3についての緩衝材の役割を果たすことができ、薄板状基板3の間に合紙を1枚ずつ挿入する場合よりも、合紙2の枚数を半減することができる。
【0030】
図7は、薄板状基板3を切れ目22の終端部221に近接させて載せる例を示す図である。図7(a)は、切れ目部分21が持ち上げられた状態で、薄板状基板3を合紙2の上に載せた状態上面図であり、図7(b)は、その側面図である。図7は、薄板状基板3の外周縁のうちの一辺がコの字型の切れ目22の終端部221に近接する位置に、薄板状基板3が置かれたことを除いて、図4に示した状態と同様の状態である。
【0031】
吸着パッド11は、薄板状基板3を合紙2の上に載せるために邪魔にならない程度まで吸着した切れ目部分21を持ち上げる。その状態で、移載アーム12は、薄板状基板3を吸着し、吸着した薄板状基板3を合紙2のベース部分23の上に載せる。移載アーム12は、吸着した薄板状基板3をベース部分23の上に載せるとき、薄板状基板3の外周縁のうちの一辺がコの字型の切れ目21の終端部221に近接する位置に置く。
【0032】
コの字型の切れ目21の終端部221で薄板状基板3の動きが制約されるので、薄板状基板3と合紙2とのずれを防止することができ、ずれによる薄板状基板3の損傷をなくすことができる。
【0033】
このように、薄板状基板3は、矩形状の形状であり、薄板状基板3がベース部分23の上に載せられる位置は、薄板状基板3の外周縁のうちの一辺がコの字型の切れ目21の終端部221に近接する位置であるので、ずれを防止することができ、保管中あるいは運搬中に発生するずれによる薄板状基板3の損傷を防止することができる。
【0034】
図8は、コの字型の切れ目22の他の例を示す図である。図8(a)は、2つのコの字型の切れ目22a1,22a2が形成された合紙2aの上面図であり、図8(b)は、その合紙2aに1枚目の薄板状基板3を挟んだ状態の上面図である。
【0035】
図8に示した例では、2つのコの字型の切れ目22a1,22a2によって、反対方向のコの字型の切れ目部分21a1,21a2が形成されている。薄板状基板3は、それらの切れ目部分21a1,21a2と、合紙2aのうちそれらの切れ目部分を除くベース部分23aとの間に挟まれた状態で、ベース部分23aの上に載せられている。図8に示した例では、コの字型の切れ目ごとに吸着パッド11を設ける必要がある。
【0036】
2つのコの字型の切れ目22a1,22a2を用いるのは、薄板状基板3の形状が大きい場合であり、薄板状基板3の形状がさらに大きくなる場合は、コの字型の切れ目を、方向を交互に反対方向にして3個以上形成することによって、同様の効果を得ることができる。このように、合紙に形成されるコの字型の切れ目は、薄板状基板3の形状、大きさ、厚さ、重量、材料、凹凸、装着部品などによって適宜最適な位置と数とを選択して構成することによって、同様の効果を得ることが可能となる。すなわち、基板が小さくて面積、重量的にも一つのコの字型の切れ目で支えることができても、基板が大きくなると、面積重量から撓みが生じ、下の基板と接触して割れや欠けが発生してしまうため、複数のコの字型の切れ目で分散して支えることが効果的であり、結果として基板の大型化に対応して基板のずれを防止することができる。
【0037】
このように、前記予め定める形状は、コの字型の形状であり、コの字型の切れ目部分21は、合紙2の部分のうちコの字型の切れ目22によって形成されるコの字型の切れ目部分であるので、合紙2の使用枚数を半減して、コストを低減することができ、さらに、切れ目がエの字型の場合に比べて半分の吸着パッドの数で切れ目部分を持ち上げることができる。
【0038】
図9は、切れ目22のさらに他の例を示す図である。図9(a)は、エの字型の切れ目22bが形成された合紙2bの上面図であり、図9(b)は、その合紙2bに薄板状基板3を挟んだ状態の上面図である。合紙2bには、外周縁の3辺にそれぞれ平行な3つの直線状の切れ目からなるエの字型の切れ目22bが形成され、エの字型の切れ目22bによって、2つのコの字型の切れ目部分21b1,21b2が形成される。
【0039】
エの字型の切れ目22bを用いる場合、移載梱包装置1の動作は、2組の吸着パッド11によってそれぞれ独立に吸着され持ち上げられることを除いて、図3〜図6に示したコの字型の切れ目22の場合の動作と同じである。
【0040】
2組の吸着パッド11のうちの1組の吸着パッドは、2つのコの字型の切れ目部分のうちの1つのコの字型の切れ目部分、たとえばコの字型の切れ目部分21b1を吸着して持ち上げ、同時に2組の吸着パッド11のうちの他の組の吸着パッド11は、コの字型の切れ目部分21b2を吸着して持ち上げる。すなわち、2組の吸着パッド11は、2つのコの字型の切れ目部分を、観音開きのように中央から両側に切れ目に沿って持ち上げる。
【0041】
このように、前記予め定める形状は、エの字型の形状であり、切れ目部分21b1,21b2は、合紙2bの部分のうちエの字型の切れ目22bによって形成される2つのコの字型の切れ目部分であるので、合紙2bの使用枚数を半減して、コストを低減することができ、さらに、吸着パッド11の移動距離をコの字型の切れ目の場合よりも半分にすることができる。
【0042】
図10は、切れ目22のさらに他の例を示す図である。図10(a)は、ニの字型の切れ目22c1,22c2が形成された合紙2cの上面図であり、図10(b)は、その側面図である。合紙2cには、合紙2cの外周縁のうちの一辺に平行な2本の直線状の切れ目から成るニの字型の切れ目22c1,22c2が形成され、ニの字型の切れ目22c1,22c2によって切れ目部分21c1,21c2、およびベース部分23cに分離されている。切れ目部分21c1は、切れ目22c1によって分離された部分のうち外周縁と切れ目22c1との間にある部分であり、切れ目部分21c2は、切れ目22c2によって分離された部分のうち外周縁と切れ目22c1との間にある部分である。ベース部分23cは、合紙2cの部分のうち切れ目部分21c1,21c2を除いた部分である。
【0043】
図11は、吸着パッド11によって切れ目部分21c1を持ち上げて隙間241を形成した状態を示す図である。図11(a)は、切れ目部分21c1が持ち上げられて隙間241が形成された合紙2cの上面図であり、図11(b)は、その側面図である。図示しない合紙搬送装置は、合紙2cを搬送し、梱包箱の中に納置する。吸着パッド11は、梱包箱の中に納置された合紙2cの切れ目部分21c1を吸着し、吸着した切れ目部分21c1を持ち上げ、隙間241を形成する。
【0044】
図12は、移載アーム12によって薄板状基板3を隙間241に挿入する状態を示す図である。図12(a)は、薄板状基板3を隙間241に挿入する状態を示す上面図であり、図12(b)は、その側面図である。移載アーム12は、薄板状基板3を吸着して搬送し、薄板状基板3の一端を、吸着パッド11が合紙部分21c1を持ち上げて形成した隙間241から、薄板状基板3の他端が切れ目22c2を覆わなくなる位置まで挿入する。
【0045】
図13は、移載アーム12によって薄板状基板3を他方の隙間242に挿入する状態を示す図である。図13(a)は、薄板状基板3を他方の隙間242に挿入する状態を示す上面図であり、図13(b)は、その側面図である。
【0046】
移載アーム12によって、薄板状基板3が隙間241に挿入されると、吸着パッド11は、吸着した切れ目部分21c1を下げて、切れ目部分21c1を薄板状基板3の上に被せた後、吸着を解除して、切れ目部分21c1を薄板状基板3の上に載せる。吸着パッド11は、切れ目部分21c2の位置に移動し、切れ目部分21c2を吸着し、吸着した切れ目部分21c2を持ち上げ、隙間242を形成する。
【0047】
移載アーム12は、吸着した薄板状基板3の他端を吸着パッド11が切れ目部分21c2を持ち上げて形成した隙間242に挿入する。吸着パッド11は、吸着した切れ目部分21c2を下ろして、切れ目部分21c2を薄板状基板3の上に被せた後、吸着を解除して、切れ目部分21c2を薄板状基板3の上に載せ、薄板状基板3の両端が、それぞれ合紙部分21c1および合紙部分21c2の下側に入っている状態とする。
【0048】
図14は、薄板状基板3を両方の隙間24に挿入し終わった状態を示す図である。移載アーム12は、合紙2cのベース部分23cの上に載せた後、次の薄板状基板3を吸着して搬送し、合紙部分21c2,21c2の上に載せる。
【0049】
移載梱包装置1は、図11〜図14に示した一連の動作を、薄板状基板3が予め定める枚数になるまで、たとえば梱包箱が満杯になる枚数になるまで繰り返し、薄板状基板3を積み重ねる。したがって、合紙2は、1枚の合紙2によって2枚の薄板状基板3についての緩衝材の役割を果たすことができ、薄板状基板3の間に合紙を1枚ずつ挿入する場合よりも、合紙2の枚数を半減することができる。
【0050】
さらに、切れ目の終端部が、切れ目の両端にあるので、薄板状基板3の動きを制約することができ、薄板状基板3と合紙2cとのずれを防止することができる。したがって、ずれによる損傷を低減することができる。
【0051】
このように、複数の薄板状基板3を積み重ねて梱包するにあたって、吸着パッド11によって、予め定める形状の切れ目が形成された合紙2の部分のうち切れ目によって分離される片方のコの字型の切れ目部分21が吸着されて持ち上げられ、移載アーム12によって、薄板状基板3が吸着されて搬送すされる。
【0052】
移載アーム12によって、吸着パッド11によってコの字型の切れ目部分21が持ち上げられた後、複数の薄板状基板3のうちの第1の薄板状基板3が、合紙2の部分のうちコの字型の切れ目部分21と異なるベース部分23の上に載せられ、さらに、吸着パッド11によってコの字型の切れ目部分21が下ろされて、コの字型の切れ目部分21が第1の薄板状基板3の上に載せられた後、複数の薄板状基板3のうちの第1の薄板状基板3と異なる第2の薄板状基板3が、第1の薄板状基板3の上に載せられたコの字型の切れ目部分21の上に載せられる工程が、積み重ねた薄板状基板3の枚数が予め定める枚数になるまで、奇数番目の薄板状基板3を第1の薄板状基板3として、および偶数番目の薄板状基板3を第2の薄板状基板3として繰り返えされる。
【0053】
したがって、合紙2の使用枚数を半減することができ、コストを低減することができる。
【0054】
図15は、本発明の実施の他の形態である薄板状基板の梱包方法の処理手順を示すフローチャートである。空の梱包箱が薄板状基板3を梱包するための位置に置かれると、ステップA1に移る。
【0055】
納置ステップであるステップA1では、図示しない合紙搬送装置は、1枚の合紙2を搬送し、予め定める位置におく。予め定める位置は、最初の合紙2の場合は、薄板状基板3を積み重ねて収容するための梱包箱の底であり、2枚目以降は、薄板状基板3の上に載せられた1つ前の合紙の切れ目部分21の上である。
【0056】
持ち上げステップであるステップA2では、吸着パッド11は、ステップA1で置かれた合紙2の切れ目部分21を吸着し、吸着した切れ目部分21を、切れ目22に沿って斜め上方に持ち上げ、薄板状基板3を合紙2の上に載せるために邪魔にならない程度まで持ち上げる。
【0057】
第1の基板載置ステップであるステップA3では、移載アーム12は、1枚の薄板状基板3を吸着し、吸着した薄板状基板3を合紙2のベース部分23の上に載せる。合紙載置ステップであるステップA4では、吸着パッド11は、吸着して持ち上げた切れ目部分21を下ろし、ベース部分23の上に載せられた薄板状基板3の上に、吸着した切れ目部分21を被せるように載せ、吸着を解除する。
【0058】
第2の基板載置ステップであるステップA5では、移載アーム12は、次の薄板状基板3を吸着して搬送し、1つ前の薄板状基板3の上に載せられた切れ目部分21の上に、吸着した薄板状基板3を載せる。ステップA6では、移載アーム12は、薄板状基板3を所定つまり予め定める枚数、たとえば梱包箱が満杯になる枚数積み重ねたか否かを判定する。薄板状基板3を所定の枚数積み重ねると、薄板状基板の梱包方法の処理手順を終了し、薄板状基板3を所定の枚数積み重ねていないと、ステップA1に戻る。ステップA1〜ステップA6は、積み重ねステップである。
【0059】
図15に示したフローチャートは、図2に示したコの字型の切れ目21が形成された合紙2を用いる場合についての処理手順を示すフローチャートであるが、図8に示した合紙2a、および図9に示した合紙2bを用いる場合も、同様の処理手順のフローチャートであり、重複を避けるために説明は省略する。
【0060】
このように、複数の薄板状基板3を積み重ねて梱包するにあたって、図15に示したフローチャートにおいて、ステップA1〜ステップA6では、複数の薄板状基板3のうちの2つの薄板状基板3を積み重ねる。ステップA1〜ステップA6は、積み重ねる薄板状基板3の枚数が予め定める枚数になるまで繰り返される。
【0061】
ステップA1では、予め定める形状の切れ目が形成された複数の合紙2のうちの1枚の合紙2を予め定める位置に置く。ステップA2では、ステップA1で置かれた合紙2の部分のうち前記切れ目によって分離される片方のコの字型の切れ目部分21を持ち上げる。ステップA3では、複数の薄板状基板3のうちの第1の薄板状基板3を、ステップA1で置かれた合紙2の部分のうちコの字型の切れ目部分21と異なるベース部分23の上に載せる。
【0062】
ステップA4では、ステップA2で持ち上げられたコの字型の切れ目部分21を下ろして、ステップA3で載せられた第1の薄板状基板3の上に載せる。そして、ステップA5では、複数の薄板状基板3のうちの第1の薄板状基板3と異なる第2の薄板状基板3を、ステップA4で第1の薄板状基板3の上に載せられたコの字型の切れ目部分21の上に載せる。
【0063】
したがって、本発明に係る薄板状基板の梱包方法を適用すれば、合紙2の使用枚数を半減することができ、コストを低減することができる。
【0064】
図16は、図10に示したニの字型の切れ目が形成された合紙2cを用いる場合についての薄板状基板の梱包方法の処理手順を示すフローチャートである。空の梱包箱が薄板状基板3を梱包するための位置に置かれると、ステップB1に移る。ステップB1、ステップB6〜ステップB8は、それぞれ図15に示したフローチャートのステップA1、ステップA4〜ステップA6と同じであり、重複を避けるために説明は省略する。
【0065】
持ち上げステップであるステップB2では、吸着パッド11は、合紙2の2つの切れ目部分21a1,21a2のうちの1つの切れ目部分、たとえば切れ目部分21c1を吸着して持ち上げ、隙間241を形成する。
【0066】
第1の挿入ステップであるステップB3では、移載アーム12は、薄板状基板3を吸着して搬送し、薄板状基板3の一端を、吸着パッド11が切れ目部分21c1を持ち上げて形成した隙間241から、薄板状基板3の他端が切れ目22c2を覆わなくなる位置まで挿入する。移載アーム12によって、薄板状基板3が隙間241に挿入されると、吸着パッド11は、吸着した切れ目部分21c1を下げて、切れ目部分21c1を薄板状基板3の上に被せた後、吸着を解除して、切れ目部分21c1を薄板状基板3の上に載せる。
【0067】
第2の持ち上げステップであるステップB4では、吸着パッド11は、切れ目部分21c2の位置に移動し、切れ目部分21c2を吸着し、吸着した切れ目部分21c2を持ち上げ、隙間242を形成する。第2の挿入ステップであるステップB5では、移載アーム12は、吸着した薄板状基板3の他端を吸着パッド11が切れ目部分21c2を持ち上げて形成した隙間242に挿入する。ステップB2は、図15に示したフローチャートのステップA2に対応し、ステップB3〜ステップB5は、図15に示したフローチャートのステップA3に対応する。
【0068】
このように、図15に示したフローチャートにおいて、前記予め定める形状は、2つの平行な線分からなるニの字型の形状であり、切れ目部分21c1,21c2は、ニの字型の切れ目によって分離される合紙2cの部分のうち外周縁と各切れ目との間にある2つの部分であり、ステップB2では、2つの切れ目部分21c1,21c2のうちの切れ目部分21c1を持ち上げる。
【0069】
ステップB3では、複数の薄板状基板3のうちの第1の薄板状基板3の一端を、ステップB1で置かれた合紙2cの部分のうち切れ目部分21c1,21c2と異なるベース部分23cと、ステップB2で持ち上げられた切れ目部分21c1との隙間241に挿入する。ステップB4では、ステップB2で持ち上げられた切れ目部分21c1を下ろした後、2つの切れ目部分21c1,21c2のうちの切れ目部分21c2を持ち上げる。そして、ステップB5では、第1の薄板状基板3の他端を、ベース部分23cと、ステップB4で持ち上げられた切れ目部分21c2との隙間242に挿入した後、第1の薄板状基板3をベース部分23cの上に載せる。
【0070】
したがって、合紙2cの使用枚数を半減して、コストを低減することができ、さらに、切れ目にコの字型の部分がなく、切れ目部分の合紙がめくれることを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の実施の一形態である移載梱包装置1の概略の構成を模式的に示す図である。
【図2】合紙2に形成される切れ目22の一例を示す図である。
【図3】吸着パッド11によって切れ目部分21を持ち上げた状態を示す図である。
【図4】薄板状基板3を合紙2のベース部分23の上に積み重ねた状態を示す図である。
【図5】切れ目部分21を薄板状基板3の上に載せた状態を示す図である。
【図6】次の薄板状基板3aを切れ目部分21の上に載せた状態を示す図である。
【図7】薄板状基板3を切れ目22の終端部221に近接させて載せる例を示す図である。
【図8】コの字型の切れ目22の他の例を示す図である。
【図9】切れ目22のさらに他の例を示す図である。
【図10】切れ目22のさらに他の例を示す図である。
【図11】吸着パッド11によって切れ目部分21c1を持ち上げて隙間241を形成した状態を示す図である。
【図12】移載アーム12によって薄板状基板3を隙間241に挿入する状態を示す図である。
【図13】移載アーム12によって薄板状基板3を他方の隙間242に挿入する状態を示す図である。
【図14】薄板状基板3を両方の隙間24に挿入し終わった状態を示す図である。
【図15】本発明の実施の他の形態である薄板状基板の梱包方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】図10に示したニの字型の切れ目が形成された合紙2cを用いる場合についての薄板状基板の梱包方法の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
1 移載梱包装置
2,2a〜2c 合紙
3,3a 薄板状基板
11 吸着パッド
12 移載アーム
21,21a1,21a2,21b1,21b2,21c1,21c2 切れ目部分
22,22a1,22a2,22b,22c1,22c2 切れ目
23,23a〜23c ベース部分
24,241,242 隙間
221 終端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の薄板状の基板のうちの2つの基板を積み重ねる積み重ねステップを、積み重ねた基板の枚数が予め定める枚数になるまで繰り返して梱包する薄板状基板の梱包方法であって、
前記積み重ねステップは、
予め定める形状の切れ目が形成された複数の合紙のうちの1枚の合紙を予め定める位置に置く納置ステップと、
納置ステップで置かれた合紙の部分のうち前記切れ目によって分離される片方の第1の合紙部分を持ち上げる持ち上げステップと、
前記複数の基板のうちの第1の基板を、納置ステップで置かれた合紙の部分のうち第1の合紙部分と異なる第2の合紙部分の上に載せる第1の基板載置ステップと、
持ち上げステップで持ち上げられた第1の合紙部分を下ろして、第1の基板載置ステップで載せられた第1の基板の上に載せる合紙載置ステップと、
前記複数の基板のうちの第1の基板と異なる第2の基板を、合紙載置ステップで第1の基板の上に載せられた第1の合紙部分の上に載せる第2の基板載置ステップとを含むことを特徴とする薄板状基板の梱包方法。
【請求項2】
前記予め定める形状は、コの字型の形状であり、
前記第1の合紙部分は、合紙の部分のうちコの字型の切れ目によって形成されるコの字型の切れ目部分であることを特徴とする請求項1に記載の薄板状基板の梱包方法。
【請求項3】
前記予め定める形状は、エの字型の形状であり、
前記第1の合紙部分は、合紙の部分のうちエの字型の切れ目によって形成される2つのコの字型の切れ目部分であることを特徴とする請求項1に記載の薄板状基板の梱包方法。
【請求項4】
前記予め定める形状は、2つの平行な線分からなるニの字型の形状であり、
前記第1の合紙部分は、ニの字型の切れ目によって分離される合紙の部分のうち外周縁と各切れ目との間にある2つの部分であり、
前記持ち上げステップでは、2つの第1の合紙部分のうちの1つの第1の合紙部分を持ち上げ、
前記第1の基板載置ステップは、
前記複数の基板のうちの第1の基板の一端を、納置ステップで置かれた合紙の部分のうち第1の合紙部分と異なる第2の合紙部分と、持ち上げステップで持ち上げられた1つの第1の合紙部分との隙間に挿入する第1の挿入ステップと、
持ち上げステップで持ち上げられた1つの第1の合紙部分を下ろした後、2つの第1の合紙部分のうちの他の第1の合紙部分を持ち上げる第2の持ち上げステップと、
前記第1の基板の他端を、第2の合紙部分と、第2の持ち上げステップで持ち上げられた他の第1の合紙部分との隙間に挿入した後、前記第1の基板を第2の合紙部分の上に載せる第2の挿入ステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の薄板状基板の梱包方法。
【請求項5】
前記基板は、矩形状の形状であり、
前記第1の基板が前記第2の合紙部分の上に載せられる位置は、前記第1の基板の外周縁のうちの一辺が前記切れ目の終端部に近接する位置であることを特徴とする請求項1に記載の薄板状基板の梱包方法。
【請求項6】
複数の薄板状の基板を積み重ねて梱包する梱包装置であって、
予め定める形状の切れ目が形成された合紙の部分のうち切れ目によって分離される片方の第1の合紙部分を吸着して持ち上げる吸着手段と、
前記基板を吸着して搬送する搬送手段と含み、
前記搬送手段は、吸着手段によって第1の合紙部分が持ち上げられた後、前記複数の基板のうちの第1の基板を、合紙の部分のうち第1の合紙部分と異なる第2の合紙部分の上に載せ、さらに、吸着手段によって第1の合紙部分が下ろされて、第1の合紙部分が第1の基板の上に載せられた後、前記複数の基板のうちの第1の基板と異なる第2の基板を、第1の基板の上に載せられた第1の合紙部分の上に載せる工程を、積み重ねた基板の枚数が予め定める枚数になるまで、奇数番目の基板を第1の基板として、および偶数番目の基板を第2の基板として繰り返すことを特徴とする梱包装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−155085(P2009−155085A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−337885(P2007−337885)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】