説明

表示制御装置、マルチパネル表示システム

【課題】 部品点数の増加を極力抑制しながらも、複数の表示装置による情報表示を、高い汎用性を有した状態で可能にする表示制御装置を提供する。
【解決手段】 電源回路10の出力端が、スイッチ回路17の第1端と第1接続端子31とに接続し、LEDドライバ回路18の駆動端が、第2接続端子t2と第3接続端子t3とに接続し、スイッチ回路17の第2端が第4接続端子t4と第5接続端子t5とに接続する。電源回路10は、第1LED回路21の導通に必要な第1最小電圧Vm1より大きな第1電圧V1,第1最小電圧Vm1より小さく第2LED回路22の導通に必要な第2最小電圧Vm2より大きな第2電圧V2,第1最小電圧Vm1より小さく有機ELドライバ回路14の駆動に必要な第3最小電圧Vm3以上の第3電圧V3とを出力可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の表示装置を備えた情報機器に対する表示制御を行うための表示制御装置に関する。また本発明は、このような複数の表示装置と表示制御装置を備えたマルチパネル表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機をはじめとする小型情報機器の高機能化に伴い、近年では複数の表示装置を備えた小型情報機器が既に実用化されている。
【0003】
小型情報機器に搭載される表示装置としては、液晶表示装置(LCD:Liquid CrystalDisplay)や、有機EL(Electro Luminescence)素子を用いた有機EL表示装置が利用される。そして、小型情報機器が、これらLCDや有機EL表示装置を複数備えたり、場合によってはLCDと有機EL表示装置の両者を備えることにより、複数の表示装置の搭載を実現している(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−6005号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図9は、複数の表示装置を備えた従来の小型情報機器における、表示用制御装置(表示用周辺システム)の模式的ブロック図である。(a)は、メイン表示用の液晶表示装置(LCD)とサブ表示用の液晶表示装置(LCD)を搭載した小型情報機器の周辺システムを表わしている。(b)は、メイン表示用のLCDとサブ表示用の有機EL表示装置を搭載した小型情報機器の周辺システムを表わしている。
【0006】
(a)に示すICチップ50は、メインLCD11のバックライト用LEDを駆動するためのLEDドライバ回路51とメインLCD11用の電源回路52に加え、サブLCD12のバックライト用LEDを駆動するためのLEDドライバ回路53及びサブLCD12用の電源回路54を備える。メインLCD11とサブLCD13は、それぞれ出力電圧の条件が異なるため、図9(b)に示すように、各LCD別に電源回路及びドライバ回路を備えている。
【0007】
また、(b)に示すICチップ60は、メインLCD11のバックライト用LEDを駆動するためのLEDドライバ回路51と電源回路52を備える構成であり、メインLCD11と有機EL表示装置13とで電源回路52を共用することで、部品点数を削減している。LEDドライバ51は、専らメインLCD11のバックライト用LEDの駆動用に利用されている。
【0008】
図9に示すように、表示装置としてLCDを複数備える場合と、LCDと有機EL表示装置を組み合わせる場合とで、駆動用ICチップの搭載内容が異なっていた。このため、表示パネルが変わるたびに、ICを変更する必要があり、汎用性に欠けていた。
【0009】
他方、どのような情報機器の表示装置にも利用できるようなICチップを実現するためには、LCDを複数備える場合、LCDと有機EL表示装置が組み合わされる場合の両者に備えて、電源やドライバをICチップ内に搭載する必要があり、この結果部品点数の増大を余儀なくされた。特に小型情報機器においては、容易に機器サイズを拡大させることができないため、部品点数が増加することは、すなわち実効面積や信頼性が低下することを招く。また、製造コストの上昇も余儀なくされる。
【0010】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数の増加を極力抑制しながらも、複数の表示装置による情報表示を、高い汎用性を有した状態で可能にする表示制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の表示制御装置は、
電源電圧を供給する電源回路と、
LED表示装置を駆動するLEDドライバ回路と、
スイッチ回路と、を有し
前記電源回路の出力端が、前記スイッチ回路の第1端と、第1液晶表示装置のバックライト用LEDを構成する第1LED回路の入力端への接続用である第1接続端子とに接続し、
前記LEDドライバ回路の駆動端が、前記第1LED回路の出力端への接続用である第2接続端子と、表示時に、バックライト用LEDを構成するLED回路の入力端と出力端の間の電圧降下が前記第1液晶表示装置よりも小さい第2液晶表示装置の出力端への接続用である第3接続端子とに接続し、
前記スイッチ回路の第2端が、前記第2液晶表示装置のバックライト用LEDを構成する第2LED回路の入力端への接続用である第4接続端子と、有機EL表示装置を駆動する有機ELドライバ回路の入力端への接続用である第5接続端子とに接続し、
前記電源回路が、少なくとも、表示時における前記第1LED回路の入力端と出力端の間の電圧降下よりも大きな第1電圧と、表示時における前記第1LED回路の入力端と出力端の間の電圧降下よりも小さく前記第2LED回路の入力端と出力端の間の電圧降下よりも大きな第2電圧と、表示時における前記第1LED回路の入力端と出力端の間の電圧降下よりも小さく前記有機ELドライバ回路の駆動に必要な電圧以上の第3電圧とを出力可能に構成されていることを特徴とする。
【0012】
なお、第2接続端子と第3接続端子は共通の端子であっても良く、第4接続端子と第5接続端子は共通の端子であっても良い。
【0013】
このように構成されるとき、表示制御を行う対象となる情報機器が、第1液晶表示装置と第2液晶表示装置の2つの表示装置を備える場合でも、第1液晶表示装置と有機EL表示装置の2つの表示装置を備える場合でも、第1液晶表示装置と第2液晶表示装置と有機EL表示装置の3つを備える場合でも、本発明の表示制御装置によって表示制御を行うことが可能である。
【0014】
具体的には、以下の方法により実現される。
【0015】
表示制御対象である情報機器が、第1液晶表示装置及び第2液晶表示装置を有する場合には、第1接続端子に第1LED回路の入力端を、第2接続端子に第1LED回路の出力端を、第3接続端子に第2LED回路の出力端を、第4接続端子に第2LED回路の入力端をそれぞれ接続する。
【0016】
また、表示制御対象である情報機器が、第1液晶表示装置及び有機EL表示装置を有する場合には、第1接続端子に第1LED回路の入力端を、第2接続端子に第1LED回路の出力端を、第5接続端子に有機ELドライバ回路の入力端をそれぞれ接続する。
【0017】
また、表示制御対象である情報機器が、第1液晶表示装置、第2液晶表示装置、及び有機EL表示装置を有する場合には、第1接続端子に第1LED回路の入力端を、第2接続端子に第1LED回路の出力端を、第3接続端子に第2LED回路の出力端を、第4接続端子に第2LED回路の入力端を、第5接続端子に有機ELドライバ回路の入力端をそれぞれ接続する。
【0018】
そして、上記のように接続した状態で、第1液晶表示装置を表示するに際しては、電源回路の出力端から第1電圧を出力し、LEDドライバ回路を駆動状態とし、スイッチ回路をオフ状態とする。このとき、スイッチ回路がオフ状態であるため、第2LED回路及び有機ELドライバ回路には電圧が与えられないため、第2液晶表示装置並びに有機EL表示装置は表示されない。一方、この第1電圧が第1LED回路の入力端に与えられることで、第1液晶表示装置のバックライトを構成する各LEDが導通して出力端に向けて電流が流れ、これによって各LEDは発光し、第1液晶表示装置は表示状態となる。
【0019】
その後、すなわち第1液晶表示装置が表示されている状態の後、第2液晶表示装置を表示するに際しては、いったん電源回路及びLEDドライバ回路を停止状態とした後、電源回路の出力端から第2電圧を出力し、LEDドライバ回路を駆動状態とし、スイッチ回路をオン状態とする。
【0020】
ここで、第2電圧は第1液晶表示装置の表示時における、第1LED回路の入力端と出力端の間の電圧降下より小さい値である。このため、第2電圧が第1LED回路の入力端に与えられても、第1LED回路の出力端に向けて電流を流すのに必要な電圧が足りない。すなわち、この第2電圧は、第1LED回路を導通させることなく、スイッチ回路の第1端へと与えられる。そして、スイッチ回路がオン状態であるため、この第2電圧は、スイッチ回路を介して第2LED回路の入力端に与えられる。この電圧により、第2液晶表示装置のバックライトを構成する各LEDが導通して出力端に向けて電流が流れ、これによって各LEDが発光し、第2液晶表示装置は表示状態となる。
【0021】
なお、上記のように、表示させる装置を第1液晶表示装置から第2液晶表示装置に切り換える際、いったん電源回路を停止すると共にスイッチ回路をオフ状態とするのは、以下の2つの狙いがある。すなわち、第1電圧がオン状態のスイッチ回路を介して有機ELドライバ回路の入力端に与えられることにより、当該ドライバ回路が破壊されないようにする狙いと、スイッチ回路に大きな電流が流れてスイッチ回路が破壊されないようにする狙いがある。
【0022】
また、通常、有機ELドライバ回路の耐圧は、有機EL表示装置のパネルの耐圧と同じ程度に設計されているため、この第1電圧が有機EL表示装置のパネルに与えられるとパネル自体も破壊してしまう可能性もある。有機ELドライバ回路に供給される電圧がそのまま有機EL表示装置のパネルに与えられる構成である場合には、第1電圧が有機EL表示のパネルに与えられてこのパネルが破壊されることのないよう、いったん電源回路を停止する必要がある。
【0023】
つまり、逆に言えば、第1電圧が有機ELドライバ回路、或いは有機EL表示装置に与えられても、これらのドライバ回路や有機ELパネルが耐え得る設計であると共に、その際にスイッチ回路を介して流れる電流量がスイッチ回路が耐え得る範囲内の値である場合には、必ずしも電源回路を停止させ、スイッチ回路をオフ状態とする必要はない。
【0024】
その後、すなわち第2液晶表示装置が表示されている状態の後、有機EL表示装置を表示する際には、スイッチ回路を引き続きオン状態としたままでLEDドライバ回路を停止状態とし、電源回路の出力電圧を第2電圧から第3電圧に変化させる。LEDドライバ回路が停止されているため、第2液晶表示装置は駆動されず、有機ELドライバ回路に対して必要な電圧が供給されて有機EL表示装置による表示が可能となる。
【0025】
なお、通常は第2電圧が第3電圧より低電圧であることが多いため、第2電圧が有機ELドライバ回路の入力端に供給されても有機ELドライバ回路が破壊されることはない。なぜなら、少なくとも有機ELドライバ回路は第3電圧以上の耐圧を有しているためである。しかし、仮に第2電圧が第3電圧より高電圧であるような場合であっても、有機ELドライバ回路の耐圧をこの第2電圧より高く設計しておけば、上記の方法によって有機ELドライバ回路が破壊されるということはない。
【0026】
しかしながら、通常、第1液晶表示装置はメイン表示用の装置として利用されるため、その表示の際に出力される電圧(第1電圧)は、第2電圧や第3電圧よりもはるかに高電圧であることが想定される。従って、有機ELドライバ回路の耐圧を、この第1電圧以上に設計するということは通常はあまり行われない。このため、前述したように、第1電圧が有機ELドライバ回路の入力端に供給されることがないよう、表示装置を第1液晶表示装置から第2液晶表示装置に切り換える際には、電源電圧をいったん停止させてから第2電圧を出力させるようにしている。
【0027】
その後、すなわち有機EL表示装置が表示されている状態の後、第1液晶表示装置を表示するに際しては、スイッチ回路をオフ状態とした後、電源回路の出力端からの出力電圧を前記第3電圧から前記第1電圧に変化させ、LEDドライバ回路を駆動状態とする。
【0028】
その後、すなわち第1液晶表示装置が表示されている状態の後、有機EL表示装置を表示するに際しては、いったん電源回路及びLEDドライバ回路を停止状態とした後、電源回路の出力端から前記第3電圧を出力し、スイッチ回路をオン状態とする。このとき、いったん電源回路を停止状態とするのは、前述した、第1液晶表示装置から第2液晶表示装置に切り換える際と同様の理由による。
【0029】
その後、すなわち有機EL表示装置が表示されている状態の後、第2液晶表示装置を表示するに際しては、いったん前記電源回路を停止し、前記スイッチ回路をオフ状態とした後、前記電源回路の出力端から前記第2電圧を出力し、前記LEDドライバ回路を駆動し、前記スイッチ回路をオン状態とする。このとき、いったん電源回路を停止させるのは、第3電圧が第2電圧より高い場合に、第3電圧が第2LED回路の入出力端間に与えられた後に第2電圧が与えられることで、第2LED回路内のLEDに逆耐圧を超える電圧がかからないようにする狙いがある。
【0030】
その後、すなわち第2液晶表示装置が表示されている状態の後、第1液晶表示装置を表示するに際しては、LEDドライバ回路を引き続き駆動状態としたまま、スイッチ回路をオフ状態とした後、電源回路の出力電圧を第1電圧に上昇させる。スイッチ回路をオフ状態とするのと出力電圧を上昇させるのとの前後関係は、有機ELドライバ回路並びにスイッチ回路が破壊されるのを防止する目的である。従って、前述と同様、第1電圧が有機ELドライバ回路の入力端に与えられた場合に、当該有機ELドライバ回路並びに有機ELパネルが耐え得る設計であると共に、その際にスイッチ回路を介して流れる電流量がスイッチ回路が耐え得る範囲内の値である場合には、これらの順序は問わない。
【発明の効果】
【0031】
本発明の表示制御装置によれば、表示制御を行う対象となる情報機器が、2つのLED表示装置を備える構成、1つのLED表示装置と1つの有機EL表示装置を備える構成、2つのLED表示装置と1つの有機EL表示装置を備える構成、のいずれの場合であっても、表示制御を行うことができる。そして、複数のLED表示装置に対してLEDドライバ回路を共通化でき、更にはLED表示装置と有機EL表示装置との間で電源回路を共通化することができる。すなわち、部品点数を削減しながら、その汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の表示用制御装置の模式的ブロック図、並びに表示装置との接続例
【図2】本発明の表示用制御装置の模式的ブロック図、並びに表示装置との別の接続例
【図3】本発明の表示用制御装置の模式的ブロック図、並びに表示装置との更に別の接続例
【図4】本発明の表示用制御装置の別の模式的ブロック図、並びに表示装置との接続例
【図5】本発明の表示用制御装置の別の模式的ブロック図、並びに表示装置との接続例
【図6】本発明の表示用制御装置の制御内容、並びに出力電圧の変化を示すタイミング図
【図7】本発明の表示用制御装置の更に別の模式的ブロック図、並びに表示装置との接続例
【図8】本発明の表示用制御装置の更に別の模式的ブロック図、並びに表示装置との接続例
【図9】従来の表示用制御装置の模式的ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して詳細に説明する。なお、図9と共通の構成要素は、共通の符号を付している。
【0034】
図1は、本発明の表示制御装置と表示装置の関係を模式的に示したブロック図である。本実施形態の表示制御装置1は、メインLCD11とサブLCD12とで共通のLEDドライバ回路18と、メインLCD11,サブLCD12,有機EL表示装置13で共通の電源回路10とを備える。なお、図1に示す有機EL表示装置13は、その内部にドライバ回路14を備えている。
【0035】
本実施形態の表示制御装置1は、t1〜t6の6端子を有している。
【0036】
第1接続端子t1は、メインLCD11のバックライト用LEDを構成する第1LED回路21の入力端への接続用端子である。この第1接続端子t1は、電源回路10の出力端と接続されている。
【0037】
第2接続端子t2は、第1LED回路21の出力端への接続用端子である。この第2接続端子t2はLEDドライバ回路18の駆動端と接続されている。
【0038】
第3接続端子t3は、サブLCD12のバックライト用LEDを構成する第2LED回路22の出力端への接続用端子である。この第3接続端子t3は、第2接続端子t2と同様にLEDドライバ回路18の駆動端と接続されている。
【0039】
第4接続端子t4は、第2LED回路22の入力端への接続用端子である。また、第5接続端子t5は、有機EL表示装置13を駆動する有機ELドライバ回路14の入力端への接続用端子である。
【0040】
第6接続端子t6は、外部電源からの電圧Vinを入力するための端子である。この第6接続端子t6は、電源回路10の入力端と接続されている。
【0041】
電源回路10は、第6接続端子t6を介して与えられる外部電源Vinから所望の電圧を生成し、出力端から出力する。この電源回路10の出力端は、第1接続端子t1、及びスイッチ回路17の入力端に接続されている。
【0042】
スイッチ回路17は、制御部19によってオンオフの制御がされる構成である。スイッチ回路17の出力端は、第4接続端子t4及び第5接続端子t5に接続されている。また、電源回路10は、制御部19によって駆動/停止制御、及び駆動時における出力電圧の制御がされる。また、電源回路10は、制御部19によって駆動/停止制御がされる。
【0043】
図1は、一例として、表示制御装置1によって、メインLCD11,サブLCD12、及び有機EL表示装置13の3つの表示装置を有する情報機器の表示制御を行う場合の接続関係を図示している。つまり、メインLCD11とサブLCD12の2つの表示装置を有する場合には、第5接続端子t5と有機EL表示装置13とが接続されない構成であり(図2参照)、メインLCD11と有機EL表示装置13の2つの表示装置を有する場合には、第3接続端子t3と第2LED回路22の出力端、並びに第4接続端子t4と第2LED回路22の入力端33がそれぞれ接続されない構成である(図3参照)。
【0044】
また、図1では、電源回路10の出力端とスイッチ回路17の第1端を表示制御装置1内部で接続する構成としているが、外部の信号線でこれらを接続しても構わない(図4参照)。図4では、スイッチ回路17の第1端と接続された第7接続端子t7を有し、この第7接続端子t7と第1接続端子t1とを接続している。
【0045】
また、図1では、第1LED回路の出力端32に接続するための第2接続端子t2と、第2LED回路の出力端34に接続するための第3接続端子t3をそれぞれ別端子として設ける構成としているが、これらの端子を共通の端子としても構わない。同様に、第2LED回路の入力端33に接続するための第4接続端子t4と、有機EL表示装置13のドライバ回路14の駆動端35に接続するための第5接続端子t5をそれぞれ別端子として設ける構成としているが、これらの端子を共通の端子としても構わない。第2接続端子t2と第3接続端子t3、並びに第4接続端子と第5接続端子t5がそれぞれ共通の端子で構成される場合を図5に示す。図4及び図5が図1と回路的に等価であることは言うまでもない。
【0046】
以下、本発明の表示制御装置1の制御内容につき説明する。ここでは、図1に示すように、表示制御の対象となる情報機器が、メインLCD11,サブLCD12,有機EL表示装置13を全て備える場合を例に挙げて説明する。なお、メインLCD11が第1液晶表示装置に、サブLCD12が第2液晶表示装置にそれぞれ対応する。
【0047】
ここで、メインLCD11が備える第1LED回路21内のLED素子を発光させるために、当該第1LED回路21の入力端31と出力端32の間に印加すべき最小電圧を、「第1最小電圧Vm1」と呼ぶ。同様に、サブLCD12が備える第2LED回路22内のLED素子を発光させるために、当該第2LED回路22の入力端33と出力端34の間に印加すべき最小電圧を、「第2最小電圧Vm2」と呼ぶ。また、有機EL表示装置13を駆動するために有機ELドライバ回路14に印加すべき最小電圧を「第3最小電圧Vm3」と呼ぶ。
【0048】
そして、本実施形態において、メインLCD11を表示させる際に電源回路10の出力端から出力させる電圧を「第1電圧V1」,サブLCD12を表示させる際に電源回路10の出力端から出力させる電圧を「第2電圧V2」,有機EL表示装置13を表示させる際に電源回路の出力端から出力させる電圧を「第3電圧V3」とそれぞれ呼称すれば、これらV1〜V3と,前記Vm1〜Vm3が以下のような大小関係を示す。
【0049】
・V3<Vm1<V1
・V2<Vm3<V3
・Vin<Vm2<V2
図6は、表示状態とする表示装置を、メインLCD11,サブLCD12,有機EL表示装置13の間で切り換える際の、電源回路10の出力端電圧Voの電圧変化を示す図である。なお、この図6では、出力端電圧Voの変化に加えて、スイッチ回路17のオンオフ状態、電源回路10及びLEDドライバ回路18の稼働/停止状態を併せて表記している。図6では、スイッチ回路17がオン状態、電源回路10が稼働状態、LEDドライバ回路18が稼働状態にある場合を、それぞれ「ON」と表記し、スイッチ回路17がオフ状態、電源回路10が停止状態、LEDドライバ回路18が停止状態にある場合を、それぞれ「OFF」と表記している。
【0050】
なお、図6に示すS1〜S7はそれぞれステップを示す符号である。また、図6に示す例では、第1電圧V1=26〔V〕,第2電圧V2=7〔V〕,第3電圧V3=15〔V〕とするが、これらの値はあくまで一例であって、この値に限定されるものではない。
【0051】
まず、全ての表示装置に対して何らの表示もされていない状態を初期状態とする。この初期状態では、当然にスイッチ回路17はオフ状態、電源回路10及びLEDドライバ回路18は停止状態である。なお、電源回路10の入力端には外部電源からの電圧Vinが入力されており、電源回路10が停止状態にある場合、当該電源回路10の出力端には、ほぼこのVinに等しい電圧が現れている。
【0052】
このように全ての表示装置(11〜13)が非表示である状態の後、メインLCD11を表示させるべく(ステップS1)、電源回路10を駆動状態とし、その出力端から第1電圧V1(=26〔V〕)を出力させる。また、LEDドライバ回路18を駆動状態とする。
【0053】
このとき、スイッチ回路17はオフ状態であるため、第4接続端子t4及び第5接続端子t5からは第1電圧V1が出力されることがなく、従って、第2LED回路22及び有機ELドライバ回路14には電圧が与えられないため、サブLCD12並びに有機EL表示装置13は表示されない。一方、この第1電圧V1が、第1接続端子t1から第1LED回路21の入力端31に与えられると、この電圧V1は第1LED回路21内の各LEDを導通させるのに必要な第1最小電圧Vm1より大きいため、メインLCD11のバックライトを構成する第1LED回路21内の各LEDが導通して出力端32に向けて電流が流れる。これによって第1LED回路21内の各LEDは発光し、メインLCD11は表示状態となる。
【0054】
このようにして、メインLCD11が表示されている状態の後に、サブLCD12を表示するに際しては(ステップS2)、いったん電源回路10及びLEDドライバ回路18を停止状態とした後、電源回路10の出力端から第2電圧V2(=7〔V〕)を出力し、LEDドライバ回路18を駆動状態とし、スイッチ回路17をオン状態とする。
【0055】
ここで、前述の通り、第2電圧V2<第1最小電圧Vm1であるため、第2電圧V2が第1LED回路21の入力端31に与えられても、第1LED回路21の出力端32に向けて電流を流すのに必要な電圧が足りず、従って第1LED回路21は導通しない。
【0056】
一方で、この第2電圧V2は、スイッチ回路17の第1端へと与えられ、スイッチ回路17がオン状態であるため、当該スイッチ回路17を介して第2LED回路22の入力端33に与えられる。この電圧V2は第2LED回路22内の各LEDを導通させるのに必要な第2最小電圧Vm2より大きいため、サブLCD12のバックライトを構成する第2LED回路22内の各LEDが導通して出力端34に向けて電流が流れる。これによってLED回路22内の各LEDは発光し、サブLCD12は表示状態となる。
【0057】
ところで、図6では、表示させる装置をメインLCD11からサブLCD12に切り換える際、いったん電源回路10を停止すると共にスイッチ回路17をオフ状態としている。もし、ステップS1の状態でスイッチ回路17をオン状態とすると、第1電圧V1がオン状態のスイッチ回路17を介して有機ELドライバ回路14の入力端35に与えられてしまう。通常、有機ELドライバ回路14の耐圧は、有機EL表示装置13と同程度に低く設計されており、これはメインLCD11を表示させるのに必要な第1最小電圧より低い電圧である。このため、第1電圧V1が与えられることでこの有機ELドライバ回路14が破壊されるおそれがある。更には、スイッチ回路17に高い電流が流れることで、このスイッチ回路17が破壊されるおそれもある。このように、有機ELドライバ回路14並びにスイッチ回路17が破壊されないようにすべく、電源回路10をいったん停止させてスイッチ回路17をオフ状態としている。
【0058】
次に、このようにサブLCD12が表示されている状態の後、有機EL表示装置13を表示するに際しては(ステップS3)、スイッチ回路17を引き続きオン状態としたまま、LEDドライバ回路18を停止させ、電源回路10の出力電圧を第3電圧V3(=15〔V〕)に変化させる。LEDドライバ回路18が停止しているため、サブLCD12が表示されることはなく、また、第3電圧V3は第1最小電圧Vm1より小さい電圧であるため、第1LED回路21を導通させることもない。そして、この第3電圧V3は、スイッチ回路17を介して第5接続端子t5から有機ELドライバ回路14の入力端35へと供給される。これにより、有機ELドライバ回路14によって有機EL表示装置13内の有機EL素子を駆動可能な状態となり、有機EL表示装置13による表示がされる。
【0059】
次に、このように有機EL表示装置13が表示されている状態の後、メインLCD11を表示するに際しては(ステップS4)、スイッチ回路17をオフ状態とした後、電源回路10の出力端電圧Voを第3電圧V3から第1電圧V1に変化させ、LEDドライバ回路18を駆動状態とする。
【0060】
このとき、電源回路10の出力端電圧Voを第1電圧V1に上昇してからスイッチ回路17をオフ状態にすると、オン状態のスイッチ回路17の第1端に高電圧たる第1電圧V1が印加されてしまうため、ステップS1からS2に移行する際に生じ得る問題と同様の問題が生じてしまう。従って、ステップS3からS4に移行する際には、先にスイッチ回路17をオフ状態とした後に、電源回路10の出力電圧を第3電圧V3から第1電圧V1に上昇させる。
【0061】
次に、このようにメインLCD11が表示されている状態の後、有機EL表示装置13を表示するに際しては(ステップS5)、いったん電源回路10及びLEDドライバ回路18を停止状態とした後、電源回路10の出力端から第3電圧V3を出力し、スイッチ回路17をオン状態とする。電源回路10をいったん停止させるのは、ステップS1からS2に移行する際と同様の理由による。繰り返しになるため説明を省略する。
【0062】
次に、このように有機EL表示装置13が表示されている状態の後、サブLCD12を表示するに際しては(ステップS6)、いったんスイッチ回路17をオフ状態とすると共に電源回路10を停止させた後、電源回路10の出力端から第2電圧V2を出力し、LEDドライバ回路18を駆動し、スイッチ回路17をオン状態とする。このとき、電源回路10の出力電圧を第3電圧V3から直接第2電圧V2に変化させずに、いったん電源回路10を停止させるのは、直前まで有機ELドライバ回路14に供給されていた第3電圧V3が一定時間第2LED回路22の入力端33に供給され、その後に電源回路10から出力された第2電圧V2が供給されることによって、第2LED回路22内のLEDに逆耐圧を超える電圧がかからないようにする狙いがある。
【0063】
次に、このようにサブLCD12が表示されている状態の後、メインLCD11を表示するに際しては(ステップS7)、LEDドライバ回路18を引き続き駆動状態としたまま、スイッチ回路17をオフ状態とした後、電源回路10の出力電圧を第2電圧V2から第1電圧V1に上昇させる。このとき、電源回路10の出力電圧を上昇させる前にスイッチ回路17をオフ状態にするのは、ステップS4の場合と同様の理由によるものである。
【0064】
その後、このメインLCD11を非表示状態とするには、電源回路10及びLEDドライバ回路18を停止させる。
【0065】
以上のように、直前に表示されている表示装置、及び次に表示させる表示装置がそれぞれ何であるかに応じて、スイッチ回路17、電源回路10、及びLEDドライバ回路18に対して上述した制御を行うことで、図1の構成のみならず、図2や図3の場合にも表示制御が可能であることが分かる。
【0066】
なお、図1では、表示制御装置1が内部に制御部19を備え、この制御部19によって上記制御が実行される場合を想定した。この場合、当該制御部19は、直前にメインLCD11,サブLCD12,有機EL表示装置13のいずれの装置が表示され、次にどの装置を表示させる必要があるかという点につき、各表示装置(11〜13)から与えられる信号によって認識した上で、上述した規則に則ってスイッチ回路17、電源回路10、及びLEDドライバ回路18を制御する。
【0067】
これに対し、図7に示すように、この制御部19に相当する外部指令装置19aを備え、この外部指令装置19aから送られる制御信号に基づいてスイッチ回路17、電源回路10、及びLEDドライバ回路18が制御される構成であっても構わない。この場合、外部指令装置19aは、各表示装置(11〜13)から与えられる信号によって、直前の表示装置並びに次に表示させる装置について認識し、上述した規則に則って行うべき制御内容を決定し、当該制御内容を示す信号を表示制御装置1に与える。表示制御装置1は、外部指令装置19aから与えられた信号が示す制御内容に従って制御される。
【0068】
以上に説明したように、図1に示す表示制御装置1は、メインLCD11とサブLCD12を備えた情報機器の表示制御装置としても利用でき、メインLCD11と有機EL表示装置13を備えた情報機器の表示制御装置としても利用でき、更には、メインLCD11,サブLCD12,有機EL表示装置13を全て備えた情報機器の表示制御装置としても利用可能である。すなわち、情報機器の表示手段がどのような構成であっても、表示制御装置1によって表示制御が可能な構成であり、高い汎用性を有している。
【0069】
なお、スイッチ回路17としてはMOSトランジスタを利用することができる。また、電源回路10は、増幅率ηを変化させることで、入力される外部電源電圧Vinに基づいて任意の電圧を出力可能な構成としても構わないし、予め定められた数種類の電圧の中から選択された一の電圧を出力可能な切り換え型の構成としても構わない。
【0070】
また、上述の実施形態では、有機EL表示装置13の内部に有機ELドライバ回路14を備える構成としたが、図8に示すように有機ELドライバ回路14を有機EL表示装置13の外部に備える場合であっても、全く同様に利用可能である。
【符号の説明】
【0071】
1: 本発明の表示制御回路
10: 電源回路
11: メインLCD
12: サブLCD
13: 有機EL表示装置
14: 有機ELドライバ回路
17: スイッチ回路
18: LEDドライバ回路
19: 制御部
19a: 外部指令装置
21: 第1LED回路
22: 第2LED回路
31,33,35: 入力端
32,34: 出力端
50,60: ICチップ
51,53: LEDドライバ
52,54: 電源回路
t1: 第1接続端子
t2: 第2接続端子
t3: 第3接続端子
t4: 第4接続端子
t5: 第5接続端子
t6: 第6接続端子
t7: 第7接続端子


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源電圧を供給する電源回路と、
液晶表示装置のバックライト用LEDを駆動するLEDドライバ回路と、
スイッチ回路と、を有し
前記電源回路の出力端が、前記スイッチ回路の第1端と、第1液晶表示装置のバックライト用LEDを構成する第1LED回路の入力端への接続用である第1接続端子とに接続し、
前記LEDドライバ回路の駆動端が、前記第1LED回路の出力端への接続用である第2接続端子と、表示時に、バックライト用LEDを構成するLED回路の入力端と出力端の間の電圧降下が前記第1液晶表示装置よりも小さい第2液晶表示装置の出力端への接続用である第3接続端子とに接続し、
前記スイッチ回路の第2端が、前記第2液晶表示装置のバックライト用LEDを構成する第2LED回路の入力端への接続用である第4接続端子と、有機EL表示装置を駆動する有機ELドライバ回路の入力端への接続用である第5接続端子とに接続し、
前記電源回路が、少なくとも、表示時における前記第1LED回路の入力端と出力端の間の電圧降下よりも大きな第1電圧と、表示時における前記第1LED回路の入力端と出力端の間の電圧降下よりも小さく前記第2LED回路の入力端と出力端の間の電圧降下よりも大きな第2電圧と、表示時における前記第1LED回路の入力端と出力端の間の電圧降下よりも小さく前記有機ELドライバ回路の駆動に必要な電圧以上の第3電圧とを出力可能に構成されていることを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記第2接続端子と前記第3接続端子が共通の端子であることを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記第4接続端子と前記第5接続端子が共通の端子であることを特徴とする請求項2又は3に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記第2電圧が、前記有機ELドライバ回路の駆動に必要な電圧より小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記第1液晶表示装置が表示状態である場合には、前記電源回路の出力端から前記第1電圧が出力され、前記LEDドライバ回路が駆動状態であり、前記スイッチ回路がオフ状態であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記第2液晶表示装置が表示状態である場合には、前記電源回路の出力端から前記第2電圧が出力され、前記LEDドライバ回路が駆動状態であり、前記スイッチ回路がオン状態であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記有機EL表示装置が表示状態である場合には、前記電源回路の出力端から前記第3電圧が出力され、前記LEDドライバ回路が停止状態であり、前記スイッチ回路がオン状態であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項8】
表示状態とする装置を、前記第1液晶表示装置から前記第2液晶表示装置に切り換える場合には、いったん前記電源回路及び前記LEDドライバ回路を停止状態とした後、前記電源回路の出力端から前記第2電圧を出力し、前記LEDドライバ回路を駆動状態とし、前記スイッチ回路をオン状態とすることを特徴とする請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項9】
表示状態とする装置を、前記第1液晶表示装置から前記有機EL表示装置に切り換える場合には、いったん前記電源回路及び前記LEDドライバ回路を停止状態とした後、前記電源回路の出力端から前記第3電圧を出力し、前記スイッチ回路をオン状態とすることを特徴とする請求項5又は8に記載の表示制御装置。
【請求項10】
表示状態とする装置を、前記第2液晶表示装置から前記第1液晶表示装置に切り換える場合には、前記LEDドライバ回路を引き続き駆動状態としたまま、前記スイッチ回路をオフ状態とした後、前記電源回路の出力端からの出力電圧を前記第2電圧から前記第1電圧に変化させることを特徴とする請求項6に記載の表示制御装置。
【請求項11】
表示状態とする装置を、前記第2液晶表示装置から前記有機EL表示装置に切り換える場合には、前記スイッチ回路を引き続きオン状態としたままで、前記LEDドライバ回路を停止状態とし、前記電源回路の出力端からの出力電圧を前記第2電圧から前記第3電圧に変化させることを特徴とする請求項6又は10に記載の表示制御装置。
【請求項12】
表示状態とする装置を、前記有機EL表示装置から前記第1液晶表示装置に切り換える場合には、前記スイッチ回路をオフ状態とした後、前記電源回路の出力端からの出力電圧を前記第3電圧から前記第1電圧に変化させ、前記LEDドライバ回路を駆動状態とすることを特徴とする請求項7に記載の表示制御装置。
【請求項13】
表示状態とする装置を、前記有機EL表示装置から前記第2液晶表示装置に切り換える場合には、いったん前記電源回路を停止させ、前記スイッチ回路をオフ状態とした後、前記電源回路の出力端から前記第2電圧を出力し、前記LEDドライバ回路を駆動し、前記スイッチ回路をオン状態とすることを特徴とする請求項7又は12に記載の表示制御装置。
【請求項14】
表示状態とする装置を、前記第1液晶表示装置、前記第2液晶表示装置、及び前記有機EL表示装置のうちのいずれの表示装置とするかを示す制御信号に基づいて、前記電源回路の出力端からの出力電圧制御、前記LEDドライバ回路の駆動/停止制御、並びに前記スイッチ回路のオン/オフ制御が行われることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
前記第1液晶表示装置及び前記第2液晶表示装置とを有するマルチパネル表示システムであって、
前記第1LED回路の入力端が前記第1接続端子に、出力端が前記第2接続端子にそれぞれ接続され、
前記第2LED回路の入力端が前記第4接続端子に、出力端が前記第3接続端子にそれぞれ接続されていることを特徴とするマルチパネル表示システム。
【請求項16】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
前記第1液晶表示装置及び前記有機EL表示装置とを有するマルチパネル表示システムであって、
前記有機ELドライバ回路が、前記有機EL表示装置の内部に構成されているか、或いは外部に存在して前記有機EL表示装置と電気的に接続されており、
前記第1LED回路の入力端が前記第1接続端子に、出力端が前記第2接続端子にそれぞれ接続されており、
前記有機ELドライバ回路の入力端が前記第5接続端子に接続されていることを特徴とするマルチパネル表示システム。
【請求項17】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
前記第1液晶表示装置、前記第2液晶表示装置、及び前記有機EL表示装置とを有するマルチパネル表示システムであって、
前記有機ELドライバ回路が、前記有機EL表示装置の内部に構成されているか、或いは外部に存在して前記有機EL表示装置と電気的に接続されており、
前記第1LED回路の入力端が前記第1接続端子に、出力端が前記第2接続端子にそれぞれ接続され、
前記第2LED回路の入力端が前記第4接続端子に、出力端が前記第3接続端子にそれぞれ接続され、
前記有機ELドライバ回路の入力端が前記第5接続端子に接続されていることを特徴とするマルチパネル表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−65095(P2011−65095A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−217950(P2009−217950)
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】