説明

表示制御装置、画像形成装置、及び表示制御プログラム

【課題】画像形成装置等の表示部に検索キーワード入力画面がウェブページに重ねて表示されているときに、検索キーワード入力画面の表示位置を、ユーザが、従来よりも簡単な操作かつ短時間で変更可能にする。
【解決手段】表示部と、ウェブページを表示させるウェブ表示制御部5223と、ウェブページ内を検索するページ内検索部5224と、ページ内検索の実行指示の入力を受け付ける検索指示受付部5225と、当該検索実行指示が受け付けられたときに検索キーワード入力画面を表示し、当該検索キーワード表示画面内に位置変更指示入力キーの画像を表示する入力画面表示制御部5226と、表示位置変更指示を受け付ける位置変更受付部5227とを備え、入力画面表示制御部5226は、表示位置変更指示が受け付けられたとき、検索キーワード入力画面の表示位置を予め定められた表示位置に変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、画像形成装置、及び表示制御プログラムに関し、特に、表示部に表示されたウェブページ内をキーワード検索する際の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コピー機や、複合機(コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能を兼ね備えた機器)等の画像形成装置には、ユーザ操作者に対して操作案内を表示するために、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部が設けられている。そして、下記特許文献1に示されるように、画像形成装置をインターネット接続し、当該表示部に、上記操作案内に加えてインターネット上のウェブページを表示可能にしたものが提案されている。また、下記特許文献2に示されるように、特定コードを入力することなくユーザの望む連番文字列の一括検索置換を行う文字列検索装置も提案されている。
【特許文献1】特開2003−122279号公報
【特許文献2】特開2000−132548号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に示される画像形成装置では、表示中のウェブページ内をキーワード検索(ページ内検索)するときには、検索キーワードの入力をユーザから受け付けるための検索キーワード入力画面が、表示中のウェブページ上に重ねて表示される。そして、その検索結果は、当該検索キーワード入力画面の下に表示されることがあるため、検索キーワード入力画面に隠れてユーザには見えない検索結果又はウェブページ部分をユーザに視認可能にするために、検索キーワード入力画面はその表示位置が変更自在とされている。しかし、当該従来技術の場合、この表示位置変更のための操作は、タッチパネル機能を利用したユーザの指又はマウスポインタを、従前の表示位置から所望の表示位置まで移動させるドラッグ操作であり、ユーザの指又はマウスポインタを移動させる時間が必要であるため、検索キーワード入力画面の表示位置変更には比較的長時間が要求される。また、上記特許文献2に示される文字列検索装置は、当該検索キーワード入力画面の表示位置変更に比較的長時間を要するという問題を解決するものではない。
【0004】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、画像形成装置等の表示部に検索キーワード入力画面がウェブページに重ねて表示されているときに、検索キーワード入力画面の表示位置を、ユーザが、従来よりも簡単な操作かつ短時間で変更可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に記載の発明は、画像を表示する表示部と、
前記表示部にウェブページを表示させるウェブ表示制御部と、
前記ウェブ表示制御部によって前記表示部に表示されたウェブページ内を検索するページ内検索部と、
前記ページ内検索部によるページ内検索の実行指示の入力を受け付ける検索指示受付部と、
前記検索指示受付部によって検索実行指示を受け付けたときに、ユーザから検索キーワードの入力を受け付けるための検索キーワード入力画面を前記表示部に表示し、当該検索キーワード表示画面内に、前記検索キーワード入力画面の表示位置を変更する表示位置変更指示をタッチパネル機能によりユーザから受け付けるための位置変更指示入力キーの画像を前記表示部に表示する入力画面表示制御部と、
前記位置変更指示入力キーに基づいたユーザの操作により、前記表示位置変更指示をタッチパネル機能により受け付ける位置変更受付部とを備え、
前記入力画面表示制御部は、前記位置変更受付部によって前記表示位置変更指示が受け付けられたとき、前記表示部の表示画面内における前記検索キーワード入力画面の表示位置を予め定められた表示位置に変更する表示制御装置である。
【0006】
また、請求項6に記載の発明は、表示制御装置に内蔵されるコンピュータを、
前記表示制御装置の表示部にウェブページを表示させるウェブ表示制御部と、
前記ウェブ表示制御部によって前記表示部に表示されたウェブページ内を検索するページ内検索部と、
前記ページ内検索部によるページ内検索の実行指示の入力を受け付ける検索指示受付部と、
前記検索指示受付部によって検索実行指示を受け付けたときに、ユーザから検索キーワードの入力を受け付けるための検索キーワード入力画面を前記表示部に表示し、当該検索キーワード表示画面内に、前記検索キーワード入力画面の表示位置を変更する表示位置変更指示をタッチパネル機能によりユーザから受け付けるための位置変更指示入力キーの画像を前記表示部に表示する入力画面表示制御部と、
前記位置変更指示入力キーに基づいたユーザの操作により、前記表示位置変更指示をタッチパネル機能により受け付ける位置変更受付部として機能し、
さらに、前記入力画面表示制御部が、前記位置変更受付部によって前記表示位置変更指示が受け付けられたとき、前記表示部の表示画面内における前記検索キーワード入力画面の表示位置を予め定められた表示位置に変更するように機能させる表示制御プログラムである。
【0007】
これらの発明によれば、入力画面表示制御部は、検索キーワード入力画面を表示部に表しているとき、当該検索キーワード表示画面内に上記位置変更指示入力キーの画像を表示し、位置変更指示入力キーに基づいたユーザの操作により位置変更受付部によって表示位置変更指示が受け付けられると、表示部の表示画面内における検索キーワード入力画面の表示位置を予め定められた表示位置に変更するので、ユーザは、検索キーワード入力画面の表示位置変更先をドラッグ操作等により指定しなくても、例えば位置変更指示入力キーの表示部分を押下するだけで、検索キーワード入力画面の表示位置を、それまでの表示位置から別の表示位置に変更できる。従って、本発明によれば、画像形成装置等の表示部に検索キーワード入力画面がウェブページに重ねて表示されているときに、ユーザが、検索キーワード入力画面の表示位置を、従来よりも簡単な操作かつ短時間で変更することができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示制御装置であって、前記入力画面表示制御部は、前記検索キーワード入力画面の前記予め定められた表示位置を、前記ウェブ表示制御部によるウェブページ表示領域における上部領域及び下部領域の2カ所とし、前記表示位置変更指示が前記位置変更受付部に受け付けられる度に、当該2カ所の間で相互に前記検索キーワード入力画面の表示位置を移動させ、
さらに、前記入力画面表示制御部は、前記検索キーワード入力画面を前記上部領域又は下部領域に表示しているとき、前記位置変更指示入力キーを、前記表示位置変更指示が受け付けられた場合に移動先となる領域の位置方向を示す画像を用いて表示するものである。
【0009】
この発明によれば、入力画面表示制御部は、検索キーワード入力画面を上部領域又は下部領域に表示しているとき、位置変更指示入力キーを、前記表示位置変更指示が受け付けられた場合に移動先となる領域の位置方向を示す画像を用いて表示するので、ユーザは、位置変更指示入力キーが示す位置方向を視認することで、検索キーワード入力画面の移動先を瞬時に把握した上で、簡単な操作でもって、ウェブページ表示領域における上部領域及び下部領域の2カ所の間で相互に移動させることができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の表示制御装置であって、前記入力画面表示制御部は、前記検索キーワード入力画面の前記上部領域及び下部領域における表示位置を互いに重ならない位置として、前記検索キーワード入力画面を前記ウェブページ表示領域に表示するものである。
【0011】
この発明によれば、上部領域及び下部領域におけるそれぞれの検索キーワード入力画面の表示位置が重ならないので、検索キーワード入力画面の表示位置を変更すれば、検索キーワード入力画面の表示によりユーザに見えていないウェブページ部分は、検索キーワード入力画面が表示されない領域となる。このため、ユーザは、検索キーワード入力画面を、当該上部領域及び下部領域の間で相互に移動させれば、表示部に表示されているウェブページの全ての表示領域を視認することができる。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の表示制御装置であって、前記ウェブ表示制御部は、少なくとも1つ以上の検索エンジンを記憶しており、タッチパネル機能によりユーザから検索実行指示の入力を受け付けるための検索実行指示受付ボタンと、当該検索実行指示が前記検索指示受付部に受け付けられたときに、前記記憶している検索エンジンによるウェブページ検索及び前記ウェブブラウザ機能によるページ内検索を示す項目が並べられ、当該項目によって示される検索の中から所望の検索の選択を前記検索指示受付部がタッチパネル機能により受け付けるための選択キーとを、前記表示部に表示させ、
前記入力画面表示制御部は、前記検索指示受付部によって前記ページ内検索の選択が受け付けられたときに、当該ページ内検索用の検索キーワード入力画面を前記表示部に表示させ、前記検索指示受付部によって前記検索エンジンの選択が受け付けられたときは、当該検索エンジン用の検索キーワード入力画面を前記表示部に表示させるものである。
【0013】
この発明によれば、ウェブ表示制御部が表示部にウェブページを表示しているとき、ユーザによる検索実行指示受付ボタンに基づく操作に応じて、検索指示受付部に検索実行指示の入力が受け付けられると、ウェブ表示制御部は、検索エンジンによるウェブページ検索及びウェブブラウザ機能によるページ内検索を示す項目が並べられてなる選択キーを表示し、ユーザによる当該選択キーに基づく操作に応じて、当該項目によって示される検索の中から所望の検索の選択を検索指示受付部が受け付けるので、ユーザは、検索エンジンによるウェブページ検索又はページ内検索の別に応じて異なる操作を行わなくても、ウェブ表示制御部の上記表示による案内に従って操作を行えば、所望の検索を選択することができる。これにより、画像形成装置等の表示部にウェブページが表示されているときにおいて、表示中のウェブページ内のページ内検索と、検索エンジンによるウェブページ検索とを使い分けるためにユーザに要求される操作が簡単になる。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、印刷対象データに基づいて記録紙に画像を記録する記録部と、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の表示制御装置とを備えた画像形成装置である。
【0015】
この発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明が奏する作用を得ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、画像形成装置等の表示部に検索キーワード入力画面がウェブページに重ねて表示されているときに、ユーザは、検索キーワード入力画面の表示位置を、従来よりも簡単な操作かつ短時間で変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る表示制御装置を備える画像形成装置の実施形態を説明する。図1は、本発明に係る表示制御装置を備える画像形成装置の一実施形態である複合機の構成を示す側面概略図である。
【0018】
複合機1は、本体部200と、本体部200の用紙搬出側、例えば左側に配設された用紙後処理部300と、ユーザ操作者が種々の操作指令等を入力するための操作部400と、本体部200の上部に配設された原稿読み取り部500と、原稿読み取り部500の上部に配設された原稿給送部600とから構成される。
【0019】
操作部400は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部(表示手段)410と、ユーザから操作指示が入力される操作キー部430を備える。操作キー部430は、スタートキー及びテンキー等を備える。
【0020】
原稿給送部600は、原稿載置部601、給紙ローラ602、原稿搬送部603及び原稿排出部604を備え、原稿読み取り部500は、スキャナ501を備える。給紙ローラ602は、原稿載置部601にセットされた所要枚数分の原稿を一枚ずつ繰り出し、原稿搬送部603は、繰り出される原稿を順次スキャナ501の読み取り位置に搬送する。スキャナ501は搬送される原稿の画像を順次読み取り、読み取られた原稿は原稿排出部604に排出される。
【0021】
本体部200は、複数の給紙カセット201、複数の給紙ローラ202、転写ローラ203、感光体ドラム204、露光装置206、現像装置207、定着ローラ208、排出口209、及び排出トレイ210等を備える。
【0022】
感光体ドラム204は、矢印方向に回転しながら帯電装置(図示省略)によって一様に帯電される。露光装置206は、原稿読み取り部500において読み取られた原稿の画像データに応じて変調されたレーザ光を感光体ドラム204上に走査し、ドラム表面に静電潜像を形成する。現像装置207は、黒色の現像剤を感光体ドラム204に供給してトナー画像を形成する。
【0023】
一方、給紙ローラ202は、印刷用紙が収納された給紙カセット201から印刷用紙を引き出し、転写ローラ203まで給送する。転写ローラ203は、搬送された印刷用紙に感光体ドラム204上のトナー像を転写させ、定着ローラ208は、転写されたトナー像を加熱して印刷用紙に定着させる。その後、印刷用紙は、本体部200の排出口209から用紙後処理部300に搬入される。また、印刷用紙は、必要に応じて排出トレイ210へも排出される。
【0024】
用紙後処理部300は、搬入口301、印刷用紙搬送部302、搬出口303及びスタックトレイ304等を備える。印刷用紙搬送部302は、排出口209から搬入口301に搬入された印刷用紙を順次搬送し、最終的に搬出口303からスタックトレイ304へ印刷用紙を排出する。スタックトレイ304は、搬出口303から搬出された印刷用紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能に構成されている。
【0025】
図2は、複合機1の制御ブロック図である。複合機1は、スキャナ部11、画像処理部21、記録部31、操作部400、制御ユニット50、ネットワークI/F(インターフェース)部71、及びHDD(ハードディスクドライブ)74を備える。
【0026】
スキャナ部11は、図1に示すスキャナ501を構成する露光ランプ12及びCCD(電荷結合素子)13を含む。スキャナ部11は、露光ランプ12により原稿を照射し、その反射光をCCD13で受光することにより、原稿から画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像データを画像処理部21へ出力する。
【0027】
画像処理部21は、補正部22、画像加工部23及び画像メモリ24を含む。画像処理部21は、読み取られた画像データを必要に応じて補正部22及び画像加工部23により処理し、処理された画像データを画像メモリ24に記憶したり、記録部31へ出力する。補正部22は、読み取られた画像データに対してレベル補正、γ補正等の所定の補正処理を行う。画像加工部23は、画像データの圧縮又は伸張処理、及び拡大又は縮小処理等の種々の加工処理を行う。
【0028】
記録部31は、図1に示す給紙カセット201及び給紙ローラ202等から構成される用紙搬送部32、図1に示す感光体ドラム204、露光装置206及び現像装置207等から構成される画像形成部33、図1に示す転写ローラ203等から構成される転写部34、及び図1に示す定着ローラ208等から構成される定着部35を含む。記録部31は、スキャナ部11により読み取られた原稿データを用いて画像を記録紙に印刷する。具体的には、用紙搬送部32は記録紙を画像形成部33へ搬送し、画像形成部33は上記の画像データに対応するトナー像を形成し、転写部34はトナー像を記録紙に転写し、定着部35はトナー像を記録紙に定着させて画像を形成する。
【0029】
ネットワークI/F部71は、ネットワークインタフェース等を用い、イーサネット(登録商標)等によりLAN(Local Area Network)を介して、外部装置との間での種々のデータの送受信を制御すると共に、インターネットへの接続を行う。HDD74は、スキャナ部11によって読み取られた画像データ及び当該画像データに設定されている出力形式等を記憶する。
【0030】
操作部400は、図1に示す表示部410、操作キー部430を備える。表示部410は、タッチパネルとLCDとを組み合わせたタッチパネルユニット等から構成される。表示部410は、種々の操作画面を表示すると共に、ユーザが表示面(表示されている操作キー)をタッチすることで種々の機能の実行指令を入力することが可能である。操作キー部430は、上述のようにスタートキー、テンキー等を有する。
【0031】
制御ユニット50は、制御部52と、表示画像データ記憶部53とを備える。
【0032】
制御部52は、メインコントローラユニット521と、表示制御ユニット522とを備える。メインコントローラユニット521は、複合機1の動作制御を司る。表示制御ユニット522は、ユーザに対する複合機1の操作案内情報及びウェブページ等を表示部410に表示させるための表示制御を行う。表示画像データ記憶部53は、表示部410に表示させる各種の画像データを記憶している。表示画像データ記憶部53に記憶されている当該各種画像データは、ユーザに対する複合機1の各操作案内情報の表示等を示す画像からなるものである。
【0033】
図3は複合機1の制御ユニット50の構成を抽出して示す図である。制御ユニット50は、上述したように、メインコントローラユニット521と、表示制御ユニット522とを備える。当該メインコントローラユニット521は、例えばCPUからなり、表示制御ユニット522は例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)からなり、これらを構成する各ボードは、例えばUSB(Universal Serial Bus)で接続される。
【0034】
メインコントローラユニット521は、動作制御部5211と、プロキシサーバ5213とを備える。
【0035】
動作制御部5211は、複合機1の各部(スキャナ部11,画像処理部21、記録部31等)の動作制御を司る。
【0036】
プロキシサーバ5213は、ウェブブラウザ5221とインターネット網の間に介在してインターネットとの接続を行なう。プロキシサーバ5213は、イーサネット(登録商標)等を介してインターネットに接続する。
【0037】
表示制御ユニット522は、ウェブブラウザ5221と、パネルアプリケーション5222とを備える。
【0038】
ウェブブラウザ5221は、表示部410にインターネット上のウェブページを表示させるために必要な処理等を実行する。
【0039】
パネルアプリケーション5222は、複合機1の各操作案内等を表示部410に表示させるために必要な処理を実行する。パネルアプリケーション5222は、複合機1の各操作案内に対応する画像データを、上記表示画像データ記憶部53から読み出して、表示部410に表示させる。
【0040】
また、ウェブブラウザ5221は、ウェブ表示制御部5223と、ページ内検索部5224と、検索指示受付部5225と、入力画面表示制御部5226と、位置変更受付部5227とを備える。
【0041】
ウェブ表示制御部5223は、表示部410にウェブページを表示させるために必要な処理を行う。
【0042】
ページ内検索部5224は、ウェブ表示制御部5223によって表示部410に表示されたウェブページ内を検索するページ内検索処理を行う。 なお、「ページ内検索」とは、検索キーワードを用いて、ウェブブラウザ5221の機能により、表示部410に表示中のウェブページにおいて当該キーワードが使用されている箇所を検索することである。
【0043】
検索指示受付部5225は、ページ内検索部5224によるページ内検索の実行指示の入力をユーザから例えばタッチパネル機能により受け付ける。
【0044】
入力画面表示制御部5226は、検索指示受付部5225が検索実行指示を受け付けたときに、ユーザから検索キーワードの入力を受け付けるための検索キーワード入力画面を表示部410に表示する。さらに、入力画面表示制御部5226は、上記検索キーワード表示画面内に位置変更指示入力キーの画像を表示する。当該位置変更指示入力キーの画像は、検索キーワード入力画面の表示位置を変更する表示位置変更指示をタッチパネル機能によりユーザから受け付けるための画像である。
【0045】
また、入力画面表示制御部5226は、位置変更受付部5227によって上記表示位置変更指示が受け付けられたとき、表示部410の表示画面内における検索キーワード入力画面の表示位置を予め定められた表示位置(詳細は後述)に変更する。
【0046】
位置変更受付部5227は、上記位置変更指示入力キーに基づいたユーザの操作により、上記表示位置変更指示をタッチパネル機能によりユーザから受け付ける。
【0047】
本発明の一実施形態に係る表示制御装置は、例えば、制御ユニット50及び表示部410を備えてなる。
【0048】
なお、上記には、制御部52が、CPUからなるメインコントローラユニット521と、ASICからなる表示制御ユニット522とで構成されている例を示したが、これに限られず、例えば、HDD74に本発明の一実施形態に係る表示制御プログラムが記憶されており、CPU等からなる制御部52が、当該表示制御プログラムに従って動作することで、上記ウェブブラウザ5221として機能してもよいし、これに加えて更に、パネルアプリケーション5222、動作制御部5211及びプロキシサーバ521としても機能するものであってもよい。
【0049】
次に、複合機1における表示部410の表示制御の第1実施形態を説明する。図4は複合機1における表示部410の表示制御の第1実施形態を示すフローチャートである。図5は初期操作画面の例を示す図である。図6はウェブページ表示画面の例を示す図である。図7及び図8は検索キーワード入力画面の例を示す図である。図9はキーボード画面の例を示す図である。
【0050】
ユーザが、複合機1の使用開始時に当該複合機1の主電源をONにすると(S1でYES)、パネルアプリケーション5222は、表示画像データ記憶部53から、初期操作画面に対応する画像データを読み出して、図5に示すような初期画面4101を表示部410に表示させる(S2)。このとき、操作部400は、ユーザから各種動作実行指示(コピー動作実行指示やウェブページ表示指示等)が受付可能な状態となる(S3,S12)。この初期画面4101は、図5に示すように、例えばコピー動作時の各種設定を受け付けるキー101乃至104等が表示されると共に、ウェブブラウザを起動させるウェブブラウザ起動指示(ウェブブラウザの起動により予め設定されているウェブページを表示部410に表示させる指示)をユーザから受け付けるブラウザキー105が表示される。当該初期画面4101及び以下に示す各画面に表示されるキーは、タッチパネル機能によりユーザからの指示の入力がウェブブラウザ5221や動作制御部52112等に受け付けられる。
【0051】
ここで、ユーザによる操作部400の操作で、ウェブページ表示指示以外のいずれかの動作実行指示、例えば、コピー動作実行指示が入力され、当該指示が操作部400に受け付けられた場合(S3でNO,S12でYES)、動作制御部5211は、指示された動作、例えばコピー動作を実行する(S13)。なお、操作部400がユーザからいずれの動作実行指示も受け付けない場合は(S12でNO)、処理はS2に戻り、パネルアプリケーション5222が初期画面4101を表示部410に表示させ、操作部400がユーザからの各種動作実行指示の入力を待機する状態が継続する。
【0052】
一方、ユーザにより、初期画面4101において、ブラウザキー105が押下され、タッチパネル機能によりウェブ表示制御部5223にウェブページ表示指示が受け付けられた場合は(S3でYES)、ウェブ表示制御部5223は、プロキシサーバ5213を介して、ウェブブラウザ表示時の第1ページとして予め設定されているウェブページのウェブサイトにアクセスし、当該ウェブサイトから、第1ページとなるウェブページの画像データを取得して、例えば図6に示すようなウェブページ表示画面4103を表示部410に表示する(S4)。すなわち、ウェブ表示制御部5223は、パネルアプリケーション5222によって表示部410に表示されている初期画面4101を、上記ウェブページ表示画面4103に切り換える。
【0053】
このとき、ウェブ表示制御部5223は、ウェブページ表示画面4103に、検索実行指示受付ボタン(Search キー)B3を表示させる。この検索実行指示受付ボタンB3は、表示部410が備えるタッチパネル機能により、ユーザから、ページ内検索の検索実行指示の入力を受け付けるための画像からなるボタンである。
【0054】
さらに、ウェブ表示制御部5223は、ウェブページ表示画面4103において、スクロールバーB1及び画面クローズボタンB2等を表示させる。スクロールバーB1及び画面クローズボタンB2等は、タッチパネル機能を利用してユーザがウェブページのスクロール指示、ウェブページを閉じる指示等を入力する操作を容易にするため、スクロールバーB1や画面クローズボタンB2、検索実行指示受付ボタンB3は、ユーザが指で触れやすい程度の大きさに設定されている。
【0055】
上記のように、ウェブ表示制御部5223が、ウェブページ表示画面4103を表示部410に表示させているときに、ユーザにより検索実行指示受付ボタンB3が押下され、タッチパネル機能により検索指示受付部5225に、検索実行指示が受け付けられると(S5でYES)、入力画面表示制御部5226は、ユーザから検索キーワードの入力を受け付けるための検索キーワード入力画面を、表示部410に表示されているウェブページ上に重ねて表示する(S6)。このとき、入力画面表示制御部5226は、検索キーワード表示画面内に位置変更指示入力キーの画像を表示する。当該位置変更指示入力キーの画像は、検索キーワード入力画面の表示位置を変更する表示位置変更指示をタッチパネル機能によりユーザから受け付けるための画像である。
【0056】
例えば、入力画面表示制御部5226は、当該検索キーワード入力画面として、図7に示すような検索キーワード入力画面G1を表示させる。入力画面表示制御部5226は、上記検索キーワード入力画面G1に入力ボタンB6を表示する。このとき、ユーザが当該入力ボタンB6を押下すると、タッチパネル機能により、入力画面表示制御部5226がキーボート画面の表示指示の入力を受け付け、当該表示指示に基づいて図9及び図10に示すようなキーボードを示す画像からなるキーボード画面G4を表示部410に表示させる。入力画面表示制御部5226が、表示部410に当該キーボード画面G4を表示させているときに、ユーザが当該キーボード画面に表示されている各文字キー表示部分を押下すると、タッチパネル機能により、押下された箇所の文字キーに対応付けられた文字又は記号の入力を、検索指示受付部5225が受け付けるようになっている。
【0057】
なお、キーボード画面G4は、例えば、図9に示す大文字入力画面G40と図10に示す小文字入力画面G40’とを有している。例えば、ウェブブラウザ5221は、キーボード画面G4の表示時に、初期画面として大文字入力画面G40を最初に表示部410に表示する。この大文字入力画面G40において「小文字」ボタンG44がユーザにより押下され、タッチパネル機能によりウェブブラウザ5221に画面切替指示が受け付けられると、ウェブブラウザ5221は、表示部410の表示画面を小文字入力画面G40’に切り替える。また、この小文字入力画面G40’において「大文字」ボタンG43がユーザにより押下され、タッチパネル機能によりウェブブラウザ5221に画面切替指示が受け付けられると、ウェブブラウザ5221は、表示部410の表示画面を大文字入力画面G40に切り替える。
【0058】
大文字入力画面G40及び小文字入力画面G40’では、ユーザにより入力文字ボタンG41が押下され、タッチパネル機能によりウェブブラウザ5221に入力文字切替指示が受け付けられると、ウェブブラウザ5221は、入力文字ボタンG41から下方に向けて、入力文字各種を示す項目が並んでなる入力文字メニューボタンP1をプルダウン表示する。また、ユーザにより文字入力方式切替ボタンG42が押下され、タッチパネル機能によりウェブブラウザ5221に文字入力方式切替指示が受け付けられると、ウェブブラウザ5221は、文字入力方式切替ボタンG42から下方に向けて、文字入力方式各種を示す項目が並んでなる入力方式メニューボタンP2をプルダウン表示する。
【0059】
また、入力画面表示制御部5226による検索キーワード入力画面G1の表示時に、入力画面表示制御部5226が検索キーワード入力画面G1内に表示させている「閉じる」キーB7がユーザによって押下されると、タッチパネル機能により検索指示受付部5225が検索終了の指示を受け付けるようになっており、当該検索終了指示が検索指示受付部5225に受け付けられると(S7でYES)、処理はS4に戻り、ウェブ表示制御部5223が再び上記ウェブページを表示させる。
【0060】
上記検索キーワード入力画面G1の表示時に、上記検索終了指示が検索指示受付部5225に受け付けられることなく(S7でNO)、上記検索キーワード入力画面G1及びキーボード画面G4でユーザにより検索キーワードが入力され、入力画面表示制御部5226が検索キーワード入力画面G1内に表示させている「上へ検索」キーB10又は「下へ検索」キーB11がユーザにより更に押下された場合は、検索指示受付部5225は、タッチパネル機能により、ページ内検索を開始させる指示を受け付ける(S8でYES)。そして、ページ内検索部5224は、当該入力された検索キーワードを用いてページ内検索を開始(この時点で表示中のウェブページ内で当該キーワードが使用されている箇所を検索)し、当該検索結果を表示部410に表示させる処理を行う(S9)。このS9の後、処理はS6に戻る。すなわち、ウェブ表示制御部5223は、当該入力された検索キーワードを有するウェブページ部分が表示部410に表示されるように当該ウェブページをスクロールさせると共に、この検索結果を示す画面上に重ねて、検索キーワード入力画面G1を引き続き表示させる。
【0061】
また、入力画面表示制御部5226は、S6の検索キーワード入力画面G1の表示時に、検索キーワード入力画面G1内に、位置変更指示入力キーB8の画像を表示している。そして、ユーザによって、当該位置変更指示入力キーB8が押下され、タッチパネル機能により、位置変更受付部5227に、検索キーワード入力画面G1の表示位置を変更する表示位置変更指示が受け付けられると(S7でNO,S8でNO,S10でYES)、入力画面表示制御部5226は、表示部410に表示画面内における検索キーワード入力画面G1の表示位置を予め定められた表示位置に変更する(S11)。
【0062】
例えば、入力画面表示制御部5226は、当該予め定められた検索キーワード入力画面G1の表示位置として、ウェブ表示制御部5223が表示部410の表示画面に表示するウェブページ表示領域における上部領域の特定位置A1(図7)及び下部領域の特定位置A2(図8)の2カ所を記憶しており、上記表示位置変更指示が位置変更受付部5227に受け付けられる度に、当該2カ所の間で相互に検索キーワード入力画面G1の表示位置を移動させる。
【0063】
このとき、入力画面表示制御部5226は、図7に示すように、検索キーワード入力画面G1を上部領域の特定位置A1に表示しているとき、上記表示位置変更指示が受け付けられた場合の移動先となる下部領域の特定位置A2の方向を指す矢印画像を、位置変更指示入力キーB8として表示させる。また、図8に示すように、入力画面表示制御部5226は、検索キーワード入力画面G1を下部領域の特定位置A2に表示しているとき、上記表示位置変更指示が受け付けられた場合の移動先となる上部領域の特定位置A1の方向を指す矢印画像を、位置変更指示入力キーB8’として表示させる。これにより、ユーザは、位置変更指示入力キーB8又はB8’を押下すると、検索キーワード入力画面G1が、上部領域の特定位置A1又は下部領域の特定位置A2のいずれに移動するかを直感的に認識することができる。
【0064】
そして、入力画面表示制御部5226は、検索キーワード入力画面G1を上部領域の特定位置A1に表示しているときに、ユーザにより位置変更指示入力キーB8が押下されて位置変更指示が位置変更受付部5227に受け付けられると、検索キーワード入力画面G1の表示位置を下部領域の特定位置A2に変更する。一方、入力画面表示制御部5226は、検索キーワード入力画面G1を下部領域の特定位置A2に表示しているときに、ユーザにより位置変更指示入力キーB8’が押下されて位置変更指示が位置変更受付部5227に受け付けられると、検索キーワード入力画面G1の表示位置を上部領域の特定位置A1に変更する。
【0065】
当該検索キーワード入力画面G1の表示位置変更処理の後は、処理はS6に戻り、S6以降の処理が繰り返される。
【0066】
なお、入力画面表示制御部5226は、検索キーワード入力画面G1を上部領域の特定位置A1及び下部領域における特定位置A2に表示するとき、図7及び図8に示すように、特定位置A1及び特定位置A2における検索キーワード入力画面G1の各表示領域が重ならないようにして、検索キーワード入力画面G1を上記ウェブページ表示領域内に表示することが好ましい。この場合、検索キーワード入力画面G1の表示中に、検索キーワード入力画面G1の下となってユーザには見えていないウェブページ部分は、ユーザが、検索キーワード入力画面G1の表示位置を、上部領域の特定位置A1又は下部領域における特定位置A2に変更することで表示部410に表示され、すなわち、検索キーワード入力画面G1の表示位置の変更により、当該表示部410に表示されているウェブページの全ての表示領域をユーザにより視認可能な状態にできる。
【0067】
次に、複合機1における表示部410の表示制御の第2実施形態を説明する。図11は複合機1における表示部410の表示制御の第2実施形態を示すフローチャートである。図12は選択キーが表示されたウェブページ表示画面の例を示す図である。図13はウェブページ検索時の検索キーワード入力画面の例を示す図である。なお、第1実施形態と同様の処理は説明を省略する。
【0068】
本第2実施形態では、ウェブブラウザ5221の各部は、第1実施形態の場合に加え又は変更して、以下のように機能する。
【0069】
ウェブ表示制御部5223は、少なくとも1つ以上の検索エンジン及びその検索エンジンのウェブページURLを記憶している検索エンジン記憶部を内蔵している。また、ウェブ表示制御部5223は、ユーザから検索実行指示の入力を受け付けるための検索実行指示受付ボタンや、所望の検索方式の選択をユーザから受け付けるための選択キー等を表示する。当該検索実行指示受付ボタンは、タッチパネル機能によりユーザから検索実行指示の入力を受け付けるためのものである。当該選択キーは、検索エンジン記憶部に記憶されている検索エンジンによるウェブページ検索及びウェブブラウザ5221が具備する機能で実行されるページ内検索を示す項目が並べられてなり、当該項目によって示される検索の中から所望の検索方式の選択をタッチパネル機能によりユーザから受け付けるためのものである。なお、当該第2実施形態では、「検索」とは、(1)検索キーワードを用いて、検索エンジンにより、当該キーワードを含むウェブページを検索すること(ウェブページ検索)、(2) 検索キーワードを用いて、ウェブブラウザ5221の機能により、表示部410に表示中のウェブページにおいて当該キーワードが使用されている箇所を検索すること(ページ内検索)、の両者である。
【0070】
また、検索指示受付部5225は、ユーザによる上記検索実行指示受付ボタンに基づく操作に応じて、検索エンジンによるウェブページ検索及びウェブブラウザ5221の機能によるページ内検索の両方の検索実行指示の入力を受け付ける。この場合、ウェブ表示制御部5223は、当該検索実行指示を受け付けたときに、検索エンジン及びページ内検索を示す項目が並べられてなる上記選択キーを表示部410に表示する。検索指示受付部5225は、また、ユーザによる上記選択キーに基づく操作に応じて、当該選択キーの各項目で示される検索方式の中から、所望の検索方式の選択を受け付ける。
【0071】
さらに、ウェブ表示制御部5223は、上記検索エンジン又はページ内検索の選択が検索指示受付部5225によってユーザから受け付けられたとき、ユーザから検索キーワードの入力を例えばタッチパネル機能により受け付けるための検索キーワード入力画面を表示部410に表示する。
【0072】
そして、ウェブ表示制御部5223は、検索キーワード入力画面の表示中に、ユーザから検索キーワードの入力が検索指示受付部5225によって受け付けられた場合、この時点で、検索エンジンによるウェブブラウザ検索を選択する指示をユーザから受け付けているときは、検索エンジン記憶部内の上述した記憶情報に基づいて、当該選択された検索エンジンのURL(Uniform Resource Locator)を特定して、当該検索エンジンをなすウェブページにアクセスして、上記入力された検索キーワードによる当該ウェブページでの検索結果を表示部410に表示する。なお、ページ内検索部5224は、上記検索キーワード入力画面の表示中に検索キーワードの入力を受け付けた場合において、この時点で、上記ページ内検索が検索指示受付部5225によって受け付けられているときは、当該ページ内検索機能を起動する。
【0073】
続いて、本第2実施形態での処理を図11のフローチャートを用いて説明する。
【0074】
当該第2実施形態では、ウェブ表示制御部5223がウェブページ表示画面4103を表示部410に表示させているときに(S24)、ユーザにより検索実行指示受付ボタンB3が押下され、タッチパネル機能により、検索指示受付部5225に検索実行指示が受け付けられると(S25でYES)、ウェブ表示制御部5223は、検索エンジン記憶部に記憶されている各検索エンジンによるウェブページ検索、及びウェブブラウザ5221の機能によるページ内検索を示す項目が並べられてなる選択キーB5の画像を、表示中のウェブページ上に表示させる(S26)。
【0075】
ウェブ表示制御部5223は、例えば、図12に示すように、検索実行指示受付ボタンB3から上方に向けた位置に表示されるプルアップメニューで選択キーB5を表示する。この選択キーB5は、当該項目によって示される検索の中から所望の検索が表示されている項目部分をユーザが押下することで、タッチパネル機能により、当該押下された部分に表示されている検索方式の選択指示が、検索指示受付部5225に受け付けられるようになっている。上記検索エンジン記憶部に、複数の検索エンジン及びそのウェブページURLが記憶されている場合は、ウェブ表示制御部5223は、図12に示すように、記憶されている複数の検索エンジンを示す項目を並列表示し、検索指示受付部5225は、ユーザから、当該複数の項目により表示されている検索エンジン(図12では、例としてGoogle(登録商標)日本語、Google英語、Yahoo(登録商標)日本語、Yahoo英語、を示す)の中から、ユーザにより押下された部分に表示されている検索エンジンの選択指示を受け付ける。
【0076】
ここで、ユーザにより検索方式を選択する指示が、タッチパネル機能により、検索指示受付部5225に受け付けられると、検索指示受付部5225は、いずれの検索方式が選択されたかを判断し、ユーザにより選択された検索方式が、検索エンジンによるウェブページ検索であると判断した場合は(S27で「検索エンジン」)、ウェブ表示制御部5223は、図13に示すようなウェブページ検索用の検索キーワード入力画面G3(ここでは、検索エンジンとしてGoogle(日)が選択された場合を示している)を表示部410に表示させる(S34)。この検索キーワード入力画面G3において、上述の第1実施形態におけるキーボード画面G4のユーザ操作と同様にして、ユーザにより検索キーワードが入力されると(S35でYES)、ウェブ表示制御部5223は、選択されている検索エンジンのウェブページにアクセスし、上記入力を受け付けた検索キーワードを用いて、当該検索エンジンによりウェブページ検索を行った結果を示すウェブページ表示データを取得して、表示部410に表示する(S36)。ウェブ表示制御部5223は、当該選択されている検索エンジンのウェブブラウザURLを検索エンジン記憶部の記憶情報に基づいて特定して、当該アクセスを行う。例えば、選択キーB5の中から、検索エンジンGoogle(日)を示すボタンB51がユーザにより押下された場合、ウェブブラウザ5221は、検索エンジン記憶部から検索エンジンGoogle(日)のウェブページURLを読み出して、当該検索エンジンGoogle(日)のウェブページにアクセスし、当該検索エンジンGoogle(日)のウェブページから、上記入力された検索キーワードでの検索結果を示すデータを取得して、表示部410に表示する。
【0077】
一方、S27において検索指示受付部5225により受け付けられた検索方式選択指示がページ内検索である場合は(S27で「ページ内検索」)、第1実施形態におけるS6乃至S11と同様の処理からなるS28乃至S33の処理が実行される。
【0078】
なお、S27において検索指示受付部5225によりいずれの検索方式選択指示も受け付けられない場合は、S26の選択キーB5の画像を表示する処理を引き続き行う。
【0079】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記第1又は第2実施形態では、ウェブブラウザ5221が、表示部410へのウェブページ表示処理、表示させたウェブページ内を検索する処理、検索エンジン記憶部の具備、検索実行指示受付ボタンB3の表示処理、選択キーB5の表示処理、選択された検索エンジンのウェブページへのアクセス及び検索結果の表示処理等を行うとして説明しているが、これらの処理を行うのは、所謂ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションに限られず、上記各処理を実行可能なアプリケーション又は回路であればよい。すなわち、本実施形態においては、ウェブブラウザ5221は、上記各処理を実行可能なアプリケーション又は回路を包含する概念である。
【0080】
また、上記実施形態では、本発明に係る表示制御装置、画像形成装置、及び表示制御プログラムの実施形態を、図1乃至図13に示しているが、これらは本発明の一例に過ぎず、本発明の構成又は処理等をこれらに限定する趣旨ではない。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明に係る表示制御装置を備える画像形成装置の一実施形態である複合機の構成を示す側面概略図である。
【図2】複合機の制御ブロック図である。
【図3】複合機の制御ユニットの構成を抽出して示す図である。
【図4】複合機における表示部の表示制御の第1実施形態を示すフローチャートである。
【図5】初期操作画面の例を示す図である。
【図6】ウェブページ表示画面の例を示す図である。
【図7】検索キーワード入力画面の例を示す図である。
【図8】検索キーワード入力画面の例を示す図である。
【図9】キーボード画面の例を示す図である。
【図10】キーボード画面の例を示す図である。
【図11】複合機における表示部の表示制御の第2実施形態を示すフローチャートである。
【図12】選択キーが表示されたウェブページ表示画面の例を示す図である。
【図13】ウェブブラウザの機能によるページ内検索時の検索キーワード入力画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0082】
1 複合機
31 記録部
410 表示部
4101 初期画面
4103 ウェブページ表示画面
50 制御ユニット
52 制御部
522 表示制御ユニット
5221 ウェブブラウザ
5222 パネルアプリケーション
5223 ウェブ表示制御部
5224 ページ内検索部
5225 検索指示受付部
5226 入力画面表示制御部
5227 位置変更受付部
A1,A2 特定位置
B10 位置変更指示入力キー
B11 位置変更指示入力キー
B3 検索実行指示受付ボタン
B5 選択キー
B51 ボタン
G1 検索キーワード入力画面
G3 検索キーワード入力画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部と、
前記表示部にウェブページを表示させるウェブ表示制御部と、
前記ウェブ表示制御部によって前記表示部に表示されたウェブページ内を検索するページ内検索部と、
前記ページ内検索部によるページ内検索の実行指示の入力を受け付ける検索指示受付部と、
前記検索指示受付部によって検索実行指示を受け付けたときに、ユーザから検索キーワードの入力を受け付けるための検索キーワード入力画面を前記表示部に表示し、当該検索キーワード表示画面内に、前記検索キーワード入力画面の表示位置を変更する表示位置変更指示をタッチパネル機能によりユーザから受け付けるための位置変更指示入力キーの画像を前記表示部に表示する入力画面表示制御部と、
前記位置変更指示入力キーに基づいたユーザの操作により、前記表示位置変更指示をタッチパネル機能により受け付ける位置変更受付部とを備え、
前記入力画面表示制御部は、前記位置変更受付部によって前記表示位置変更指示が受け付けられたとき、前記表示部の表示画面内における前記検索キーワード入力画面の表示位置を予め定められた表示位置に変更する表示制御装置。
【請求項2】
前記入力画面表示制御部は、前記検索キーワード入力画面の前記予め定められた表示位置を、前記ウェブ表示制御部によるウェブページ表示領域における上部領域及び下部領域の2カ所とし、前記表示位置変更指示が前記位置変更受付部に受け付けられる度に、当該2カ所の間で相互に前記検索キーワード入力画面の表示位置を移動させ、
さらに、前記入力画面表示制御部は、前記検索キーワード入力画面を前記上部領域又は下部領域に表示しているとき、前記位置変更指示入力キーを、前記表示位置変更指示が受け付けられた場合に移動先となる領域の位置方向を示す画像を用いて表示する請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記入力画面表示制御部は、前記検索キーワード入力画面の前記上部領域及び下部領域における表示位置を互いに重ならない位置として、前記検索キーワード入力画面を前記ウェブページ表示領域に表示する請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記ウェブ表示制御部は、少なくとも1つ以上の検索エンジンを記憶しており、タッチパネル機能によりユーザから検索実行指示の入力を受け付けるための検索実行指示受付ボタンと、当該検索実行指示が前記検索指示受付部に受け付けられたときに、前記記憶している検索エンジンによるウェブページ検索及び前記ウェブブラウザ機能によるページ内検索を示す項目が並べられ、当該項目によって示される検索の中から所望の検索の選択を前記検索指示受付部がタッチパネル機能により受け付けるための選択キーとを、前記表示部に表示させ、
前記入力画面表示制御部は、前記検索指示受付部によって前記ページ内検索の選択が受け付けられたときに、当該ページ内検索用の検索キーワード入力画面を前記表示部に表示させ、前記検索指示受付部によって前記検索エンジンの選択が受け付けられたときは、当該検索エンジン用の検索キーワード入力画面を前記表示部に表示させる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項5】
印刷対象データに基づいて記録紙に画像を記録する記録部と、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の表示制御装置とを備えた画像形成装置。
【請求項6】
表示制御装置に内蔵されるコンピュータを、
前記表示制御装置の表示部にウェブページを表示させるウェブ表示制御部と、
前記ウェブ表示制御部によって前記表示部に表示されたウェブページ内を検索するページ内検索部と、
前記ページ内検索部によるページ内検索の実行指示の入力を受け付ける検索指示受付部と、
前記検索指示受付部によって検索実行指示を受け付けたときに、ユーザから検索キーワードの入力を受け付けるための検索キーワード入力画面を前記表示部に表示し、当該検索キーワード表示画面内に、前記検索キーワード入力画面の表示位置を変更する表示位置変更指示をタッチパネル機能によりユーザから受け付けるための位置変更指示入力キーの画像を前記表示部に表示する入力画面表示制御部と、
前記位置変更指示入力キーに基づいたユーザの操作により、前記表示位置変更指示をタッチパネル機能により受け付ける位置変更受付部として機能し、
さらに、前記入力画面表示制御部が、前記位置変更受付部によって前記表示位置変更指示が受け付けられたとき、前記表示部の表示画面内における前記検索キーワード入力画面の表示位置を予め定められた表示位置に変更するように機能させる表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−67209(P2010−67209A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−235429(P2008−235429)
【出願日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】