表示画面生成プログラム、表示画面生成装置、及び画像形成装置
【課題】ユーザの所望通りの操作ボタン等が配置された表示画面であって、当該表示画面が適用される電気機器の機能に適合する表示対象パーツのみを有する表示画面を生成する。
【解決手段】表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部３１２１と、指定された表示対象パーツについての表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部３１２２と、指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部３１２３と、表示対象パーツ指定、レイアウト指示及びアクション設定で定められた内容で表示画面の画面データを生成する生成部３１２４と、生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が複合機１の機能に適合するか否かを判断する判断部３１３１とを備える。
【解決手段】表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部３１２１と、指定された表示対象パーツについての表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部３１２２と、指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部３１２３と、表示対象パーツ指定、レイアウト指示及びアクション設定で定められた内容で表示画面の画面データを生成する生成部３１２４と、生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が複合機１の機能に適合するか否かを判断する判断部３１３１とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、表示画面生成プログラム、表示画面生成装置、及び画像形成装置に関し、特に、表示部に表示する表示画面をユーザからの指示に従った内容で生成する際の技術に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、ユーザからの指示を受け付けて、当該指示が示す動作等を行う画像形成装置等の電気機器では、装置前面の操作パネルにＬＣＤ（Liquid Crystal Display）等からなる表示部が設けられ、当該表示部に配設されたタッチパネル機能により、表示部に表示される表示画面内の各操作ボタンに対応する動作実行指示をユーザから受け付ける技術が採用されている（下記特許文献１参照）。
【特許文献１】特開２００７−２３２９０８号公開公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、上記画像形成装置は、ユーザの所望通りに操作ボタン等が配置された表示画面を表示部に表示させることはできず、ユーザは画像形成装置の表示部によって表示される表示画面及び各操作ボタンに従って、動作実行指示を入力するしかなかった。このため、ユーザの所望通りに操作ボタン等が配置された表示画面を表示部に表示できるようにする新規技術の採用が望まれる。更には、画像形成装置の機能に適合する動作指示を受け付ける操作ボタン等のみを有する表示画面が、当該画像形成装置の表示部に表示されるようにする技術の採用も望まれる。
【０００４】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、ユーザの所望通りの操作ボタン等が配置された表示画面であって、しかも、当該表示画面が適用される電気機器の機能に適合する表示対象パーツのみを有する表示画面を生成できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明の請求項１に記載の発明は、電気機器の表示部に表示する表示画面の画面データをユーザからの指示に従った内容で生成するように、コンピュータを機能させる表示画面生成プログラムであって、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、前記電気機器の機能に適合するか否かを判断する判断部と
を備えるように、コンピュータを機能させるものである。
【０００６】
また、請求項６に記載の発明は、電気機器の表示部に表示する表示画面の画面データをユーザからの指示に従った内容で生成する表示画面生成装置であって、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、前記電気機器の機能に適合するか否かを判断する判断部と
を備えるものである。
【０００７】
また、請求項７に記載の発明は、表示画面を表示する表示部と、
画像データに基づいて記録媒体に画像形成を行う画像形成部と、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、当該画像形成装置の機能に適合するか否かを判断する判断部と
を備える画像形成装置である。
【０００８】
これらの発明によれば、パーツ指定部で指定が受け付けられた表示対象パーツと、レイアウト指示受付部で受け付けられたレイアウト指示と、アクション設定部で設定されたアクションとで定められた内容で、電気機器又は画像形成装置の表示部に表示される表示画面の画面データを生成部が生成するので、ユーザの所望通りの表示対象パーツ、例えば動作指示受付用の操作ボタン等が配置された表示画面を生成することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。さらに、生成部による当該表示画面の生成時には、判断部が、当該表示画面内に表示される表示対象パーツの構成と、当該表示画面を表示する表示部を備える電気機器又は画像形成装置の機能とが適合するか否かを判断するので、当該判断結果を用いて、当該電気機器又は画像形成装置の機能に適合する表示対象パーツのみを有する表示画面を生成可能とする、当該表示対象パーツが機能に適合する表示画面を表示部に表示させる、当該電気機器又は画像形成装置の機能に適合しない表示対象パーツが指定されたことをユーザに報知すること等が可能になる。
【０００９】
また、請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の表示画面生成プログラムであって、前記表示対象パーツの構成が前記判断部によって前記電気機器の機能に適合しないと判断された場合に、当該適合しない内容を報知させる報知制御部と
して更にコンピュータを機能させるものである。
【００１０】
この発明によれば、生成された表示画面の表示対象パーツの構成が、判断部によって上記電気機器の機能に適合しないと判断されると、報知制御部が当該適合しない内容を報知させるので、例えば、上記コンピュータのディスプレイに、当該電気機器の機能に対応していない表示対象パーツ部分を明示して表示させたり、適合しない表示対象パーツが含まれていることを上記コンピュータのディスブレイやその他の報知機構（例えばスピーカ）に報知させることで、ユーザに対して、上記電気機器に適合しない表示対象パーツが指定されていることを把握させることができる。
【００１１】
また、請求項３に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載の表示画面生成プログラムであって、前記生成された表示画面を前記表示部で表示する電気機器の指定をユーザから受け付ける機器指定受付部を更に備え、
前記判断部は、前記生成された表示画面を前記表示部で表示可能な各電気機器の機能情報を各電気機器別に記憶する記憶部を有し、
前記判断部が、前記機器指定受付部に指定が受け付けられた電気機器について前記記憶部に記憶されている機能情報に、前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するように、
更にコンピュータを機能させるものである。
【００１２】
この発明によれば、生成した表示画面が適用される各電気機器の機能に機器個別に対応して、上記表示画面の表示対象パーツの構成が、当該電気機器の機能に適合するか否かを、判断部が正確に判断することができる。
【００１３】
また、請求項４に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載の表示画面生成プログラムであって、当該コンピュータに接続されている電気機器から、当該電気機器が実行可能な機能を示す機能情報を取得する機能情報取得部を更に備え、
前記判断部が、前記機能情報取得部が取得した機能情報が示す機能に、前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するように、
更にコンピュータを機能させるものである。
【００１４】
この発明によれば、機能情報取得部が、当該コンピュータに接続されている電気機器から、当該電気機器が実行可能な機能を示す機能情報を取得し、当該機能情報が示す機能に、判断部が、上記表示画面の表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するので、実際に当該コンピュータに接続され、上記生成された表示画面が表示部で表示されようとしている電気機器に対して、上記表示画面の表示対象パーツの構成が適合するか否かを正確に判断することができる。
【００１５】
また、請求項５に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載の表示画面生成プログラムであって、当該コンピュータに接続されている電気機器との間で通信を行い、当該電気機器との通信時においてセットアップされている内容を示す機器状態情報を当該電気機器から取得する機器状態情報取得部を更に備え、
前記判断部が、前記機器状態情報取得部が取得した機器状態情報に、前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するように、
更にコンピュータを機能させるものである。
【００１６】
この発明によれば、機器状態情報取得部が、当該コンピュータに接続されている電気機器から、当該電気機器との通信時においてセットアップされている内容を示す機器状態情報（例えば、当該電気機器が画像形成装置の場合、給紙カセットが何段セットされているか、用紙後処理を行う後処理機構がセットされているか等、当該通信時点における機器状態情報）を当該電気機器から取得し、当該機器状態情報が示す機能に、上記表示画面の表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断部が判断するので、実際に当該コンピュータに接続され、上記生成された表示画面が表示部で表示されようとしている電気機器の使用状態に応じて、上記表示画面の表示対象パーツの構成が適合するか否かを正確に判断することができる。
【発明の効果】
【００１７】
本発明によれば、ユーザの所望通りの操作ボタン等が配置された表示画面であって、しかも、当該表示部を備える画像形成装置等の電気機器の機能に適合する表示対象パーツのみを有する表示画面を表示部に表示させることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１８】
以下、本発明の一実施形態に係る表示画面生成プログラム、表示画面生成装置、及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図１は本発明の一実施形態が適用されるネットワーク構成を示す図であり、画像形成装置と、この画像形成装置に接続されたサーバコンピュータ及びパーソナルコンピュータとからなるネットワーク構成を示す図である。
【００１９】
画像形成装置の一例である複合機１は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能等の機能を兼ね備えている。さらに、複合機１は、スキャナ部で読み取った原稿の文書データを複合機１の内部記憶装置や、ＬＡＮ（local area network）等によって複合機１にネットワーク接続されたサーバコンピュータＳＶ２、各パーソナルコンピュータ（以下、ＰＣ）３１乃至３４内の記憶部等に格納すると共に、複合機１の内部記憶装置、サーバコンピュータＳＶ２及び各ＰＣ３１乃至３４内の記憶部に記憶されている印刷対象データを読み出してプリントアウトする等を行う文書管理機能を備えている。
【００２０】
さらに、複合機１には、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）からなる表示部５０が備えられている。また、サーバコンピュータＳＶ２又はＰＣ３１乃至３４の少なくとも１つは、複合機１の表示部５０で表示される表示画面の画面データ（以下、表示画面データ）を生成可能である。複合機１は、上記表示画面データを生成可能なサーバコンピュータＳＶ２又はＰＣ３１乃至３４から、表示部５０に表示画面を表示させるために当該画面データを受け取って表示部５０に表示する。サーバコンピュータＳＶ２又はＰＣ３１乃至３４による上記表示画面データの生成処理、複合機１における上記表示画面を表示するための構成は後述する。
【００２１】
次に、サーバコンピュータＳＶ２、ＰＣ３１乃至３４、及び複合機１の内部構成であって、表示画面データの生成処理及び表示処理に必要な構成を説明する。図２は、パソコン及び複合機１について表示画面の生成処理及び表示処理に必要な構成を示す図である。なお、サーバコンピュータＳＶ２、ＰＣ３１乃至３４で表示画面の生成処理に必要な構成は同様であるため、図２にはＰＣ３１の構成を示す。
【００２２】
ＰＣ（表示画面生成装置の一例）３１は、制御部３１０と、記憶部３１１とを備えている。記憶部３１１は、ＨＤＤ等からなり、表示画面生成プログラムが記憶されている。制御部３１０は、ＣＰＵ等からなり、パソコン３１の全体的な動作制御を司ると共に、記憶部３１１に記憶されている表示画面生成プログラムに従って動作することで、パネルクリエータ部３１２と、パネルシミュレータ部３１３と、通信部３１４として機能する。
【００２３】
パネルクリエータ部３１２は、パソコン３１上において、複合機１の表示部５０に表示される表示画面の画面データを例えばXML（Extensible Markup Language）形式のデータでScriptファイルを生成するツールである。パネルクリエータ部３１２は、パーツ指定受付部３１２１と、レイアウト指示受付部３１２２と、アクション設定部３１２３と、生成部３１２４として機能する。
【００２４】
パーツ指定受付部３１２１は、上記表示画面内に表示させる例えば操作ボタン、アイコン、文字列等の表示対象パーツの指定をパソコン３１に備えられる図略の操作部（マウス又はキーボード等）を介してユーザから受け付ける。パーツ指定受付部３１２１は、ユーザが指定可能な複数の表示対象パーツの画像データを予め保有している。例えば、ユーザにより上記操作部に表示画面生成開始指示が入力されると、パーツ指定受付部３１２１は、パソコン３１に備えられるＬＣＤ等のディスプレイに、上記保有している表示対象パーツを表示させ、当該表示中の表示対象パーツからユーザ所望の表示対象パーツが操作部の操作でユーザにより指定されると、当該指定された表示対象パーツの指定を受け付けるようになっている。
【００２５】
レイアウト指示受付部３１２２は、パーツ指定受付部３１２１で指定された表示対象パーツについての表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付ける。例えば、レイアウト指示受付部３１２２は、パソコン３１に備えられるディスプレイに、上記表示画面の背景画像を擬似的に表示させ、当該背景画像中における任意の箇所がユーザにより上記操作部を用いて指定されると、当該指定された箇所を上記指定された表示対象パーツの配置箇所として受け付けるようになっている。
【００２６】
アクション設定部３１２３は、パーツ指定受付部３１２１で指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定する。すなわち、パーツ指定受付部３１２１では、表示画面内に配置する表示対象パーツの種類がユーザにより指定されるが、アクション設定部３１２３は、当該指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応する複合機１の動作を関連付けて設定する。例えば、アクション設定部３１２３は、「原稿サイズA3ボタン」という表示対象パーツがユーザにより指定された場合には、当該「原稿サイズA3ボタン」について予め対応付けられているアクションとして、「原稿サイズA3の記録用紙が格納されている給紙カセットから記録用紙を給紙させる指示を受け付ける動作」を「原稿サイズA3ボタン」に関連付けて設定する。
【００２７】
生成部３１２４は、パーツ指定受付部３１２１での上記表示対象パーツ指定、レイアウト指示受付部３１２２での上記レイアウト指示、及びアクション設定部３１２３での上記アクション設定で定められた内容で表示画面を生成する処理を行う。すなわち、ユーザは、パーツ指定受付部３１２１での上記表示対象パーツ指定、レイアウト指示受付部３１２２での上記レイアウト指示、及びアクション設定部３１２３でのアクション設定を行うと、生成部３１２４による表示画面生成処理により、複合機１の表示部５０に表示させる表示画面を所望通りにカスタマイズして作成することができる。本実施形態では、生成部３１２４は、Scriptファイルに表示画面データをエクスポートする。
【００２８】
パネルシミュレータ部３１３は、パソコン３１上にて、パネルクリエータ部３１２によってエクスポートされた上記Scriptファイルでなる表示画面データを読み込んで内容を解析し、ＰＣ３１に備えられるディスプレイでの表示を可能にするためにHTML形式のデータに変換を行い、当該HTML形式の表示画面ファイルをＰＣ３１上のブラウザに表示するツールである。また、パネルシミュレータ部３１３は、判断部３１３１と、報知制御部３１３２と、機器指定受付部３１３３と、情報取得部３１３４として機能する。
【００２９】
判断部３１３１は、パネルクリエータ部３１２で生成された上記表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、当該表示画面を表示部５０で表示する複合機１の機能に適合するか否かを判断する。例えば、判断部３１３１は、複合機１で実行される予め定められた基本的機能（コピー機能、スキャン機能、濃度設定機能、用紙サイズ設定機能、解像度設定機能等）と、当該複合機１の表示部５０で表示される表示画面について予め定められた基本ルール（例えば、スキャン動作実行指示を受け付ける表示対象パーツである「スタートボタン」は表画面中に１つのみ配置される等の禁則ルール）を、内蔵する記憶領域３１３１ａ内に予め記憶しており、パネルクリエータ部３１２で生成された上記表示画面に配置された表示対象パーツの構成が、当該複合機１の基本的機能及び基本ルールに適合するか否かを判断する。なお、当該複合機１の基本的機能及び基本ルールが、特許請求の範囲でいう電気機器の機能の一例である。
【００３０】
報知制御部３１３２は、表示対象パーツの構成が判断部３１３１によって複合機１の機能に適合しないと判断された場合に、当該適合しない内容を、ＰＣ３１の上記表示部に表示させたり、図略のスピーカに音声で報知させる等の制御を行う。
【００３１】
機器指定受付部３１３３は、上記生成された表示画面をＰＣ３１のディスプレイで表示する複合機の機種の指定をユーザから受け付ける。
【００３２】
情報取得部（機能情報取得部及び機器状態情報取得部として機能）３１３４は、ＰＣ３１に接続されている複合機１等から当該複合機１等が実行可能な機能を示す機能情報又は機器状態情報を取得する。
【００３３】
通信部３１４は、生成部３１２４によって生成された上記Scriptファイルの表示画面データを、上記ＬＡＮにより複合機１に対して送信する。なお、通信部３１４は、パネルシミュレータ部３１３の判断部３１３１によって、表示対象パーツの構成が複合機１の機能に適合すると判断された表示画面データを複合機１に送信する。
【００３４】
通信部３１４による上記Scriptファイルの表示画面データの複合機１へ送信は、例えばLAN経由で行うことが好ましい。複合機１では、通信部３１４によって送られてきた上記Scriptファイルの表示画面データが記憶部１４に記憶される。なお、本実施形態では、表示画面のデータファイルとしてXML形式を使用するが、システム構成上は、XML形式以外の他のマークアップ言語であっても構わない。
【００３５】
一方、複合機１は、コントローラ１１と、記憶部１２と、プラットフォーム１３と、拡張アプリケーション１５と、ブラウザ１６とを備えている。コントローラ１１は、複合機１の全体的な動作制御を司る。コントローラ１１は、ファームウェアとして備えられ、複合機１が有するスキャンデータ送信、印刷、データアクセス、システム設定、ネットワーク通信、JOB制御、データ登録などの基本機能を実行する。
【００３６】
プラットフォーム１３は、API（Application Program Interface）や拡張アプリケーション１５が動作するための基盤である。プラットフォーム１３は、コントローラ１１とAPIとを中継する責務も持つ。
【００３７】
APIは、コントローラ１１によって実行される複合機１の上記基本機能をファームウェア以外から実行するためのインタフェイスである。APIは、プラットフォーム１３を通じて、ファームウェア内のコントローラ１１にアクセスして複合機１の上記基本機能を実行する。なお、複合機１の例えばスキャナ機能を実行するためには、拡張アプリケーション１５がスキャナ機能APIを呼び出す。
【００３８】
拡張アプリケーション１５は、複合機１に標準で搭載されるファームウェアではなく、後から追加インストール可能なアプリケーションである。拡張アプリケーション１５は、主にScript Interpreter １５１と、Business Logic１５２とで構成される。
【００３９】
Script Interpreter １５１は、複合機１の内部に登録された上記表示画面データであるScriptファイルを読み込んで内容を解析する。Script Interpreter １５１は、表示部５０に表示画面を表示するためのHTML変換処理と、表示画面内に配置された操作ボタン等の表示対象パーツに関連付けられたアクションを実行するためのBusiness Logic１５２への展開処理とを行う。Script Interpreter １５１は、上記表示用にHTML変換処理を行ったデータは、APIを介してブラウザ１６に渡す。
【００４０】
Business Logic１５２は、上記Scriptファイルの解析によりScript Interpreter１５１で展開されて当該Script Interpreter１５１から渡された情報（表示対象パーツに関連付けられたアクションを示す情報）を基にアクション（複合機１の動作）を制御する。すなわち、Business Logic１５２は、ブラウザ１６により表示部５０に表示された表示画面に表示されている操作ボタン等の表示対象パーツがユーザにより操作されると、当該操作された表示対象パーツに関連付けられたアクション、例えば、スキャナ機能を実行するために、スキャナ送信APIを呼び出す。
【００４１】
記憶部１２は、ＨＤＤ等からなり、コントローラ１１として動作させるためのプログラム、拡張アプリケーション１５のプログラム、ブラウザ１６のプログラム等が記憶されている。複合機１の中央制御部であるＣＰＵが、記憶部１２に記憶されている各プログラムに従って動作することで、コントローラ１１、拡張アプリケーション１５、及びブラウザ１６等として機能する。
【００４２】
ブラウザ１６は、例えばweb browser等であり、Script Interpreter １５１によってHTML変換処理が行われた上記Scriptファイル（ＰＣ３１から送られてきた表示画面データ）を表示部５０に表示させる。ブラウザ１６は、本実施形態では、拡張アプリケーション１５で変換されたHTML変換処理後のファイルが示す画面構成に合わせて表示画面を表示部５０に表示し、また、当該表示画面の表示中に、ユーザからの指示入力操作を表示部５０のタッチパネル機能を介して受け付けるインタフェイスとなる。
【００４３】
次に、パネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面の生成処理の第１実施形態を説明する。図３はパネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面の生成処理の第１実施形態を示すフローチャートである。図４は（ａ）（ｂ）は表示部５０に表示される表示画面の一例を示す図、（ｃ）はパネルクリエータ部３１２による生成処理で作成された表示画面の例を示す図である。図５はカスタマイズ受付画面の一例を示す図である。
【００４４】
例えば、図４（ａ）に示すように、複合機１の表示部５０には、複合機１の電源オン時又は、操作パネル上の図略のアプリケーションキー（例えばハードキー）をユーザが押下したときに、コントローラ１１による制御で表示部５０に第１表示画面５１が表示される。第１表示画面５１で例えば「簡単スキャン」ボタン５１１をユーザが押下すると、コントローラ１１は、拡張アプリケーション１５を起動させる。拡張アプリケーション１５のBusiness Logic１５２は、例えば、図４（ｂ）に示すワークフロー選択画面５２に表示部５０の表示を遷移させる。当該ワークフロー選択画面５２において、ユーザにより「紹介状」ボタン５２１が選択され、「詳細」ボタン５２２が押下されると、Business Logic１５２は、「紹介状」ボタン５２１に対応するワークフローの設定を行うための詳細設定画面５３に表示部５０の表示を遷移させる。例えば、拡張アプリケーション１５（Script Interpreter １５１等）が、図４（ｂ）に示されるような表示画面の画面テンプレート、ボタンテンプレート及び文字列データを複数持っており、ユーザによりカスタマイズされてなる上記Scriptファイルを解析し、Scriptファイルが示す画面内で表示させるキーの個数に応じて、図４（ｃ）に示す詳細設定画面５３のように、持っている画面テンプレート等のデータを用いて、画面やボタンに文字列を当てはめて表示する。
【００４５】
パネルクリエータ部３１２では、例えば、当該詳細設定画面５３を構成する装置ボタン等の各表示対象パーツのカスタマイズをユーザから受け付けて表示画面を生成する処理を行う。
【００４６】
ユーザは、当該表示画面の生成処理を行う場合、例えば、ＰＣ３１の操作部（図略）を操作して、パネルクリエータ部３１２を起動させる。当該パネルクリエータ部３１２の起動により、ＰＣ３１の制御部３１０は、ディスプレイに、図５に示すようなカスタマイズ受付画面５４を表示させる（Ｓ１）。
【００４７】
ユーザが当該カスタマイズ受付画面５４において、マウス等の操作指示入力部を操作して、選択可能な表示対象パーツとして表示されている複数の操作ボタン５４１〜５５５やメッセージ表示５５６〜５６２の中から、所望の操作ボタン又はメッセージ表示を押下して所望の操作ボタン又はメッセージ表示を選択して指定すると、パーツ指定受付部３１２１は、当該選択された操作ボタン又はメッセージ表示を、表示画面（すなわち、複合機１の表示部５０に表示させる表示画面）に表示させる表示対象パーツとして受け付ける。更に、ユーザが、マウスのドラッグアンドドロップ操作を行って、当該選択された操作ボタン又はメッセージ表示を、カスタマイズ受付画面５４に表示されているデフォルト画面５７０内の所望の位置にドラッグさせると、当該位置に上記選択された操作ボタン等を配置するレイアウト指示がレイアウト指示受付部３１２２に受け付けられる（Ｓ２）。
【００４８】
続いて、アクション設定部３１２３は、上記のようにしてユーザから指定及び配置が指示された各表示対象パーツに対応するアクション（すなわち、複合機１で実行される各動作についての実行指示の受付）を、内蔵する記憶領域から読み出し、選択された各表示対象パーツに関連付けて設定する（Ｓ３）。例えば、ユーザが、解像度の「600×600dpi」ボタン５４１を指定した場合は、アクション設定部３１２３は、「600×600dpi」ボタン５４１に、スキャン動作時にスキャナ部に600×600dpiの解像度で原稿を読み取らせる動作についての実行指示の入力というアクションを割り当てる。或いは、「もどる」ボタン５５４が指定された場合は、図４（ｂ）のワークフロー選択画面５２に表示部５０の表示を遷移させる指示の入力を割り当てて設定する。このように、各表示対象パーツには、それぞれ対応するアクションが予め記憶されており、アクション設定部３１２３によって、対応する個別のアクションが割り当てられる。
【００４９】
上記Ｓ２及びＳ３の処理は、ユーザが、デフォルト画面５７０内に表示させたい表示対象パーツボタンの指定及び配置を行い、カスタマイズ受付画面５４内の確定ボタン５８をマウス等によりクリックし、ユーザからの当該指定及び配置の終了指示が入力されるまで各表示対象パーツについて実行される（Ｓ４）。
【００５０】
ユーザによる上記表示対象パーツの指定及び配置が終了すると（Ｓ４でＹＥＳ）、生成部３１２４が上記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定によって定められた内容で、上記表示画面データをScriptファイルで生成する（Ｓ５）。
【００５１】
このとき、パネルシミュレータ部３１３は、パネルクリエータ部３１２によってエクスポートされた上記Scriptファイルを読み込んで内容を解析し、ＰＣ３１のディスプレイでの表示を可能にするためにHTML形式のデータに変換を行った後、判断部３１３１が、上記表示画面内に配置されている表示対象パーツの構成が、当該表示画面を表示部５０で表示する複合機１の機能に適合するか否かを判断する（Ｓ６）。例えば、判断部３１３１は、複合機１の表示部５０で表示される表示画面としての基本ルール（例えば、スキャナ機能実行指示を受け付ける表示対象パーツである「スタート」ボタン５５３は表示画面中に１つのみ配置される等）とを予め記憶しており、上記生成された表示画面内に配置されている表示対象パーツの構成が、当該複合機１の基本ルールに適合するか否かを判断する（Ｓ６）。
【００５２】
判断部３１３１によって、上記表示画面に配置された表示対象パーツの構成が、当該複合機１の基本ルールに適合せず、上記複合機１の基本ルールに矛盾すると判断された場合は（Ｓ６でＮＯ）、報知制御部３１３２は、当該適合しない内容（例えば、「スタート」ボタン５５３が表示画面中に１つもない又は２つ配置されている旨等）を、ＰＣ３１のディスプレイに表示させたり、図略のスピーカに音声で報知させる等の制御を行う（Ｓ８）。これにより、ＰＣ３１は、ユーザに対して再度画面を編集変更することを促す。Ｓ８の後、処理はＳ１に移る。
【００５３】
判断部３１３１によって、上記表示画面に配置されている表示対象パーツの構成が、当該複合機１の基本的機能及び基本ルールに適合すると判断された場合は（Ｓ６でＹＥＳ）、生成部３１２４は、上記表示画面をScriptファイルへのエクスポートを終了し（Ｓ７）、これにより、表示画面の生成処理は終了する。
【００５４】
この後、通信部３１４は、パネルクリエータ部３１２によって生成された上記Scriptファイルでなる表示画面データを、上記ＬＡＮにより複合機１に対して送信する。
【００５５】
次に、パネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面の生成処理の第２実施形態を説明する。図６はパネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面の生成処理の第２実施形態を示すフローチャートである。なお、第１実施形態と同様の処理は説明を省略する。
【００５６】
第２実施形態では、複合機１の各機種に応じたそれぞれの機能に、上記生成された表示画面に配置された各表示対象パーツが適合しているか、例えば、指定された機種の複合機１が備えていない機能についての操作ボタン当該指定されていないかを判断し、その結果をユーザに報知する。
【００５７】
図６に示す第２実施形態の処理は、上記図３でのＳ７の処理が終了した後や、ユーザが上記適合を確認したい表示画面を指定したときに、開始される。
【００５８】
例えば、ユーザが上記適合を確認したい表示画面をＰＣ３１の上記操作部の操作で指定し（Ｓ１１）、更にユーザによる操作部の操作で機器指定受付部３１３３に、当該表示画面を表示部５０に表示させたい複合機１の指定を受け付けると（Ｓ１２）、判断部３１３１は、Ｓ１１で指定された表示画面をなすScriptファイルを読み込んで、選択されている表示対象パーツや当該表示対象パーツに関連付けられて設定されているアクションを解析する（Ｓ１３）。
【００５９】
そして、判断部３１３１は、上記Ｓ１２で指定された複合機１の機種に対応する機能情報を、当該判断部３１３１に内蔵されている記憶領域３１３１ａから読み出し、当該読み出した機能情報に基づいて、当該指定された複合機１が、表示画面で配置されている表示対象パーツに設定されているアクションを実行する機能を備えているか否かを判断する（Ｓ１４）。記憶領域３１３１ａには、複合機の各機種毎に、各機種で実行可能な基本的機能（コピー機能、スキャン機能、濃度設定機能、用紙サイズ設定機能、解像度設定機能等）を示す機能情報が記憶されている。
【００６０】
判断部３１３１が、上記Ｓ１２で指定された複合機１が、上記表示画面に配置されている表示対象パーツに設定されているアクションを実行する機能を備えていない、すなわち、上記表示画面の表示対象パーツの構成が、上記Ｓ１２で指定された複合機１の機能に矛盾すると判断した場合は（Ｓ１５でＮＯ）、報知制御部３１３２は、当該適合しない内容（例えば、当該指定された複合機１がファクシミリ機能を備えていない場合に、当該備えていないファクシミリ機能の実行指示を受け付ける「ファクシミリスタートボタン」が表示画面中に配置されている旨等）を、ＰＣ３１のディスプレイに表示させたり、図略のスピーカに音声で報知させる等の制御を行う（Ｓ１７）。
【００６１】
なお、Ｓ１７の後、上記表示画面における表示対象パーツの構成を変更する必要があるため、パネルクリエータ部３１２が起動されるようにしてもよい。
【００６２】
また、判断部３１３１が、上記表示画面の表示対象パーツの構成が、上記Ｓ１２で指定された複合機１の機能に矛盾しないと判断した場合は（Ｓ１５でＹＥＳ）、制御部３１０がＰＣ３１のディスプレイに、当該複合機１の機能に適合する旨を示す表示画面を表示させる（Ｓ１６）。なお、第１実施形態で示した通信部３１４によるScriptファイルでなる表示画面データの複合機への送信は、当該Ｓ１５で矛盾無しと判断された後、又はＳ１６での表示後に行うものとしてもよい。
【００６３】
次に、パネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面の生成処理の第３実施形態を説明する。図７はパネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面の生成処理の第３実施形態を示すフローチャートである。なお、第１及び第２実施形態と同様の処理は説明を省略する。
【００６４】
第３実施形態では、表示画面を生成したＰＣ３１にネットワーク接続されており、上記生成された表示画面を表示部５０で表示させる複合機１に実際にアクセスして、当該複合機１から、当該複合機１の機能情報を、パネルシミュレータ部３１３の情報取得部３１３４が得て、判断部３１３１が、当該機能情報が示す上記複合機１で実行可能な各機能に、上記生成された表示画面に配置されている各表示対象パーツ及びこれに関連付けられたアクションが適合しているか、すなわち、指定された機種の複合機１が備えていない機能についての表示対象パーツ及びアクションが設定されていないかを判断する。
【００６５】
例えば、ユーザが上記適合を確認したい表示画面を操作部の操作で指定し（Ｓ２１）、更にユーザによる操作部の操作により、当該ＰＣ３１にプリンタとしてネットワーク接続されている複合機１を機器指定受付部３１３３に検索させたり、機器指定受付部３１３３にユーザが複合機１を示すホスト名及びIPアドレスを指定する等により、当該表示画面を表示部５０で表示させる複合機１の指定を機器指定受付部３１３３が受け付けると（Ｓ２２）、パネルシミュレータ部３１３の情報取得部３１３４は、上記検索により得た又はユーザにより得た当該複合機１のIPアドレスに従って、指定された対象機器である複合機１にネットワーク接続し、当該複合機１から機能情報を取得する（Ｓ２３）。複合機１には、例えば、コントローラ１１が当該機能情報を保有しており、当該コントローラ１１がネットワークを介してＰＣ３１に当該機能情報を送信する。
【００６６】
続いて、判断部３１３１は、Ｓ２１で指定された表示画面をなすScriptファイルを読み込んで、選択されている表示対象パーツや当該表示対象パーツに関連付けられて設定されているアクションを解析する（Ｓ２４）。
【００６７】
そして、判断部３１３１は、上記複合機１から得た機能情報に基づいて、上記表示画面の表示対象パーツの構成が、上記Ｓ２３で取得された複合機１の機能に矛盾するか否かの判断し（Ｓ２５）、Ｓ２６以降の処理を第２実施形態と同様にして行う。
【００６８】
次に、パネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面のカスタマイズ処理の第４実施形態を説明する。図８はパネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面のカスタマイズ処理の第４施形態を示すフローチャートである。なお、第１乃至第３実施形態と同様の処理は説明を省略する。
【００６９】
第４実施形態では、第３実施形態と同様に、上記生成された表示画面を表示部５０で表示させる複合機１であって、ユーザから指定された複合機１から、パネルシミュレータ部３１３の情報取得部３１３４が機能情報を得るが、この機能情報取得時に、情報取得部３１３４は、この通信時において当該複合機１にセットアップされているスペックを示す機器状態情報を当該複合機から取得する（Ｓ３３（このとき情報取得部３１３４は機器状態情報取得部として機能））。例えば、当該複合機１が、給紙カセットが何段セットされているか、用紙後処理を行う後処理機構がセットされているか等、当該通信時点における複合機１のスペックを示す機器状態情報を、情報取得部３１３４が複合機１から取得する。複合機１には、例えば、コントローラ１１のメモリ領域に当該機器状態情報が記憶保持されており、当該コントローラ１１がネットワークを介してＰＣ３１に当該機器状態情報を送信する。
【００７０】
続いて、判断部３１３１は、Ｓ３１で指定された表示画面をなすScriptファイルを読み込んで、選択されている表示対象パーツや当該表示対象パーツに関連付けられて設定されているアクションを解析する（Ｓ３４）。
【００７１】
そして、判断部３１３１は、上記複合機１から得た機器状態情報に基づいて、上記表示画面の表示対象パーツの構成が、上記Ｓ３３で取得された複合機１の機器状態に矛盾するか否かの判断し（Ｓ３５）、Ｓ３６以降の処理を第３実施形態と同様にして行う。
【００７２】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ＰＣ３１のパネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３で生成された表示画面は複合機１で表示されるとして説明しているが、当該生成された表示画面は複合機１での表示に限定されるものではなく、他の電気機器での表示にも適用可能である。
【００７３】
また、上記実施形態では、ＰＣ３１等が図２に示した表示画面生成機能を備え、ＰＣ３１で生成された表示画面データを複合機１に送信して、当該複合機１の表示部５０１に当該表示画面データを表示させるようにしているが、図２に示した表示画面機能を有する表示画面生成装置を複合機１が内蔵し、当該表示画面生成装置で生成された表示画面データを複合機１の拡張アプリケーション１５及びブラウザ１６により表示部５０に表示させるようにしてもよい。
【００７４】
また、本発明の範囲は上記に示した各実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。上記実施形態では、本発明の実施形態の構成及び処理を図１乃至図８に示しているが、当該構成及び処理は本発明の実施形態の単なる一例に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【００７５】
【図１】本発明の一実施形態が適用されるネットワーク構成を示す図であり、画像形成装置と、この画像形成装置に接続されたサーバコンピュータ及びパーソナルコンピュータとからなるネットワーク構成を示す図である。
【図２】パソコン及び複合機について表示画面の生成処理及び表示処理に必要な構成を示す図である。
【図３】パネルクリエータ部及びパネルシミュレータ部による表示画面の生成処理の第１実施形態を示すフローチャートである。
【図４】（ａ）（ｂ）は表示部に表示される表示画面の一例を示す図、（ｃ）はパネルクリエータ部による生成処理で作成された表示画面の例を示す図である。
【図５】カスタマイズ受付画面の一例を示す図である。
【図６】パネルクリエータ部及びパネルシミュレータ部による表示画面の生成処理の第２実施形態を示すフローチャートである。
【図７】パネルクリエータ部及びパネルシミュレータ部による表示画面の生成処理の第３実施形態を示すフローチャートである。
【図８】パネルクリエータ部及びパネルシミュレータ部による表示画面のカスタマイズ処理の第４施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００７６】
１ 複合機
１１ コントローラ
１２ 記憶部
１３ プラットフォーム
１４ 記憶部
１５ 拡張アプリケーション
１６ ブラウザ
３１ パソコン
３１０ 制御部
３１１ 記憶部
３１２ パネルクリエータ部
３１２１ パーツ指定受付部
３１２２ レイアウト指示受付部
３１２３ アクション設定部
３１２４ 生成部
３１３ パネルシミュレータ部
３１３１ 判断部
３１３１ａ 記憶領域
３１３２ 報知制御部
３１３３ 機器指定受付部
３１３４ 情報取得部
３１４ 通信部
５０ 表示部
５１ 表示画面
５２ ワークフロー選択画面
５３ 詳細設定画面
５４ カスタマイズ受付画面
５４１〜５５５ 操作ボタン（表示対象パーツ）
５５６〜５６２ メッセージ表示（表示対象パーツ）
５７０ デフォルト画面
【技術分野】
【０００１】
本発明は、表示画面生成プログラム、表示画面生成装置、及び画像形成装置に関し、特に、表示部に表示する表示画面をユーザからの指示に従った内容で生成する際の技術に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、ユーザからの指示を受け付けて、当該指示が示す動作等を行う画像形成装置等の電気機器では、装置前面の操作パネルにＬＣＤ（Liquid Crystal Display）等からなる表示部が設けられ、当該表示部に配設されたタッチパネル機能により、表示部に表示される表示画面内の各操作ボタンに対応する動作実行指示をユーザから受け付ける技術が採用されている（下記特許文献１参照）。
【特許文献１】特開２００７−２３２９０８号公開公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、上記画像形成装置は、ユーザの所望通りに操作ボタン等が配置された表示画面を表示部に表示させることはできず、ユーザは画像形成装置の表示部によって表示される表示画面及び各操作ボタンに従って、動作実行指示を入力するしかなかった。このため、ユーザの所望通りに操作ボタン等が配置された表示画面を表示部に表示できるようにする新規技術の採用が望まれる。更には、画像形成装置の機能に適合する動作指示を受け付ける操作ボタン等のみを有する表示画面が、当該画像形成装置の表示部に表示されるようにする技術の採用も望まれる。
【０００４】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、ユーザの所望通りの操作ボタン等が配置された表示画面であって、しかも、当該表示画面が適用される電気機器の機能に適合する表示対象パーツのみを有する表示画面を生成できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明の請求項１に記載の発明は、電気機器の表示部に表示する表示画面の画面データをユーザからの指示に従った内容で生成するように、コンピュータを機能させる表示画面生成プログラムであって、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、前記電気機器の機能に適合するか否かを判断する判断部と
を備えるように、コンピュータを機能させるものである。
【０００６】
また、請求項６に記載の発明は、電気機器の表示部に表示する表示画面の画面データをユーザからの指示に従った内容で生成する表示画面生成装置であって、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、前記電気機器の機能に適合するか否かを判断する判断部と
を備えるものである。
【０００７】
また、請求項７に記載の発明は、表示画面を表示する表示部と、
画像データに基づいて記録媒体に画像形成を行う画像形成部と、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、当該画像形成装置の機能に適合するか否かを判断する判断部と
を備える画像形成装置である。
【０００８】
これらの発明によれば、パーツ指定部で指定が受け付けられた表示対象パーツと、レイアウト指示受付部で受け付けられたレイアウト指示と、アクション設定部で設定されたアクションとで定められた内容で、電気機器又は画像形成装置の表示部に表示される表示画面の画面データを生成部が生成するので、ユーザの所望通りの表示対象パーツ、例えば動作指示受付用の操作ボタン等が配置された表示画面を生成することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。さらに、生成部による当該表示画面の生成時には、判断部が、当該表示画面内に表示される表示対象パーツの構成と、当該表示画面を表示する表示部を備える電気機器又は画像形成装置の機能とが適合するか否かを判断するので、当該判断結果を用いて、当該電気機器又は画像形成装置の機能に適合する表示対象パーツのみを有する表示画面を生成可能とする、当該表示対象パーツが機能に適合する表示画面を表示部に表示させる、当該電気機器又は画像形成装置の機能に適合しない表示対象パーツが指定されたことをユーザに報知すること等が可能になる。
【０００９】
また、請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の表示画面生成プログラムであって、前記表示対象パーツの構成が前記判断部によって前記電気機器の機能に適合しないと判断された場合に、当該適合しない内容を報知させる報知制御部と
して更にコンピュータを機能させるものである。
【００１０】
この発明によれば、生成された表示画面の表示対象パーツの構成が、判断部によって上記電気機器の機能に適合しないと判断されると、報知制御部が当該適合しない内容を報知させるので、例えば、上記コンピュータのディスプレイに、当該電気機器の機能に対応していない表示対象パーツ部分を明示して表示させたり、適合しない表示対象パーツが含まれていることを上記コンピュータのディスブレイやその他の報知機構（例えばスピーカ）に報知させることで、ユーザに対して、上記電気機器に適合しない表示対象パーツが指定されていることを把握させることができる。
【００１１】
また、請求項３に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載の表示画面生成プログラムであって、前記生成された表示画面を前記表示部で表示する電気機器の指定をユーザから受け付ける機器指定受付部を更に備え、
前記判断部は、前記生成された表示画面を前記表示部で表示可能な各電気機器の機能情報を各電気機器別に記憶する記憶部を有し、
前記判断部が、前記機器指定受付部に指定が受け付けられた電気機器について前記記憶部に記憶されている機能情報に、前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するように、
更にコンピュータを機能させるものである。
【００１２】
この発明によれば、生成した表示画面が適用される各電気機器の機能に機器個別に対応して、上記表示画面の表示対象パーツの構成が、当該電気機器の機能に適合するか否かを、判断部が正確に判断することができる。
【００１３】
また、請求項４に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載の表示画面生成プログラムであって、当該コンピュータに接続されている電気機器から、当該電気機器が実行可能な機能を示す機能情報を取得する機能情報取得部を更に備え、
前記判断部が、前記機能情報取得部が取得した機能情報が示す機能に、前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するように、
更にコンピュータを機能させるものである。
【００１４】
この発明によれば、機能情報取得部が、当該コンピュータに接続されている電気機器から、当該電気機器が実行可能な機能を示す機能情報を取得し、当該機能情報が示す機能に、判断部が、上記表示画面の表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するので、実際に当該コンピュータに接続され、上記生成された表示画面が表示部で表示されようとしている電気機器に対して、上記表示画面の表示対象パーツの構成が適合するか否かを正確に判断することができる。
【００１５】
また、請求項５に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載の表示画面生成プログラムであって、当該コンピュータに接続されている電気機器との間で通信を行い、当該電気機器との通信時においてセットアップされている内容を示す機器状態情報を当該電気機器から取得する機器状態情報取得部を更に備え、
前記判断部が、前記機器状態情報取得部が取得した機器状態情報に、前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するように、
更にコンピュータを機能させるものである。
【００１６】
この発明によれば、機器状態情報取得部が、当該コンピュータに接続されている電気機器から、当該電気機器との通信時においてセットアップされている内容を示す機器状態情報（例えば、当該電気機器が画像形成装置の場合、給紙カセットが何段セットされているか、用紙後処理を行う後処理機構がセットされているか等、当該通信時点における機器状態情報）を当該電気機器から取得し、当該機器状態情報が示す機能に、上記表示画面の表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断部が判断するので、実際に当該コンピュータに接続され、上記生成された表示画面が表示部で表示されようとしている電気機器の使用状態に応じて、上記表示画面の表示対象パーツの構成が適合するか否かを正確に判断することができる。
【発明の効果】
【００１７】
本発明によれば、ユーザの所望通りの操作ボタン等が配置された表示画面であって、しかも、当該表示部を備える画像形成装置等の電気機器の機能に適合する表示対象パーツのみを有する表示画面を表示部に表示させることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１８】
以下、本発明の一実施形態に係る表示画面生成プログラム、表示画面生成装置、及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図１は本発明の一実施形態が適用されるネットワーク構成を示す図であり、画像形成装置と、この画像形成装置に接続されたサーバコンピュータ及びパーソナルコンピュータとからなるネットワーク構成を示す図である。
【００１９】
画像形成装置の一例である複合機１は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能等の機能を兼ね備えている。さらに、複合機１は、スキャナ部で読み取った原稿の文書データを複合機１の内部記憶装置や、ＬＡＮ（local area network）等によって複合機１にネットワーク接続されたサーバコンピュータＳＶ２、各パーソナルコンピュータ（以下、ＰＣ）３１乃至３４内の記憶部等に格納すると共に、複合機１の内部記憶装置、サーバコンピュータＳＶ２及び各ＰＣ３１乃至３４内の記憶部に記憶されている印刷対象データを読み出してプリントアウトする等を行う文書管理機能を備えている。
【００２０】
さらに、複合機１には、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）からなる表示部５０が備えられている。また、サーバコンピュータＳＶ２又はＰＣ３１乃至３４の少なくとも１つは、複合機１の表示部５０で表示される表示画面の画面データ（以下、表示画面データ）を生成可能である。複合機１は、上記表示画面データを生成可能なサーバコンピュータＳＶ２又はＰＣ３１乃至３４から、表示部５０に表示画面を表示させるために当該画面データを受け取って表示部５０に表示する。サーバコンピュータＳＶ２又はＰＣ３１乃至３４による上記表示画面データの生成処理、複合機１における上記表示画面を表示するための構成は後述する。
【００２１】
次に、サーバコンピュータＳＶ２、ＰＣ３１乃至３４、及び複合機１の内部構成であって、表示画面データの生成処理及び表示処理に必要な構成を説明する。図２は、パソコン及び複合機１について表示画面の生成処理及び表示処理に必要な構成を示す図である。なお、サーバコンピュータＳＶ２、ＰＣ３１乃至３４で表示画面の生成処理に必要な構成は同様であるため、図２にはＰＣ３１の構成を示す。
【００２２】
ＰＣ（表示画面生成装置の一例）３１は、制御部３１０と、記憶部３１１とを備えている。記憶部３１１は、ＨＤＤ等からなり、表示画面生成プログラムが記憶されている。制御部３１０は、ＣＰＵ等からなり、パソコン３１の全体的な動作制御を司ると共に、記憶部３１１に記憶されている表示画面生成プログラムに従って動作することで、パネルクリエータ部３１２と、パネルシミュレータ部３１３と、通信部３１４として機能する。
【００２３】
パネルクリエータ部３１２は、パソコン３１上において、複合機１の表示部５０に表示される表示画面の画面データを例えばXML（Extensible Markup Language）形式のデータでScriptファイルを生成するツールである。パネルクリエータ部３１２は、パーツ指定受付部３１２１と、レイアウト指示受付部３１２２と、アクション設定部３１２３と、生成部３１２４として機能する。
【００２４】
パーツ指定受付部３１２１は、上記表示画面内に表示させる例えば操作ボタン、アイコン、文字列等の表示対象パーツの指定をパソコン３１に備えられる図略の操作部（マウス又はキーボード等）を介してユーザから受け付ける。パーツ指定受付部３１２１は、ユーザが指定可能な複数の表示対象パーツの画像データを予め保有している。例えば、ユーザにより上記操作部に表示画面生成開始指示が入力されると、パーツ指定受付部３１２１は、パソコン３１に備えられるＬＣＤ等のディスプレイに、上記保有している表示対象パーツを表示させ、当該表示中の表示対象パーツからユーザ所望の表示対象パーツが操作部の操作でユーザにより指定されると、当該指定された表示対象パーツの指定を受け付けるようになっている。
【００２５】
レイアウト指示受付部３１２２は、パーツ指定受付部３１２１で指定された表示対象パーツについての表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付ける。例えば、レイアウト指示受付部３１２２は、パソコン３１に備えられるディスプレイに、上記表示画面の背景画像を擬似的に表示させ、当該背景画像中における任意の箇所がユーザにより上記操作部を用いて指定されると、当該指定された箇所を上記指定された表示対象パーツの配置箇所として受け付けるようになっている。
【００２６】
アクション設定部３１２３は、パーツ指定受付部３１２１で指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定する。すなわち、パーツ指定受付部３１２１では、表示画面内に配置する表示対象パーツの種類がユーザにより指定されるが、アクション設定部３１２３は、当該指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応する複合機１の動作を関連付けて設定する。例えば、アクション設定部３１２３は、「原稿サイズA3ボタン」という表示対象パーツがユーザにより指定された場合には、当該「原稿サイズA3ボタン」について予め対応付けられているアクションとして、「原稿サイズA3の記録用紙が格納されている給紙カセットから記録用紙を給紙させる指示を受け付ける動作」を「原稿サイズA3ボタン」に関連付けて設定する。
【００２７】
生成部３１２４は、パーツ指定受付部３１２１での上記表示対象パーツ指定、レイアウト指示受付部３１２２での上記レイアウト指示、及びアクション設定部３１２３での上記アクション設定で定められた内容で表示画面を生成する処理を行う。すなわち、ユーザは、パーツ指定受付部３１２１での上記表示対象パーツ指定、レイアウト指示受付部３１２２での上記レイアウト指示、及びアクション設定部３１２３でのアクション設定を行うと、生成部３１２４による表示画面生成処理により、複合機１の表示部５０に表示させる表示画面を所望通りにカスタマイズして作成することができる。本実施形態では、生成部３１２４は、Scriptファイルに表示画面データをエクスポートする。
【００２８】
パネルシミュレータ部３１３は、パソコン３１上にて、パネルクリエータ部３１２によってエクスポートされた上記Scriptファイルでなる表示画面データを読み込んで内容を解析し、ＰＣ３１に備えられるディスプレイでの表示を可能にするためにHTML形式のデータに変換を行い、当該HTML形式の表示画面ファイルをＰＣ３１上のブラウザに表示するツールである。また、パネルシミュレータ部３１３は、判断部３１３１と、報知制御部３１３２と、機器指定受付部３１３３と、情報取得部３１３４として機能する。
【００２９】
判断部３１３１は、パネルクリエータ部３１２で生成された上記表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、当該表示画面を表示部５０で表示する複合機１の機能に適合するか否かを判断する。例えば、判断部３１３１は、複合機１で実行される予め定められた基本的機能（コピー機能、スキャン機能、濃度設定機能、用紙サイズ設定機能、解像度設定機能等）と、当該複合機１の表示部５０で表示される表示画面について予め定められた基本ルール（例えば、スキャン動作実行指示を受け付ける表示対象パーツである「スタートボタン」は表画面中に１つのみ配置される等の禁則ルール）を、内蔵する記憶領域３１３１ａ内に予め記憶しており、パネルクリエータ部３１２で生成された上記表示画面に配置された表示対象パーツの構成が、当該複合機１の基本的機能及び基本ルールに適合するか否かを判断する。なお、当該複合機１の基本的機能及び基本ルールが、特許請求の範囲でいう電気機器の機能の一例である。
【００３０】
報知制御部３１３２は、表示対象パーツの構成が判断部３１３１によって複合機１の機能に適合しないと判断された場合に、当該適合しない内容を、ＰＣ３１の上記表示部に表示させたり、図略のスピーカに音声で報知させる等の制御を行う。
【００３１】
機器指定受付部３１３３は、上記生成された表示画面をＰＣ３１のディスプレイで表示する複合機の機種の指定をユーザから受け付ける。
【００３２】
情報取得部（機能情報取得部及び機器状態情報取得部として機能）３１３４は、ＰＣ３１に接続されている複合機１等から当該複合機１等が実行可能な機能を示す機能情報又は機器状態情報を取得する。
【００３３】
通信部３１４は、生成部３１２４によって生成された上記Scriptファイルの表示画面データを、上記ＬＡＮにより複合機１に対して送信する。なお、通信部３１４は、パネルシミュレータ部３１３の判断部３１３１によって、表示対象パーツの構成が複合機１の機能に適合すると判断された表示画面データを複合機１に送信する。
【００３４】
通信部３１４による上記Scriptファイルの表示画面データの複合機１へ送信は、例えばLAN経由で行うことが好ましい。複合機１では、通信部３１４によって送られてきた上記Scriptファイルの表示画面データが記憶部１４に記憶される。なお、本実施形態では、表示画面のデータファイルとしてXML形式を使用するが、システム構成上は、XML形式以外の他のマークアップ言語であっても構わない。
【００３５】
一方、複合機１は、コントローラ１１と、記憶部１２と、プラットフォーム１３と、拡張アプリケーション１５と、ブラウザ１６とを備えている。コントローラ１１は、複合機１の全体的な動作制御を司る。コントローラ１１は、ファームウェアとして備えられ、複合機１が有するスキャンデータ送信、印刷、データアクセス、システム設定、ネットワーク通信、JOB制御、データ登録などの基本機能を実行する。
【００３６】
プラットフォーム１３は、API（Application Program Interface）や拡張アプリケーション１５が動作するための基盤である。プラットフォーム１３は、コントローラ１１とAPIとを中継する責務も持つ。
【００３７】
APIは、コントローラ１１によって実行される複合機１の上記基本機能をファームウェア以外から実行するためのインタフェイスである。APIは、プラットフォーム１３を通じて、ファームウェア内のコントローラ１１にアクセスして複合機１の上記基本機能を実行する。なお、複合機１の例えばスキャナ機能を実行するためには、拡張アプリケーション１５がスキャナ機能APIを呼び出す。
【００３８】
拡張アプリケーション１５は、複合機１に標準で搭載されるファームウェアではなく、後から追加インストール可能なアプリケーションである。拡張アプリケーション１５は、主にScript Interpreter １５１と、Business Logic１５２とで構成される。
【００３９】
Script Interpreter １５１は、複合機１の内部に登録された上記表示画面データであるScriptファイルを読み込んで内容を解析する。Script Interpreter １５１は、表示部５０に表示画面を表示するためのHTML変換処理と、表示画面内に配置された操作ボタン等の表示対象パーツに関連付けられたアクションを実行するためのBusiness Logic１５２への展開処理とを行う。Script Interpreter １５１は、上記表示用にHTML変換処理を行ったデータは、APIを介してブラウザ１６に渡す。
【００４０】
Business Logic１５２は、上記Scriptファイルの解析によりScript Interpreter１５１で展開されて当該Script Interpreter１５１から渡された情報（表示対象パーツに関連付けられたアクションを示す情報）を基にアクション（複合機１の動作）を制御する。すなわち、Business Logic１５２は、ブラウザ１６により表示部５０に表示された表示画面に表示されている操作ボタン等の表示対象パーツがユーザにより操作されると、当該操作された表示対象パーツに関連付けられたアクション、例えば、スキャナ機能を実行するために、スキャナ送信APIを呼び出す。
【００４１】
記憶部１２は、ＨＤＤ等からなり、コントローラ１１として動作させるためのプログラム、拡張アプリケーション１５のプログラム、ブラウザ１６のプログラム等が記憶されている。複合機１の中央制御部であるＣＰＵが、記憶部１２に記憶されている各プログラムに従って動作することで、コントローラ１１、拡張アプリケーション１５、及びブラウザ１６等として機能する。
【００４２】
ブラウザ１６は、例えばweb browser等であり、Script Interpreter １５１によってHTML変換処理が行われた上記Scriptファイル（ＰＣ３１から送られてきた表示画面データ）を表示部５０に表示させる。ブラウザ１６は、本実施形態では、拡張アプリケーション１５で変換されたHTML変換処理後のファイルが示す画面構成に合わせて表示画面を表示部５０に表示し、また、当該表示画面の表示中に、ユーザからの指示入力操作を表示部５０のタッチパネル機能を介して受け付けるインタフェイスとなる。
【００４３】
次に、パネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面の生成処理の第１実施形態を説明する。図３はパネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面の生成処理の第１実施形態を示すフローチャートである。図４は（ａ）（ｂ）は表示部５０に表示される表示画面の一例を示す図、（ｃ）はパネルクリエータ部３１２による生成処理で作成された表示画面の例を示す図である。図５はカスタマイズ受付画面の一例を示す図である。
【００４４】
例えば、図４（ａ）に示すように、複合機１の表示部５０には、複合機１の電源オン時又は、操作パネル上の図略のアプリケーションキー（例えばハードキー）をユーザが押下したときに、コントローラ１１による制御で表示部５０に第１表示画面５１が表示される。第１表示画面５１で例えば「簡単スキャン」ボタン５１１をユーザが押下すると、コントローラ１１は、拡張アプリケーション１５を起動させる。拡張アプリケーション１５のBusiness Logic１５２は、例えば、図４（ｂ）に示すワークフロー選択画面５２に表示部５０の表示を遷移させる。当該ワークフロー選択画面５２において、ユーザにより「紹介状」ボタン５２１が選択され、「詳細」ボタン５２２が押下されると、Business Logic１５２は、「紹介状」ボタン５２１に対応するワークフローの設定を行うための詳細設定画面５３に表示部５０の表示を遷移させる。例えば、拡張アプリケーション１５（Script Interpreter １５１等）が、図４（ｂ）に示されるような表示画面の画面テンプレート、ボタンテンプレート及び文字列データを複数持っており、ユーザによりカスタマイズされてなる上記Scriptファイルを解析し、Scriptファイルが示す画面内で表示させるキーの個数に応じて、図４（ｃ）に示す詳細設定画面５３のように、持っている画面テンプレート等のデータを用いて、画面やボタンに文字列を当てはめて表示する。
【００４５】
パネルクリエータ部３１２では、例えば、当該詳細設定画面５３を構成する装置ボタン等の各表示対象パーツのカスタマイズをユーザから受け付けて表示画面を生成する処理を行う。
【００４６】
ユーザは、当該表示画面の生成処理を行う場合、例えば、ＰＣ３１の操作部（図略）を操作して、パネルクリエータ部３１２を起動させる。当該パネルクリエータ部３１２の起動により、ＰＣ３１の制御部３１０は、ディスプレイに、図５に示すようなカスタマイズ受付画面５４を表示させる（Ｓ１）。
【００４７】
ユーザが当該カスタマイズ受付画面５４において、マウス等の操作指示入力部を操作して、選択可能な表示対象パーツとして表示されている複数の操作ボタン５４１〜５５５やメッセージ表示５５６〜５６２の中から、所望の操作ボタン又はメッセージ表示を押下して所望の操作ボタン又はメッセージ表示を選択して指定すると、パーツ指定受付部３１２１は、当該選択された操作ボタン又はメッセージ表示を、表示画面（すなわち、複合機１の表示部５０に表示させる表示画面）に表示させる表示対象パーツとして受け付ける。更に、ユーザが、マウスのドラッグアンドドロップ操作を行って、当該選択された操作ボタン又はメッセージ表示を、カスタマイズ受付画面５４に表示されているデフォルト画面５７０内の所望の位置にドラッグさせると、当該位置に上記選択された操作ボタン等を配置するレイアウト指示がレイアウト指示受付部３１２２に受け付けられる（Ｓ２）。
【００４８】
続いて、アクション設定部３１２３は、上記のようにしてユーザから指定及び配置が指示された各表示対象パーツに対応するアクション（すなわち、複合機１で実行される各動作についての実行指示の受付）を、内蔵する記憶領域から読み出し、選択された各表示対象パーツに関連付けて設定する（Ｓ３）。例えば、ユーザが、解像度の「600×600dpi」ボタン５４１を指定した場合は、アクション設定部３１２３は、「600×600dpi」ボタン５４１に、スキャン動作時にスキャナ部に600×600dpiの解像度で原稿を読み取らせる動作についての実行指示の入力というアクションを割り当てる。或いは、「もどる」ボタン５５４が指定された場合は、図４（ｂ）のワークフロー選択画面５２に表示部５０の表示を遷移させる指示の入力を割り当てて設定する。このように、各表示対象パーツには、それぞれ対応するアクションが予め記憶されており、アクション設定部３１２３によって、対応する個別のアクションが割り当てられる。
【００４９】
上記Ｓ２及びＳ３の処理は、ユーザが、デフォルト画面５７０内に表示させたい表示対象パーツボタンの指定及び配置を行い、カスタマイズ受付画面５４内の確定ボタン５８をマウス等によりクリックし、ユーザからの当該指定及び配置の終了指示が入力されるまで各表示対象パーツについて実行される（Ｓ４）。
【００５０】
ユーザによる上記表示対象パーツの指定及び配置が終了すると（Ｓ４でＹＥＳ）、生成部３１２４が上記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定によって定められた内容で、上記表示画面データをScriptファイルで生成する（Ｓ５）。
【００５１】
このとき、パネルシミュレータ部３１３は、パネルクリエータ部３１２によってエクスポートされた上記Scriptファイルを読み込んで内容を解析し、ＰＣ３１のディスプレイでの表示を可能にするためにHTML形式のデータに変換を行った後、判断部３１３１が、上記表示画面内に配置されている表示対象パーツの構成が、当該表示画面を表示部５０で表示する複合機１の機能に適合するか否かを判断する（Ｓ６）。例えば、判断部３１３１は、複合機１の表示部５０で表示される表示画面としての基本ルール（例えば、スキャナ機能実行指示を受け付ける表示対象パーツである「スタート」ボタン５５３は表示画面中に１つのみ配置される等）とを予め記憶しており、上記生成された表示画面内に配置されている表示対象パーツの構成が、当該複合機１の基本ルールに適合するか否かを判断する（Ｓ６）。
【００５２】
判断部３１３１によって、上記表示画面に配置された表示対象パーツの構成が、当該複合機１の基本ルールに適合せず、上記複合機１の基本ルールに矛盾すると判断された場合は（Ｓ６でＮＯ）、報知制御部３１３２は、当該適合しない内容（例えば、「スタート」ボタン５５３が表示画面中に１つもない又は２つ配置されている旨等）を、ＰＣ３１のディスプレイに表示させたり、図略のスピーカに音声で報知させる等の制御を行う（Ｓ８）。これにより、ＰＣ３１は、ユーザに対して再度画面を編集変更することを促す。Ｓ８の後、処理はＳ１に移る。
【００５３】
判断部３１３１によって、上記表示画面に配置されている表示対象パーツの構成が、当該複合機１の基本的機能及び基本ルールに適合すると判断された場合は（Ｓ６でＹＥＳ）、生成部３１２４は、上記表示画面をScriptファイルへのエクスポートを終了し（Ｓ７）、これにより、表示画面の生成処理は終了する。
【００５４】
この後、通信部３１４は、パネルクリエータ部３１２によって生成された上記Scriptファイルでなる表示画面データを、上記ＬＡＮにより複合機１に対して送信する。
【００５５】
次に、パネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面の生成処理の第２実施形態を説明する。図６はパネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面の生成処理の第２実施形態を示すフローチャートである。なお、第１実施形態と同様の処理は説明を省略する。
【００５６】
第２実施形態では、複合機１の各機種に応じたそれぞれの機能に、上記生成された表示画面に配置された各表示対象パーツが適合しているか、例えば、指定された機種の複合機１が備えていない機能についての操作ボタン当該指定されていないかを判断し、その結果をユーザに報知する。
【００５７】
図６に示す第２実施形態の処理は、上記図３でのＳ７の処理が終了した後や、ユーザが上記適合を確認したい表示画面を指定したときに、開始される。
【００５８】
例えば、ユーザが上記適合を確認したい表示画面をＰＣ３１の上記操作部の操作で指定し（Ｓ１１）、更にユーザによる操作部の操作で機器指定受付部３１３３に、当該表示画面を表示部５０に表示させたい複合機１の指定を受け付けると（Ｓ１２）、判断部３１３１は、Ｓ１１で指定された表示画面をなすScriptファイルを読み込んで、選択されている表示対象パーツや当該表示対象パーツに関連付けられて設定されているアクションを解析する（Ｓ１３）。
【００５９】
そして、判断部３１３１は、上記Ｓ１２で指定された複合機１の機種に対応する機能情報を、当該判断部３１３１に内蔵されている記憶領域３１３１ａから読み出し、当該読み出した機能情報に基づいて、当該指定された複合機１が、表示画面で配置されている表示対象パーツに設定されているアクションを実行する機能を備えているか否かを判断する（Ｓ１４）。記憶領域３１３１ａには、複合機の各機種毎に、各機種で実行可能な基本的機能（コピー機能、スキャン機能、濃度設定機能、用紙サイズ設定機能、解像度設定機能等）を示す機能情報が記憶されている。
【００６０】
判断部３１３１が、上記Ｓ１２で指定された複合機１が、上記表示画面に配置されている表示対象パーツに設定されているアクションを実行する機能を備えていない、すなわち、上記表示画面の表示対象パーツの構成が、上記Ｓ１２で指定された複合機１の機能に矛盾すると判断した場合は（Ｓ１５でＮＯ）、報知制御部３１３２は、当該適合しない内容（例えば、当該指定された複合機１がファクシミリ機能を備えていない場合に、当該備えていないファクシミリ機能の実行指示を受け付ける「ファクシミリスタートボタン」が表示画面中に配置されている旨等）を、ＰＣ３１のディスプレイに表示させたり、図略のスピーカに音声で報知させる等の制御を行う（Ｓ１７）。
【００６１】
なお、Ｓ１７の後、上記表示画面における表示対象パーツの構成を変更する必要があるため、パネルクリエータ部３１２が起動されるようにしてもよい。
【００６２】
また、判断部３１３１が、上記表示画面の表示対象パーツの構成が、上記Ｓ１２で指定された複合機１の機能に矛盾しないと判断した場合は（Ｓ１５でＹＥＳ）、制御部３１０がＰＣ３１のディスプレイに、当該複合機１の機能に適合する旨を示す表示画面を表示させる（Ｓ１６）。なお、第１実施形態で示した通信部３１４によるScriptファイルでなる表示画面データの複合機への送信は、当該Ｓ１５で矛盾無しと判断された後、又はＳ１６での表示後に行うものとしてもよい。
【００６３】
次に、パネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面の生成処理の第３実施形態を説明する。図７はパネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面の生成処理の第３実施形態を示すフローチャートである。なお、第１及び第２実施形態と同様の処理は説明を省略する。
【００６４】
第３実施形態では、表示画面を生成したＰＣ３１にネットワーク接続されており、上記生成された表示画面を表示部５０で表示させる複合機１に実際にアクセスして、当該複合機１から、当該複合機１の機能情報を、パネルシミュレータ部３１３の情報取得部３１３４が得て、判断部３１３１が、当該機能情報が示す上記複合機１で実行可能な各機能に、上記生成された表示画面に配置されている各表示対象パーツ及びこれに関連付けられたアクションが適合しているか、すなわち、指定された機種の複合機１が備えていない機能についての表示対象パーツ及びアクションが設定されていないかを判断する。
【００６５】
例えば、ユーザが上記適合を確認したい表示画面を操作部の操作で指定し（Ｓ２１）、更にユーザによる操作部の操作により、当該ＰＣ３１にプリンタとしてネットワーク接続されている複合機１を機器指定受付部３１３３に検索させたり、機器指定受付部３１３３にユーザが複合機１を示すホスト名及びIPアドレスを指定する等により、当該表示画面を表示部５０で表示させる複合機１の指定を機器指定受付部３１３３が受け付けると（Ｓ２２）、パネルシミュレータ部３１３の情報取得部３１３４は、上記検索により得た又はユーザにより得た当該複合機１のIPアドレスに従って、指定された対象機器である複合機１にネットワーク接続し、当該複合機１から機能情報を取得する（Ｓ２３）。複合機１には、例えば、コントローラ１１が当該機能情報を保有しており、当該コントローラ１１がネットワークを介してＰＣ３１に当該機能情報を送信する。
【００６６】
続いて、判断部３１３１は、Ｓ２１で指定された表示画面をなすScriptファイルを読み込んで、選択されている表示対象パーツや当該表示対象パーツに関連付けられて設定されているアクションを解析する（Ｓ２４）。
【００６７】
そして、判断部３１３１は、上記複合機１から得た機能情報に基づいて、上記表示画面の表示対象パーツの構成が、上記Ｓ２３で取得された複合機１の機能に矛盾するか否かの判断し（Ｓ２５）、Ｓ２６以降の処理を第２実施形態と同様にして行う。
【００６８】
次に、パネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面のカスタマイズ処理の第４実施形態を説明する。図８はパネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３による表示画面のカスタマイズ処理の第４施形態を示すフローチャートである。なお、第１乃至第３実施形態と同様の処理は説明を省略する。
【００６９】
第４実施形態では、第３実施形態と同様に、上記生成された表示画面を表示部５０で表示させる複合機１であって、ユーザから指定された複合機１から、パネルシミュレータ部３１３の情報取得部３１３４が機能情報を得るが、この機能情報取得時に、情報取得部３１３４は、この通信時において当該複合機１にセットアップされているスペックを示す機器状態情報を当該複合機から取得する（Ｓ３３（このとき情報取得部３１３４は機器状態情報取得部として機能））。例えば、当該複合機１が、給紙カセットが何段セットされているか、用紙後処理を行う後処理機構がセットされているか等、当該通信時点における複合機１のスペックを示す機器状態情報を、情報取得部３１３４が複合機１から取得する。複合機１には、例えば、コントローラ１１のメモリ領域に当該機器状態情報が記憶保持されており、当該コントローラ１１がネットワークを介してＰＣ３１に当該機器状態情報を送信する。
【００７０】
続いて、判断部３１３１は、Ｓ３１で指定された表示画面をなすScriptファイルを読み込んで、選択されている表示対象パーツや当該表示対象パーツに関連付けられて設定されているアクションを解析する（Ｓ３４）。
【００７１】
そして、判断部３１３１は、上記複合機１から得た機器状態情報に基づいて、上記表示画面の表示対象パーツの構成が、上記Ｓ３３で取得された複合機１の機器状態に矛盾するか否かの判断し（Ｓ３５）、Ｓ３６以降の処理を第３実施形態と同様にして行う。
【００７２】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ＰＣ３１のパネルクリエータ部３１２及びパネルシミュレータ部３１３で生成された表示画面は複合機１で表示されるとして説明しているが、当該生成された表示画面は複合機１での表示に限定されるものではなく、他の電気機器での表示にも適用可能である。
【００７３】
また、上記実施形態では、ＰＣ３１等が図２に示した表示画面生成機能を備え、ＰＣ３１で生成された表示画面データを複合機１に送信して、当該複合機１の表示部５０１に当該表示画面データを表示させるようにしているが、図２に示した表示画面機能を有する表示画面生成装置を複合機１が内蔵し、当該表示画面生成装置で生成された表示画面データを複合機１の拡張アプリケーション１５及びブラウザ１６により表示部５０に表示させるようにしてもよい。
【００７４】
また、本発明の範囲は上記に示した各実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。上記実施形態では、本発明の実施形態の構成及び処理を図１乃至図８に示しているが、当該構成及び処理は本発明の実施形態の単なる一例に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【００７５】
【図１】本発明の一実施形態が適用されるネットワーク構成を示す図であり、画像形成装置と、この画像形成装置に接続されたサーバコンピュータ及びパーソナルコンピュータとからなるネットワーク構成を示す図である。
【図２】パソコン及び複合機について表示画面の生成処理及び表示処理に必要な構成を示す図である。
【図３】パネルクリエータ部及びパネルシミュレータ部による表示画面の生成処理の第１実施形態を示すフローチャートである。
【図４】（ａ）（ｂ）は表示部に表示される表示画面の一例を示す図、（ｃ）はパネルクリエータ部による生成処理で作成された表示画面の例を示す図である。
【図５】カスタマイズ受付画面の一例を示す図である。
【図６】パネルクリエータ部及びパネルシミュレータ部による表示画面の生成処理の第２実施形態を示すフローチャートである。
【図７】パネルクリエータ部及びパネルシミュレータ部による表示画面の生成処理の第３実施形態を示すフローチャートである。
【図８】パネルクリエータ部及びパネルシミュレータ部による表示画面のカスタマイズ処理の第４施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００７６】
１ 複合機
１１ コントローラ
１２ 記憶部
１３ プラットフォーム
１４ 記憶部
１５ 拡張アプリケーション
１６ ブラウザ
３１ パソコン
３１０ 制御部
３１１ 記憶部
３１２ パネルクリエータ部
３１２１ パーツ指定受付部
３１２２ レイアウト指示受付部
３１２３ アクション設定部
３１２４ 生成部
３１３ パネルシミュレータ部
３１３１ 判断部
３１３１ａ 記憶領域
３１３２ 報知制御部
３１３３ 機器指定受付部
３１３４ 情報取得部
３１４ 通信部
５０ 表示部
５１ 表示画面
５２ ワークフロー選択画面
５３ 詳細設定画面
５４ カスタマイズ受付画面
５４１〜５５５ 操作ボタン（表示対象パーツ）
５５６〜５６２ メッセージ表示（表示対象パーツ）
５７０ デフォルト画面
【特許請求の範囲】
【請求項１】
電気機器の表示部に表示する表示画面の画面データをユーザからの指示に従った内容で生成するように、コンピュータを機能させる表示画面生成プログラムであって、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、前記電気機器の機能に適合するか否かを判断する判断部と
を備えるように、コンピュータを機能させる表示画面生成プログラム。
【請求項２】
前記表示対象パーツの構成が前記判断部によって前記電気機器の機能に適合しないと判断された場合に、当該適合しない内容を報知させる報知制御部と
して更にコンピュータを機能させる請求項１に記載の表示画面生成プログラム。
【請求項３】
前記生成された表示画面を前記表示部で表示する電気機器の指定をユーザから受け付ける機器指定受付部を更に備え、
前記判断部は、前記生成された表示画面を前記表示部で表示可能な各電気機器に対応した機能情報を各電気機器別に記憶する記憶部を有し、
前記判断部が、前記機器指定受付部に指定が受け付けられた電気機器について前記記憶部に記憶されている機能情報に、前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するように、
更にコンピュータを機能させる請求項１又は請求項２に記載の表示画面生成プログラム。
【請求項４】
当該コンピュータに接続されている電気機器から、当該電気機器が実行可能な機能を示す機能情報を取得する機能情報取得部を更に備え、
前記判断部が、前記機能情報取得部が取得した機能情報が示す機能に、前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するように、
更にコンピュータを機能させる請求項１又は請求項２に記載の表示画面生成プログラム。
【請求項５】
当該コンピュータに接続されている電気機器との間で通信を行い、当該電気機器との通信時においてセットアップされている内容を示す機器状態情報を当該電気機器から取得する機器状態情報取得部を更に備え、
前記判断部が、前記機器状態情報取得部が取得した機器状態情報に、前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するように、
更にコンピュータを機能させる請求項１又は請求項２に記載の表示画面生成プログラム。
【請求項６】
電気機器の表示部に表示する表示画面の画面データをユーザからの指示に従った内容で生成する表示画面生成装置であって、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、前記電気機器の機能に適合するか否かを判断する判断部と
を備える表示画面生成装置。
【請求項７】
表示画面を表示する表示部と、
画像データに基づいて記録媒体に画像形成を行う画像形成部と、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、当該画像形成装置の機能に適合するか否かを判断する判断部と
を備える画像形成装置。
【請求項１】
電気機器の表示部に表示する表示画面の画面データをユーザからの指示に従った内容で生成するように、コンピュータを機能させる表示画面生成プログラムであって、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、前記電気機器の機能に適合するか否かを判断する判断部と
を備えるように、コンピュータを機能させる表示画面生成プログラム。
【請求項２】
前記表示対象パーツの構成が前記判断部によって前記電気機器の機能に適合しないと判断された場合に、当該適合しない内容を報知させる報知制御部と
して更にコンピュータを機能させる請求項１に記載の表示画面生成プログラム。
【請求項３】
前記生成された表示画面を前記表示部で表示する電気機器の指定をユーザから受け付ける機器指定受付部を更に備え、
前記判断部は、前記生成された表示画面を前記表示部で表示可能な各電気機器に対応した機能情報を各電気機器別に記憶する記憶部を有し、
前記判断部が、前記機器指定受付部に指定が受け付けられた電気機器について前記記憶部に記憶されている機能情報に、前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するように、
更にコンピュータを機能させる請求項１又は請求項２に記載の表示画面生成プログラム。
【請求項４】
当該コンピュータに接続されている電気機器から、当該電気機器が実行可能な機能を示す機能情報を取得する機能情報取得部を更に備え、
前記判断部が、前記機能情報取得部が取得した機能情報が示す機能に、前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するように、
更にコンピュータを機能させる請求項１又は請求項２に記載の表示画面生成プログラム。
【請求項５】
当該コンピュータに接続されている電気機器との間で通信を行い、当該電気機器との通信時においてセットアップされている内容を示す機器状態情報を当該電気機器から取得する機器状態情報取得部を更に備え、
前記判断部が、前記機器状態情報取得部が取得した機器状態情報に、前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が適合するか否かを判断するように、
更にコンピュータを機能させる請求項１又は請求項２に記載の表示画面生成プログラム。
【請求項６】
電気機器の表示部に表示する表示画面の画面データをユーザからの指示に従った内容で生成する表示画面生成装置であって、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、前記電気機器の機能に適合するか否かを判断する判断部と
を備える表示画面生成装置。
【請求項７】
表示画面を表示する表示部と、
画像データに基づいて記録媒体に画像形成を行う画像形成部と、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、及び前記アクション設定で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成された表示画面内に表示される表示対象パーツの構成が、当該画像形成装置の機能に適合するか否かを判断する判断部と
を備える画像形成装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２００９−３０１３３７（Ｐ２００９−３０１３３７Ａ）
【公開日】平成２１年１２月２４日（２００９．１２．２４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１５５２７４（Ｐ２００８−１５５２７４）
【出願日】平成２０年６月１３日（２００８．６．１３）
【出願人】（０００００６１５０）京セラミタ株式会社 (13,173)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年１２月２４日（２００９．１２．２４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年６月１３日（２００８．６．１３）
【出願人】（０００００６１５０）京セラミタ株式会社 (13,173)
【Ｆターム（参考）】
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