説明

補強用コンクリート型枠構造

【課題】既設建造物の表面に接して補強用コンクリート構造物を築造するのに好適な型枠構造を提案する。
【解決手段】アンカーボルト(6a〜6c)は、補強用部材(3)の板部を貫通してナット止めされ、当該アンカーボルト(6b)の前記板部から突出する先端ネジ軸部(7)にセパレーター連結板(14)をナット止めし、このセパレーター連結板(14)に設けられたネジ孔部(20)に、前記アンカーボルト(6b)と平行な向きのセパレーター(12)の内端ネジ軸部(12a)を螺合連結し、このセパレーター(12)の外端部に、前記型枠板(4,5)の内、既設建造物(2)の表面(2A)と平行な第一型枠板(4)を支持させた構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設建造物を補強する水平梁状や垂直柱状の補強用コンクリート構造物を既設建造物の表面に接して増築するための型枠構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
既設建造物を補強する一つの方法として、特許文献1に記載されるように、既設建造物の梁や柱の外側に補強用帯状鉄板を、既設建造物に打ち込んだアンカーボルトに固着する方法などで既設建造物の表面から適当間隔を隔てて配設し、この補強用帯状鉄板を内包するように既設建造物の表面に沿って補強用の梁や柱を増設する補強方法が提案されている。具体的には、特許文献1に記載された型枠構造は、前記補強用帯状鉄板の両側辺にコ形クランプを嵌合固定し、このコ形クランプにセパレーターの内端をネジ結合し、当該セパレーターの外端部に型枠板を支持させるものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−163697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に記載のように、従来の補強用コンクリート型枠構造では、既設建造物の表面と平行な型枠板は、当該既設建造物の外側にアンカーボルトを介して取り付けられる補強用帯状鉄板の両側辺にのみセパレーターを介して連結する構成であるため、増設する補強用コンクリート構造物の幅を広くするために幅広の補強用帯状鉄板を使用したとしても、既設建造物の表面と平行な幅広の型枠板の幅方向の中間位置をセパレーターで前記補強用帯状鉄板に連結支持させることができない。従って、既設建造物の表面と平行な幅広の型枠板の幅方向中間部が打設コンクリート圧によって外側へ膨らみ易く、高強度の型枠を組み立てることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる補強用コンクリート型枠構造を提案するものであって、請求項1に記載の本発明に係る補強用コンクリート型枠構造は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、既設建造物(2)の表面(2a)と平行な板部を有する補強用部材(3,27)がアンカーボルト(6a〜6c)により既設建造物(2)に固着され、この補強用部材(3,27)を内包するコンクリート打設空間を形成する型枠板(4,5)が当該補強用部材(3,27)に連結されている補強用コンクリート型枠構造において、前記アンカーボルト(6a〜6c)は、補強用部材(3,27)の前記板部を貫通してナット止めされ、当該アンカーボルト(6b)の前記板部から突出する先端ネジ軸部(7)にセパレーター連結板(14)をナット止めし、このセパレーター連結板(14)に設けられたネジ孔部(20)に、前記アンカーボルト(6b)と平行な向きのセパレーター(12)の内端ネジ軸部(12a)を螺合連結し、このセパレーター(12)の外端部に、前記型枠板(4,5)の内、既設建造物(2)の表面(2A)と平行な第一型枠板(4)を支持させた構成になっている。
【0006】
上記本発明を実施する場合、具体的には請求項2に記載のように、前記セパレーター連結板(14)は、アンカーボルト(6B)の先端ネジ軸部(7)が挿通するアンカーボルト挿通孔(19)を備えた板材(18)に、前記アンカーボルト(6B)の横側方位置で前記セパレーター(12)の内端ネジ軸部(12a)を螺合貫通させる貫通ネジ孔(20)を設けたものとすることができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の構成によれば、増設する補強用コンクリート構造物の幅を広くするために、補強用部材として幅広の帯状鉄板などを使用した場合、既設建造物の表面と平行な幅広の型枠板の幅方向の中間位置をセパレーターで前記補強用部材(帯状鉄板など)に連結支持させることができるので、既設建造物の表面と平行な幅広の型枠板の幅方向中間部が打設コンクリート圧によって外側へ膨らむ恐れがなくなり、高強度の型枠を組み立てることができる。しかも、当該補強用部材(帯状鉄板など)を取り付けるアンカーボルトにセパレーターを連結するものであって、当該補強用部材(帯状鉄板など)に溶接などでセパレーター連結部材を取り付ける場合と比較して、作業が容易で安価に実施することができる。
【0008】
尚、請求項2に記載の構成によれば、1枚の板材に対する孔開け加工とネジ孔加工だけで、アンカーボルトにナット止めできるセパレーター連結板を構成できるので、本発明を一層安価に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】水平梁状の補強用コンクリート構造物を築造する場合の型枠構造を示す縦断側面図である。
【図2】要部の拡大縦断側面図である。
【図3】使用するセパレーター連結版の斜視図である。
【図4】コ形クランプを使用したセパレーター連結部を示す縦断側面図である。
【図5】A図は同コ形クランプの斜視図、B図は同コ形クランプと帯状鉄板とを示す横断平面図である。
【図6】他の実施例を示す縦断側面図である。
【図7】図6に示す実施例で使用されるコ形クランプ本体の縦断側面図である。
【図8】同コ形クランプ本体の平面図である。
【図9】同コ形クランプ本体の縦断正面図である。
【図10】図6の要部の拡大縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1において、1は既設建造物2の表面2aに接して水平梁状の補強用コンクリート構造物を築造する場合の型枠構造体であって、既設建造物2の表面2aと平行に配置された帯状鉄板3、この帯状鉄板3の外側で既設建造物2の表面2aと平行に配置された第一型枠板4、及び帯状鉄板3の下側で既設建造物2の表面2aと直角向きの配置された第二型枠板5によって構成されている。
【0011】
帯状鉄板3は、その幅方向の両側辺近傍位置と略中央位置の3箇所において、アンカーボルト6a〜6cにより既設建造物2に固定されている。各アンカーボルト6a〜6cは、帯状鉄板3の長さ方向に関して適当間隔おきに複数本が配設されており、それぞれ内端部が既設建造物2に埋設固着され、他端部には、帯状鉄板3を貫通するネジ軸部7を備え、全てのアンカーボルト6a〜6cのネジ軸部7には、帯状鉄板3が既設建造物2から離れる方向に移動するのを阻止する2段の押えナット8が螺合締結され、選択された適当な位置にあるアンカーボルト6a〜6cのネジ軸部7には、帯状鉄板3が既設建造物2に接近する方向に移動するのを阻止する2段の受けナット9が螺合締結されている。
【0012】
第一型枠板4は、帯状鉄板3の幅方向両側辺に配置された第一セパレーター10,11と、帯状鉄板3の幅方向略中央位置に配置された第二セパレーター12によって、帯状鉄板3に連結支持されている。これら第一セパレーター10,11及び第二セパレーター12は、帯状鉄板3の長さ方向に適当間隔おきに複数本が配設されており、第一セパレーター10,11は、帯状鉄板3の両側辺3a,3bに外嵌固定されたコ形クランプ13によって、第一型枠板4に対して直角向きに帯状鉄板3に結合されている。第二セパレーター12は、帯状鉄板3を既設建造物2に取り付けているアンカーボルト6a〜6cの内、当該帯状鉄板3の幅方向略中央位置に位置するアンカーボルト6bに取り付けられたセパレーター連結板14によって、前記第一セパレーター10,11と平行向きに帯状鉄板3に結合されている。第二型枠板5は、帯状鉄板3の側辺3bに連結された第三セパレーター15を介して帯状鉄板3に連結支持されている。
【0013】
各型枠板4,5は、各セパレーター10〜12,15の外端部に従来周知の方法により結合されることにより帯状鉄板3に支持されると共に、これら型枠板4,5の外側に配設される押え枠材(図示省略)と共に型枠構造体1を構成するものであり、図示例では、水平梁状の補強用コンクリート構造物を築造する型枠構造体であるから、当該型枠構造体1で形成される内側のコンクリート打設空間は上側が開放されているが、垂直柱状の補強用コンクリート構造物を築造する型枠構造体であるときは、仮想線で示すように、第二型枠板5が帯状鉄板3の側辺3a側にも、第三セパレーター15を介して支持され、周囲全体が閉じたコンクリート打設空間が、既設建造物2と第一型枠板4及び第二型枠板5とで形成される。
【0014】
尚、第一セパレーター10,11と第三セパレーター15を帯状鉄板3に連結する構成は、先に示した特許文献1に記載のものと同一であり、第一セパレーター10,11は、帯状鉄板3の両側辺3a,3bに嵌合固定されたコ形クランプ13にそれぞれネジ結合により連結され、第三セパレーター15は、第一セパレーター10,11を取り付けるための一対のコ形クランプ13間に、帯状鉄板3の背面側(既設建造物2のある側)で当該帯状鉄板3の幅方向に沿って架設された連結ロッド(両端にネジ軸部を備えたセパレーターを利用)16の一端又は両端に長ナット17a,17bを介して結合されている。
【0015】
第二セパレーター12をアンカーボルト6bに取り付けるためのセパレーター連結板14は、図3に示すように、適当厚さの板材18にアンカーボルト挿通孔19とセパレーター連結用の貫通ネジ孔20を設けたものであって、図2に示すように、帯状鉄板3から突出するアンカーボルト6bのネジ軸部7に螺嵌された2つの押えナット8間で、アンカーボルト挿通孔19を利用して当該ネジ軸部7に嵌合させた状態のセパレーター連結板14を挟持固定し、当該アンカーボルト6bから横側方に突出する貫通ネジ孔20に第二セパレーター12の内端ネジ軸部12aを螺合することにより、アンカーボルト6bと平行に第二セパレーター12を帯状鉄板3に結合している。
【0016】
先に述べたように、第一セパレーター10,11と第三セパレーター15を帯状鉄板3に連結する構成は、先に示した特許文献1に記載のものと同一であるが、この構成を簡単に説明すると、使用されるコ形クランプ13は、図4及び図5に示すように、嵌合凹部21を備えたコ形両側板部22a,22bを前記帯状鉄板3の側辺3a,3bに対する嵌合方向と平行な連結板部22cにより連結一体化して成る本体23と、前記連結板部22cに設けられた、当該連結板部22cの長さ方向に並ぶ2つの貫通ネジ孔24a,24bの内、嵌合凹部21側の貫通ネジ孔24aを螺合貫通する締結用ボルト25とから構成されている。そして嵌合凹部21に対して連結板部22cのある側とは反対側において、コ形両側板部22a,22bから内向きに突設した突起部26a,26bにより、当該突起部26a,26bの内側で前記連結ロッド16を支持できるように構成されている。
【0017】
而して、上記構成のコ形クランプ13を、その連結板部22cが帯状鉄板3の外側(既設建造物2のある側とは反対側)に位置する向きで帯状鉄板3の両側辺3a,3bに嵌合凹部21において嵌合させると共に締結用ボルト25のねじ込みにより帯状鉄板3の両側辺3a,3bに固定し、第一セパレーター10,11の内端ネジ軸部10a,11aをこれらコ形クランプ13の貫通ネジ孔24bに螺合連結する。そして、第三セパレーター15を取り付ける位置にある一対のコ形クランプ13には、連結ロッド16を両コ形クランプ13の突起部26a,26bの内側で帯状鉄板3の背面に沿わせて挿通させると共に、両コ形クランプ13から突出する両端ネジ軸部16aに長ナット17a,17bを螺合締結して、当該連結ロッド16を両コ形クランプ13間に架設する。第三セパレーター15は、その内端ネジ軸部15aを、コ形クランプ13の外側に隣接している片側の長ナット17b又は両側の長ナット17a,17bの貫通ネジ孔の略半分の空き領域に螺合締結することにより、これら一対のコ形クランプ13と連結ロッド16を介して帯状鉄板3に結合される。尚、第一セパレーター10,11や第三セパレーター15を帯状鉄板3に結合するための構成は、特に限定されるものではない。例えば、図4に仮想線で示すように、連結ロッド16をコ形クランプ13の連結板部22cと帯状鉄板3との間でコ形両側板部22a,22b間に挿通させても良い(この場合、締結用ボルト25は連結ロッド16を帯状鉄板3に押圧する)し、第一セパレーター10,11の内端ネジ軸部10a,11aを締結用ボルト25に代えて貫通ネジ孔24に螺合して、当該第一セパレーター10,11で締結用ボルト25を兼用させても良い。
【0018】
図6は、帯状鉄板3に代えてH形鋼27を補強用部材として使用した実施例を示している。このH形鋼27は、両側フランジ部28,29間の中央板部30が既設建造物2の表面2aと平行になる向きに配置され、帯状鉄板3と同様に、中央板部30の幅方向の両側辺近傍位置と幅方向の略中央位置の3箇所でアンカーボルト6a〜6cにより既設建造物2に固着されている。そして第一セパレーター10,11は、H形鋼27の両側フランジ部28,29の両側辺28a,28b及び29a,29bの内、既設建造物2に近い側の側辺28a,29aに外嵌固定された第一コ形クランプ31によって、両側フランジ部28,29と平行で且つ第一型枠板4に対して直角向きにH形鋼27に結合されている。第二セパレーター12は、アンカーボルト6a〜6cの内、H形鋼27の両フランジ部28,29間の幅方向の略中央位置に位置するアンカーボルト6bに取り付けられたセパレーター連結板14によって、前記第一セパレーター10,11と平行向きにH形鋼27に結合されている。
【0019】
第二型枠板5を支持する第三セパレーター15は、H形鋼27の両側フランジ部28,29の内、第二型枠板5に近い側のフランジ部29の両側辺29a,29bに嵌合固定された第二コ形クランプ32を介して、H形鋼27に連結支持されている。尚、図6では、H形鋼27のフランジ部29側の第一セパレーター11を当該フランジ部29の側辺29aに結合する第一コ形クランプ31は、手前の第三セパレーター15をフランジ部29の側辺29aに結合する第二コ形クランプ32によって隠されており、仮想線で示す第三セパレーター15をH形鋼27のフランジ部28の側辺28aに結合する第二コ形クランプ32は、手前の第一セパレーター10をH形鋼27のフランジ部28の側辺28aに結合する第一コ形クランプ31によって隠されている。
【0020】
第一セパレーター10,11をH形鋼27に結合する第一コ形クランプ31と、第二セパレーター15をH形鋼27に結合する第二コ形クランプ32は同一構造のものであって、以下、その構造を図7〜図10に基づいて説明すると、各クランプ31,32は、嵌合凹部33を備えたコ形両側板部34a34bを前記H形鋼27のフランジ部28,29の側辺28a〜29bに対する嵌合方向と平行な連結板部34cにより連結一体化して成る本体35と、前記連結板部34cに設けられた、当該連結板部34cの長さ方向に並ぶ2つの貫通ネジ孔36a,36bの内、嵌合凹部33側の貫通ネジ孔36aを螺合貫通する締結用ボルト37とから構成されている。そしてコ形両側板部34a,34bと連結板部34cとで囲まれた空間内の嵌合凹部33側の端部に固定された六角ナット38によって、第一セパレーター10,11の内端ネジ軸部10a,11aが螺合するネジ孔部39が構成され、連結板部34cの長さ方向に並ぶ2つの貫通ネジ孔36a,36bの内、嵌合凹部33から離れた側の貫通ネジ孔36bによって、第三セパレーター15の内端ネジ軸部15aが螺合するネジ孔部が構成されている。
【0021】
尚、六角ナット38は溶接により固着しても良いが、この実施例では、コ形両側板部34a,34bに形成された係合孔40a,40bに六角ナット38の対称位置にある角部を嵌合させると共に、当該六角ナット38の一側辺を連結板部34cの内側面に当接させることにより、当該六角ナット38を自転不能な状態で本体35の定位置に固定している。又、図7及び図9に仮想線で示すように、上記構成のコ形クランプのコ形両側板部34a34bに、先の実施例におけるコ形クランプ13の突出部26a,26bを形成しておくことにより、この第二実施例のコ形クランプ31,32を先の実施例におけるコ形クランプ13としても使用することができる。
【0022】
上記構成のコ形クランプを第一コ形クランプ31として使用するときは、図10に示すように、コ形両側板部34a,34bの嵌合凹部33をH形鋼27のフランジ部28,29の側辺28a,29aに外嵌させて締結用ボルト37をねじ込み、フランジ部28,29の側辺28a,29aの長さ方向任意の位置に固定する。そして第一セパレーター10,11の内端ネジ軸部10a,11aを前記六角ナット38で構成されたネジ孔部39に螺合させれば良い。又、上記構成のコ形クランプを第二コ形クランプ32として使用するときは、同様に、コ形両側板部34a,34bの嵌合凹部33をH形鋼27のフランジ部28,29の両側辺28a〜29bに外嵌させて締結用ボルト37をねじ込み、フランジ部28,29の両側辺28a〜29bの長さ方向任意の位置に固定する。そして第三セパレーター15の内端ネジ軸部15aを貫通ネジ孔36bに螺合すれば良い。
【0023】
以上のようにして組み立てられた図1に示す型枠構造体1、又は図6に示す型枠構造体1は、型枠板4,5で形成されたコンクリート打設空間内に帯状鉄板3又はH形鋼27が補強部材として配置されており、当該補強部材は、既設建造物2にアンカーボルト6a〜6cを介して固着されているので、必要に応じて帯状鉄板3又はH形鋼27の周囲に鉄筋を配設した上で、各型枠板4,5で形成されたコンクリート打設空間内にコンクリートを打設し、帯状鉄板3又はH形鋼27を内蔵した水平梁状や垂直柱状の補強用コンクリート構造物を、既設建造物2の表面2aに接して築造することができる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明の補強用コンクリート型枠構造は、既設建造物の表面に接して水平梁状又は垂直柱状の補強用コンクリート構造物を築造する手段として活用できる。
【符号の説明】
【0025】
1 型枠構造体
2 既設建造物
3 帯状鉄板
4 第一型枠板
5 第二型枠板
6a〜6c アンカーボルト
7 アンカーボルトのネジ軸部
8 押えナット
9 受けナット
10,11 第一セパレーター
10a,11a 第一セパレーターの内端ネジ軸部
12 第二セパレーター
12a 第二セパレーターの内端ネジ軸部
13 コ形クランプ
14 セパレーター連結板
15 第三セパレーター
15a 第三セパレーターの内端ネジ軸部
16 連結ロッド
17a,17b 長ナット
18 板材
19 アンカーボルト挿通孔
20 貫通ネジ孔
21,33 嵌合凹部
22a,22b,34a,34b コ形両側板部
22c,34c 連結板部
23,35 本体
24a,24b,36a,36b 貫通ネジ孔
25,37 締結用ボルト
26a,26b 突起部
27 H形鋼
28,29 H形鋼のフランジ部
30 H形鋼の中央板部
31 第一コ形クランプ
32 第二コ形クランプ
38 六角ナット
39 ネジ孔部
40a,40b 係合孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設建造物の表面と平行な板部を有する補強用部材がアンカーボルトにより既設建造物に固着され、この補強用部材を内包するコンクリート打設空間を形成する型枠板が当該補強用部材に連結されている補強用コンクリート型枠構造において、前記アンカーボルトは、補強用部材の前記板部を貫通してナット止めされ、当該アンカーボルトの前記板部から突出する先端ネジ軸部にセパレーター連結板をナット止めし、このセパレーター連結板に設けられたネジ孔部に、前記アンカーボルトと平行な向きのセパレーターの内端ネジ軸部を螺合連結し、このセパレーターの外端部に、前記型枠板の内、既設建造物の表面と平行な第一型枠板を支持させて成る、補強用コンクリート型枠構造。
【請求項2】
前記セパレーター連結板は、アンカーボルトの先端ネジ軸部が挿通するアンカーボルト挿通孔を備えた板材に、前記アンカーボルトの横側方位置で前記セパレーターの内端ネジ軸部を螺合貫通させる貫通ネジ孔を設けて成る、請求項1に記載の補強用コンクリート型枠構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−168955(P2011−168955A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−30825(P2010−30825)
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【出願人】(000143558)株式会社国元商会 (64)
【Fターム(参考)】