説明

補液装置

補液装置および方法。コンソールは、第1の液供給源および尿収集チャンバに応動する秤量サブシステムを含む。ポンプは、第1の液供給源から患者に液を注入するように構成される。コンソール中の処理サブシステムは、秤量サブシステムに応動する。第1の液供給源の重量と、尿収集チャンバの重量とに基づいて、患者の尿排出量と第1の液供給源から患者に注入された液量とが測定される。コンソール中のユーザインターフェースにより、ユーザは、患者に対する望ましい液平衡、及び患者に投与される少なくとも1つのさらなる液の量を設定することが可能になる。実際の液平衡は、測定された尿排出量、第1の液供給源から患者に注入された液の測定量、および患者に投与される少なくとも1つのさらなる液の設定量に基づいて計算される。ポンプは、実際の液平衡および設定された望ましい液平衡に基づいて、実際の液平衡が、望ましい液平衡と同じに、またはほぼ同じになるように制御される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願はここで、米国法典第35編の第119条、120条、363条、365条、および米国連邦規則第37巻の1.55節および1.78節の下に、2009年1月28日に出願された米国特許仮出願第61/206,254号の利益および優先権を主張する。
【0002】
本発明は液管理システムに関する。
【背景技術】
【0003】
患者に投与された液、および患者から排出もしくは採取された液を自動的に測定するためのシステムが提案されてきた。
【0004】
例えば、特許文献1(米国特許第4,291,692号明細書)は、IV滴数計(drop counter)、尿滴数計、および輸液ポンプを制御するマイクロコンピュータを開示する。特許文献2(米国特許第7,029,456号明細書)は、4つ以上の別個のユニットとの「ネットワーク化された」システムを開示する。主として透析に使用される別個の重量計および制御ユニットを開示する特許文献3(米国特許第4,994,026号明細書)も参照されたい。
【0005】
例えば、カテーテル検査室で、患者は、その静脈に造影剤が注入され、患者の血管が撮像されて治療が行われ、例えば、ステントなどが患者に挿入される。この処置の後、造影剤は患者の腎臓に収集されることになる。これらの造影剤の毒性は、造影剤腎症として十分に文献で示されている。参照により本明細書に組み込まれる特許文献4(米国特許出願公開第2006/0052764号明細書)として公開された対応する特許出願第10/936,945号明細書を参照のこと。
【0006】
さらに、心臓外科手術中に、かなりの量の液が患者に投与される可能性がある。術後に利尿剤が投与されて、看護師は、患者に投与される液(例えば、薬物、栄養補給剤、生理的食塩水、重炭酸ナトリウムなど)を超える速度で、患者に尿を排出させるように指示されるはずである。この処方された液平衡を管理することは難しく、かつ時間がかかる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第4,291,692号明細書
【特許文献2】米国特許第7,029,456号明細書
【特許文献3】米国特許第4,994,026号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2006/0052764号明細書(特許出願第10/936,945号明細書)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、患者に排尿させて中毒性の造影剤を排出させること、さらに、患者が脱水状態にならないように、患者に液を注入して、患者により排出される尿と患者に注入される液とを平衡させることを促進するように、患者に十分に水分補給することが望ましい。
【0009】
しかし、カテーテル検査室、他の外科手術室、および回復室は、別個の尿滴数計、重量計、または「ネットワーク化された」ユニットを収容するためには狭すぎ、かつ置き場所がなさ過ぎる。さらに、担当看護師は複雑なシステムを習得する時間を有していない。おそらく、このことが、従来技術で提案されたシステムが商業的に成功していない理由である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、本発明の目的は、新規の自動化された補液装置を提供することである。好ましい一実施形態によれば、新規の補液装置は自己完結型である。装置はまた、複数の供給源から患者に取り込まれる液に対して自動的に対応することができる。装置は、看護師が、様々な設定を入力できるユーザが使い易いインターフェースと、看護師が必要とする情報を提供するディスプレイとを有する。所望の設定が入力された後、装置は自動的に動作する。
【0011】
本発明の他の目的は、一例では、例えば、患者の尿の排出量が、患者に注入された液量未満である場合であっても、自動的に治療を行うことのできる装置を提供することである。
【0012】
本発明の一例による補液装置は、第1の液供給源および尿収集チャンバに応動する秤量サブシステムと、第1の液供給源から患者に液を送るように構成されたポンプとを有するコンソールを含む。コンソール中の処理サブシステムは、秤量サブシステムに応動し、かつ第1の液供給源の重量および尿収集チャンバの重量に基づいて、患者の尿排出量、および第1の液供給源から患者に注入された液量を測定するように構成される。処理サブシステムは、患者の尿排出量および患者に注入された液量に基づいて、ポンプを制御してポンプの動作を調整するようにさらに構成される。コンソール中のユーザインターフェースは、ユーザが患者に対する望ましい液平衡を設定し、かつ患者に投与される少なくとも1つのさらなる液の量を設定できるようにする。処理サブシステムは、これらの設定に応動し、また、測定された尿排出量、第1の液供給源から患者に注入された液の測定量、および患者に投与された少なくとも1つのさらなる液の設定量に基づいて、患者の実際の液平衡を自動的に計算するようにさらに構成される。ポンプは、実際の液平衡と、設定された望ましい液平衡とに基づいて、実際の液平衡が、望ましい液平衡と同じに、またはほぼ同じになるまで制御される。
【0013】
典型的なユーザインターフェースはディスプレイを含み、また処理サブシステムは、実際の液平衡、設定された望ましい液平衡、測定された尿排出量、患者に注入された液の測定量、および患者に投与された少なくとも1つのさらなる液の設定量を表示するように構成されうる。
【0014】
処理サブシステムは、測定された尿排出量が設定された液平衡未満である場合を自動的に検出するようにさらに構成されうる。それに応じて、処理サブシステムは、液供給源から液の最小の事前設定量を注入するようにポンプを制御する。処理サブシステムはまた、測定された尿排出量が、患者に注入された液の測定量と患者に投与された少なくとも1つのさらなる液の設定量との合計を超える場合を自動的に検出することができ、それに応じて、実際の液平衡が、設定された望ましい液平衡と等しくなる、またはほぼ等しくなるまで、第1の液供給源から液を注入するようにポンプを制御する。
【0015】
1つのバージョンでは、患者により排出される少なくとも1つのさらなる液の量を設定するための手段がある。処理サブシステムはこの設定に応動して、測定された尿排出量、第1の液供給源から患者に注入された液の測定量、患者に投与された少なくとも1つのさらなる液の設定量、および患者により排出された少なくとも1つのさらなる液の設定量に基づいて、実際の液平衡を計算するように構成される。
【0016】
第1の液供給源から患者に注入される液のボーラス投与量を設定するための手段もありうる。次いで、処理サブシステムは、設定されたボーラス投与量に応動して、実際の液平衡が設定されたボーラス投与量と同じに、またはほぼ同じになるまで、ポンプを制御するようにさらに構成される。
【0017】
1つの新規な補液装置は、第1の液供給源から患者に液を注入するポンプと、患者の尿排出量、および第1の液供給源から患者に注入された液量を測定するように構成された処理サブシステムとを含むコンソールを備える。処理サブシステムはまた、ポンプを制御して、患者の尿排出量および患者に注入された液量に基づいてポンプの動作を調整するように構成される。コンソール中のユーザインターフェースにより、ユーザは、患者に対する望ましい液平衡を設定し、かつ患者に投与される少なくとも1つのさらなる液の量を設定できるようになる。処理サブシステムはこれらの設定に応動し、測定された尿排出量、第1の液供給源から患者に注入された液の測定量、および患者に投与された少なくとも1つのさらなる液の設定量に基づいて、実際の液平衡を自動的に計算する。ポンプは、実際の液平衡が、望ましい液平衡と同じに、またはほぼ同じになるまで、実際の液平衡および設定された望ましい液平衡に基づいて制御される。
【0018】
本発明はまた、補液方法を特徴とする。患者により排出された尿の量が測定される。第1の液供給源からの液が患者に注入される。第1の液供給源から患者に注入された液量が測定される。ポンプの動作は、患者の尿排出量、および患者に注入された液量に基づいて調整される。
【0019】
患者に対する望ましい液平衡を設定することができる。患者に投与される少なくとも1つのさらなる液の量を入力することができる。実際の液平衡は、測定された尿排出量、第1の液供給源から患者に注入された液の測定量、および患者に投与された少なくとも1つのさらなる液の設定量に基づいて計算される。ポンプは、実際の液平衡が、望ましい液平衡と同じに、またはほぼ同じになるまで、実際の液平衡および設定された望ましい液平衡に基づいて制御される。
【0020】
患者により排出された尿は、尿収集バッグ中に採集することができ、また患者により排出された尿の量を測定するステップは、収集バッグの重量を量るステップを含むことができる。さらに、第1の液供給源から患者に注入された液量を測定するステップは、第1の液供給源の重量を量るステップを含むことができる。実際の液平衡、設定された望ましい液平衡、測定された尿排出量、患者に注入された液の測定量、および患者に投与された少なくとも1つのさらなる液の設定量はすべて、通常、表示される量である。
【0021】
本方法は、測定された尿排出量が、設定された液平衡未満である場合を検出し、それに応じて、液の最小の事前設定量を液供給源から自動的に注入するようにポンプを制御するステップをさらに含むことができる。本方法は、測定された尿排出量が、患者に注入された液の測定量と、患者に投与された少なくとも1つのさらなる液の設定量との合計を超えた場合を検出し、それに応じて、実際の液平衡が、設定された望ましい液平衡と等しくなる、またはほぼ等しくなるまで、液供給源から液を自動的に注入するようにポンプを制御するステップをさらに含むことができる。
【0022】
本方法は、患者により排出される少なくとも1つのさらなる液の量を設定するステップと、測定された尿排出量、第1の液供給源から患者に注入された液の測定量、患者に投与された少なくとも1つのさらなる液の設定量、および患者により排出された少なくとも1つのさらなる液の設定量に基づいて、実際の液平衡を計算するステップとをさらに含むことができる。
【0023】
本方法は、液供給源から患者に注入される液のボーラス投与量を設定するステップと、実際の液平衡が、設定されたボーラス投与量と同じに、またはほぼ同じになるまで、自動的にポンプを制御するステップとをさらに含むことができる。
【0024】
しかし、他の実施形態では、本発明は、これらの目的をすべて達成する必要はなく、本発明の特許請求の範囲は、これらの目的を達成できる構造または方法に限定されるべきではない。
【0025】
当業者であれば、好ましい実施形態に関する以下の説明および添付の図面から、他の目的、特徴、および利点が想到されよう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明による液管理システムの一例に関連する主要な構成要素を示すブロック図である。
【図2】図1で示す構成要素を統合させて組み込んだ液管理装置の概略的な正面図である。
【図3】図2で示す装置の表示の概略図である。
【図4】望ましい液平衡をユーザが設定できるように構成された図3で示す表示の図である。
【図5】患者に投与される他の液の量をユーザが設定できるように構成された図3で示す表示の図である。
【図6】尿以外の患者により排出される液量をユーザが設定できるようにする図3で示す表示の概略図である。
【図7】図1で示す処理サブシステムのプログラミングに関連する主要なステップを示し、かつ本発明による液平衡法と関連する主要なステップも示す流れ図である。
【図8】望ましい液平衡設定が正である場合の治療シナリオを示すグラフである。
【図9】望ましい液平衡設定が負である場合の治療シナリオを示すグラフである。
【図10】ユーザにより他の供給源からの液の摂取量が設定された場合の治療シナリオを示すグラフである。
【図11】ユーザがボーラス投与設定を設定できるように構成された図3で示す表示の概略図である。
【図12】ボーラス投与設定がユーザにより入力された場合の患者の治療結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下で開示される好ましい実施形態の他に、本発明は、他の実施形態も可能であり、また様々な方法で実施し、または実行することができる。したがって、本発明は、その用途において、以下の記述で述べられた、または図面で説明された構成要素の構成および配置の細部に限定されないことを理解されたい。本明細書で実施形態が1つだけ述べられていた場合であっても、その特許請求の範囲は、その実施形態に限定されるべきではない。さらに、本明細書の特許請求の範囲は、特定の排除、限定、または権利の放棄を示している明確な、かつ説得力のある証拠が存在しない限り、限定的に読まれるべきではない。
【0028】
一例では、図1の補液システム10は、尿収集チャンバ14の重量と液供給源16の重量の両方に応動する秤量サブシステム12を含む。
【0029】
ポンプ18は、図示のように、液を供給源16から患者に送るように構成される。ポンプ18は、例えば、コンピュータ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、特定用途向けIC、マイクロプロセッサ、コントローラなどの処理サブシステム20により制御される。
【0030】
処理サブシステム20は、秤量サブシステム12に応動するように構成され、また液供給源16の重量に基づいて、何らかの間隔(例えば、1時間)にわたり患者に注入された液量を測定するように構成される(例えば、プログラムされる)。処理サブシステム20はまた、ポンプ18の動作履歴をモニタして、供給源16から患者に注入された液量を求めることができる。患者に注入された液量を測定するための他の手段も、本発明の範囲に含まれる。処理サブシステム20はさらに、尿収集チャンバ14の重量に基づいて、何らかの間隔にわたる患者の尿排出量を測定する。尿排出量を測定するための他の手段も可能である。次に、処理サブシステム20に関連付けられたプログラミングは、通常、ポンプ18を制御して、患者の尿排出量、および患者に(例えば、手動で、または他の輸液ポンプ、IV点滴などで)注入された液量に基づいて、ポンプ18の動作を調整する。
【0031】
所与の患者に対する望ましい液平衡を設定するための、かつ患者に投与される少なくとも1つのさらなる液の量を設定するための手段がさらに存在する。このような手段は、ユーザインターフェース22(例えば、モニタおよびキーボード、またはタッチスクリーン)を含むことができる。図示のように、設定された望ましい平衡を、処理サブシステム20と関連付けられたメモリ24に記憶することができ、また患者に投与される少なくとも1つのさらなる液の設定量(「他の摂取量」)もまた、メモリ24に記憶することができる。メモリ24はまた、様々なパラメータに対するデフォルト値を記憶するために使用することができる。
【0032】
処理サブシステム20はプログラミングを含み、プログラミングは、これらのパラメータを入力として取り込み、また測定された尿排出量、第1の液供給源から患者に注入された液の測定量、および他の手段により患者に投与された少なくとも1つのさらなる液の設定量に基づいて、実際の患者の液平衡を計算する。処理サブシステム20は、実際の液平衡および設定された望ましい液平衡に基づいて、実際の液平衡が、望ましい液平衡と同じに、またはほぼ同じになるまで、ポンプ18を制御する。
【0033】
図2は、図1の秤量サブシステム12、ポンプ18、処理サブシステム20、メモリ24、およびメニュー方式のタッチスクリーンディスプレイ32の形のユーザインターフェース22を含む統合されたコンソール30を含む1つの好ましい液管理装置を示している。鎖34は、一端がコンソール30の内側の秤量サブシステム(例えば、1つまたは複数のひずみ計)に接続され、液供給源16(例えば、生理的食塩水バッグ)をつるすためのフックを含む。鎖36はまた、一端がコンソール30の内側の秤量サブシステムに接続され、尿バッグ14をつるすためのフックが末端にある。管38は、液供給源16からポンプ18を介して患者の静脈中に挿入された針へと延びている。管40は、患者の尿路に接続されたカテーテルから尿収集バッグ14へと延びる。参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2006/0052764号を参照のこと。
【0034】
その結果、共に配線された複数のユニット、または「ネットワーク化された」ユニットとは対照的に、患者がカテーテル検査室を離れるときIVポール42に結合することができ、患者と共に移動できるスタンドアロンの一体化された装置が得られる。
【0035】
図3は、処理サブシステムが、どのようにして、図2のディスプレイ32上で、図3の測定された注入量50、測定された尿排出量52、設定された「他の」患者液摂取量54、計算された実際の液平衡56、および望ましい液平衡58を表示するように構成されるかを示している。すべての量は、通常、ミリリットルである。現時点の尿排出量速度が計算されて、60で示すように表示される。タッチスクリーンメニュー領域62により、ユーザは、望ましい液平衡、「他の摂取量」、および一実施形態では、知られている場合、患者により排出される他の液を入力し、設定することが可能になる。設定された後、これらのパラメータは、図で示すように表示される。図4では、望ましい液平衡を、ボタン70aおよび70bを用いて設定することができる。図5では、他の液の摂取量を、ボタン72aおよび72bを用いて設定することができる。図6では、他の液の排出量を、ボタン74aおよび74bを用いて設定することができる。3つのメニューはすべて、図3の「設定」領域62を選択することにより活動化される。
【0036】
図1の処理サブシステム20は、図7で示すようにプログラムされる。患者は、自分の静脈に造影剤を注入させることができ、撮像されて、ステントの導入など、何らかの形の治療を受けることになる。あるいは、患者は、外科手術から回復中であり、生理的食塩水、薬物、栄養補給剤などが投与される可能性がある。患者の尿路が図2の尿収集バッグ14に接続され、また生理的食塩水バッグが患者に接続された後、患者がカテーテル検査室または他の場所に滞在している間の何らかの時点で、治療が開始される。ステップ100で、患者の尿排出量が測定される。図7のステップ102で、図1のメモリ24から設定された「他の摂取量」が読み取られる(図3の表示領域62を参照のこと)。ステップ104で、図2の供給源16の重量に基づいて、液の注入量が測定される。図7のステップ106で、望ましい液平衡が、図1のメモリ24から読み取られる(図3の表示領域62を参照のこと)。図2の尿収集チャンバ14に収集されるもの以外に、患者により排出される液に対する設定があった場合、図7のステップ108で、その量も読み取られる。
【0037】
次いで、図1の処理サブシステム20は、図7のステップ110で、実際の液平衡を求めてそれを表示する(図3の表示領域56を参照のこと)。実際の液平衡は、図1のポンプ18を介して注入された量に、設定された「他の摂取量」を加えて、図1のチャンバ14に収集された尿排出量および何らかの設定された「他の排出量」を減じた量である。
【0038】
図7のステップ112で、計算された実際の液平衡が、設定された望ましい平衡と比較される(図3の表示領域58を参照のこと)。平衡が完全であるか、所定範囲内である場合、図7のステップ112で示すように、アクションは何も行われない。しかし、計算された液平衡が、望ましい設定された液平衡に対して所定量だけ満たない、またはそれを超える場合、図7のステップ114で、図1の処理サブシステム20は、ポンプ18を制御して、実際の液平衡が、望ましい液平衡と等しくなる、またはほぼ等しくなるまで、図1の液供給源16から、減少させた、または増加させた液を注入する。
【0039】
図8は、治療の開始時に、+100ml/hrの望ましい液平衡がどのようにして設定されるかを示しており、120で示されるように、最初の1時間の実際の尿排出量は100mlであると測定される。それに応じて、図1の処理サブシステム20は、ポンプ18を制御して、図8の122で示すように、供給源16から200mlの液を患者に注入する。この特定のシナリオは、「他の摂取量」が0に設定されていると仮定している。図8はまた、測定された尿排出量を、第2から第4の治療時間中に注入された量と比較したものを示している。
【0040】
図9は、望ましい液平衡が負である場合の例を示している。図10は、「他の摂取量」が看護師により設定されている場合のシナリオを示す(図3の54を参照のこと)。最初の1時間に、この患者は約25mlだけを排出したが、「他の摂取量」供給源から約100mlの液を摂取している。望ましい平衡はゼロに設定される。この場合、図1の処理サブシステム20は、望ましい尿排出量が、設定された液平衡に満たないことを検出し、それに応じて、図1のポンプ18を制御して、図10の126で示すように、液供給源から液の最小の事前設定量を注入するようにプログラムされている。液のこの最小の事前設定量は、例えば、1時間当たり10mlとすることができ、患者の静脈を開放状態に保つのに十分な量であるが、デフォルトの量は、図2のディスプレイ32を介してユーザにより変更することもできる。
【0041】
第2の時間では、患者の尿排出量は200mlであるが、注入された量は約25mlだけであり、さらに、他の供給源から患者が受け取る設定された液は、約100mlである。図1の処理サブシステム20は、尿排出量が、患者に注入された液の測定量と、患者に投与されたさらなる液の設定量との合計よりも大きいことを検出し、それに応じて、処理サブシステムは、図1のポンプ18を制御して、図10で示す第3および第4の時間の治療で示されるように、実際の液平衡が、設定された望ましい液平衡と等しくなる、またはほぼ等しくなるまで、液の供給源から液を注入するようにプログラムされる。
【0042】
図11は、タッチスクリーンディスプレイ32のタッチスクリーン領域62を介して、ユーザがどのようにして130で示された注入設定を選択できるかを示しており、その注入設定は、矢印134aおよび134bによって上昇もしくは下降を調整できるボーラス投与設定132を提示する。ボーラス投与は医師が処方できるが、本発明は、独特の方法で、処方されたボーラス投与設定を看護師が挿入できるようにし、その設定は、図1の処理サブシステム20がポンプ18を制御することにより自動的に投与される。図12では、ボーラス投与が、看護師により250mlに設定されており、150で示すように、図1の処理サブシステム20がポンプ18を制御して液供給源16から液をボーラス投与することにより、治療の最初の30分で、すべてのボーラス投与量が患者に投与されている。図12の152で示すように、患者の尿排出量が約25mlであることを測定した後、図1の処理サブシステム20は、ポンプ18を制御して、154で示すように、液供給源16から、275mLの液を投与する。その後、図12で示すように平衡状態が進行する。その結果として、腎臓病、脱水症、水分過剰などを阻止するために、カテーテル検査室または他の病院施設で使用するための非常に用途が広く、統合された使い易い自動化システムが得られる。
【0043】
本発明の特定の機能が、いくつかの図面で示されており、他の図面には示されていないものもあるが、これは、便宜上のために過ぎず、各機能は、本発明による任意のまたはすべての他の機能と組み合わせることができる。本明細書で使用される用語「含む(including)」、「含む/備える(comprising)」、「有する(having)」、および「有する/備える(with)」は、広く、且つ包括的に解釈されるべきであり、またどんな物理的な相互接続にも限定されない。さらに、本出願で開示されるどの実施形態も、唯一の可能な実施形態であると解釈されるべきではない。
【0044】
加えて、本特許に対する特許出願の手続き中に提示されるいずれの補正も、出願された特許出願で提示されたいずれの請求項の構成要件の権利を放棄するものではなく、それは、当業者が、すべての可能な均等物を文言的に包含するはずの請求項を起草することは合理的に期待できないこと、多くの均等物は、補正の時点で予見可能ではなかったものであり、かつ(何かあるとしても)権利を放棄すると公正に解釈されるものを超えていること、補正の基礎となる根本的な理由が、多くの均等物にとってほとんど無関係である可能性のあること、および/または補正されるいずれの請求項の構成要件に対して特定の実体のない代替物を記述することを出願人に期待できない理由が他に多く存在することによる。
【0045】
当業者であれば、他の実施形態も想到されようが、それらもまた添付の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
10 補液システム
12 秤量サブシステム
14 尿収集チャンバ、尿バッグ
16 液供給源
18 ポンプ
20 処理サブシステム
22 ユーザインターフェース
24 メモリ
30 コンソール
32 タッチスクリーンディスプレイ
34 鎖
36 鎖
38 管
40 管
50 注入量
52 尿排出量
54 他の摂取量
56 実際の液平衡
58 望ましい液平衡
60 尿排出量速度
62 タッチスクリーンメニュー領域、表示領域
70a ボタン
70b ボタン
72a ボタン
72b ボタン
74a ボタン
74b ボタン
132 ボーラス投与設定
134a 矢印
134b 矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の液供給源および尿収集チャンバに応動する秤量サブシステムと、
前記第1の液供給源から患者に液を送るように構成されたポンプと、
前記秤量サブシステムに応動し、かつ前記第1の液供給源の重量および前記尿収集チャンバの重量に基づいて、前記患者の尿排出量、および前記第1の液供給源から前記患者に注入された前記液量を測定するように構成されたコンソール中の処理サブシステムであり、前記患者の尿排出量および前記患者に注入された前記液量に基づいて、前記ポンプを制御して前記ポンプの動作を調整するようにさらに構成される処理サブシステムと
を含むコンソールと、
前記コンソール中のユーザインターフェースであり、
前記患者に対する望ましい液平衡を設定するための手段と、
前記患者に投与される少なくとも1つのさらなる液の量を設定するための手段と
を含むユーザインターフェースと
を備える補液装置であって、
前記処理サブシステムが、前記設定された望ましい液平衡、および前記患者に投与される前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量に応動し、さらに、
前記測定された尿排出量、前記第1の液供給源から前記患者に注入された液の前記測定量、および前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量に基づいて、実際の液平衡を計算し、かつ
前記実際の液平衡が前記望ましい液平衡と同じに、またはほぼ同じになるように、前記実際の液平衡および前記設定された望ましい液平衡に基づいて前記ポンプを制御するように構成される、補液装置。
【請求項2】
前記ユーザインターフェースがディスプレイを含み、また前記処理サブシステムが、前記実際の液平衡、前記設定された望ましい液平衡、前記測定された尿排出量、前記患者に注入された液の前記測定量、および前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量を表示するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記処理サブシステムが、前記測定された尿排出量が設定された液平衡未満である場合を検出するようにさらに構成され、かつそれに応じて、前記ポンプを制御して、前記液供給源から液の最小の事前設定量を注入するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記処理サブシステムが、前記測定された尿排出量が前記患者に注入された液の前記測定量と、前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量との合計を超える場合を検出し、かつそれに応じて、前記ポンプを制御して、前記実際の液平衡が、前記設定された望ましい液平衡と等しくなる、またはほぼ等しくなるまで、前記液供給源から液を注入するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記患者により排出される少なくとも1つのさらなる液の量を設定するための手段をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記処理サブシステムが、前記患者により排出される少なくとも1つのさらなる液の前記設定量に応動し、かつ前記測定された尿排出量、前記第1の液供給源から前記患者に注入された液の前記測定量、前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量、および前記患者により排出された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量に基づいて、実際の液平衡を計算するように構成される、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記液供給源から前記患者に注入される液のボーラス投与量を設定するための手段をさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記処理サブシステムが、前記設定されたボーラス投与量に応動し、かつ前記実際の液平衡が、前記設定されたボーラス投与量と同じに、またはほぼ同じになるまで、前記ポンプを制御するようにさらに構成される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
第1の液供給源から患者に液を送るように構成されたポンプと、
患者の尿排出量、および前記第1の液供給源から前記患者に注入された前記液量を測定するように構成された処理サブシステムであり、前記ポンプを制御して、前記患者の尿排出量および前記患者に注入された前記液量に基づいて前記ポンプの動作を調整するようにさらに構成された処理サブシステムと
を含むコンソールと、
前記コンソール中のユーザインターフェースであり、
前記患者に対する望ましい液平衡を設定するための手段と、
前記患者に投与される少なくとも1つのさらなる液の量を設定するための手段と
を含むユーザインターフェースと
を備える補液装置であって、
前記処理サブシステムが、前記設定された望ましい液平衡、および前記患者に投与される前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量に応動し、さらに、
前記測定された尿排出量、前記第1の液供給源から前記患者に注入された液の前記測定量、および前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量に基づいて、実際の液平衡を計算し、かつ
前記実際の液平衡が前記望ましい液平衡と同じに、またはほぼ同じになるように、前記実際の液平衡および前記設定された望ましい液平衡に基づいて前記ポンプを制御するように構成される、補液装置。
【請求項10】
前記ユーザインターフェースがディスプレイを含み、また前記処理サブシステムが、前記実際の液平衡、前記設定された望ましい液平衡、前記測定された尿排出量、前記患者に注入された液の前記測定量、および前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量を表示するように構成される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記処理サブシステムが、前記測定された尿排出量が設定された液平衡未満である場合を検出するようにさらに構成され、かつそれに応じて、前記ポンプを制御して、前記第1の液供給源から液の最小の事前設定量を注入するように構成される、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記処理サブシステムが、前記測定された尿排出量が前記患者に注入された液の前記測定量と、前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量との合計を超える場合を検出し、かつそれに応じて、前記ポンプを制御して、前記実際の液平衡が、前記設定された望ましい液平衡と等しくなる、またはほぼ等しくなるまで、前記第1の液供給源から液を注入するようにさらに構成される、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記患者により排出される少なくとも1つのさらなる液の量を設定するための手段をさらに含む、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記処理サブシステムが、前記患者により排出される少なくとも1つのさらなる液の前記設定量に応動し、かつ前記測定された尿排出量、前記第1の液供給源から前記患者に注入された液の前記測定量、前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量、および前記患者により排出された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量に基づいて、実際の液平衡を計算するように構成される、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1の液供給源から前記患者に注入される液のボーラス投与量を設定するための手段をさらに含む、請求項9に記載の装置。
【請求項16】
前記処理サブシステムが、前記設定されたボーラス投与量に応動し、かつ前記実際の液平衡が、前記設定されたボーラス投与量と同じに、またはほぼ同じになるまで、前記ポンプを制御するようにさらに構成される、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
第1の液供給源および尿収集チャンバの重量を量るステップと、
前記第1の液供給源の重量および前記尿収集チャンバの重量に基づいて、前記患者の尿排出量、および前記第1の液供給源から前記患者に注入された液量を測定するステップと、
前記患者に対する望ましい液平衡を設定するステップと、
前記患者に投与された少なくとも1つのさらなる液の量を設定するステップと、
前記測定された尿排出量、前記第1の液供給源から前記患者に注入された液の前記測定量、および前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量に基づいて、実際の液平衡を計算するステップと、
前記実際の液平衡が、前記望ましい液平衡と同じに、またはほぼ同じになるように、前記実際の液平衡および前記設定された望ましい液平衡に基づいて、前記第1の液供給源から前記患者に注入された前記液量を自動的に制御するステップと
を含む補液方法。
【請求項18】
前記実際の液平衡、前記設定された望ましい液平衡、前記測定された尿排出量、前記患者に注入された液の前記測定量、および前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量を表示するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記測定された尿排出量が、設定された液平衡未満である場合を検出するステップをさらに含み、それに応じて、前記第1の液供給源から液の最小の事前設定量を自動的に注入するように構成される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記測定された尿排出量が、前記患者に注入された液の前記測定量と、前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量との合計を超える場合を検出するステップと、それに応じて、前記実際の液平衡が、前記設定された望ましい液平衡と等しくなる、またはほぼ等しくなるまで、前記第1の液供給源から液を自動的に注入するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記患者により排出される少なくとも1つのさらなる液の量を設定するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記測定された尿排出量、前記第1の液供給源から前記患者に注入された液の前記測定量、前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量、および前記患者により排出された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量に基づいて、実際の液平衡を計算するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の液供給源から前記患者に注入される液のボーラス投与量を設定するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記実際の液平衡が、前記設定されたボーラス投与量と同じに、またはほぼ同じになるまで、前記第1の液供給源からの液を前記患者に自動的に注入するステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
患者により排出された尿の量を測定するステップと、
ポンプにより第1の液供給源から液を患者に注入するステップと、
前記第1の液供給源から前記患者に注入された前記液量を測定するステップと、
前記患者の尿排出量および前記患者に注入された前記液量に基づいて前記ポンプの動作を調整するステップと、
前記患者に対する望ましい液平衡を設定するステップと、
前記患者に投与される少なくとも1つのさらなる液の量を設定するステップと、
前記測定された尿排出量、前記第1の液供給源から前記患者に注入された液の前記測定量、および前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量に基づいて、実際の液平衡を計算するステップと、
前記実際の液平衡が前記望ましい液平衡と同じに、またはほぼ同じになるように、前記実際の液平衡および前記設定された望ましい液平衡に基づいて、前記ポンプを自動的に制御するステップと
を含む補液方法。
【請求項26】
前記患者により排出された尿は尿収集バッグに収集され、また前記患者により排出された尿の前記量を測定する前記ステップが、前記尿収集バッグの重量を量るステップを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の液供給源から前記患者に注入された前記液量を測定する前記ステップが、前記第1の液供給源の重量を量るステップを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記実際の液平衡、前記設定された望ましい液平衡、前記測定された尿排出量、前記患者に注入された液の前記測定量、および前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量を表示するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記測定された尿排出量が、設定された液平衡未満である場合を検出するステップと、それに応じて、前記第1の液供給源から液の最小の事前設定量を注入するように前記ポンプを自動的に制御するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記測定された尿排出量が、前記患者に注入された液の前記測定量と、前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量との合計を超える場合を検出するステップと、それに応じて、前記実際の液平衡が、前記設定された望ましい液平衡と等しくなる、またはほぼ等しくなるまで、前記第1の液供給源から液を注入するように前記ポンプを自動的に制御するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記患者により排出される少なくとも1つのさらなる液の量を設定するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項32】
前記測定された尿排出量、前記第1の液供給源から前記患者に注入された液の前記測定量、前記患者に投与された前記少なくとも1つのさらなる液の前記設定量、および前記患者により排出された少なくとも1つのさらなる液の前記設定量に基づいて、実際の液平衡を計算するステップをさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の液供給源から前記患者に注入される液のボーラス投与量を設定するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項34】
前記実際の液平衡が、前記設定されたボーラス投与量と同じに、またはほぼ同じになるまで、前記ポンプを自動的に制御するステップをさらに含む、請求項33に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図12】
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【公表番号】特表2012−516199(P2012−516199A)
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−547957(P2011−547957)
【出願日】平成22年1月19日(2010.1.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/000137
【国際公開番号】WO2010/087941
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(507075602)ピーエルシー・メディカル・システムズ・インク (4)
【Fターム(参考)】