説明

見当ずれ関連処理装置及び方法

【課題】 発生した見当ずれがどのような態様のものであり、どの程度の見当ずれが発生したのかを認識することを可能とする。
【解決手段】 印刷物3に絵柄及び見当マーク10,11を印刷する複数の印刷ユニット1,2と、印刷物3における見当ずれの発生を検出する自動見当装置5とを備える印刷機200に設けられ、見当ずれに関する処理を行う装置100である。自動見当装置5により見当ずれが検出された場合に、印刷物3における見当ずれの発生箇所の見当マーク10,11を撮像する撮像装置22と、撮像装置22により撮像された画像を表示するモニタ装置24とを備える。自動見当装置5により見当ずれが検出された場合に、撮像装置22を見当マーク10,11の撮像位置に移動させる移動機構23を更に備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、見当ずれに関連する各種の処理を行う処理装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の印刷ユニットを備え、これら複数の印刷ユニットにより、印刷物に対して順次に印刷を行う印刷機が知られている。
【0003】
このような印刷機においては、印刷物の伸び縮みにより、印刷中に見当ずれが生じる場合がある。見当ずれとは、各印刷ユニット間での印刷物に対する印刷のずれである。
【0004】
従来、このように複数の印刷ユニットを備える印刷機は、見当ずれを監視するとともに、見当ずれが発生した場合に、そのずれを修正すべく各印刷ユニットによる印刷物への絵柄の印刷位置を制御する自動見当装置を備えている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、従来、印刷物における見当ずれの発生箇所、すなわち不良印刷領域に対し、ラベルを自動的に添付する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、従来、見当ずれが発生した場合に、周波数を調整することにより発光タイミングを変更可能なストロボをオペレータが印刷物に照射して、目視で印刷状態の確認を行い、手作業で不良印刷領域にラベルを貼る技術もある。
【0007】
なお、印刷物において、貼り付けられたラベルの前後の領域は、不良印刷領域として切除された後で、製品化される。この際、印刷物におけるラベルの前後の領域は、不良印刷領域として多めに切除される。
【特許文献1】特開2003−72037号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来、見当ずれがどの印刷ユニットで発生したのかは自動見当装置により判別することができるが、発生した見当ずれがどのような態様のものであり、どの程度の見当ずれが発生したのかは自動見当装置では認識することができないという問題があった。
【0009】
このため、印刷物において、不要に多くの領域を、不良印刷領域として切除してしまうことがあり、歩留まり低下の原因になっていた。
【0010】
或いは、瞬時に終息した見当ずれは無視されることも多いため、見当ずれが発生しているのにもかかわらず、製品化される場合もあった。
【0011】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、発生した見当ずれがどのような態様のものであり、どの程度の見当ずれが発生したのかを認識することを可能とする見当ずれ関連処理装置及び見当ずれ関連処理方法をを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明の見当ずれ関連処理装置は、走行する印刷物に対して絵柄及び見当マークを順次に印刷する複数の印刷ユニットと、前記複数の印刷ユニットにより印刷がなされた印刷物における見当ずれの発生を検出する自動見当装置と、を備える印刷機に設けられ、見当ずれに関する処理を行う装置であって、前記自動見当装置により見当ずれが検出された場合に、前記印刷物における見当ずれの発生箇所の見当マークを撮像する撮像装置と、前記撮像装置により撮像された画像を表示するモニタ装置と、を備えることを特徴としている。
【0013】
本発明の見当ずれ関連処理装置においては、前記撮像装置は、見当ずれが検出されていない時には、前記印刷物において、その走行方向に対して直交する方向における任意の位置を撮像する機能を担うものであり、当該見当ずれ関連処理装置は、前記自動見当装置により見当ずれが検出された場合に、前記印刷物の走行方向に対して直交する方向において、前記撮像装置を見当マークの撮像位置に移動させる移動機構を更に備えることが好ましい。
【0014】
本発明の見当ずれ関連処理装置においては、前記印刷機は、前記印刷物の走行量を検出する走行量検出手段を備え、前記撮像装置は、前記走行量検出手段による検出結果と、見当ずれの発生時に前記自動見当装置から出力される見当ずれ信号と、に基づいたタイミングで前記印刷物を撮像することにより、前記印刷物における見当ずれの発生箇所の見当マークを撮像可能であることが好ましい。
【0015】
本発明の見当ずれ関連処理装置においては、前記印刷物における見当ずれの発生箇所が、該印刷物の走行方向におけるどの位置であるかを、前記走行量検出手段による検出結果と、見当ずれの発生時に前記自動見当装置から出力される見当ずれ信号と、に基づいて演算する演算手段を更に備えることが好ましい。
【0016】
本発明の見当ずれ関連処理装置においては、前記演算手段は、前記印刷物における見当ずれの発生箇所から見当ずれの終息位置までの長さも演算することが好ましい。
【0017】
本発明の見当ずれ関連処理装置においては、前記演算手段よる演算結果を記憶保持する記憶手段を更に備えることが好ましい。
【0018】
本発明の見当ずれ関連処理装置においては、前記記憶手段は前記撮像装置により撮像された画像も記憶保持することが好ましい。
【0019】
本発明の見当ずれ関連処理装置においては、前記演算手段による演算結果に関する情報をプリント出力可能なプリンタ装置を更に備えることが好ましい。
【0020】
本発明の見当ずれ関連処理装置においては、前記印刷物における見当ずれの発生箇所と、前記印刷物における見当ずれが終息した位置と、にラベルを貼付するラベル貼付装置を更に備えることが好ましい。
【0021】
本発明の見当ずれ関連処理方法は、走行する印刷物に対して、複数の印刷ユニットにより絵柄及び見当マークを順次に印刷する第1の過程と、前記複数の印刷ユニットにより印刷がなされた印刷物における見当ずれの発生を検出する第2の過程と、前記第2の過程により見当ずれが検出された場合に、前記印刷物における見当ずれの発生箇所の見当マークを撮像する第3の過程と、前記第3の過程により撮像された画像を表示する第4の過程と、を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、印刷物における見当ずれの発生箇所の見当マークを撮像し、撮像された画像を表示することができるので、発生した見当ずれがどのような態様のものであり、どの程度の見当ずれが発生したのかを認識することが可能となる。よって、印刷物から不良印刷領域として切除する領域を必要最小限の領域としたり、或いは、瞬時に終息した見当ずれについても不良印刷領域を切除したりすることが容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。
【0024】
図1は本実施形態に係る見当ずれ関連処理装置100と、この見当ずれ関連処理装置100が設けられた印刷機200と、の構成を示すブロック図である。
【0025】
先ず、印刷機200について説明する。
【0026】
図1に示すように、印刷機200は、走行する印刷物3に対して絵柄及び見当マークを順次に印刷する複数(例えば2つの)の印刷ユニット1,2と、複数の印刷ユニット1,2による印刷後の印刷物3を巻き取る巻き取り装置4と、印刷の見当制御を行う自動見当装置5と、印刷物3の走行量を検出するロータリーエンコーダ(走行量検出手段)6と、を備えている。
【0027】
各印刷ユニット1,2は、表面に絵柄が形成され印刷物3に対して印刷を行う版胴7と、この版胴7に対して印刷物3を押圧する圧胴8と、これら圧胴8及び版胴7の上流側及び下流側に配置され印刷物3を所定の経路に案内する案内ローラ9と、を備えている。
【0028】
図2は印刷物3に対する絵柄及び見当マークの印刷態様の例を示す図である。
【0029】
印刷ユニット1は、版胴7が一回転する度に、1単位の絵柄における第1の色(基準色)の部分を印刷物3に印刷するとともに、絵柄の脇(例えば、両脇)に第1の色の見当マーク10を印刷する。
【0030】
印刷ユニット2は、印刷ユニット1による印刷がなされた後の印刷物3に対して印刷を行う。
【0031】
すなわち、印刷ユニット2は、版胴7が一回転する度に、1単位の絵柄における第2の色の部分を印刷物3に印刷するとともに、絵柄の脇(例えば、両脇)に第2の色の見当マーク11を印刷する。
【0032】
こうして、印刷物3には1単位の絵柄が繰り返し印刷されるとともに、各絵柄の脇には各色の見当マーク10,11が印刷される。
【0033】
本実施形態の場合、例えば、印刷ユニット1により印刷される第1の色の見当マーク10と、印刷ユニット2により印刷される第2の色の見当マーク11は、それぞれ十字マークであり、見当ずれが発生していない場合には、見当マーク10と見当マーク11とが完全に重なるように印刷される。
【0034】
なお、図2に示す矢印A方向は、印刷物3の長手方向、且つ、印刷物3の走行方向である。
【0035】
また、図2に示す1絵柄長Lは、印刷物3の走行方向においての、1単位の絵柄が印刷される範囲の長さである。
【0036】
図3はロータリーエンコーダ6が出力するパルスを説明するための模式図である。
【0037】
ロータリーエンコーダ6は版胴7の回転量を検出し、例えば、図3に示すように、版胴7が1回転する度に第1のパルス信号を1つ出力する。
【0038】
換言すれば、ロータリーエンコーダ6は、例えば、印刷物3が1絵柄長Lだけ走行する毎に第1のパルス信号を1つ出力する。
【0039】
更に、ロータリーエンコーダ6は、版胴7が(1/n)回転する度に第2のパルス信号を1つ出力する。
【0040】
換言すれば、ロータリーエンコーダ6は、印刷物3が1絵柄長Lの(1/n)だけ走行する毎に第2のパルス信号を1つ出力する。
【0041】
なお、nは非常な大きな数である(例えば、n=1000程度、或いは、それ以上の数)。このため、ロータリーエンコーダ6は、第2のパルス信号を実質的に絶え間なく出力することとなる。
【0042】
自動見当装置5は、見当マーク10,11の印刷位置の監視を行うことにより、複数の印刷ユニット1,2により印刷がなされた印刷物3における見当ずれの発生の検出し、見当ずれの発生を検出した場合には、その見当ずれを修正すべく各印刷ユニット1,2による絵柄の印刷位置を補正させる制御を行う。
【0043】
ここで、印刷装置200は、印刷ユニット1,2が配置されている印刷エリア12(図1)における所定位置に、見当マーク10を検出する第1スキャニングヘッド(図示略)と、見当マーク11を検出する第2スキャニングヘッド(図示略)と、をそれぞれ備えている。
【0044】
第1スキャニングヘッドは、該第1スキャニングヘッドと対向する位置に見当マーク10が到達したときに、見当マーク10を検出し、検出信号を自動見当装置5に出力する。
【0045】
同様に、第2スキャニングヘッドは、該第2スキャニングヘッドと対向する位置に見当マーク11が到達したときに、見当マーク11を検出し、検出信号を自動見当装置5に出力する。
【0046】
更に、自動見当装置5には、ロータリーエンコーダ6からの第1及び第2のパルスが入力されており、これら第1及び第2のパルスと、第1スキャニングヘッドからの検出信号と、を用いて、見当マーク10が1単位の絵柄の印刷範囲内のどの位置に印刷されているかを判断する。
【0047】
同様に、自動見当装置5は、ロータリーエンコーダ6からの第1及び第2のパルスと、第2スキャニングヘッドからの検出信号と、を用いて、見当マーク11が1単位の絵柄の印刷範囲内のどの位置に印刷されているかを判断する。
【0048】
すなわち、自動見当装置5は、ロータリーエンコーダ6から入力される第2のパルスの数を常時カウントし、第1のパルスが入力される度に、そのカウント値をリセットする。
【0049】
そして、第1スキャニングヘッドから検出信号が入力されたタイミングにおける第2のパルスのカウント値が、1単位の絵柄の印刷範囲内のどの位置に相当する値であるかを判定し、その値が示す見当マーク10の印刷位置が、所定の印刷位置からずれている場合には、自動見当装置5は、印刷ユニット1において見当ずれが発生していると判定する。
【0050】
同様に、第2スキャニングヘッドから検出信号が入力されたタイミングにおける第2のパルスのカウント値が、1単位の絵柄の印刷範囲内のどの位置に相当する値であるかを判定し、その値が示す見当マーク11の印刷位置が、所定の印刷位置からずれている場合には、自動見当装置5は、印刷ユニット2において見当ずれが発生していると判定する。
【0051】
そして、自動見当装置5は、見当ずれが発生していると判定した場合には、その見当ずれを修正すべく各印刷ユニット1,2の版胴7の回転位相を制御するか、或いは、印刷ユニット1,2を図示しない駆動機構によって互いの方向に近づけるか又は遠ざけて印刷ユニット1,2間のパス長を制御することにより、各印刷ユニット1,2による印刷物3への絵柄の印刷位置を補正させる。
【0052】
また、自動見当装置5は、見当ずれが発生していると判定した場合には、見当ずれ信号を出力する。
【0053】
この見当ずれ信号は、印刷機200が備える図示しない報知部に入力され、該報知部は、見当ずれ信号が入力されると、見当ずれが発生した旨をオペレータに報知する。
【0054】
なお、自動見当装置5を含む印刷機200の構成及び動作は従来周知であるため、上記において説明した以外の詳細は省略する。
【0055】
次に、見当ずれ関連処理装置100の構成を説明する。
【0056】
図1に示すように、見当ずれ関連処理装置100は、各種の制御動作を行う制御装置21と、この制御装置21の制御下で印刷物3を撮像する撮像装置22と、制御装置21の制御下で撮像装置22を移動させる移動機構23と、撮像装置22により撮像された画像を制御装置21の制御下で表示するモニタ24と、見当ずれに関する情報のプリント出力などを制御装置21の制御下で行うプリンタ25と、印刷物3における見当ずれの発生箇所及び終息位置に制御装置21の制御下でラベルを貼り付けるラベラ26と、を備えている。
【0057】
撮像装置22は、印刷ユニット1,2が配置された印刷エリア12と、巻き取り装置4と、の間に設置されている。
【0058】
ここで、撮像装置22の配置位置においては、例えば、図8に示すように印刷物3の走行経路が設定され、撮像装置22が好適に印刷物3の印刷面(絵柄が印刷された面)を撮像できるようになっている。すなわち、印刷物3は、例えば、撮像装置22の設置位置の前後において図8に示すようにして複数の案内ローラ41により案内されることによって、撮像装置22の上側をまたぐような走行経路に設定され、撮像装置22が水平方向の視野にて印刷物3を撮像することにより、印刷物3の印刷面を撮像できるようになっている。なお、図8の矢印Aは印刷物3の走行方向を示し、矢印Cは撮像装置22による撮像の向き(撮像装置22の目線)を示す。
【0059】
撮像装置22は、印刷物3の印刷面の静止画像を撮像し、撮像により得られた撮像データを制御装置21に送信する。
【0060】
なお、撮像装置22は、例えば、ズームレンズを備え、制御装置21の制御下で、オペレータが希望する拡大倍率の画像を撮像することが可能となっている。
【0061】
移動機構23は、撮像装置22を印刷物3の幅方向において移動させることが可能に構成されている。
【0062】
図4は印刷物3の撮像装置22及び移動機構23を示す模式的な斜視図である。
【0063】
移動機構23は、撮像装置22を印刷物3の幅方向へ移動案内するガイドレール27と、撮像装置22をガイドレール27に沿って移動させる駆動手段としてのパルスモータ(図示略)と、を備えている。
【0064】
図4に撮像装置22の移動可能範囲Bを示す。すなわち、移動機構23は、パルスモータの駆動により、印刷物3の幅方向における両端間に亘って撮像装置22を移動させることが可能となっている。
【0065】
また、パルスモータの駆動量、すなわち制御装置21から移動機構23のパルスモータへ入力されるパルス数を調節することにより、移動機構23は、印刷物3の幅方向における所望の位置へ撮像装置22を移動させることが可能となっている。
【0066】
図5は撮像装置22の移動量の制御動作を説明するための模式的な斜視図である。
【0067】
撮像装置22は、制御装置21から移動機構23のパルスモータへ入力されるパルス数のカウント値に応じた位置に移動されるようになっている。
【0068】
具体的には、例えば、見当ずれ関連処理装置100の電源投入時に、撮像装置22が図5の第1リミット位置(例えば、印刷物3の幅方向における左端)へ移動し、この位置において、カウント値が0であることをパルスモータに認識させる。
【0069】
撮像装置22は、図5の第1リミット位置から第2リミット位置(例えば、印刷物3の幅方向における右端であり、パルスモータのカウント値の1000に相当する位置)まで移動可能である。
【0070】
例えば、図5に示すように、カウント値が600の位置からカウント値が100の位置まで撮像装置22を移動させたい場合には、制御装置21は、マイナス方向へ500パルスのパルス信号をパルスモータへ出力する。
【0071】
ここで、撮像装置22は、見当ずれが発生していない場合には、印刷物3の幅方向における任意の位置において、印刷物3における印刷の出来を確認するための画像を撮像する監視動作を行う。具体的には、例えば、印刷物3の幅方向において予め設定された複数箇所を順次に繰り返し移動しながら、各箇所の画像を所望の撮像倍率で撮像したりする。
【0072】
図6は、見当ずれ発生時の撮像装置22の移動を説明するための模式的斜視図であり、このうち(a)は移動直前の状態を、(b)は移動後の状態を、それぞれ示す。
【0073】
見当ずれが発生した場合には、撮像装置22は、以下のように動作する。
【0074】
先ず、撮像装置22は、上記の監視動作を一時的に中断する。
【0075】
そして、撮像装置22は、図6(a)→図6(b)に示す動作のように、見当マーク10,11を撮像可能な位置、すなわち、印刷物3の幅方向(走行方向に直交する方向)における端部(例えば、右端)へと移動機構23により移動される。
【0076】
なお、見当ずれ発生時の撮像装置22の移動量は、見当ずれ発生直前の撮像装置22の位置と、見当ずれ発生時に見当マークを撮像する所定位置(例えば、印刷物3の幅方向における右端位置)と、の差分となる。
【0077】
次に、撮像装置22は、制御装置21により指示されたタイミングで撮像を行うことにより、見当ずれ発生箇所の見当マーク10,11(例えば、印刷物3の右端の見当マーク10,11)を撮像する。
【0078】
なお、見当ずれ発生時に撮像装置22が見当マーク10,11を撮像する位置は、事前にオペレータが制御装置21に登録しておく。すなわち、制御装置21は、見当ずれ発生時に撮像装置22が見当マーク10,11を撮像する位置を、パルスモータのカウント数に換算して記憶する。
【0079】
また、見当ずれ発生時に撮像装置22が見当マーク10,11を撮像する際の撮像倍率も、事前にオペレータが制御装置21に登録しておくものとし、撮像装置22は、見当ずれ発生時には、その撮像倍率で見当マーク10,11を撮像する。
【0080】
ここで、制御装置21は、見当ずれ発生時の撮像装置22による撮像タイミングを以下に説明するようにして制御することにより、見当ずれ発生箇所の見当マーク10,11を撮像装置22に撮像させる。
【0081】
制御装置21には、ロータリーエンコーダ6から上記の第1及び第2のパルスが入力されるようになっている。
【0082】
また、見当ずれの発生時には、自動見当装置5から制御装置21へ見当ずれ信号が入力される。すなわち、印刷ユニット1において見当ずれが発生した場合にはその旨を示す見当ずれ信号(以下、第1見当ずれ信号)が、印刷ユニット2において見当ずれが発生した場合にはその旨を示す見当ずれ信号(以下、第2見当ずれ信号)が、それぞれ制御装置21へ入力される。
【0083】
なお、見当ずれ信号(第1見当ずれ信号及び第2見当ずれ信号)は、例えば、ON/OFF信号であり、見当ずれが生じている間はONの状態となり、見当ずれが終息するとOFFに戻る。
【0084】
また、制御装置21は、印刷物3が第1スキャニングヘッドによる見当マーク10の検出位置から撮像装置22による撮像位置へ到達するまでの第1走行距離と、印刷物3が第2スキャニングヘッドによる見当マーク11の検出位置から撮像装置22による撮像位置へ到達するまでの第2走行距離と、を予め記憶している。
【0085】
制御装置21は、第1見当ずれ信号を受信した場合(第1見当ずれ信号がOFFからONに切り替わるのを検出した場合)には、移動機構23のパルスモータに指示を送って撮像装置22を見当ずれ発生時に見当マークを撮像する所定位置へ移動させる一方で、ロータリーエンコーダ6から入力される第1及び第2のパルスに基づいて該第1見当ずれ信号の受信タイミングからの印刷物3の走行距離をカウントし始める。
【0086】
そして、カウントする走行距離が第1走行距離に達したタイミングで、撮像装置22に撮像を行わせる。
【0087】
これにより、撮像装置22は、見当ずれ発生箇所の見当マーク10,11を撮像できる。
【0088】
同様に、制御装置21は、第2見当ずれ信号を受信した場合(第2見当ずれ信号がOFFからONに切り替わるのを検出した場合)には、移動機構23のパルスモータに指示を送って撮像装置22を見当ずれ発生時に見当マークを撮像する所定位置へ移動させる一方で、ロータリーエンコーダ6から入力される第1及び第2のパルスに基づいて該第2見当ずれ信号の受信タイミングからの印刷物3の走行距離をカウントし始める。
【0089】
そして、カウントする走行距離が第2走行距離に達したタイミングで、撮像装置22に撮像を行わせる。
【0090】
これにより、撮像装置22は、見当ずれ発生箇所の見当マーク10,11を撮像できる。
【0091】
ここで、一連の見当ずれが継続し、終息するまでの時間が長い場合には、その間に撮像装置22により撮像する見当マーク10,11の画像の数を複数枚にしても良い。
【0092】
一連の見当ずれの継続中に複数枚の撮像を行う場合、見当ずれ発生箇所の画像を最初に撮像し、次の撮像からは1単位絵柄毎に行うか、或いは、複数単位絵柄毎に1枚の撮像を行う。撮像のインターバルは、1枚の画像の撮像に要する制御装置21や撮像装置22の処理時間と、印刷物3の走行速度との兼ね合いにより、適宜に設定すると良く、走行速度が遅い場合には1単位絵柄毎の撮像が可能であるが、走行速度が速い場合には複数単位絵柄毎の撮像を行うと良い。
【0093】
また、制御装置21は、見当ずれ信号(第1見当ずれ信号又は第2見当ずれ信号)がONの状態が、印刷物3の走行方向におけるどの位置からどの位置まで(何mの間)続いたかを、見当ずれ信号と、ロータリーエンコーダ6から入力される第1及び第2のパルス信号と、を用いた演算により求め、演算結果を見当ずれの発生履歴として記憶保持する。
【0094】
すなわち、制御装置21は、見当ずれの発生箇所(開始位置)が印刷物3の走行方向におけるどの位置であるか(例えば、印刷開始位置から何mの位置であるか)と、印刷物3における見当ずれの発生箇所から終息位置までの長さと、を演算し、見当ずれの発生履歴として記憶する。
【0095】
なお、見当ずれの発生履歴は、印刷ユニット1で発生した見当ずれと、印刷ユニット2で発生した見当ずれと、を区別して記憶保持する。
【0096】
また、制御装置21は、撮像装置22から送信された撮像データ(見当ずれ発生時の撮像データを含む)も記憶保持する。
【0097】
また、制御装置21は、見当ずれの発生履歴や撮像データを、現在印刷中の(或いは直前に印刷を終えた)1本の印刷物3についてのみ記憶保持するだけでなく、過去に処理した所定数の印刷物3についても記憶保持しておくことにより、過去に処理した印刷物3に関する見当ずれについて、遡って確認を行うことが可能となる。
【0098】
制御装置21は、記憶保持したこれらの情報(演算結果や画像データ)を、そのまま、或いは、適宜に加工して、モニタ24により表示出力させたり、プリンタ25によりプリント出力させたりすることにより、オペレータに報知することができる。
【0099】
モニタ24は、撮像装置22から制御装置21に送信された撮像データに基づく静止画像を表示することが可能である。
【0100】
図7は、見当ずれの発生時に撮像装置22により撮像された見当マーク10,11を表示した状態のモニタ24を示す斜視図である。
【0101】
図7に示すように、見当ずれが発生した場合、(見当マーク10と見当マーク11がともに同じ態様でずれた場合を除くと)見当マーク10の印刷位置と見当マーク11の印刷位置とが異なるため、見当マーク10と見当マーク11とがずれている。
【0102】
プリンタ25は、上記のような見当ずれの発生履歴をプリント出力する。
【0103】
なお、制御装置21が上記のような見当ずれの発生履歴を加工した後でモニタ24やプリンタ25により出力させる例としては、例えば、巻き取り装置4にて巻き取られた印刷物3において、走行方向の逆方向の順で(すなわち、見当ずれの終息箇所→発生箇所の順で)データを並べて出力することが挙げられる。このように走行方向の逆方向の順でデータを並べて出力することは、巻き取り装置4に巻き取られた印刷物3を巻き替えるときに見当ずれ部分を抽出する際に有効となる。
【0104】
ラベラ26は、撮像装置22及び移動機構23の設置位置と、巻き取り装置4の設置位置と、の間に設置されている。
【0105】
ラベラ26は、制御装置21により動作タイミングが制御されて、印刷物3において、見当ずれの発生箇所と終息箇所の双方に、ラベルを貼付する。
【0106】
すなわち、制御装置21は、印刷物3が第1スキャニングヘッドによる見当マーク10の検出位置からラベラ26によるラベルの貼付位置へ到達するまでの第3走行距離と、印刷物3が第2スキャニングヘッドによる見当マーク11の検出位置からラベラ26によるラベルの貼付位置へ到達するまでの第4走行距離と、を予め記憶している。
【0107】
制御装置21は、第1見当ずれ信号を受信した場合(第1見当ずれ信号がOFFからONに切り替わるのを検出した場合)には、上記のように、ロータリーエンコーダ6から入力される第1及び第2のパルスに基づいて該第1見当ずれ信号の受信タイミングからの印刷物3の走行距離をカウントし始めて、カウントする走行距離が第3走行距離に達したタイミングで印刷物3に対するラベル貼付を行うように、ラベラ26に指令を送信する。
【0108】
これにより、ラベラ26は、印刷物3における見当ずれ発生箇所へラベルを貼付できる。
【0109】
また、制御装置21は、第1見当ずれ信号がONからOFFに切り替わるのを検出した場合には、ロータリーエンコーダ6から入力される第1及び第2のパルスに基づいて該切り替わり検出のタイミングからの印刷物3の走行距離をカウントし始めて、カウントする走行距離が第3走行距離に達したタイミングで印刷物3に対するラベル貼付を行うように、ラベラ26に指令を送信する。
【0110】
これにより、ラベラ26は、印刷物3における見当ずれ終息箇所へラベルを貼付できる。
【0111】
同様に、制御装置21は、第2見当ずれ信号を受信した場合には、上記のように、ロータリーエンコーダ6から入力される第1及び第2のパルスに基づいて該第2見当ずれ信号の受信タイミングからの印刷物3の走行距離をカウントし始めて、カウントする走行距離が第4走行距離に達したタイミングで印刷物3に対するラベル貼付を行うように、ラベラ26に指令を送信する。
【0112】
これにより、ラベラ26は、印刷物3における見当ずれ発生箇所へラベルを貼付できる。
【0113】
また、制御装置21は、第2見当ずれ信号がONからOFFに切り替わるのを検出した場合には、ロータリーエンコーダ6から入力される第1及び第2のパルスに基づいて該切り替わり検出のタイミングからの印刷物3の走行距離をカウントし始めて、カウントする走行距離が第4走行距離に達したタイミングで印刷物3に対するラベル貼付を行うように、ラベラ26に指令を送信する。
【0114】
これにより、ラベラ26は、印刷物3における見当ずれ終息箇所へラベルを貼付できる。
【0115】
なお、所定のレベルを超えた見当ずれが発生した場合にのみラベラ26によりラベル貼付を行わせるようにもできるようになっている。すなわち、例えば、オペレータが見当ずれ関連処理装置100の動作モードの切替を行うと、制御装置21が見当ずれのレベル判定を行う動作モードとなり、例えば、所定の長さ以上(例えば、何m以上)に亘って発生した見当ずれに対してのみラベラ26によりラベル貼付を行わせるようなる。
【0116】
また、印刷ユニット1及び印刷ユニット2の双方で発生した見当ずれも、走行長上では同じ発生箇所となる場合があるが、それらを複合的に計算し、発生箇所と終息箇所の2点にラベルを貼り付けることにより、見当ずれ領域を簡単に認識することが可能となる。
【0117】
次に、動作を説明する。
【0118】
先ず、印刷物3に対する印刷が開始されると、制御装置21は、ロータリーエンコーダ6から入力される第1及び第2のパルス信号を用いて、印刷物3の走行長のカウント動作を開始する。
【0119】
また、撮像装置22は、予め設定された所定の撮像位置を移動機構23により順次に移動されながら、印刷物3を撮像する通常の監視動作を開始する。
【0120】
また、制御装置21は、自動見当装置5から入力される見当ずれ信号(第1見当ずれ信号及び第2見当ずれ信号)を監視する。
【0121】
次に、例えば、印刷ユニット1にて見当ずれが発生すると、自動見当装置5は第1見当ずれ信号を制御装置21に出力する。具体的には、例えば、第1見当ずれ信号をOFFからONに切り替える。
【0122】
制御装置21は、第1見当ずれ信号を受信すると(第1見当ずれ信号がOFFからONに切り替わるのを検出すると)、移動機構23に指令を送信して、撮像装置22を見当ずれ発生時に見当マークを撮像する所定位置へと移動させる(図6参照)。
【0123】
また、制御装置21は、ロータリーエンコーダ6から入力される第1及び第2のパルスに基づいて、第1見当ずれ信号の受信タイミングからの印刷物3の走行距離をカウントし始める。
【0124】
そして、制御装置21は、撮像装置22に指令を送信し、カウントする走行距離が第1走行距離に達したタイミングで撮像を行わせる。
【0125】
これにより、撮像装置22は、見当ずれ発生箇所の見当マーク10,11を撮像する。
【0126】
撮像装置22は、撮像により得られた撮像データを制御装置21に送信し、制御装置21は受信した撮像データを記憶保持するとともに、モニタ24に表示させる(図7参照)。
【0127】
更に、制御装置21は、ラベラ26に指令を送信し、カウントする走行距離が第3走行距離に達したタイミングで印刷物3に対するラベル貼付を行わせる。
【0128】
これにより、ラベラ26は、印刷物3における見当ずれ発生箇所へラベルを貼付する。
【0129】
次に、制御装置21は、第1見当ずれ信号がONからOFFに切り替わるのを検出すると、撮像装置22及び移動機構23に指令を送信して、通常の監視動作を再開させるとともに、ロータリーエンコーダ6から入力される第1及び第2のパルスに基づいて、該切り替わりのタイミングからの印刷物3の走行距離をカウントし始める。
【0130】
更に、制御装置21は、ラベラ26に指令を送信し、カウントする走行距離が第3走行距離に達したタイミングで印刷物3に対するラベル貼付を行わせる。
【0131】
これにより、ラベラ26は、印刷物3における見当ずれ終息箇所へラベルを貼付する。
【0132】
また、制御装置21は、第1見当ずれ信号がONの状態が、印刷物3の走行方向におけるどの位置からどの位置まで続いたかを、第1見当ずれ信号と、ロータリーエンコーダ6から入力される第1及び第2のパルス信号と、を用いた演算により求め、演算結果を見当ずれの発生履歴として記憶保持する。
【0133】
また、印刷物3に対する一連の印刷動作が終了すると、印刷機200から制御装置21へとその旨の信号が入力される。
【0134】
制御装置21は、印刷物3に対する一連の印刷動作終了を示す信号を印刷機200から受けると、カウントしていた印刷物3のトータルの走行長をリセットする。また、このときに、記憶保持した見当ずれの発生履歴をプリンタ25によりプリント出力させる。
【0135】
以上のような第1の実施形態によれば、印刷物3における見当ずれの発生箇所の見当マークを撮像し、撮像された画像をモニタ24に表示することができるので、発生した見当ずれがどのような態様のものであり、どの程度の見当ずれが発生したのかをオペレータが容易に認識することが可能となる。よって、印刷物3から不良印刷領域として切除する領域を必要最小限の領域としたり、或いは、瞬時に終息した見当ずれについても不良印刷領域を切除したりすることが容易となる。
【0136】
また、ラベラ26により自動的に見当ずれの発生箇所及び終息位置にラベルを貼付するので、印刷不良領域の抽出が容易となる。
【0137】
また、見当ズレの履歴情報がプリンタ25によりプリント出力されるので、製品における不良印刷領域が容易に分かり、不良印刷領域の削除漏れを無くすことができる。よって、製品品質の向上と、削除すべき領域が限定されることによる損失低減とが可能となる。
【0138】
なお、上記の各実施形態では、見当ずれの発生時以外には撮像装置22により印刷状態の監視を行うことを前提としているため、見当ずれの発生時に撮像装置22を移動機構23により所定位置に移動させる例を説明したが、撮像装置22を見当ずれ発生時の見当マークの撮像機能だけを担うものとすれば、撮像装置22の位置は固定とすることができ、従って、移動機構23は不要とすることができる。
【0139】
また、ラベラ26が見当ずれ発生箇所に貼付するラベルと、見当ずれ終息箇所に貼付するラベルとを視覚的に区別可能な別のラベル(例えば、色や形が互いに異なるなど)としたり、各印刷ユニット1,2ごとの見当ずれに対して貼付するラベルについても視覚的に互いに区別可能な別のラベルとすることも好ましく、このようにすることにより、見当ずれ発生箇所と終息箇所とを容易に区別したり、各印刷ユニット1,2において発生した見当ずれの発生箇所及び終息箇所を容易に区別して認識することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】本実施形態に係る見当ずれ関連処理装置と、この見当ずれ関連処理装置が設けられた印刷機と、の構成を示すブロック図である。
【図2】印刷物に対する絵柄及び見当マークの印刷態様の例を示す図である。
【図3】走行量検出手段としてのロータリーエンコーダが出力するパルスを説明するための模式図である。
【図4】撮像装置及び移動機構を示す模式的な斜視図である。
【図5】撮像装置の移動量の制御動作を説明するための模式的な斜視図である。
【図6】見当ずれ発生時の撮像装置の移動を説明するための模式的斜視図であり、このうち(a)は移動直前の状態を、(b)は移動後の状態を、それぞれ示す。
【図7】見当ずれの発生時に撮像装置により撮像された見当マークを表示した状態のモニタを示す斜視図である。
【図8】撮像装置の設置位置における印刷物の走行経路を示す側面図である。
【符号の説明】
【0141】
1 印刷ユニット
2 印刷ユニット
3 印刷物
5 自動見当装置
6 ロータリーエンコーダ(走行量検出手段)
10 見当マーク
11 見当マーク
21 制御装置(演算手段、記憶手段)
22 撮像装置
23 移動機構
24 モニタ(モニタ装置)
25 プリンタ(プリンタ装置)
26 ラベラ
100 見当ずれ関連処理装置
200 印刷機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行する印刷物に対して絵柄及び見当マークを順次に印刷する複数の印刷ユニットと、前記複数の印刷ユニットにより印刷がなされた印刷物における見当ずれの発生を検出する自動見当装置と、を備える印刷機に設けられ、見当ずれに関する処理を行う装置であって、
前記自動見当装置により見当ずれが検出された場合に、前記印刷物における見当ずれの発生箇所の見当マークを撮像する撮像装置と、
前記撮像装置により撮像された画像を表示するモニタ装置と、
を備えることを特徴とする見当ずれ関連処理装置。
【請求項2】
前記撮像装置は、見当ずれが検出されていない時には、前記印刷物において、その走行方向に対して直交する方向における任意の位置を撮像する機能を担うものであり、
当該見当ずれ関連処理装置は、前記自動見当装置により見当ずれが検出された場合に、前記印刷物の走行方向に対して直交する方向において、前記撮像装置を見当マークの撮像位置に移動させる移動機構を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の見当ずれ関連処理装置。
【請求項3】
前記印刷機は、前記印刷物の走行量を検出する走行量検出手段を備え、
前記撮像装置は、前記走行量検出手段による検出結果と、見当ずれの発生時に前記自動見当装置から出力される見当ずれ信号と、に基づいたタイミングで前記印刷物を撮像することにより、前記印刷物における見当ずれの発生箇所の見当マークを撮像可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の見当ずれ関連処理装置。
【請求項4】
前記印刷物における見当ずれの発生箇所が、該印刷物の走行方向におけるどの位置であるかを、前記走行量検出手段による検出結果と、見当ずれの発生時に前記自動見当装置から出力される見当ずれ信号と、に基づいて演算する演算手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の見当ずれ関連処理装置。
【請求項5】
前記演算手段は、前記印刷物における見当ずれの発生箇所から見当ずれの終息位置までの長さも演算することを特徴とする請求項4に記載の見当ずれ関連処理装置。
【請求項6】
前記演算手段よる演算結果を記憶保持する記憶手段を更に備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の見当ずれ関連処理装置。
【請求項7】
前記記憶手段は前記撮像装置により撮像された画像も記憶保持することを特徴とする請求項6に記載の見当ずれ関連処理装置。
【請求項8】
前記演算手段による演算結果に関する情報をプリント出力可能なプリンタ装置を更に備えることを特徴とする請求項4乃至7の何れか一項に記載の見当ずれ関連処理装置。
【請求項9】
前記印刷物における見当ずれの発生箇所と、前記印刷物における見当ずれが終息した位置と、にラベルを貼付するラベル貼付装置を更に備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の見当ずれ関連処理装置。
【請求項10】
走行する印刷物に対して、複数の印刷ユニットにより絵柄及び見当マークを順次に印刷する第1の過程と、
前記複数の印刷ユニットにより印刷がなされた印刷物における見当ずれの発生を検出する第2の過程と、
前記第2の過程により見当ずれが検出された場合に、前記印刷物における見当ずれの発生箇所の見当マークを撮像する第3の過程と、
前記第3の過程により撮像された画像を表示する第4の過程と、
を備えることを特徴とする見当ずれ関連処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−137195(P2008−137195A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−323713(P2006−323713)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(000135254)株式会社ニレコ (41)
【Fターム(参考)】