説明

角度検出装置

【課題】構成が比較的簡素で、正確に回転角度を検出し得る角度検出装置を提供する。
【解決手段】基台1と基台1上に回転可能に支持されたベース106と間の回転角度を検出し、ベルトのベルト固定装置に対する角度を検出する。基台1と基台1上に回転可能に支持されたベース106と間の回転角度を検出する。ベース106上に固定されたカム11と、カム11と接触してその姿勢もしくは位置が変位する従動子12と、従動子12の変位量を検出するセンサ13とを有する。ベース106の回転量に応じて変化する従動子12の変位量に基づき、ベース106の回転軸111のまわりの回転角度を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械装置もしくはシステム等において、その装置を構成する部材間の相対的角度(典型的には回転角度)の変化を検出する角度検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
機械装置もしくはシステム等において、その装置を構成する部材、特に回転可動部を持つものでは部材相互の角度検出が問題となる場合がある。一方、機械装置の作動上、そのような可動部における部材間の角度検出が必ずしも必要でない場合もある。一般には、機械装置等の機能あるいは作用との関係で角度検出の要不要が決定される。
【0003】
例えば特許文献1に記載の車両試験装置の例をとり説明する。図10は、この特許文献1に記載されたシャシーダイナモメータの概略構成を示している。シャシーダイナモメータが設置されたピットの上部にはピットフロア1が敷設され、試験に供される試験車両Vはピットフロア1上の所定位置に配置固定される。試験車両Vとして四輪駆動車の例とし、その前輪及び後輪に対応してピット内にシャシーダイナモメータが前後に設置される。試験車両Vの4つの車輪は、それぞれ対応するローラ2上に載置される。なお、前後方向をそれぞれ矢印Fr,Rrにより示す。
【0004】
この例では試験車両Vをピットフロア1上の所定位置に固定するために4つのベルト固定装置100が使用される。このベルト固定装置100において、図11に示されるようにピットフロア1上に固定されるベース101と、ベース101上に配置されたモータ部102と、モータ部102に連結された減速装置103と、減速装置103に連結された巻取シャフト104とを有する。試験車両Vとベルト固定装置100の間に張架されたベルト105は、巻取シャフト104によって巻き取られ、その巻取量を加減することでベルト105の張力を適宜設定することができるようになっている。
【0005】
【特許文献1】特開2007−212152号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の例等において、シャシーダイナモメータの稼動開始に先立って、ベルト固定装置100によって張力を設定するが、その場合、複数のベルト105の張力をバランスよく設定するのは必ずしも容易ではない。つまりこの例のように特に前後方向に対して角度をもって張架されるベルト105にあっては、その角度検出がなされないと、それに基づいて張力を算出することが困難である。
【0007】
また、上述したシャシーダイナモメータの場合に限らず、特に回転可動部を持つ機械装置等において、その可動部における部材間の回転角度等に関するデータが得られれば、その装置の作動制御等に極めて有効である場合もある。しかしながら、この種の機械装置等においてそのような角度検出機構もしくは装置を組み込むことは、一般には容易でない。また、組み込んだ場合でも装置構造を複雑化し、更には装置コストを高くする等の問題が発生し得る。
【0008】
本発明は係る実情に鑑み、構成が比較的簡素で、正確に回転角度を検出し得る角度検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による角度検出装置は、車両試験装置上に積載された試験車両との間に張架したベルトを介して、該試験車両を固定するようにしたベルト固定装置において、基台とこの基台上に回転可能に支持されたベースと間の回転角度を検出し、前記ベルトの前記ベルト固定装置に対する角度を検出する角度検出装置であって、前記ベース上に固定されたカムと、このカムと接触してその姿勢もしくは位置が変位する従動子と、この従動子の変位量を検出するセンサとを有し、前記ベースの回転量に応じて変化する前記従動子の変位量に基づき、前記ベースの回転軸のまわりの回転角度を検出するようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明による角度検出装置において、前記カムは、円筒状の上端高さが漸増するように形成された傾斜カム面を有し、前記従動子の一端が前記基台に回動可能に支持されると共に、その他端は前記傾斜カム面に摺接して傾動し、前記従動子の傾斜角度を前記センサにより検出するようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明による角度検出装置において、前記カムは、前記ベースの回転軸に関する半径距離が漸増するように形成された曲線カム面を有し、前記従動子は前記基台に往復動動可能に支持されると共に、前記曲線カム面に摺接して直動し、前記従動子の直動位置を前記センサにより検出するようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明による角度検出装置において、前記従動子の変位量としての傾斜角度が、前記ベースの回転角度と等しくなるように設定されていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明による角度検出装置は、車両試験装置上に積載された試験車両との間に張架したベルトを介して、該試験車両を固定するようにしたベルト固定装置において、基台とこの基台上に回転可能に支持されたベースと間の回転角度を検出し、前記ベルトの前記ベルト固定装置に対する角度を検出する角度検出装置であって、前記ベースを支持する回転軸にその回転量を検出する回転量検出機構を装着したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、従動子は、ベース上に固定されたカムと接触してその姿勢もしくは位置が変位し、この従動子の変位量をセンサによって検知する。このようにベースの回転量に応じて変化する従動子の変位量に基づき、ベースの回転軸のまわりの回転角度を的確に検出することができる。その場合、本発明装置は構成が比較的簡素であり、これにより低コストにして正確な角度検出を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照し、従来例と実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用いて、本発明による角度検出装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係る角度検出装置10の構成例を示している。なお、この実施形態において、車両試験装置(シャシーダイナモメータ)の使用に際して試験車両を所定位置に固定するためのベルト固定装置に適用した例とする。
【0016】
シャシーダイナモメータとして従来例で説明したもの(図9参照)と実質的に同様のものであってよく、従って、試験に供される試験車両Vはピットフロア1(本発明における基台に相当する)上の所定位置に配置固定される。また、試験車両Vの前輪及び後輪に対応してピット内にシャシーダイナモメータが前後に設置される。試験車両Vの4つの車輪はそれぞれ対応するローラ2上に載置される。
【0017】
また、試験車両Vをピットフロア1上の所定位置に固定するために4つのベルト固定装置100が使用される。試験車両Vとベルト固定装置100の間に張架されたベルト105を介して、試験車両Vが固定されるものとする。この実施形態では、後述するようにピットフロア1上に間接又は直接的に回転可能に支持されたベース106を有する。このベース106上にベルト固定装置100の実質的な主要部を構成するベルト巻取ユニット100Aが搭載される。
【0018】
ここで、ベルト巻取ユニット100Aはベース106上に配置固定されたモータ部102と、モータ部102に連結された減速装置103と、減速装置103に連結された巻取シャフト104とを有する。ベルト105はガイド107に挟持されるかたちで巻取シャフト104へ導入され、巻取シャフト104を回転駆動することで巻き取られる。この例ではガイド107は、ベース106上に立設された支柱108に沿って、所定ストローク上下動可能に支持される。ガイド107は、支柱108に付設されたリードスクリュ109と螺合し、ハンドル110の操作によりリードスクリュ109を介して上下動するようになっている。
【0019】
さて、本発明においてベース106は、例えば図2のようにその回転軸111が下方に垂下され、回転軸111は基台(ピットフロア1)に対してベアリング112を介して、回転可能に支持される。この回転軸111の適所(例えば、回転軸111の下端とする)には、回転軸111の回転量を検出する角度検出機構、即ち基台に対するベース106の回転角度を検出するようにした角度検出装置10を備えている。
【0020】
本発明の第1の実施形態では角度検出装置10として、例えばエンコーダあるいはポテンショメータ等が使用される。エンコーダ又はポテンショメータの出力信号から固定側の基台に対するベース106の相対回転角度を算出することができる。
【0021】
上述したような角度検出装置10を備えたベルト固定装置100は、試験車両Vを前述のシャシーダイナモメータ上の所定位置に固定すべく、例えば図9の場合と同様に試験車両Vの斜前方及び後方にそれぞれ配置される。この例では例えばシャシーダイナモメータの稼動開始に先立ち、ベルト固定装置100によって張力を設定する場合について説明する。
【0022】
試験車両Vの4つの車輪が、それぞれ対応するローラ2上に載置された状態とする。オペレータは現場合せで、ベルト105がベルト固定装置100から所定の角度で張られるように予め設定しておく。ベルト巻取ユニット100Aのモータ部102を作動させ、これによりベルト105が巻取シャフト104に巻き取られる。この際ベルト105に所定の張力が発生し、ベルト巻取ユニット100Aの回転角度が確定する。角度検出装置10はこのときの回転軸111の回転量、即ち基台に対するベース106の回転角度を検出する。これにより図9を参照して、各ベルト固定装置100及び試験車両V間にそれぞれ張架されたベルト105の角度(例えば前後方向に対する傾斜角度)αが検出される。
【0023】
このように検出した角度αから試験車両Vにおける前後の牽引作用点P1,P2を自動的に算出することができ、且つこれらの牽引作用点P1,P2の位置関係から前後方向の牽引方向を算出することができる。そして、各ベルト105の張力を前後方向及びその直交方向にベクトル分解することで、前後方向そして特に左右方向の張力のバランスをとることができ、この結果初期の車両拘束時において、ベルト固定装置100の牽引張力を常に適正に制御することが可能になる。このようにベルト固定装置100に本発明の角度検出装置10を適用することで、ベルト105の適正な張力管理を実現することができる。
【0024】
(第2の実施の形態)
次に、本発明による角度検出装置の第2の実施形態を説明する。この第2の実施形態においても、車両試験装置の使用に際して試験車両を所定位置に固定するためのベルト固定装置に適用した例とする。
図3及び図4は、本発明の第2の実施形態に係る角度検出装置10の構成例を示している。第2の実施形態において、基台(ピットフロア1)基台とこの基台上に回転可能に支持されたベース106と間の回転角度を検出する。
【0025】
第2の実施形態の角度検出装置10では、ベース106上に固定されたカム11と、このカム11と接触してその姿勢が変位する従動子12と、この従動子12の変位量を検知するセンサ13とを有する。そして、ベース106の回転量に応じて変化する従動子12の変位量に基づき、ベース106の回転軸111のまわりの回転角度を検出するようになっている。
【0026】
具体的構成においてカム11は、円筒状の上端高さが漸増するように形成された傾斜カム面11aを有し、所謂エンドカムとして構成されるものであってよい。カム11は回転軸111と同心に配置され、その内側にベルト巻取ユニット100Aが配置される。傾斜カム面11aは典型的には一定の傾斜角度で直線状に傾斜する、即ち線形(一次関数)に形成される。また、傾斜カム面11aの表面は摩擦係数が小さく、従って従動子12との間の摩擦抵抗を可能な限り小さくする。
【0027】
従動子12は平板状に形成され、カム11の半径方向に沿って配置される。また、従動子12の一端(基端側)は、基台側に固定の支軸14のまわりに回動可能(図4、矢印A参照)に支持されると共に、その他端(先端側)は傾斜カム面11aに摺接するようになっている。この場合、従動子12の先端が傾斜カム面11aの高さ最低部位に摺接するときに、図4のように従動子12が水平となるように設定される。そして、従動子12がこの水平状態から傾動する際、従動子12の傾斜角度θをセンサ13により検出するようになっている。
【0028】
なお、従動子12の基端側において、支軸14の適所にスプリング等の弾機手段(図示せず)が装着される。このスプリング等の弾力により従動子12をその傾斜状態から水平状態へ回動付勢するようにしている。この弾機手段の弾力は、従動子12及び傾斜カム面11a間の接触圧力が必要以上に大きくならないように設定し、両者間の円滑な相対作動を保証するものとする。
【0029】
従動子12には、その変位量(この実施形態では傾斜角度)を検知するセンサ13が搭載される。センサ13は所謂、傾斜センサ等を用いることができ、該傾斜センサを搭載する従動子12の傾斜角度θを検出する。
【0030】
ここで図5は、第2の実施形態における作用を模式的に示している。ここで、カム11の半径をrとし、また従動子12の長さをlとする。傾斜カム面11aの傾斜角度を一定とし、傾斜カム面11aの形状を展開して示すとy=kxで表される。ベース106の回転角度αに対して、従動子12の傾斜角度θとすると、下記近似式が得られる。
sinθ=krα/l
これよりベース106の回転角度は、下記式で近似することができる。
α=l・sinθ/kr
【0031】
第2の実施形態においてベース106の回転角度に応じて、従動子12の傾斜角度が変化し、従動子12の傾斜角度θをセンサ13によって検出することでベース106の回転量を検出することができる。従って、第2の実施形態においてもベース106の回転角度を検出することにより、第1の実施形態と同様にベルト固定装置100の牽引張力を適正に制御することができる。
【0032】
なお、例えば図6に示したようにカム11の傾斜カム面11aに対して、典型的には鉛直方向に当接する従動子15を使用することも可能である。この場合、従動子15の先端(下端)15aが傾斜カム面11aに弾接するようにし、従動子15の上下動が例えばリニアゲージ等のセンサによって検出される。
【0033】
(第3の実施の形態)
次に、本発明による角度検出装置の第3の実施形態を説明する。この第3の実施形態においても、車両試験装置の使用に際して試験車両を所定位置に固定するためのベルト固定装置に適用した例とする。
図7及び図8は、本発明の第3の実施形態に係る角度検出装置10の構成例を示している。第3の実施形態において、前述の各実施形態の場合と同様に基台(ピットフロア1)基台とこの基台上に回転可能に支持されたベース106と間の回転角度を検出する。
【0034】
第3の実施形態の角度検出装置10では、ベース106上に固定されたカム16と、このカム16と接触して位置が変位する従動子17と、この従動子17の変位量を検知するセンサ18とを有する。そして、ベース106の回転量に応じて変化する従動子17の変位量に基づき、ベース106の回転軸111のまわりの回転角度を検出する。
【0035】
具体的にはカム16は、ベース106の回転軸111に関する半径距離が漸増するように形成された曲線カム面16aを有する。曲線カム面16aは、例えば回転軸111に関してインボリュート曲線(図7、平面視)をなすように形成される。この場合、ベルト巻取ユニット100Aはカム16と干渉しないように上方へオフセットして配置される。また、曲線カム面16aの表面は摩擦係数が小さく、従って従動子17との間の摩擦抵抗を可能な限り小さくする。
【0036】
従動子17は棒状に形成され、回転軸111と同心円の半径方向に配置される。従動子17は基台側に固定のガイド19によって、上記同心円の半径方向に往復動可能(図7、矢印B参照)に支持されると共に、曲線カム面16aに摺接して直動する。従動子17の先端には、曲線カム面16aに接触する回転ローラ20が取り付けられる。そして、この回転ローラ20は曲線カム面16a上を転動するようになっている。また、従動子17はスプリング21等の弾機手段によって、ガイド19からカム16側へ突出するように付勢されている。
【0037】
センサ18はガイド19内に装着された、例えばリニアゲージ等によって構成される。第2の実施形態では、往復動する従動子17の直動位置の変化量をセンサ18により検出するようになっている。
【0038】
第3の実施形態においてベース106の回転角度に応じて、従動子17の曲線カム面16aに対する接触位置がインボリュート曲線に沿って変化し、これにより従動子17の直動位置が変化し、従動子12の位置の変化量を検知するセンサ18によって検出することでベース106の回転量を検出することができる。従って、第3の実施形態においてもベース106の回転角度を検出することにより、第1の実施形態等と同様にベルト固定装置100の牽引張力を適正に制御することができる。
【0039】
(第4の実施の形態)
次に、本発明による角度検出装置の第4の実施形態を説明する。図9は、本発明の第4の実施形態に係る角度検出装置10の構成例を示している。
第4の実施形態の角度検出装置10では、ベース106上に固定されたピン(もしくはカム)24と、このピン24と接触してその姿勢が変位する従動子22と、この従動子22の変位量を検知するセンサ13とを有する。そして、ベース106の回転量に応じて変化する従動子22の変位量に基づき、ベース106の回転軸111のまわりの回転角度を検出するようになっている。
【0040】
具体的構成においてピン24は、ベース106の側方(半径方向)に突設され、ベース106と一体化して回動する。従動子22は円弧状に形成され、ベース106の外周に沿って配置される。また、従動子22の一端(基端側)は、基台側に固定の支軸23のまわりに回動可能に支持されると共に、その底面はピン24に摺接するようになっている。この場合、図9(b)のように従動子22の先端がピン24に摺接するときに、従動子22が水平となるように設定される。従動子22がこの水平状態から傾動する際、従動子22の傾斜角度θをセンサ13により検出するようになっている。
【0041】
本実施形態では、従動子22の底面にはテーパが付されており、従動子22の傾斜角度がそのままベース106の回転角度となるように設定されている。即ち、図示のように従動子22の傾斜角度θのとき、ベース106の回転角度θとなる。
【0042】
第4の実施形態によれば、従動子22の傾斜角度から直ちにベース106の回転角度が分るので、角度算出のための計算式が不要となる。センサ13の絶対位置(傾斜角度)で回転角度を把握できるため、仮りに電源OFFとなった場合でも検出データが消失することがない。更に、構成部品の加工等を簡略化し、結果的にコスト低減を図ることができる等の利点がある。
【0043】
上述の実施形態では基台とベース106との間の角度検出の場合について説明したが、例えば同心に配置された2つの軸と軸の間の角度検出において本発明を適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の角度検出装置の第1の実施形態を示す平面図である。
【図2】本発明の角度検出装置の第1の実施形態を示す側面図である。
【図3】本発明の角度検出装置の第2の実施形態を示す平面図である。
【図4】本発明の角度検出装置の第2の実施形態を示す側面図である。
【図5】本発明の角度検出装置の第2の実施形態における作用を説明するための図である。
【図6】本発明の角度検出装置の第2の実施形態における変形例を示す側面図である。
【図7】本発明の角度検出装置の第3の実施形態を示す平面図である。
【図8】本発明の角度検出装置の第3の実施形態を示す側面図である。
【図9】本発明の角度検出装置の第4の実施形態を示す平面図及び側面図である。
【図10】機械装置類の例としての車両試験装置の構成例を示す平面図である。
【図11】従来例に係るベルト固定装置の構成例を示す平面図及び側面図である。
【符号の説明】
【0045】
10 角度検出装置
11,16 カム
11a カム面
12,15,17 従動子
13,18 センサ
14 支軸
19 ガイド
20 回転ローラ
21 スプリング
100 ベルト固定装置
100A ベルト巻取ユニット
102 モータ部
103 減速装置
104 巻取シャフト
105 ベルト
106 ベース
107 ガイド
108 支柱
109 リードスクリュ
110 ハンドル
111 回転軸
112 ベアリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両試験装置上に積載された試験車両との間に張架したベルトを介して、該試験車両を固定するようにしたベルト固定装置において、
基台とこの基台上に回転可能に支持されたベースと間の回転角度を検出し、前記ベルトの前記ベルト固定装置に対する角度を検出する角度検出装置であって、
前記ベース上に固定されたカムと、このカムと接触してその姿勢もしくは位置が変位する従動子と、この従動子の変位量を検出するセンサとを有し、
前記ベースの回転量に応じて変化する前記従動子の変位量に基づき、前記ベースの回転軸のまわりの回転角度を検出するようにしたことを特徴とする角度検出装置。
【請求項2】
前記カムは、円筒状の上端高さが漸増するように形成された傾斜カム面を有し、前記従動子の一端が前記基台に回動可能に支持されると共に、その他端は前記傾斜カム面に摺接して傾動し、前記従動子の傾斜角度を前記センサにより検出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の角度検出装置。
【請求項3】
前記カムは、前記ベースの回転軸に関する半径距離が漸増するように形成された曲線カム面を有し、前記従動子は前記基台に往復動動可能に支持されると共に、前記曲線カム面に摺接して直動し、前記従動子の直動位置を前記センサにより検出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の角度検出装置。
【請求項4】
前記従動子の変位量としての傾斜角度が、前記ベースの回転角度と等しくなるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の角度検出装置。
【請求項5】
車両試験装置上に積載された試験車両との間に張架したベルトを介して、該試験車両を固定するようにしたベルト固定装置において、
基台とこの基台上に回転可能に支持されたベースと間の回転角度を検出し、前記ベルトの前記ベルト固定装置に対する角度を検出する角度検出装置であって、
前記ベースを支持する回転軸にその回転量を検出する回転量検出機構を装着したことを特徴とする角度検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−122047(P2009−122047A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−298346(P2007−298346)
【出願日】平成19年11月16日(2007.11.16)
【出願人】(000145806)株式会社小野測器 (230)
【Fターム(参考)】