説明

記録媒体を備えた開口容器

【課題】記録媒体を備えた開口容器において、工場出荷時から使用時までの間の記録媒体からの情報の読み出しを防止すると共に、使用時には、使用者が失念することなく記録媒体を読み出し可能な状態での外部装置への装着を安価に実現する。
【解決手段】
記録した情報を読み出し可能な記録媒体20が設けられた、開口11を有する開口容器1の記録媒体20に、この記録媒体20に記録されている情報の読出しを阻止する読出阻止部31を備えたシール30を貼付すると共に、このシールの延長部32により開口11を封止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の情報を記録する記録媒体が設けられた開口容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、孔版印刷機等で使用されるインク等の消耗品を供給する開口容器において、RFID(Radio Frequency Identification)タグ等の記録媒体が利用されている。これらの記録媒体には、消耗品の種類、適合性等が記録されている。
【0003】
記録媒体に記録された情報は、品質管理、新製品開発の観点からも第三者による不正な、記録媒体からの情報の読み出しを防止する必要がある。また、RFIDタグには、ユニークIDが付与されており、近年、このユニークIDを不正に読み出し、蓄積及び解析することで、個人の行動が特定される虞が指摘されており、プライバシー保護の観点からも第三者による不正な、記録媒体からの情報の読み出しを防止する必要がある。
【0004】
特許文献1には、孔版印刷機に使用されるインク容器の上端面にリブを形成し、該リブに記録媒体を接着することにより、使用後のインク容器から記録媒体を容易に取り外すことができるインク容器が提案されている。
【0005】
特許文献2には、電磁波遮蔽部材で記録媒体の全体を覆うことにより、記録媒体からの情報の読み出しを防止すると共に、この電磁遮蔽部材から記録媒体を露出させることにより、記録媒体からの情報の読み出し可能とする機構が提案されている。
【特許文献1】特開2004−262235
【特許文献2】特開2005−86244
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に提案されている技術では、インク容器から記録媒体を取り外すことにより、インク容器を廃棄する場合、またはリサイクルする場合に、第三者による不正な記録媒体からの情報の読み出しを防止することは可能であるが、インク容器にインクが充填され、封止される工場出荷時からインク容器が開封される使用時までの間の第三者による不正な、記録媒体からの情報の読み出しを防止することは困難である。
【0007】
特許文献2に提案されている技術では、電磁遮蔽部材で記録媒体全体を覆うことにより、工場出荷時から使用時までの間の第三者による不正な、記録媒体からの情報の読み出しを防止することは可能であるが、構造的に複雑でありコストアップが生じる虞がある。さらに、使用時には、使用者は記録媒体を電磁遮蔽部材から確実に露出させる注意が必要であり、失念した場合には、記録媒体は読み出し可能な状態とならずに外部装置に装着される虞がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、工場出荷時から使用時までの間の第三者による不正な、記録媒体からの情報の読み出しを防止すると共に、使用時には、使用者が失念することなく記録媒体を読み出し可能な状態として、外部装置に装着できる開口容器を安価に実現するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の課題を解決するために、本発明による第1の開口容器は、記録した情報を読出し可能な記録媒体が設けられた、開口を有する開口容器であって、記録媒体にこの記録媒体に記録されている情報の読み出しを阻止する読出阻止部を備えたシールが貼付され、このシールの延長部により開口が封止されていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明による第2の開口容器は、記録した情報を読み出し可能な記録媒体が設けられた、蓋体により封止される開口を有する開口容器であって、記録媒体にこの記録媒体に記録されている情報の読み出しを阻止する読出阻止部を備えたシールが貼付され、このシールの延長部が開口を封止した蓋体に貼付されていることを特徴とするものである。
【0011】
上記第1及び第2の開口容器における「記録媒体」とは、その記録された所定の情報が外部装置により読み出し可能なものであれば如何なるものでもよい。上記「読出阻止部」とは、読み出しを阻止する機能を有する部分を意味するものであるが、読み出しを完全に阻止する必要はなく、読み出しを実質的に阻止する機能を有する部分をも意味するものである。上記「貼付」とは、記録媒体からの記録の読み出しを不可能にする態様で貼付することを意味するものである。上記「シールの延長部」とは、シールの読出阻止部から連続的に延出した部分を意味するものである。
【0012】
ここで、「蓋体に貼付」とは、必ずしも蓋体の全体に貼付する必要はなく、蓋体の一部に貼付することも含むものである。
【0013】
本発明による開口容器の記録媒体は、コイルパターンアンテナを有するRFIDタグであってもよい。
【0014】
本発明による開口容器のシールの読出阻止部が導電性材料で形成され、RFIDタグのコイルパターンアンテナの全部もしくは一部を覆うものであってもよい。
【0015】
読出阻止部は、コイルパターン導電部であってもよい。また、読出阻止部は、コイルパターンアンテナの両端部を短絡させるものであってもよい。
【0016】
ここで、「コイルパターンアンテナの両端部」とは、コイルパターンアンテナのコイルの両端のみを意味するものでなく、両端近傍をも含むものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明の第1の開口容器によれば、工場出荷時から使用時までの間は、シールの読出阻止部が第三者による不正な、記録媒体からの情報の読み出しを防止すると共に、シールの延長部が開口を封止しているため、使用時のシールの剥離行為が、容器の開口行為と記録媒体からの情報の読み出しを可能にさせる行為とを含み、使用者は、記録媒体を読み出し可能な状態にすることを失念することなく、開口容器を外部装置に装着できる。
【0018】
また、本発明の第2の発明においては、第1の発明と同様に、工場出荷時から使用時までの間の第三者による不正な、記録媒体からの情報の読み出しを防止すると共に、シールの延長部が蓋体に貼付されているので、使用時に、使用者が容器を開口するためには、シールを剥離する行為が必要となり、使用者は、記録媒体を読み出し可能な状態にすることを失念することなく、開口容器を外部装置に装着できる。
【0019】
さらに、本発明の第1及び第2の開口容器は、構造的に複雑ではなくコストアップとなる虞も少ない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら本発明の開口容器の第1の実施形態について説明する。また、本実施形態においては、孔版印刷装置に使用される、インクを供給する容器として説明する。図1A乃至1Cは、開口容器1の第1の実施形態の斜視図である。図1Aは、シールが貼付される前の開口容器、図1Bは、シールが貼付された開口容器、図1Cは、シールが貼付された開口容器の拡大要部を示すものである。なお、図1Cは、理解を容易にするため、シールの一部を剥離した状態で示している。
【0021】
開口容器1は、図1A乃至1Cに示すように、円筒状の樹脂からなる容器本体10、記録媒体20、及びシール30から構成されている。容器本体10の上端面10a側には、容器本体10内に充填されたインクが吐出される開口部11が設けられている。また、この上端面10aには、所定の情報を記録する記録媒体の一例であるRFIDタグ20が接着材等により固定されている。さらに、容器本体10及びRFIDタグ20にはシール30が貼付されている。
【0022】
図2は、シール30の概略構成を示す図である。シール30は、図2に示すように、シール本体34と該シール本体34に設けられた読出阻止部31とシール本体34及び読出阻止部31の表面に設けられた接着層とで構成されており、シール本体34は、読出阻止部31が設けられている基部31aと、該基部31aから連続的に延出した延長部32と、基部31aから延長部32とは反対側に連続して延出した剥離部33とで構成されている。このシール30は、読出阻止部31がRFIDタグ20を覆うように該RFIDタグ20に貼付され、さらに、剥離部33がその先端を残してその他の部分を容器本体10に貼付されている。読出阻止部31、延長部32並びに剥離部33は、何れも接着層を介して容器本体10やRFIDタグ20に対してそれから剥離可能に貼付されている。使用時に、使用者が剥離部33の非貼付部を持って剥離を開始することにより、シール30は、剥離部33、読出阻止部31及び延長部32の順に、容器本体10から剥離され、開口容器1の開口部11が露出することにより、開口容器1は、外部装置に装着可能な状態となる。
【0023】
図3A及び図3Bは、開口容器1の第2の実施形態を示すものである。図3Aは、シールが貼付される前の開口容器、図3Bは、シールが貼付された開口容器を示すものである。ここで、第1の実施形態と同一の部位には、同一番号を付し、説明は省略する。第2の実施形態では、開口容器1は、蓋体12を備え、この蓋体12により容器本体1の開口部11を封止するものであり、シールの延長部32が蓋体12に貼付される点においてのみ第1の実施形態と相違する。
【0024】
第2の実施形態においては、使用時に、使用者がシール30を容器本体10から剥離した後、蓋体12を開封することにより、開口容器1が外部装置に装着可能な状態となる。
【0025】
次に、記録媒体であるRFIDタグ20について詳細に説明する。なお、本発明における記録媒体は、RFIDタグに限定されるものではなく、外部装置と通信することにより情報の読み出しが可能である記録媒体をも含むものである。
【0026】
図4は、容器本体10に固定されたRFIDタグ20の概略構成図である。RFIDタグ20は、図4に示すように、180度を超える円弧と該円弧の弦から構成される、過半円形の誘電体基材からなるTAG基材21の上に、電波通信用のコイルパターンアンテナ22とICチップ(LSI)23を搭載して構成されるものである。コイルパターンアンテナ22は、導体(たとえば、銅等の金属導体)をエッチングやメッキ等することにより、コイルパターンアンテナ22の両端部に形成された、一対の電極パッド22aと共に形成される。この一対の電極パッド22aは、ICチップ23をコイルパターンアンテナ22に電気的に接続させるための、図示しない一対の実装パッドを有している。また、図示しない実装パッドとコイルパターンアンテナ22の交差する部分には、その間に絶縁シート24を貼付し、短絡を防止している。
【0027】
RFIDタグ20は、外部装置の発生する磁界の中に、RFIDタグ20を置くことで、磁束がコイルパターンアンテナ22を通過することにより、起電力が発生すると共に、変調されることにより、外部装置との通信を行うものである。なお、本実施形態においては、変調する際の搬送波(キャリア)は、13.56MHzであるが、これに限定されるものではない。
【0028】
次に、読出阻止部31について詳細に説明する。読出阻止部31は、RFIDタグ20のコイルパターンアンテナ22を覆うことで、電波を遮断し、外部装置とRFIDタグ20との間の通信を不可能とするものである。具体的には、読出阻止部31に電波を遮断する材料、すなわち、アルミや銅等の導電性材料、もしくは、これらの金属を蒸着等した材料を使用し、RFIDタグ20を読出阻止部31で被覆することにより、RFIDタグ20と外部装置との間の通信を防止することができる。また、シール本体34の基部31aが導電性材料等で形成されて該基部31aが読出阻止部31を兼ねるものであってもよい。さらに、読出阻止部31は、シール30の接着面側、表面側のいずれに形成されていてもよい。
【0029】
図5A乃至5Dは、読出阻止部31の第1の実施形態を示す図である。なお、図5B乃至5Dにおいては、容器本体10は省略されている。読出阻止部31は、図5Aに示すように、シール30の全体に形成されてもよく、また、図5B乃至5Dに示すように、シール30の一部に形成されるものであってもよい。
【0030】
また、読出阻止部31は、図5Bに示すように、コイルパターンアンテナ22の一部を覆うことより、電波の一部を遮断し、外部装置とRFIDタグ20との間の通信を防止することも可能である。すなわち、コイルパターンアンテナ22の一部を被覆することにより、コイルパターンアンテナ22を通過する外部装置からの磁束が減少し、RFIDタグ20の所定の起電力の発生を防止するものである。読出阻止部31によるコイルパターンアンテナ22の被覆面積は、外部装置側の通信出力に応じて異なるが、一般的にコイルパターンアンテナ22の総面積の50パーセント以上、望ましくは、80パーセント以上を被覆するものがよい。また、読出阻止部31は、図5Cに示すように、複数の線状の導電部を所定間隔で配列したストライプ形状としてもよく、図5Dに示すように、縦横に配列した格子形状であってもよい。また、コイルパターン22を通過する外部装置からの磁束を減少させるものであればよく、特に限定されるものではない。
【0031】
図6A乃至6Cは、読出阻止部31の第2の実施形態を示す図である。読取阻止部31の第2の実施形態は、シール30に導電性材料によるコイルパターン導電部31aを設けることにより形成される。ここで、コイルパターン導電部31aは、図示しない抵抗成分を有している。すなわち、コイルパターン導電部31aでコイルパターンアンテナ22を被覆することで、コイルパターンアンテナ22の有するキャパシタンス成分が増加し、RFIDタグ20の共振周波数fを所定の共振周波数よりも低下させることにより、RFIDタグ20の外部装置との間の通信を遮断することも可能である。共振周波数fの低下は、外部装置側の通信出力に応じて異なるが、所定の共振周波数fの80パーセント以下、望ましくは、60パーセント以下に低下させるものがよい。また、図6A乃至6Cに示すように、コイルパターン導電部31aの形状は、コイルパターンアンテナ22の共振周波数fを低下させる形状であればよく、特に限定されるものではない。なお、共振周波数fは、所定の共振周波数に対して変化すればよく、必ずしも低下させる必要はなく、上昇させてもよい。
【0032】
図7A乃至7Cは、読出阻止部31の第3の実施形態を示す図である。読取阻止部31の第3の実施形態は、図7Aに示すように、読出阻止部31の両端に一対の短絡パッド31bを有した構成とする。ここで、読出阻止部31の第3の実施形態においては、読出阻止部31はシール30の接着面側に形成される。一対の短絡パッド31bは、図7B及び7Cに示すように、読取阻止部31を記録媒体21に貼付することにより、一対の電極パッド22aと接続する。これにより、読出阻止部31が、一対の短絡パッド31bを介して、一対の電極パッド22a同士を短絡させる。すなわち、ICチップ23の両端がショートすることで起電力が発生しないことにより、外部装置とRFIDタグ20との間の通信を防止することが可能となる。
【0033】
読出阻止部31の第3の実施形態においては、シール30が容器本体10から剥離される際に、読出阻止部31と短絡パッド31bとがシール10と共に剥離されてもよく、短絡パッド31bの電極パッド22a側の表面に導電性接着材等を有することにより、短絡パッド31bが読出阻止部31から切り取られ、電極パッド22a側に残留してもよい。
【0034】
次に、本発明の作用について説明する。図8A乃至8Cは、RFIDタグ20の周波数特性を示すグラフである。図8Aは、通常のRFIDタグ20の周波数特性、図8Bは、読出阻止部31により、共振周波数fが変更されたRFIDタグ20の周波数特性、図8Cは、共振現象を生じないRFIDタグ20の周波数特性を示す。ここで、図8A乃至8Cの横軸は測定周波数を示し、本実施例では10MHzから20MHzとなり、縦軸はゲインを5dB/divで表示するものである。
【0035】
また、RFIDタグ20の通信特性を示すものとして、共振周波数fとQ値とを使用する。Q値は、RFIDタグ20の共振周波数fを測定し、その山状の軌跡の形を評価するのに用いるものである。すなわち、共振周波数fの前後で、3dB減衰した周波数をf、fとし、このf〜fの範囲を帯域幅Bとし、共振周波数fと帯域幅Bとの比からQ値を算出する。
【0036】
図8Aにおいて、読出阻止部31で被覆されていない、通常のRFIDタグ20の共振周波数fは、15.8MHz程度、Q値は、23.32程度を示す。図8Bにおいて、読出阻止部31により、共振周波数fが変更されたRFID20の共振周波数fは、12.7MHz、Q値は、26.30程度に変更されている。また、図8Cにおいて、読出阻止部31で被覆されたRFIDタグ20では、共振現象が発生しないため、共振周波数fが測定されない。
【0037】
したがって、本発明の開口容器1の第1の実施形態は、工場出荷時から使用時までの間は、シール30の読出阻止部31が第三者による不正な、RFIDタグ20からの情報の読み出しを防止すると共に、シール30の延長部32が開口11を封止しているため、使用時のシール30の剥離行為が、容器の開口行為とRFIDタグ20からの情報の読み出しを可能にさせる行為とを含み、使用者は、RFIDタグ20を読み出し可能な状態にすることを失念することなく、開口容器1を外部装置に装着できる。
【0038】
また、本発明の第2の発明の実施形態は、第1の実施形態と同様に、工場出荷時から使用時までの間の第三者による不正な、RFIDタグ20からの情報の読み出しを防止すると共に、シール30の延長部32が蓋体12に貼付されているので、使用時に、使用者が容器を開口するためには、シール30を剥離する行為が必要となり、使用者は、RFID20を読み出し可能な状態にすることを失念することなく、開口容器1を外部装置に装着できる。
【0039】
また、本発明の開口容器1の第1の実施形態及び第2の実施形態は、特に複雑な機構を必要としないため、開口容器1のコストアップとなることもない。
【0040】
また、本発明の開口容器1は、孔版印刷機へのインクを供給する開口容器として説明したが、これに限定されるものではない。図8に示すように、孔版印刷機以外にも、インクジェットプリンタへのインクを供給する開口容器にも使用可能である。
【0041】
さらに、インク以外の消耗品、すなわち、トナー等の供給に使用する開口容器にも使用可能であると共に、印刷機以外の消耗品を供給する開口容器にも使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1A】シールが貼付される前の開口容器1の第1の実施形態の斜視図
【図1B】シールが貼付された開口容器1の第1の実施形態の斜視図
【図1C】シールが貼付された開口容器1の第1の実施形態の要部拡大図
【図2】シール30の概略構成図
【図3A】シールが貼付される前の開口容器1の第2の実施形態の斜視図
【図3B】シールが貼付された開口容器1の第2の実施形態の斜視図
【図4】容器本体10に固定されたRFIDタグ20の概略構成図
【図5A】読出阻止部31の第1の実施形態を示す図
【図5B】読出阻止部31の第1の実施形態を示す図
【図5C】読出阻止部31の第1の実施形態を示す図
【図5D】読出阻止部31の第1の実施形態を示す図
【図6A】読出阻止部31の第2の実施形態を示す図
【図6B】読出阻止部31の第2の実施形態を示す図
【図6C】読出阻止部31の第2の実施形態を示す図
【図7A】読出阻止部31の第3の実施形態を示す図
【図7B】読出阻止部31の第3の実施形態を示す図
【図7C】読出阻止部31の第3の実施形態を示す図
【図8A】通常のRFIDタグ20の周波数特性を示すグラフ
【図8B】共振周波数fが変更されたRFIDタグ20の周波数特性を示すグラフ
【図8C】共振現象を生じないRFIDタグ20の周波数特性を示すグラフ
【図9】本発明によるインクジェットプリンタへのインクを供給する開口容器1の斜視図
【符号の説明】
【0043】
1 開口容器
11 開口
12 蓋体
20 記録媒体、RFIDタグ
22 コイルパターンアンテナ
22a 電極パッド
30 シール
31 読出阻止部
31a コイルパターン導電部
32 延長部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録した情報を読み出し可能な記録媒体が設けられた、開口を有する開口容器であって、
前記記録媒体に該記録媒体に記録されている情報の読み出しを阻止する読出阻止部を備えたシールが貼付され、該シールの延長部により前記開口が封止されていることを特徴とする開口容器。
【請求項2】
記録した情報を読み出し可能な記録媒体が設けられた、蓋体により封止される開口を有する開口容器であって、
前記記録媒体に該記録媒体に記録されている情報の読み出しを阻止する読出阻止部を備えたシールが貼付され、該シールの延長部が前記開口を封止した蓋体に貼付されていることを特徴とする開口容器。
【請求項3】
前記記録媒体が、コイルパターンアンテナを有するRFIDタグであることを特徴とする請求項1または2に記載の開口容器。
【請求項4】
前記読出阻止部が導電性材料で形成され、前記RFIDタグのコイルパターンアンテナの全部もしくは一部を覆っていることを特徴とする請求項3に記載の開口容器。
【請求項5】
前記読出阻止部が、コイルパターン導電部であることを特徴とする請求項4に記載の開口容器。
【請求項6】
前記読出阻止部が、前記コイルパターンアンテナの両端部を短絡させるものであることを特徴とする請求項4記載の開口容器。

【図1B】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図1A】
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【図1C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【公開番号】特開2009−234599(P2009−234599A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−80636(P2008−80636)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(000250502)理想科学工業株式会社 (1,191)
【復代理人】
【識別番号】100152401
【弁理士】
【氏名又は名称】我妻 慶一
【Fターム(参考)】