説明

設定画面の文字列入力部分

【課題】文字列入力において、受付可能な最大数を常にユーザーに意識させ、特に、その最大数が十分大きくない場合でも、ストレスなく操作できるようにする。
【解決手段】ビデオサーバーと制御端末とを有するテープレスシステムの上記制御端末の設定画面において、文字列を入力するするとその入力内容が表示される部分であって、当該部分が入力可能な状態になったときに、現在まで受け付けた文字列を表示するとともに、現在まで受け付けた文字列の文字数とその部分で受け付けることができる最大文字列を同時に表示することを特徴とする上記制御端末の設定画面の文字列入力部分である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組素材を、ビデオサーバーにファイリングした上でオンエアーする方式のテープレスシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン放送業務では、従来からビデオサーバーを備えたノンリニアバンクシステムを用い、VTR(Video Tape Recorder)等の記録装置に記録されている番組やCM等の放送素材を、ビデオサーバーにファイリングした上でオンエアーして放送している(特許文献1参照)。ビデオサーバーの入出力信号が非圧縮の映像信号から、圧縮されたファイル形式となり、テープレスシステムと呼称されるようになった。
【0003】
テープレスシステムの従来において、各種設定画面には多くの文字列入力欄が使用されている。
そして、通常では、文字列入力欄には受け付けることができる文字列(もしくはメモリー占有量)の最大数が設定されている。
【0004】
しかしながら、通常ではその最大数は表示されない。
文字列入力欄に入力するユーザーは、入力を確定する操作をしたとき(通常「OK」と表示されたボタンをクリックする)に表示されるメッセージにより、または、他の画面部品を操作するためにその文字列入力欄を操作対象外にしたとき(通常他の画面部品をクリックする)に表示されるメッセージにより、あるいはまた、キーボード等から入力しても表示する文字がそれ以上増えないことにより、現在入力受付中の文字列が最大数を越えていることを知ることができる。しかし、その多くはユーザーが頭の中で入力する文字列を決定した後で知るので、その後にユーザーは入力する文字列を再検討しなければならない。
【0005】
このことにより、特に、その最大数が十分大きくない場合、ユーザーにストレスを与えることになり不便であった。
また通常では、入力した受付中の文字列数は表示されない。最大文字列数が大きくても、入力する文字列が多い場合、入力した受付中の文字列数を把握することができないので、ユーザーにストレスを与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005 −210490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、制御端末の文字列入力において、受付可能な最大数を常にユーザーに意識させ、特に、その最大数が十分大きくない場合でも、ストレスなく操作できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の目的を達成するために、ビデオサーバーと制御端末とを有するテープレスシステムの上記制御端末の設定画面において、文字列を入力するするとその入力内容が表示される部分であって、当該部分が入力可能な状態になったときに、現在まで受け付けた文字列を表示するとともに、現在まで受け付けた文字列の文字数とその部分で受け付けることができる最大文字列を同時に表示することを特徴とする上記制御端末の設定画面の文字列入力部分である。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明によれば、制御端末の文字列入力において、受付可能な最大数を常にユーザーに意識させることができるため、特に、その最大数が十分大きくない場合でも、ストレスなく操作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施例のテープレスシステムの制御端末の設定画面の入力受付中の文字列入力欄を示す模式図
【図2】本発明の一実施例のテープレスシステムの制御端末の設定画面の操作対象外になったときの文字列入力欄を示す模式図
【図3】本発明の1実施例のテープレスシステムの制御端末の設定画面の入力受付中の文字列入力欄(その2)の模式図
【図4】本発明の1実施例のテープレスシステムの制御端末の設定画面の入力受付中の文字列入力欄(その3)の模式図
【図5】本発明の1実施例のテープレスシステムの収録関係の構成を示すブロック図
【図6】本発明の1実施例のテープレスシステムの制御端末の収録スケジュール一覧画面を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0011】
まず本発明の一実施例のテープレスシステムの収録関係を図5から図6を用いて説明する。
図5は本発明の1実施例の収録関係の構成を示すブロック図である。図5において、22は収録系統部、1は報道情報システム、2はあらかじめ登録されたスケジュールに基づいて収録する収録素材の情報を通知する情報管理サーバー、3は再生収録端末、4は収録端末、18は収録素材の管理を行う素材管理サーバー、20はプロキシ管理サーバー、19は素材サーバー、21はプロキシサーバー、15はマトリックススイッチ(MTX)である。また収録系統部22において、5と6は収録コントローラ、7は収録制御切替器、8と9は16分割制御装置、10は16分割合成装置、11と12はマトリックス(MTX)コントローラ、13はRS422切替器、14は2:1切替器、16は高解像度/低解像度エンコーダ、17は収録転送装置である。なお、RS422切替器は、他のインターフェース(例えば、RS485、RS232C、USB、等)が用いられれば、他のインタフェースの切替器が採用される。
【0012】
収録系統部22は、収録システム内の情報管理サーバー2から入力される収録スケジュール、または、再生収録端末3若しくは収録端末4からの収録操作によりMTXコントローラ11と12や高解像度/低解像度エンコーダ16を制御し、素材サーバー19およびプロキシサーバー21へ収録素材を収録するための収録処理を行う。即ち、再生収録端末3、収録端末4、若しくは、報道情報システム1等の上位機器を介して割当て、あらかじめ登録された収録スケジュールの中の収録素材の収録時間が現在時刻と等しくなる(スタンバイ時間を含む)と、情報管理サーバー2は、当該収録素材の情報を収録コントローラ5と6に通知する。収録コントローラ5と6は、通知された収録素材の情報に基づいて、各機器を制御し、当該収録素材の収録処理を実行する。
【0013】
MTX15は、同時に複数の系統(例えば、1000ch)の映像データやプロキシデータを入力可能で、情報管理サーバー2から入力される収録スケジュール、または、再生収録端末3若しくは収録端末4からの収録操作に基づいて、必要な系統から映像データやプロキシデータを入力し、入力されたデータを16分割合成装置8と9、2:1切替器14および高解像度/低解像度エンコーダ16に出力する。2:1切替器14は、入力されたデータの解像度を1/2に切替て、高解像度/低解像度エンコーダ16に出力する。高解像度/低解像度エンコーダ16は、同時に複数系統(例えば、8〜70ch)のエンコード処理が可能で、収録コントローラ5と6の制御に基づいて、入力されるデータをエンコードして収録転送装置17に出力する。収録転送装置17は、入力されたデータの管理情報を、素材管理サーバー18若しくはプロキシ管理サーバー20に転送する。また、収録転送装置17は、入力されたデータを、素材サーバー19若しくはプロキシサーバー21に転送する。情報管理サーバー2、素材管理サーバー18、素材サーバー19、プロキシ管理サーバー20、およびプロキシサーバー21の各サーバーは、入力されたデータを記録する。
【0014】
なお、収録系統部22の各コントローラは、冗長構成となっている。本番系と待機系の2台からなり、本番系が制御を行う。例えば、収録コントローラ5と6、16分割制御装置8と9、及びMTXコントローラ11と12は、本番系と待機系でそれぞれ1台ずつ、計2台備える。
情報管理サーバー2、再生収録端末3、若しくは収録端末4から入力される、収録系統部22の収録コントローラ5と6への制御指示は、本番系と待機系の両方に行われ、本番系のみが、指示に対する制御結果の応答を返す。即ち、本番系は、制御結果の応答を、上記制御指示を出力した機器に出力する。
【0015】
小規模の場合は、図5の報道情報システム1と情報管理サーバー2と収録コントローラ5と6と収録制御切替器7と16分割制御装置8と9と16分割合成装置10とスイッチャ(MTX)コントローラ11と12とRS422切替器13とスイッチャ(MTX)15と2:1切替器14とは省略され、図5の高解像度/低解像度エンコーダ16と収録転送装置17と素材管理サーバー18と素材管理サーバー19と再生収録端末3と収録端末4とプロキシ管理サーバー20とプロキシサーバー21とは一部または全てがパソコンに統合される。図5の再生収録端末3または収録端末4、あるいは再生収録端末3または収録端末4とを統合したパソコンを制御端末と呼ぶことにする。制御端末は、図示しないテープレスシステムの編集や送出にも用いられる。
【0016】
図6は本発明の1実施例の制御端末の収録スケジュール一覧画面を示す模式図である。
本発明の一実施例の図1から図4は、図6の本発明の1実施例の制御端末の収録スケジュール一覧画面を示す模式図等の、テープレスシステムの収録や再生や編集や送出に用いられる制御端末の画面の文字列入力である。
以下本発明の一実施例の制御端末の文字列入力を図1から図4を用いて説明する。
【0017】
本発明の一実施例の制御端末の設定画面の入力受付中の文字列入力欄を示す模式図の図1において、100は画面表示機能を含むシステムがユーザーに対し文字列の入力を促すときに表示するダイアログボックスである。また、101は入力受付中の文字列入力欄であり、現在、「受付中の文字列」という7文字が入力されている。103は入力受付中の文字列数および受け付けることができる最大文字数を表示する部分である。また、105は入力を確定するときに操作されるボタンである。また、107は100に含まれる画面部分すべてを消去し文字列の入力を中断するときに操作されるボタンである。
【0018】
表示部分103では、キーボード等により入力され101に表示された文字列が変化すると、入力受付中の文字列数を、対応して更新表示するようになっている。
また、受付中の文字列の表示色と違う色で表示し、誤認識を避けるようにしている。
【0019】
また、本本発明の一実施例の制御端末の設定画面の操作対象外になったときの文字列入力欄を示す模式図の図2において、文字列入力欄が操作対象外となったので、入力受付中の文字列数および受け付けることができる最大文字数の表示をしないようになっている。
【0020】
また、本発明の1実施例の制御端末の設定画面の入力受付中の文字列入力欄(その2)の模式図の図3において、110は画面表示機能を含むシステムがユーザーに対し文字列の入力を促すときに表示するダイアログボックスである。ダイアログボックス110の表示部分109のように、入力受付中の文字列数および受け付けることができる最大文字数を、別の場所に表示するようにしてもよい。
【0021】
また、本発明の1実施例の制御端末の設定画面の入力受付中の文字列入力欄(その3)の模式図の図4の表示内容に対応し、設定の種類によっては、文字数ではなく、占有するメモリー量(半角英数文字は1byte、全角文字は2byteを占有する)で最大数を制限することがある。
【符号の説明】
【0022】
1:報道情報システム、2:情報管理サーバー、3:再生収録端末、4:収録端末、5,6:収録コントローラ、7:収録制御切替器、8,9:16分割制御装置、
10:16分割合成装置、11,12:マトリックス(MTX)コントローラ、13:RS422切替器、14:2:1切替器、15:マトリックススイッチ(MTX)、
16:高解像度/低解像度エンコーダ、17:収録転送装置、18:素材管理サーバー、19:素材サーバー、20:プロキシ管理サーバー、21:プロキシサーバー、
22:収録系統部、
100,110:ダイアログボックス、101:入力受付中の文字列入力欄、103,109:表示部分、105,107:ボタン、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオサーバーと制御端末とを有するテープレスシステムの上記制御端末の設定画面において、文字列を入力するするとその入力内容が表示される部分であって、当該部分が入力可能な状態になったときに、現在まで受け付けた文字列を表示するとともに、現在まで受け付けた文字列の文字数とその部分で受け付けることができる最大文字列を同時に表示することを特徴とする上記制御端末の設定画面の文字列入力部分である。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−223151(P2011−223151A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−87744(P2010−87744)
【出願日】平成22年4月6日(2010.4.6)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】