説明

誘導検出型ロータリエンコーダ

【課題】隣接トラック間でのクロストークを防止して高精度な誘導検出型ロータリエンコーダを提供する。
【解決手段】誘導検出型ロータリエンコーダ11は、ロータ15のステータ13との対向面に内側から順に回転軸に対して同軸的に形成されて第1の受信巻線32a及び第2の受信巻線32bとそれぞれ磁束結合する第1の磁束結合巻線41a及び第2の磁束結合巻線41bを備える。第1の磁束結合巻線41a及び第2の磁束結合巻線41bは、それぞれ1回転で周期的変化を生成する第1のトラック及び第2のトラックを形成する。第2の磁束結合巻線41bは、第1の配線410b、第2の配線420bを有する。第1の配線410bは、歯車状に構成され、スピンドル7に近づく方向に窪む凹部411bと、スピンドル7から離れる方向に突出する凸部412bとを交互に構成する。第2の配線420bは、第1の配線410bの凹部411bを結ぶように形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータとステータとに設けられた配線間の磁束結合を利用して物体の回転角を測定する誘導検出型ロータリエンコーダに関する。
【背景技術】
【0002】
ロータリエンコーダは、送信巻線及び受信巻線が配置されたステータと、これらと磁束結合可能な磁束結合巻線が配置されたロータとを備える。マイクロメータ等のハンドツールへロータリエンコーダを応用する場合、波長の異なる信号を発生する複数のトラック(送信巻線、受信巻線、及び磁束結合巻線)を集約し小型化する必要がある。
【0003】
例えば、特許文献1記載のロータリエンコーダは、内側から順に回転軸に対して同軸的に形成された第1の送信巻線及び第2の送信巻線と、それらに対応させて内側から順に回転軸に対して同軸的に形成された第1の受信巻線及び第2の受信巻線を備える。また、特許文献1記載のロータリエンコーダは、回転軸に対して同軸的に形成されて第1の受信巻線及び第2の受信巻線とそれぞれ磁束結合する第1の磁束結合体及び第2の磁束結合体とを備える。
【0004】
更なる精度向上のためには、隣接するトラック間で、信号のクロストークが極力生じない構成であることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−322927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、隣接トラック間でのクロストークを防止して高精度な誘導検出型ロータリエンコーダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる誘導検出型ロータリエンコーダは、ステータと、回転軸を中心として回転可能で且つ前記ステータと対向して配置されたロータと、前記ステータの前記ロータとの対向面に内側から順に前記回転軸に対して同軸的に形成された第1の送信巻線及び第2の送信巻線と、前記ステータの前記ロータとの対向面に前記第1の送信巻線及び前記第2の送信巻線と対応させて内側から順に前記回転軸に対して同軸的に形成された第1の受信巻線及び第2の受信巻線と、前記ロータの前記ステータとの対向面に内側から順に前記回転軸に対して同軸的に形成されて前記第1の受信巻線及び前記第2の受信巻線とそれぞれ磁束結合する第1の磁束結合体及び第2の磁束結合体とを備え、前記第1の送信巻線は、前記第1の受信巻線と前記第2の受信巻線の間に挟まれるように位置し、前記第2の送信巻線は、前記第2の受信巻線よりも前記回転軸から離れて位置し、前記第1の磁束結合体及び前記第2の磁束結合体は、それぞれ1回転で周期的変化を生成する第1のトラック及び第2のトラックを形成し、前記第2の磁束結合体は、内周側が周方向にほぼ連続したパターンを有することを特徴とする。
【0008】
本発明にかかる誘導検出型ロータリエンコーダは、ステータと、回転軸を中心として回転可能で且つ前記ステータと対向して配置されたロータと、前記ステータの前記ロータとの対向面に内側から順に前記回転軸に対して同軸的に形成された第1の送信巻線及び第2の送信巻線と、前記ステータの前記ロータとの対向面に前記第1の送信巻線及び前記第2の送信巻線と対応させて内側から順に前記回転軸に対して同軸的に形成された第1の受信巻線及び第2の受信巻線と、前記ロータの前記ステータとの対向面に内側から順に前記回転軸に対して同軸的に形成されて前記第1の受信巻線及び前記第2の受信巻線とそれぞれ磁束結合する第1の磁束結合体及び第2の磁束結合体とを備え、前記第1の送信巻線は、前記第1の受信巻線よりも前記回転軸側に位置し、前記第2の送信巻線は、前記第1の受信巻線と前記第2の受信巻線の間に挟まれるように位置し、前記第1の磁束結合体及び前記第2の磁束結合体は、それぞれ1回転で周期的変化を生成する第1のトラック及び第2のトラックを形成し、前記第1の磁束結合体は、外周側が周方向にほぼ連続したパターンを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、隣接トラック間でのクロストークを防止して高精度な誘導検出型ロータリエンコーダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダを搭載したデジタル式マイクロメータ1の正面図である。
【図2】図1のマイクロメータ1に組み込まれた本発明の実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ11の断面図である。
【図3】ステータ13上の構成を示す図である。
【図4】ロータ15上の構成を示す図である。
【図5】比較例に係るロータ15’上の構成を示す図である。
【図6】比較例に係る測定誤差を示す図である。
【図7】第1実施形態に係る測定誤差を示す図である。
【図8】第2実施形態に係るロータ15a上の構成を示す図である。
【図9】第3実施形態に係るロータ15b上の構成を示す図である。
【図10】第4実施形態に係るステータ13a上の構成を示す図である。
【図11】第4実施形態に係るロータ15c上の構成を示す図である。
【図12】第5実施形態に係るロータ15d上の構成を示す図である。
【図13】第6実施形態に係るロータ15e上の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
[第1実施形態]
[第1実施形態に係るデジタル式マイクロメータ1の構成]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダを搭載したデジタル式マイクロメータ1の構成について説明する。図1は、デジタル式マイクロメータ1の正面図である。デジタル式マイクロメータ1のフレーム3には、シンブル5が回転可能に取り付けられている。測定子であるスピンドル7は、フレーム3の内部で回転可能に支持されている。
【0013】
スピンドル7の一端側は外部に出ており、この一端が測定対象物に当接する。一方、スピンドル7の他端側には送りネジ(図1では図示せず)が切られている。この送りネジがシンブル5内のナットに嵌めこまれている。
【0014】
この構成において、シンブル5を正方向に回転させるとスピンドル7の軸方向に沿ってスピンドル7が前進し、シンブル5を逆方向に回転させるとスピンドル7の軸方向に沿ってスピンドル7が後退する。フレーム3にはデジタル式マイクロメータ1の測定値を表示可能な液晶表示部9が設けられている。
【0015】
[第1実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ11の構成]
次に、図2を参照して、図1のデジタル式マイクロメータ1に組み込まれた第1実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ11の構成について説明する。図2は、誘導検出型ロータリエンコーダ11の断面図である。
【0016】
誘導検出型ロータリエンコーダ11は、ステータ13と、スピンドル7(回転軸)を中心として回転可能で且つステータ13と対向して配置されたロータ15とを備える。ロータ15は円筒状のロータブッシュ19の端面に固定されている。ロータブッシュ19にはスピンドル7が挿入されている。ステータブッシュ21は、フレーム3に固定されている。
【0017】
スピンドル7の表面には、図1のシンブル5の内部に配置されたナットに嵌められる送りネジ23が形成されている。また、スピンドル7の表面には、スピンドル7の長手方向(つまりスピンドル7の進退方向)に沿ってキー溝25が掘られている。キー溝25には、ロータブッシュ19に固定されたピン27の先端部が嵌っている。スピンドル7が回転すると、その回転力がピン27を介してロータブッシュ19に伝わり、ロータ15が回転する。言い換えれば、スピンドル7の回転に連動してロータ15が回転する。ピン27はキー溝25に固定されていないので、ロータ15をスピンドル7と共に移動させずにロータ15を回転させることができる。
【0018】
次に、図3及び図4を参照して、ステータ13、及びロータ15上の構成について説明する。図3は、ステータ13上の構成を示す図である。図4は、ロータ15上の構成を示す図である。これらステータ13及びロータ15には、測定精度の異なる2つのトラックTr1、Tr2が、内側から順に同心状に形成されている。
【0019】
ステータ13は、図3に示すように、ステータ本体13A、第1トラックTr1用の第1の送信巻線31a及び第1の受信巻線32a、第2トラックTr2用の第2の送信巻線31b及び第2の受信巻線32bを備える。誘導検出型ロータリエンコーダ11は、時分割で第1トラックTr1、第2トラックTr2を用いて測定を実行する。例えば、誘導検出型ロータリエンコーダ11は、第1の送信巻線31aを駆動させ、第1の受信巻線32aからの信号を読み取る場合(第1トラックTr1を使用する場合)、第2の送信巻線31b及び第2の受信巻線32bを非駆動とする(第2トラックTr2を非駆動とする)。誘導検出型ロータリエンコーダ11は、第2の送信巻線31bを駆動させ、第2の受信巻線32bからの信号を読み取る場合(第2トラックTr2を駆動する場合)、第1の送信巻線31a及び第1の受信巻線31bを非駆動とする(第1トラックTr1を非駆動とする)。
【0020】
ステータ本体13Aは、その中央にスピンドル7を通すための貫通穴13Bを有する。ステータ本体13Aは、基板、及びその基板上に積層された複数の層間絶縁層にて構成されている。これら複数の層間絶縁層は、第1の送信巻線31a、第2の送信巻線31b、第1の受信巻線32a、及び第2の受信巻線32bを埋めるように堆積されている。
【0021】
第1の送信巻線31a及び第2の送信巻線31bは、円形であって、内側から順にスピンドル7に対して同軸的に形成されている。第1の送信巻線31aは、第1の受信巻線32aと第2の受信巻線32bの間に挟まれるように位置する。第2の送信巻線31bは、第2の受信巻線32bよりもスピンドル7から離れて位置する。第1の送信巻線31aは、電流方向が周期的に変化する送信電流を流し、これにより発生する磁界をロータ15に形成された第1の磁束結合巻線41a(詳しくは後述)に与えるためのものである。第2の送信巻線31bは、電流方向が周期的に変化する送信電流を流し、これにより発生する磁界をロータ15に形成された第2の磁束結合巻線41b(詳しくは後述)に与えるためのものである。
【0022】
第1の送信巻線31aは、その両端から第2の送信巻線31bを跨いでステータ本体13Aの外周へと延びる引出線32aを有する。第2の送信巻線31bは、その両端からステータ本体13Aの外周へと延びる引出線32bを有する。
【0023】
第1の受信巻線32a及び第2の受信巻線32bは、内側から順にスピンドル7に対して同軸的に形成されている。第1の受信巻線32aは、第1の送信巻線31aと第1の磁束結合巻線41aとの磁束結合により第1の磁束結合巻線41aに誘導電流が生じた場合に、これに基づく磁束結合により生じた誘導電圧を検出するためのものである。第2の受信巻線32bは、第2の送信巻線31bと第2の磁束結合巻線41bとの磁束結合により第2の磁束結合巻線41bに誘導電流が生じた場合に、これに基づく磁束結合により生じた誘導電圧を検出するためのものである。
【0024】
第1の受信巻線32aは、回転方向に位相を異ならせた3つの受信巻線321a〜323aにて構成されている。受信巻線321a〜323aは、各々、ループ状(菱型状)に配置された電線から構成されている。受信巻線321a〜323aは、交差部が短絡しないように、互いに交差する部分が基板の上下に配列され、相互がビアホールにて接続されることにより各々絶縁分離されて配置されている。また、第1の受信巻線32aは、受信巻線321a〜323aの両端から第2の受信巻線32bを跨いでステータ本体13Aの外周へと延びる引出配線324a〜326aを有する。
【0025】
第2の受信巻線32bは、第1の受信巻線32aと同様に構成され、受信巻線321b〜323bを有する。また、第2の受信巻線32bは、受信巻線321b〜323bの両端からステータ13Aの外周へと延びる引出配線324b〜326bを有する。
【0026】
一方、ロータ15は、図4に示すように、ロータ本体15A、前述した第1トラックTr1用の第1の磁束結合巻線(第1の磁束結合体)41a、及び第2トラックTr2用の第2の磁束結合巻線(第2の磁束結合体)41bを有する。
【0027】
ロータ本体15Aは、その中央にスピンドル7を通すための貫通穴15Bを有する。ロータ本体15Aは、基板、及びその基板上に積層された層間絶縁層にて構成されている。この層間絶縁層は、第1の磁束結合巻線41a、第2の磁束結合巻線41bを埋めるように堆積されている。
【0028】
第1の磁束結合巻線41aは、第1の送信巻線31aに流れる送信電流により生じた磁界に基づく誘導電流を発生させる。第2の磁束結合巻線41bは、第2の送信巻線31bに流れる送信電流により生じた磁界に基づく誘導電流を発生させる。第1の磁束結合巻線41a及び第2の磁束結合巻線41bは、それぞれ1回転で周期的変化を生成する第1のトラック及び第2のトラックを形成する。第2の磁束結合巻線41bは、第1の送信巻線31aとの間で生じる誘導電流による第1の受信巻線32aとの磁束結合を抑制する形状を有する。
【0029】
第1の磁束結合巻線41aは、スピンドル7に対して同軸的に形成されている。第1の磁束結合巻線41aは、歯車状に構成されている。第1の磁束結合巻線41aは、スピンドル7に近づく方向に窪む凹部411aと、スピンドル7から離れる方向に突出する凸部412aとを交互に構成する。
【0030】
第2の磁束結合巻線41bは、スピンドル7に対して同軸的に形成されている。第2の磁束結合巻線41bは、内周側が周方向にほぼ連結したパターンを有する。第2の磁束結合巻線41bは、第1の配線410b、及び第2の配線420bを有する。第1の配線410bは、歯車状に構成されている。第1の配線410bは、スピンドル7に近づく方向に窪む凹部411bと、スピンドル7から離れる方向に突出する凸部412bとを交互に構成する。第2の配線420bは、第1の配線410bの凹部411bを結ぶように形成されている。なお、第1の配線410b、及び第2の配線420bは、連続して一体に形成されたものであってもよい。
【0031】
[第1実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ11の効果]
次に、図5〜図7を参照して、比較例と比べつつ、第1実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ11の効果について説明する。図5は、比較例に係るロータ15’上の構成を示す図である。図6は、比較例の測定誤差を示す図である。図7は、本発明の第1実施形態の測定誤差を示す図である。
【0032】
図5に示すように、比較例に係るロータ15’においては、第2の磁束結合巻線41b’が、第1の配線410bのみにて構成され、第1の配線410bの内側を結合する第2の配線420bが形成されていない。
【0033】
上記構成を有する比較例において、第1トラックTr1により測定する例を考える。この場合、第1の送信巻線31aにより生じさせた磁界は、図5に示すように、第1の磁束結合巻線41aにて凹部411a及び凸部412aを歯車状に流れる誘導電流Iaを生じさせる。そして誘導電流Iaは、第1の受信巻線31aと磁束結合する交番磁束を生じさせる。この交番磁束を第1の受信巻線32aで読み取ることにより、誘導検出型ロータリエンコーダ11は、測定値を出力する。
【0034】
しかしながら、上記比較例において、第1の送信巻線31aは、第2の磁束結合巻線41b’とも近接しているため、第1の送信巻線第1の送信巻線31aにより生じさせた磁界は、図5に示すように、上記誘導電流Iaと共に、第2の磁束結合巻線41b’の凹部411b及び凸部412bを歯車状に流れる誘導電流Ibを生じさせる。誘導電流Ibは、凹部411bの周囲に左回り(或いは右回り)渦状の電流経路を形成し、凸部412bの周囲に右回り(或いは左回り)渦状の電流経路を形成する。そして、誘導電流Ibは、第1の受信巻線31aと磁束結合する交番磁束を生じさせる。この誘導電流Ibによる交番磁束は、第1トラックTr1の測定に影響を与える。例えば、第1の受信巻線32aの引出配線324a、325a、326aでこの第2トラックTr2の交番磁束が検出されていまうという問題がある。よって、比較例においては、図6に示すように、第1の受信巻線32aの引出配線324a、325a、326aと、第2の磁束結合巻線41b’とが反応する周期に対応して、第1の受信巻線32aから得られる信号に測定誤差Eが生じる。
【0035】
これに対して、上述した第1実施形態に係るロータ15は、図4に示すように、第2の磁束結合巻線41bを有する。第2の磁束結合巻線41bは、歯車状の第1の配線410b、第1の配線410bの凹部411bを結ぶように形成された第2の配線420bを有する。
【0036】
上記構成を有する第1実施形態において、比較例と同様に、第1トラックTr1により測定する例を考える。この場合、第1の送信巻線31aにより生じさせた磁界は、比較例と同様に誘導電流Ia、Ibを生じさせる。
【0037】
一方、上記構成を有する第1実施形態によれば、第1の送信巻線31aにより生じさせた磁界は、図4に示すように、誘導電流Ia、Ibと共に、第2の磁束結合巻線41bにて第1の配線410bの凹部411b及び第2の配線420bを円形状に流れる誘導電流Icを生じさせる。この誘導電流Icは、第1の受信巻線32aと磁束結合する交番磁束を生じさせない。また、誘導電流Icは、誘導電流Ibよりも支配的に流れる。そして、誘導電流Ibと誘導電流Icは、凸部412bの周囲で相反する方向に流れ(渦状の電流経路を生じさせない)、誘導電流Ibによる磁束の発生は抑制される。
【0038】
上記の誘導電流Icにより、第1実施形態において、図7に示すように、第1の受信巻線32aから得られる信号には、比較例のような測定誤差Eは生じない。すなわち、本発明の第1実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ11は、第2の磁束結合巻線41bにより、比較例のような測定誤差Eを抑制し、高精度な測定を可能とする。
【0039】
一方、第2トラックTr2の測定を行う際には、第2の送信巻線31bが、第2の磁束結合巻線41bのうち、第1の配線410bと結合する度合いの方が、第2の配線420bと結合される度合いよりも大きくなるので、第1の配線410bを流れる誘導電流Ibが第2の配線420bを流れる誘導電流Icよりも支配的に流れることになる。これにより、第2の磁束結合巻線41bは交番磁束を生じさせる。したがって、第2トラックTr2の測定は支障なく行える。
【0040】
[第2実施形態]
[第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成]
次に、図8を参照して、本発明の第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成について説明する。図8は、第2実施形態に係るロータ15a上の構成を示す図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0041】
第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダは、図8に示すように、第2の配線420baが第1の配線410bの内側に分離されて形成された第2の磁束結合巻線41baを有する点で第1実施形態と異なる。第2の配線420baは、第1の配線410bよりもスピンドル7側に位置する円状に形成されている。
【0042】
[第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの効果]
次に、第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの効果について説明する。上記構成を有する第2実施形態において、第1実施形態と同様に、第1トラックTr1により測定する例を考える。この場合、第1の送信巻線31aにより生じさせた磁界は、第1実施形態と同様に誘導電流Ia、Ibを生じさせる。さらに、第1の送信巻線31aにより生じさせた磁界は、図8に示すように、誘導電流Ia、Ibと共に、第2の磁束結合巻線41baにて第2の配線420baを円形状に流れる誘導電流Icaを生じさせる。この誘導電流Icaにより、第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダは、第1実施形態と同様に、上述した測定誤差Eを抑制し、高精度な測定を可能とする。
【0043】
[第3実施形態]
[第3実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成]
次に、図9を参照して、本発明の第3実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成について説明する。図9は、第3実施形態に係るロータ15b上の構成を示す図である。なお、第3実施形態において、第1及び第2実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0044】
第3実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダは、図9に示すように、第1の配線410bの凹部411bに嵌まり込む矩形の孤立パターンからなる第2の配線420bbを含む第2の磁束結合巻線41bbを有する点で第1及び第2実施形態と異なる。
【0045】
[第3実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの効果]
第3実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの効果について説明する。上記構成を有する第3実施形態において、第1実施形態と同様に、第1トラックTr1により測定する例を考える。この場合、第1の送信巻線31aにより生じさせた磁界は、第1実施形態と同様に誘導電流Ia、Ibを生じさせる。さらに、第1の送信巻線31aにより生じさせた磁界は、図9に示すように、誘導電流Ia、Ibと共に、第2の磁束結合巻線41bbにて第2の配線420bbを流れる誘導電流Icbを生じさせる。この誘導電流Icbにより、誘導電流Ibによる交番磁束は打ち消されるので、第3実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダは、第1実施形態と同様に、上述した測定誤差Eを抑制し、高精度な測定を可能とする。
【0046】
なお、第2トラックTr2を測定する際には、誘導電流Ib、Icbが同方向に流れるので、交番磁束は発生する。
【0047】
[第4実施形態]
[第4実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成]
次に、図10、及び図11を参照して、本発明の第4実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成について説明する。図10は、第4実施形態に係るステータ13a上の構成を示す図である。図11は、第4実施形態に係るロータ15c上の構成を示す図である。なお、第4実施形態において、第1〜第3実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0048】
第1〜第3実施形態では、第1トラックTr1の測定が第2トラックTr2の第2の磁束結合巻線によって影響されるのを防止した例を示したが、第4〜第6実施形態は、第2トラックTr2の測定が第1トラックTr1の第1の磁束結合巻線によって影響されるのを防止した例を示す。この場合、送信巻線は、それぞれトラックの内側に配置され、第2トラックTr2の送信巻線が第1トラックTr1の磁束結合巻線と結合されることが問題となる。
【0049】
ステータ13aは、図10に示すように、内側から順に第1の送信巻線31aa、及び第2の送信巻線31baを有する。また、ステータ13aは、図10に示すように、内側から順に第1の受信巻線32aa、及び第2の受信巻線32baを有する。
【0050】
第1の送信巻線31aa及び第2の送信巻線31baは、円形であって、内側から順にスピンドル7に対して同軸的に形成されている。第1の送信巻線31aaは、第1の受信巻線32aよりもスピンドル7側に位置する。第2の送信巻線31baは、第1の受信巻線32aaと第2の受信巻線32baの間に挟まれるように位置する。第1の送信巻線31aaは、電流方向が周期的に変化する送信電流を流し、これにより発生する磁界をロータ15cに形成された第1の磁束結合巻線41ac(詳しくは後述)に与えるためのものである。第2の送信巻線31baは、電流方向が周期的に変化する送信電流を流し、これにより発生する磁界をロータ15cに形成された第2の磁束結合巻線41bc(詳しくは後述)に与えるためのものである。
【0051】
第1の送信巻線31aaは、その両端からステータ13aの貫通孔13Bへと延びる引出配線33aを有する。第2の送信巻線31baは、その両端からステータ13aの貫通孔13Bへと延びる引出配線33bを有する。
【0052】
第1の受信巻線32aaは、第1〜第3実施形態と同様に、受信巻線321a〜323aを有する。一方、第1の受信巻線32aaは、第1〜第3実施形態と異なり、受信巻線321a〜323aの両端かららステータ13aの貫通孔13Bへと延びる引出配線327a〜329aを有する。
【0053】
第2の受信巻線32baは、第1〜第3実施形態と同様に、受信巻線321b〜323bを有する。一方、第2の受信巻線32baは、第1〜第3実施形態と異なり、受信巻線321b〜323bの両端かららステータ13aの貫通孔13Bへと延びる引出配線327b〜329bを有する。
【0054】
ロータ15cは、図11に示すように、内側から順に第1の磁束結合巻線(第1の磁束結合体)41ac、及び第2の磁束結合巻線(第2の磁束結合体)41bcを有する。この点、第4実施形態は、第1〜第3実施形態と異なる。
【0055】
第1の磁束結合巻線41acは、第1の送信巻線31aaに流れる送信電流により生じた磁界に基づく誘導電流を発生させる。第2の磁束結合巻線41bcは、第2の送信巻線31baに流れる送信電流により生じた磁界に基づく誘導電流を発生させる。第1の磁束結合巻線41ac及び第2の磁束結合巻線41bcは、それぞれ1回転で周期的変化を生成する第1のトラック及び第2のトラックを形成する。第1の磁束結合巻線41acは、第2の送信巻線31baとの間で生じる誘導電流による第2の受信巻線32baとの磁束結合を抑制する形状を有する。
【0056】
第1の磁束結合巻線41acは、スピンドル7に対して同軸的に形成されている。第1の磁束結合巻線41acは、外周側が周方向にほぼ連結したパターンを有する。第1の磁束結合巻線41acは、第1の配線410a、及び第2の配線420aを有する。第1の配線410aは、歯車状に構成されている。第1の配線410aは、スピンドル7に近づく方向に窪む凹部411aと、スピンドル7から離れる方向に突出する凸部412aとを交互に構成する。第2の配線420aは、第1の配線410aの凸部412aを結ぶように形成されている。なお、第1の配線410aは、第2の配線420aと連続して一体に形成されたものであってもよい。
【0057】
第2の磁束結合巻線41bcは、スピンドル7に対して同軸的に形成されている。第2の磁束結合巻線41bcは、歯車状に構成されている。第2の磁束結合巻線41bcは、スピンドル7に近づく方向に窪む凹部411bと、スピンドル7から離れる方向に突出する凸部412bとを交互に構成する。
【0058】
[第4実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの効果]
次に、第4実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの効果を説明する。上述した第4実施形態に係るロータ15cは、第1の磁束結合巻線41acを有する。第1の磁束結合巻線41acは、図11に示すように、歯車状の第1の配線410a、第1の配線410bの凹部411bを結ぶように形成された第2の配線420aを有する。
【0059】
上記構成を有する第4実施形態において、第2トラックTr2により測定する例を考える。この場合、第2の送信巻線31baにより生じさせた磁界は、図11に示すように、第2の磁束結合巻線41bcにて凹部411b及び凸部412bを歯車状に流れる誘導電流Idを生じさせる。そして、誘導電流Idは、第2の受信巻線32baと磁束結合する交番磁束を生じさせる。この交番磁束を読み取ることにより、誘導検出型ロータリエンコーダは測定値を出力する。
【0060】
また、第2の送信巻線31baにより生じさせた磁界は、図11に示すように、上記誘導電流Idと共に、第1の磁束結合巻線41acにて第1の配線410aの凹部411a及び凸部412aを歯車状に流れる誘導電流Ieを生じさせる。この誘導電流Ieは、測定誤差を生じさせる原因となる。
【0061】
さらに、第2の送信巻線31baにより生じさせた磁界は、図11に示すように、上記誘導電流Id、Ieと共に、第1の磁束結合巻線41acにて第1の配線410bの凸部412a及び第2の配線420aを円形状に流れる誘導電流Ifを生じさせる。この誘導電流Ifは、第2の受信巻線32baと磁束結合する交番磁束を生じさせない。また、誘導電流Ifは、誘導電流Ieよりも支配的に流れる。そして、誘導電流Ieと誘導電流Ifは、凹部411aの周囲で相反する方向に流れ(渦状の電流経路を生じさせない)、誘導電流Ieによる磁束の発生は抑制される。
【0062】
上記の誘導電流Ifにより、第4実施形態において、第2の受信巻線32baから得られる信号は、第1の磁束結合巻線41acによる影響を受けない。すなわち、本発明の第4実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダは、第1の磁束結合巻線41acにより、測定誤差を抑制し、高精度な測定を可能とする。
【0063】
一方、第1トラックTr1の測定を行う際には、第1の送信巻線31bが、第1の磁束結合巻線41acのうち、第1の配線410aと結合する度合いの方が、第2の配線420aと結合される度合いよりも大きくなるので、第1の配線410aを流れる誘導電流Ieが第2の配線420aを流れる誘導電流Ifよりも支配的に流れることになる。これにより、第1の磁束結合巻線41acは交番磁束を生じさせる。したがって、第1トラックTr1の測定は支障なく行える。
【0064】
[第5実施形態]
[第5実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成]
次に、図12を参照して、本発明の第5実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成について説明する。図12は、第5実施形態に係るロータ15d上の構成を示す図である。なお、第5実施形態において、第1〜第4実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0065】
第5実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダは、図12に示すように、第2の配線420aaが第1の配線410aの外側に分離されて形成された第1の磁束結合巻線41adを有する点で第4実施形態と異なる。第2の配線420aaは、第1の配線410aよりもスピンドル7側に位置する円状に形成されている。
【0066】
[第5実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの効果]
次に、第5実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの効果について説明する。上記構成を有する第5実施形態において、第4実施形態と同様に、第2トラックTr2により測定する例を考える。この場合、第2の送信巻線31baにより生じさせた磁界は、第4実施形態と同様に誘導電流Id、Ieを生じさせる。さらに、第2の送信巻線31baにより生じさせた磁界は、図12に示すように、誘導電流Id、Ieと共に、第1の磁束結合巻線41adにて第2の配線420aaを円形状に流れる誘導電流Ifaを生じさせる。この誘導電流Ifaにより、第5実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダは、第4実施形態と同様に、測定誤差を抑制し、高精度な測定を可能とする。
【0067】
[第6実施形態]
[第6実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成]
次に、図13を参照して、本発明の第6実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成について説明する。図13は、第6実施形態に係るロータ15b上の構成を示す図である。なお、第6実施形態において、第1〜第5実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0068】
第6実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダは、図13に示すように、第1の配線410aの凸部412aに嵌まり込む矩形の孤立パターンからなる第2の配線420abを含む第2の磁束結合巻線41aeを有する点で第4及び第5実施形態と異なる。
【0069】
[第6実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの効果]
第6実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの効果について説明する。上記構成を有する第6実施形態において、第4実施形態と同様に、第2トラックTr2により測定する例を考える。この場合、第2の送信巻線31baにより生じさせた磁界は、第4実施形態と同様に誘導電流Id、Ieを生じさせる。さらに、第2の送信巻線31baにより生じさせた磁界は、図13に示すように、誘導電流Id、Ieと共に、第1の磁束結合巻線41aeにて第2の配線420abを流れる誘導電流Ifbを生じさせる。この誘導電流Ifbにより、誘導電流Ieによる交番磁束は打ち消されるので、第6実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダは、第4実施形態と同様に、測定誤差を抑制し、高精度な測定を可能とする。
【0070】
なお、第2トラックTr1を測定する際には、誘導電流Ie、Ifbが同方向に流れるので、交番磁束は発生する。
【0071】
[その他の実施形態]
以上、発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。例えば、第1磁束結合体、第2磁束結合体は、上記実施形態のように第1、第2の磁束結合巻線ではなく、電極、導電板に形成された穴、凹部であってもよい。
【符号の説明】
【0072】
1…デジタル式マイクロメータ、 3…フレーム、 5…シンブル、 7…スピンドル、 9…液晶表示部、 11…誘導検出型ロータリエンコーダ、 13、13a…ステータ、 15,15a〜15e…ロータ、 19…ロータブッシュ、 21…ステータブッシュ、 23…ネジ、 25…キー溝、 27…ピン、 31a、31aa…第1の送信巻線、 31b、31ba…第2の送信巻線、 32a…第1の受信巻線、 32b…第2の受信巻線、 41a、41ac、41ad、41ae…第1の磁束結合巻線、 41b、41ba、41bb、41bc…第2の磁束結合巻線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステータと、
回転軸を中心として回転可能で且つ前記ステータと対向して配置されたロータと、
前記ステータの前記ロータとの対向面に内側から順に前記回転軸に対して同軸的に形成された第1の送信巻線及び第2の送信巻線と、
前記ステータの前記ロータとの対向面に前記第1の送信巻線及び前記第2の送信巻線と対応させて内側から順に前記回転軸に対して同軸的に形成された第1の受信巻線及び第2の受信巻線と、
前記ロータの前記ステータとの対向面に内側から順に前記回転軸に対して同軸的に形成されて前記第1の受信巻線及び前記第2の受信巻線とそれぞれ磁束結合する第1の磁束結合体及び第2の磁束結合体とを備え、
前記第1の送信巻線は、前記第1の受信巻線と前記第2の受信巻線の間に挟まれるように位置し、
前記第2の送信巻線は、前記第2の受信巻線よりも前記回転軸から離れて位置し、
前記第1の磁束結合体及び前記第2の磁束結合体は、それぞれ1回転で周期的変化を生成する第1のトラック及び第2のトラックを形成し、
前記第2の磁束結合体は、内周側が周方向にほぼ連続したパターンを有する
ことを特徴とする誘導検出型ロータリエンコーダ。
【請求項2】
前記第2の磁束結合体は、
周方向に交互に凹部及び凸部を形成した歯車状の第1の配線と、
前記第1の配線の内周側を結ぶ第2の配線と
を備えることを特徴とする請求項1記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
【請求項3】
前記第2の磁束結合体は、
周方向に交互に凹部及び凸部を形成した歯車状の第1の配線と、
前記第1の配線の内周側に位置する円状の第2の配線と
を備えることを特徴とする請求項1記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
【請求項4】
前記第2の磁束結合体は、
周方向に交互に凹部及び凸部を形成した歯車状の第1の配線と、
前記凹部に嵌合するように配置された閉ループ状の第2の配線と
を備えることを特徴とする請求項1記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
【請求項5】
ステータと、
回転軸を中心として回転可能で且つ前記ステータと対向して配置されたロータと、
前記ステータの前記ロータとの対向面に内側から順に前記回転軸に対して同軸的に形成された第1の送信巻線及び第2の送信巻線と、
前記ステータの前記ロータとの対向面に前記第1の送信巻線及び前記第2の送信巻線と対応させて内側から順に前記回転軸に対して同軸的に形成された第1の受信巻線及び第2の受信巻線と、
前記ロータの前記ステータとの対向面に内側から順に前記回転軸に対して同軸的に形成されて前記第1の受信巻線及び前記第2の受信巻線とそれぞれ磁束結合する第1の磁束結合体及び第2の磁束結合体とを備え、
前記第1の送信巻線は、前記第1の受信巻線よりも前記回転軸側に位置し、
前記第2の送信巻線は、前記第1の受信巻線と前記第2の受信巻線の間に挟まれるように位置し、
前記第1の磁束結合体及び前記第2の磁束結合体は、それぞれ1回転で周期的変化を生成する第1のトラック及び第2のトラックを形成し、
前記第1の磁束結合体は、外周側が周方向にほぼ連続したパターンを有する
ことを特徴とする誘導検出型ロータリエンコーダ。
【請求項6】
前記第1の磁束結合体は、
周方向に交互に凹部及び凸部を形成した歯車状の第1の配線と、
前記第1の配線の外周側を結ぶ第2の配線と
を備えることを特徴とする請求項5記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
【請求項7】
前記第1の磁束結合体は、
周方向に交互に凹部及び凸部を形成した歯車状の第1の配線と、
前記第1の配線の外周側に位置する円状の第2の配線と
を備えることを特徴とする請求項5記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
【請求項8】
前記第2の磁束結合体は、
周方向に交互に凹部及び凸部を形成した歯車状の第1の配線と、
前記凸部に嵌合するように配置された閉ループ状の第2の配線と
を備えることを特徴とする請求項5記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−210472(P2010−210472A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−57761(P2009−57761)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(000137694)株式会社ミツトヨ (979)
【Fターム(参考)】