説明

貯湯式給湯装置

【課題】給湯温度を正確かつ微細に制御可能で快適に使用できる貯湯式給湯装置を提供する。
【解決手段】貯湯タンク2上部に接続された出湯管7からの湯と給水バイパス管25からの水とを給湯設定温度になるよう混合する混合弁26と、給湯設定温度を設定するリモートコントローラ5とを備えた貯湯式給湯装置において、混合弁26は、混合湯の温度に応じてバネ定数が変化する形状記憶合金バネ34とこれに対抗するバイアスバネ35の合力によって可動弁体36を移動させて湯水の混合比を調節する弁機構部37と、弁機構部37へ与える荷重を変更するステッピングモータ38と、給湯設定温度に応じてステッピングモータ38を駆動して弁機構部38への予荷重を変更して混合湯の温度を変更するFF制御部39と、給湯温度と給湯設定温度の差に応じてステッピングモータ38を駆動して弁機構部37への荷重を補正するFB制御部40とで構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯湯式電気温水器や貯湯式ヒートポンプ給湯機等の貯湯式給湯装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の貯湯式給湯装置においては、特許文献1に示すように、貯湯タンクからの湯水と給水バイパス管からの給水とを混合弁で混合して給湯設定温度に調整して給湯しているものであった。この混合弁は、コック式の弁体をモータで回転させることで湯水の混合比率を変更するもので、混合湯の温度を給湯温度センサで検出して給湯設定温度と一致するようにフィードバック制御によってモータで弁体を回転させて微調整を行っているものであった。
【特許文献1】特開2002−48406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、この従来のものでは、給湯温度センサで給湯温度を検出してから給湯温度が給湯設定温度に一致するように湯と水の混合比を調整するものであるため、制御遅れが必ず発生する。制御遅れを小さくしようとするとハンチングが生じ、給湯温度が大幅にオーバーシュートしたりアンダーシュートしてしまう。そこで、本発明は給湯温度を正確かつ微細に温調制御が可能で快適に使用できる貯湯式給湯装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記課題を解決するために、湯水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクの下部に給水する給水管と、前記貯湯タンクの上部から出湯する出湯管と、前記給水管から分岐された給水バイパス管と、前記出湯管からの湯と前記給水バイパス管からの水とを給湯設定温度になるよう混合する混合弁と、前記給湯設定温度を設定するリモートコントローラとを備えた貯湯式給湯装置において、前記混合弁は、混合湯の温度に応じてバネ定数が変化する形状記憶合金バネとこの形状記憶合金バネに対抗するバイアスバネの合力によって可動弁体を移動させて湯水の混合比を調節する弁機構部と、この弁機構部へ与える荷重を変更するためのステッピングモータと、前記給湯設定温度に応じて前記ステッピングモータを駆動して予め前記弁機構部へ与える予荷重を変更して前記弁機構部から出湯する混合湯の温度を変更させるFF制御部と、前記混合弁の下流に設けられた給湯温度センサで検出する給湯温度と前記給湯設定温度の差に応じて前記ステッピングモータを駆動して前記弁機構部へ与える予荷重を微調整するFB制御部とで構成したものとした。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、形状記憶合金バネの熱容量が小さいと共に熱伝導性が高いので給湯温度の追随性が良く、再出湯時の給湯温度のオーバーシュート、アンダーシュートが激減すると共に、停電時でも給湯設定温度での給湯が可能である。さらに、貯湯タンク内の温度境界層部分が出湯されて出湯温度が刻々と変化するような状況であっても、ステッピングモータで弁機構部へ与える荷重を微調整するため制御性が良好で正確かつ微細な温調制御が可能であると共に、微細な荷重調整を繰り返し行っても弁位置をほぼ正確にコントロールできポテンショメータのような摺動部がないため信頼性と耐久性が高く混合弁が長寿命となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に、本発明の一実施形態の貯湯式給湯装置を図面に基づいて説明する。この貯湯式給湯装置は、時間帯別契約電力の電力単価が安価な深夜時間帯に湯水を沸き上げて貯湯し、この貯湯した湯水を給湯に用いるもので、1は湯水を貯湯する貯湯タンク2を備えた貯湯タンクユニット、3は貯湯タンク2内の湯水を加熱するヒートポンプユニット等の加熱手段、4は台所や洗面所等に設けられた給湯栓、5は給湯設定温度を設定したりふろ運転を指示したりするためのリモートコントローラ、6は浴槽である。
【0007】
前記貯湯タンクユニット1の貯湯タンク2は、上端に出湯管7と、下端に給水管8とが接続され、さらに、前記加熱手段3と循環可能に接続する往き管9が下部に、戻り管10が上部に接続されている。また、往き管9の途中には貯湯タンク2内の湯水を加熱手段3へ循環させる積層ポンプ11が設けられ、給水管8途中には給水圧を所定圧力まで減圧する減圧弁12が設けられ、出湯管7途中には貯湯タンク2内の過圧を逃がす逃し弁13が設けられている。
【0008】
そして、前記積層ポンプ11によって往き管9から取り出した貯湯タンク2内下部の湯水を前記加熱手段3で沸き上げ、戻り管10から貯湯タンク2内上部に戻して貯湯される。そして給湯栓4が開かれると、給水管8からの給水により貯湯タンク2内の湯水が押し上げられて貯湯タンク2内上部の高温水が出湯管7から押し出されて給湯されるものである。
【0009】
前記加熱手段3は、冷媒を圧縮する圧縮機14とガスクーラとしての水−冷媒熱交換器15と減圧手段としての電子膨張弁16と強制空冷式の蒸発器17で構成されたヒートポンプ回路18と、それらの駆動を制御するヒーポン制御部19とを備えており、ヒートポンプ回路18内には冷媒として二酸化炭素が用いられ、高圧側で臨界圧力を越える超臨界ヒートポンプサイクルを構成しているものである。これによって、低温水を電熱ヒータなしで約90℃の高温まで沸き上げることが可能なものである。
【0010】
次に、20は前記浴槽6の湯水を加熱するためのステンレス製の蛇管よりなるふろ熱交換器で、この熱交換器20にはふろ往き管21およびふろ循環ポンプ22を有したふろ戻り管23が接続されて浴槽6の湯水が循環可能にされ、浴槽6内の湯水が貯湯タンク2内の高温水により加熱されて保温あるいは追焚きが行われるものである。なお、24はふろ戻り管23を循環する浴槽水の温度を検出するふろ温度センサである。
【0011】
そして、リモートコントローラ5からふろ運転の指令が出されるとふろ循環ポンプ22が駆動され、ふろ温度センサ24で所望の温度を検出するとふろ循環ポンプ22が停止されて運転が完了する。この時、ふろ熱交換器20の最上部より下方の湯水は浴槽水との熱交換で温度低下することとなる。
【0012】
次に、25は前記給水管8から分岐されて貯湯タンク2をバイパスする給水バイパス管、26は前記出湯管7からの湯水と前記給水バイパス管25からの水とを混合してその下流の給湯管27へ給湯する混合弁、28はこの混合弁26の下流の給湯管27に設けられた給湯温度センサ、29は給湯する湯水の量をカウントする給湯流量カウンタである。
【0013】
次に、30は貯湯タンク2の上下方向に複数個配置された貯湯温度センサで、この実施形態では5つの貯湯温度センサが配置され上から30a、30b、30c、30d、30eと呼び、この貯湯温度センサ30が検出する温度情報によって、貯湯タンク2内にどれだけの熱量が残っているかを検知し、そして貯湯タンク2内の上下方向の温度分布を検知するものである。
【0014】
31は日々の使用熱量や残熱量から深夜時間帯に沸き上げる沸き上げ熱量とピークシフト時刻を演算して加熱手段3へ沸き上げ開始と停止の指示を行うと共に、昼間時間帯に前記貯湯温度センサ30で検出する貯湯タンク2の残熱量が所定量を下回ると所定の沸き増し運転を開始させる貯湯制御部である。
【0015】
32は給湯温度がリモートコントローラ5で設定された給湯設定温度になるように混合弁26を制御する給湯制御部である。
【0016】
前記混合弁26は、ケーシング33と、混合後の湯水の温度に応じてバネ定数が変化する形状記憶合金バネ34とこの形状記憶合金バネ34に対抗する一定のバネ定数を有するバイアスバネ35の合力によって可動弁体36を移動させて湯水の混合比を調節する弁機構部37とで構成されている。形状記憶合金バネ34は、温度に応じて弾性係数が変化するニッケル・チタン合金などからなり、コイルスプリング状に形成されている。
【0017】
そして、この混合弁26は一端側からバイアスバネ35、可動弁体36、形状記憶合金バネ34の順に配置され、可動弁体36付近のバイアスバネ35側から弁機構部37内に導入された貯湯タンク2からの高温水と可動弁体36付近の形状記憶合金バネ34側から弁機構部37内に導入された給水バイパス管25からの給水とが混合され、混合湯雰囲気内に配置されている形状記憶合金バネ34のバネ定数が変化することによってバネ力も変化し、可動弁体36を挟んで対抗して設けられているバイアスバネ35のバネ力と平衡することで、所定の弁開度位置で可動弁体36が静止して所定の温度の湯を給湯するものである。
【0018】
ここで出湯管7側の出湯温度が上がると混合後の湯温が上がり、それに伴って混合湯雰囲気内に配置されている形状記憶合金バネ34のバネ定数が増大して形状記憶合金バネ34が以前より伸びた状態でバイアスバネ35と平衡し、可動弁体36が湯側開度を減少し水側開度を増大した位置で静止するため、給水バイパス管25側の弁開度が大きくなり、出湯管7側の弁開度が小さくなって形状記憶合金バネ34の作用によって自動的に所定の温度に調整される。
【0019】
また、混合弁26外部のバイアスバネ35側には、この弁機構部37へ与える荷重を変更するためのステッピングモータ38が設けられており、ステッピングモータ38を一方向へ駆動することによって弁機構部37への荷重を増してバイアスバネ35および形状記憶合金バネ34を圧縮し、ステッピングモータ38を他方向へ駆動することで弁機構部37への荷重を減らしてバイアスバネ35および形状記憶合金バネ34を伸張する。このように弁機構部37へ与える荷重を変更することで形状記憶合金バネ34とバイアスバネ35が平衡する位置を大まかに調整し、給湯温度を変更可能としている。
【0020】
前記給湯制御部32には、前記リモートコントローラ5で設定される給湯設定温度に応じて前記ステッピングモータ38を駆動して予め前記弁機構部37へ与える予荷重を変更して前記弁機構部37から出湯する混合湯の温度をフィードフォワード制御によって変更させるFF制御部39と、前記混合弁26の下流に設けられた給湯温度センサ28で検出する給湯温度と前記給湯設定温度の差に応じて前記ステッピングモータ38を駆動して前記弁機構部37へ与える荷重をフィードバック制御によって微調整するFB制御部40とが設けられている。
【0021】
そして、給湯設定温度がリモートコントローラ5で設定されると、FF制御部39によって給湯設定温度に応じた予荷重を弁機構部37へ付加するようステッピングモータ38が駆動される。そして給湯栓4が開かれて給湯が開始されると、貯湯タンク2からの高温水が出湯管7を介して混合弁26へ流入すると同時に給水バイパス管25からの給水も混合弁26へ流入し、予め給湯設定温度に応じた予荷重が与えられた弁機構部37は形状記憶合金バネ34の雰囲気温度が給湯設定温度で形状記憶合金バネ34のバネ力とバイパスバネ35のバネ力とが平衡し、可動弁体36が静止して湯水の混合比率が決まる。
【0022】
このとき、出湯管7には貯湯タンク2内の高温水が混合弁26へ到達するまでの間に、出湯管7内部に残留する湯水が存在する。この残留水は貯湯タンク2内の温度に比べ同等か低くなるのが常であり、給湯開始初期に給湯温度をアンダーシュートさせてしまうと共に、残留水が出きった後に湯側の温度が急上昇するために給湯温度をオーバーシュートさせてしまう要因となっていたが、形状記憶合金バネ34は弁機構部37内部の温度自体で機械的に混合比率が調整されると同時に、形状記憶合金バネ34の熱容量が小さいと共に熱伝導性が高いため迅速に混合比率が機械的に調整されるので、残留水が流入している間は湯側を大きく開き給湯設定温度に近づけ給湯温度のアンダーシュートを著しく軽減できると共に、残留水が出きって貯湯タンク2内の高温水が流入すると形状記憶合金バネ34の雰囲気温度が上昇するのでそれに同調してバネ定数が変化し、湯側の開度を狭めるように形状記憶合金バネ34が迅速に伸張するため、給湯温度がオーバーシュートすることがない。
【0023】
また、前回の給湯終了から時間が経過して出湯管7の残留水が給湯設定温度以下まで低下してしまっている場合は、給湯開始初期には給湯設定温度以下の出湯管7の残留水と給水バイパス管25からの給水とが混合されるため形状記憶合金バネ34の雰囲気温度は給湯設定温度以下となり形状記憶合金バネ34がバイアスバネ35のバネ力により圧縮されて湯側の開度が広げられる。そのことによって出湯管7内の残留水が素早く排出され、貯湯タンク2内の高温水が混合弁26内に流入するまでの時間を短縮できる。そして、貯湯タンク2内の高温水が混合弁26内に流入すると形状記憶合金バネ34の雰囲気温度が上昇するのでそれに同調してバネ定数が変化し、湯側の開度を狭めるように形状記憶合金バネ34が迅速に伸張するため、給湯温度がオーバーシュートすることがない。
【0024】
ところで、この混合弁26はケーシング33と形状記憶合金バネ34とバイアスバネ35と可動弁体36とが相互に作用して構成されているため、多数のパーツそれぞれのバラツキが積算して混合弁26全体の性能のバラツキが出やすいものである。しかし、給湯が開始され混合後の給湯温度センサ28で検出する温度が給湯設定温度から一定以上ずれている場合は、FB制御部40がこの温度偏差に応じてステッピングモータ38を駆動して弁機構部37へ与えている予荷重を微調整するようにしているため、混合弁26自体のバラツキを制御で吸収することが可能となり、製品毎にバラツキのない一定の温度を給湯する貯湯式給湯装置とすることができる。
【0025】
また、主に深夜電力で沸き上げた湯を貯めて昼間に給湯する貯湯式給湯装置であるため、混合弁26の湯側に供給される湯の温度は経時的に変化する。特に、貯湯タンク2内の湯と水の温度境界層は時間が経つ連れて中間温度部分が増大し、貯湯タンク2内の上部の80℃以上の温水と下部の10℃程度の給水との間の温度境界層は深夜沸き上げ完了直後は薄く高さ方向の温度変化も急峻であっても、時間が経過するに従って熱伝導によって温度境界層が厚く高さ方向の温度変化が鈍っていくものである。
【0026】
このような高さ方向に温度分布を持った貯湯タンク2内の温水を用いて給湯するため、混合弁26の湯側の温度が刻々と変化する特性を有しており、温度境界層の湯を給湯に用いている状況では、混合後の給湯温度センサ28で検出する温度が給湯設定温度から一定以上ずれると、FB制御部40がこの温度偏差に応じてステッピングモータ38を駆動して弁機構部37へ与えている予荷重を微調整するので、熱源の温度が刻々と変化しても給湯温度を一定に保つことが可能である。
【0027】
このとき、熱源の温度変化が激しいと予荷重を頻繁に微調整する必要が出てくるが、予荷重を調整するためのモータをステッピングモータ38で構成しているので、細かく微調整できると共に、ポテンショメータ付DCモータのようにモータの回転角の検出のための抵抗やブラシの摺動部が不要なため確実で信頼性、耐久性の高い微細な調整が可能で、貯湯式給湯装置の製品寿命も長くなるものである。
【0028】
この一実施形態のように貯湯タンク2の湯水を熱源としたふろ熱交換器20を有したものは、貯湯タンク2内にさらに温度分布が発生するため熱源の温度変化がさらに激しく、本発明の混合弁26を用いた効果がより顕著となるものである。
【0029】
また、給湯量が多くなって貯湯タンク2内の残湯量が少なくなっていることを前記貯湯制御部31が検出すると、前記貯湯制御部31は加熱手段3を駆動して貯湯タンク2下部の低温水を加熱して貯湯タンク2上部へ積層して貯湯する沸き増し運転を行う。沸き増し運転が行われると、沸き増し運転によって貯湯タンク2上部に貯められた高温水が出湯されるため、それまで温度低下し続けていた出湯管7からの出湯温度が急激に上昇する。このように急激に温度上昇した場合にあっても本発明の混合弁26によれば、形状記憶合金バネ34の雰囲気温度が上昇するのでそれに同調してバネ定数が変化し、湯側の開度を狭めるように形状記憶合金バネ34が迅速に伸張するため、給湯温度がオーバーシュートすることがないと共に、混合後の給湯温度センサ28で検出する温度が給湯設定温度から一定以上ずれている場合は、FB制御部40がこの温度偏差に応じてステッピングモータ38を駆動して弁機構部37へ与えている予荷重を微調整するようにしているため、給湯温度を一定に保つことが可能である。
【0030】
さらに本発明の貯湯式給湯装置によると、停電時のステッピングモータ38が駆動できない状況であっても、混合弁26は主に形状記憶合金バネ34によって湯水の混合比率を調節しているため、以前に設定した給湯設定温度の給湯を行うことができる。
【0031】
なお、本発明はこの一実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で改変することを妨げるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態の貯湯式給湯装置の概略構成図。
【符号の説明】
【0033】
2 貯湯タンク
5 リモートコントローラ
7 出湯管
8 給水管
25 給水バイパス管
26 混合弁
28 給湯温度センサ
34 形状記憶合金バネ
35 バイアスバネ
36 可動弁体
37 弁機構部
38 ステッピングモータ
39 FF制御部
40 FB制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
湯水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクの下部に給水する給水管と、前記貯湯タンクの上部から出湯する出湯管と、前記給水管から分岐された給水バイパス管と、前記出湯管からの湯と前記給水バイパス管からの水とを給湯設定温度になるよう混合する混合弁と、前記給湯設定温度を設定するリモートコントローラとを備えた貯湯式給湯装置において、前記混合弁は、混合湯の温度に応じてバネ定数が変化する形状記憶合金バネとこの形状記憶合金バネに対抗するバイアスバネの合力によって可動弁体を移動させて湯水の混合比を調節する弁機構部と、この弁機構部へ与える荷重を変更するためのステッピングモータと、前記給湯設定温度に応じて前記ステッピングモータを駆動して予め前記弁機構部へ与える予荷重を変更して前記弁機構部から出湯する混合湯の温度を変更させるFF制御部と、前記混合弁の下流に設けられた給湯温度センサで検出する給湯温度と前記給湯設定温度の差に応じて前記ステッピングモータを駆動して前記弁機構部へ与える予荷重を微調整するFB制御部とで構成したことを特徴とする貯湯式給湯装置。

【図1】
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【公開番号】特開2007−162984(P2007−162984A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−357568(P2005−357568)
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【出願人】(000000538)株式会社コロナ (753)
【Fターム(参考)】