説明

超音波モータ

【課題】S相として機能する圧電膜から出力された信号を、振動による断線がなく、かつ駆動相の出力を調整するための回路を設けることなく、容易にかつ安定して取り出すことができる超音波モータを提供する。
【解決手段】超音波モータは、複数の電極を持つ圧電素子1に駆動信号を印加して振動子3,4に振動を励起させ、該振動子3,4に接触するロータ13,15を相対的に移動させる。振動子3の圧電素子1が当接する面には、振動検知用の圧電膜20が直接成膜されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気−機械エネルギ変換素子に駆動信号を印加することにより振動体に振動を励起させ、振動体に押圧された移動体に摩擦による駆動力を与える超音波モータに関する。
【背景技術】
【0002】
超音波モータは、圧電素子等の電気−機械エネルギ変換素子に交流電圧を印加することにより高周波振動を発生させ、その振動エネルギを連続的な機械運動として取り出すように構成されたモータである(特許文献1および特許文献2)。
【0003】
図9に、従来の超音波モータの一例を示す。
【0004】
この超音波モータは、短円筒状の圧電素子80が周方向に4相(A+、A−、B+、B―)の電極に分割されており、A+相の一部に圧電素子80の駆動状況を検知するS相89が配置されている。
【0005】
圧電素子80のA+相およびA−相は、径方向に互いに対向配置され、また、B相およびB−相は、A+相およびA−相に対して位相を90度ずらした位置で互いに径方向に対向配置されている。
【0006】
圧電素子80は、フレキシブルプリント基板88を介して駆動回路に接続されており、駆動回路は、発振器85、位相器86、コントローラ87、および圧電素子80のそれぞれの相に接続されるスイッチング回路81,82,83,84を備える。
【0007】
発振器85は、A+相スイッチング回路81およびA−相スイッチング回路82をスイッチング動作させて圧電素子80のA+相およびA−相に駆動信号を与える。
【0008】
位相器86は、発振器85の駆動信号を90度位相ずらしてB+相スイッチング回路83およびB−相スイッチング回路84をスイッチング動作させて圧電素子80のB+相およびB−相に駆動信号を与える。
【0009】
そして、コントローラ87から発振器85に駆動命令を送ると、A+相スイッチング回路81およびA−相スイッチング回路82のスイッチング動作により圧電素子80のA+相、A−相が互いに180度位相がずれて振動する。
【0010】
このとき、位相器86を通してB+相スイッチング回路83およびB−相スイッチング回路84のスイッチング動作により、圧電素子80のB+相に対して90度位相がずれ、かつB−相とは180度位相がずれた駆動信号が与えられ、圧電素子80が振動する。この振動に応じてS相89から信号が出力され、その信号に基づいてコントローラ87において超音波モータを制御する。
【0011】
しかし、上記従来の超音波モータでは、圧電素子80のA+相の一部にS相89を設けているため、A+相と他の相との大きさが異なる。その結果、A+相から得られる出力が異なったり、また、その出力を調整するための回路が別途必要であった。
【0012】
そこで、他の場所にS相を設置して、外部の制御回路との接続をリード線により行い、このリード線を圧電素子に半田付けにより固定した技術が提案されている(特許文献3)。
【特許文献1】特開平3−289375号公報
【特許文献2】特開平7−193291号公報
【特許文献3】特公平04−061593公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、上記特許文献3では、半田付けの不具合によりリード線の脱落が生じやすく、また、圧電素子や振動体への熱の伝播により半田の溶融温度に達しにくい等の問題を生じる。
【0014】
更に、半田の付着状態による振動子の振動特性のばらつきや、半田付け時の圧電素子の温度上昇により圧電素子の分極解除が生じる可能性もある。
【0015】
そこで、本発明は、S相として機能する圧電膜から出力された信号を、振動による断線がなく、かつ駆動相の出力を調整するための回路を設けることなく、容易にかつ安定して取り出すことができる超音波モータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、本発明の超音波モータは、複数の電極を持つ電気−機械エネルギ変換素子に駆動信号を印加して振動体に振動を励起させ、該振動体に接触する移動体を移動させる超音波モータにおいて、前記振動体の前記電気−機械エネルギ変換素子が当接する面に、振動検知用の圧電膜が直接成膜される、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、振動体の電気−機械エネルギ変換素子が当接する面に、振動検知用の圧電膜が直接成膜されている。これにより、S相として機能する圧電膜から出力された信号を、振動による断線がなく、かつ駆動相の出力を調整するための回路を設けることなく、容易にかつ安定して取り出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である超音波モータを説明するための軸方向に沿う断面図である。
【0020】
図1に示すように、本実施形態の超音波モータは、外筒6と底板8とからなるモータケース内に配置された複数の電極を持つ圧電素子(電気−機械エネルギ変換素子)1を備える。
【0021】
圧電素子1には、フレキシブルプリント基板2が電気的に接続され、また、圧電素子1の軸方向両側には、それぞれ圧電素子1の振動が伝達される振動子3,4が配置されている。
【0022】
振動子3,4は溶接部5で互いに接合されており、これにより、圧電素子1およびフレキシブルプリント基板2に軸方向の予圧が付与される。
【0023】
図2は、フレキシブルプリント基板2の取り付け方法を説明するための斜視図である。
【0024】
図2に示すように、フレキシブルプリント基板2は、圧電素子1と振動子(振動体)3とによって軸方向に挟み込まれている。
【0025】
また、振動子3において、フレキシブルプリント基板2が圧電素子1により押しつけられている面には、圧電体の原材料の微粉末をエアロゾル化して噴射することにより直接成膜された圧電膜20が設けられている。
【0026】
図1に戻って、圧電素子1の外周には支持板7の内周端が固定され、該支持板7は振動子3,4間の隙間を通って外周端が外筒6の内周部に弾性的に固定されている。
【0027】
圧電素子1、フレキシブルプリント基板2および振動子3,4の内周部には回転軸11がすき間を介して貫通しており、該回転軸11は外筒6および底板8に圧入固定された軸受9,10を介して回転可能に支持されている。
【0028】
回転軸11の軸受9に隣接する外周面には、該回転軸11の軸方向の動きを規制するEリング12が嵌め込まれている。
【0029】
外筒6の端壁と振動子3との間には、ロータ(移動体)13が回転軸11に圧入固定された状態で配置されている。ロータ13の外周には、円筒状の弾性体からなるツバ14が設けられており、該ツバ14は振動子3に軸方向に対向した状態で接触している。
【0030】
また、底板8と振動子4との間には、ロータ(移動体)15が回転軸11にすき間を介して外挿された状態で配置され、ロータ15と底板8との間には、ロータ押さえ16が回転軸11に圧入固定された状態で配置されている。ロータ押さえ16は、バネ17を介してロータ15を軸方向に押し付けている。
【0031】
ロータ15の外周には、ロータ13と同様に、円筒状の弾性体からなるツバ18が設けられており、ロータ押さえ16がバネ17を介してロータ15を軸方向に押す力によって、ツバ14,18がそれぞれ振動子3,4に弾性的に押しつけられる。
【0032】
駆動原理については公知(特開平3−289375号公報等)であるため簡略化して説明すると、フレキシブルプリント基板2を通して加えられた駆動信号により圧電素子1が振動し、その振動が振動子3,4に伝達され、振動子3,4の外周部で振動が拡大する。振動子3,4の外周部で拡大された振動波によってツバ14およびツバ18に回転力が生じ、その回転力がロータ13およびロータ15に伝達されて回転軸11が回転する。
【0033】
このとき、振動子3に設けられた前述の圧電膜20は、該振動子3に加えられた振動の挙動によって電力が生じ、圧電膜20から出力された信号はフレキシブルプリント基板2によって取り出される。
【0034】
なお、フレキシブルプリント基板2は、振動の減衰を避けるため、ベースシートと基板電極との間に接着剤層がないものを用いるのが好ましい。
【0035】
図3は、圧電素子1の駆動回路を説明するためのブロック図である。
【0036】
図3に示すように、短円筒状の圧電素子1は、周方向に4相(A+、A−、B+、B―)の電極に分割されている。
【0037】
圧電素子1のA+相およびA−相は、径方向に互いに対向配置され、また、B相およびB−相は、A+相およびA−相に対して位相を90度ずらした位置で互いに径方向に対向配置されている。
【0038】
圧電素子1は、フレキシブルプリント基板2を介して駆動回路に接続されており、駆動回路は、発振器25、位相器26、コントローラ27、および圧電素子1のそれぞれの相に接続されるスイッチング回路21,22,23,24を備える。
【0039】
発振器25は、A+相スイッチング回路21およびA−相スイッチング回路22をスイッチング動作させて圧電素子1のA+相およびA−相に駆動信号を与える。
【0040】
位相器26は、発振器25の駆動信号を90度位相ずらしてB+相スイッチング回路23およびB−相スイッチング回路24をスイッチング動作させて圧電素子1のB+相およびB−相に駆動信号を与える。
【0041】
そして、コントローラ27から発振器25に駆動命令を送ると、A+相スイッチング回路21およびA−相スイッチング回路22のスイッチング動作により圧電素子1のA+相、A−相が互いに180度位相がずれて振動する。
【0042】
このとき、位相器26を通してB+相スイッチング回路23およびB−相スイッチング回路24のスイッチング動作により、圧電素子1のB+相に対して90度位相がずれ、かつB−相とは180度位相がずれた駆動信号が与えられ、圧電素子1が振動する。
【0043】
また、振動子3に直接成膜された圧電膜20は、コントローラ27に接続されている。
【0044】
図4は、フレキシブルプリント基板2の表面側の回路パターンを示す図である。
【0045】
図4において、フレキシブルプリント基板2の表面側には、圧電素子1のA+相、A−相、B+相、B―相に対応する接点(図中斜線部)30,31,32,33が設けられ、これらの接点30,31,32,33が圧電素子1の各相と接して通電する。
【0046】
図5は、フレキシブルプリント基板2の裏面側の回路パターンを示す図である。
【0047】
図5において、フレキシブルプリント基板2の裏面側には、振動検知用の接点35が設けられている。
【0048】
この接点35と、前述の振動子3のフレキシブルプリント基板2との当接面に形成された圧電膜20とが接し、振動子3の動きによって圧電膜20に電位差が生じ、その信号が接点35を経由しスルーホール36を通って駆動回路に出力される。この信号をS相信号と称し、コントローラ27において超音波モータの制御に活用する。
【0049】
なお、S相信号による超音波モータの制御に関しては公知(特公平04−061593号公報等)であるため、ここでは説明を省略する。
【0050】
次に、振動子3に圧電膜20を直接成膜する方法を説明する。
【0051】
図6は、エアロゾルデポジション法によるセラミック構造物の作製装置を模式的に示す図である。
【0052】
図6に示すように、作製装置41は、膜形成部42とエアロゾル発生部43とを有し、エアロゾル発生部43で発生したセラミック微粒子粉末をガス中に分散させたエアロゾルをエアロゾル搬送管44によって膜形成部42に搬送する。
【0053】
膜形成部42は、真空ポンプ55で真空化される真空チャンバ56を有し、真空チャンバ56内に導かれた搬送管44の端部に配置されたノズル45から、該搬送管44によって搬送されたエアロゾル46を基板47に噴射して該基板47に膜48を直接成膜する。これにより、基板47と膜48によるセラミック構造物49を作製する。尚、基板47は、通常、ステージ50に固定されており、基板47をX−Y方向51に移動しながら膜48を形成する。
【0054】
エアロゾル発生部43は、エアロゾル発生器52と、ガス搬送管53によってエアロゾル発生器52内にガスを注入するマスフローコントローラ54とから構成されると共に、エアロゾル搬送管44の端部がエアロゾル発生器52の上部に挿入されている。
【0055】
以上説明したエアロゾルデポジション法によるセラミック構造物の作製装置において、本実施形態では、セラミックとしてPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電体原材料を使用し、また、基板47として超音波モータの金属製の振動子3を設置する。
【0056】
同法によって圧電体材料を振動子3に直接成膜することで、均一的な組成から成る圧電膜20を1回の成膜工程にて容易に形成することができる。
【0057】
以上説明したように、本実施形態では、振動子3,4間にフレキブルプリント基板2を圧電素子1に圧接するように挟み込んで一体に締結することで圧電素子1への駆動信号の給電を行う。
【0058】
また、圧電素子1のフレキシブルプリント基板2の接合面とは反対側の振動子3の端面に圧電膜20を直接成膜している。
【0059】
これにより、圧電膜20から出力された信号を、振動による断線がなく、容易にかつ安定して取り出すことができる。
【0060】
また、振動子3に圧電膜(S相)20を直接成膜することで、S相を駆動用の圧電素子1内に設ける必要がなく、圧電素子1の各相の形状を同一にすることができるので、駆動相の出力を調整するための回路を設けなくて済む。
【0061】
更に、S相の面積や構成も変更が容易で最適な形状にでき、また、振動子3の振動を圧電膜20で直接検知することで、制御性を改善することができる。
【0062】
(第2の実施形態)
次に、図7および図8を参照して、本発明の第2の実施形態である超音波モータについて説明する。
【0063】
図7は本発明の第2の実施形態である超音波モータに用いられるフレキシブルプリント基板の表面側の平面図、図8は図7に示すフレキシブルプリント基板の裏面側の平面図である。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については、図に同一符号を付して説明する。
【0064】
本実施形態では、図8に示すように、フレキシブルプリント基板2の裏面に振動検知用の接点35a,35bが設けられている。
【0065】
この接点35a,35bと、前述の振動子3のフレキシブルプリント基板2との当接面に形成された圧電膜20とが接し、振動子3の動きによって電位差が生じる。
【0066】
また、接点35a,35bは、それぞれ圧電素子1のA+相、B+相の各相の位置に対応しており、A+相の動作、およびB+相の動作を検出可能である。また、このとき、信号は、接点35a,35bを経由しスルーホール36a,36bを通って、図7に示すように、接点75を介して駆動回路に出力される。
【0067】
なお、図7に示すように、フレキシブルプリント基板2の表面側には、圧電素子1のA+相、A−相、B+相、B−相にそれぞれ対応する接点30,31,32,33が設けられている。
【0068】
この場合、圧電素子1のA+相、B+相の動作が接点35a,35bを通して検知できることで、超音波モータ制御手法の一つである、駆動信号の位相差を変化させ、速度をコントロールさせることも可能になる。
【0069】
さらには、振動子3の挙動が直接検知できることで、制御回路の構成やコントロールするためのソフトウエアが簡便化できる。その他の構成、および作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0070】
なお、本発明は上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0071】
例えば、上記各実施形態では、エアロゾルデポジション法により振動子3に圧電膜20を形成したが、これに限定されない。
【0072】
例えば、振動子3に圧電体の原材料を含む印刷液を塗布(特開昭63−31480号公報参照)するによって圧電膜を形成してもよく、また、振動子3に圧電体の原材料を蒸着(特開昭63−186572号公報参照)することによって圧電膜を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の第1の実施形態である超音波モータを説明するための軸方向に沿う断面図である。
【図2】フレキシブルプリント基板の取り付け方法を説明するための斜視図である。
【図3】圧電素子の駆動回路を説明するためのブロック図である。
【図4】フレキシブルプリント基板の表面の平面図である。
【図5】フレキシブルプリント基板の裏面の平面図である。
【図6】エアロゾルデポジション法によるセラミック構造物の作製装置を模式的に示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態である超音波モータに用いられるフレキシブルプリント基板の表面の平面図である。
【図8】図7に示すフレキシブルプリント基板の裏面の平面図である。
【図9】従来の超音波モータを説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
【0074】
1 圧電素子
2 フレキシブルプリント基板
3 振動子
4 振動子
11 回転軸
13 ロータ
14 ツバ
15 ロータ
18 ツバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電極を持つ電気−機械エネルギ変換素子に駆動信号を印加して振動体に振動を励起させ、該振動体に接触する移動体を移動させる超音波モータにおいて、
前記振動体の前記電気−機械エネルギ変換素子が当接する面に、振動検知用の圧電膜が直接成膜される、ことを特徴とする超音波モータ。
【請求項2】
前記圧電膜は、エアロゾル化した圧電体の原材料の微粉末を前記振動体に噴射することにより該振動体に直接成膜される、ことを特徴とする請求項1に記載の超音波モータ。
【請求項3】
前記圧電膜は、圧電体の原材料を含む印刷液を前記振動体に塗布することにより該振動体に直接成膜される、ことを特徴とする請求項1に記載の超音波モータ。
【請求項4】
前記圧電膜は、圧電体の原材料を前記振動体に蒸着することにより該振動体に直接成膜される、ことを特徴とする請求項1に記載の超音波モータ。
【請求項5】
前記電気−機械エネルギ変換素子への駆動信号を接続するための接点と、該接点とは異なる面に配置され、前記圧電膜から出力される信号を接続するための接点と、を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の超音波モータ。
【請求項6】
前記電気−機械エネルギ変換素子への駆動信号を接続するための接点と、前記圧電膜から出力される信号を接続するための接点と、が同一のフレキシブルプリント基板に配置される、ことを特徴とする請求項5に記載の超音波モータ。
【請求項7】
前記フレキシブルプリント基板は、ベースシートと基板電極との間に接着剤層が設けられていない、請求項1〜6のいずれか一項に記載の超音波モータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−65763(P2009−65763A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−230578(P2007−230578)
【出願日】平成19年9月5日(2007.9.5)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】