説明

車両におけるインタクーラへの走行風案内装置

【課題】走行風案内装置によるインタクーラへの走行風の供給量が十分に確保されるようにして、インタクーラによるエンジン吸気の冷却が十分になされるようにし、かつ、このようにした場合でも、走行風案内装置の構成が複雑にならないようにすると共に、耐久性が良好に維持されるようにする。
【解決手段】第1空気ダクト12に導入された走行風8が第1、第2空気ダクト12,13を順次通ってインタクーラ7にまで案内される。第1空気ダクト12の長手方向の中途部16の側面視(図1)で、第2空気ダクト13の断面における左右ダクト壁21,22のうち、第1空気ダクト12の屈曲半径が小さい側に位置する一方のダクト壁21の上端部を第2空気ダクト13の内部側に向けて屈曲し、その屈曲片23と第2空気ダクト13の他方のダクト壁22の上端部との間に、第1空気ダクト12の下流端開口15の内面に沿って下方に延びる仮想延長面25を位置させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの吸気を走行風により冷却(空冷)させるようにするための車両におけるインタクーラへの走行風案内装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記走行風案内装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、走行風案内装置は、走行風を導入するよう上流端開口が車体の前方に向かって開口し、下流端開口がインタクーラ側に向かうよう下方に向かって開口し、その長手方向の中途部の側面視で、この中途部が円弧形状に屈曲した第1空気ダクトと、上記インタクーラから上記第1空気ダクトの下流端開口の近傍にまで上方に向かって延出し、その延出端開口が上記第1空気ダクトの下流端開口に離れて対向する第2空気ダクトとを備え、上記第1空気ダクトに導入された走行風が上記第1、第2空気ダクトを順次通って上記インタクーラにまで案内されるようになっている。
【0003】
上記インタクーラは、通常、過給機付エンジンにおいて、過給機をエンジン本体に連結する吸気管の長手方向の中途部に介設される。そして、エンジンの運転時、吸気は過給機により圧縮された後、吸気管を通りエンジン本体に吸入され、これによりエンジンに高出力が得られることとされる。ところで、上記した吸気の圧縮によりこの吸気は断熱圧縮されて高温となるが、この吸気が高温のままでエンジン本体に吸入されると、充填効率が低下したり、ノッキングが生じたりして、出力の向上が阻害されがちとなる。
【0004】
そこで、上記エンジン本体に向かって吸気管を流動する吸気は、上記インタクーラにより走行風と熱交換させられて冷却(空冷)される。これにより、高温の吸気がそのままエンジン本体に吸入されることは防止されて、充填効率の向上や、ノッキングの発生防止がなされて、所望の出力向上が得られることとされている。
【0005】
一方、上記インタクーラは上記エンジン本体に吸気管を介して連結されている。このため、上記インタクーラはエンジンの運転によりこのエンジンと共に振動する。ここで、仮に、上記インタクーラに上記第1、第2空気ダクトが一体的に連結されているとすると、上記インタクーラに加え、上記第1、第2空気ダクトもエンジンと共に振動して、無用に大きい騒音が生じるおそれがある。
【0006】
そこで、上記したように、第1空気ダクトの下流端開口と第2空気ダクトの延出端開口とを互いに離れて対向させることにより、これら第1、第2空気ダクトを互いに別体とし、少なくとも上記第1空気ダクトがエンジンと共に振動することを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−184368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記したように、第1空気ダクトの下流端開口と第2空気ダクトの延出端開口とを互いに離れて対向させた場合には、これら下流端開口と延出端開口との間に隙間が生じる。このため、上記第1空気ダクトに導入された走行風が上記第2空気ダクトに向かって流動する場合、上記走行風の一部が上記隙間を通り外部に漏出するおそれがある。そして、この場合には、上記インタクーラへの走行風の供給量が不足しがちとなって、このインタクーラによる吸気の冷却が不十分になるおそれが生じる。
【0009】
そこで、上記従来の技術では、上記隙間を塞ぐよう弾性のシール材が設けられている。しかし、このようにシール材を設けると、その分、走行風案内装置の部品点数が増加して、その構成が複雑になると共に、上記シール材の寿命の点から、走行風案内装置の耐久性が低下するおそれを生じる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、走行風案内装置によるインタクーラへの走行風の供給量が十分に確保されるようにして、このインタクーラによるエンジン吸気の冷却が十分になされるようにし、かつ、このようにした場合でも、上記走行風案内装置の構成が複雑にならないようにすると共に、耐久性が良好に維持されるようにすることである。
【0011】
請求項1の発明は、走行風8を導入するよう上流端開口14が車体2の前方に向かって開口し、下流端開口15がインタクーラ7側に向かうよう下方に向かって開口し、その長手方向の中途部16の側面視(図1)で、この中途部16が円弧形状に屈曲した第1空気ダクト12と、上記インタクーラ7から上記第1空気ダクト12の下流端開口15の近傍にまで上方に向かって延出し、その延出端開口18が上記第1空気ダクト12の下流端開口15に離れて対向する第2空気ダクト13とを備え、上記第1空気ダクト12に導入された走行風8が上記第1、第2空気ダクト12,13を順次通って上記インタクーラ7にまで案内されるようにした車両におけるインタクーラへの走行風案内装置において、
上記側面視(図1)で、上記第2空気ダクト13の断面における左右ダクト壁21,22のうち、上記第1空気ダクト12の屈曲半径が小さい側に位置する一方のダクト壁21の上端部を上記第2空気ダクト13の内部側に向けて屈曲し、その屈曲片23と上記第2空気ダクト13の他方のダクト壁22の上端部との間に、上記第1空気ダクト12の下流端開口15の内面に沿って下方に延びる仮想延長面25を位置させたことを特徴とする車両におけるインタクーラへの走行風案内装置である。
【0012】
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
【発明の効果】
【0013】
本発明による効果は、次の如くである。
【0014】
請求項1の発明は、走行風を導入するよう上流端開口が車体の前方に向かって開口し、下流端開口がインタクーラ側に向かうよう下方に向かって開口し、その長手方向の中途部の側面視で、この中途部が円弧形状に屈曲した第1空気ダクトと、上記インタクーラから上記第1空気ダクトの下流端開口の近傍にまで上方に向かって延出し、その延出端開口が上記第1空気ダクトの下流端開口に離れて対向する第2空気ダクトとを備え、上記第1空気ダクトに導入された走行風が上記第1、第2空気ダクトを順次通って上記インタクーラにまで案内されるようにした車両におけるインタクーラへの走行風案内装置において、
上記側面視で、上記第2空気ダクトの断面における左右ダクト壁のうち、上記第1空気ダクトの屈曲半径が小さい側に位置する一方のダクト壁の上端部を上記第2空気ダクトの内部側に向けて屈曲し、その屈曲片と上記第2空気ダクトの他方のダクト壁の上端部との間に、上記第1空気ダクトの下流端開口の内面に沿って下方に延びる仮想延長面を位置させている。
【0015】
このため、次の効果が生じる。即ち、上記第1空気ダクト内を第2空気ダクトに向かって走行風が流動するとき、上記第1空気ダクトの屈曲半径が小さい側の内面に沿って流動する走行風は、他の走行風に比べ、その慣性力が小さいことから、上記第1空気ダクトから第2空気ダクト内への上記走行風の流入の勢いは弱くなりがちである。しかし、上記発明によれば、上記第1空気ダクトの下流端開口の内面に沿って下方に延びる仮想延長面は上記屈曲片よりも上記第2空気ダクトの内部側に位置させられている。
【0016】
このため、第1に、上記第1空気ダクトから第2空気ダクト内に流入する上記走行風は、上記屈曲片の下方における空間の存在により、上記第2空気ダクト内に、より流入し易くなる。よって、上記走行風は上記第1空気ダクトの屈曲半径が小さい側に位置する上記インタクーラの一部分を流動するエンジン吸気を十分に冷却する。また、第2に、上記走行風はその流動の勢いが弱いために、この走行風の一部は上記インタクーラの上面に衝突して上方に反転させられるおそれがある。しかし、このように反転した走行風は上記屈曲片の下面により、上方への流動が規制される。よって、上記走行風が上記隙間を通し外部に漏出するということが防止されて、上記インタクーラの一部分を流動する吸気が、より十分に冷却される。
【0017】
一方、上記第1空気ダクト内を第2空気ダクトに向かって走行風が流動するとき、上記第1空気ダクトの屈曲半径が大きい側の内面に沿って流動する走行風は、その慣性力が大きいことから勢いよく流動する。
【0018】
このため、上記走行風は上記第1空気ダクトから第2空気ダクト内に勢いよく流入すると共に、上記第1空気ダクトの屈曲半径が大きい側に位置する上記インタクーラの他部分を勢いよく貫通して、このインタクーラの他部分を流動する吸気を十分に冷却する。よって、上記走行風の一部が上記隙間を通し外部に漏出するということは、より確実に防止されて、上記インタクーラの他部分を流動する吸気が、より十分に冷却される。
【0019】
つまり、上記走行風案内装置によれば、インタクーラの全体により吸気の冷却が十分になされる。しかも、この吸気の十分な冷却は、上記第1空気ダクトの下流端開口と上記第2空気ダクトの延出端開口との間の隙間から走行風が漏出することを防止するようこの隙間を塞ぐシール材を設けないで達成される。このため、上記したように、インタクーラによる吸気の冷却が十分になされるようにした場合でも、上記走行風案内装置の構成が複雑になることが防止されると共に、上記シール材の寿命が関係しない分、耐久性が良好に維持される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】走行風案内装置の側面断面図である。
【図2】車両の全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の車両におけるインタクーラへの走行風案内装置に関し、走行風案内装置によるインタクーラへの走行風の供給量が十分に確保されるようにして、このインタクーラによるエンジン吸気の冷却が十分になされるようにし、かつ、このようにした場合でも、上記走行風案内装置の構成が複雑にならないようにすると共に、耐久性が良好に維持されるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
【0022】
即ち、車両におけるインタクーラへの走行風案内装置は、走行風を導入するよう上流端開口が車体の前方に向かって開口し、下流端開口がインタクーラ7側に向かうよう下方に向かって開口し、その長手方向の中途部の側面視で、この中途部が円弧形状に屈曲した第1空気ダクトと、上記インタクーラから上記第1空気ダクトの下流端開口の近傍にまで上方に向かって延出し、その延出端開口が上記第1空気ダクトの下流端開口に離れて対向する第2空気ダクトとを備える。上記第1空気ダクトに導入された走行風は上記第1、第2空気ダクトを順次通って上記インタクーラにまで案内される。
【0023】
上記側面視で、上記第2空気ダクトの断面における左右ダクト壁のうち、上記第1空気ダクトの屈曲半径が小さい側に位置する一方のダクト壁の上端部を上記第2空気ダクトの内部側に向けて屈曲し、その屈曲片と上記第2空気ダクトの他方のダクト壁の上端部との間に、上記第1空気ダクトの下流端開口の内面に沿って下方に延びる仮想延長面を位置させている。
【実施例】
【0024】
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
【0025】
図において、符号1は自動車で例示される車両であり、矢印Frはこの車両1の進行方向の前方を示している。
【0026】
車両1の車体2の前端部内部がエンジンルーム3とされ、このエンジンルーム3をその上方から開閉可能に閉じるフード4が設けられている。上記エンジンルーム3には、過給機付(ターボ)エンジン6が搭載されている。このエンジン6は、過給機をエンジン本体に連結する吸気管の長手方向の中途部に介設されるインタクーラ7と、このインタクーラ7に走行風8を供給する走行風案内装置9とを備えている。上記インタクーラ7の作用については、前記「背景技術」で説明した通りである。
【0027】
上記走行風案内装置9は、走行風8を上記インタクーラ7にまで案内する樹脂製の第1、第2空気ダクト12,13を備え、これら空気ダクトの断面は円形状もしくは矩形状とされている。この第1空気ダクト12は、その前端部が上流端開口14とされ、この上流端開口14は走行風8を導入するよう車体2の前方に向かって開口している。また、上記第1空気ダクト12の後端部が下流端開口15とされ、この下流端開口15は上記インタクーラ7側に向かうよう下方に向かって開口している。また、上記第1空気ダクト12の長手方向の中途部16の側面視(車体2の側面視:図1)で、この中途部16は円弧形状に屈曲させられている。
【0028】
上記第2空気ダクト13は、上記インタクーラ7から上記第1空気ダクト12の下流端開口15の近傍にまで上方に向かって延出している。上記第2空気ダクト13の下端部は、上記インタクーラ7の外縁部に取り付けられている。上記第2空気ダクト13の上端部である延出端開口18と上記第1空気ダクト12の下流端開口15とは互いに少し離れて対向している。上記第1空気ダクト12の下流端開口15と、第2空気ダクト13の延出端開口18との間には、これら12,13が互いに接触しないようその周方向の全体にわたり隙間19が形成されている。
【0029】
また、上記側面視(図1)で、上記屈曲片23の全体と上記第2空気ダクト13の他方のダクト壁22の上端部との間に、上記第1空気ダクト12の下流端開口15の内面に沿って下方に延びる仮想延長面25が位置させられている。つまり、上記第1空気ダクト12の下流端開口15の内面に沿って下方に延びるパイプ形状の仮想延長面25は、上記第2空気ダクト13の延出端開口18の内側に位置している。
【0030】
上記側面視(図1)で、上記第2空気ダクト13の断面における左右ダクト壁21,22のうち、上記第2空気ダクト13の屈曲半径が小さい側(図1中、左側)に位置する一方のダクト壁21の上端部は、上記第2空気ダクト13の内部側に向かって屈曲されて屈曲片23が形成されている。この屈曲片23は斜め上方に向けて直線的に突出している。
【0031】
車両1の走行時、上記第1空気ダクト12に導入された走行風8は、上記第1、第2空気ダクト12,13を順次通って上記インタクーラ7にまで案内され、このインタクーラ7のコアにおける各フィン間を下方に向かって貫通するよう流動させられる。この際、このインタクーラ7のコアの内部を流動するエンジン吸気が、上記走行風8と熱交換されて冷却(空冷)されるようになっている。
【0032】
上記構成によれば、第1空気ダクト12内を第2空気ダクト13に向かって走行風8が流動するとき、上記第1空気ダクト12の屈曲半径が小さい側(図1中、左側)の内面に沿って流動する走行風8aは、他の走行風8に比べ、その慣性力が小さいことから、上記第1空気ダクト12から第2空気ダクト13内への上記走行風8aの流入の勢いは弱くなりがちである。しかし、上記構成によれば、上記第1空気ダクト12の下流端開口15の内面に沿って下方に延びる仮想延長面25は上記屈曲片23よりも上記第2空気ダクト13の内部側に位置させられている。
【0033】
このため、第1に、上記第1空気ダクト12から第2空気ダクト13内に流入する上記走行風8aは、上記屈曲片23の下方における空間27の存在により、上記第2空気ダクト13内に、より流入し易くなる。よって、上記走行風8aは上記第1空気ダクト12の屈曲半径が小さい側に位置する上記インタクーラ7の一部分7a(図1中、左側部分)を流動するエンジン吸気を十分に冷却する。また、第2に、上記走行風8aはその流動の勢いが弱いために、この走行風8aの一部は上記インタクーラ7の上面に衝突して上方に反転させられるおそれがある。しかし、このように反転した走行風8bは上記屈曲片23の下面により、上方への流動が規制される。よって、上記走行風8bが上記隙間19を通し外部に漏出するということが防止されて、上記インタクーラ7の一部分7aを流動する吸気が、より十分に冷却される。
【0034】
一方、上記第1空気ダクト12内を第2空気ダクト13に向かって走行風8が流動するとき、上記第1空気ダクト12の屈曲半径が大きい側(図1中、右側)の内面に沿って流動する走行風8cは、その慣性力が大きいことから勢いよく流動する。
【0035】
このため、上記走行風8cは上記第1空気ダクト12から第2空気ダクト13内に勢いよく流入すると共に、上記第1空気ダクト12の屈曲半径が大きい側に位置する上記インタクーラ7の他部分7b(図1中、右側部分)を勢いよく貫通して、このインタクーラ7の他部分7bを流動する吸気を十分に冷却する。よって、上記走行風8cの一部が上記隙間19を通し外部に漏出するということは、より確実に防止されて、上記インタクーラ7の他部分7bを流動する吸気が、より十分に冷却される。
【0036】
つまり、上記走行風案内装置9によれば、インタクーラ7の全体により吸気の冷却が十分になされる。しかも、この吸気の十分な冷却は、上記第1空気ダクト12の下流端開口15と上記第2空気ダクト13の延出端開口18との間の隙間19から走行風8が漏出することを防止するようこの隙間19を塞ぐシール材を設けないで達成される。このため、上記したように、インタクーラ7による吸気の冷却が十分になされるようにした場合でも、上記走行風案内装置9の構成が複雑になることが防止されると共に、上記シール材の寿命が関係しない分、耐久性が良好に維持される。
【0037】
なお、上記したように、走行風8cは上記第1空気ダクト12から第2空気ダクト13内に勢いよく流入するため、上記した屈曲半径が大きい側の第1空気ダクト12の下流端開口15と第2空気ダクト13の延出端開口18との関連構成を工夫して、上記両開口15,18の間の隙間19に負圧を生じさせるようにしてもよい。このようにすれば、この隙間19を通し外部の空気28を第2空気ダクト13内に流入しがちにできることから、上記走行風8cの一部が上記隙間19を通し外部に漏出するということは、更に確実に防止されて、上記インタクーラ7の他部分7bを流動する吸気が、更に十分に冷却される。
【0038】
また、以上は図示の例によるが、上記第1空気ダクト12の中途部16の側面視は、上記車体2の正面視に相当するものであってもよい。また、上記第1空気ダクト12の中途部16の屈曲形状は倒立L字形状に近いものであってもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 車両
2 車体
3 エンジンルーム
4 フード
6 エンジン
7 インタクーラ
7a 一部分
7b 他部分
8 走行風
9 走行風案内装置
12 第1空気ダクト
13 第2空気ダクト
14 上流端開口
15 下流端開口
16 中途部
18 延出端開口
19 隙間
21 ダクト壁
22 ダクト壁
23 屈曲片
25 仮想延長面
27 空間
28 空気

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行風を導入するよう上流端開口が車体の前方に向かって開口し、下流端開口がインタクーラ側に向かうよう下方に向かって開口し、その長手方向の中途部の側面視で、この中途部が円弧形状に屈曲した第1空気ダクトと、上記インタクーラから上記第1空気ダクトの下流端開口の近傍にまで上方に向かって延出し、その延出端開口が上記第1空気ダクトの下流端開口に離れて対向する第2空気ダクトとを備え、上記第1空気ダクトに導入された走行風が上記第1、第2空気ダクトを順次通って上記インタクーラにまで案内されるようにした車両におけるインタクーラへの走行風案内装置において、
上記側面視で、上記第2空気ダクトの断面における左右ダクト壁のうち、上記第1空気ダクトの屈曲半径が小さい側に位置する一方のダクト壁の上端部を上記第2空気ダクトの内部側に向けて屈曲し、その屈曲片と上記第2空気ダクトの他方のダクト壁の上端部との間に、上記第1空気ダクトの下流端開口の内面に沿って下方に延びる仮想延長面を位置させたことを特徴とする車両におけるインタクーラへの走行風案内装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2010−196643(P2010−196643A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−44400(P2009−44400)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】