説明

車両情報抽出プログラム、車両情報抽出装置、車両情報抽出方法

【課題】車両が撮影された画像から車両のボディの領域を抽出する車両情報抽出プログラム、車両情報抽出装置、車両情報抽出方法を提供する。
【解決手段】車両が撮影された画像に基づく第1画像を取得し、第1画像内において、直線成分を検出し、直線成分が複数検出された場合、第1画像内において、直線成分同士の交点を含む所定の大きさの領域である第1領域を検出し、第1画像内において、第1領域以外の領域に基づいて第2領域を検出することをコンピュータに実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両が撮影された画像の処理を行う車両情報抽出プログラム、車両情報抽出装置、車両情報抽出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車体の色である車体色を検出する車体識別システムがある。例えば、路上等に設置されたカメラで撮影した画像から、差分法などにより、車体を特定し、車体位置の範囲で車体色の認識を行う技術がある。しかし、車体には、ヘッドライト、フロントグリル、ボディ等があり、ヘッドライトやフロントグリル等、ボディと異なる色の部分がある。そのため、正確に車体のボディの色を認識できない場合があった。
【0003】
関連する技術として、車体の画像からナンバープレートやテールランプ等の部分の位置を検出し、その位置に基づいてボディを検出する技術がある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−164193号公報
【特許文献2】特開2007−60273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、車体のデザインは多種多様で、車種ごとに異なるため、ナンバープレートやテールランプ等の部分の位置に基づいてボディを検出する技術は、ボディのみを抽出できない場合がある。
【0006】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、車両が撮影された画像から車両のボディの領域を抽出する車両情報抽出プログラム、車両情報抽出装置、車両情報抽出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するため、本発明の一態様は、車両が撮影された画像に基づく第1画像を取得し、第1画像内において、直線成分を検出し、直線成分が複数検出された場合、第1画像内において、直線成分同士の交点を含む所定の大きさの領域である第1領域を検出し、第1画像内において、第1領域以外の領域に基づいて第2領域を検出することをコンピュータに実行させる。
【0008】
また、本発明の一態様は、車両が撮影された画像に基づく第1画像を取得する取得部と、第1画像内において、直線成分を検出する直線検出部と、直線成分が複数検出された場合、第1画像内において、直線成分同士の交点を含む所定の大きさの領域である第1領域を検出する第1領域検出部と、第1画像内において、第1領域以外の領域に基づいて第2領域を検出する第2領域検出部とを有する。
【0009】
また、本発明の一態様は、車両が撮影された画像に基づく第1画像を取得し、第1画像内において、直線成分を検出し、直線成分が複数検出された場合、第1画像内において、直線成分同士の交点を含む所定の大きさの領域である第1領域を検出し、第1画像内において、第1領域以外の領域に基づいて第2領域を検出することを実行する。
【発明の効果】
【0010】
開示の車両情報抽出プログラム、車両情報抽出装置、車両情報抽出方法によれば、車両が撮影された画像から車両のボディの領域を抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】車両情報抽出システム1の構成を示すブロック図である。
【図2】サーバ2の機能を示すブロック図である。
【図3】コンピュータ800の構成を示すブロック図である。
【図4】サーバ2の動作を示すフローチャートである。
【図5】撮影画像の一例を示す図である。
【図6】撮影画像21内の車体中心領域の一例を示す図である。
【図7】撮影画像21内のコーナー領域の一例を示す図である。
【図8】ボディ画像の一例を示す図である。
【図9】コーナー検出部13による処理を示すフローチャートである。
【図10】エッジ画像の一例を示す図である。
【図11】ウィンドウの一例を示す図である。
【図12】直線成分が存在しないウィンドウを示す図である。
【図13】1つの直線成分が存在するウィンドウを示す図である。
【図14】複数の直線成分が存在するウィンドウを示す図である。
【図15】本発明が適用されるコンピュータシステムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0013】
ここでは、車体(車両)を撮影し、撮影された画像から、ヘッドライト、窓ガラス、フロントグリル等を除くボンネット等の車体色で塗られた部分(以下、ボディと呼ぶ)を検出し、更に車体色を検出する車両情報抽出システム1について説明する。
【0014】
車両情報抽出システム1の構成について以下に説明する。
【0015】
図1は、車両情報抽出システム1の構成を示すブロック図である。車両情報抽出システム1は、サーバ2、カメラ3を有する。カメラ3は、路上等、車両が通行する位置を撮影するように設置され、その位置を通行する車両を撮影する。サーバ2は、車両情報抽出装置として機能し、カメラ3による撮影結果を取得し、撮影結果に基づいて演算を行うことにより車両のボディや車両色を検出する。
【0016】
サーバ2とカメラ3は、ネットワークを介して接続されても良い。サーバ2は、複数のカメラ3に接続され、複数のカメラ2からの撮影結果を取得し、撮影結果のそれぞれに基づいて演算を行っても良い。
【0017】
図2は、サーバ2の機能を示すブロック図である。サーバ2は、画像取得部11、車体検出部12、コーナー検出部13、ボディ検出部14、色識別部15、画像記憶部16、抽出結果記憶部17を有する。
【0018】
サーバ2は、コンピュータ800により実現される。図3は、コンピュータ800の構成を示すブロック図である。コンピュータ800は、CPU(Central Processing Unit)801、記憶部802、表示部803、操作部804を有する。記憶部802は、車両情報抽出装置の機能が表された車両情報抽出プログラムを記憶する。CPU801は、記憶部802に記憶された車両情報抽出プログラムを実行する。
【0019】
操作部804は、ユーザからの指示を取得する。表示部803は、車両情報抽出プログラムにより取得された画像や生成された画像を表示する。記憶部802は、更に、画像記憶部16及び抽出結果記憶部17の機能を有する。
【0020】
サーバ2の動作について以下に説明する。
【0021】
図4は、サーバ2の動作を示すフローチャートである。カメラ3が撮影を行い、撮影結果を撮影画像として生成すると、このフローが開始される。
【0022】
画像取得部11は、カメラ3から撮影画像を取得して画像記憶部16へ書き込む(S11)。図5は、撮影画像の一例を示す図である。この例における撮影画像21は、カメラ3により車両の正面が撮影された画像である。
【0023】
車体検出部12は、画像記憶部16から撮影画像を読み出し、撮影画像内の車体の中心部分の領域である車体中心領域を検出し、車体中心領域の座標を画像記憶部16へ書き込む(S12)。図6は、撮影画像21内の車体中心領域の一例を示す図である。この図は、上述の撮影画像21から検出された車体中心領域22を示す。
【0024】
車体検出部12は、車体中心領域の検出が成功したか否かの判定を行う(S13)。車体中心領域の検出が失敗した場合(S13,No)、車体検出部12は、このフローをS11へ移行させる。車体中心領域の検出が成功した場合(S13,Yes)、車体検出部12は、このフローをS14へ移行させる。
【0025】
コーナー検出部13は、画像記憶部16から撮影画像の車体中心領域である車体中心画像を読み出し、車体中心画像内でコーナー形状を含む領域であるコーナー領域を検出し、コーナー領域の座標を画像記憶部16へ書き込む(S14)。図7は、撮影画像21内のコーナー領域の一例を示す図である。この図において、上述の車体中心領域22内の黒く塗りつぶされた領域は、検出されたコーナー領域23を示す。
【0026】
ボディ検出部14は、画像記憶部16から車体中心領域の座標及びコーナー領域の座標を読み出し、車体中心領域からコーナー領域を除いた領域であるボディ領域を検出し、撮影画像のボディ領域であるボディ画像を抽出して抽出結果記憶部17へ書き込む(S15)。図8は、ボディ画像の一例を示す図である。この図は、上述の車体中心領域22から抽出されたボディ領域24を示す。ここで、ボディ検出部14は、車体中心領域からコーナー領域を除いた領域のうち、最も面積の大きい領域をボディ領域としても良い。
【0027】
色識別部15は、抽出結果記憶部17からボディ画像を読み出し、ボディ画像の色である車体色を識別して抽出結果記憶部17へ書き込む(S16)。
【0028】
以上で、このフローは終了する。カメラ3は、定期的に撮影を行い、その度にこのフローは実行される。
【0029】
車体には多くのコーナー形状(隅)が存在するが、ボンネット等のボディは一般的になだらかで、コーナー形状が検出されないことが多い。サーバ2は、この傾向を利用して、車体中心領域からコーナー領域を除去したボディ領域を取り出し、ヘッドライトやフロントグリル等の色の影響を除外することが出来る。
【0030】
画像記憶部16及び抽出結果記憶部17は、データベースであり、撮影画像、座標、車体色等を対応付けて保存する。
【0031】
車体検出部12による処理(S12)の詳細について以下に説明する。
【0032】
車体検出部12は、カメラ3により車両が存在しない場合(車体中心部分の抽出が失敗した場合、S13,No)の撮影画像を背景画像として画像記憶部16へ書き込んでおく。
【0033】
車体検出部12は、現在に取得された撮影画像と過去に取得された背景画像との差分を算出し、その差分の絶対値が所定の差分閾値より大きい領域を抽出して候補領域とし、候補領域に基づいて撮影画像中の車体中心部分を抽出する。候補領域として、窓部分とボンネット部分が抽出される場合がある。車体検出部12は、所定のサイズ閾値より大きい候補領域を抽出して2個の候補領域が抽出された場合、2個の候補領域のうち下にある方の候補領域をボンネットと判断し、そのボンネットの領域を車体中心部分とする。
【0034】
車体検出部12は、撮影画像からナンバープレートやランプ等の部品を検出し、その部品の位置に基づいて車体中心部分を抽出しても良い。
【0035】
コーナー検出部13による処理(S14)の詳細について以下に説明する。
【0036】
図9は、コーナー検出部13による処理を示すフローチャートである。コーナー検出部13は、撮影画像の車体中心部分のエッジ画像を生成する(S21)。図10は、エッジ画像の一例を示す図である。この図は、エッジ画像31を示す。
【0037】
コーナー検出部13は、エッジ画像内を走査するように、エッジ画像内に所定のウィンドウサイズの矩形(または探索サイズの円形)のウィンドウを設定する(S22)。ウィンドウサイズは、例えば数画素〜数十画素とする。図11は、エッジ画像内のウィンドウの一例を示す図である。この図は、上述のエッジ画像31に設定されたウィンドウ32を示す。
【0038】
コーナー検出部13は、ウィンドウ内で直線成分を検出する(S23)。直線成分の検出は、例えばハフ変換を用いる。コーナー検出部13は、2つ以上の直線成分が検出されたか否かの判定を行う(S24)。2つ以上の直線成分が検出されない場合(S24,N)、コーナー検出部13は、このフローをS26へ移行させる。2つ以上の直線成分が検出された場合(S24,Y)、コーナー検出部13は、それらの直線成分の交点をコーナーとし、コーナーが検出されたウィンドウをコーナー領域として画像記憶部16に書き込んで登録する(S25)。
【0039】
図12は、直線成分が存在しないウィンドウを示す図である。この場合、ウィンドウ32a内に直線成分が検出されなかったため、コーナーは検出されず、ウィンドウ32aはコーナー領域として登録されない。図13は、1つの直線成分が存在するウィンドウを示す図である。この場合、ウィンドウ32b内に1つの直線成分33aしか検出されなかったため、コーナーは検出されず、ウィンドウ32bはコーナー領域として登録されない。図14は、2つの直線成分が存在するウィンドウを示す図である。この場合、ウィンドウ32c内に2つの直線成分33b,33cが検出されたため、直線成分33b,33cの交点がコーナーとして検出され、ウィンドウ32cはコーナー領域として登録される。
【0040】
コーナー検出部13は、エッジ画像内のウィンドウの走査が終了したか否かの判定を行う(S26)。ウィンドウの走査が終了していない場合(S26,N)、コーナー検出部13は、このフローをS22へ移行させ、次の位置のウィンドウを設定する。ウィンドウの走査が終了した場合(S26,Y)、コーナー検出部13は、このフローを終了させる。
【0041】
以上で、このフローは終了する。
【0042】
車両情報抽出システム1の変形例について以下に説明する。
【0043】
ボディ検出部14は更に、ボディ部分の座標に基づいて、撮影画像からボディー部を含む車体下部の画像を抽出しても良い。この車体下部の画像は、フロントガラスの画像を含まず、乗車者の画像を含まない。そのため、乗車者のプライバシーや肖像権に配慮した画像として利用することができる。
【0044】
また、この車体下部の画像は、ボンネットの下のグリルを含む。そのため、ボディ検出部14は更に、グリルの形状と車種とを対応付けたデータベースを有し、車体下部の画像におけるグリルの形状から車種を認識しても良い。
【0045】
色識別部15は、ボディ画像から複数の色を検出した場合、色毎の面積を算出し、面積の大きい順に所定の色数を結果として出力しても良い。所定の色数は、例えば3である。
【0046】
サーバ2において、色識別部15は省かれても良い。この場合、抽出結果としてボディ画像が抽出結果記憶部17へ書き込まれる。
【0047】
サーバ2において、車体検出部12は省かれても良い。
【0048】
上述の車両情報抽出システム1によれば、車両が撮影された画像からボディ画像の抽出や車体色の抽出を行うことができる。
【0049】
上述の車両情報抽出システム1によれば、フロントグリルやヘッドライトなどの影響を除外して車体のボディ部分の色を得ることが出来るため、色識別の認識率が向上する。また、相対位置に左右されないコーナー特徴を除去することで、多種多様な車体のデザインに対応できる。さらに、形状認識などの複雑な方法を用いることなく、ボディ部分の特定ができるためコンピュータの処理負荷を軽減できる。
【0050】
なお、本発明は以下に示すようなコンピュータシステムにおいて適用可能である。図15は、本発明が適用されるコンピュータシステムの一例を示す図である。この図に示すコンピュータシステム900は、CPUやディスクドライブ等を内蔵した本体部901、本体部901からの指示により画像を表示するディスプレイ902、コンピュータシステム900に種々の情報を入力するためのキーボード903、ディスプレイ902の表示画面902a上の任意の位置を指定するマウス904及び外部のデータベース等にアクセスして他のコンピュータシステムに記憶されているプログラム等をダウンロードする通信装置905を有する。通信装置905は、ネットワーク通信カード、モデムなどが考えられる。
【0051】
上述したような、車両情報抽出装置を構成するコンピュータシステムにおいて上述した各ステップを実行させるプログラムを、車両情報抽出プログラムとして提供することができる。このプログラムは、コンピュータシステムにより読み取り可能な記録媒体に記憶させることによって、車両情報抽出装置を構成するコンピュータシステムに実行させることが可能となる。上述した各ステップを実行するプログラムは、ディスク910等の可搬型記録媒体に格納されるか、通信装置905により他のコンピュータシステムの記録媒体906からダウンロードされる。また、コンピュータシステム900に少なくとも車両情報抽出機能を持たせる車両情報抽出プログラムは、コンピュータシステム900に入力されてコンパイルされる。このプログラムは、コンピュータシステム900を、車両情報抽出機能を有する車両情報抽出システムとして動作させる。また、このプログラムは、例えばディスク910等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されていても良い。ここで、コンピュータシステム900により読み取り可能な記録媒体としては、ROMやRAM等のコンピュータに内部実装される内部記憶装置、ディスク910やフレキシブルディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード等の可搬型記憶媒体や、コンピュータプログラムを保持するデータベース、或いは、他のコンピュータシステム並びにそのデータベースや、通信装置905のような通信手段を介して接続されるコンピュータシステムでアクセス可能な各種記録媒体を含む。
【0052】
直線成分検出部は、実施の形態におけるコーナー検出部13のS23の機能に対応する。第1領域検出部は、実施の形態におけるコーナー検出部13のS24,S25の機能に対応する。第2領域検出部は、実施の形態におけるボディ検出部14に対応する。
【0053】
第1画像は、実施の形態における撮影画像の車体中心領域に対応する。第1領域は、実施の形態におけるコーナー領域に対応する。第2領域は、実施の形態におけるボディ領域に対応する。
【0054】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。更に、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、全て本発明の範囲内のものである。
【0055】
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
車両が撮影された画像に基づく第1画像を取得し、
第1画像内において、直線成分を検出し、
前記直線成分が複数検出された場合、前記第1画像内において、前記直線成分同士の交点を含む所定の大きさの領域である第1領域を検出し、
前記第1画像内において、前記第1領域以外の領域に基づいて第2領域を検出する、
ことをコンピュータに実行させる車両情報抽出プログラム。
(付記2)
更に、
前記第1画像の前記第2領域における色を識別する
ことを前記コンピュータに実行させる、
付記1に記載の車両情報抽出プログラム。
(付記3)
更に、
前記車両が撮影された画像から前記車両の特定部分を検出して前記第1画像とする
ことを前記コンピュータに実行させる、
付記1に記載の車両情報抽出プログラム。
(付記4)
前記特定部分は、車両のボンネットを含む、
付記3に記載の車両情報抽出プログラム。
(付記5)
前記第1画像内において前記所定の大きさのウィンドウを走査し、
前記交点が検出されたウィンドウの全てを前記第1領域とする
ことを前記コンピュータに実行させる、
付記1に記載の車両情報抽出プログラム。
(付記6)
前記第1画像内のエッジを検出し、前記エッジの中から前記直線成分を検出する、
ことを前記コンピュータに実行させる、
付記1に記載の車両情報抽出プログラム。
(付記7)
前記第2領域は、前記第1領域以外の領域である、
付記1に記載の車両情報抽出プログラム。
(付記8)
前記第2領域は、前記第1領域以外の領域のうち所定の面積以上の領域である、
付記1に記載の車両情報抽出プログラム。
(付記9)
車両が撮影された画像に基づく第1画像を取得する取得部と、
前記第1画像内において、直線成分を検出する直線検出部と、
前記直線成分が複数検出された場合、前記第1画像内において、前記直線成分同士の交点を含む所定の大きさの領域である第1領域を検出する第1領域検出部と、
前記第1画像内において、前記第1領域以外の領域に基づいて第2領域を検出する第2領域検出部と、
を備える車両情報抽出装置。
(付記10)
更に、
前記第1画像の前記第2領域における色を識別する色識別部を備える、
付記9に記載の車両情報抽出装置。
(付記11)
更に、
前記車両が撮影された画像から前記車両の特定部分を検出して前記第1画像とする特定部分検出部を備える、
付記9に記載の車両情報抽出装置。
(付記12)
前記直線検出部は、前記第1画像内において前記所定の大きさのウィンドウを走査し、
前記第1領域検出部は、前記交点が検出されたウィンドウの全てを前記第1領域とする、
付記9に記載の車両情報抽出装置。
(付記13)
前記直線検出部は、前記第1画像内のエッジを検出し、前記エッジの中から前記直線を検出する、
付記9に記載の車両情報抽出装置。
(付記14)
車両が撮影された画像に基づく第1画像を取得し、
前記第1画像内において、直線成分を検出し、
前記直線成分が複数検出された場合、前記第1画像内において、前記直線成分同士の交点を含む所定の大きさの領域である第1領域を検出し、
前記第1画像内において、前記第1領域以外の領域に基づいて第2領域を検出する、
ことを実行する車両情報抽出方法。
【符号の説明】
【0056】
1 車両情報抽出システム
2 サーバ
3 カメラ
11 画像取得部
12 車体検出部
13 コーナー検出部
14 ボディ検出部
15 色識別部
16 画像記憶部
17 抽出結果記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が撮影された画像に基づく第1画像を取得し、
第1画像内において、直線成分を検出し、
前記直線成分が複数検出された場合、前記第1画像内において、前記直線成分同士の交点を含む所定の大きさの領域である第1領域を検出し、
前記第1画像内において、前記第1領域以外の領域に基づいて第2領域を検出する
ことをコンピュータに実行させる車両情報抽出プログラム。
【請求項2】
更に、
前記第1画像の前記第2領域における色を識別する
ことを前記コンピュータに実行させる、
請求項1に記載の車両情報抽出プログラム。
【請求項3】
更に、
前記車両が撮影された画像から前記車両の特定部分を検出して前記第1画像とする
ことを前記コンピュータに実行させる、
請求項1または請求項2に記載の車両情報抽出プログラム。
【請求項4】
前記第1画像内において前記所定の大きさのウィンドウを走査し、
前記交点が検出されたウィンドウの全てを前記第1領域とする
ことを前記コンピュータに実行させる、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両情報抽出プログラム。
【請求項5】
前記第1画像内のエッジを検出し、前記エッジの中から前記直線成分を検出する
ことを前記コンピュータに実行させる、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両情報抽出プログラム。
【請求項6】
車両が撮影された画像に基づく第1画像を取得する取得部と、
前記第1画像内において、直線成分を検出する直線検出部と、
前記直線成分が複数検出された場合、前記第1画像内において、前記直線成分同士の交点を含む所定の大きさの領域である第1領域を検出する第1領域検出部と、
前記第1画像内において、前記第1領域以外の領域に基づいて第2領域を検出する第2領域検出部と
を備える車両情報抽出装置。
【請求項7】
車両が撮影された画像に基づく第1画像を取得し、
前記第1画像内において、直線成分を検出し、
前記直線成分が複数検出された場合、前記第1画像内において、前記直線成分同士の交点を含む所定の大きさの領域である第1領域を検出し、
前記第1画像内において、前記第1領域以外の領域に基づいて第2領域を検出する
ことを実行する車両情報抽出方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2010−231706(P2010−231706A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−81141(P2009−81141)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】