説明

車両用アンテナ接続装置

【課題】アンテナ接続装置の取り付けに最適な場所の選択により筐体を共通化し、接続を簡素化することによりクリップを廃止して当該場所に合った筐体の回転止めを有するアンテナ接続装置を提供する。
【解決手段】アンテナ接続装置10は、車両用ガラスを受け止める窓枠の天井側に配置され、筐体11と筐体11に固定されたアンテナ接続基板30とを有し、車両用ガラスのアンテナ導体とアンテナ接続基板30とを接続するアンテナ接続装置10において、窓枠の縁部には、筐体11を固定するネジ止め部と筐体11の回動を止める係止穴とが窓枠の一辺に沿って設けられ、筐体11の一端に設けられたアンテナ接続基板30と、アンテナ接続基板30と反対側の筐体に設けられ、係止穴に嵌り込む突起部14と、アンテナ接続基板30と突起部14との間に設けられ、ネジ止め部によって固定される筐体中央部と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用のアンテナ接続装置に関し、特に、車両用ガラスを受け止める窓枠の天井側に配置され、筐体と、筐体に固定されたアンテナ接続基板と、を有し、車両用ガラスのアンテナ導体とアンテナ接続基板とを接続する車両用アンテナ接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から車両に搭載されるアンテナとして、テレビ、ラジオ等の電波の受信ができる棒アンテナやガラスアンテナが知られている。棒アンテナはアンテナエレメントが車両外部に突出することで車両の意匠に影響を及ぼすため、近年では、アンテナエレメントをフロントガラス面又はリアガラス面に貼り付けたガラスアンテナが車両用アンテナとして多く用いられるようになった。
【0003】
ガラスアンテナのアンテナエレメントは、受信した信号を処理するため接続線を介してアンプに接続されている。通常、接続線とアンテナエレメントとは電気的に区別されない導体と見なされるため、実質的に接続線もアンテナエレメントの一部として機能することになる。接続線がアンテナエレメントとして機能するとアンテナエレメントが本来目的とする周波数帯域の受信特性が悪化する場合がある。このため、アンテナエレメントとアンプとを接続する接続線の長さはできるだけ短くすることが好適であり、アンプをアンテナエレメントの近傍に配置することが多い。
【0004】
アンプをアンテナエレメントの近傍に配置する方法として、ウィンドウガラスの上部で車両の天井に近い窓枠にアンプを取り付け、スプリングによって付勢される可動端子にてアンテナエレメントからアンプへ伸びる接続線を短くするものがある。このアンテナ接続装置は、アンテナエレメントとアンプとの電気的な接続のための結線作業やハンダ付け作業が不要になるという利点があり、アンテナエレメントとアンプとの距離が一定でなく、ばらつきがある場合に有効である。
【0005】
しかしながら、スプリングにより付勢される可動端子は、圧縮変位が大きくなるほど反発力が増加してアンプ基板に無用な反力を与えることになり、基板の変形や割れ等が発生する場合があった。そこで、特許文献1には、圧縮変位が大きくなるほど、圧縮変位の増加に対して反発力の増加の割合が小さくなるアンテナ接続装置が開示されている。
【0006】
図8は特許文献1のアンテナ接続装置110を示し、図7は車両の天井部分への取り付け状態を示している。図8のアンテナ接続装置110は両端に設けられた固定フランジ125と奥側に伸びた固定アーム126とにより図7に示す天井フレーム131に固定される。このため、車両には固定フランジ125を固定する2本のウェルドボルト112(車体に溶着したボルト)と、1本のクリップ用穴を設けている。
【0007】
図8のアンテナ接続装置110は、アンプ基板112と、給電面とアンプ基板112とを電気的に導通させる導通体115と、を有している。この導通体115は、リアガラスの給電面に当接する導電性の当接部117と、当接部117よりも剛性が低くアンプ基板112に当接すると共に中空部120により弾性変形する導電性の弾性変形部119とを有している。また、導通体115は、当接部117と弾性変形部119との間の絶縁部123を介して筐体113の上に配置されているカバー114によって支持されている。カバー114には、当接部117から弾性変形部119に伝達される力の一部が弾性変形部119に伝わらないように遮断する支持部材121が設けられている。
【0008】
次に、アンテナ接続装置110の車両への取り付けについて、車両のリアガラス134に取り付けられたアンテナ接続装置110の断面図である図7を参照して説明する。図7のアンテナ接続装置110をリアガラス134に取り付ける場合には、天井フレーム131に設けられたウェルドボルト133へ固定フランジの穴を差し込み、ナット135締めの際、締め付けトルクによりアンテナ接続装置110が車両に対して回転(回動)しないようにするためクリップ132により天井フレーム131に取り付け、2個のナットによりアンテナ接続装置110を天井フレーム131に固定する。アンテナ接続装置110が固定されると、給電面143に当接部117が当接し、導通体115は当接部117と弾性変形部119との間の絶縁部123を介して筐体113の上に配置されているカバー114によって支持されているため、アンプ基板112が受ける反発力は低減される。
【0009】
図9は車両1のフロントガラス2及びリアガラス3へアンテナ接続装置10を搭載する一例を示している。図9(A)は、フロントガラス2に対するアンテナ接続装置10とアンテナエレメント32との取り付け状態を示し、運転席側と助手席側にそれぞれ各1台配置されている。同様に、図9(B)は、リアガラス3に対するアンテナ接続装置10とアンテナエレメント32との取り付け状態を示している。このような取り付け方法を採用すると、フロントガラス2とリアガラス3を支持する窓枠近傍に合計4本のウェルドボルトと合計2個のクリップ用穴を車両に設ける必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2008−060626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記アンテナ接続装置におけるクリップの取り付け場所は、天井板の補強材である天井フレームとなり、天井フレームに取り付けられるサンバイザー、バックミラー、オーバーヘッドコンソール等との関係から車種ごとに取り付け位置が異なるため、取り付け位置に合わせてアンテナ接続装置の筐体を変更する必要があり、取り付けるクリップと共にコストの増加を招いていた。
【0012】
そこで、本発明に係るアンテナ接続装置は、アンテナ接続装置の取り付けに最適な場所の選択により筐体を共通化し、接続を簡素化することによりクリップを廃止して当該場所に合った筐体の回転止めを有するアンテナ接続装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
以上のような目的を達成するために、本発明に係る車両用アンテナ接続装置は、車両用ガラスを受け止める窓枠の天井側に配置され、筐体と筐体に固定されたアンテナ接続基板とを有し、車両用ガラスのアンテナ導体とアンテナ接続基板とを接続する車両用アンテナ接続装置において、窓枠の縁部には、筐体を固定するネジ止め部と筐体の回動を止める係止穴とが窓枠の一辺に沿って設けられ、筐体の一端に設けられたアンテナ接続基板と、アンテナ接続基板と反対側の筐体に設けられ、係止穴に嵌り込む突起と、アンテナ接続基板と突起との間に設けられ、ネジ止め部によって固定される筐体中央部と、を有することを特徴とする。このような構成により、アンテナ接続装置の取り付けに関して共通化が可能になる。
【0014】
また、本発明に係る車両用アンテナ接続装置において、筐体の他端に設けられた突起は、係止穴が設けられた補強板に対して段違い形状となるように山折りと谷折りが施された突起であることを特徴とする。このような段違い形状を有することにより、取り付け時の脱落防止と、回転止めが実現できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る車両用アンテナ接続装置を用いることにより、簡便な構造で車両用アンテナ接続装置を車両に搭載することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るアンテナ接続装置の斜視図である。
【図2】図1に示したアンテナ接続装置をリアウィンドウに取り付けた状態を説明する説明図である。
【図3】図2に丸印で示したリアウィンドウ窓枠部に取り付けられたアンテナ接続装置の斜視図である。
【図4】図3に示した第1実施形態におけるアンテナ接続装置の取り付け方法を説明する説明図である。
【図5】図2に示したアンテナ接続装置の導通体周辺を説明する説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態におけるアンテナ接続装置の取り付け方法を説明する説明図である。
【図7】従来のアンテナ接続装置の断面図である。
【図8】従来のアンテナ接続装置の斜視図である。
【図9】車両へアンテナ接続装置を搭載する位置を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。実施形態では、リアウィンドウに取り付けられたガラスアンテナとアンテナ接続装置について説明するが、これらは例示であり、フロントウィンドウに設けてもよいことはいうまでもない。
【0018】
図1はアンテナ接続装置10を示し、図2は図1に示したアンテナ接続装置10を車両のリアウィンドウに取り付けた状態を示している。図2のアンテナ接続装置10,46はウェルドボルト34と係止穴42に嵌り合う突起部14とによりリアウィンドウ窓枠の縁部に固定されている。リアウィンドウに取り付けたリアガラス31には、それぞれ異なる周波数帯に対応した5種類のアンテナエレメント32が取り付けられている。アンテナエレメント32はガラス面に密着した帯状の金属薄膜であり、印刷によって構成しても良いし、金属を蒸着したり、金属箔を貼り付けたりして構成されている。アンテナエレメント32の天井板側の端部には矩形状の所定の面積を有する金属薄膜が給電面33として形成されている。給電面33とアンテナエレメント32は電気的に接続されており、アンテナ接続装置10,46の導通体と接触することで導通が確保されている。また、アンテナ接続装置10,46は図示しない出力線がテレビやラジオ等の受信装置に接続されている。次に、アンテナ接続装置10について説明する。
【0019】
図1のアンテナ接続装置10は3つの部位に分かれた筐体11を有している。第1の部位はガラスアンテナと接続する複数の導通体16を有するアンテナ接続基板30であり、第2の部位はアンテナ接続基板と反対側に配置された突起部14であり、第3の部位はアンテナ接続基板30と突起部14との間に位置する固定穴13を含む筐体中央部である。アンテナ接続基板30は、筐体11によって下側から支持されたアンプ基板12と、アンプ基板12の上面に位置し、筐体11に支持されたカバー25と、カバー25によって支持される導通体16−19と、を有している。カバー25にはスリット加工により隙間23を設け、各導通体16−19を支持する支持部材20を設けている。さらに、支持部材20には導通体を保持する保持部21Cが設けられている。図1の突起部14は、係止穴42が設けられた補強板に対して段違い形状となるように山折りと谷折りが施され、根本14bと先端14aとを有している。なお、導通体16の詳細については後述する。
【0020】
本発明に係るアンテナ接続装置10は、従来2本のウェルドボルトと1本のクリップによって車両に固定する構造を1本のウェルドボルトと1箇所の突起部により車両に固定するものである。このような構造を実現するために、本実施形態に係るアンテナ接続装置10では、片側支持であってもガラスアンテナと良好な導通接続が可能な導通体16を支持部材20で支持するアンテナ接続基板30を用いている。従来、図8に示したアンテナ接続装置110のように両端部に設けた2個の固定フランジ125で固定していたが、片側支持であっても筐体の弾性変形量が少なくなるように筐体の強度を向上させ、圧縮変位が大きくなるほど圧縮変位の増加に対して反発力の増加の割合が小さくなるようなアンテナ接続基板を用いることにより、1個の固定穴13にて中央止めであっても複数の導通体に対し良好な導通を得ることができる。
【0021】
図3は図2に丸印で示したリアウィンドウの窓枠材38に取り付けられた第1実施形態におけるアンテナ接続装置10を示している。図3のアンテナ接続基板30には4個の導通体16−19が配置されている。天井板35と天井フレーム36とは複数のスポット溶接打点41にて結合されて窓枠材38が形成されている。窓枠材38はアンテナ接続基板30を露出するための接続窓37と、アンテナ接続装置10を固定するためのウェルドボルト34及び係止穴42と、を有している。また、図3の一部は、ウェルドボルト34と係止穴42の部分は内部構造を説明するため破断図として示している。
【0022】
図3に示すように、アンテナ接続装置10の筐体11は、スポット溶接打点41を避けるようにして取り付けられており、筐体11は、ウェルドボルト34とナット39及び係止穴42に係止する突起部14により窓枠材38に固定されている。
【0023】
図4は図3に示した第1実施形態におけるアンテナ接続装置10の取り付け方法を示している。特に、図4(A)は窓枠材38の断面図であり、天井板35と天井フレーム36がスポット溶接打点により固定されて窓枠材38を構成し、ウェルドボルト34が窓枠材38の天井フレーム36に溶着点43によって固定されている。また、図4(B)はアンテナ接続装置10の正面図であり、突起部14と固定穴13とを有するアンテナ接続装置10の取り付け状態を示している。
【0024】
本発明で特徴的な事項の一つは、窓枠材38の溶接打点36aを避けて天井フレーム36に係止穴42とウェルドボルト34とを窓枠材38に沿って設けることにより、他の取り付け部品との干渉を回避させたことである。この取り付け方法により、アンテナ接続装置の取り付け方法が共通化できるという利点がある。
【0025】
また、本発明で特徴的な事項の一つは、図4(B)に示すように、アンテナ接続装置10の筐体11に設けた固定穴13を長穴、かつ、90度以下に傾けて形成したことである。従来は、部品公差と取り付け作業における部品の軌跡を考慮し、13aの破線で示したように、窓枠に沿う方向に長穴(W:幅方向)を形成していた。しかしながら、13aの破線に示した長穴13aでは、ガタツキが大きくなる。そこで、図4(B)に示すようにL:長さ方法とW:幅方向に傾斜した長穴にすることによりガタツキを軽減させている。なお、傾斜角は90度以下であれば良く、本実施形態では約45度とした。このように形成することにより、窓枠に沿った移動距離W1を制限することが可能となり、ナット39による締め付けトルクによる筐体11の回転を防止することも可能となる。
【0026】
また、本発明で特徴的な事項の一つは、アンテナ接続装置10の突起部14の先端を係止穴42から抜けにくい形状とするため、抜け防止段違い形状としたことである。このような形状にすることにより、アンテナ接続装置10の取り付け時において、最初に突起部14を係止穴42に挿入し、次にウェルドボルト34に固定穴13を通して仮止めまでに
アンテナ接続装置10の脱落を防止することが可能となる。さらに、ナットでアンテナ接続装置10を固定する際に、突起部14が回転止めの機能を有し、一連の作業をスムーズに行うことが可能となる。なお、本実施形態では、天井フレーム36にアンテナ接続装置10を固定したが、これに限定するものではなく、天井フレーム36から伸びる延長フレームに固定しても良い。
【0027】
図5は図2に示したアンテナ接続装置10の導通体16周辺を示している。以下、図5を参照しながら導通体16に圧縮荷重が加わった場合について説明する。アンテナ接続装置10は窓枠材に筐体11を介して固定されていることから、リアガラス31を取り付ける際に上方向から下方向に向かって押しつけることになる。この際、当接部15はリアガラスの給電面33から下向きにF1の荷重を受ける。この荷重は当接部15と弾性変形部27との間で絶縁部24を介して導通体16を支持している支持部材20に伝達される。
【0028】
支持部材20は弾性部材で形成されているカバー25の一部なので、この荷重によって弾性変形し、下向きに変位すると共に、その変位に応じた上向きの反力F2を発生する。この反力F2によって当接部15は給電面33に押しつけられる。一方、当接部15に加わった荷重F1と支持部材20からの反力F2との差分F3は中空部22を有する弾性変形部27に伝達され、弾性変形部27を圧縮変形させると共に、基板サポート26によって筐体11に支持されるアンプ基板12に弾性変形部27を押しつける反発力となる。つまり、当接部15に加わった力F1の内の一部であるF2は支持部材20によって弾性変形部27への伝達が遮断され、残りのF3だけが弾性変形部27に伝達され、大きな力が弾性変形部27からアンプ基板12に加わることを防いでいる。さらに、アンテナ接続装置10が一点固定であっても固定穴に近い導通体から遠い導通体までに加わる圧縮荷重が異なっていても上記構造により所定以上に大きな力が加わることがない。
【0029】
一般的に、車両の製造においては、さまざまな製造誤差が発生し、例えば、天井板、天井フレームの取り付け位置も製造誤差が含まれる。このため、リアガラス31を窓枠材に取り付ける際に、リアガラス31の給電面33が当接部15を押し込む距離にもバラつきが発生する。導通体16は給電面33の取り付け位置に製造誤差があっても、支持部材20が当接部15と給電面33との間に最低限必要な圧縮荷重を発生させるようにすると共に、製造誤差により押し込み量が大きくなった場合にも、その大きな押し込み量によって大きな荷重が弾性変形部27を通じてアンプ基板12に伝達されることを防止することが可能となる。
【0030】
図6は本発明の第2実施形態におけるアンテナ接続装置10の取り付け方法を示している。なお、図4と重複する構成については説明を割愛する。図6のアンテナ接続装置10の先端部45を平板とし、天井フレーム36にスリットが設けられたポケットを形成してアンテナ接続装置10の先端部45がポケット部44に嵌り合うことで脱落防止及び回転止めを行う構造である。この構造の利点は、天井フレーム36にポケット部44を設けるだけでアンテナ接続装置10の筐体11に特別な加工が必要ないことである。
【0031】
換言すると、本実施形態に係る車両用アンテナ接続装置において、係止穴は、補強板と天井板とを接合する溶接打点を避けた部位に配置され、窓枠の縁部に設けられた係止穴はポケット形状であり、筐体の他端に設けられた突起が、ポケット形状の係止穴に嵌り込むことにより、筐体の回動を止めることを特徴とする。このような簡単な形状により、取り付け時の脱落防止と、回転止めが実現できる。
【0032】
以上、上述したように、本実施形態に係る車両用アンテナ接続装置を用いることにより取り付け方法の共通化ができ、クリップ等を使用することなく簡便な構造で車両用アンテナ接続装置を車両に搭載することができる。さらに、取り付け部品の低減と取り付け作業
の低減だけでなく、車両取り付け位置の標準化が可能となる。
【符号の説明】
【0033】
1 車両、2 フロントガラス、3,31,134 リアガラス、10,46,110
アンテナ接続装置、11,113 筐体、12,112 アンプ基板、13 固定穴、13a 長穴、14 突起部、14a 先端、14b 根本、15,117 当接部、16,17,18,19,115 導通体、20,121 支持部材、21C 保持部、22,120 中空部、23 隙間、24,123 絶縁部、25,114 カバー、26
基板サポート、27,119 弾性変形部、30 アンテナ接続基板、32 アンテナエレメント、33,143 給電面、34,112,133 ウェルドボルト、35 天井板、36,131 天井フレーム、37 接続窓、38 窓枠材、39,135 ナット、41 スポット溶接打点、42 係止穴、43 溶着点、44 ポケット部、45 先端部、125 固定フランジ、126 固定アーム、132 クリップ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用ガラスを受け止める窓枠の天井側に配置され、筐体と筐体に固定されたアンテナ接続基板とを有し、車両用ガラスのアンテナ導体とアンテナ接続基板とを接続する車両用アンテナ接続装置において、
窓枠の縁部には、筐体を固定するネジ止め部と筐体の回動を止める係止穴とが窓枠の一辺に沿って設けられ、
筐体の一端に設けられたアンテナ接続基板と、
アンテナ接続基板と反対側の筐体に設けられ、係止穴に嵌り込む突起と、
アンテナ接続基板と突起との間に設けられ、ネジ止め部によって固定される筐体中央部と、
を有することを特徴とする車両用アンテナ接続装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用アンテナ接続装置において、
筐体の他端に設けられた突起は、係止穴が設けられた補強板に対して段違い形状となるように山折りと谷折りが施された突起であることを特徴とする車両用アンテナ接続装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−151691(P2012−151691A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−9260(P2011−9260)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【出願人】(308013436)小島プレス工業株式会社 (386)
【Fターム(参考)】