説明

車両用小物入れ

【課題】車両走行中であっても保持バンドが外れにくい車両用小物入れを提供する。
【解決手段】工具7が収納される本体ケース12と、工具7を本体ケース12に保持する保持バンド14とを備え、保持バンド14は、弾性を有するバンド本体15と、バンド本体15の両端に設けられた環状の掛止体16とを有し、本体ケース12は、収納凹部17の前後壁19a、19bの相対向する位置に、両掛止体のそれぞれが掛止される第1、第2のフック24A、24Bを有し、該フックは、前後壁から突出する基部26A,26Bと、基部の突出した先端から基部の突出方向と交差する方向に沿って互いに逆方向に延びる第1アーム部28A,28Bおよび第2アーム部30A、30Bとを有し、該フックにおける第1アーム部の先端から第2アーム部の先端までの長さd1が、掛止体16におけるフックを通過させる内側幅wよりも大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着脱自在な搭載品が収納される車両用小物入れに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、工具類を収納する車両用小物入れでは、図8に示すように、本体ケース101の収納凹所102に袋入りの工具103を入れ、走行中の振動により工具が外れないように、工具103を覆うようにして、弾性力を有する保持バンド104を本体ケース101の両方(両端部)のフック105に掛止させて、工具103を固定していた。このような保持バンドを使用する小物入れは、特許文献1にも開示されている。
【0003】
【特許文献1】実開昭61−16981号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、図8の小物入れでは、車両走行中の上下および前後の振動により保持バンド104が、フック105から外れ易い。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、車両が走行中であっても保持バンドが外れにくい車両用小物入れを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用小物入れは、搭載品が収納される収納凹部を形成する本体ケースと、前記搭載品を前記本体ケースに保持する保持バンドとを備えた車両用小物入れであって、前記保持バンドは、弾性を有するバンド本体と、該バンド本体の両端部にそれぞれ設けられた環状の掛止体とを有し、前記本体ケースは、前記収納凹部の周壁の相対向する位置に、前記保持バンドの両掛止体のそれぞれが掛止される第1および第2のフックを有し、前記第1および第2のフックの少なくとも一方は、前記周壁から突出する基部と、前記基部の突出した先端部から基部の突出方向と交差する方向に沿って互い略逆方向に延びる第1アーム部および第2アーム部とを有し、前記少なくとも一方のフックにおける第1アーム部の先端から第2アーム部の先端までの長さが、前記掛止体における前記フックを通過させる内側幅よりも長い。ここで「内側幅」とは、環状の掛止体における、前記両アーム部の先端を通過する部分の相対向する内側縁同士の間隔である。
【0007】
この構成によれば、フックにおける第1アーム部の先端から第2アーム部の先端までの長さが、掛止体における内側幅よりも長いので、車両が走行中の振動により、上下および保持バンドの長手方向に力がかかっても、保持バンドがフックから外れにくい。
【0008】
本発明において、前記少なくとも一方のフックの第1アーム部と第2アーム部の長さが異なるのが好ましい。この構成によれば、長い方のアーム部に保持バンドの掛止体を通した後で、掛止体を短いほうのアーム側に寄せて、短い方のアーム部を通すことで、掛止体をフックに容易に嵌め込むことができる。
【0009】
本発明において、前記少なくとも一方のフックをT字形状とすることができる。この構成によれば、上記基部および各アーム部を有する形状を容易に得ることができる。
【0010】
本発明において、前記各フックは、前記掛止体の直線状の掛止部が掛止される平面状の被掛止面を有し、両フックの被掛止面は互いに略平行であり、かつ一方のフックの基部は、対向する他方のフックの基部に対して、前記第1および第2アーム部のうちの短い方のアーム部側に偏位していることが好ましい。この構成によれば、アームの基部の位置が互いに偏位しているので、保持バンドに保持バンドの長手方向と直交する方向にもテンションがかかり、さらに外れにくくなる。また、前記フックが、短い方のアーム部側に偏位しているので、フックの基部における短い方のアーム部側に、短い方のアーム部の延びる方向と逆方向の強いテンションがかかるから、車両が走行中の振動で短い方のアーム部の延びる方向に強い力が作用しても、短い方のアーム部から掛止体が外れるのが抑制される。さらに、長い方のアーム部では、アーム部から掛止体が外れる方向にテンションがかかるが、アーム部が長いので、掛止体がフックから外れることがない。
【0011】
本発明において、前記第1および第2アーム部のうちの短い方の先端部に、前記本体ケースの周壁に向かって突出する抜け止め突起が形成されていることが好ましい。この構成によれば、車両走行中の振動で短い方のアーム部の延びる方向に強い力が作用しても、抜け止め突起により、短い方のアーム部から掛止体が外れるのが防がれる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の車両用小物入れによれば、フックにおける第1アーム部の先端から第2アーム部の先端までの長さが、掛止体における内側幅よりも長いので、車両が走行中の振動により、上下および保持バンドの長手方向に力がかかっても、保持バンドがフックから外れない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、この明細書において車体の左側および右側はライダーが乗車した状態からみた左右をいう。
図1は本発明の一実施形態に係る小物入れを備えた自動二輪車の後部の側面図である。同図に示す自動二輪車は、車体フレームFRの後半部を構成するリヤフレーム(シートレール)1に、ライダー用シート3と同乗者用シート5とが支持され、同乗車用シート5の下方において、例えば工具(図示せず)のような着脱自在な搭載品を収納する小物入れであるツールボックス10が、リヤフレーム1に支持されている。
【0014】
図2は、同乗車用シート5を取り外した状態の車体後部の平面図である。同図に示すように、ツールボックス10は、袋入りの工具7を収納する樹脂製の本体ケース12と、工具7を本体ケース12に保持する保持バンド14とを備え、本体ケース12の長手方向が車幅方向(左右方向)を向くようにして、ボルトのような締結部材50によりリヤフレーム1に固定されている。ツールボックス10の前方には、クロスメンバ8とこれに装着されたシートロック装置9が配置されており、同乗者用シート5(図1)の下面に固定されたロック用フック(図示せず)がシートロック装置9に係合して同乗者用シート5が支持され、ロックされる。
【0015】
ツールボックス10の平面図である図3に示すように、保持バンド14は、弾性を有するゴムのような素材からなるバンド本体15と、バンド本体15の両端に設けられた環状の掛止体16、16とを有している。本実施形態では、掛止体16、16は四角形状に折り曲げた金属線材により形成されているが、形状や材質はこれに限定されない。ただし、四角形状であれば、後述するフック24A,24Bに線接触するので、面圧が低下するから、より好ましい。
【0016】
図4に示すように、四角形状の掛止体16はバンド本体15の長手方向と略直交する2つの長辺16a,16bと、長手方向に略平行な2つの短辺16c、16dとを有しており、一方の長辺16aがバンド本体15の端部に設けた挿入孔15aに挿入されて、バンド本体15に連結されている。他方の長辺16bが、後述するフックの基部に掛止される直線状の掛止部となっている。
【0017】
図5に示すように、本体ケース12は長繊維強化樹脂のような高強度の樹脂製であり、工具7が収納される上方に開口した収納凹部17を有している。この収納凹部17は底壁18と、周壁19とにより形成されており、図3に示すように、平面視でほぼ長方形状である。収納凹部17は、本実施形態のような箱状のものに限られず、周壁19の低い盆状のものであってもよい。周壁19は、車体左右方向(車幅方向)に延びる前壁19aおよび後壁19bと、車体前後に延びる両側壁19c,19dとを有している。前後壁19a,19bの相対向する位置に、上方へ突出してフック24A,24Bが一体形成により設けられている。これらフック24A,24Bには、図5に示すように、保持バンド14の両掛止体16、16のそれぞれが掛止される。図3に示すように、両側壁19c,19dには、前述の締結部材50が挿通される挿通孔40,40,41、41が形成されている。
【0018】
図6は本体ケース12を車体の前方から視た正面図である。同図に示すように、前側の第1フック24Aは、前壁19aから突出する基部26Aと、基部26Aの突出した先端から基部26Aの突出方向に略直交する方向に沿って互い逆方向に延びる第1アーム部28Aおよび第2アーム部30Aとを有するT字形状である。本実施形態では、基部26Aと各アーム部28A,30Aとは正面視で略直交しているが、必ずしも直交している必要はなく、斜めであってもよく、要するに交差していればよい。また、本実施形態では、第1アーム部28Aが車体右側に、第2アーム部30Aが車体左側に延出しているが、逆であってもよい。
【0019】
第1アーム部28Aと第2アーム部30Aとは長さが異なっている。具体的には、第1アーム部28Aよりも第2アーム部30Aが長く設定されている。第1および第2アーム部28A,30Aの先端部には、本体ケース12の周壁19に向かって突出する抜け止め突起32A,34Aが形成されている。長い方の第2アーム部30Aの抜け止め突起34Aは省略してもよい。
【0020】
本実施形態では、後側の第2のフック24Bも第1のフック24Aと同様の形状である。つまり、T字形状を形成する基部26B、第1アーム部28Bおよび第2アーム部30Bを有し、第1アーム部28Bが第2アーム部30Bよりも短く設定され、第1アーム部28Bと第2アーム部30Bの先端部には、それぞれ抜け止め突起32B,34Bを有している。第1のフック24Aの第1アーム部28Aと第2のフック24Bの第1アーム部28B、および第1のフック24Aの第2アーム部30Aと第2のフック24Bの第2アーム部30Bは、互いに左右逆向きに延出している。ただし、第1および第2のフック24A,24Bの少なくとも一方が、上記T字形状を有していればよく、例えば、ツールボックス10の設置場所により、一方のフック側のみアクセス空間があり、他方のフック側ではアクセス空間がないような場合は、一方のフックを、上記T字形状とし、他方のフックは、例えば、保持バンドの一端の掛止体の内側幅と同一の幅を有する図8と同様な単純な屈曲平板形状のフックとしてもよい。
【0021】
図5に示す両フック24A,24Bの基部26A,26Bは、外側の面が、前壁19aの外面および後壁19bの外面のそれぞれと面一状に延びる平面状の被掛止面26Aa,26Baとなっており、これら被掛止面26Aa,26Baは互いに略平行である。このように各基部26A,26Bが平面状の被掛止面26Aa,26Baを有しているから、図4の掛止部16の直線状の長辺16bが被掛止面26Aa,26Baに線接触する長さが長くなるので、掛止部16が基部26A,26Bに安定して掛止される。
【0022】
図3に戻って、第1のフック24Aの基部26Aと第2のフック24Bの基部26Bとが、互いに短い方の第1アーム部28A、28B側に偏位している。つまり、第1のフック24Aの基部26Aの車幅方向の中心を通り被掛止面26Aaに直交する第1基部中心線C1が、第2のフック24Bの基部26Bの車幅方向の中心を通り被掛止面26Baに直交する第2基部中心線C2に対して、第1アーム部28A側に偏位し、第2基部中心線C2が、第1基部中心線C1に対して、第1アーム部28B側に偏位している。この変位量をtとし、保持バンド14のバンド本体15の長さをLとすると、t/Lが好ましくは0.03〜0.20、より好ましくは0.05〜0.10である。
【0023】
第1のフック24Aにおける第1アーム部28Aの先端から第2アーム部30Aの先端までの長さd1は、保持バンド14の掛止体16におけるフック24Aを通過させる内側幅wよりも長く設定されている。より詳しくは、掛止体16の内側幅wは、図6に示す第1アーム部28Aの先端から、第2アーム部30Aの根元部30Aaまでの距離d2よりも大きく、第2アーム部30Aの先端から、第1アーム部28Aの根元部28Aaまでの距離d3よりも小さく設定されている。つまり、図3の掛止体16の内側幅wは、d2<w<d3の範囲内である。
【0024】
次に、図7を用いて、本体ケース12に保持バンド14を取り付ける手順を説明する。保持バンド14はまず前側の第1のフック24Aに掛止したのち、後側の第2のフック24Bに掛止させる。保持バンド14を第1のフック24Aに掛止させるには、図7(a)に二点鎖線で示すように、矢印A1の方向に掛止体16を移動させて、掛止体16の一方の短辺16cを、長い方の第2アーム部30Aを通過させて、第2アーム部30Aと前壁19aの上縁19aaとの間の掛止空間S1に進入させる。次に、実線で示すように、掛止体16を第1アーム部28Aの方(矢印A2の方向)へ回動させる。
【0025】
こうして図7(b)に二点鎖線で示すように、掛止体16の他方の短辺16bに第1アーム部28Aを通過させたのち、掛止体16の全体を基部26Aの方向(矢印A3の方向)へスライドさせ、他方の短辺16bを第1アーム部28Aと前壁19aの上縁19aaとの間の掛止空間S2に進入させる。
【0026】
図7(a)に示す前壁19aの上縁19aaと抜け止め突起32Aの隙間gは、掛止体16の厚さpより若干大きく設定される。この隙間gが小さ過ぎると、掛止体16を取り付けるのが困難になり、逆に大き過ぎると、走行中の振動により車幅方向(左右方向)に大きな力が作用した場合に、掛止体16がフック24Aから外れ易くなる。また、第2アーム部30A側の掛止空間S1は、二点鎖線S11で示すように、基部26Aに向かって下向きに傾斜させてもよい。このような傾斜を設けると、掛止空間S1に掛止体16を進入させ易くなるので、掛止体16をフック24Aに取り付けやすくなる。
【0027】
第2フック24Bに、保持バンド14の掛止体16を取り付ける手順も上記と同一であるので、説明は省略する。
【0028】
上記構成において、図7(b)に示すように、各フック24A,24Bにおける第1アーム部28A,28Bの先端から第2アーム部30A,30Bの先端までの長さdが、保持バンド14の掛止体16における内側幅wよりも大きいので、車両走行中の振動により、上下および前後方向に力がかかっても、掛止体16がフック24A,24Bから外れにくい。
【0029】
また、フック24A,24Bにおける第1アーム部28A,28Bと第2アーム部30A,30Bの長さが異なっているので、図7(a),(b)に示すように、長い方の第2アーム部30A,30Bに保持バンド14の掛止体16を通した後で、掛止体16を移動させて短い方の第1アーム部28A,28Bを通すことで、上記長さdが掛止体16の内側幅wよりも大きいにもかかわらず、掛止体16をフック24A,24Bに嵌め込むことができる。
【0030】
さらに、第1のフック24Aの基部26Aと第2のフック24Bの基部26Bが、互いに短い方の第1アーム部28A、28B側に偏位しているので、図7(b)に第1フック24Aを代表として示すように(第2フック24Bも同様)、保持バンド14に、保持バンド14の長手方向と略直交する横方向にもテンションTがかかり、掛止体16がさらに外れにくくなる。また、横方向のテンションTは、短い方の第1アーム部28Aの延びる方向と逆方向にかかるので、車両が走行中の振動で第1アーム部28Aの延びる方向(左右方向)に強い力が作用しても、第1アーム部28Aから掛止体が外れるのが抑制される。他方、長い方の第2アーム部30Aでは、第2アーム部30Aから掛止体16が外れる方向にテンションTがかかるが、第2アーム部30Aの先端から第1アーム部28Aの根元部28Aaまでの距離d3が、掛止体16の内側幅wよりも大きいので、掛止体16がフック24Aから外れることがない。
【0031】
また、第1アーム部28Aの先端部に、抜け止め突起32Aが形成されているので、車両が走行中の振動で左右方向に強い力が作用しても、抜け止め突起32Aにより、第1アーム部28Aから掛止体16が外れるのが防がれる。
【0032】
本実施形態では、工具を入れるためのツールボックスについて示したが、車体に対して着脱自在な搭載品を収納(装着)する小物入れであればよく、例えば、バッテリ、電池、ETC(エレクトロニック・トール・コレクション・システム)カード等を収納するボックスにも適用できる。また本実施形態では、ツールボックス10は車体フレームFRに支持されているが、シートが90°回動するタイプの自動二輪車では、シートの裏側(底板)に支持してもよい。その場合、シートが定位置にあるときに、保持バンドが工具を下から支える。さらに、サイドカバーの内側にも同様に設置することができる。本発明は、自動二輪車以外の乗物にも適用可能である。
【0033】
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係る小物入れを備えた自動二輪車後部の側面図である。
【図2】同上自動二輪車の同乗車用シートを取り外した状態を示す平面図である。
【図3】同上小物入れの平面図である。
【図4】同上小物入れの保持バンドの掛止部の拡大斜視図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】同上小物入れの本体ケースを車体の前方から視た正面図である。
【図7】同上本体ケースに保持バンドを固定する手順を示す正面図である。
【図8】従来の車両用小物入れを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0035】
10 ツールボックス
12 本体ケース
14 保持バンド
15 バンド本体
16 掛止体
17 収納凹部
19a,19b 周壁(前後壁)
24A 第1のフック
24B 第2のフック
26A、26B 基部
28A、28B 第1アーム部
30A、30B 第2アーム部
32A,32B 抜け止め突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搭載品が収納される収納凹部を形成する本体ケースと、前記搭載品を前記本体ケースに保持する保持バンドとを備えた車両用小物入れであって、
前記保持バンドは、弾性を有するバンド本体と、該バンド本体の両端部にそれぞれ設けられた環状の掛止体とを有し、
前記本体ケースは、前記収納凹部の周壁の相対向する位置に、前記保持バンドの両掛止体のそれぞれが掛止される第1および第2のフックを有し、
前記第1および第2のフックの少なくとも一方は、前記周壁から突出する基部と、前記基部の突出した先端部から基部の突出方向と交差する方向に沿って互いに略逆方向に延びる第1アーム部および第2アーム部とを有し、
前記少なくとも一方のフックにおける第1アーム部の先端から第2アーム部の先端までの長さが、前記掛止体における前記フックを通過させる内側幅よりも長い車両用小物入れ。
【請求項2】
請求項1において、前記少なくとも一方のフックの第1アーム部と第2アーム部の長さが異なる車両用小物入れ。
【請求項3】
請求項1または2において、前記少なくとも一方のフックがT字形状である車両用小物入れ。
【請求項4】
請求項2または3において、前記各フックは、前記掛止体の直線状の掛止部が掛止される平面状の被掛止面を有し、両フックの被掛止面は互いに略平行であり、かつ一方のT字形のフックの基部は、対向する他方のフックの基部に対して、前記第1および第2アーム部のうちの短い方のアーム部側に偏位している車両用小物入れ。
【請求項5】
請求項2から4のいずれか一項において、前記第1および第2アーム部のうちの短い方の先端部に、前記本体ケースの周壁に向かって突出する抜け止め突起が形成されている車両用小物入れ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−70035(P2010−70035A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−239306(P2008−239306)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(000000974)川崎重工業株式会社 (1,710)
【Fターム(参考)】