説明

車両用快適環境制御システム

【課題】複雑な設定操作を行うことなく車室内に快適環境を実現できる車両用快適環境制御システムを提供する。
【解決手段】車両用快適環境制御システムは、複数の動作パターンを有し、車室内に快適環境を提供する快適環境提供手段20と、快適環境提供手段20の動作パターンを複数の動作パターンの中から選択する制御回路3と、座席シート12に設けた背もたれ12aの角度を検出する角度検出手段5とを備えており、制御回路3は、快適環境提供手段20の動作パターンを、角度検出手段5の検出結果に応じて複数の動作パターンの中から選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用快適環境制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、車の後部座席に設置され、当該後部座席に着座した搭乗者に対して映像や光刺激などを与えることで搭乗者をリフレッシュさせる車両用のリフレッシュ装置が提供されている(例えば特許文献1参照)。このリフレッシュ装置には、当該リフレッシュ装置を構成する各種リフレッシュ手段(例えば照明やテレビなど)に対して動作指示を与えるための指示入力機器が備えられており、搭乗者が当該指示入力機器を操作することで上記各種リフレッシュ手段を所望の動作モードに設定できるようになっている。
【特許文献1】特開2008−200486号公報([0060]−[0074]、及び、第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の特許文献1に示したリフレッシュ装置では、指示入力機器を用いることで上記各種リフレッシュ手段を所望の動作モードに設定できるものではあるが、例えば制御対象となるリフレッシュ手段の種類が増えた場合にはその場における操作が複雑になり、その結果上記リフレッシュ手段を搭乗者に最適な動作モードに設定できない場合があった。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、複雑な設定操作を行うことなく車室内に快適環境を実現できる車両用快適環境制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、複数の動作パターンを有し、車室内に快適環境を提供する快適環境提供手段と、該快適環境提供手段の動作パターンを複数の動作パターンの中から選択する制御手段と、座席シートに設けた背もたれの角度を検出する角度検出手段とを備え、制御手段は、角度検出手段の検出結果に応じて快適環境提供手段の動作パターンを選択することを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、快適環境提供手段は、使用者を睡眠状態に導く刺激を与えるリラックス誘導手段と、使用者の意識水準を高める刺激を与えるリフレッシュ誘導手段と、刺激の種類および動作時間を少なくとも含むリラックス誘導手段およびリフレッシュ誘導手段の動作パラメータを設定するパラメータ設定手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、リラックス誘導手段およびリフレッシュ誘導手段は、使用者に光刺激を与える照明手段と、映像を提示する映像提示手段と、音楽を再生する音楽再生手段と、帯電微粒子水を車室内に噴霧する静電霧化手段と、使用者に体感刺激を与える体感刺激手段とから選択されることを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明は、快適環境提供手段は、座面に対する背もたれの傾斜角度が、使用者を睡眠状態に導く動作パターンに設定される角度よりも小さいときに、使用者の意識水準を高める動作パターンに設定されることを特徴とする。
【0009】
請求項5の発明は、快適環境提供手段は、各動作パターンにそれぞれ対応する背もたれの角度を調節するための角度調節手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、快適環境提供手段を何れかの動作パターンに設定する際に、従来例のように複雑な設定操作はなく座席シートの背もたれの角度を調節するだけでいいので、誰にでも簡単に設定可能な車両用快適環境制御システムを提供することができる。また、従来例のような指示入力機器が不要になるので、システム使用中に邪魔に感じるものがなく、より快適にくつろぐことができるという効果がある。
【0011】
請求項2の発明によれば、リラックス誘導手段およびリフレッシュ誘導手段の動作パラメータをパラメータ設定手段により使用者ごとに設定することができるので、複数の使用者が利用する場合であっても、各人に最適な快適環境をそれぞれ車室内に実現することができるという効果がある。
【0012】
請求項3の発明によれば、照明手段、映像提示手段、音楽再生手段、静電霧化手段、体感刺激手段を組み合わせてリラックス誘導手段およびリフレッシュ誘導手段を構成した場合には、使用者をより効果的にリフレッシュさせることができるという効果がある。
【0013】
請求項4の発明によれば、背もたれを深く倒して使用者を睡眠状態に導いた後、背もたれを起こして使用者の意識水準を高めた場合には、使用者をより効果的にリフレッシュさせることができるという効果がある。
【0014】
請求項5の発明によれば、快適環境提供手段の各動作パターンにそれぞれ対応する背もたれの角度を角度調節手段により使用者ごとに設定することができるので、複数の使用者が利用する場合であっても、各人に合わせたシステム環境を実現することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に本発明に係る車両用快適環境制御システムの実施形態を図面に基づいて説明する。本発明に係る車両用快適環境制御システムは、例えば図2に示すように車両Aの車室100内に、後述する快適環境提供手段20を用いて快適環境を形成し、座席シート12に着座した搭乗者(使用者)Pをリラックスまたはリフレッシュさせるために用いられる。
【0016】
本実施形態の車両用快適環境制御システムは、図1に示すように複数の動作パターンを有し、車室内に快適環境を提供する快適環境提供手段20と、快適環境提供手段20の動作パターンを複数の動作パターンの中から選択する制御回路(制御手段)3と、座席シート(本実施形態では車両Aの後部座席)12に設けた背もたれ12aの角度を検出する角度検出手段5とを備えている。ここに、背もたれ12aの角度とは、背もたれ12aと座面12bとの間の角度であって、小さい方の角度のことをいう(図1中の上側の角度)。
【0017】
快適環境提供手段20は、図1に示すように搭乗者を睡眠状態に導く刺激を与えるリラックス誘導手段1と、搭乗者の意識水準を高める刺激を与えるリフレッシュ誘導手段2と、リラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2の動作パラメータを設定するための個別設定パネル4とを備えている。個別設定パネル4は、例えば液晶タッチパネルからなり、リラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2の動作パラメータとして、刺激の種類や動作時間などが設定できるようになっている。なお、リラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2については後述する。ここに、本実施形態では、個別設定パネル4によりパラメータ設定手段が構成されている。
【0018】
制御回路3は、例えばマイクロコンピュータからなり、後述する角度検出手段5の検出結果に応じて上記リラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2の動作パターンを決定する。また、制御回路3には、上記の個別設定パネル4で設定したリラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2の動作パラメータが入力され、制御回路3が備えるメモリ(図示せず)に記憶されるようになっている。なお、上記メモリには座席シート12の背もたれ12aの角度と、リラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2の動作パターンとが関連づける形で記憶されており、座席シート12の背もたれ12aの角度を予め設定した角度に調節すると、制御回路3は、その角度に応じた動作パターンを選択するととともに、メモリに記憶した動作パラメータにしたがって上記リラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2を制御する。
【0019】
角度検出手段5は、例えば角度に応じてオン/オフされる複数個の接点を有するロータリースイッチからなり、当該ロータリースイッチの各接点は信号線を介してそれぞれ制御回路3に接続されている。ここにおいて、本実施形態では、上述した個別設定パネル4を介して上記複数個の接点の中から、リラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2を起動させる接点を選択できるようになっている。すなわち、リラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2を起動させる背もたれ12aの角度を、複数の角度の中から選択できるようになっているのである。したがって、搭乗者ごとに背もたれ12aの角度を設定することができるので、複数の搭乗者が利用する場合であっても、各人に合わせたシステム環境を実現することができる。ここに、本実施形態では、上記個別設定パネル4により角度調節手段が構成されている。
【0020】
次に、リラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2について説明する。図2は車両Aの車室100内を示し、車室100の天井面には座席シート12に着座した搭乗者Pから視認可能な位置にテレビ(映像提示手段)6や覚醒用の照明(照明手段)9bが配置されるとともに、テレビ6の前方には車室100内にナノサイズミストM(ナノメータサイズの帯電微粒子水)を噴霧させる静電霧化装置(静電霧化手段)7が配置されている。また、車室100の床面には入眠用の照明(照明手段)9aやCDプレーヤー(音楽再生手段)8が配置されている。さらに、座席シート12はリクライニング機能を備えるとともに、搭乗者Pの筋肉を伸ばすストレッチ機能、搭乗者Pの体の筋肉や足に指圧感刺激を与える押圧機能や振動刺激を与えるバイブレーション機能が搭載されている。
【0021】
具体的には、ストレッチ機能として、例えばエアーポンプ(図示せず)からエアーバッグ10aに空気を送ってエアーバッグ10aを膨らませることで、座席シート12に着座した搭乗者Pの体の筋肉を押し上げることができる。また同様に、押圧機能としてはマッサージャー10bが用いられ、バイブレーション機能としてはバイブレータ10cが用いられる。
【0022】
入眠用の照明9aは、搭乗者Pをリラックスさせて睡眠状態に導くために徐々に暗くなるように作用し、覚醒用の照明9bは、搭乗者Pの覚醒を促進させるために徐々に明るくなったり、搭乗者Pに高い覚醒度を実現させるために高照度の光を照射させたりする。
【0023】
テレビ6やCDプレーヤー8などのAV機器は、搭乗者Pをリラックスさせて睡眠状態に導くために、例えば自然映像やゆったりとした音楽を再生し、また搭乗者Pの覚醒を促進させて高い覚醒度を実現するために、脳が刺激を感じやすい映像、例えば特に輝度が高い映像や動きの速い映像や画面の切り替わりが速い映像やさわやかな環境音などを再生する。
【0024】
静電霧化装置7は、図2に示すように、ナノサイズミストMを車室100内に噴霧させるための装置であって、図3に本静電霧化装置7の霧化ユニット部を示す。この静電霧化装置7の霧化ユニット部は、放電電極13を囲む絶縁材からなる筒体18の先端開口部に配設されて放電電極13に対向するリング状の対向電極14と、放電電極13を冷却することで空気中の水分を放電電極13上に結露させる冷却手段15と、放電電極13と対向電極14との間に高電圧を印加する高圧電源部17とからなり、ペルチェ素子で構成されるとともに冷却側(図3中の上側)に放電電極13が熱的に結合された上記冷却手段15は、その放熱側(図3中の下側)に放熱フィン16を備えている。また、上記静電霧化装置7は、放熱フィン16に冷却風を送るモータファン(図示せず)を備えており、このモータファンから送られる風の一部は上記筒体18の側面開口から筒体18内に入り、筒体18の先端開口である放出口19から吐出される。
【0025】
この静電霧化装置7では、冷却手段15により放電電極13を冷却することで空気中の水分が結露し、放電電極13上に結露水が生成される。そして、この結露水が放電電極13に付着している状態において、上記電極13,14間に高電圧を印加すれば、上記結露水は放電電極13の先端に集まるとともに対向電極14との間の放電によってレイリー分裂を繰り返してナノサイズミストMとなり、上記のモータファンによる風に乗って放出口19から外部に吐出される。なお、本実施形態では、従来周知の静電霧化装置7を採用しており、詳細な説明は省略する。ここに、本実施形態では、上述したテレビ6やCDプレーヤー8などのAV機器や、照明9a,9bや、上記諸機能を有するエアーバッグ10a,マッサージャー10bおよびバイブレータ10cや、静電霧化装置7などによりリラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2が構成されている。
【0026】
ここで、本発明に係る車両用快適環境制御システムの動作の一例について説明する。搭乗者Pが座席シート12の背もたれ12aを座面12bに対して深く倒し、予め選択した上記ロータリースイッチの接点がオンになると、制御回路3は当該接点に対応する動作パターンを選択する。なお、ここでは搭乗者Pを睡眠状態に導く(リラックスさせる)動作パターンが選択されたものとする。またこのとき、リラックス誘導手段1の動作パラメータ(例えば刺激の種類、動作時間など)が設定される。本システムが起動すると、入眠用の照明9aがメラトニンの分泌を抑制しないように徐々に暗くなり、またテレビ6やCDプレーヤー8などのAV機器が自然映像やゆったりとした音楽を再生する。さらに、座席シート12の脚部に搭載されたマッサージャー10bやバイブレータ10cを作動させて搭乗者Pの足に刺激を与えることで、搭乗者Pをリラックスさせる。なおこのとき、搭乗者Pの体幹部分(頭から胴体の部分)には刺激を与えないようにする。そして、予め設定した動作時間が経過すると、リラックス誘導手段1の動作が停止され、本システムは待機状態に戻る。
【0027】
次に、搭乗者Pが仮眠状態から起きるために座席シート12の背もたれ12aを起こし、上記ロータリースイッチの別の接点がオンになると、制御回路3は当該接点に対応する動作パターンを選択する。なお、ここでは搭乗者Pの意識水準を高める(リフレッシュさせる)動作パターンが選択されたものとする。またこのとき、リフレッシュ誘導手段2の動作パラメータ(例えば刺激の種類、動作時間など)が設定される。本システムが起動すると、覚醒用の照明9bが徐々に明るくなり、所定時刻では搭乗者Pの顔面照度が100ルクス、好ましくは1000ルクス程度となるように照度を上げる。また、所定時刻の少し前からは、覚醒のための音楽がCDプレーヤー8で再生され、所定時刻ではCDプレーヤー8からさわやかな環境音を再生するとともに、テレビ6により脳が刺激を感じやすい映像、例えば特に輝度が高い映像や動きの速い映像や画面の切り替わりの速い映像が再生される。さらに、静電霧化装置7からはナノサイズミストMが車室100内に噴霧され、また座席シート12に搭載されたエアーバッグ10aが作動して搭乗者Pの背中などが高く持ち上げられる。そして、予め設定された動作時間が経過すると、リフレッシュ誘導手段2の動作が停止され、本システムは待機状態に戻る。なお、システム作動中に背もたれ12aの角度を変化させた場合(すなわち、システム作動中にオンになっている接点がオフになった場合)には、上記動作は停止され、本システムは待機状態に戻ることになる。
【0028】
而して、本実施形態によれば、リラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2(快適環境提供手段)を何れかの動作パターンに設定する際に、従来例のように複雑な設定操作はなく座席シート12の背もたれ12aの角度を調節するだけでいいので、誰にでも簡単に設定可能な車両用快適環境制御システムを提供することができる。また、従来例のような指示入力機器が不要になるので、システム使用中に邪魔に感じるものがなく、より快適にくつろぐことができる。
【0029】
さらに、リラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2の動作パラメータを個別設定パネル(パラメータ設定手段)4により搭乗者ごとに設定することができるので、複数の搭乗者が利用する場合であっても、各人に最適な快適環境をそれぞれ車室100内に実現することができる。また、本実施形態のように、照明9a,9b、テレビ6、CDプレーヤー8、静電霧化装置7、エアーバッグ10a,マッサージャー10b,バイブレータ10cを組み合わせてリラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2を構成した場合には、搭乗者Pをより効果的にリフレッシュさせることができる。
【0030】
さらに本実施形態のように、座席シート12の背もたれ12aを深く倒して搭乗者Pを睡眠状態に導いた(リラックスさせた)後、背もたれ12aを起こして搭乗者Pの意識水準を高めた(リフレッシュさせた)場合には、搭乗者Pをより効果的にリフレッシュさせることができる。
【0031】
なお、本実施形態で説明した車両用快適環境制御システムの動作は一例であって、角度検出手段5の検出結果に応じてリラックス誘導手段1およびリフレッシュ誘導手段2の動作パターンが選択されるように構成されていれば、他の形態であってもよい。また本実施形態では、角度検出手段5としてロータリースイッチを用いているが、座面12bに対する背もたれ12aの傾斜角度が検出できるものであれば他のものであってもよい。例えば、回転量に応じた電圧値を出力するロータリーポテンショメータや、回転量に応じたデジタル値を出力するデジタルスイッチなどを用いて背もたれ12aの角度を検出してもよい。
【0032】
さらに本実施形態では、本システムを後部座席に設けているが、例えば助手席や運転席に同様なシステムを設けてもよい。なお、運転席に設ける場合には、例えばパーキングブレーキなどが作動している状態(すなわち止まっている状態)でないと機能しないようにすることを要する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本実施形態の車両用快適環境制御システムの概略ブロック図である。
【図2】同上を搭載した車両の概略図である。
【図3】同上を構成する静電霧化装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0034】
1 リラックス誘導手段
2 リフレッシュ誘導手段
3 制御回路(制御手段)
5 角度検出手段
12 座席シート
12a 背もたれ
20 快適環境提供手段
100 車室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の動作パターンを有し、車室内に快適環境を提供する快適環境提供手段と、該快適環境提供手段の動作パターンを前記複数の動作パターンの中から選択する制御手段と、座席シートに設けた背もたれの角度を検出する角度検出手段とを備え、前記制御手段は、前記角度検出手段の検出結果に応じて前記快適環境提供手段の動作パターンを選択することを特徴とする車両用快適環境制御システム。
【請求項2】
前記快適環境提供手段は、使用者を睡眠状態に導く刺激を与えるリラックス誘導手段と、使用者の意識水準を高める刺激を与えるリフレッシュ誘導手段と、刺激の種類および動作時間を少なくとも含む前記リラックス誘導手段およびリフレッシュ誘導手段の動作パラメータを設定するパラメータ設定手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の車両用快適環境制御システム。
【請求項3】
前記リラックス誘導手段およびリフレッシュ誘導手段は、使用者に光刺激を与える照明手段と、映像を提示する映像提示手段と、音楽を再生する音楽再生手段と、帯電微粒子水を車室内に噴霧する静電霧化手段と、使用者に体感刺激を与える体感刺激手段とから選択されることを特徴とする請求項2記載の車両用快適環境制御システム。
【請求項4】
前記快適環境提供手段は、座面に対する背もたれの傾斜角度が、使用者を睡眠状態に導く動作パターンに設定される角度よりも小さいときに、使用者の意識水準を高める動作パターンに設定されることを特徴とする請求項2または3の何れか1項に記載の車両用快適環境制御システム。
【請求項5】
前記快適環境提供手段は、各動作パターンにそれぞれ対応する背もたれの角度を調節するための角度調節手段を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用快適環境制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−99410(P2010−99410A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−275911(P2008−275911)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】