説明

車両用灯具のヒータ装置

【課題】 簡単に後付できると共に、ランプに付着した氷雪を融かすことができる車両用灯具のヒータ装置を提供する。
【解決手段】 DC24Vのバッテリ101を用いるトラック100は、リヤコンビネーションランプのレンズを加熱し、該レンズの前面に付着した氷雪を融雪するヒータ装置130を備えている。ヒータ装置130は、レンズを加熱する発熱体140と、車室内に設けられ乗員の操作により発熱体140への通電をオンする車室内スイッチ150と、車室外の温度を検出し、検出結果に基づいて発熱体への通電をオフする車室外スイッチ160とを備える。これにより、従来のような高価な特別な部品を用いずに安価な部品を簡易に後付けするだけで発熱体への通電を行うことができると共に、消し忘れによる過熱事故を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズの表面に付着した氷雪やレンズの曇りの除去を行う車両用灯具のヒータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、冬季や雨天時における車両走行の安全性を確保するため、ヘッドランプやテールランプ等の車両用ランプに配設されたレンズに発熱体を設けて、当該発熱体への通電により、レンズの表面に付着した氷雪やレンズの曇りの除去を行うヒータ装置が提案されている(特許文献1及び特許文献2)。
【0003】
特許文献1の車両用ランプのヒータ装置では、レンズに氷雪が付着するのを防止するため、制御コントローラにより温度センサーからの検出信号に応じてレンズ部内面に設けられた発熱体への通電を制御するようにしている。
【0004】
また、特許文献2の車両用ランプのヒータ装置では、レンズの曇りを除去するため、温度センサーにより灯室内の温度が所定温度に達した場合に、制御コントローラにより灯室内の温度を低下させるように発熱体への通電を制御するようにしている。
【0005】
【特許文献1】特開平10−289602号公報
【特許文献2】特開2004−314902号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述するように、特許文献1及び特許文献2の車両用ランプのヒータ装置では、発熱体への通電を温度センサーからの検出信号に基づいて自動的に行うため、付け忘れによる追突事故や消し忘れによる過熱事故が防止されている。
【0007】
しかしながら、一般の車両では制御部が電子制御装置によって集中的に管理されている。このため、特許文献1及び特許文献2のように制御用コントローラによってヒータ装置を制御する場合、発電体への通電を制御する制御用のコントローラを後から追加することは困難であるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、簡単に後付できると共に、ランプに付着した氷雪を融かすことができる車両用灯具のヒータ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の車両用灯具のヒータ装置は、車両用灯具のレンズ部を温める発熱体と、前記車両の室外に設けられ温度を検出する温度センサーとを備え、前記温度センサーが所定の条件下で前記発熱体に通電することにより前記レンズ部を暖めることを特徴とする。本発明によれば、温度センサーにより検出された温度に基づいて発熱体に通電することによりレンズ部を暖めることができ、ランプに付着した氷雪を融かすことができる。また、温度センサーの条件を見るだけで発熱体へ通電することができるため、従来のようなマイコン制御用のコントローラを設ける必要がないので簡単に後付することができる。
【0010】
本発明の車両用灯具のヒータ装置は、前記車両の室内に設けられ所定の操作によって前記発熱体への通電をオンオフする車室内スイッチと、前記車両の室外に設けられ前記温度センサーが検出した温度に基づいて前記発熱体への通電をオフする車室外スイッチとをさらに備える。これにより車室内スイッチでオンオフでき、消し忘れた場合に温度センサーの温度に基づいて車室外スイッチにより自動的に発熱体への通電がオフされるためヒータ加熱を防止することができる。これにより消し忘れによる加熱事故を未然に防止することができる。また、従来技術のようなマイコン制御のコントローラを用いずに安価なスイッチでヒータ装置を実現することができる。これにより汎用性が高まり、降雪地域における車両用灯具が見えにくいことによって発生する追突事故を減少させることができる。
【0011】
また、前記車室外スイッチは、室外に設置された箱体に収納されていることを特徴とする。温度センサーと車室外スイッチは、箱体に収納されているため車両への取付自由度が高くなる。
【0012】
前記車室外スイッチは、前記電源電圧から前記電源電圧より低い電圧を生成する電圧生成回路と、前記電圧生成回路によって生成された電圧によって前記発熱体への通電をオンオフするスイッチ手段とを含むことを特徴とする。これにより大型のバッテリを搭載している車両の場合でもスイッチを動作させることができる。前記箱体は、前記車両用灯具の近傍に配設されていることを特徴とする。本発明によれば、温度センサーによって車両用灯具の近傍の温度を検出することができるため発熱体への通電を正確に行うことができる。前記温度センサーは、前記車室外スイッチに設けられた第1の端子と第2の端子に接続されるサーミスタである。
【0013】
前記レンズ部がリヤコンビネーションランプのレンズであり、前記リヤコンビネーションランプのレンズの内側にインナーパネルが設けられている車両用灯具である場合、前記発熱体は前記インナーパネルの前面に取り付けられていることを特徴とする。これによりインナーパネルに取り付けたヒータによりリヤコンビネーションランプのレンズ自体を暖めて融雪することができる。
【0014】
また、前記レンズ部がアウターカバーと該アウターカバーの内側に設けられたリヤコンビネーションランプのアウターレンズである場合、前記発熱体は前記アウターカバーの内側に取り付けられていることを特徴とする。これによりリヤコンビネーションランプの外側に設けられたアウターカバーに取り付けられたヒータにより融雪することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、簡単に後付できると共に、ランプに付着した氷雪を融かすことができる車両用灯具のヒータ装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る車両用灯具のヒータ装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明に係る車両用灯具のヒータ装置の例として、トラック用リヤコンビネーションランプのヒータ装置について説明する。
【0017】
以下、本発明の実施形態によるトラック用リヤコンビネーションランプのヒータ装置について図1乃至図5を用いて説明する。図1は本発明の実施形態によるリヤコンビネーションランプのヒータ装置を備えたトラックの全体概略図である。図1に示すように、トラック100は、DC24Vの車載電源(バッテリ)101を搭載する大型車である。このトラック100は、ストップランプ、テールランプ、ウィンカーランプ、車幅灯などで構成されたリヤコンビネーションランプ110が後部左右に設けられている。またトラック100は、リヤコンビネーションランプ110のレンズを加熱し、レンズの前面に付着した氷雪を融雪し、あるいは付着した水滴を蒸発除去するヒータ装置130を備えている。
【0018】
図2は図1に示すリヤコンビネーションランプの拡大断面図である。この車両用灯具は、レンズ部がリヤコンビネーションランプのレンズであり、リヤコンビネーションランプのレンズの内側にインナーパネルが設けられている。図2に示すように、リヤコンビネーションランプ110は、白熱電球ランプ112と、前面に開口が形成され、白熱電球ランプ112を収容する樹脂製のランプボディ114と、ランプボディ114の前面開口に設けられ、車体形状に沿って緩やかな曲面の透明樹脂からなるインナーパネル116と、インナーパネル116の外側に配設されたレンズ118とを有する。
【0019】
ランプボディ114、インナーパネル116及びレンズ118により、ランプ室Rが形成されている。ランプ室R内には、上述した白熱電球ランプ112、白熱電球ランプ112を発光するための電気回路を構成する制御回路基板(図示省略)と接続する配線119で構成された光源ユニット120と、白熱電球ランプ112で発光した光をトラック100の後方に向けて反射するためのリフレクタ122が内装されている。
【0020】
次に図1及び図2を参照してヒータ装置130について説明する。ヒータ装置130は、発熱体140、車室内スイッチ150、車室外スイッチ160を備える。なお車室外スイッチ160は詳細は後述するが箱体200内に収納されている。発熱体140は、車両用ランプのレンズ部を温めるためのものであり、例えばインナーパネル116の前面からみて波状パターンに配設されたニクロム線などの抵抗素子で構成されている。発熱体140は、レンズ118を加熱するため、インナーパネル116の前面に取り付けられている。発熱体140は、例えばインナーパネル116を成形する金型に当該発熱体140を配設した状態で樹脂成形を行うことによってインナーパネル116に一体的に形成される。発熱体140は、インナーパネル116のほぼ全面にわたって配設するようにしても良く、また必要な領域にのみ配設しても良く、さらに発熱体140の密度を適宜変化させても良い。更に、発熱体140をエポキシ樹脂からなる絶縁体で被覆しても良い。加えて、発熱体140は、フッ素樹脂や光透過率が高い透明導電膜、例えばITO膜(Indium Tin Oxide)を用いたものなどであっても良い。
【0021】
発熱体140の両端は、インナーパネル116の周縁部の一部に露呈され、この露呈した部分が電極として構成されている。また、ランプボディ114の開口縁の一部には、車室内スイッチ150と車室外スイッチ160からランプボディ114の内面に沿って延長されたリード線に接続される一対の電極(図示省略)が固定支持されている。インナーパネル116をランプボディ114に取り付けたときに、発熱体140の各電極と車室内スイッチ150と車室外スイッチ160の各電極が、互いに接触して電気的に接続される。
【0022】
車室内スイッチ150は、車両の室内の例えばダッシュボードに設けられ乗員の操作により発熱体140への通電をオンオフさせるものである。車室外スイッチ160は、車両の室外に設けられ温度センサーが所定の条件下で発熱体140へ通電することによりランプのレンズ部を温める。ここでは温度センサーとしてサーミスタを用いる。温度センサーの作動温度は、レンズ118に氷雪が付着する所定の温度(X℃)に設定されており、外気温が設定温度以下の場合には、発熱体140への通電をオフする。ここではサーミスタは5.2℃±0.3℃のスペックを持つ。従って車室外スイッチ160は4.9℃以下のときにオンとなり発熱体へ通電し、5.5℃以上になるとオフとなり発熱体への通電をオフする。
【0023】
図3は箱体の外観図を示す図である。図3に示すように、箱体200にはバッテリ101につなげられるケーブル201と発熱体140につなげられるケーブル202が接続されている。この箱体200は車室外に配置され、車室外スイッチ160を収納している。この箱体は例えばステンレスなどの金属からなる。ケーブル201、202は例えば5mの長さを持つ。なお箱体200を車両用灯具の近傍に配設するようケーブル201と202の長さを設定することにより、サーミスタによってリヤコンビネーションランプ110のレンズ118の近傍の温度を検出することができるため正確に発熱体140をオンオフできる。
【0024】
図4は、車室外スイッチ160の回路構成の一例を示す図である。図4において、参照符号101はバッテリ、140は発熱体、160は車室外スイッチ、170は車両の室外に設けられ温度を検出するサーミスタ、200は箱体をそれぞれ示す。サーミスタ170は車室外スイッチ160に設けられた第1の端子T1と第2の端子T2に、バッテリ101は端子T3、T4に、発熱体140は端子T5、T6にそれぞれ接続されている。
【0025】
電圧生成回路161は、車室外スイッチ160内に設けられ、バッテリ101から供給される24Vの電源電圧から電源電圧よりも低い12Vの電圧を生成する回路である。この電圧生成回路161は、ダイオードD2、NPNトランジスタTr1、トランジスタTr1のコレクタとダイオードD2間に接続された抵抗R1、トランジスタTr1のコレクタとベース間に接続された抵抗R2、トランジスタTr1のベースとグランド間に接続されたキャパシタC1、ツエナーダイオードZD1、ノードn1とグランド間にそれぞれ接続されたキャパシタC2と直列接続された抵抗R3とリアクタンスL1とを含み、トランジスタTr1のベースに電圧を供給することでトランジスタTr1をオンすることによりバッテリ101から供給された24Vの電圧から12Vの電圧を生成してノードn1に供給する。
【0026】
また、車室外スイッチ160は更に、演算増幅器OP1、OP2、抵抗R4〜R17、NPNトランジスタTr2、エンハンスメント形MOSFETTr3、ダイオードD1、キャパシタC3〜C5、リアクタンスL2を含む。エンハンスメント形MOSFETTr3が電圧生成回路161によって生成された電圧によって発熱体140への通電をオンオフするスイッチ手段である。ノードn1は、抵抗R6、R7を介してノードn2に接続され、このノードn2は抵抗R8を介してノードn3に接続される。また、ノードn1とノードn4間には直列接続された抵抗R4、R5に対して並列接続されたキャパシタC3が接続されている。サーミスタ170の一端が接続される端子T2はノードn3に接続され、サーミスタ170の他端が接続される端子T1はノードn4に接続される。演算増幅器OP1の非反転入力端子と演算増幅器OP2の非反転入力端子は、抵抗R9を介してノードn2に接続される。
【0027】
演算増幅器OP1の反転入力端子は、抵抗R10を介してノードn4に接続される。演算増幅器OP1の出力端子は、演算増幅器OP2の反転入力端子と抵抗R12、R11を介して演算増幅器OP1の非反転入力端子に接続される。トランジスタTr2のベースは、抵抗R13を介して演算増幅器OP2の出力端子に接続される。MOSFETTr3のドレインはバッテリ101に接続され、ソースは発熱体140が接続される出力端子T5に接続される。また、バッテリ101は、抵抗R16、R15を介してトランジスタTr2のコレクタに接続される。トランジスタTr2がオンすると、24Vの電源電圧が抵抗R15、R16で分圧されMOSFETTr3のゲートに供給される。
【0028】
次に、ヒータ装置130の動作を簡単に説明する。外気温が所定の温度(4.9℃)以下では演算増幅器OP2の出力端子の電圧によりトランジスタTr2のベースが制御され、トランジスタTr2がオンとなる。そうすると、MOSFETTr3のゲートに電圧が供給され、MOSFETTr3がオンとなり、バッテリ101と発熱体140間が接続され、発熱体140への通電が行われる。一方、外気温が所定の温度(5.5℃)以上に上昇すると、サーミスタ170の抵抗値が減少して、演算増幅器OP2の出力端子の電圧によりトランジスタTr2、MOSFETTr3が共にオフとなり、バッテリ101と発熱体140間が切断され、発熱体140への通電がオフされる。このように、温度センサーが所定の条件下で発熱体140に通電することによりレンズ部を暖めることができ、ランプに付着した氷雪を融かすことができる。また、温度センサーの条件を見るだけで発熱体へ通電することができるため、従来のようなマイコン制御用のコントローラを設ける必要がないので簡単に後付することができる。
【0029】
次に、レンズ118に氷雪が付着した状態で、車室内スイッチ150により発熱体140の通電をオンにする場合について説明する。乗員の操作により車室内スイッチ150をオン作動させると、リヤコンビネーションランプ110のインナーパネル116表面に設けられた発熱体140が通電され、インナーパネル116の外側に配設されたレンズ118が加熱される。一方、外気温が所定の温度以上になるとサーミスタ170の抵抗値が減少して、演算増幅器OP2の出力端子の電圧ではトランジスタTr2がオフ、MOSFETTr3がオフとなり、バッテリ101と発熱体140間が切断され、発熱体140への通電がオフされる。これにより、車室内スイッチ150の消し忘れによる過熱事故を防止することができる。
【0030】
図5は図1に示すリヤコンビネーションランプの他の実施形態の拡大断面図である。図5では、リヤコンビネーションランプのアウターレンズにアウターカバーを装着した場合の例である。図2に示した上述した実施の形態によるリヤコンビネーションランプ110では、レンズ118がインナーパネル116を介してランプボディ114の前面に設けられ、発熱体140がインナーパネル116に設けられた構造について説明したが、本発明はこれに限らず、図5に示すように、レンズ118Aがアウターレンズ118Bとアウターカバー118Cで構成され、発熱体140Aは、アウターカバー118Cの内側裏面に取り付けられている。
【0031】
上記実施形態によれば、温度センサーにより検出された温度に基づいて発熱体に通電することによりレンズ部を暖めることができるため、ランプに付着した氷雪を融かすことができる。これにより、白熱電球ランプ112の発光される光が氷雪により遮られることがないため、リヤコンビネーションランプ110の視認性は向上する。この結果、後続車両の運転手は、先行車両のブレーキ動作や方向指示動作を瞬時に判断することができるため、追突事故を減少させることができる。
【0032】
また、温度センサーの条件を見るだけで発熱体を通電するため、従来のようなマイコン制御用のコントローラを設ける必要がないので簡単に後付することができる。また、ヒータ装置130は、発熱体の通電を乗員の操作により行うことができる車室内スイッチ150を有するため、冬季中、温度が高い昼間でも乗員が車室内スイッチ150を操作することにより、発熱体を確実に通電させることができる。また、車室内スイッチ150と車室外スイッチ160の2箇所により、発熱体140の通電をオフするため、降雪時期以外に車室内スイッチ150の誤操作が行われた場合でも、ヒータ装置130の消し忘れを防止することができる。
【0033】
また、上記実施形態では、車両用灯具としてリヤコンビネーションランプについて上述したが、フロントコンビネーションランプ、ヘッドランプ、サイドランプ、フォグランプ、テールランプ、ストップランプ、ウィンカーランプなど他の車両用灯具に適用することもできる。さらに、本実施例では、DC24Vのバッテリ101を用いるトラック100について説明したが、同様の大型車のバスやDC12Vの車載電源の小型や中型の一般車両などであっても良い。また、尚、本実施形態では、光源112に白熱電球ランプを用いているが、LEDランプ等であっても良い。
【0034】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明に係る車両用灯具のヒータ装置は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態によるリヤコンビネーションランプのヒータ装置を備えたトラックの全体概略図である。
【図2】リヤコンビネーションランプの拡大断面図である。
【図3】箱体の外観図を示す図である。
【図4】温度センサースイッチの回路構成を示す図である。
【図5】図1に示すリヤコンビネーションランプの他の形態の拡大断面図である。
【符号の説明】
【0036】
100 トラック
110 リヤコンビネーションランプ
112 白熱電球ランプ
114 ランプボディ
116 インナーパネル
118 レンズ
119 電気コード
120 光源ユニット
122 リフレクタ
130 ヒータ装置
140 発熱体
150 車室内スイッチ
160 車室外スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用灯具のレンズ部を温める発熱体と、
前記車両の室外に設けられ温度を検出する温度センサーとを備え、
前記温度センサーが所定の条件下で前記発熱体に通電することにより前記レンズ部を暖めることを特徴とする車両用灯具のヒータ装置。
【請求項2】
前記車両の室内に設けられ所定の操作によって前記発熱体への通電をオンオフする車室内スイッチと、
前記車両の室外に設けられ前記温度センサーが検出した温度に基づいて前記発熱体への通電をオフする車室外スイッチとをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具のヒータ装置。
【請求項3】
前記車室外スイッチは、前記電源電圧から前記電源電圧より低い電圧を生成する電圧生成回路と、前記電圧生成回路によって生成された電圧によって前記発熱体への通電をオンオフするスイッチ手段とを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具のヒータ装置。
【請求項4】
前記レンズ部がアウターカバーと該アウターカバーの内側に設けられたリヤコンビネーションランプのアウターレンズである場合、前記発熱体は前記アウターカバーの内側に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用灯具のヒータ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−108646(P2008−108646A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−291865(P2006−291865)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(000000136)市光工業株式会社 (774)
【Fターム(参考)】