車両用運転操作補助装置
【課題】自車が見通しの悪い交差点に進入しようとする際、運転者に注意を促す。
【解決手段】自車26が一時停止発進又は徐行進入が必要な特定交差点30に進入しようとするとき、運転者28の視界を遮る物体である視界遮蔽物をレーダを通じて認識すると、反力付与部を通じてアクセルペダルに与える反力を増大させるようにしているので、運転者28に体感的に安全確認不足を報知することができる。
【解決手段】自車26が一時停止発進又は徐行進入が必要な特定交差点30に進入しようとするとき、運転者28の視界を遮る物体である視界遮蔽物をレーダを通じて認識すると、反力付与部を通じてアクセルペダルに与える反力を増大させるようにしているので、運転者28に体感的に安全確認不足を報知することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、アクセルペダルに付与される反力を制御して運転者の運転操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自車の前方を走行する他車までの車間距離をレーダ等により連続的に検出し、検出した車間距離を自車と他車との相対速度で割った値を余裕時間と定義し、この余裕時間が短いほど、アクセルペダルへの反力(アクセルペダルを原位置にもどす方向の力)を大きく発生させる車両用運転操作補助装置が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−112243号公報(段落[0024]−[0027])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術に係る車両用運転操作補助装置は、例えば、自車が見通しの悪い交差点非優先側の道路から、優先道路が交差する交差点への進入時に、一時停止又は徐行進入するような場合には、自車の前方を走行する他車が存在しないので、機能しない。換言すれば、上述の背景技術では、そのような状況は想定外になっている。
【0005】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、自車が、例えば見通しの悪い交差点非優先側の道路(一時停止標識等のある道路も含む。)から、優先道路が交差する交差点への進入時に、一時停止後発進又は徐行進入するような場合においても、アクセルペダルへの反力を効果的に付与することを可能とする車両用運転操作補助装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る車両用運転操作補助装置は、運転者の視界を遮る物体を認識する外界センサと、アクセルペダルに反力を与えるアクセルペダル反力付与部と、自車が一時停止後発進又は徐行進入が必要な交差点に進入する際に、前記外界センサにより認識される交差道路方向の視界を遮る物体と自車との間の距離が閾値距離より短いとき、前記反力付与部を通じて前記アクセルペダルに与える反力を増大させる反力制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、自車が交差点に進入しようとすることが検出された場合に、交差道路方向の視界を遮る物体と自車との間の距離が閾値距離より短いと検出したとき、反力付与部を通じてアクセルペダルに与える反力を増大させるようにしたので、アクセルペダルへの反力を効果的に付与することができる。
【0008】
この場合、さらに、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルペダル操作量センサを備え、前記反力制御部は、前記アクセルペダル操作量センサによる操作量が閾値操作量を上回ったとき、前記反力を増大させるようにすれば、より適切に反力を増大させることができる。
【0009】
さらに車速センサを備え、前記車両が徐行中である場合、前記反力を増大させるようにすれば、一層適切に反力を増大させることができる。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、自車が交差点非優先側の道路(一時停止標識のある道路及び黄色点滅信号のある道路も含む。)から、優先道路が交差する交差点への進入時に、一時停止後発進又は徐行進入するような場合において、外界センサにより認識される交差道路方向の視界を遮る物体と自車との間の距離が閾値距離より短いとき、反力付与部を通じてアクセルペダルに与える反力を増大させるようにしたので、優先道路が交差する交差点への進入時にアクセルペダルへの反力を効果的に付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の一実施形態に係る車両用運転操作補助装置のブロック図である。
【図2】自車の前上方に対する垂直方向のレーダビームの走査範囲説明図である。
【図3】自車の前側方に対する水平方向のレーダビームの走査範囲説明図である。
【図4】レーダにより検出される自車の前方、側方及び上方に対する交差道路方向視界の説明図である。
【図5】ナビゲーションシステムによる交差点への進入前距離検出の説明図である。
【図6】この実施形態に係る車両用運転操作補助装置の動作説明に供されるフローチャートである。
【図7】交差道路方向視界中に視界遮蔽物が検出されていない状態を示す説明図である。
【図8】交差道路方向視界中に視界遮蔽物が検出されている状態を示す説明図である。
【図9】アクセルペダルへの増大反力付与の説明図である。
【図10】交差道路方向視界中に視界遮蔽物が検出されていない状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、この実施形態に係る車両用運転操作補助装置10のブロック図である。この車両用運転操作補助装置10は、四輪車等の車両(自車)に搭載され、基本的には、アクセルペダル12と、このアクセルペダル12の操作量センサ14と、車速センサ16と、レーダ18と、ナビゲーションシステム20と、反力付与部24と、ECU(電子制御ユニット)22とを備える。
【0014】
操作量センサ14は、アクセルペダル12の原位置(踏んでない位置)からの操作量(踏込量、踏込角度)θ[°]をポテンショメータ等により検出し、ECU22に出力する。
【0015】
車速センサ16は、自車の車速V[km/h]を計測し、ECU22に出力する。
【0016】
レーダ18は、図2の自車26に対する側面視及び図3の自車26に対する平面視に示すように、自車26(車両)の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられ、図2の矢印に示すように、レーダビームを自車26の前上方に対する垂直方向に90[°]の走査範囲50で走査しながら、図3の矢印に示すように、レーダビームを自車26の前側方に対する水平方向に180[°]の走査範囲51で立体的に走査する。
【0017】
図1において、ECU22は、レーダ18により検出されるレーダビームの反射波から、図4に示すように、自車26の前方、側方及び上方の半径D[m]、通常D=5[m]〜15[m]程度、この実施形態では、D=8[m]の球体の1/4の容積の立体で表される交差道路方向視界52中に存在する物体を自車26の運転者28の視界を遮る物体として認識する。
【0018】
例えば、レーダ18により認識される、通常の車両より容積の大きい、輪郭が縦2[m]×横2[m]程度以上の範囲を呈する物体を運転者28の視界を遮る物体として認識し処理する。なお、運転者28の視界を遮る物体のレーダ18により計測される大きさ閾値(上述の2[m]×2[m])は、縦横とも連続的に調整可能に構成することが好ましい。
【0019】
この実施形態では、図2、図3、図4の自車26の前方、側方及び上方のハッチング領域の外郭を示す半径Dの距離を、交差道路方向の閾値距離Dthと定義する。レーダ18を通じてECU22が閾値距離Dth内に物体(建物、樹木、他車、人等の障害物)を検出したとき、それが上述した大きさの視界を遮る物体(視界遮蔽物)であることを条件としてその視界遮蔽物と自車26との間の距離Dxが、閾値距離Dthよりも短いという。
【0020】
この実施形態においては、ECU22とレーダ18の相互作用により、外界センサが構成されるが、外界センサは、電波によるレーダ18を利用する他、赤外線、超音波によるレーダを利用することもできる。同様に、自車26の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けた180[°]魚眼レンズの画像をECU22で解析することで構成することもできる。例えば、魚眼レンズを用いて取得した画像の歪みを補正し、直線を検出することで、交差道路を見渡せているか否かを判断し、これが否と判断された場合、距離Dx内に上述した大きさの視界遮蔽物が存在するとしてもよい。
【0021】
図1において、ナビゲーションシステム20は、GPS(全地球測位システム)を用いて自車26の地図上の位置を検出することが可能であり、図5に示すように、自車26が残り何メートルの距離(進入前距離又は残距離という。)Lで、内容を後述する特定交差点30に進入するのかを検出してECU22に伝達する機能を有する。
【0022】
この場合、ナビゲーションシステム20は、自車26が、例えば見通しの悪い交差点非優先道路32(一時停止標識のある道路及び黄色点滅信号のある道路も含む。)から交差道路(優先道路)34が交差する交差点(一時停止後発進又は徐行進入が必要な交差点であって、以下、特定交差点ともいう。)30に進入する位置に位置するかどうかを検出する特定交差点検出部106として機能する。
【0023】
図5は、自車26が、幅員の狭い非優先道路32から幅員の広い交差道路(優先道路)34に進もうとして上述した特定交差点30(便宜的にハッチングの領域で示している。)に進入しようとする状態を示している。
【0024】
この場合、自車26は、一時停止後徐行発進又は徐行速度(運転中直ちに停車できる速度)で特定交差点30に進入する。すなわち、前方に優先道路である交差道路34が存在する特定交差点30は、一時停止後発進又は徐行進入が必要な交差点である。
【0025】
一時停止後発進又は徐行進入が必要な特定交差点30であるかどうかは、上述したように、ナビゲーションシステム20により判断され、ECU22に伝達される。
【0026】
なお、一時停止後発進又は徐行進入が必要な特定交差点30への自車26の進入意図は、自車26が停止中又は走行中(実際には、徐行程度)であって、自車26の先端位置、この場合、レーダ18の取付位置(例えば、前方グリル位置)から特定交差点30までの進入前距離Lが、閾値進入距離Lc(Lcは、例えばLc=5[m]程度)より短い距離となったときに、自車26(運転者28)が交差点への進入意図を有するとECU22が推定する。この点で、ECU22は、自車26の交差点進入意図検出部102としても機能する。
【0027】
基本的には以上のように構成される車両用運転操作補助装置10の動作について図6のフローチャートを参照して以下に説明する。
【0028】
ステップS1において、ECU22は、図5に示したように、特定交差点30に向かって道路幅員の比較的に狭い非優先道路32を走行中の自車26が、特定交差点30付近(手前)に位置しているかどうかを、自車26の位置から特定交差点30の位置までの距離Lから判断する。具体的には、特定交差点30の位置までの進入前距離Lが、上述の閾値進入距離Lc以下(L≦Lc)となったかどうかにより自車26が特定交差点30付近に存在するかどうかが判断される。
【0029】
ステップS1において、自車26が特定交差点30付近(の手前)に位置していると判断したとき、ステップS2において、自車26が停止又は徐行しているかどうかを車速センサ16による車速Vにより確認する。
【0030】
停止又は徐行していると判断したとき、ステップS3において、レーダ18により交差道路方向視界52(図4参照)を探索する。なお、ステップS1、S2の判断が成立していない場合、レーダ18は、自車26前方の自車幅(車幅)+α程度の範囲を走査して他車等を探索するいわゆるクルーズコントロール用途等として用いられる。
【0031】
ステップS3以降において、レーダ18により交差道路方向視界52の探索中に、ステップS4の判断処理がなされる。
【0032】
このステップS4では、自車26からみて交差道路方向の閾値距離Dthの交差道路方向視界52内に、視界遮蔽物を含む物体が存在するかどうかを連続的に検出する。
【0033】
例えば、図7に示すように、自車26が、自車26Aとして示している閾値進入距離Lcの位置に存在するとき、検出される交差道路方向視界52は、図示のように交差道路方向視界52Aとなり、この交差道路方向視界52A内に視界遮蔽物56が検出されていないので(交差道路方向視界52A内の視界遮蔽物体56までの検出距離をDxとすると、Dx≧Dth)、後述するステップS6の処理でのアクセルペダル12に対する反力Frの増大付与処理は行わない。この場合、ステップS7の処理に示すように、アクセルペダル12に対し反力付与部24により付与される反力Frは、通常反力Fraとされる。
【0034】
その一方、図8に示すように、ステップS4の判断時に、自車26が、自車26B及び自車26Cとして示している閾値進入距離Lcの範囲内の位置に位置しているとき、検出される交差道路方向視界52は、図示のように交差道路方向視界52B、52Cとなり、この場合、交差道路方向視界52B内に視界遮蔽物56が検出される(Dx<Dth)。
【0035】
ステップS4において、交差道路方向視界52B内に視界遮蔽物56を検出すると、ステップS5において、操作量センサ14により検出されるアクセルペダル12の操作量θが閾値操作量(閾値角度)θthを上回っているかどうかを判断し、上回っていると判断した場合には、ステップS6において、図9に示すように、反力Frを反力付与部24を通じて通常反力Fraから増大反力Frbに増大し、運転者28に注意を促す。反力Frの増大とともに、スピーカ等から警告(「見通しの悪い交差点に進入しようとしています。安全に注意して走行してください。」等)を行うようにすることもできる。
【0036】
さらに、自車26が、自車26C(図8参照)として示している位置から、図10に示すように、自車26が、自車26Dとして示している位置まで進行すると、その自車26Dの位置でレーダ18により検出される交差道路方向視界52が、交差道路方向視界52Dとなるので、交差道路方向視界52D内に視界遮蔽物56が検出されなくなる(再び、ステップS4:NO)。
【0037】
この場合、ステップS7に示すように、反力付与部24を通じてアクセルペダル12に対する反力Frを増大反力Frから通常反力Fraにもどす。
【0038】
この場合において、図10の一点鎖線で示すように、運転者28から、交差道路34の右側から交差車両60Aが近づいてきていることを視認できる。よって、この場合、運転者28は、アクセルペダル12からブレーキペダル(不図示)に足を踏み替えている。
【0039】
自車26Dの位置上の運転者28からは、交差車両60Aの後方に位置する交差車両60Bも視認することができる。この場合、「車などが、右側から近づいています。」等と報知することもできる。
【0040】
なお、図6のフローチャートにおいて、自車26が特定交差点30付近に位置しないとき(ステップS1:NO)及びアクセルペダル12の操作量θが閾値操作量θth以下であることを検出したとき(ステップS5:NO)、仮に交差道路方向視界52内に視界遮蔽物56が検出されていても、自車26が十分に低速で走行しているとみなし(運転者28が注意深く運転しているものとみなし)、ステップS7において、反力付与部24を通じての反力Frを増大反力Frbから通常反力Fraにもどす。
【0041】
なお上述の実施形態において、ステップS5のアクセルペダル12の操作量θが閾値操作量θthを上回っているかどうかの判断処理がない場合の処理もこの発明に含まれ、また、ステップS2の自車26の停止又は徐行の確認処理がない場合の処理もこの発明に含まれる。
【0042】
以上説明したように、上述した実施形態に係る車両用運転操作補助装置10は、運転者28の視界を遮る物体である視界遮蔽物56をレーダ18を通じて認識するECU22(ECU22とレーダ18が外界センサとして機能する。)と、アクセルペダル12に反力を与える反力付与部24と、自車26が一時停止後発進又は徐行進入が必要な特定交差点30に進入する際に、レーダ18を通じてECU22により認識される交差道路方向の視界遮蔽物56と自車26との間の距離Dxが閾値距離Dthより短いとき(ステップS4:YES)、反力付与部24を通じてアクセルペダル12に与える反力Frを通常反力Fraから増大反力Frbに増大させる(ステップS6)反力制御部104を備える。
【0043】
この実施形態によれば、自車26が特定交差点30に進入しようとすることが、ECU22の交差点進入意図検出部102により検出された場合に、交差道路34の方向の視界遮蔽物56と自車26との間の距離Dxが閾値距離Dthより短いとき、反力付与部24を通じてアクセルペダル12に与える反力を通常反力Fraから増大反力Frbに増大させるようにしたので、アクセルペダル12への反力を効果的に付与することができる。すなわち、運転者28に体感的に安全確認不足を報知することができるため、運転者28の自発的な操作を促すことができる。
【0044】
この場合、さらに、アクセルペダル12の操作量θを検出する操作量センサ14を備え、反力制御部104は、操作量センサ14により検出された操作量θが閾値操作量θthを上回ったとき(ステップS5:YES)、反力Frを増大させるようにしているので、より適切に反力Frを増大させることができる。
【0045】
すなわち、特定交差点30の安全確認が困難な状況下で、一定値である閾値操作量θth以上のアクセルペダル12の踏み込みがあった場合に、アクセルペダル12の反力Frを通常反力Fraから増大反力Frbに増大させているので、運転者28に対して適切に安全確認をするように促すことができる。運転者28が閾値操作量θth以上アクセルペダル12を踏み込んだ場合にのみ増大反力Frbを付与するようにしているので、運転者28が交差道路34の安全確認のために、交差道路34に自車26を近づかせる運転操作を阻害することがない。
【0046】
さらに車速センサ16を備え、自車26が徐行中である場合に(ステップS2:YES)、反力Frを増大させるようにすることで、一層適切に反力Frを増大させることができ、運転者28への安全確認を促すことができる。
【0047】
なお、上述の状況の際に、比較例として、ステップS6において、自動制動による制御あるいはDBW(Device By Wire)によるスロットル制御を行った場合には、運転者28がアクセルペダル12を踏んでいるにも拘わらず、自車26が加速しないという状況が発生することから運転者28に違和感を与える場合がある。
【0048】
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【符号の説明】
【0049】
10…車両用運転操作補助装置 12…アクセルペダル
14…操作量センサ 18…レーダ
20…ナビゲーションシステム 22…ECU
24…反力付与部 26、26A〜26D…自車
28…運転者 30…特定交差点
32…非優先道路 34…交差道路
50、51…走査範囲 52、52A〜52D…交差道路方向視界
56…視界遮蔽物
【技術分野】
【0001】
この発明は、アクセルペダルに付与される反力を制御して運転者の運転操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自車の前方を走行する他車までの車間距離をレーダ等により連続的に検出し、検出した車間距離を自車と他車との相対速度で割った値を余裕時間と定義し、この余裕時間が短いほど、アクセルペダルへの反力(アクセルペダルを原位置にもどす方向の力)を大きく発生させる車両用運転操作補助装置が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−112243号公報(段落[0024]−[0027])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術に係る車両用運転操作補助装置は、例えば、自車が見通しの悪い交差点非優先側の道路から、優先道路が交差する交差点への進入時に、一時停止又は徐行進入するような場合には、自車の前方を走行する他車が存在しないので、機能しない。換言すれば、上述の背景技術では、そのような状況は想定外になっている。
【0005】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、自車が、例えば見通しの悪い交差点非優先側の道路(一時停止標識等のある道路も含む。)から、優先道路が交差する交差点への進入時に、一時停止後発進又は徐行進入するような場合においても、アクセルペダルへの反力を効果的に付与することを可能とする車両用運転操作補助装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る車両用運転操作補助装置は、運転者の視界を遮る物体を認識する外界センサと、アクセルペダルに反力を与えるアクセルペダル反力付与部と、自車が一時停止後発進又は徐行進入が必要な交差点に進入する際に、前記外界センサにより認識される交差道路方向の視界を遮る物体と自車との間の距離が閾値距離より短いとき、前記反力付与部を通じて前記アクセルペダルに与える反力を増大させる反力制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、自車が交差点に進入しようとすることが検出された場合に、交差道路方向の視界を遮る物体と自車との間の距離が閾値距離より短いと検出したとき、反力付与部を通じてアクセルペダルに与える反力を増大させるようにしたので、アクセルペダルへの反力を効果的に付与することができる。
【0008】
この場合、さらに、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルペダル操作量センサを備え、前記反力制御部は、前記アクセルペダル操作量センサによる操作量が閾値操作量を上回ったとき、前記反力を増大させるようにすれば、より適切に反力を増大させることができる。
【0009】
さらに車速センサを備え、前記車両が徐行中である場合、前記反力を増大させるようにすれば、一層適切に反力を増大させることができる。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、自車が交差点非優先側の道路(一時停止標識のある道路及び黄色点滅信号のある道路も含む。)から、優先道路が交差する交差点への進入時に、一時停止後発進又は徐行進入するような場合において、外界センサにより認識される交差道路方向の視界を遮る物体と自車との間の距離が閾値距離より短いとき、反力付与部を通じてアクセルペダルに与える反力を増大させるようにしたので、優先道路が交差する交差点への進入時にアクセルペダルへの反力を効果的に付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の一実施形態に係る車両用運転操作補助装置のブロック図である。
【図2】自車の前上方に対する垂直方向のレーダビームの走査範囲説明図である。
【図3】自車の前側方に対する水平方向のレーダビームの走査範囲説明図である。
【図4】レーダにより検出される自車の前方、側方及び上方に対する交差道路方向視界の説明図である。
【図5】ナビゲーションシステムによる交差点への進入前距離検出の説明図である。
【図6】この実施形態に係る車両用運転操作補助装置の動作説明に供されるフローチャートである。
【図7】交差道路方向視界中に視界遮蔽物が検出されていない状態を示す説明図である。
【図8】交差道路方向視界中に視界遮蔽物が検出されている状態を示す説明図である。
【図9】アクセルペダルへの増大反力付与の説明図である。
【図10】交差道路方向視界中に視界遮蔽物が検出されていない状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、この実施形態に係る車両用運転操作補助装置10のブロック図である。この車両用運転操作補助装置10は、四輪車等の車両(自車)に搭載され、基本的には、アクセルペダル12と、このアクセルペダル12の操作量センサ14と、車速センサ16と、レーダ18と、ナビゲーションシステム20と、反力付与部24と、ECU(電子制御ユニット)22とを備える。
【0014】
操作量センサ14は、アクセルペダル12の原位置(踏んでない位置)からの操作量(踏込量、踏込角度)θ[°]をポテンショメータ等により検出し、ECU22に出力する。
【0015】
車速センサ16は、自車の車速V[km/h]を計測し、ECU22に出力する。
【0016】
レーダ18は、図2の自車26に対する側面視及び図3の自車26に対する平面視に示すように、自車26(車両)の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられ、図2の矢印に示すように、レーダビームを自車26の前上方に対する垂直方向に90[°]の走査範囲50で走査しながら、図3の矢印に示すように、レーダビームを自車26の前側方に対する水平方向に180[°]の走査範囲51で立体的に走査する。
【0017】
図1において、ECU22は、レーダ18により検出されるレーダビームの反射波から、図4に示すように、自車26の前方、側方及び上方の半径D[m]、通常D=5[m]〜15[m]程度、この実施形態では、D=8[m]の球体の1/4の容積の立体で表される交差道路方向視界52中に存在する物体を自車26の運転者28の視界を遮る物体として認識する。
【0018】
例えば、レーダ18により認識される、通常の車両より容積の大きい、輪郭が縦2[m]×横2[m]程度以上の範囲を呈する物体を運転者28の視界を遮る物体として認識し処理する。なお、運転者28の視界を遮る物体のレーダ18により計測される大きさ閾値(上述の2[m]×2[m])は、縦横とも連続的に調整可能に構成することが好ましい。
【0019】
この実施形態では、図2、図3、図4の自車26の前方、側方及び上方のハッチング領域の外郭を示す半径Dの距離を、交差道路方向の閾値距離Dthと定義する。レーダ18を通じてECU22が閾値距離Dth内に物体(建物、樹木、他車、人等の障害物)を検出したとき、それが上述した大きさの視界を遮る物体(視界遮蔽物)であることを条件としてその視界遮蔽物と自車26との間の距離Dxが、閾値距離Dthよりも短いという。
【0020】
この実施形態においては、ECU22とレーダ18の相互作用により、外界センサが構成されるが、外界センサは、電波によるレーダ18を利用する他、赤外線、超音波によるレーダを利用することもできる。同様に、自車26の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けた180[°]魚眼レンズの画像をECU22で解析することで構成することもできる。例えば、魚眼レンズを用いて取得した画像の歪みを補正し、直線を検出することで、交差道路を見渡せているか否かを判断し、これが否と判断された場合、距離Dx内に上述した大きさの視界遮蔽物が存在するとしてもよい。
【0021】
図1において、ナビゲーションシステム20は、GPS(全地球測位システム)を用いて自車26の地図上の位置を検出することが可能であり、図5に示すように、自車26が残り何メートルの距離(進入前距離又は残距離という。)Lで、内容を後述する特定交差点30に進入するのかを検出してECU22に伝達する機能を有する。
【0022】
この場合、ナビゲーションシステム20は、自車26が、例えば見通しの悪い交差点非優先道路32(一時停止標識のある道路及び黄色点滅信号のある道路も含む。)から交差道路(優先道路)34が交差する交差点(一時停止後発進又は徐行進入が必要な交差点であって、以下、特定交差点ともいう。)30に進入する位置に位置するかどうかを検出する特定交差点検出部106として機能する。
【0023】
図5は、自車26が、幅員の狭い非優先道路32から幅員の広い交差道路(優先道路)34に進もうとして上述した特定交差点30(便宜的にハッチングの領域で示している。)に進入しようとする状態を示している。
【0024】
この場合、自車26は、一時停止後徐行発進又は徐行速度(運転中直ちに停車できる速度)で特定交差点30に進入する。すなわち、前方に優先道路である交差道路34が存在する特定交差点30は、一時停止後発進又は徐行進入が必要な交差点である。
【0025】
一時停止後発進又は徐行進入が必要な特定交差点30であるかどうかは、上述したように、ナビゲーションシステム20により判断され、ECU22に伝達される。
【0026】
なお、一時停止後発進又は徐行進入が必要な特定交差点30への自車26の進入意図は、自車26が停止中又は走行中(実際には、徐行程度)であって、自車26の先端位置、この場合、レーダ18の取付位置(例えば、前方グリル位置)から特定交差点30までの進入前距離Lが、閾値進入距離Lc(Lcは、例えばLc=5[m]程度)より短い距離となったときに、自車26(運転者28)が交差点への進入意図を有するとECU22が推定する。この点で、ECU22は、自車26の交差点進入意図検出部102としても機能する。
【0027】
基本的には以上のように構成される車両用運転操作補助装置10の動作について図6のフローチャートを参照して以下に説明する。
【0028】
ステップS1において、ECU22は、図5に示したように、特定交差点30に向かって道路幅員の比較的に狭い非優先道路32を走行中の自車26が、特定交差点30付近(手前)に位置しているかどうかを、自車26の位置から特定交差点30の位置までの距離Lから判断する。具体的には、特定交差点30の位置までの進入前距離Lが、上述の閾値進入距離Lc以下(L≦Lc)となったかどうかにより自車26が特定交差点30付近に存在するかどうかが判断される。
【0029】
ステップS1において、自車26が特定交差点30付近(の手前)に位置していると判断したとき、ステップS2において、自車26が停止又は徐行しているかどうかを車速センサ16による車速Vにより確認する。
【0030】
停止又は徐行していると判断したとき、ステップS3において、レーダ18により交差道路方向視界52(図4参照)を探索する。なお、ステップS1、S2の判断が成立していない場合、レーダ18は、自車26前方の自車幅(車幅)+α程度の範囲を走査して他車等を探索するいわゆるクルーズコントロール用途等として用いられる。
【0031】
ステップS3以降において、レーダ18により交差道路方向視界52の探索中に、ステップS4の判断処理がなされる。
【0032】
このステップS4では、自車26からみて交差道路方向の閾値距離Dthの交差道路方向視界52内に、視界遮蔽物を含む物体が存在するかどうかを連続的に検出する。
【0033】
例えば、図7に示すように、自車26が、自車26Aとして示している閾値進入距離Lcの位置に存在するとき、検出される交差道路方向視界52は、図示のように交差道路方向視界52Aとなり、この交差道路方向視界52A内に視界遮蔽物56が検出されていないので(交差道路方向視界52A内の視界遮蔽物体56までの検出距離をDxとすると、Dx≧Dth)、後述するステップS6の処理でのアクセルペダル12に対する反力Frの増大付与処理は行わない。この場合、ステップS7の処理に示すように、アクセルペダル12に対し反力付与部24により付与される反力Frは、通常反力Fraとされる。
【0034】
その一方、図8に示すように、ステップS4の判断時に、自車26が、自車26B及び自車26Cとして示している閾値進入距離Lcの範囲内の位置に位置しているとき、検出される交差道路方向視界52は、図示のように交差道路方向視界52B、52Cとなり、この場合、交差道路方向視界52B内に視界遮蔽物56が検出される(Dx<Dth)。
【0035】
ステップS4において、交差道路方向視界52B内に視界遮蔽物56を検出すると、ステップS5において、操作量センサ14により検出されるアクセルペダル12の操作量θが閾値操作量(閾値角度)θthを上回っているかどうかを判断し、上回っていると判断した場合には、ステップS6において、図9に示すように、反力Frを反力付与部24を通じて通常反力Fraから増大反力Frbに増大し、運転者28に注意を促す。反力Frの増大とともに、スピーカ等から警告(「見通しの悪い交差点に進入しようとしています。安全に注意して走行してください。」等)を行うようにすることもできる。
【0036】
さらに、自車26が、自車26C(図8参照)として示している位置から、図10に示すように、自車26が、自車26Dとして示している位置まで進行すると、その自車26Dの位置でレーダ18により検出される交差道路方向視界52が、交差道路方向視界52Dとなるので、交差道路方向視界52D内に視界遮蔽物56が検出されなくなる(再び、ステップS4:NO)。
【0037】
この場合、ステップS7に示すように、反力付与部24を通じてアクセルペダル12に対する反力Frを増大反力Frから通常反力Fraにもどす。
【0038】
この場合において、図10の一点鎖線で示すように、運転者28から、交差道路34の右側から交差車両60Aが近づいてきていることを視認できる。よって、この場合、運転者28は、アクセルペダル12からブレーキペダル(不図示)に足を踏み替えている。
【0039】
自車26Dの位置上の運転者28からは、交差車両60Aの後方に位置する交差車両60Bも視認することができる。この場合、「車などが、右側から近づいています。」等と報知することもできる。
【0040】
なお、図6のフローチャートにおいて、自車26が特定交差点30付近に位置しないとき(ステップS1:NO)及びアクセルペダル12の操作量θが閾値操作量θth以下であることを検出したとき(ステップS5:NO)、仮に交差道路方向視界52内に視界遮蔽物56が検出されていても、自車26が十分に低速で走行しているとみなし(運転者28が注意深く運転しているものとみなし)、ステップS7において、反力付与部24を通じての反力Frを増大反力Frbから通常反力Fraにもどす。
【0041】
なお上述の実施形態において、ステップS5のアクセルペダル12の操作量θが閾値操作量θthを上回っているかどうかの判断処理がない場合の処理もこの発明に含まれ、また、ステップS2の自車26の停止又は徐行の確認処理がない場合の処理もこの発明に含まれる。
【0042】
以上説明したように、上述した実施形態に係る車両用運転操作補助装置10は、運転者28の視界を遮る物体である視界遮蔽物56をレーダ18を通じて認識するECU22(ECU22とレーダ18が外界センサとして機能する。)と、アクセルペダル12に反力を与える反力付与部24と、自車26が一時停止後発進又は徐行進入が必要な特定交差点30に進入する際に、レーダ18を通じてECU22により認識される交差道路方向の視界遮蔽物56と自車26との間の距離Dxが閾値距離Dthより短いとき(ステップS4:YES)、反力付与部24を通じてアクセルペダル12に与える反力Frを通常反力Fraから増大反力Frbに増大させる(ステップS6)反力制御部104を備える。
【0043】
この実施形態によれば、自車26が特定交差点30に進入しようとすることが、ECU22の交差点進入意図検出部102により検出された場合に、交差道路34の方向の視界遮蔽物56と自車26との間の距離Dxが閾値距離Dthより短いとき、反力付与部24を通じてアクセルペダル12に与える反力を通常反力Fraから増大反力Frbに増大させるようにしたので、アクセルペダル12への反力を効果的に付与することができる。すなわち、運転者28に体感的に安全確認不足を報知することができるため、運転者28の自発的な操作を促すことができる。
【0044】
この場合、さらに、アクセルペダル12の操作量θを検出する操作量センサ14を備え、反力制御部104は、操作量センサ14により検出された操作量θが閾値操作量θthを上回ったとき(ステップS5:YES)、反力Frを増大させるようにしているので、より適切に反力Frを増大させることができる。
【0045】
すなわち、特定交差点30の安全確認が困難な状況下で、一定値である閾値操作量θth以上のアクセルペダル12の踏み込みがあった場合に、アクセルペダル12の反力Frを通常反力Fraから増大反力Frbに増大させているので、運転者28に対して適切に安全確認をするように促すことができる。運転者28が閾値操作量θth以上アクセルペダル12を踏み込んだ場合にのみ増大反力Frbを付与するようにしているので、運転者28が交差道路34の安全確認のために、交差道路34に自車26を近づかせる運転操作を阻害することがない。
【0046】
さらに車速センサ16を備え、自車26が徐行中である場合に(ステップS2:YES)、反力Frを増大させるようにすることで、一層適切に反力Frを増大させることができ、運転者28への安全確認を促すことができる。
【0047】
なお、上述の状況の際に、比較例として、ステップS6において、自動制動による制御あるいはDBW(Device By Wire)によるスロットル制御を行った場合には、運転者28がアクセルペダル12を踏んでいるにも拘わらず、自車26が加速しないという状況が発生することから運転者28に違和感を与える場合がある。
【0048】
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【符号の説明】
【0049】
10…車両用運転操作補助装置 12…アクセルペダル
14…操作量センサ 18…レーダ
20…ナビゲーションシステム 22…ECU
24…反力付与部 26、26A〜26D…自車
28…運転者 30…特定交差点
32…非優先道路 34…交差道路
50、51…走査範囲 52、52A〜52D…交差道路方向視界
56…視界遮蔽物
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転者の視界を遮る物体を認識する外界センサと、
アクセルペダルに反力を与えるアクセルペダル反力付与部と、
自車が一時停止後発進又は徐行進入が必要な交差点に進入する際に、前記外界センサにより認識される交差道路方向の視界を遮る物体と自車との間の距離が閾値距離より短いとき、前記反力付与部を通じて前記アクセルペダルに与える反力を増大させる反力制御部と、
を備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
【請求項2】
請求項1記載の車両用運転操作補助装置において、
さらに、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルペダル操作量センサを備え、
前記反力制御部は、前記アクセルペダル操作量センサによる操作量が閾値操作量を上回ったとき、前記反力を増大させる
ことを特徴とする車両用運転操作補助装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の車両用運転操作補助装置において、
さらに車速センサを備え、
前記自車が徐行中である場合、前記反力を増大させる
ことを特徴とする車両用運転操作補助装置。
【請求項1】
運転者の視界を遮る物体を認識する外界センサと、
アクセルペダルに反力を与えるアクセルペダル反力付与部と、
自車が一時停止後発進又は徐行進入が必要な交差点に進入する際に、前記外界センサにより認識される交差道路方向の視界を遮る物体と自車との間の距離が閾値距離より短いとき、前記反力付与部を通じて前記アクセルペダルに与える反力を増大させる反力制御部と、
を備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
【請求項2】
請求項1記載の車両用運転操作補助装置において、
さらに、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルペダル操作量センサを備え、
前記反力制御部は、前記アクセルペダル操作量センサによる操作量が閾値操作量を上回ったとき、前記反力を増大させる
ことを特徴とする車両用運転操作補助装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の車両用運転操作補助装置において、
さらに車速センサを備え、
前記自車が徐行中である場合、前記反力を増大させる
ことを特徴とする車両用運転操作補助装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2010−244478(P2010−244478A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−95403(P2009−95403)
【出願日】平成21年4月10日(2009.4.10)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月10日(2009.4.10)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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