車両管理システム、車載装置、およびサーバ
【課題】 車両外部にて車両の状態を把握しつつ、不要な通知を防止する車両管理システム、車載装置、およびサーバを提供する。
【解決手段】
車両管理システム1は、サーバ10と、車両2に搭載される車載装置20およびボデー系ユニット30と、携帯電話40と、からなる。サーバ10は、インターネットなどの公衆ネットワーク50と接続され、その公衆ネットワーク50を介して車載装置20及び携帯電話40と通信を行う。
車載装置20は、車両2のアクセサリー電源,ドアロック,修理に関する情報をサーバ10に通知する。サーバ10は、アクセサリー電源がOFFであり、かつドアロックがなされていない状態が所定時間経過した後、車両2が修理中でなければ、携帯電話40に操作忘れ通知を行うが、車両2が修理中であれば通知を行わない。
【解決手段】
車両管理システム1は、サーバ10と、車両2に搭載される車載装置20およびボデー系ユニット30と、携帯電話40と、からなる。サーバ10は、インターネットなどの公衆ネットワーク50と接続され、その公衆ネットワーク50を介して車載装置20及び携帯電話40と通信を行う。
車載装置20は、車両2のアクセサリー電源,ドアロック,修理に関する情報をサーバ10に通知する。サーバ10は、アクセサリー電源がOFFであり、かつドアロックがなされていない状態が所定時間経過した後、車両2が修理中でなければ、携帯電話40に操作忘れ通知を行うが、車両2が修理中であれば通知を行わない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載装置および当該車載装置と通信可能なサーバからなる車両管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に対する様々なリモートサービスが提案されている。例えば、特許文献1では、故障時に車両の状態を示すデータを車両外部のセンターに送信し、センターでは車両の状態を解析して応急処置の方法と整備工場の案内を車両に通知するという技術が提案されている。
【0003】
また、駐車中の車両に対して管理上必要な操作が行われていない場合に、ユーザに操作忘れを通知する操作忘れ通知のサービスも提供されている。例えば、イグニッションをオフにしてから所定時間(例えば1分)経過したときにドアのロックがなされていなければ、車両所有者の携帯電話に操作忘れの通知(電子メール)が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−109690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の操作忘れの通知サービスでは、整備工場などで車両の点検、整備を行うためにドアを開けた状態が所定時間以上継続された場合にも、操作忘れの通知が携帯電話に送信されて煩わしさを感じるという問題があった。一方、車両の状態を検出してサーバに通知する車載装置の電源をオフにするなどして車載装置の機能を停止してしまうと、サーバに車両の状態が通知されず、センターにて車両の状態を把握できなくなるという問題があった。
【0006】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両外部にて車両の状態を把握しつつ、不要な通知を防止する車両管理システム、車載装置、およびサーバを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した問題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、車載装置とサーバとからなる車両管理システムである。この車両管理システムにおいて、車載装置は駐車中の車両の状態を検出する車両状態検出手段を備える。また、サーバは、上記駐車中の車両の状態を車載装置から受信する受信手段と、車両状態検出手段により検出された車両の状態に基づいて、所定の通知条件を満たしたときに、所定の通信端末に通知を行う通知手段を備える。
【0008】
そして、上記車載装置は、車載装置または車両において、所定の保留条件が成立したときに、サーバに対し保留情報を送信する情報送信手段を備える。また、サーバは、上記保留情報を受信した場合には、通信端末への通知を保留することを特徴とする。
【0009】
このように構成された車両管理システムでは、保留条件が成立すると、通信端末への操作忘れ通知が行われなくなる。ここでいう保留条件とは、通信端末への通知をすべきでない条件であり、通知をすべきでない状態であることを車載装置が検出したときに、保留条件が成立したと判断する。また、通知とは例えば通信端末へのメール送信などが該当する。
【0010】
したがって、保留条件が成立した状態、つまり操作忘れの通知が必要でない状態では通信端末への通知が行われないので、不要なメールなどが送信されて使用者に煩わしさを感じさせることがない。
【0011】
さらに、車載装置に検出された車両の状態はサーバへ送信され続けるため、車両の状態を車両外部にて常時把握することができる。
このように、請求項1に記載の車両管理システムでは、車両外部にて車両の状態を把握しつつ、不要な通知を防止することができる。
【0012】
なお、所定の通知条件とは、車両の所有者が車両の管理上必要な操作を忘れたことを検出した場合に成立する条件であり、例えば駐車時に車両のドアをロックしていない状態が所定時間経過した場合に成立する。この通知条件が成立すると、車両の所有者の通信端末に電子メールを送信するなどして操作忘れ通知が行われる。
【0013】
請求項2に記載の車両管理システムは、請求項1に記載の車両管理システムにおいて、情報送信手段が、保留条件が成立した状態から保留条件が成立しない状態に遷移したときに、サーバに対し、保留解除情報を送信する。保留解除情報を受信したサーバは、通知の保留を解除することを特徴とする。
【0014】
このように構成された車両管理システムであれば、保留条件が成立する状態から保留条件が成立しない状態に遷移したとき、つまり操作忘れ通知が不要な状態から必要な状態へと遷移したときには操作忘れ通知を実行可能となる。よって、保留条件が成立しているときにのみ不要な通知を行うことを防止できるため都合がよい。
【0015】
ところで、上述した保留条件の具体的な例としては、例えば車両が整備工場などで修理される場合が考えられる。この場合には、次の請求項3に示すように修理中であることを検出することが考えられる。
【0016】
請求項3に記載の車両管理システムは、請求項1または請求項2に記載の車両管理システムにおいて、情報送信手段が、車載装置のモードが車両の修理が行われる際に設定される修理モードであるときに、保留条件が成立したと判断することを特徴とする。
【0017】
このように構成された車両管理システムであれば、車両の修理中には車両所有者の通信端末への操作忘れ通知が行われないため、通信端末に不要な通知が行われて煩わしさを感じることがない。
【0018】
請求項4に記載の車両管理システムは、請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両管理システムにおいて、駐車中の車両の状態とは、車両のドア開閉状態、ドア解錠・施錠状態、ルーフ開閉状態、トランク開閉状態、ボンネット開閉状態、ウインドウ開閉状態、車内灯点灯・消灯状態、車外灯点灯・消灯状態、ハザード点灯・消灯状態、フューエルリッド開閉状態、からなる群から選択される1つ以上であることを特徴とする。
【0019】
このように構成された車両管理システムであれば、車両における上述した各状態に基づいて、通信端末に通知を行うか否かを判断する。よって、保留条件が成立している場合には、上述した各状態が駐車中の状態として適切でない場合であっても不要な操作忘れが通知されることがなくなる。
【0020】
請求項5に記載の車両管理システムは、請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両管理システムにおいて、通信端末が、携帯電話であることを特徴とする。
このように構成された車両管理システムであれば、車両の使用者が所有する携帯電話に通知を行うことができる。携帯電話は一般的に通話機能および電子メール機能が備えられているため、携帯電話への通話発信やメール送信を行うことで通知を実現できる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両管理システムを構成する車載装置である。
このように構成された車載装置は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両管理システムの一部を構成することができる。
【0022】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両管理システムを構成するサーバである。
このように構成されたサーバは、請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両管理システムの一部を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】車両管理システムを示すブロック図
【図2】サーバの構成を示すブロック図
【図3】車両状態データを示す図
【図4】車載装置およびボデー系ユニットの構成を示すブロック図
【図5】通知処理の処理手順を示すフローチャート
【図6】操作忘れ通知を実行する流れを説明するためのシーケンス図
【図7】通知処理の変形例の処理手順を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
図1は、本発明の実施形態である車両管理システム1を表すブロック図である。車両管理システム1は、ドアのロックを忘れた場合に車両2の所有者に操作忘れ通知を行うシステムであって、サーバ10と、車両2に搭載される車載装置20およびボデー系ユニット30と、携帯電話40と、からなる。サーバ10は、インターネットなどの公衆ネットワーク50と接続され、その公衆ネットワーク50を介して車載装置20及び携帯電話40と通信を行う。
【0025】
なお、サーバ10と公衆ネットワーク50は、有線接続されている。また、車載装置20と公衆ネットワーク50、及び、携帯電話40と公衆ネットワーク50は、携帯電話事業者等が提供する広域無線通信パケット網によって接続されている。また、図1には、車載装置20と携帯電話40とは、それぞれ一組ずつしか描かれていないが、実際は複数存在してもよい。
(1)サーバ10
まず、サーバ10の構成について、図2のブロック図を用いて説明する。サーバ10は、通信部11と、記憶部12と、操作部13と、制御部14とを備える。
【0026】
通信部11は、公衆ネットワーク50と通信を行うための機能を有しており、制御部14によって制御される。
記憶部12は、不揮発性の記憶媒体(例えば、ハードディスク等)を有しており、車両状態データ、及び、制御部14が実行するプログラム等を記憶する。
【0027】
車両状態データとは、図3に示すように、「車載装置ID」、「ACC」、「ドアロック状態」、「修理」、「携帯電話」以上5項目を1組とするデータ群が複数含まれるものである。
【0028】
上述したデータ群のうち、「車載装置ID」の項目には、サーバ10と通信可能に構成されている複数の車載装置20それぞれに個別に与えられているIDが登録されている。車載装置20から送信されるデータにはID情報が付随しているので、そのIDを照合することで、車載装置20から受信したデータと、その車載装置20に対応するデータ群との関連付けが可能となる。
【0029】
また、「ACC」の項目は、各車載装置20が搭載されている車両2のアクセサリー電源(ACC電源)がONであるか否かの情報が登録されるものであり、車両2においてアクセサリー電源が操作される度に、車載装置20からその情報が送信されて「ACC」の項目の情報が更新される。なお、アクセサリー電源がONの場合には「0」が登録され、OFFの場合には「1」が登録される。
【0030】
また、「ドアロック状態」の項目は、各車載装置20が搭載されている車両2のドアがロックされているか否かの情報が登録されるものである。ドアがロックされているか否かの情報は、車両2に搭載されたボデー系ユニット30にて検出され車載装置20が送信した情報を、サーバ10にて受信することで取得される。なお、ドアがロックされている場合には「0」が登録され、ドアがロックされていない場合には「1」が登録される。
【0031】
また、「修理」の項目は、各車載装置20が後述する修理モードであるか否かの情報が登録されるものである。車載装置20は、修理時の特定の操作により修理モードとなる。よって、車載装置20が修理モードであれば、車両2が修理中であると判断できる。修理モードであるか否かの情報は、車載装置20が修理モードとなったとき、および、車載装置20が修理モードでなくなったときに車載装置20から送信される。
【0032】
なお、修理モードである場合には「0」が登録され、修理モードでない場合には「1」が登録される。
また、「携帯電話」の項目には、各車載装置20に対応付けられた携帯電話40のメールアドレスが登録されている。
【0033】
操作部13は、キーボード、マウス等を備え、サーバ10の管理者からの指令を受け付けることができる。
制御部14は、CPU,DRAM,ROM,フラッシュメモリ,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROM、フラッシュメモリ、記憶部12等に記憶されたプログラムに基づいて各種処理を実行する。具体的な処理内容については後述する。
(2)車載装置20
次に、車載装置20について図4のブロック図を用いて説明する。車載装置20は、
ナビゲーションシステムの機能を有する装置であって、制御部21、通信部22、車内LAN通信部23などを中心に構成されている。
【0034】
制御部21は、CPU,DRAM,ROM,フラッシュメモリ,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROM及びフラッシュメモリ等に記憶されたプログラムに基づいて車載装置20を構成する各部位を制御するとともに各種処理を実行する。
【0035】
通信部22は、公衆ネットワーク50と無線パケット通信を行い、公衆ネットワーク50につながったサーバ10との通信を実行する。
車内LAN通信部23は、車内LANに接続されたボデー系ユニット30,各種ECU(エンジンECU、AT−ECU、ブレーキECU等),および各種センサ(車速センサ、シフトポジションセンサ、前照灯センサ等)との通信を担う。
【0036】
ナビゲーションシステムとしての機能は、制御部21に加え、位置検出部24、表示部25、音声出力部26、操作スイッチ群27、記憶部28などにより実現される。
位置検出部24は、GPS信号受信部、ジャイロスコープ、車速センサなどを備える。制御部21は、これらの出力信号に基づいて車両2の位置,方位,速度等を算出する。
【0037】
表示部25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等からなり、ナビゲーション画面としての地図情報や各種情報を表示する。
音声出力部26は、スピーカを有し、制御部21より入力された音声信号をスピーカより音声として出力する。
【0038】
操作スイッチ群27は、表示部25の表示面と一体に構成されたタッチパネル及び表示部25の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチ等から構成され、ユーザからの入力指示を検出して制御部21に通知する。
【0039】
記憶部28は、不揮発性の記憶媒体(例えば、ハードディスク、SSD等)からなり、各種の情報を記憶することができる。
そして、制御部21は、位置検出部24からの各検出信号に基づき座標及び進行方向の組として車両の現在位置を算出する処理を実行し、表示部25に表示させる。
【0040】
この車載装置20は、通常はナビゲーションシステムとして機能しているが、整備工場などで車両2を修理する際には修理モードに移行する。この修理モードでは、表示部25に車両2の走行記録や各種ECUおよび各種センサの動作ログ、エラーログなどが表示される。
【0041】
この修理モードは、整備作業者による操作スイッチ群27に対する特定の操作により開始される。また、整備作業者による通常のモードに戻すための操作を受け付けたとき、およびアクセサリー電源がOFFからONに切り替わったときに解除される。
【0042】
また、この車載装置20は、車両2の状態が変化した際にサーバ10にその情報を送信する。具体的には、アクセサリー電源がONとなった情報,アクセサリー電源がOFFとなった情報,ドアロックがなされた情報,ドアロックが解除された情報,修理モードとなった情報,修理モードが解除された情報(以降、これらの情報をまとめて状態情報という)を、車載装置20のIDを示すID情報と共にサーバ10に送信する。なお、車載装置20にはアクセサリー電源のほかに常時電源(+B)が接続されているため、アクセサリー電源がOFFとなった状態であっても上述した情報の送信が可能となっている。
(3)ボデー系ユニット30
ボデー系ユニット30について図4のブロック図を用いて説明する。ボデー系ユニット30は、ドアをロックするアクチュエータを含むロック機構31と、ロック機構31の動作を制御すると共に、車載装置20と通信を行うドアECU32と、を備えている。ドアECU32は、ドアロックの開閉状態を示す信号を所定の時間間隔(例えば1秒間隔)にて車載装置20に送信する。なお、このボデー系ユニット30は、車載装置20と同様に、アクセサリー電源のほかに常時電源(+B)が接続されているため、アクセサリー電源がOFFとなった状態であっても上述した送信動作が可能となっている。
(4)携帯電話40
通話機能、メール送受信機能、Web閲覧機能、無線パケット通信機能等を有する周知の携帯電話である。なお、無線パケット通信機能とは、公衆ネットワーク50に接続された他の装置(例えばサーバ10)と広域無線通信によってデータを送受信する機能である。この携帯電話40の電子メールのアドレスはサーバ10に登録されており、ドアロック忘れが検出されたときには、サーバ10よりその旨を示すメールが送信される。
[サーバ10の動作の説明]
(1)車両状態データの更新
車載装置20からいずれかの状態情報が送信されたときには、図3に示す車両状態データを、受信した状態情報に基づいて更新する。そして、状態情報を受信した後には、次に説明する通知処理を開始する。
(2)通知処理
サーバ10の制御部14が実行する通知処理について、図5のフローチャートに基づいて説明する。この通知処理は、サーバ10が車載装置20より状態情報を受信したときに開始される。なお、サーバ10は複数の車載装置20と通信しているため、複数の車載装置20から状態情報が送信される場合がある。その場合には、この通知処理は車載装置20ごとに並行して実行される。
【0043】
この通知処理では、まず、受信した状態情報を車両状態データに登録する(S10)。状態情報はID情報と共に通知されるので、記憶部12に記憶されている図3に示す車両状態データにおける該当するIDに対応する各項目を更新する。
【0044】
次に、アクセサリー電源がOFFであるか否かを判定する(S20)。ここでは、車両状態データにおける「ACC」の項目を参照して、アクセサリー電源の状態を判定する。アクセサリー電源がON、つまり「ACC」の項目に「0」が登録されていれば(S20:NO)、本処理を終了する。一方、アクセサリー電源がOFF、つまり「ACC」の項目に「1」が登録されていれば(S20:YES)、処理がS30に移行する。
【0045】
次に、ドアがロックされたか否かを判定する(S30)。ここでは、車両状態データにおける「ドアロック状態」の項目を参照してドアロックの状態を判定する。ドアがロックされた状態、つまり「ドアロック状態」の項目に「0」が登録されていれば(S30:YES)、本処理を終了する。一方、ドアがロックされていない状態、つまり「ドアロック状態」の項目に「1」が登録されていれば(S30:NO)、処理がS40に移行する。
【0046】
次に、時間計測を開始する(S40)。ここでは、アクセサリー電源がOFFであり、かつドアがロックされていない状態となってからの経過時間を測定する。
続くS50、S70、S80においては、上述した状態を維持したまま所定時間(本実施形態では1分)経過したか否かを判定する。
【0047】
具体的には、まず、アクセサリー電源がOFFであるか否かを判定する(S50)。ここでは、車両状態データを参照し、アクセサリー電源がONになっていれば(S50:NO)、経過時間の計測を停止して(S60)、本処理を終了する。一方、アクセサリー電源がOFFであれば(S50:YES)、処理がS70に移行する。
【0048】
次に、ドアがロックされたか否かを判定する(S70)。ここでは、車両状態データを参照し、ドアがロックされていれば(S70:YES)、経過時間の計測を停止して(S60)、本処理を終了する。一方、ドアがロックされていなければ(S70:NO)、処理がS80に移行する。
【0049】
次に、S40の時間計測開始から、所定期間1分が経過したか否かを判定する(S80)。1分が経過していなければ(S80:NO)、処理がS50に戻る。1分が経過していれば(S80:YES)、処理がS90に移行する。
【0050】
次に、車両2が修理中であるか否かを判定する(S90)。ここでは、記憶部12に記憶されている車両状態データを参照し、「修理」の項目に「0」が登録されている場合、つまり修理中の場合には(S90:YES)、処理がS50に戻る。一方、「修理」の項目に「1」が登録されている場合、つまり修理中でない場合には(S90:NO)、携帯電話への通知を実行する(S100)。具体的には、記憶部12に記憶されている車両状態データを参照し、対応する「携帯電話」の項目に登録されているメールアドレスに、ドアの閉め忘れを警告するメールを送信する。その後、本処理を終了する。
[操作忘れ通知の流れの説明]
上述した処理を実行する車両管理システム1が操作忘れ通知を実行するまでの流れの一例を、図6に示すシーケンス図に基づいて説明する。
【0051】
まず、修理中のために操作忘れ通知が実行されない場合の流れを説明する。
車載装置20が修理モードとなり「修理中」であることを認識すると(S201)、サーバ10にID情報と修理モードとなった情報とを送信し、「修理中」状態であることを通知する(S202)。なお、車載装置20からサーバ10への情報送信時には常にID情報が付随するが、以下の説明では省略する。また、以下の説明にて、「通知」とは、該当する情報を送信することを示す。
【0052】
サーバ10は、記憶部12に記憶された車両状態データにおける該当するIDの「修理」の項目を「0」に更新することで、「修理中」状態であることを認識する(S203)。なお、以下の説明にて、サーバ10による「認識」とは、車両状態データの該当する項目を更新することを示す。
【0053】
車両2のアクセサリー電源がOFFになったことを車載装置20が認識すると(S204)、サーバ10にアクセサリー電源がOFF状態であることを通知する(S205)。サーバ10は、アクセサリー電源がOFFであることを認識する(S206)。
【0054】
ボデー系ユニット30は、ドアロックなし状態を検知すると(S207)、車載装置20にドアロックなし状態を通知する(S208)。車載装置20は、サーバ10にドアロックなし状態であることを通知する(S209)。サーバ10は、ドアロックがされていない状態であることを認識する(S210)。
【0055】
サーバ10は、上述したS206およびS210にてアクセサリー電源OFF、かつドアロックなしであることを認識したので、時間計測を開始する(S211)。このS211の処理は、図5のS40の処理に相当する。しかしながら、上記の状態のまま所定時間(1分)が経過しても、車両2が修理中である(図5のS90にてYESに分岐する)ため、操作忘れ通知は実行されない。
【0056】
ボデー系ユニット30は、ドアロック状態を検知すると(S212)、車載装置20にドアロック状態を通知する(S213)。車載装置20は、サーバ10にドアロック状態であることを通知する(S214)。サーバ10は、ドアロックがなされた状態であることを認識する(S215)。
【0057】
このS215を受けて、S211の時間計測を停止する。これは図5のS70にてYESに分岐したことに相当する。なお、アクセサリー電源がONとなった場合にも時間計測を停止する。また、ドアロックがなされる(S212〜S215)前に、車両2が修理中でなくなったことをサーバ10が認識した場合には、操作忘れ通知が実行される。
【0058】
次に、操作忘れ通知が実行されるまでの流れを説明する。
車両2のアクセサリー電源がONになったことを車載装置20が認識すると(S216)、同時に修理中モードでなくなるため、車載装置20は修理中でなくなったと認識する(S217)。そして、車載装置20は、サーバ10にアクセサリー電源がON状態であることと、「修理中」の状態でなくなったこととを通知する(S218)。
【0059】
サーバ10は、アクセサリー電源がOFFであることを認識する(S219)と共に、「修理中」状態でないことを認識する(S220)。
車両2のアクセサリー電源がOFFになったことを車載装置20が認識すると(S221)、サーバ10にアクセサリー電源がOFF状態であることを通知する(S222)。サーバ10は、アクセサリー電源がOFFであることを認識する(S223)。
【0060】
ボデー系ユニット30は、ドアロックなし状態を検知すると(S224)、車載装置20にドアロックなし状態を通知する(S225)。車載装置20は、サーバ10にドアロックなし状態であることを通知する(S226)。サーバ10は、ドアロックがされていない状態であることを認識する(S227)。
【0061】
サーバ10は、上述したS223およびS227にてアクセサリー電源OFF、かつドアロックなしであることを認識したので、時間計測を開始する(S228)。ここでは、上記の状態のまま所定時間が経過すると、車両2が修理中でないため、携帯電話40に操作忘れ通知が行われる(S229)。
[発明の効果]
以上説明した本実施例の車両管理システム1では、車両2が修理中である場合には、携帯電話40への操作忘れ通知が行われなくなる。車両2が修理中である場合には、アクセサリー電源がOFFのときにドアロックがなされていなくとも、操作忘れの通知を行う意味はないので、不要なメールなどが送信されて車両2の所有者に煩わしさを感じさせることがない。
【0062】
また、上記車両管理システム1では、車載装置20を、車両2を修理する際に通常用いられる修理モードに設定されたときに、車両2が修理中であることを検出する。また、通常のモードに戻したときや、アクセサリー電源をONにしたときに修理中でなくなったことを検出する。そのため、確実に修理中のみ操作忘れの通知を防止できるうえ、確実に操作忘れ通知の停止を解除できるため、必要な場面にて操作忘れ通知が実行されないということを抑制できる。
【0063】
また、上記構成の車両管理システム1では、車載装置20にて検出された車両2の状態は、車両2が修理中であるか否かに拘らずサーバ10へ送信され続けるため、車両2の状態を車両外部にて常時把握することができる。
【0064】
また、上記構成の車両管理システム1では、車両2の使用者が所有する携帯電話40に通知を行うことができる。近年では、携帯電話40を携帯することは一般的になっているため、操作忘れ通知用の特別な端末を持ち歩くことなく、簡便に操作忘れ通知を受信することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0065】
例えば、上記実施形態においては、車両2が修理中である否かの判断(図5におけるS90)を、アクセサリー電源がOFFであり、かつドアロックがなされない状態を所定時間経過した場合に実行する構成を例示したが、図7におけるS32示すように、時間計測を測定する前に判断し、修理中でない場合に限って時間計測を実行するように構成してもよい。このように構成された車両管理システム1であれば、修理中でなくなってから所定時間経過するまでは操作忘れの通知が実行されない。そのため、例えば整備作業者が、アクセサリー電源がOFFであり、かつドアロックがなされない状態にて車載装置20を修理モードから通常モードに戻しても、即座に不要な操作忘れ通知がなされてしまうことが防止できる。
【0066】
また、上記実施形態においては、ドアロックがなされていない場合に操作忘れ通知を実行する構成を例示した。しかしながら、操作忘れを通知する対象はそれ以外のものであってもよい。例えば、車両のドア開閉状態、ルーフ開閉状態、トランク開閉状態、ボンネット開閉状態、ウインドウ開閉状態、車内灯点灯・消灯状態、車外灯点灯・消灯状態、ハザード点灯・消灯状態、フューエルリッド開閉状態などを検出し、それらの状態が駐車に不適切であった場合に通知することとしてもよいし、イグニッションキーの位置を検出し、車両から所定の距離を離れたことを操作忘れ通知の条件として加えてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1…車両管理システム、2…車両、10…サーバ、11…通信部、12…記憶部、13…操作部、14…制御部、20…車載装置、21…制御部、22…通信部、23…車内LAN通信部、24…位置検出部、25…表示部、26…音声出力部、27…操作スイッチ群、28…記憶部、30…ボデー系ユニット、31…ロック機構、32…ドアECU、40…携帯電話、50…公衆ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載装置および当該車載装置と通信可能なサーバからなる車両管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に対する様々なリモートサービスが提案されている。例えば、特許文献1では、故障時に車両の状態を示すデータを車両外部のセンターに送信し、センターでは車両の状態を解析して応急処置の方法と整備工場の案内を車両に通知するという技術が提案されている。
【0003】
また、駐車中の車両に対して管理上必要な操作が行われていない場合に、ユーザに操作忘れを通知する操作忘れ通知のサービスも提供されている。例えば、イグニッションをオフにしてから所定時間(例えば1分)経過したときにドアのロックがなされていなければ、車両所有者の携帯電話に操作忘れの通知(電子メール)が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−109690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の操作忘れの通知サービスでは、整備工場などで車両の点検、整備を行うためにドアを開けた状態が所定時間以上継続された場合にも、操作忘れの通知が携帯電話に送信されて煩わしさを感じるという問題があった。一方、車両の状態を検出してサーバに通知する車載装置の電源をオフにするなどして車載装置の機能を停止してしまうと、サーバに車両の状態が通知されず、センターにて車両の状態を把握できなくなるという問題があった。
【0006】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両外部にて車両の状態を把握しつつ、不要な通知を防止する車両管理システム、車載装置、およびサーバを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した問題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、車載装置とサーバとからなる車両管理システムである。この車両管理システムにおいて、車載装置は駐車中の車両の状態を検出する車両状態検出手段を備える。また、サーバは、上記駐車中の車両の状態を車載装置から受信する受信手段と、車両状態検出手段により検出された車両の状態に基づいて、所定の通知条件を満たしたときに、所定の通信端末に通知を行う通知手段を備える。
【0008】
そして、上記車載装置は、車載装置または車両において、所定の保留条件が成立したときに、サーバに対し保留情報を送信する情報送信手段を備える。また、サーバは、上記保留情報を受信した場合には、通信端末への通知を保留することを特徴とする。
【0009】
このように構成された車両管理システムでは、保留条件が成立すると、通信端末への操作忘れ通知が行われなくなる。ここでいう保留条件とは、通信端末への通知をすべきでない条件であり、通知をすべきでない状態であることを車載装置が検出したときに、保留条件が成立したと判断する。また、通知とは例えば通信端末へのメール送信などが該当する。
【0010】
したがって、保留条件が成立した状態、つまり操作忘れの通知が必要でない状態では通信端末への通知が行われないので、不要なメールなどが送信されて使用者に煩わしさを感じさせることがない。
【0011】
さらに、車載装置に検出された車両の状態はサーバへ送信され続けるため、車両の状態を車両外部にて常時把握することができる。
このように、請求項1に記載の車両管理システムでは、車両外部にて車両の状態を把握しつつ、不要な通知を防止することができる。
【0012】
なお、所定の通知条件とは、車両の所有者が車両の管理上必要な操作を忘れたことを検出した場合に成立する条件であり、例えば駐車時に車両のドアをロックしていない状態が所定時間経過した場合に成立する。この通知条件が成立すると、車両の所有者の通信端末に電子メールを送信するなどして操作忘れ通知が行われる。
【0013】
請求項2に記載の車両管理システムは、請求項1に記載の車両管理システムにおいて、情報送信手段が、保留条件が成立した状態から保留条件が成立しない状態に遷移したときに、サーバに対し、保留解除情報を送信する。保留解除情報を受信したサーバは、通知の保留を解除することを特徴とする。
【0014】
このように構成された車両管理システムであれば、保留条件が成立する状態から保留条件が成立しない状態に遷移したとき、つまり操作忘れ通知が不要な状態から必要な状態へと遷移したときには操作忘れ通知を実行可能となる。よって、保留条件が成立しているときにのみ不要な通知を行うことを防止できるため都合がよい。
【0015】
ところで、上述した保留条件の具体的な例としては、例えば車両が整備工場などで修理される場合が考えられる。この場合には、次の請求項3に示すように修理中であることを検出することが考えられる。
【0016】
請求項3に記載の車両管理システムは、請求項1または請求項2に記載の車両管理システムにおいて、情報送信手段が、車載装置のモードが車両の修理が行われる際に設定される修理モードであるときに、保留条件が成立したと判断することを特徴とする。
【0017】
このように構成された車両管理システムであれば、車両の修理中には車両所有者の通信端末への操作忘れ通知が行われないため、通信端末に不要な通知が行われて煩わしさを感じることがない。
【0018】
請求項4に記載の車両管理システムは、請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両管理システムにおいて、駐車中の車両の状態とは、車両のドア開閉状態、ドア解錠・施錠状態、ルーフ開閉状態、トランク開閉状態、ボンネット開閉状態、ウインドウ開閉状態、車内灯点灯・消灯状態、車外灯点灯・消灯状態、ハザード点灯・消灯状態、フューエルリッド開閉状態、からなる群から選択される1つ以上であることを特徴とする。
【0019】
このように構成された車両管理システムであれば、車両における上述した各状態に基づいて、通信端末に通知を行うか否かを判断する。よって、保留条件が成立している場合には、上述した各状態が駐車中の状態として適切でない場合であっても不要な操作忘れが通知されることがなくなる。
【0020】
請求項5に記載の車両管理システムは、請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両管理システムにおいて、通信端末が、携帯電話であることを特徴とする。
このように構成された車両管理システムであれば、車両の使用者が所有する携帯電話に通知を行うことができる。携帯電話は一般的に通話機能および電子メール機能が備えられているため、携帯電話への通話発信やメール送信を行うことで通知を実現できる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両管理システムを構成する車載装置である。
このように構成された車載装置は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両管理システムの一部を構成することができる。
【0022】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両管理システムを構成するサーバである。
このように構成されたサーバは、請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両管理システムの一部を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】車両管理システムを示すブロック図
【図2】サーバの構成を示すブロック図
【図3】車両状態データを示す図
【図4】車載装置およびボデー系ユニットの構成を示すブロック図
【図5】通知処理の処理手順を示すフローチャート
【図6】操作忘れ通知を実行する流れを説明するためのシーケンス図
【図7】通知処理の変形例の処理手順を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
図1は、本発明の実施形態である車両管理システム1を表すブロック図である。車両管理システム1は、ドアのロックを忘れた場合に車両2の所有者に操作忘れ通知を行うシステムであって、サーバ10と、車両2に搭載される車載装置20およびボデー系ユニット30と、携帯電話40と、からなる。サーバ10は、インターネットなどの公衆ネットワーク50と接続され、その公衆ネットワーク50を介して車載装置20及び携帯電話40と通信を行う。
【0025】
なお、サーバ10と公衆ネットワーク50は、有線接続されている。また、車載装置20と公衆ネットワーク50、及び、携帯電話40と公衆ネットワーク50は、携帯電話事業者等が提供する広域無線通信パケット網によって接続されている。また、図1には、車載装置20と携帯電話40とは、それぞれ一組ずつしか描かれていないが、実際は複数存在してもよい。
(1)サーバ10
まず、サーバ10の構成について、図2のブロック図を用いて説明する。サーバ10は、通信部11と、記憶部12と、操作部13と、制御部14とを備える。
【0026】
通信部11は、公衆ネットワーク50と通信を行うための機能を有しており、制御部14によって制御される。
記憶部12は、不揮発性の記憶媒体(例えば、ハードディスク等)を有しており、車両状態データ、及び、制御部14が実行するプログラム等を記憶する。
【0027】
車両状態データとは、図3に示すように、「車載装置ID」、「ACC」、「ドアロック状態」、「修理」、「携帯電話」以上5項目を1組とするデータ群が複数含まれるものである。
【0028】
上述したデータ群のうち、「車載装置ID」の項目には、サーバ10と通信可能に構成されている複数の車載装置20それぞれに個別に与えられているIDが登録されている。車載装置20から送信されるデータにはID情報が付随しているので、そのIDを照合することで、車載装置20から受信したデータと、その車載装置20に対応するデータ群との関連付けが可能となる。
【0029】
また、「ACC」の項目は、各車載装置20が搭載されている車両2のアクセサリー電源(ACC電源)がONであるか否かの情報が登録されるものであり、車両2においてアクセサリー電源が操作される度に、車載装置20からその情報が送信されて「ACC」の項目の情報が更新される。なお、アクセサリー電源がONの場合には「0」が登録され、OFFの場合には「1」が登録される。
【0030】
また、「ドアロック状態」の項目は、各車載装置20が搭載されている車両2のドアがロックされているか否かの情報が登録されるものである。ドアがロックされているか否かの情報は、車両2に搭載されたボデー系ユニット30にて検出され車載装置20が送信した情報を、サーバ10にて受信することで取得される。なお、ドアがロックされている場合には「0」が登録され、ドアがロックされていない場合には「1」が登録される。
【0031】
また、「修理」の項目は、各車載装置20が後述する修理モードであるか否かの情報が登録されるものである。車載装置20は、修理時の特定の操作により修理モードとなる。よって、車載装置20が修理モードであれば、車両2が修理中であると判断できる。修理モードであるか否かの情報は、車載装置20が修理モードとなったとき、および、車載装置20が修理モードでなくなったときに車載装置20から送信される。
【0032】
なお、修理モードである場合には「0」が登録され、修理モードでない場合には「1」が登録される。
また、「携帯電話」の項目には、各車載装置20に対応付けられた携帯電話40のメールアドレスが登録されている。
【0033】
操作部13は、キーボード、マウス等を備え、サーバ10の管理者からの指令を受け付けることができる。
制御部14は、CPU,DRAM,ROM,フラッシュメモリ,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROM、フラッシュメモリ、記憶部12等に記憶されたプログラムに基づいて各種処理を実行する。具体的な処理内容については後述する。
(2)車載装置20
次に、車載装置20について図4のブロック図を用いて説明する。車載装置20は、
ナビゲーションシステムの機能を有する装置であって、制御部21、通信部22、車内LAN通信部23などを中心に構成されている。
【0034】
制御部21は、CPU,DRAM,ROM,フラッシュメモリ,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROM及びフラッシュメモリ等に記憶されたプログラムに基づいて車載装置20を構成する各部位を制御するとともに各種処理を実行する。
【0035】
通信部22は、公衆ネットワーク50と無線パケット通信を行い、公衆ネットワーク50につながったサーバ10との通信を実行する。
車内LAN通信部23は、車内LANに接続されたボデー系ユニット30,各種ECU(エンジンECU、AT−ECU、ブレーキECU等),および各種センサ(車速センサ、シフトポジションセンサ、前照灯センサ等)との通信を担う。
【0036】
ナビゲーションシステムとしての機能は、制御部21に加え、位置検出部24、表示部25、音声出力部26、操作スイッチ群27、記憶部28などにより実現される。
位置検出部24は、GPS信号受信部、ジャイロスコープ、車速センサなどを備える。制御部21は、これらの出力信号に基づいて車両2の位置,方位,速度等を算出する。
【0037】
表示部25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等からなり、ナビゲーション画面としての地図情報や各種情報を表示する。
音声出力部26は、スピーカを有し、制御部21より入力された音声信号をスピーカより音声として出力する。
【0038】
操作スイッチ群27は、表示部25の表示面と一体に構成されたタッチパネル及び表示部25の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチ等から構成され、ユーザからの入力指示を検出して制御部21に通知する。
【0039】
記憶部28は、不揮発性の記憶媒体(例えば、ハードディスク、SSD等)からなり、各種の情報を記憶することができる。
そして、制御部21は、位置検出部24からの各検出信号に基づき座標及び進行方向の組として車両の現在位置を算出する処理を実行し、表示部25に表示させる。
【0040】
この車載装置20は、通常はナビゲーションシステムとして機能しているが、整備工場などで車両2を修理する際には修理モードに移行する。この修理モードでは、表示部25に車両2の走行記録や各種ECUおよび各種センサの動作ログ、エラーログなどが表示される。
【0041】
この修理モードは、整備作業者による操作スイッチ群27に対する特定の操作により開始される。また、整備作業者による通常のモードに戻すための操作を受け付けたとき、およびアクセサリー電源がOFFからONに切り替わったときに解除される。
【0042】
また、この車載装置20は、車両2の状態が変化した際にサーバ10にその情報を送信する。具体的には、アクセサリー電源がONとなった情報,アクセサリー電源がOFFとなった情報,ドアロックがなされた情報,ドアロックが解除された情報,修理モードとなった情報,修理モードが解除された情報(以降、これらの情報をまとめて状態情報という)を、車載装置20のIDを示すID情報と共にサーバ10に送信する。なお、車載装置20にはアクセサリー電源のほかに常時電源(+B)が接続されているため、アクセサリー電源がOFFとなった状態であっても上述した情報の送信が可能となっている。
(3)ボデー系ユニット30
ボデー系ユニット30について図4のブロック図を用いて説明する。ボデー系ユニット30は、ドアをロックするアクチュエータを含むロック機構31と、ロック機構31の動作を制御すると共に、車載装置20と通信を行うドアECU32と、を備えている。ドアECU32は、ドアロックの開閉状態を示す信号を所定の時間間隔(例えば1秒間隔)にて車載装置20に送信する。なお、このボデー系ユニット30は、車載装置20と同様に、アクセサリー電源のほかに常時電源(+B)が接続されているため、アクセサリー電源がOFFとなった状態であっても上述した送信動作が可能となっている。
(4)携帯電話40
通話機能、メール送受信機能、Web閲覧機能、無線パケット通信機能等を有する周知の携帯電話である。なお、無線パケット通信機能とは、公衆ネットワーク50に接続された他の装置(例えばサーバ10)と広域無線通信によってデータを送受信する機能である。この携帯電話40の電子メールのアドレスはサーバ10に登録されており、ドアロック忘れが検出されたときには、サーバ10よりその旨を示すメールが送信される。
[サーバ10の動作の説明]
(1)車両状態データの更新
車載装置20からいずれかの状態情報が送信されたときには、図3に示す車両状態データを、受信した状態情報に基づいて更新する。そして、状態情報を受信した後には、次に説明する通知処理を開始する。
(2)通知処理
サーバ10の制御部14が実行する通知処理について、図5のフローチャートに基づいて説明する。この通知処理は、サーバ10が車載装置20より状態情報を受信したときに開始される。なお、サーバ10は複数の車載装置20と通信しているため、複数の車載装置20から状態情報が送信される場合がある。その場合には、この通知処理は車載装置20ごとに並行して実行される。
【0043】
この通知処理では、まず、受信した状態情報を車両状態データに登録する(S10)。状態情報はID情報と共に通知されるので、記憶部12に記憶されている図3に示す車両状態データにおける該当するIDに対応する各項目を更新する。
【0044】
次に、アクセサリー電源がOFFであるか否かを判定する(S20)。ここでは、車両状態データにおける「ACC」の項目を参照して、アクセサリー電源の状態を判定する。アクセサリー電源がON、つまり「ACC」の項目に「0」が登録されていれば(S20:NO)、本処理を終了する。一方、アクセサリー電源がOFF、つまり「ACC」の項目に「1」が登録されていれば(S20:YES)、処理がS30に移行する。
【0045】
次に、ドアがロックされたか否かを判定する(S30)。ここでは、車両状態データにおける「ドアロック状態」の項目を参照してドアロックの状態を判定する。ドアがロックされた状態、つまり「ドアロック状態」の項目に「0」が登録されていれば(S30:YES)、本処理を終了する。一方、ドアがロックされていない状態、つまり「ドアロック状態」の項目に「1」が登録されていれば(S30:NO)、処理がS40に移行する。
【0046】
次に、時間計測を開始する(S40)。ここでは、アクセサリー電源がOFFであり、かつドアがロックされていない状態となってからの経過時間を測定する。
続くS50、S70、S80においては、上述した状態を維持したまま所定時間(本実施形態では1分)経過したか否かを判定する。
【0047】
具体的には、まず、アクセサリー電源がOFFであるか否かを判定する(S50)。ここでは、車両状態データを参照し、アクセサリー電源がONになっていれば(S50:NO)、経過時間の計測を停止して(S60)、本処理を終了する。一方、アクセサリー電源がOFFであれば(S50:YES)、処理がS70に移行する。
【0048】
次に、ドアがロックされたか否かを判定する(S70)。ここでは、車両状態データを参照し、ドアがロックされていれば(S70:YES)、経過時間の計測を停止して(S60)、本処理を終了する。一方、ドアがロックされていなければ(S70:NO)、処理がS80に移行する。
【0049】
次に、S40の時間計測開始から、所定期間1分が経過したか否かを判定する(S80)。1分が経過していなければ(S80:NO)、処理がS50に戻る。1分が経過していれば(S80:YES)、処理がS90に移行する。
【0050】
次に、車両2が修理中であるか否かを判定する(S90)。ここでは、記憶部12に記憶されている車両状態データを参照し、「修理」の項目に「0」が登録されている場合、つまり修理中の場合には(S90:YES)、処理がS50に戻る。一方、「修理」の項目に「1」が登録されている場合、つまり修理中でない場合には(S90:NO)、携帯電話への通知を実行する(S100)。具体的には、記憶部12に記憶されている車両状態データを参照し、対応する「携帯電話」の項目に登録されているメールアドレスに、ドアの閉め忘れを警告するメールを送信する。その後、本処理を終了する。
[操作忘れ通知の流れの説明]
上述した処理を実行する車両管理システム1が操作忘れ通知を実行するまでの流れの一例を、図6に示すシーケンス図に基づいて説明する。
【0051】
まず、修理中のために操作忘れ通知が実行されない場合の流れを説明する。
車載装置20が修理モードとなり「修理中」であることを認識すると(S201)、サーバ10にID情報と修理モードとなった情報とを送信し、「修理中」状態であることを通知する(S202)。なお、車載装置20からサーバ10への情報送信時には常にID情報が付随するが、以下の説明では省略する。また、以下の説明にて、「通知」とは、該当する情報を送信することを示す。
【0052】
サーバ10は、記憶部12に記憶された車両状態データにおける該当するIDの「修理」の項目を「0」に更新することで、「修理中」状態であることを認識する(S203)。なお、以下の説明にて、サーバ10による「認識」とは、車両状態データの該当する項目を更新することを示す。
【0053】
車両2のアクセサリー電源がOFFになったことを車載装置20が認識すると(S204)、サーバ10にアクセサリー電源がOFF状態であることを通知する(S205)。サーバ10は、アクセサリー電源がOFFであることを認識する(S206)。
【0054】
ボデー系ユニット30は、ドアロックなし状態を検知すると(S207)、車載装置20にドアロックなし状態を通知する(S208)。車載装置20は、サーバ10にドアロックなし状態であることを通知する(S209)。サーバ10は、ドアロックがされていない状態であることを認識する(S210)。
【0055】
サーバ10は、上述したS206およびS210にてアクセサリー電源OFF、かつドアロックなしであることを認識したので、時間計測を開始する(S211)。このS211の処理は、図5のS40の処理に相当する。しかしながら、上記の状態のまま所定時間(1分)が経過しても、車両2が修理中である(図5のS90にてYESに分岐する)ため、操作忘れ通知は実行されない。
【0056】
ボデー系ユニット30は、ドアロック状態を検知すると(S212)、車載装置20にドアロック状態を通知する(S213)。車載装置20は、サーバ10にドアロック状態であることを通知する(S214)。サーバ10は、ドアロックがなされた状態であることを認識する(S215)。
【0057】
このS215を受けて、S211の時間計測を停止する。これは図5のS70にてYESに分岐したことに相当する。なお、アクセサリー電源がONとなった場合にも時間計測を停止する。また、ドアロックがなされる(S212〜S215)前に、車両2が修理中でなくなったことをサーバ10が認識した場合には、操作忘れ通知が実行される。
【0058】
次に、操作忘れ通知が実行されるまでの流れを説明する。
車両2のアクセサリー電源がONになったことを車載装置20が認識すると(S216)、同時に修理中モードでなくなるため、車載装置20は修理中でなくなったと認識する(S217)。そして、車載装置20は、サーバ10にアクセサリー電源がON状態であることと、「修理中」の状態でなくなったこととを通知する(S218)。
【0059】
サーバ10は、アクセサリー電源がOFFであることを認識する(S219)と共に、「修理中」状態でないことを認識する(S220)。
車両2のアクセサリー電源がOFFになったことを車載装置20が認識すると(S221)、サーバ10にアクセサリー電源がOFF状態であることを通知する(S222)。サーバ10は、アクセサリー電源がOFFであることを認識する(S223)。
【0060】
ボデー系ユニット30は、ドアロックなし状態を検知すると(S224)、車載装置20にドアロックなし状態を通知する(S225)。車載装置20は、サーバ10にドアロックなし状態であることを通知する(S226)。サーバ10は、ドアロックがされていない状態であることを認識する(S227)。
【0061】
サーバ10は、上述したS223およびS227にてアクセサリー電源OFF、かつドアロックなしであることを認識したので、時間計測を開始する(S228)。ここでは、上記の状態のまま所定時間が経過すると、車両2が修理中でないため、携帯電話40に操作忘れ通知が行われる(S229)。
[発明の効果]
以上説明した本実施例の車両管理システム1では、車両2が修理中である場合には、携帯電話40への操作忘れ通知が行われなくなる。車両2が修理中である場合には、アクセサリー電源がOFFのときにドアロックがなされていなくとも、操作忘れの通知を行う意味はないので、不要なメールなどが送信されて車両2の所有者に煩わしさを感じさせることがない。
【0062】
また、上記車両管理システム1では、車載装置20を、車両2を修理する際に通常用いられる修理モードに設定されたときに、車両2が修理中であることを検出する。また、通常のモードに戻したときや、アクセサリー電源をONにしたときに修理中でなくなったことを検出する。そのため、確実に修理中のみ操作忘れの通知を防止できるうえ、確実に操作忘れ通知の停止を解除できるため、必要な場面にて操作忘れ通知が実行されないということを抑制できる。
【0063】
また、上記構成の車両管理システム1では、車載装置20にて検出された車両2の状態は、車両2が修理中であるか否かに拘らずサーバ10へ送信され続けるため、車両2の状態を車両外部にて常時把握することができる。
【0064】
また、上記構成の車両管理システム1では、車両2の使用者が所有する携帯電話40に通知を行うことができる。近年では、携帯電話40を携帯することは一般的になっているため、操作忘れ通知用の特別な端末を持ち歩くことなく、簡便に操作忘れ通知を受信することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0065】
例えば、上記実施形態においては、車両2が修理中である否かの判断(図5におけるS90)を、アクセサリー電源がOFFであり、かつドアロックがなされない状態を所定時間経過した場合に実行する構成を例示したが、図7におけるS32示すように、時間計測を測定する前に判断し、修理中でない場合に限って時間計測を実行するように構成してもよい。このように構成された車両管理システム1であれば、修理中でなくなってから所定時間経過するまでは操作忘れの通知が実行されない。そのため、例えば整備作業者が、アクセサリー電源がOFFであり、かつドアロックがなされない状態にて車載装置20を修理モードから通常モードに戻しても、即座に不要な操作忘れ通知がなされてしまうことが防止できる。
【0066】
また、上記実施形態においては、ドアロックがなされていない場合に操作忘れ通知を実行する構成を例示した。しかしながら、操作忘れを通知する対象はそれ以外のものであってもよい。例えば、車両のドア開閉状態、ルーフ開閉状態、トランク開閉状態、ボンネット開閉状態、ウインドウ開閉状態、車内灯点灯・消灯状態、車外灯点灯・消灯状態、ハザード点灯・消灯状態、フューエルリッド開閉状態などを検出し、それらの状態が駐車に不適切であった場合に通知することとしてもよいし、イグニッションキーの位置を検出し、車両から所定の距離を離れたことを操作忘れ通知の条件として加えてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1…車両管理システム、2…車両、10…サーバ、11…通信部、12…記憶部、13…操作部、14…制御部、20…車載装置、21…制御部、22…通信部、23…車内LAN通信部、24…位置検出部、25…表示部、26…音声出力部、27…操作スイッチ群、28…記憶部、30…ボデー系ユニット、31…ロック機構、32…ドアECU、40…携帯電話、50…公衆ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車中の車両の状態を検出する車両状態検出手段を備える車載装置と、
前記駐車中の車両の状態を前記車載装置から受信する受信手段と、前記車両状態検出手段により検出された前記車両の状態に基づいて、所定の通知条件を満たしたときに、所定の通信端末に通知を行う通知手段を備えるサーバと、
からなる車両管理システムであって、
前記車載装置は、
前記車載装置または前記車両において、所定の保留条件が成立したときに、前記サーバに対し保留情報を送信する情報送信手段を備え、
前記サーバは、
前記保留情報を受信した場合には、前記通知を保留する
ことを特徴とする車両管理システム。
【請求項2】
前記情報送信手段は、前記保留条件が成立した状態から前記保留条件が成立しない状態に遷移したときに、前記サーバに対し、保留解除情報を送信し、
前記サーバは、前記保留解除情報を受信した場合には、前記通知の保留を解除する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両管理システム。
【請求項3】
前記情報送信手段は、前記車載装置のモードが前記車両の修理が行われる際に設定される修理モードであるときに、前記保留条件が成立したと判断する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両管理システム。
【請求項4】
前記駐車中の車両の状態とは、前記車両のドア開閉状態、ドア解錠・施錠状態、ルーフ開閉状態、トランク開閉状態、ボンネット開閉状態、ウインドウ開閉状態、車内灯点灯・消灯状態、車外灯点灯・消灯状態、ハザード点灯・消灯状態、フューエルリッド開閉状態、からなる群から選択される1つ以上である
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両管理システム。
【請求項5】
前記通信端末は、携帯電話である
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両管理システム。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両管理システムを構成する車載装置。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両管理システムを構成するサーバ。
【請求項1】
駐車中の車両の状態を検出する車両状態検出手段を備える車載装置と、
前記駐車中の車両の状態を前記車載装置から受信する受信手段と、前記車両状態検出手段により検出された前記車両の状態に基づいて、所定の通知条件を満たしたときに、所定の通信端末に通知を行う通知手段を備えるサーバと、
からなる車両管理システムであって、
前記車載装置は、
前記車載装置または前記車両において、所定の保留条件が成立したときに、前記サーバに対し保留情報を送信する情報送信手段を備え、
前記サーバは、
前記保留情報を受信した場合には、前記通知を保留する
ことを特徴とする車両管理システム。
【請求項2】
前記情報送信手段は、前記保留条件が成立した状態から前記保留条件が成立しない状態に遷移したときに、前記サーバに対し、保留解除情報を送信し、
前記サーバは、前記保留解除情報を受信した場合には、前記通知の保留を解除する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両管理システム。
【請求項3】
前記情報送信手段は、前記車載装置のモードが前記車両の修理が行われる際に設定される修理モードであるときに、前記保留条件が成立したと判断する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両管理システム。
【請求項4】
前記駐車中の車両の状態とは、前記車両のドア開閉状態、ドア解錠・施錠状態、ルーフ開閉状態、トランク開閉状態、ボンネット開閉状態、ウインドウ開閉状態、車内灯点灯・消灯状態、車外灯点灯・消灯状態、ハザード点灯・消灯状態、フューエルリッド開閉状態、からなる群から選択される1つ以上である
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両管理システム。
【請求項5】
前記通信端末は、携帯電話である
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両管理システム。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両管理システムを構成する車載装置。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両管理システムを構成するサーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2010−205063(P2010−205063A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−51050(P2009−51050)
【出願日】平成21年3月4日(2009.3.4)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月4日(2009.3.4)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】
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