説明

車体側部結合構造

【課題】側面衝突時にピラーアウタリインフォースの局部変形を抑制することができる車体側部結合構造を得る。
【解決手段】センターピラーアウタリインフォース14の前壁部14C及び後壁部14Dの下部には孔部26が形成されており、ロッカアウタリインフォース20の上面部20Bには開口部28が形成されている。前壁部14C及び後壁部14Dの孔部26にそれぞれ半円リング状の連結部材30が挿通されており、連結部材30の両端部がロッカアウタリインフォース20の2つの開口部28に挿通され、連結部材30の両端部がロッカアウタリインフォース20の上面部20Bの下面側から開口部28の縁部にアーク溶接等によって溶接されている。連結部材30の中央部付近は、前壁部14C及び後壁部14Dの孔部26の縁部にアーク溶接等によって溶接されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両上下方向に沿って延在されたピラーの下部が車両前後方向に沿って延在されたロッカに接合された車体側部結合構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、センターピラースチフナの下端が絞り成形により裾広がり形状とされ、その裾広がり形状の部分が車両下部のサイドシルと結合されている構造が開示されている。
【特許文献1】特開2007−196748号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記先行技術による場合、軽量化のためセンターピラースチフナに高強度材を用いた場合、絞り成形とすることが難しく、成形性から曲げ加工により成形できる形状にすると、センターピラースチフナの稜線がストレート形状となる。このため、側面衝突時に車両前後方向の狭いサイドシル局部に荷重が伝達されて、サイドシルが局部変形を起し、センターピラーの変形及び侵入量が大きくなる可能性がある。
【0004】
本発明は上記事実を考慮し、側面衝突時にピラーアウタリインフォースの局部変形を抑制することができる車体側部結合構造を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明に係る車体側部結合構造は、車両上下方向に沿って延在され、車両幅方向内側に配置されたピラーインナと、車両幅方向外側に配置されたピラーアウタリインフォースとで閉断面を形成するピラーと、車両前後方向に沿って延在され、車両幅方向内側に配置されたロッカインナと、車両幅方向外側に配置されたロッカアウタリインフォースとで閉断面を形成すると共に、前記ピラーの下部と溶接により結合されるロッカと、前記ピラーアウタリインフォースの前壁部及び後壁部に形成された孔部に挿通されると共に、長手方向両端部が前記ロッカアウタリインフォースに溶接され、かつ、長手方向中央部が前記孔部の縁部に溶接される連結部材と、を有している。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車体側部結合構造において、前記前壁部及び前記後壁部の車両幅方向外側の稜線が略直線形状であるものとする。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載の車体側部結合構造において、前記連結部材は、半円又はU字のリング状とされているものとする。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車体側部結合構造において、前記ロッカアウタリインフォースの上面部に開口部を備え、前記連結部材の長手方向両端部が溶接代を設けた状態で前記開口部に貫通され、前記ロッカアウタリインフォースの下面側から前記開口部の縁部に溶接されている。
【0009】
請求項1記載の本発明によれば、車両上下方向に沿ってピラーが延在されており、車両幅方向内側に配置されたピラーインナと、車両幅方向外側に配置されたピラーアウタリインフォースとで閉断面が形成されている。また、車両下部に車両前後方向に沿ってロッカが延在されており、車両幅方向内側に配置されたロッカインナと、車両幅方向外側に配置されたロッカアウタリインフォースとで閉断面が形成され、ピラーの下部がロッカに溶接により結合されている。ピラーアウタリインフォースの前壁部及び後壁部に形成された孔部に連結部材が挿通されており、連結部材の長手方向両端部がロッカアウタリインフォースに溶接され、連結部材の長手方向中央部が孔部の縁部に溶接されている。この構成では、側面衝突時に連結部材が荷重伝達経路となり、センターピラーアウタリインフォースからロッカアウタリインフォースに伝達される荷重が連結部材によって車両前後方向に分散される。これによって、ロッカアウタリインフォースに局部的に荷重が入力されることが抑制され、ロッカアウタリインフォースの局部変形を抑制することができる。
【0010】
請求項2記載の本発明によれば、ピラーアウタリインフォースの前壁部及び後壁部の車両幅方向外側の稜線が略直線形状とされており、例えば、高強度材を用いて曲げ加工で成形された車両幅方向外側の稜線が略直線形状のピラーアウタリインフォースでも、ピラーアウタリインフォースの局部変形を抑制することができる。
【0011】
請求項3記載の本発明によれば、連結部材を半円又はU字のリング状とすることで、ピラーアウタリインフォースとロッカアウタリインフォースを治具にセットした状態で連結部材を組付けることが可能となり、専用の治具が不要である。
【0012】
請求項4記載の本発明によれば、ロッカアウタリインフォースの上面部に開口部を備え、連結部材の長手方向両端部が溶接代を設けた状態で開口部に貫通され、連結部材の溶接代がロッカアウタリインフォースの下面側から開口部の縁部に溶接されている。これによって、ピラー及びロッカの車両幅方向外側にアウタ部材を取り付けた状態で、ロッカアウタリインフォースの開口部の下面側から連結部材を溶接することができ、従来の組付け工程に対して組付け順序を変更する必要がなく、作業性がよい。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車体側部結合構造は、ロッカアウタリインフォースの局部変形を抑制することができるという優れた効果を有する。
【0014】
請求項2記載の本発明に係る車体側部結合構造は、例えば高強度材を用いてピラーアウタリインフォースを形成した場合でも、ピラーアウタリインフォースの局部変形を抑制することができるという優れた効果を有する。
【0015】
請求項3記載の本発明に係る車体側部結合構造は、ピラーアウタリインフォースとロッカアウタリインフォースを治具にセットした状態で連結部材を組付けることができるという優れた効果を有する。
【0016】
請求項4記載の本発明に係る車体側部結合構造は、アウタ部材を取り付けた状態で、ロッカアウタリインフォースの開口部の下面側から連結部材を溶接することができ、作業性が良いという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係る車体側部結合構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
【0018】
図1には、本発明に係る車体側部結合構造が適用された車両下部の斜視図が示されている。また、図2には、車体側部結合構造の分解斜視図が示されており、図3には、車体側部結合構造の断面図が示されている。これらの図に示されるように、車両側部10には、車両上下方向に沿って延在するピラーとしてのセンターピラー12が配設されている。センターピラー12は、車両骨格部材であり、車両幅方向外側に配置されたセンターピラーアウタリインフォース14と、車両幅方向内側に配置されたセンターピラーインナパネル16と、を備えている。車両側部10の下部には、車両前後方向に沿って延在するロッカ18が配設されている。ロッカ18は、車両骨格部材であり、車両幅方向外側に配置されたロッカアウタリインフォース20と、車両幅方向内側に配置されたロッカインナパネル22と、を備えている。
【0019】
ロッカアウタリインフォース20は、断面がハット状に形成され、車両上下方向に上下一対のフランジ部20Aを備えている。また、ロッカインナパネル22は、断面がハット状に形成され、車両上下方向に上下一対のフランジ部22Aを備えている。そして、ロッカアウタリインフォース20の上下一対のフランジ部20Aとロッカインナパネル22の上下一対のフランジ部22Aとの間に車両上下方向に配置されたセンターピラーインナパネル16の下端部が挟持された状態で、上下一対のフランジ部20Aがスポット溶接によりセンターピラーインナパネル16に接合され、上下一対のフランジ部22Aがスポット溶接によりセンターピラーインナパネル16に接合されている。これによって、ロッカ18は、ロッカアウタリインフォース20とロッカインナパネル22とこれらの間に貫通するセンターピラーインナパネル16とで閉断面が構成されている。
【0020】
センターピラーアウタリインフォース14の車両幅方向外側には、アウタ部材としてのサイドアウタパネル24が配設されている。サイドアウタパネル24は、車両上下方向に沿って配置される縦壁部24Aと、縦壁部24Aの下部に車両幅方向外側に断面ハット状に突出した突出部24Bと、突出部24Bの下部に車両幅方向内側に向かって延出されて車両下方側に屈曲されたフランジ部24Cと、を備えている。そして、フランジ部24Cがロッカアウタリインフォース20の下部側のフランジ部20Aにスポット溶接により接合されている。
【0021】
センターピラーアウタリインフォース14は、車両軽量化のために高強度材(高張力鋼板)で形成し、板厚を薄くしている。センターピラーアウタリインフォース14を高強度材で形成した場合、成形性が悪化し、絞り工法で裾広がりとなるような形状に形成することができない。このため、成形性を考慮して曲げ工法にて成形する形状としなければならず、センターピラーアウタリインフォース14の車両幅方向外側の稜線14Aが略ストレート形状となる。センターピラーアウタリインフォース14は、断面が略ハット状に形成されており、車両幅方向外側に車両上下方向に沿って配置された縦壁部14Bと、縦壁部14Bの車両前方側に稜線14Aを介して車両幅方向内側に折り曲げられて車両上下方向に沿って配置された前壁部14Cと、縦壁部14Bの車両後方側に稜線14Aを介して車両幅方向内側に折り曲げられて車両上下方向に沿って配置された後壁部14Dと、を備えている。
【0022】
さらに、センターピラーアウタリインフォース14の車両下部には、縦壁部14Bの下端部から車両下方側へ連続して延出されると共にロッカアウタリインフォース20の縦壁に接合される平板状の接合部14Eと、前壁部14C又は後壁部14Dの下端部から車両前方側又は車両後方側へ連続して屈曲されて、ロッカアウタリインフォース20の上面部20Bに接合される突起状の接合部14Fと、が設けられている。さらに、センターピラーアウタリインフォース14は、車両前後方向に前後一対のフランジ部14Gを備えており、これらの前後一対のフランジ部14Gがセンターピラーインナパネル16の前後一対のフランジ部(図示省略)にスポット溶接されることにより、センターピラーアウタリインフォース14とセンターピラーインナパネル16とで閉断面が形成されている。
【0023】
センターピラーアウタリインフォース14の前壁部14C及び後壁部14Dの下部には、連結部材30が挿通可能な円形状の孔部26が形成されている。ロッカアウタリインフォース20の上面部20Bには、連結部材30の両端部が挿通可能な一対の円形状の開口部28が形成されている。連結部材30は、半円のリング状に形成されている。言い換えると、センターピラーアウタリインフォース14には2箇所に孔部26が形成され、ロッカアウタリインフォース20の上面部20Bには4箇所に開口部28が形成されている。
【0024】
そして、図4〜図6に示されるように、ロッカアウタリインフォース20の開口部28の一方から連結部材30の端部を通して、連結部材30を前壁部14C及び後壁部14Dの孔部26に挿通させ、さらに連結部材30の端部をロッカアウタリインフォース20の開口部28の他方に挿通させる。これによって、前壁部14C及び後壁部14Dの孔部26にそれぞれ連結部材30の中央部付近が位置すると共に、連結部材30の両端部がロッカアウタリインフォース20の2つの開口部28に挿通され、連結部材30の溶接代が開口部28の下部に突出した状態となる。連結部材30の溶接代は、例えば、5mm程度が好ましい。この状態で、ロッカアウタリインフォース20の上面部20Bの下面側から連結部材30の両端部が開口部28の縁部にアーク溶接等によって溶接され、連結部材30の中央部付近が前壁部14C及び後壁部14Dの孔部26の縁部にアーク溶接等によって溶接されている。
【0025】
図1に示されるように、サイドアウタパネル24の下部は、中央部付近が車両幅方向外側に突出すると共に、車両前後方向に裾広がりとなるような形状に形成されている。サイドアウタパネル24の下端部には車両下部側に延びたフランジ部24Cが形成されており、フランジ部24Cがロッカアウタリインフォース20の下方側のフランジ部20Aに溶接等により接合されている。サイドアウタパネル24の側面部及び下部の上部側にはフランジ部24Dが形成されており、フランジ部24Dがセンターピラーアウタリインフォース14のフランジ部14G及びロッカアウタリインフォース20のフランジ部20Aに溶接等により接合されている。
【0026】
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0027】
図4及び図5に示されるように、センターピラーアウタリインフォース14の接合部14Eと接合部14Fがロッカアウタリインフォース20の縦壁及び上面部20Bに接合されている。さらに、図3に示されるように、サイドアウタパネル24がセンターピラーアウタリインフォース14のフランジ部14G及びロッカアウタリインフォース20のフランジ部20Aに接合されている。
【0028】
この状態で、ロッカアウタリインフォース20の上面部20Bの下面側から連結部材30の端部を開口部28の一方に挿通し、連結部材30を前壁部14C及び後壁部14Dの孔部26に挿通し、さらに連結部材30の端部をロッカアウタリインフォース20の開口部28の他方に挿通する。これによって、前壁部14C及び後壁部14Dの孔部26にそれぞれ連結部材30の中央部付近が位置し、連結部材30の両端部(溶接代)が開口部28の下部に突出した状態となる。この状態で、ロッカアウタリインフォース20の上面部20Bの下方側から連結部材30の両端部(溶接代)が開口部28の縁部にアーク溶接等によって溶接され、連結部材30の中央部付近が前壁部14C及び後壁部14Dの孔部26の縁部にアーク溶接等によって溶接されている。
【0029】
このような構成では、センターピラーアウタリインフォース14の前壁部14C及び後壁部14Dに形成された孔部26に連結部材30が挿通されており、連結部材30の長手方向両端部がロッカアウタリインフォース20の上面部20Bに溶接され、連結部材30の長手方向中央部が孔部26の縁部に溶接されている。この構成では、図1に示されるように、側面衝突時にセンターピラーアウタリインフォース14に荷重が入力されると、矢印Aのように荷重がセンターピラーアウタリインフォース14の稜線14Aを伝って車両下方側に伝達される。その際、矢印A、Bのように連結部材30が荷重伝達経路となり、センターピラーアウタリインフォース14からロッカアウタリインフォース20に伝達される荷重が車両前後方向に分散される。これにより、センターピラーアウタリインフォース14の下部への局部的な入力が緩和され、ロッカアウタリインフォース20の局部変形を抑制することができる。また、車両側部10の車両幅方向外側に配置されるサイドアウタパネル24により連結部材30及び連結部材30とロッカアウタリインフォース20との溶接部が見えないため、車両側部10の見栄えに影響しない。
【0030】
また、連結部材30を半円のパイプとすることで、センターピラーアウタリインフォース14とロッカアウタリインフォース20とを治具にセットした状態で連結部材30を組付けることができ、専用の治具が不要となる。また、連結部材30を半円のパイプとすることで、連結部材30の溶接をセンターピラーアウタリインフォース14の車両内側から行うことができ、サイドアウタパネル24をセンターピラーアウタリインフォース14及びロッカアウタリインフォース20に取り付けた後に、連結部材30の溶接を行うことができる。すなわち、従来のセンターピラーアウタリインフォースとサイドアウタパネル等の組付け工程は、車両内側からの溶接作業であるので、本実施形態で連結部材30をセンターピラーアウタリインフォース14及びロッカアウタリインフォース20に溶接する場合にも、従来の工程の順序を変更することなく組付けが可能である。
【0031】
一方、図7に示されるように、第1比較例に係る車両側部100では、車両上下方向に沿ってセンターピラーアウタリインフォース102が配設されている。センターピラーアウタリインフォース102の下部102Aは、絞り工法により裾広がりとなる形状に形成されており、センターピラーアウタリインフォース102の下端部に形成された接合部102Bがロッカアウタリインフォース20の縦壁に溶接等により接合されている。この構成では、側面衝突時にセンターピラーアウタリインフォース102に荷重が入力されると、矢印Cのようにロッカアウタリインフォース20の広い範囲で荷重が伝達され、センターピラーアウタリインフォース14の下部の局部的な変形が抑制される。
【0032】
しかし、車両の軽量化のために、高強度材を用いてピラーアウタリインフォースを形成してピラーアウタリインフォースの板厚を減じると、図7に示されるような絞り工法で成形されていた形状を、図8に示すように曲げ工法で成形される形状にする必要があり、ピラーアウタリインフォース122の下部122Aがストレート形状となる。すなわち、ピラーアウタリインフォース122の車両上下方向の稜線122Bがストレート形状で、ピラーアウタリインフォース122の車両幅方向外側の下端部122Cがロッカアウタリインフォース20の縦壁に溶接等により接合され、ピラーアウタリインフォース122の車両前後方向の一対の折り曲げ部122Dがロッカアウタリインフォース20の上面部20Bに接合されている。この構成では、側面衝突時に、矢印Dのように大きな荷重が伝達されるピラーアウタリインフォース122の稜線122Bがストレート形状であり、ロッカアウタリインフォース20の局部に荷重が伝達される。このため、ロッカアウタリインフォース20が局部変形を起こす可能性がある。
【0033】
これに対して、本実施形態では、連結部材30が荷重伝達経路となり、センターピラーアウタリインフォース14からロッカアウタリインフォース20に伝達される荷重が車両前後方向に分散されるため、ロッカアウタリインフォース20の局部変形を抑制することができる。
【0034】
なお、上述した実施形態では、ロッカアウタリインフォース20の上面部20Bには、連結部材30の両端部が挿通可能な一対の開口部28が形成され、連結部材30の両端部(溶接代)がロッカアウタリインフォース20の上面部20Bの下方側から開口部28の縁部に溶接されていたが、他の構成として、ロッカアウタリインフォース20の上面部20Bに一対の開口部28を設けずに、連結部材30の両端部をロッカアウタリインフォース20の上面部20Bに直接溶接するようにしてもよい。この構成では、連結部材30の溶接をセンターピラーアウタリインフォース14の車両外側から行う必要があり、サイドアウタパネル24をセンターピラーアウタリインフォース14及びロッカアウタリインフォース20に取り付け前に連結部材30の溶接を行う必要がある。
【0035】
また、連結部材30の形状は、上述した実施形態に限定されず、例えば、U字のパイプなど、他の形状でもよい。また、連結部材30はパイプ(中空の管状)に限定されず、中実の棒状でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】一実施形態に係る車体側部結合構造の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示される車体側部結合構造を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示される車体側部結合構造を示す断面図である。
【図4】図1に示される車体側部結合構造に用いられるセンターピラーアウタリインフォースとロッカアウタリインフォースと連結部材を示す分解斜視図である。
【図5】図1に示される車体側部結合構造に用いられるセンターピラーアウタリインフォースとロッカアウタリインフォースと連結部材を示す斜視図である。
【図6】図1に示される車体側部結合構造に用いられるセンターピラーアウタリインフォースとロッカアウタリインフォースと連結部材を示す部分斜視図である。
【図7】第1比較例に係る車体側部結合構造の全体構成を示す斜視図である。
【図8】第2比較例に係る車体側部結合構造の全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
10 車両側部
12 センターピラー(ピラー)
14 センターピラーアウタリインフォース(ピラーアウタリインフォース)
14A 稜線
14C 前壁部
14D 後壁部
16 センターピラーインナパネル(ピラーインナ)
18 ロッカ
20 ロッカアウタリインフォース
20B 上面部
22 ロッカインナパネル(ロッカインナ)
26 孔部
28 開口部
30 連結部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両上下方向に沿って延在され、車両幅方向内側に配置されたピラーインナと、車両幅方向外側に配置されたピラーアウタリインフォースとで閉断面を形成するピラーと、
車両前後方向に沿って延在され、車両幅方向内側に配置されたロッカインナと、車両幅方向外側に配置されたロッカアウタリインフォースとで閉断面を形成すると共に、前記ピラーの下部と溶接により結合されるロッカと、
前記ピラーアウタリインフォースの前壁部及び後壁部に形成された孔部に挿通されると共に、長手方向両端部が前記ロッカアウタリインフォースに溶接され、かつ、長手方向中央部が前記孔部の縁部に溶接される連結部材と、
を有する車体側部結合構造。
【請求項2】
前記前壁部及び前記後壁部の車両幅方向外側の稜線が略直線形状である請求項1に記載の車体側部結合構造。
【請求項3】
前記連結部材は、半円又はU字のリング状とされている請求項1又は請求項2に記載の車体側部結合構造。
【請求項4】
前記ロッカアウタリインフォースの上面部に開口部を備え、
前記連結部材の長手方向両端部が溶接代を設けた状態で前記開口部に貫通され、前記ロッカアウタリインフォースの下面側から前記開口部の縁部に溶接されている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車体側部結合構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−111149(P2010−111149A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−283093(P2008−283093)
【出願日】平成20年11月4日(2008.11.4)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】